黄金策・二十、墳墓
葬埋之禮,乃先王之所設;雖為送死,而然風水之因。特後世之所興,禍福吉凶攸繫。故墳占三代,穴有定爻。一世二世,子孫出王侯將相之英;世四世三,後嗣主富貴繁華之茂。絕嗣無人,端為世居五六;為商出外,只因世在游魂。八純凶兆,歸魂亦作凶推。吉兆相生,相合亦將吉斷。
埋葬の禮制、是れ古代先王の設立する所なり。它本來亡者を送別するを爲りて設けられ、風水の説卻って是れ後世乃ち興起せし、然れども一族の禍福吉凶確實に此に係わる。ゆえに墳墓を占うに祖・父・己の三代を看るを要して、而も墓穴卦中に自ら固定的の爻位有り。世爻初爻・二爻に在るは、子孫の裡要りて王侯將相の一類の英才を出せん。世爻四爻・三爻に在るは、後代富貴繁華興盛を主す。もし世爻五爻・六爻に居れば、就中絶嗣無後を主す。世爻遊魂卦上に落つれば、就中子孫經商外出を主す。八純卦是れ凶兆にして、歸魂卦も亦た凶の一面に照らして推断す。反って、卦中吉兆を呈して而又た相生するか、あるいは彼此相合すれば、那就中皆吉利に按じて斷ず。
初子孫,二母,三兄弟,四妻妾,五墳,六祖宗。以前穴爻從定為正。如遇日辰長生之神,持金,不必有石。或休囚死氣,更無別物。為穴有定爻,穴葬之處為墓。卦各有其名,而無其位。如金穴取金墓在丑便是。不必明見丑。餘仿此。又占墳,飛得之傳屬木,亡命屬土,不宜應上命,子孫不利。六太婆,五太公,四婆,三公,二母,一父。又云:六太婆,五太公,四公,三父,二婆,一母。
墳墓の一門の六爻分位は、初爻子孫を主り、二爻母親を主り、三爻兄弟を主り、四爻妻妾を主り、五爻墳を主り、六爻祖宗を主す。前面の説く所の穴爻、就中這個の分法を以て正例と定む。倘若日辰の臨む所の長生の神に遇上して、而も該の爻又た金に屬せば、穴中未必真に石頭有らず。もし該の爻休囚にして死氣を帶ぶれば、那更に別の東西無し。既に穴固定的の爻位有ると説けば、葬る所便ち是れ墓なり。各卦皆自ら名目有りて、卻って不必定墓の位置を顯出せず。譬如金穴便ち金墓丑に在るを取りて、不必卦上明々に丑爻を見るを要せず。その余はこれに依りて類推す。另外墳を占うに、もし飛爻の傳する所木に屬して、亡者の本命土に屬せば、就中應爻本命の上に壓するを宜とせず。那樣子孫に對して不利なり。墳中先人の排列に至りては、一説は六爻太婆・五爻太公・四爻婆・三爻公・二爻母・初爻父と爲し、又一説は六爻太婆・五爻太公・四爻公・三爻父・二爻婆・初爻母と爲す。
穴騎龍,龍入穴,穴正龍真;穴帶龍來入穴,更遇世臨穴爻,相生相合,龍虎抱衛,有情,為龍真穴旺。又例:若龍起穴,在五黃中宮,亦是。若逢沖動,則又非。若得龍起於穴爻,則為吉地是也。
穴龍脉の上に騎して、龍氣又た穴中に進入すれば、這便ち是れ穴位端正・來龍真確なり。具體的に説けば、穴爻「青龍」を帶びて一同に穴位に進入して、又た世爻穴爻に臨むに碰上して、兩者相生相合し、左龍右虎環抱護衛して、形勢情有れば、就中龍真穴旺と作り叫ぶ。另に一例有り、「青龍」もし穴上に起こりて五黃中宮に落つるも、亦た這種の吉象と算す。可れども它一旦衝動せらるれば、就不是れなり。總之只だ「青龍」穴爻上に起これば、便ち吉地と斷ず可し。
山帶水,水連山,山環水抱。山帶水為朝帶,來山與穴相合是。山環水抱,重合生氣,帶財福貴,乃為吉地。交重逢旺氣,聞雞鳴犬吠之聲;動逢生氣旺相,水火爻見廚磚,聞雞鳴犬吠之聲。
山勢水を帶びて、水流山に連なれば、便ち山環水抱の局を成す。所謂「山水を帶ぶ」、指す朝案の山帶の般に環繞して、來山と穴爻と正に相配合するを。「山環水抱」則ち是れ層層相合して生氣聚集し、又た財爻・福德・貴人を帶ぶれば、這就中是れ吉地なり。「交重旺氣に逢う」説く是れ動爻旺氣に遇上して、穴旁能く雞鳴狗叫を聞かん。動爻生氣に碰上して旺相して、水爻火爻又た廚灶磚瓦の象を現出せば、近處人家煙火有るを説明して、ゆえに能く雞犬の聲を聞く。
世應拱穴爻,有虎踞龍蟠之勢。世應帶龍虎穴,居世應之間,生合有情,主龍蟠虎踞之勢。三合更兼六合,聚氣藏風;賓主山與龍虎日辰動爻,逢三合六合穴爻,若合,主藏風聚氣之勢。
世應兩爻穴爻を拱護せば、便ち虎踞龍蟠の氣勢有らん。世爻應爻上「青龍」「白虎」を帶びて、而も穴位正に世應の間に居り、彼此生合情有れば、就中此の地是れ龍蟠虎踞の形局を主す。「三合更に六合を兼ぬ」説く是れ卦中既に三合を結び又た六合有るにして、此の地氣を聚め風を藏すを主す。賓山・主山と「青龍」「白虎」および日辰・動爻、同じく穴爻と三合あるいは六合を結成して、只だ合得住せば、就中風を藏し氣を聚むるの好形勢を主す。
來山反作朝山,回頭顧祖。應在朝山帶來山,有回頭顧祖之勢。死絕之鬼,邊有荒墳;長生之爻,中有壽穴。戊己鬼,死絕無氣之鬼。主邊近有荒古之墳。穴中有長生旺氣,主有壽穴。內卦有生墓之穴法也。
來龍の山反って朝案の山を充當するは、那是れ「回頭して祖を顧る」の形形勢なり。應爻朝山の位に落ちて而又た來山を帶ぶれば、就中回頭して祖を望ぐの象有らん。「死絶の鬼、邊に荒墳有り」説く是れ「官鬼」死絶に落ちて、戊己土の「官鬼」もし死絶無氣の地に處れば、就中穴旁近處荒蕪の古墳有るを主す。「長生の爻、中に壽穴有り」則ち是れ説く穴中もし長生旺氣有れば、就中此の地作りて生基壽穴と爲す可きを主して、內卦の中自ら生と墓と相配するの穴法有り。
合處與應爻隔斷,內外之向不同;內為穴,外為墓,合為向。假如己未土為穴,合午為向;庚辰土為墓,合酉為向。若午酉之間應爻並日辰爻隔斷,主金井陽門向背不同。穴中為世日沖開,左右之穴相反。穴臨己未二爻,世並日辰臨午爻,分開左右之穴。主穴道相反也。
相合の處應爻に隔斷せらるれば、穴の內向と外向と便ち一致せず。ここに內卦を以て穴と爲し、外卦を以て墓と爲し、之と相合するの爻を以て向と爲す。譬如己未土を以て穴と爲せば、之と相合するの午就中是れ向なり。庚辰土を以て墓と爲せば、之と相合するの酉就中是れ向なり。もし午と酉との間應爻日辰の爻を連ねて隔斷せらるれば、就中金井と陽門との兩處の朝向彼此相背するを主す。「穴中世日衝開を爲る」説く是れ穴爻世爻と日辰とに衝開せらるるにして、左右兩穴の方位便ち顚倒相反す。穴己・未の兩爻上に臨みて、而も世爻と日辰と同じく午爻に臨みて、左右の穴を分割開來せば、就中穴道左右相反を主す。
穴道得山形之正,重逢本象之生:龍山龍形,虎山虎穴。重逢本宮卦象之生,及動爻之生,為穴得山形之正。世應把山水之關,宜見有情之合。世應臨水口之關爻,若帶合,主有關鎖,有情之勢。如寅為龍,見亥則生頭角,坐見火為洩氣,為擺尾。
穴道正に好く山の形勢に合して、又た重々本卦の象の生助を得るは、這是れ上等の格局なり。龍形の山龍形の穴を配し、虎形の山虎形の穴を配して、再加上本宮卦象來り生じ・動爻も亦た來り生ずれば、就中穴山形の正を得ると作り叫ぶ。「世應山水の關を把る」説く是れ世應兩爻山水の關口を把守して、應當有情の相合を見るに當べし。世應水口の關爻上に臨みて、もし又た合を帶ぶれば、就中水口關鎖有りて形勢情有るを主す。譬如寅を以て龍と爲し、亥水に遇見せば便ち頭角を生出す。もし坐下一見火すれば、那是れ氣を泄し、成りて「尾を擺る」の象と爲る。
坐山有氣,怕穴逢空廢之爻;且如坎山,所得申爻臨穴,為坎居水,生申有氣。最怕爻臨廢神空亡之位。若然逢此,主棄毀不用也。本命逢生,忌運入刑傷之地。凡占生墓,要本生年,得穴之生旺氣,山所有生旺之氣。忌山運與卦爻相沖相剋,尤忌傷刑本命爻。若山運與本命爻相生有氣為吉,若遇空亡,卻不怕空,反為吉地。
