六・婚姻
男女合婚,契於前定;朱陳締結,分在夙成。然非月老,焉知夫婦於當時;不有宓羲,豈識吉凶於今日!欲諧伉儷,必定陰陽。陽奇陰偶,配合成婚。世屬陽,應屬陰;鬼屬陽,財屬陰;內屬陽,外屬陰。陰陽相得,乃成夫婦之道。異日必然大利。
男女成婚は、本より前世の定数に合し、両姓の親を結ぶは、縁分早く已に宿成せり。しかれども月下老人の線を牽くに非ざれば、当時いかんぞ誰と誰とが夫婦を結ぶを知らん。伏羲の卦を画く無くんば、今日また何を憑りてか吉凶を識らん。夫婦の和諧を得んと欲せば、先ず須く陰陽を辨定すべし。陽は奇を為し陰は偶を為し、一陰一陽配合して乃ち婚を成す。「世爻」が陽に属して「応爻」が陰に属し、「官鬼」が陽に属して「妻財」が陰に属し、内卦が陽に属して外卦が陰に属して、陰陽各々その配を得て、乃ち夫婦の道に合し、日後必然大吉なり。
陰陽交錯,難期琴瑟之和鳴;陰陽交錯者:世陰應陽,鬼陰財陽,內陰外陽是。此為反象。成婚後,必主夫凌妻,妻欺夫,終朝反目,不得和順。若變出財鬼不空,主象安靜,亦可用也。內外互搖,定見家庭之撓括。占婚,卦宜安靜。安靜家庭雍睦,必無爭鬥事。若財動,則不和翁姑;鬼動,則不和妯娌;父動,則不和子侄;兄動,則不和夫妻。動加月建日辰,不唯不和,更有剋制。
いわゆる陰陽交錯とは、「世爻」が陰に属して「応爻」が陽に属し、「官鬼」が陰に属して「妻財」が陽に属し、内卦が陰に属して外卦が陽に属することを指す。これはみな顛倒の象なり。成婚以後は必定丈夫が妻子を欺凌し妻子が丈夫を欺圧し、整日反目して和順を得ず。もし変卦に別に財・官を出して空に落ちず、主爻また安静なれば、それもなお用うべし。婚を占うに卦爻の安静を以て宜と為す。安静なれば則ち家庭和睦して争闘有るべからず。もし妻財が発動すれば、則ち公婆と不和し、官鬼が発動すれば則ち妯娌と不和し、「父母」が発動すれば則ち子侄と不和し、「兄弟」が発動すれば則ち夫妻不和す。発動の爻が再び「月建」「日辰」の相助を得れば、不和なるのみならず、なお互いに克制す。
六合則易而且吉;六合卦,一陰一陽,配合成象。世應相生,財官相合。占者得之,必主易成而又吉。六沖則難而又凶。六沖卦,非純陰則純陽也。其象猶二女同居,兩男並處,志必不合。占者得之,必主難成,縱成亦不利。
六合卦は一陰一陽にして配合して象を成し、「世爻」「応爻」相生し、「妻財」「官鬼」相合す。婚を占いてこれを得れば、この門の親事は必定説き成すこと易く、成りて後も吉利なり。六沖卦は純陰ならざれば便ち純陽にして、その象は両個の女子の同住し両個の男子の並び処るに譬ゆ。心志は必ず相投ぜず。婚を占いてこれを得れば、親事成り難きを主り、たとえ勉強して成りともまた順利ならず。
陰而陽陽而陰,偏利牽絲之舉;世與官,宜陽反陰;應與財,宜陰反陽。占娶婦多不利。惟入贅則吉。世合應應合世,終成種玉之緣。世為男家,應為女家。若得相合,是兩願之象,必主易成,後亦吉利。欲求庚帖,豈宜應動應空;欲求庚帖,須得應爻安靜不空,而又生合世爻者,必然允諾,亦易成。若應爻發動,或空亡,或沖剋世爻,皆主不允,事亦難成,或去亦不遇。