坐山雖に氣有るも、卻って穴爻空亡廢弃の位に落つるを怕る。譬如坎卦の山、得る所の申爻穴上に臨めば、坎水に屬して申能く水を生ずればに因りて故に氣有りと爲す。最も這一爻廢神・空亡の位置に臨むを怕れて、一旦這上頭に落つれば、就中此の地要りて弃置毀壞せられ能く再用するを主ず。「本命生に逢う」説く是れ主人の本命の爻生を得て、最も山運刑傷の地に走入するを忌む。およそ生基壽墓を占うに、要りて本人生年の爻穴の生旺の氣を得るを要して、亦た山中本來生旺の氣有るを要す。最も山運と卦爻と相衝相克するを忌み、尤其に本命の爻を傷刑するを忌諱す。もし山運と本命爻と相生して氣有れば、便ち是れ吉象なり。此の時縱然空亡に遇上すとも、反って空を怕れずして、仍ほ吉地と算す。
青龍擺尾,就中逢洩氣子孫;白虎昂頭,落處逢生身父母。若青龍臨子孫重重有氣,有擺尾之勢,與白虎同。若白虎爻,遇父母爻重重生身者,必有昂頭之勢,與青龍同。後來龍餘氣未盡,有玄武吐舌之形;來龍並日辰入穴,明堂兼脫氣,為玄武吐舌之形,或來脤不住。前朝案動爻逢沖,為朱雀開口之象。朝山主爻發動,並日辰逢沖刑害,主有朱雀開口之象。
「青龍尾を擺る」、是れ龍爻の中泄氣の子孫爻に碰上するなり。「白虎頭を昂ぐ」、是れ虎爻の落つる處身を生ずるの父母爻に遇見するなり。もし「青龍」子孫に臨みて重々氣有れば、便ち尾を擺るの勢を現出して、「白虎」子孫に臨むの時同じ樣此の然り。もし「白虎」の爻父母爻重々身を生ずるに遇上せば、必然頭を昂ぐの勢を現出して、「青龍」父母に臨むの時も亦た是れ一樣なり。這兩句是れ六神の臨む所の六親を借りて、以て左右砂山の頭を抬くると擺動と的形態を判断す。背後來龍の餘氣還だ收盡せざれども、就中「玄武舌を吐く」の形狀を現出す。來龍日辰と一同に穴中に進入して、明堂又た氣を脱すの象を兼ぬれば、這便ち是れ玄武舌を吐くにして、亦た就中是れ來脈收束住らざるなり。「前朝案動爻沖に逢う」説く是れ前方朝案の所在の動爻沖に遇いて、成りて「朱雀口を開く」の象と爲る。朝山の主する所の那一爻發動して、又た日辰と相併して沖・刑・害に遭えば、就中前案破碎豁口して、正に是れ朱雀口を開くの形勢を主す。
世坐勾陳之土局,破坎田園:世坐穴,若勾陳之爻,或臨土局,必是破坎田園。應臨玄武之水爻,溝坑池井。若應臨玄武之爻,或並水爻,主有泉源溝坑之水。白虎在破耗之位,古墓墳瑩;若臨月破白虎之位,主是古舊墳瑩。在歸魂卦,或鬼飛入穴,為還魂葬地。鰧蛇臨父母之爻,交加產業。鰧蛇為索帶交加之象,父母為文書契字,主重重疊買,交加產業。
世爻「勾陳」の土局の上に坐すれば、這塊の地是れ田園の中より破土して開出せるを主す。世爻穴位に坐りて、もし正に是れ「勾陳」の臨む所の爻なるか、あるいは三合の土局に臨めば、那必定是れ田園を破開して得來るの地なり。「應玄武の水爻に臨む」説く是れ應爻「玄武」に臨みて而又た水に屬して、附近溝坑池井有るを主す。應爻玄武の爻上に臨み、あるいは水爻と同併せば、就中那裡泉源溝渠の一類の水有るを主す。「白虎」破耗の位置に落つれば、那裡是れ古墓舊墳を主す。もし月破の白虎の位に臨めば、就中這塊の地原是れ前人の墳塋を主す。もし又た歸魂卦中に在るか、あるいは「官鬼」穴爻に飛入すれば、那便ち是れ「還魂」の葬地にして、即ち舊墳重葬の處なり。「鰧蛇父母の爻に臨む」説く是れ鰧蛇父母爻に臨みて、産業交錯重疊を主す。鰧蛇本來是れ繩索纏繞交加の象にして、「父母」爻文書契約を主り、兩者相合せば、就中這塊の地幾經轉買して産業契約彼此交錯するを主す。
勾陳土鬼,冢墓累累;勾陳戊己土鬼,逢死絕之爻,為古墓。游魂鬼動逢沖空,傍有改葬之地。日辰克白虎穴爻,有崩頹之墓。青龍爻動,主有新墳。若歸魂飛入穴爻,主有還魂改葬之地。
「勾陳」土鬼を配すれば、墳塚一座一座を連ぬるを主す。勾陳の臨む所の戊己土「官鬼」、もし死絶の爻に逢えば、那就中是れ古墓なり。遊魂卦中「官鬼」發動して而又た沖に遇い・空に遇えば、旁邊遷改せしの葬地有るを主す。日辰「白虎」の臨む所の穴爻を克すれば、附近崩塌頽壞の墳墓有るを主す。「青龍」の爻發動すれば、新墳有るを主す。もし歸魂卦の爻穴爻に飛入せば、就中此の處是れ還魂改葬の地を主す。
玄武金神,巖泉滴滴。金為石,玄武為水,主有滴瀝自出之泉。乘旺,主穴中有水,官有他井。白虎臨亥子水爻,亦主有水,或近泉巖。青龍發動臨子孫,決主新遷;若青龍臨交爻動,或值子孫,必是新遷未遷之象。如飛起在穴,亦依此斷。
「玄武」金神を配すれば、岩石の間泉水滴瀝有るを主す。金石を主り、玄武水を主り、兩者相併せば就中石縫より滲滴出來るの泉有るを主す。もし它旺に乘れば、更に穴中水有るを主り、官爻還だ別處另に水井有るを主す。「白虎」亥・子等の水爻上に臨めば、同じ樣水有るを主り、あるいは泉岩に靠近す。「青龍發動して子孫に臨む」説く是れ青龍發動して子孫爻に臨みて、斷定して主墳要りて新遷せんを主す。「青龍」「交」爻上に臨みて發動し、あるいは正に子孫爻に值すれば、必是れ剛遷あるいは將遷の象なり。もし它飛起して穴爻上に落つるも、亦た這個の法子に照らして判断す。
朱雀飛來帶官鬼,必然爭訟。朱雀鬼並動爻日辰,或臨官符,主有爭訟事。克應得理,克世失理。穴爻之內見朱雀官符官鬼等殺,日辰飛入穴,亦依此斷之。應爻加水臨玄武,前有溪橋:若應爻並木爻臨玄武,逢沖剋,主墓前有溪橋。
「朱雀」飛來して又た「官鬼」を帶ぶれば、必定要りて爭訟を起さん。朱雀の臨む所の「官鬼」と動爻・日辰と相併し、あるいは「官符」に臨めば、就中墳地を爲りて訟を興すを主す。它往きて應爻を克すれば、是れ我方理を占む。往きて世爻を克すれば、是れ我方理虧なり。穴爻の內朱雀・官符・「官鬼」の一類の凶煞を見るか、あるいは日辰穴中に飛入するも、亦た這個の法子に照らして判断す。「應爻水を加えて玄武に臨む」説く是れ應爻水を帶びて又た玄武に臨みて、墓前溪流橋梁有るを主す。應爻木爻と同併して玄武に臨みて、再び沖克に逢えば、就中墳前溪有り橋有るを主す。
日辰沖土鎮鰧蛇,邊通道路。鰧蛇為路。並日辰,辰戌丑未之爻,與日辰動爻沖剋,主近道路。又云:動爻帶來山,日辰沖;日辰帶來山,動爻沖;為應庫龍路。子午為來山,日辰帶殺,與卯酉沖;卯酉為來山,子午沖;為腰路。子卯見午酉沖,午酉見子卯沖,為曲尺路。破穴為掃肋路。子為穴,丑亥見己未沖;午為穴,己未見丑亥沖;為扭械路。
日辰土爻を沖動して「鰧蛇」を壓すれば、墳邊道路に通ずるを主す。鰧蛇本來就中道路を主して、它日辰と相併して、辰・戌・丑・未の這四個の土爻上に落ちて、又た日辰あるいは動爻に沖克せらるれば、就中墳旁道路に臨近するを主す。另一説更に詳しく講れば、動爻來山を帶びて日辰に沖せらるるか、あるいは日辰來山を帶びて動爻に沖せらるるか、這「應庫龍路」と叫ぶ。子・午を以て來山と爲し、日辰煞を帶びて卯・酉と相衝するか、あるいは卯・酉を以て來山と爲して子・午に相衝せらるるか、這「腰路」と叫ぶ。子・卯午・酉に遇いて相衝し、午・酉子・卯に遇いて相衝するを、這「曲尺路」と叫ぶ。穴爻を衝破するを「掃肋路」と叫ぶ。子を以て穴と爲して丑・亥己・未に沖せらるるか、午を以て穴と爲して己・未丑・亥に沖せらるるか、這「扭械路」と叫ぶ。
辰酉見卯戌沖,卯戌見辰酉沖,為交叉路。沖穴為當胸路,沖馬為驛路。橫直沖為十字路,為四沖路。交為新路,重為舊路。震為大路,艮為邊路。沖剋穴爻,為白虎帶索之類也。又如子為穴爻,巳動亥為日辰沖,亦為扭械路。辰為穴爻,卯日酉動為交叉路。
辰・酉卯・戌に遇いて相衝し、卯・戌辰・酉に遇いて相衝するを、這「交叉路」と叫ぶ。直に穴位を衝するを「當胸路」と叫び、驛馬を衝するを「驛路」と叫ぶ。橫衝直撞交會するを「十字路」と叫び、亦た「四衝路」と叫ぶ。動爻是れ「交」なるは新路を主り、是れ「重」なるは舊路を主す。震卦大路を主り、艮卦邊路を主す。およそ穴爻を沖克するは、皆「白虎索を帶ぶ」の這一類の凶象に屬す。再び兩個の例子を擧ぐれば、子を以て穴爻と爲して巳爻發動して亥日辰を爲りて來り沖するも、亦た扭械路と算す。辰を以て穴爻と爲して卯日にして酉爻發動すれば、便ち是れ交叉路なり。
朱雀火爻發動,廚庭炊爨之傍:青龍財庫相生,店肆庫倉之畔。朱雀火爻發動臨財,或朱雀空,為廚庭煙灶之所。青龍為四墓,逢財相生有氣,為瓦鋪酒肆。若遇庚申癸酉金,丁酉金,為倉庫之畔。
「朱雀」の臨む所の火爻發動すれば、墳廚房炊爨の旁に在るを主す。「青龍」と財庫と相生すれば、墳店鋪倉廩の側に在るを主す。朱雀火爻發動して財爻に臨み、あるいは朱雀空に落つれば、就中那裡是れ廚房煙灶の所在を主す。「青龍」もし辰・戌・丑・未の四墓上に落ちて、財爻相生して氣有るに逢えば、就中近處是れ瓦房酒肆を主す。もし庚申金・癸酉金あるいは丁酉金に遇上せば、那便ち是れ倉庫の旁邊なり。
玄武世飛入穴,暗地偷埋:勾陳土動落空,依山淺葬。玄武世爻,並日辰動飛入穴,主偷埋盜葬。或者暗地瞞人出殯。勾陳土動,或空,或發動,必是依山淺葬也。日合鬼爻有氣,近神廟社壇之傍:鬼旺有氣,或臨青龍貴人,與日辰相合,主近神廟,或古跡靈壇之所。動臨華蓋逢空,傍佛塔琳宮之所。華蓋穴爻,鬼動逢空,乘旺有氣,主近寺觀。若華蓋帶劫殺刃,為匠藝人家,有響應之聲。
「玄武」の臨む所の世爻穴中に飛入すれば、是れ暗地裡に偷偷埋葬するを主す。「勾陳」の土爻發動して而又た空に落つれば、是れ山勢に依りて淺々安葬するを主す。玄武世爻に臨みて、日辰と一同に發動して穴位に飛入せば、就中埋を偷み葬を盜み、あるいは人を瞞きて暗中出殯するを主す。勾陳の臨む所の土爻、空に落つるを論ぜず發動を論ぜず、只だ動けば、必定是れ山に靠りて淺葬して土に入ること深からず。日辰と「官鬼」と相合して「官鬼」氣有れば、墳神廟社壇の附近に在るを主す。「官鬼」旺相有氣するか、あるいは「青龍」「貴人」に臨みて、又た日辰と相合せば、就中近處神廟有るか、あるいは是れ古蹟靈壇の類を主す。「動華蓋に臨みて空に逢う」説く是れ動爻「華蓋」に臨みて空に落ちて、墳旁佛塔道觀有るを主す。穴爻上華蓋を帶びて、「官鬼」發動して卻って又た空に逢いて、氣勢卻って仍ほ旺相なれば、就中寺觀に靠近するを主す。もし「華蓋」劫煞・羊刃を帶ぶれば、那便ち是れ工匠藝人の家にして、附近常に敲撃作響の聲有らん。
世應逼左右之山欺穴,龍虎磕頭:世應在重龍重虎之位,逢白虎寅爻為龍虎磕頭。交重並旬內之水傷身,溝河插腳。水爻動在日辰旬中,居穴之前;或日辰旬中之水,並動爻居穴之前;主有溝河插腳之水。
世應兩爻左右の山を逼住して穴位を欺壓するは、那是れ「龍虎頭を磕く」の象なり。世應重々の龍砂虎砂の位置に落ちて、又た「白虎」の臨む所の寅爻に逢えば、就中龍虎頭を磕くと作り叫びて、砂頭穴場を俯壓す。「交重併せて旬內の水身を傷る」説く是れ動爻と本旬の內の水と一同に身爻を傷るにして、穴前溝河直に插するを主す。水爻日辰の屬する所の旬中發動して、正に穴の前方に居り、あるいは日辰旬中の水と動爻と一同に穴前に居れば、就中前面溝河脚を插すの水有るを主す。
生生福合三傳上,百子千孫:褔德逢穴爻之生,更在三傳之位,相合有氣,主有百子千孫。重重墓在一爻中,三墳四穴。六親世應,日辰動爻,重重墓在一爻之內,主有三墳四穴。鬼父同墓,主始祖與父同,太祖祖父同葬。財鬼同墓,始祖與祖同葬。財父同墓,主始主與父同葬。或公姑媳婦同葬。陰為女,陽為男。財為太始祖妣,又為子孫妻兒曾孫。鬼世同墓爻,主家人同葬。應鬼同墓爻,主外人同葬。中間未能盡述,臨應可詳斷。
生氣不斷にして「福德」又た三傳と相合すれば、子孫衆多・百子千孫を主す。子孫爻穴爻の生助を得て、又た正に太歲・月建・日辰の這三傳の位置上に落ちて、彼此相合して氣有れば、就中此の地能く百子千孫を蔭出するを主す。「重重の墓一爻中に在り」説く是れ墓庫層層同一爻上に聚まるにして、一處三墳四穴有るを主す。六親・世應・日辰・動爻の帶ぶる所の墓庫重々疊々皆一爻の內に落つれば、就中這塊の地裡三墳四穴を葬るを主す。「官鬼」と「父母」と同じく一個の墓庫に在れば、始祖と父親と合葬し、あるいは太祖と祖父と合葬するを主す。「妻財」と「官鬼」と同じ墓なれば、始祖と祖父と合葬するを主す。「妻財」と「父母」と同じ墓なれば、始祖と父親と合葬するを主して、亦た可能公婆と媳婦と合葬するなり。男女を分辨すれば則ち爻の陰陽を看て、陰爻を以て女と爲し陽爻を以て男と爲す。財爻既に太始祖母を代表して、亦た子孫の妻兒と曾孫とを代表す可し。「官鬼」と世爻と同じく墓爻に在れば、自家人合葬するを主す。「官鬼」と應爻と同じく墓爻に在れば、外姓の人と合葬するを主す。其中の情形一々に説盡す能わずして、事に臨み變に應じ、自ら詳しく推断する可し。
神不入墓,游魂之鬼逢空:亡命作鬼,逢空穴爻化鬼爻,墓處逢空,及臨游魂,主鬼不入墓。游魂鬼乃在外卦,應爻動空,主客外死,或葬他鄉。空穴空墓,主無埋葬之地。若帶凶殺克身,必主惡死。鬼已歸山,本命之爻逢合。亡命穴爻,相生相合,並鬼爻逢墓,為鬼已歸山。主魂安埋葬畢也。外卦游魂鬼動,穴爻逢空,墓在外卦世爻,主招魂安葬。若在內卦應爻,亦主附葬也。
亡魂墓に進入する能わざるは、是れ遊魂卦裡の「官鬼」空に落つるに因る。亡者の本命「官鬼」と化作し、穴爻空に逢いて又た鬼爻を變出して、墓庫の所在の處も亦た空に落ちて、再加上卦遊魂に屬せば、就中鬼魂歸墓する能わざるを主す。遊魂の鬼外卦に落ちて、應爻發動して空なれば、此の人外に客死し、あるいは他鄉に葬るを主す。穴空にして墓も亦た空なれば、那更には一塊の骨を埋むるの地も無きを主す。もし再び凶煞を帶びて來り身爻を克せば、必定是れ凶死惡終なり。「鬼已に山に歸る」則ち是れ相反して、是れ本命の爻合に遇うにして、亡者の本命と穴爻と相生相合して、「官鬼」の爻又た正に墓庫に逢えば、這便ち鬼已に山に歸ると叫びて、亡魂安寧・喪事辦畢を主す。もし外卦遊魂の鬼發動して、穴爻空に逢いて、而も墓外卦の世爻上に落つれば、就中主要りて招魂の法を用いて安葬せん。もし內卦の應爻上に落つれば、則ち人家の墳側に附葬するを主す。
日帶應爻劫殺入穴,劫冢開棺:日辰並玄武應爻,帶殺飛入穴,或動爻破穴破墓,主劫冢開棺。沖剋亡命,主暴棄尸骸。世應並日辰之殺,動破穴爻,主自家起墓開棺,盜財移葬。若克亡命,必主暴露不葬。用並世象動爻克應,侵人作穴。用為世爻並日辰動爻克應,主侵人墳地作穴。動與應爻並日辰克世克穴,主他人侵自己墳地而埋葬。
日辰應爻と劫煞とを帶びて一同に穴中に飛入すれば、墳塚劫せられ・棺木開かるるを主す。日辰と「玄武」の臨む所の應爻と相併して、凶煞を帶びて穴位に飛入し、あるいは動爻穴爻を衝破し・墓庫を破れば、就中人の墳を劫し棺を開く有るを主す。もし又た亡者の本命を沖克せば、那更に尸骸拋弃暴露せらるるを主す。世應と日辰の煞と相併して、發動して穴爻を衝破せば、則ち是れ自家人墳を起き棺を開き・隨葬の物を盜取して再行移葬するを主す。這凶煞もし往きて亡命を克せば、必ず尸骨暴露して安葬を得ざるを主す。「用世象動爻に併びて應を克す」説く是れ用神と世爻・動爻と一同に往きて應爻を克するにして、別人の地を侵占して穴と作るを主す。用神即ち世爻にして、日辰・動爻と一起に應を克せば、就中自己他人の墳地を侵占して下葬するを主す。反って、動爻と應爻と日辰と同じく一起に來り世を克し・穴を克せば、那便ち別人自家の墳地を侵占して埋葬するを主す。
客土動而墓爻合,擔土為墳:客土者,外卦土,應土是也。與穴爻墓爻發動,相合相生,主是擔土為墳,或傍土為左右臂。朝山尊而穴法空,貪峰失穴。朝山在貪狼貴人位,主前有貴峰聳秀。若穴空,主有貪峰失穴之象。苟或不空,卻朝山聳秀之美乎。然貪狼,乃是長生也。