「世爻」と「官鬼」は本より陽に属すべきが却って陰に属し、「応爻」と「妻財」は本より陰に属すべきが却って陽に属す。この様の卦は妻を娶るを占うに多く利あらず。ただ男子が女家に入贅するをもって乃ち吉なり。世爻は男家、応爻は女家なり。両爻相合するは双方情愿の象にして、親事は必ず成り易く、成りて後も吉利なり。女家の生辰庚帖を討取せんと欲せば、須く応爻が安静にして空ならずしかも世爻を生合するを得れば、相手方は必ず応允して事も成し易し。もし応爻が発動し、あるいは「空亡」に落ち、あるいは世爻を沖克せば、皆允さざるを主して事は成り難く、甚だしきは往くも人に見るを得ず。
若論聘儀,安可世蛇世弟。螣蛇兄弟,世爻臨之,主男家慳吝,禮必不多;應爻臨之,主女家妝奩淡薄。臨旺發動,亦克妻之兆也。應生世,悅服成親;世克應,用強劫娶。應爻生合世爻,主女家貪男家之象,必易成。不然,是女家先來求親也。若世刑剋應爻,男家必不早來求其女。世旺應衰,乃恃富欺貧,用強劫娶也。若世臨鬼及螣蛇,而財爻得時旺相,青龍得地者;必因其女有姿色,而欲設謀以娶之也。世臨玄武兄弟,必因其家乏財償債,欲謀納其女也。應動或旺,以旺動斷。
聘礼の厚薄を論ずるに、最も怕るるは「世爻」が「螣蛇」あるいは「兄弟」に坐すること。世爻がそれに坐せば男家は吝嗇にして聘礼は必ず薄し。「応爻」がそれに坐せば女家の嫁粧微薄なり。この両者もし旺相発動せば、なお妻を克するの兆なり。応爻が世爻を生合するは、女家の男家を看重するの象にして、親事は必ず成り易し。然らざれば便ち女家の先来りて親を求むるなり。もし世爻が応爻を刑克せば、男家は未だ必ずしも早く往きて娶を求めず。世旺にして応衰なれば、それは富を仗りて貧を欺き強行して娶を逼るなり。もし世爻が「官鬼」および螣蛇に坐し、しかも「妻財」が当令旺相にして「青竜」また地を得れば、必ずその女子の姿色有るに因りて謀を設けて彼女を娶らんと欲するなり。世爻が「玄武」「兄弟」に坐せば、必ず女家の銭を缺きて債を還すに因りてその女を謀娶せんと欲するなり。応爻もしまた発動しあるいは旺相なれば、則ち旺動に按じて断ず。
如日合而世應比和,因人成事;凡遇世生應,是男求女;應生世,是女求男;相合亦然。若世應比和,乃是兩家相成其事。要知何人贊成,以日辰合爻定之。間動辰合,則是媒人也。若父動而子孫墓絕,為嗣求婚。占婚,遇父旺動,子孫若墓絕,異日子息必少。若卜大人婚姻,有此象,乃為無子而娶也。父持身世者亦然。
およそ「世爻」が「応爻」を生ずるは、男家の女家を求むるなり。応爻が世爻を生ずるは、女家の男家を求むるなり。相合の情形もまたこれに照らして看る。もし世応比和なれば、それは両家の共同してこの事を促成するなり。何人の中より撮合するを知らんと欲せば、則ち「日辰」の合する所の彼の一爻を看。もし間爻が発動して日辰と相合せば、それはすなわち媒人なり。婚を占いて「父母」の旺相発動に遇い、しかも「子孫」また墓に入り絶に入れば、日後子嗣は必ず少なし。もし年長の人の婚を占いてこの象有れば、便ち子無きに因りて続娶するなり。父母が「卦身」「世爻」を持するも、これも同じ。
財官動合,先私而後公;凡婚。以官為夫,財為婦。兩爻俱動相合,必是先通後娶。若遇沖剋,外人已知。若臨玄武,則眼去眉來,未通情意。本人自占,而財與世爻動合者,亦然。財爻若與旁爻作合,與他人有情。財遇合多,而化出子孫,必是妓家。蓋化子有從良之象也。