外來の客土發動して墓爻と相合すれば、這座の墳是れ土を挑きて堆成せるを主す。所謂「客土」、指す外卦の土爻・應爻の土爻にして、它穴爻・墓爻と一同に發動して、彼此相合相生せば、就中此の墳擔來の土を用いて堆築し、あるいは堆土に傍きて左右兩臂の護砂に充當するを主す。「朝山尊にして穴法空なり」説く是れ前朝の山雖に尊貴なるも而も穴位卻って空に落つれば、那便ち是れ「峰を貪りて穴を失う」なり。朝山「貪狼」貴人の位に落つれば、穴前秀麗高聳の貴峰有るを主す。可れども穴爻もし空に落つれば、就中只だ遠峰を貪看して真穴を丢きたるを主す。倘若穴空に落ちざれば、那朝山の聳秀便ち是れ十足の美景なり。ここに説く所の「貪狼」指す所就中是れ長生の位なるを知るを要す。
子孫空在日辰之後,穴在平洋:子孫在日辰之後逢空,或勾陳親戊己土爻,或爻在明堂寬大之地,多主平地作穴。兄弟爻落世應之間,墳遷兩界。世應同臨穴爻,更有兄弟之爻,或在世應之間,主墳遷兩界。或在日辰前後,兩旬之爻,依此斷。
子孫爻日辰の後に落ちて而又た空に逢えば、穴位平洋の地に開くを主す。子孫爻日辰の後に排して空に逢うか、あるいは「勾陳」戊己土爻に貼近するか、あるいは該の爻明堂寬闊の處に處るか、多く平地に在りて穴を作して、山岡に在らざるを主す。「兄弟爻世應の間に落つ」説く是れ兄弟爻世應の中間に夾まるにして、墳地兩界の上に遷るを主す。世應同じく穴爻に臨みて、中間又た兄弟の爻有るか、あるいは兄弟爻正に世應の間に落つれば、就中此の墳兩處の地界の交接處に遷るを主す。もし兄弟爻日辰の前後・兩旬に分屬するの爻上に落つるも、亦た這個の法子に照らして推断す。
日辰與動爻破穴破墓,定合重埋;世應並穴道沖尸沖棺,當行改葬。日辰發動沖破墓爻,世應相剋,沖尸沖棺;或父化父,兄化兄,鬼化鬼,財化財;皆主重埋改葬。又云:金為尸首木為棺,土為墓兮仔細看。重交生穴經營,非一日之功:交重生穴,兩重爻發動,皆生穴爻,並日辰,主加工用事,非一日之可成。
日辰と動爻と一同に穴爻を衝破し・墓庫を破れば、必定要りて重新安葬せん。世應穴道を連ねて往きて尸を衝き棺を衝けば、那就中該當改葬すべし。日辰發動して墓爻を衝破して、世應彼此相克して尸首棺木に沖及するか、あるいは「父母」「父母」を化し・「兄弟」「兄弟」を化し・「官鬼」「官鬼」を化し・「妻財」「妻財」を化す。這皆重埋改葬を主す。舊説還だ講えば、金爻尸首を代表し、木爻棺木を代表し、土爻墓穴を代表して、須く仔細に分辨すべし。「重交穴を生じ經營して、一日の功に非ず」説く是れ「重」「交」の兩種の動爻皆來り穴を生ずるにして、兩重の爻同時に發動して、皆穴爻を生助して、又た日辰と相併せば、就中這座の墳要りて大いに修治用工して、一天兩天にて完成する能わざるを主す。
龍德臨財遷造,為萬年之計。青龍臨財爻子孫,生旺有氣,與穴相合相生,主遷造之墳,美麗悠久。若逢四廢神臨穴,必然措而無用也。應飛入穴,必葬他人:如應爻飛入穴爻,主外人同葬,或是他人之地。不然,是他人舊墳邊。
「龍德」財爻に臨みて營造遷葬するは、這是れ保ちて萬年の長久の計なり。「青龍」財爻・子孫爻上に臨みて、正に生旺有氣に當りて、又た穴爻と相合相生せば、就中遷る所造る所の墳墓華美にして能く長久たるを主す。倘若「四廢」の神穴上に臨むに碰上せば、那便ち是れ工夫を白費して修するも亦た用無し。「應穴に飛入る」説く是れ應爻穴爻に飛進して、必ず是れ要りて他人と合葬せん。應爻穴位に飛入するは、外姓人同葬有るを主し、あるいは這塊の地本來就中是れ別人の物なり。再び然らざれば、亦た是れ別人の舊墳に緊挨着するなり。
煞動臨爻,凶逢小鬼。凶煞犯亡人死絕之位,更帶鬼克之命,主遲小鬼。火土鬼帶日旬,主瘟疫死。金帶刃,主刀兵死。水鬼帶浮沉殺,主水鬼。木鬼並鰧蛇勾絞殺,主縊死。金鬼白虎帶殺,主虎口死。旺金主勞死。土鬼,主咽喉脾胃,黃腫死;若沖,主魘鬼死。火鬼燒死,熱症死,或化葬。木鬼沖刑,主被物打死,及跌蹼死。白虎持世鬼,鰧蛇鬼,應爻克身穴,主被人打死。金未鬼帶三刑羊刃,年月朱雀鬼符克身,主刑杖死。金刃並專刃,主自刎死。可以逐類詳斷。如胎生為稚子,旺為中年人,衰為老者。然卯前為勾,酉後為絞是殺。
凶煞發動して爻上に臨めば、遇著する所是れ夭亡の小鬼なり。凶煞亡人死絶の位置を衝犯して、又た「官鬼」を帶びて往きて本命を克せば、就中此の處の葬る所是れ夭折の小鬼を主す。死因に至りては、五行に按じて分辨す可し。火鬼・土鬼日旬を帶ぶれば、瘟疫に死するを主す。金鬼羊刃を帶ぶれば、刀兵に死するを主す。水鬼浮沉煞を帶ぶれば、是れ溺水の鬼を主す。木鬼鰧蛇・勾絞煞と相併せば、是れ自縊して死するを主す。金鬼「白虎」を配して又た煞を帶ぶれば、虎口に死するを主す。旺金則ち勞瘵して死するを主す。土鬼咽喉脾胃の病・黃腫して死するを主り、もし又た沖に逢えば、則ち夢魘驚嚇して死するを主す。火鬼燒死・熱病死を主り、あるいは火化して葬る。木鬼沖に遇い刑に遇えば、物件に打し死すか、あるいは跌撲摔死するを主す。「白虎」世を持するの鬼・鰧蛇の鬼に、加上應爻來り身爻穴爻を克せば、人に毆打されて致死するを主す。金爻あるいは未爻の鬼三刑・羊刃を帶びて、年月の朱雀鬼・官符又た來り身を克せば、刑杖の下に死するを主す。金爻刃を帶びて又た專刃に併へば、自刎して死するを主す。以上皆逐類に細斷す可し。此外還だ年歲を看るを要す。胎・生の地に處るは是れ幼童にして、旺相なるは是れ中年人にして、衰弱なるは是れ老人なり。卯の前を「勾」と叫び酉の後を「絞」と叫ぶに注意すべく、這便ち是れ勾絞兩煞の分法なり。
犯天地四大空亡之煞,骸骨不明:穴遇三傳刑刃之空,尸首有損。甲午乙丑,甲申乙亥,甲戌乙酉,壬子癸丑,壬寅癸未,壬辰癸巳,以上乃天地空亡。子午旬無水,寅甲不見金。四位:如四大空亡。三傳:乃太歲月建日辰也。三刑羊刃。
天地空亡と四大空亡の這兩種の凶煞を衝犯せば、骸骨下落不明を主す。穴位三傳の帶ぶる所の刑・刃に遇上して而又た空に落つれば、尸首殘損する所有るを主す。所謂天地空亡、指す甲午乙丑を配し・甲申乙亥を配し・甲戌乙酉を配し・壬子癸丑を配し・壬寅癸未を配し・壬辰癸巳を配するの這幾組なり。四大空亡則ち如く子午旬中水を見ず・寅甲の位金を見ず。ここに説く「四位」、就中是れ指す四大空亡を。説く「三傳」、就中是れ太歲・月建・日辰にして、再加上三刑と羊刃と、合せて便ち是れ這一條の忌む所の凶神なり。
且如己卯日,占得坤卦:甲子亡命,穴臨上六,癸酉金乃甲戌旬中空金,乃甲寅旬之空。甲子天干日從乾上起,順飛至乾,乾遇得癸。地支子從坎上類起,順飛至坎,遇金住。天干乃遇乾,地支遇坎,乃乾中有壬,坎中有子,壬子乃天地空亡。又類至乾卦有甲,坎卦有申,乃甲申為空亡。三傳帶刑刃,凶殺傷克本命六爻,或又在日辰旬之空亡,主骸骨不明,尸首有損。乾宮卦無甲午,只有壬午,壬申。甲申,甲午為天地空亡。甲子旬中見水為四大空亡。命見乙酉,穴見己丑,亦是天地空亡也。
例子を擧げて説けば、己卯日坤卦を占得して、亡者本命是れ甲子にして、穴位上六爻に臨めば、那一爻の癸酉金正に是れ甲戌旬中の空する所の金にして、亦た是れ甲寅旬の空する所の處なり。推法是れ這樣にして、甲子の天干乾宮より起こりて、順に飛び去りて、乾宮に飛到するの時癸に遇上し、地支の子坎宮より起こりて、同じ樣順飛して、坎宮に到りて金に遇いて止まる。天干乾に落ち地支坎に落ちて、而も乾中壬を藏め坎中子を藏めれば、壬子便ち是れ天地空亡なり。再び此に照らして類推すれば、乾卦甲有り・坎卦申有りて、於是甲申も亦た空亡と成る。此の時三傳もし刑・刃を帶びて、凶煞本命の所在の六爻を傷克し、あるいは本命又た正に日辰の旬の空亡裡に落つれば、就中骸骨下落不明・尸首損有るを主す。另外知るを要す、乾宮の諸卦甲午無くして、只だ壬午・壬申有りて、ゆえに甲申・甲午此に於いて天地空亡と算し、甲子旬中水爻を見れば則ち四大空亡と算す。もし本命乙酉を見て、穴位己丑を見れば、那亦た是れ天地空亡なり。
五空:乾:壬申,戌亥;兌:丁酉;艮:丙丑,寅;離:巳午;坎:戊子;坤:乙未,申;震:寅卯;巽:辰巳。逢沖逢克,怕犯凶神:用爻為凶神,逢克逢沖,或逢刑,為凶惡之兆。相合相生,真為吉兆。青龍褔德為吉神,相生相合,或扶或拱,為吉處之兆。
八宮の「五空」の位分かれて是れ、乾宮を以て壬申と戌・亥と爲し、兌宮を以て丁酉爲り、艮宮を以て丙丑と寅爲り、離宮を以て巳・午爲り、坎宮を以て戊子爲り、坤宮を以て乙未と申爲り、震宮を以て寅・卯爲り、巽宮を以て辰・巳爲りと爲す。「沖に逢い克に逢いて、凶神を犯すを怕る」説く是れ用爻本身もし就是れ凶神ならば、再び克に遇い・沖に遇いあるいは刑に遇えば、那便ち是れ凶惡の兆なり。反って「相合相生、真に吉兆と爲る」、指す是れ「青龍」と「福德」の這一類の吉神にして、もし用爻と相生相合し、あるいは來り扶助し・來り拱護せば、那就中是れ吉慶の所在の徵兆なり。
爻生之子孫逢官逢貴,臨三傳必作官人:穴生之爻臨子孫,逢官星貴人,臨三傳生本命,作印綬,主官職之榮。穴中之象數合祿合財,若兩全當為財主。穴臨旺氣,有子孫財官爻在五爻下,若子孫相生相合,若財祿兩全,當積金寶之人,乃富家之子。
穴爻の生ずる所の子孫爻を得て、もし又た官星と貴人とに遇上して、并且三三傳に臨めば、後人必定出仕して官を做らん。穴爻の生ずる所の那一爻子孫に臨みて、官星・貴人に碰上して、又た太歲・月建・日辰の三傳の位に落ちて往きて本命を生じて、印綬の象を構成せば、就中後代官官職の榮を享有するを主す。「穴中の象數祿に合し財に合す」説く是れ穴中の爻象既に祿に合して又た財に合して、兩樣俱全せば便ち大財主を出すを主す。穴爻旺氣に臨みて、五爻の下子孫・妻財・「官鬼」の三爻有りて、子孫又た之と相生相合して、財と祿と兩全せば、那就中後人是れ金寶を積攢するの人にして、富貴の家に生まるるを主す。
游魂福德空沖,主流蕩逃移:子孫逢空沖並,日辰一沖在游魂卦,主逃離之人。空亡主流蕩不歸鄉。若生旺見財貴吉神,亦主廢離逃亡之人也。惡鬼凶神變動,見死亡凶橫。白虎鰧蛇凶神,並鬼克身世,為鬼神。發動臨爻,主凶橫死亡之橫禍。用爻帶凶神動變,亦不為吉兆。
遊魂卦中「福德」空に落ちて又た沖せられれば、後人外に流蕩し・逃亡遷徙するを主す。子孫爻既に空に逢いて又た沖併せられて、日辰一たび沖して卦又た遊魂に屬せば、就中家中出逃避散するの人有るを主す。空亡に落つる更には漂泊流蕩して・故鄉に回らざるを主す。縱然子孫生旺して、又た財爻・貴人等の吉神を見るも、亦た仍ほ是れ家業を廢弃して・外に逃亡するの人を主す。「惡鬼凶神變動」説く是れ凶神惡鬼發動變化して、死亡横禍を見るを主す。「白虎」「鰧蛇」の這一類の凶神、「官鬼」と一同に來り身爻世爻を克せば、便ち作祟するの鬼神と成る。它ら發動して爻に臨めば、就中凶死横禍有るを主す。用爻凶神を帶びて發動變化するも、同じ樣是れ吉兆に非ず。
損父母子孫之財鬼,鰥寡孤獨:卦內父受損,兼不上卦,出孤兒。子孫受傷,兼不上卦,出傷絕。財爻受傷,兼不上卦,出鰥夫。鬼爻受傷,兼不上卦,出寡婦。要指引明白,不可概論。
財爻と「官鬼」と「父母」爻・「子孫」爻を損傷せば、後人便ち鰥・寡・孤・獨の苦有らん。卦裡「父母」爻損を受けて、又た根本に卦に上がらざれば、就中家孤兒を出すを主す。子孫爻傷を受けて卦に上がらざれば、子嗣斷絶を主す。財爻傷を受けて卦に上がらざれば、家鰥夫を出すを主す。「官鬼」爻傷を受けて卦に上がらざれば、家寡婦を出すを主す。這幾樣要りて一々指點清楚して、籠統に一概に論ずる可からず。
疊刃刑鬼破之劫亡,疲癃殘疾。鬼臨破碎殺,兼三刑六害,疊刃亡劫,同克用爻;或乾宮,主頭面喘急,咳嗽小腸之疾。坎宮主臂面兩耳,小便氣血,腰痛肋心之疾。艮宮主鼻瘡,手指腿足之疾。震宮主骨足肝腿,三焦笑言之疾。巽宮主鬚鬢膝,血氣風邪之疾。離宮主脾胃癰疽,眼目痛,心驚心懼熱症,陽火氣疾。坤宮主肚腹嘔吐,便血瀉痢,黃腫之疾。兌宮主口齒缺,唇掀,皮膚之疾。金鬼乘旺,勞漱;木鬼,風邪;火鬼,熱症;水鬼,吐瀉;土鬼,黃浮腫之疾。中間不可盡述,依理推詳。
羊刃層疊して・三刑と「官鬼」と相加して、又た「破」「劫」「亡」の諸煞を帶ぶれば、後人衰弱多病・殘疾纏身を主す。「官鬼」「破碎」の凶煞に臨みて、兼ねて三刑六害有りて、羊刃重疊して、亡神劫煞一齊に來り用爻を克せば、就要りて卦宮に按じて病處を分辨すべし。乾宮に在れば、頭面の病・氣喘咳嗽と小腸の疾とを主す。坎宮に在れば、手臂面部と兩耳、および小便・氣血・腰痛・肋痛・心疾を主す。艮宮に在れば、鼻瘡と手指腿脚の疾とを主す。震宮に在れば、筋骨手足・肝と腿、および三焦と言語失常の疾とを主す。巽宮に在れば、鬚髮鬢角と膝蓋、および血氣風邪の疾とを主す。離宮に在れば、脾胃癰疽・眼目疼痛・心驚心悸の熱症と陽火の疾とを主す。坤宮に在れば、肚腹嘔吐・便血瀉痢と黃腫の疾とを主す。兌宮に在れば、口歯殘缺・嘴唇掀翻と皮膚の疾とを主す。再び五行に按じて分かてば、金鬼旺に乘れば痨病咳嗽を主り、木鬼風邪を主り、火鬼熱症を主り、水鬼吐瀉を主り、土鬼黃腫浮腫を主す。其中一々に説盡す能わずして、須く理に依りて細細に推詳すべし。
玄武遇咸池之劫殺,即盜且娼:青龍臨華蓋之空亡,非僧則道。玄武無頭並劫殺,拱位在世爻,在坎,出外盜,或因盜至死。玄武並咸池帶合,主女墮風塵,或淫奔。世爻並胎神受克,主有墮胎產難之厄。青龍華蓋孤神值空亡有氣,是為僧道類。
「玄武」「咸池」に遇上して又た劫煞を帶ぶれば、後人賊を做るに非ずば便ち娼と爲る。「青龍」「華蓋」に臨みて空亡に落つれば、後人和尚を做るに非ずば便ち道士を做らん。玄武頭無くして劫煞と相併して世爻の位に拱して、又た坎宮に居れば、就中外に出でて盜を爲し、あるいは偷盜に因りて命を喪うを主す。玄武と咸池と相併して又た合を帶ぶれば、女子風塵に淪落し、あるいは私奔淫佚するを主す。世爻と胎神と相併して克を受ければ、墮胎・難産の厄有るを主す。「青龍」「華蓋」と孤神と同じく空亡に值して而も仍ほ氣有れば、那就中是れ出家僧道の一類の人なり。
月卦勾陳之土鬼,瘟疫相侵:月卦是月將勾陳,土鬼臨世身爻,主時災瘟疫相侵。陽宮朱雀之凶神,火災頻數。朱雀怕臨火,更在火位,或臨燭火殺,主生火災之患。父母臨子孫之絕氣,嗣後伶仃:父母以為孤殺,且加子孫爻屬火,火絕在亥,若父母臨亥爻動,主後嗣伶仃斷。
月卦上「勾陳」の帶ぶる所の土鬼、時疫の來侵するを主す。所謂月卦、就中是れ月將と勾陳と相合するの位にして、土鬼世爻・身爻上に臨めば、就中時令の災氣・瘟疫の侵擾を主す。「陽宮の朱雀の凶神」説く是れ陽宮裡「朱雀」凶神と爲して出現して、屢屢火災を發生するを主す。朱雀最も火爻に臨むを怕れて、もし又た火位に落ち、あるいは「燭火」の凶煞に臨めば、就中火災の患を生出するを主す。「父母子孫の絶氣に臨む」説く是れ「父母」爻子孫の絶地に臨みて、後嗣孤單を主す。「父母」爻此に於いて孤煞と看る當りて、再加上子孫爻火に屬して、而も火亥に絶えれば、もし「父母」爻正に亥爻に臨みて發動せば、就中後代零丁孤苦と斷ず。
褔德臨兄弟之旺宮,假枝興旺。若子孫爻臨命,或在兄弟爻臨旺相,自假宮來,主假枝興也。動並旬中之凶殺,立見災危:劫亡刑刃傷吊月破等殺,在日辰旬中發動,若占者被沖刑傷克身命,主見災危,劫殺之事。餘仿此。穴臨日下之進神,當臻吉慶。進神者,甲子甲午,己卯己酉為進神。逢財褔德,主人有財之興進,當得康寧。且如戊寅日,占得己卯逢龍德財福是也。