婚を占うに「官鬼」を以て丈夫と為し「妻財」を以て妻子と為す。両爻ともに発動して相合せば、必ず先に私情有りて後に成婚す。もしまた沖克に遇えば、外人已に知るを説明す。もしただ「玄武」を帯ぶれば、それはなおただ眉目に情を伝え未だ款曲を通を通ぜざるなり。当事の人自ら来り占うに、妻財が「世爻」と発動相合するも、これも同じ。妻財もし傍らの別の爻と相合せば、彼女の他人と情有るなり。妻財の遇う所の合多過ぎて、また「子孫」を変出せば、必ず妓女の出身なり。変出して子孫は良に従うの象有るがゆえなり。
世應化空,始成而終悔。世動,生合應爻,男家願成其婚;應動,生合世爻,婦家願妻其女;皆易成之象。但怕變入空亡,必有退悔之意。若得日辰動爻扶助,雖悔,亦可成也。六合而動象刑傷,必多破阻;世沖而日辰扶助,當有吹噓。世爻與應生合,本主吉兆;若遇動爻日辰沖剋,必兩邊有破說,其事難成。世應沖剋,本非吉兆;若遇動爻日辰生合,兩邊必有吹噓,亦可成。要知吹噓破阻之人,依五類推之。如父母,為叔伯尊長類。外宮他卦,以外人言。
「世爻」が発動して「応爻」を生合するは、男家の成婚を願意するなり。応爻が発動して世爻を生合するは、女家の女を嫁がしむるを願意するなり。皆事成り易きの象なり。ただ「空亡」に変入するを怕る。それは必ず反悔退婚の意有り。もし「日辰」あるいは動爻の扶助を得れば、一時反悔すといえども最終になお成るべし。世応本より相生相合するは吉兆にして、もし動爻・日辰の沖克に遇えば、必ず両辺に壊話を説く者ありて中より梗を作り、事は成り難し。世応本より相冲相克するは吉兆に非ざるも、もし動爻・日辰の生合に遇えば、両辺に必ず人ありて中より美言して、親事もまた成る能し。幇腔しあるいは攪局するは何人なるを知らんと欲せば、六親五類に按じて推せ。例えば「父母」はすなわち叔伯尊長の一類なり。もし他宮外卦に落つれば、則ち外人に按じて論ず。
鬼克飛爻,果信綠窗之難嫁;官合財位,方知綺席之易婚。飛爻即世爻。大凡女占男,最不宜鬼爻刑剋世爻,亦不宜應爻克世,皆主不成。蓋女占男,以世為女家,應為男家,故也。如遇此象,主男家不願為婚,所以難嫁。若他有制,我有扶,而大象又吉,亦可成。然其家終是無意於我也。若得官生合世爻,或合財爻,或應爻生合世,方主易成。
ここに言う所の「飛爻」はすなわち「世爻」なり。大凡女家が男家を占うに、最も忌むは「官鬼」の世爻を刑克するなり。また「応爻」の世を克するをも忌む。皆親事成らざるを主す。女が男を占う時は、世爻を以て女家と為し応爻を以て男家と為すがゆえなり。この種の卦象に遇うは、男方のこの門の親を結ぶに意無きを以て、ゆえに女子は嫁ぎ難し。もし相手方に爻有りて制伏し、我が方に爻有りて生扶し、卦の大象また吉なれば、また成る能くするも、ただ男家は終に我に対して意なし。必ず官鬼が世爻を生合し、あるいは官鬼が「妻財」と相合し、あるいは応爻が世爻を生合するを須として、乃ち婚を成すこと易きを主す。
財鬼如無刑害,夫妻定主和諧;財鬼刑沖剋害,夫妻必然不睦。如無此象,然後如魚得水,到老和諧。文書若動當權,子嗣必然蕭索。父母當權發動,子孫在空避之地,乃是事體未定。若不空,而死絕無氣,則被其克,異日必然克子。若在一宮,當有通家之好;若加三合,曾叨會面之親。世應生合比和,財鬼又同宮,是親上親也。不帶三合,雖親不識認;若帶三合,必曾會面者。