「福德」兄弟の旺宮上に臨めば、旁支反って興旺を主す。子孫爻本命に臨み、あるいは兄弟爻上に落ちて旺相に當りて、并且是れ「假宮」即ち他宮より飛來れば、就中此の家正脉旺ならずして旁枝發達するを主す。「動旬中の凶殺に併ぶ」説く是れ動爻本旬の凶煞と相併して、眼前立ちに災危を見るを主す。劫煞・亡神・三刑・羊刃・喪門・弔客・月破の這些の凶煞、日辰の屬する所の旬中發動して、占者もし它らに身命の爻を沖・刑・傷・克到せらるれば、就中立刻災を見るを主して、多く是れ劫に遭い害に遇うの事にして、その余はこれに依りて類推す。「穴日下の進神に臨む」則ち是れ吉象なり。所謂進神、指す甲子・甲午・己卯・己酉の這四組にして、穴爻進神に臨みて、又た財爻と「福德」とに遇上せば、就中家中財物日漸興旺して、安康を得可きを主す。譬如戊寅日己卯の爻を占得して、又た「龍德」と財・福とに逢えば、正に是れ這種の格局なり。
看已形之既往,察過去之未來。觀已往可見之形,察吉凶過去未來之兆,無不驗。事與世應互同,可見卦中之體用;世為體,應為用。看體用發動,繫於事體如何,方可詳斷。動與日辰相應,方知爻內之吉凶。動爻與日辰互相副應,則吉凶悔吝之事可見。不可拘執而斷。古聖人之意,未可發明,此係隱君子之賢,更宜斟酌。則無差無誤矣。
已に顯現せるの過往の形跡を看れば、就能く過去と未來の吉凶を察知す。已往の那些の看得見の形勢を觀察して、再び吉凶の過去と將來とに在るの徵兆を推断すれば、應驗せざる無し。「事と世應と互に同ず」説く是れ占する所の事と世應兩爻と相通じて、卦中の體と用と便ち以て看出す可し。世爻を以て體と爲し應爻を以て用と爲して、要りて體用哪の一方發動するを看て、再び事情本身の情形に聯繫して、乃ち好く詳細に判断するを得。「動と日辰と相應ず」説く是れ動爻と日辰と彼此呼應して、爻中の吉凶乃ち能く確定す。動爻と日辰と互相配合照應せば、吉・凶・悔・吝の事便ち一目瞭然なり。不過判断するの時執泥死板する可からず。古聖人法を立つるの深意、ここに還だ未だ盡數闡發する能わずして、這門の學問原是れ隱居賢者の傳うる所にして、讀者更に應當反覆斟酌して、如此乃ち能く差不らず誤らず。
卜筮全書巻之十二・黄金策五
黄金策・二十一、求師
捐金饌食教養,雖賴乎嚴君;明善復初啟發,全資於先覺。凡求師傅,須究文書。文書即卦中父母,此爻為師道,為書籍,為學館,而又有尊長之意,故為主象。如居弱地,必範不範而模不模;若在旺鄉,則矜可矜而式可式。父母休囚,其師必然畏懼侷促,不能為人之模範。旺相有氣,則魁梧雄偉,堪為學者矜式。
錢を出し飯を備えて子弟を養い大にして教え好するは、固然嚴父に靠るを要す。可れども他要りて善道を明白にし・本心を恢復して啟發を受けしめんと要せば、那就中全く仰ぎて先知先覺の老師に仗るを要す。およそ老師を延請するを占問するは、必ず須く「文書」の這一爻を細究すべし。文書就中是れ卦中の「父母」爻にして、這一爻既に師道を主り、又た書籍・學館を主りて、還だ尊長の意を含有すれば、ゆえに是れ這一門の主象なり。它もし衰弱の地に居れば、那位の老師便ち是れ想い規矩を立てんとして立つる能わず・想い楷模を作らんとして作る成さず。もし旺相の鄉に居れば、那就中真に敬重に值して師表に堪う。具體的に説けば、「父母」爻休囚せば、這位の先生必然畏縮局促して、別人の榜樣を做る能わず。「父母」爻旺相有氣なれば、那便ち相貌堂堂・氣度雄偉にして、足りて學生をして敬仰效法せしむ。
臨刑臨害,好施檟楚之威;檟楚:儆頑之杖。父帶刑害白虎,其師性暴少慈,必好笞撻,旺動尤甚。臨青龍,則是儆戒弟子,非妄撻。逢歲逢身,業擅束脩之養。父母卦身或持太歲,其師專以嚴訓為業,務得束脩以為養家者。
「父母」爻刑に臨み・害に臨めば、這位の老師板子を動かし威を立つるを愛す。「槚楚」就中是れ用いて頑劣の學生を警戒するの木杖なり。「父母」爻刑・害を帶びて又た「白虎」を配せば、那位の先生性情暴躁にして慈愛少くして、必定學生を鞭打するを喜びて、旺相にして又た發動する更には厲害を爲さん。もし臨む所是れ「青龍」なれば、那便ち是れ警戒管教より出でて、並びに是れ胡亂に責打するに非ず。「歲に逢い身に逢う」説く是れ「父母」爻卦身あるいは太歲に臨むにして、這樣の老師專ら嚴格訓導を以て業と爲して、一心要りて束修を掙足して來り家を養わんとす。
兌金震巽,雜學堪推;離火乾坤,專經可斷。凡推師之專經雜學,不可依《金鎖玄關》以本宮他宮言之。當以父母在震巽艮坎兌五卦為雜學,乾坤離三宮為專經。蓋巽兌二卦屬陰,而陽爻反多;震艮坎三卦屬陽,而陰爻反多;雜而不純,所以為雜學之師。離雖不純,而有文書之象;乾坤則不雜,而有資生資始之功;所以為專經。若父母在乾坤離卦之中,縱或雜學,亦是良師。不在乾坤離卦之內,縱是專經,亦非才士。
「父母」爻兌金と震・巽の中に落つれば、雜學の師と推す可し。離火と乾・坤の中に落つれば、専治一治一經の師と斷ず可し。およそ老師是れ專經か還だ是れ雜學かを推断するに、『金鎖玄關』の那樣に照らして只だ本宮他宮を分かちて講る可からずして、應當「父母」爻震・巽・艮・坎・兌の這五卦に落つるを以て雜學爲りと爲し、乾・坤・離の三宮に落つるを以て專經爲りと爲すべし。道理在りて説けば、巽・兌の兩卦本來陰に屬して、陽爻反って多く居り、震・艮・坎の三卦本來陽に屬して、陰爻反って多く居りて、陰陽駁雜不純なれば、ゆえに雜學の師を主す。離卦雖に亦た不純なるも、卻って文書の象有りて、乾・坤の兩卦則ち純にして雜ならずして、兼ねて萬物を資生し・萬物を資始するの功有れば、ゆえに專經を主す。ゆえに「父母」爻もし乾・坤・離の三卦の中に落つれば、縱然此の人の學駁雜なるも、亦た仍ほ是れ良師なり。這三卦の內に在らざれば、縱然一經を專治するも、亦た真に才學の士有ると算すに足らず。
本象同鄉在內,則離家不遠;本宮異地在外,則隔屬須遙。本宮父母,本鄉人氏;外宮父母,外郡人。在本宮而居外卦,雖是本鄉,離家必遠;在他宮而居內卦,雖是外郡,必不遙遠,亦是鄰邦。他仿此。與世相生,非親則友;與世父爻相生相合,其師必與求師之家有親;若係他宮外卦,或與世爻不同宮者,相識朋友。父爻持世,亦是非親則友。
「父母」爻本宮の象に屬して內卦に居れば、老師就中同鄉に在りて、家離れること遠からず。「父母」爻他宮に屬して外卦に居れば、那就中府を隔て縣を隔てて、路途遙遠なり。具體的に説けば、本宮の「父母」爻是れ本鄉人氏にして、外宮の「父母」爻是れ外郡人なり。本宮に在りて卻って外卦に居れば、雖に是れ本鄉人なるも、家卻って離れること遠し。他宮に在りて卻って內卦に居れば、雖に外郡に屬するも、亦た必定遠きと算えずして、不過是れ鄰近の州縣罷りて、その余はこれに依りて類推す。「世と相生して、親に非ずば則ち友」説く是れ「父母」爻と世爻と相生するにして、父爻と世爻と相生相合せば、這位の老師必ず請師の家と親に沾る。もし他他宮外卦に屬し、あるいは世爻と宮を同じくせざれば、那就中是れ相識の朋友なり。父爻世を持するも、同じ樣是れ親に非ずば即ち友なり。
與官交變,不貴亦榮。父化官爻,其師異日必貴。卦無父母,而鬼帶貴人化出,多是生員。不帶貴人,或臨衰絕,必是吏人。加白虎或帶刑害,則是有病之人。父持月建,更加青龍,必有前程在身。父臨生旺,又得月建日辰生扶者,今雖未貴,後必榮達。若化空亡,雖貴不顯。
「父母」爻と「官鬼」爻と交互に變化せば、這位の老師即便ち顯貴ならざるも必ず榮光有らん。「父母」「官」爻を化出すれば、其の師日後必ず富貴を得ん。卦中もし「父母」爻無くして、「官鬼」貴人を帶びて化出せば、多半是れ個の生員なり。貴人を帶びざるか、あるいは衰絶の地に臨めば、那必是れ個の吏員なり。もし「白虎」を加えあるいは刑・害を帶ぶれば、那便ち是れ個の病有るの人なり。父爻月建を持して、再加えて「青龍」せば、此の人身上必ず功名前程有らん。父爻生旺に臨みて、又た月建・日辰の生扶を得れば、眼下雖に未だ顯貴ならざるも、日後必定榮達せん。倘若空亡に化入せば、那就中是れ雖に貴なるも顯れざるなり。
靜合福爻,喜遇循循之善誘;動加龍德,怕逢凜凜之威嚴。父母與子孫作合最吉。必能博文約禮,循循善誘,甚得為師之道。必主師徒契合。惟怕發動,則克子孫。更加白虎刑害,必然難為子弟。若不旺相,而得青龍輔之,雖動不妨。但主其師嚴毅方正,凜然不可少犯。
「父母」爻安靜にして「子孫」爻と相合せば、喜ぶ所是れ循循善誘の良師に遇上するを。「父母」爻發動して「龍德」を加えれば、怕る所是れ凛然犯し難きの嚴師に碰上するを。「父母」と「子孫」と作合する最も吉利にして、這樣の先生必ず能く學生をして文に博學し・禮を以て之を約せしめ、循循善誘して、深く師と爲るの道を得て、師徒の間も亦た必然情意相投せん。只だ「父母」爻發動するを怕れて、一たび動けば就要りて「子孫」を克せん。再加上「白虎」と刑・害とせば、那學生更に難く承受せん。もし父爻並びに旺相ならずして、「青龍」有りて旁邊より輔助せば、縱然發動すとも亦た事に妨げずして、只だ這位の老師嚴毅方正にして、凛然として稍も冒犯を容れざる罷りなり。
父入墓中,邊孝先愛眠懶讀;父爻入墓,其師惟愛安逸,懶於教訓。逢空化墓,皆然。得日辰沖破墓爻,又主聰察。財臨身上,李老聃博古通今。凡求師,以財為師之才學。六爻無財,必欠學問。若得財臨卦身,或居生旺之地,其師必多才學。更得父爻有氣,乃非常之師。
「父母」爻墓中に落入せば、這位の老師就中邊孝先の樣に睡を貪り讀を懶む。父爻墓に入れば、其の師只だ安逸を圖りて、教導に懶し。空に逢いて墓を化するも、情形一樣なり。もし日辰墓爻を衝破するを得れば、那又た轉じて聰明善察と爲る。「財身上に臨む」則ち是れ相反して、是れ財爻卦身に臨みて、老師李耳老聃の一般に博古通今を主す。およそ師を求むるを占うに、財爻を以て老師の才學を代表す。六爻財無ければ、此の人必定學問欠缺せん。もし財爻卦身に臨み、あるいは生旺の地に居れば、其の師必然才學豐富なり。再び父爻氣有るを得れば、那就中是れ不同尋常の名師なり。
母化子孫,必主能詩能賦;父化福爻,其師善作雜文。帶刑害敗病等爻,雖能作文,必多破綻。子帶月建,又加青龍,必然出口成章。子孫休囚,得月建日辰生扶,其文必得改削潤色,而後可觀。若子孫胎養爻上與父作合,其師必有小兒帶來。
「父母」爻「子孫」爻を變出せば、這位の老師必定能く詩能く賦せん。父「子孫」を化すれば、其の師各體の文章を寫るに擅長す。もし刑・害・敗・病等の爻を帶ぶれば、雖に能く文を作るも、文中必ず破綻多からん。「子孫」月建を帶びて、又た「青龍」を加えれば、那便ち是れ口を出でて章を成すの才子なり。「子孫」休囚して、卻って月建・日辰の生扶を得れば、他的文章必ず須く人の修改潤色を經て乃ち眼に入る可し。倘若「子孫」胎・養の爻上に落ちて父爻と作合せば、那這位の先生館に赴くの時必定小孩を帶びて同來せん。
鬼連兄殺,定然多詐多奸。凡遇兄動化鬼,鬼動化兄,皆主其師奸詐。刑剋世爻,必有是非口舌。卦中兄鬼皆動,或父化兄鬼傷世者,俱不可用。若不傷世,則主奸詐,非凶也。心是口非,臨空亡而發動;父母一爻,宜靜不宜動,宜旺不宜空。動空不誠實,靜空懶教訓;化空,始嚴終怠;旺空,羊質虎皮;外有餘,內不足。避空則不然。
「官鬼」「兄弟」の這個の凶煞に連なれば、這位の老師定然多詐多奸なり。およそ「兄弟」發動して「官鬼」を化出するか、あるいは「官鬼」發動して「兄弟」を化出するに遇えば、皆其の師奸詐を主す。もし又た世爻を刑克せば、必有是非口舌あらん。卦中「兄弟」と「官鬼」と皆發動するか、あるいは「父母」兄鬼を化出して來り世爻を傷るか、這樣の先生皆用る能わず。もし世爻を傷らざれば、那只だ是れ爲人奸猾にして、還だ凶と算せず。「心是れ口非」説く是れ「父母」爻空亡に落ちて而又た發動するにして、「父母」の這一爻靜を宜として動を宜とせず、旺を宜として空を宜とせず。發動して又た空に落つるは誠實ならずして、安靜にして空に落つるは教導に懶くして、空亡に化入するは起初嚴厲にして後來懈怠し、旺にして空に落つるは、是れ羊質虎皮にして、外表餘有りて內裡足らず。もし「避空」の情形に屬せば、就中這樣に斷ずる能わず。
彼延此請,持世應而興隆。世應俱持父母,主有兩家爭延之象。世動應靜,我先請;應動世靜,彼先請。兩爻俱動,重爻先請;一旺一空,可知哪一邊可成;兩爻俱空皆不成。若只有一爻父母,而世應俱動生合,亦主兩家爭請。或一爻父母,而世應比和、同合者,是兩家合延一師也。父母與世同宮,設帳於此;與應同宮,設帳於彼。
世爻應爻皆「父母」を持せば、兩家爭いて延請して、這位の老師身價興隆なり。世應兩爻同時に「父母」を持せば、兩家爭請するの象有るを主す。世動して應靜なれば、是れ我這邊先に聘を下す。應動して世靜なれば、是れ對方先に聘を下す。兩爻皆動けば、則ち「重」爻の那一方を以て先請爲りと爲す。一旺一空なれば、就中哪の一邊成る能くを知る。兩爻皆空に落つれば、兩邊皆成る能わず。もし卦中只だ一爻の「父母」有りて、而も世應皆發動して來り它を生じ它に合せば、同じ樣兩家爭請を主す。もし只だ一爻の「父母」有りて、而も世應彼此比和して・共同それと相合せば、那就中是れ兩家合せて一位の先生を請す。「父母」爻と世爻と同宮なれば、學館這一邊に設けらる。應爻と同宮なれば、學館那一邊に設けらる。
應值母而生世,須知假館;父臨應上,而世爻動來生合者,必館於他家,而欲附學也。父在外而福合,必是擔囊。凡卜求師,若子弟自占,以世為生徒,不看福爻。父兄來占,以子孫為生徒,不看世爻。若父在外卦,又係他宮安靜,而子孫動來相合,必遊學他方,擔囊負笈以從師也。若父爻發動,或子孫逢合住,皆不然也。
應爻上「父母」爻に值して來り世爻を生ずれば、這是れ人家の館舍を借るなるを知るを要す。「父母」爻應上に臨みて、世爻發動して前來り它を生じ它に合せば、那就中必定要りて別人家の設くるの館裡に附讀せん。「父外に在りて福合す」説く是れ父爻外卦に在りて子孫來り合するにして、必是れ行囊を背負いて遠遊して學を求めん。およそ師を求むるを占うに、もし是れ子弟自ら來り占えば、就中世爻を以て學生を代表して、「子孫」爻を看ず。もし是れ父兄他に替わりて來り占えば、就中「子孫」爻を以て學生を代表して、世爻を看ず。父爻もし外卦に在りて、又た他宮に屬して安靜にして、「子孫」卻って發動して前來り之と相合せば、那必定要りて他鄉に遊學して、書箱行囊を背負いて往きて師に從わん。もし父爻發動し、あるいは「子孫」合住せらるれば、就中皆此の斷と作さず。
鬼化文書克世,則訟由乎學;鬼動固凶,若又化出父母,刑剋世爻,異日必至爭訟。父化鬼爻,或官父皆動,有傷世者,懼是爭訟之象,若有沖散,或得合住,或遇制伏,或化空亡;則雖欲興詞,終有和釋,必不成訟。
「官鬼」文書を變出して來り世爻を克せば、日後必ず學を求むるの事に因りて官司に惹上せん。「官鬼」發動本來已に是れ凶にして、もし又た「父母」を化出して來り世爻を刑克せば、日後必ず爭訟に至らん。父爻「官鬼」を化出するか、あるいは官・父の兩爻皆動して世爻に傷及するか、皆是れ爭訟の象なり。不過もし爻有りて來り衝散し、あるいは合住せらるるか、あるいは制伏に遇い、あるいは空亡に化入せば、則ち縱然告狀するの意有るも、終究亦た和解せんとて、訟事必ず成らず。
月扶福德日生,則青出於藍。大抵求師,不可專看父爻。須得子孫有氣不空,又遇月建日辰動爻生合,則學有進益。若父爻反衰,弟子反勝於師,如青出於藍,而青於藍也。父旺子衰,徒學而已,必不長進。子孫自空,當有大難。
「子孫」爻月建の扶助を得て又た日辰の相生を得れば、學生便ち青藍より出づる。大抵師を求むるを占うに、只だ父爻を看る可からずして、還だ須く「子孫」爻氣有りて空に落ちざるを要して、又た月建・日辰・動爻に遇いて來り生合せば、學業乃ち長進有らん。もし父爻反って衰弱せば、那就中是れ弟子師に勝るにして、正に靛青藍草より取りて顏色藍より更に深きが如し。父旺にして子衰なれば、學生不過是れ跟隨して學んで個の樣子を爲るのみにして、必ず長進有らず。「子孫」自ら空に落つれば、那更に要りて大難有らん。
刑剋同傷父子,必罹其害;合生為助官鬼,莫受其扶。父為師,子為徒,受傷皆不利。如鬼爻來傷,因學成病;父爻來傷,因師有禍;福爻來傷,因徒惹災;兄爻來傷,則有是非口舌,或多費財物,不然則學無進益。惟遇生扶則吉。然兄鬼有扶,又為不利,助桀為虐故也。異日賓主不投,師徒不合,或有口舌官訟,皆由乎此。縱不傷世,亦非吉兆。若世與父爻生合,則賓主自投,乃閒人斗喋間阻而已。
刑克一齊に「父母」と「子孫」とに傷着せば、師生皆害を受害せん。生合反って往きて「官鬼」を幫扶するは、切莫に這種の扶助を領受すべからず。「父母」老師を代表し、「子孫」學生を代表して、兩爻傷を受くる皆不利なり。「官鬼」來り傷れば、書を讀むに因りて病を生ずを主す。父爻來り傷れば、老師に因りて禍を招くを主す。「子孫」來り傷れば、學生に因りて災を惹くを主す。「兄弟」來り傷れば、則ち是非口舌有るを主り、あるいは錢財を多費し、再び然らざれば就是れ學業毫も長進無し。只だ生扶に遇う乃ち吉利なり。然れども「兄弟」「官鬼」もし生扶を得れば、反って不利にして、那是れ紂を助けて虐を爲すを以てなり。日後賓主投緣せず・師徒不和睦し、あるいは口舌官司を鬧出すの、根子皆此に在り。縱然它世爻を傷らざるも、亦た吉兆と算上せず。もし世爻と父爻と生合せば、則ち賓主自然投契して、至多不過是れ閒人中より挑撥阻撓する罷りなり。
或擊或沖父母,逢之不久;父母雖要有氣,然不宜動變,動則必不久。若在本宮內卦,或臨世上,而有此象,乃見師無坐性,非不永也。值游魂卦,或化入游魂者,尤甚。游魂化游魂,則一年遷一館。或空或陷世身,見之不成。世身空亡,延師不成。父母無故自空,亦難成。或父與世爻相沖相剋,或應爻自空,皆見難成之象。
「父母」爻あるいは衝撃せらるるかあるいは衝散せらるるか、請到せるの老師も亦た待つこと長久ならず。「父母」雖に要りて氣有るも、卻って發動變化を宜とせず、一たび動けば必定能く久留する能わず。もし它本宮內卦に在るか、あるいは世上に臨みて這種の動象有れば、那是れ老師坐り住まざるにして、倒って是れ留ること長からざるに非ず。もし遊魂卦に值するか、あるいは遊魂卦に變入すれば、尤其に此の如し。遊魂再び遊魂を化せば、那就中一年一處の館を換う。「或は空し或は陷る世身、之を見れば成らず」説く是れ世爻卦身空に落ちあるいは陷落して、事必ず成らず。世爻・卦身空亡に落つれば、師を延くるの事辦じ成さず。「父母」爻無緣無故自ら空亡に落つるも、亦た成り難し。あるいは父爻と世爻と相衝相克し、あるいは應爻自ら空に落つるは、皆是れ成り難きの象なり。
財化父爻,妻族薦之於不日;凡占求師,以他宮外卦之財爻,為師之學問;以本宮內卦之財爻,為酬師之束脩,及主人之妻妾。若卦有父母,遇本宮財爻又化一重父母者,不日間妻家又薦一師來也。兄弟化出,則朋友薦來。動爻是重,已薦過矣;動爻是交,將薦來也。生旺日斷之。卦無父母,而遇動爻有化出者,不可言又有先生薦來。本宮,其師即是其人薦者,如子孫化出,為僧道薦之類。他仿此。
財爻「父母」爻を變出せば、不日の間妻族便ち一位の老師を薦來せん。およそ師を求むるを占うに、他宮外卦の財爻を以て老師の學問を代表し、本宮內卦の財爻を以て老師に酬謝するの束修および主人の妻妾を代表す。もし卦中已に「父母」有りて、又た本宮の財爻另に一重の「父母」を化出するに遇えば、那就中不久妻家還だ要りて再び一位の先生を薦來せん。もし是れ「兄弟」爻化出すれば、便ち是れ朋友薦來するなり。動爻是れ「重」なるは、已に薦過せるを説明して、動爻是れ「交」なるは、將に薦來せんを説明して、應期就中生旺の日を取る。卦中原本「父母」無くして、而も動爻「父母」を化出するは、另に先生薦來有ると斷作す可からず。もし化出する者本宮に屬せば、則ち這位の老師就中那人の薦ずる所にして、譬如「子孫」化出せば便ち是れ僧道の薦ずる所にして、その余はこれに依りて類推す。
母藏福德,僧家設帳於先年。卦無父母,當看伏神,可知消息。如父爻伏在子爻下,其師前年必設帳於僧房道觀。如伏在官下,必曾在職役人家教授之類。若與世爻同宮,必與其家相近。與世比和,則與其主人相識。或生或合,非親則友。,父伏世下,必是舊師。
「父母」爻「子孫」爻の下に藏るれば、這位の老師往年是れ僧家に在りて館を設け徒を授けしなり。卦中「父母」爻無ければ、就中該當伏神を看るべく、中より便ち消息を知らん。譬如父爻「子孫」爻下に伏せば、其の師前幾年必定僧房道觀裡に在りて館を設けし。もし「官鬼」の下に伏せば、必ず曾て職役有るの人家に於いて書を教えし。伏神もし世爻と同宮なれば、其人必ず這一家と相近し。世爻と比和すれば、就是れ主人と相識なり。あるいは生じあるいは合せば、那便ち親に非ずば即ち友なり。父爻世爻の下に伏するは、必定是れ從前教過せるの舊師なり。
搜索六爻,無過求理;思量萬事,莫貴讀書。凡求師,不可專指道學之師。如欲投學,百工技藝,及拜僧道為師類,皆是。但師之主象不異父母,而學者主象,則不可專取子孫一爻,當以世爻看之。如隔手來占,須問是何人。如是來占者之朋友兄弟,則以兄爻為主類。皆要師弟二主,相生相合則吉;相沖相剋則凶。父母要旺相不空有助,而月建日辰動爻無傷者,不拘是何藝業,必是高手。臨月建,則是聞名者。衰則不濟,空則難成。
遍く六爻を搜る、非ずば是れ事理を求得せんと要するなり。萬事を思量するに、讀書より貴きは未だ有る莫し。およそ師を求むるを占うに、只だ道道學を講ずるの老師を指す可からずして、往きて師に投じて各種の手藝技術を學ばんと想い、あるいは僧道に拜して師と爲すも、皆內に算す。老師の主象一律に「父母」爻にして、這分別無し。可れども學生の主象卻って專ら「子孫」の一爻を取る可からずして、應當世爻を以て來り看るべし。もし是れ一手を隔てて人を托して來り占えば、須く占する所是れ誰かを問清すべし。もし是れ來占するの人の朋友あるいは兄弟なれば、就中「兄弟」爻を以て主象と爲して、その余類推す。總之師・弟の兩個の主象相生相合すれば便ち吉にして、相衝相克すれば便ち凶なり。「父母」爻要りて旺相にして・空に落ちず・幫扶有りて、而も月建・日辰・動爻皆來り它を傷らざれば、則ち學ぶ所是れ哪の一行なるを論ぜず、此の人必是れ高手なり。父爻月建に臨めば、更には遠近聞名の人物なり。父爻衰弱すれば則ち濟事せずして、空に落つれば則ち成事し難し。
世應宜生合,卦身宜旺相,二主不可傷,兄鬼不可動,如此則吉兆無疑矣。若父母不臨本藝之人,必非專門名家。如學拳光棍及木匠類,不臨本爻,或震宮是也。父化兄,或兄持世,必先盡謝禮而後可成。間動生合,必須用變,化出文書,須立契券。
世應兩爻應當相生相合して、卦身應當旺相にして、師・弟の這兩個の主象皆傷を受くる可からず、「兄弟」と「官鬼」の兩爻皆發動する可からずして、能く這樣なれば便ち是れ無疑の吉兆なり。倘若「父母」爻本行本藝の屬する所の爻に臨まざれば、此の人必ず是れ專門名家に非ずして、譬如拳棒を學び・木匠を學ぶの這一類にして、父爻本行の對應するの爻上に落ちざるか、あるいは震宮に在らざれば、就是れ如此なり。父爻「兄弟」を化出するか、あるいは「兄弟」世を持せば、必ず須く先に謝禮を送足して乃ち辦成するを得。間爻發動して來り生合せば、那就中變通を用るに非ずば可ならず。もし文書を化出せば、則ち須く契約字據を訂立すべし。