「妻財」「官鬼」もし互相に刑沖克害せば、夫妻必然不和なり。これら無くして乃ち水に魚を得るが如くして白頭偕老すべし。「父母」もし当令発動して、しかも「子孫」が「空亡」に落ちて躲開せば、なおただ子嗣の事未定なるのみ。もし子孫が空ならずしてまた死絶無気なれば、則ち父母に克傷せられ、日後必定子を克す。「世爻」「応爻」が相生相合しあるいは彼此比和して、しかも妻財・官鬼また同一宮に在れば、それは便ち親の上に親を加えるの通家の好なり。もし三合を帯びざれば、親戚たりといえども素より相識らず。もし三合を帯びれば、両家は必定早く已に面を会し人を認得したり。
如逢財鬼空亡,乃婚姻之大忌;苟遇陰陽得位,實天命之所關。財鬼二爻,占婚姻之用神。若值空亡,必不吉利。《天玄賦》曰:財空妻失,鬼空夫亡。然不可執法推。蓋男占女,以財為主,鬼空不妨;女占男,以鬼為主,財空不妨。要在用神無損害耳。若財鬼空亡,而干支相合,世應相生,陰陽得位者,此實姻緣;不過半世衾枕,不能偕老;非夫妻刑剋,故也。乃天命所在耳。逢沖遇克謂避空,反不慮。但主其一生該虛設衾枕,或半生在外仕宦工商之類。
「妻財」「官鬼」の両爻は婚を占うの用神なり。「空亡」に落つれば必ず吉利ならず。『天玄賦』に説く、財空なれば則ち妻を失い、鬼空なれば則ち夫を喪うと。ただしこの説に死守すべからず。男が女を占うに妻財を以て主と為し、官鬼の空に落つるは妨げず。女が男を占うに官鬼を以て主と為し、妻財の空に落つるは妨げず。要緊なるはただ用神の損害を受けざるに在り。もし財・鬼空亡に落つるといえども、しかも干支相合し世応相生して陰陽各々その位を得れば、これは仍お真の姻縁なり。不過にただ半世床を同じくする能くするのみにして、白頭して老いたるに到る能わず。これは夫妻の刑克の致す所に非ず。実在に天命この如し。空に落つるの爻の沖に逢い克に遇うに至りては、それを避空と叫ぶ。反って憂慮するに及ばず。ただ一生に枕席を空設して名有りて実無きを主り、あるいは半生外に在りて官を為し商を営むの類なり。
應財世鬼,終須夫唱婦隨;應鬼世財,不免夫權妻奪。世持鬼,應持財,此乃陰陽得位之象。必然夫秉男權,妻操婦道;定能夫唱於前,婦隨於後。若應持鬼,世持財,此同陰陽失位之象。必然夫權妻奪,牝雞晨鳴;惟贅婿反吉。
「世爻」が「官鬼」に坐して「応爻」が「妻財」に坐するは、陰陽各々その位を得るの象なり。丈夫は男子の権を掌り、妻子は婦人の道を守り、必ず夫前に倡いて婦後に随う能し。之に反して応爻が官鬼に坐し世爻が妻財に坐するは、陰陽位を失うの象なり。丈夫の権柄は妻子に奪取せられ、成りて牝鶏晨を司る。ただ入贅の女婿のこの象を占得するは反って吉と為す。
妯娌不和,只為官爻發動;翁姑不睦,定因妻位交重。占婚,以兄為妯娌,父為翁姑。卦有官動,則克兄弟;妯娌間必不利。卦有財動,則克父母;定主翁姑不睦。若旺不受傷克,則是事有反覆;父衰弱不能敵,雙親有刑剋也。父合財爻,異日有新臺之行;世臨妻位,他時無就養之心。占婚遇財父二爻,世帶玄武,動來相合者,異日有翁淫子媳之事。若財臨世身,其婦必不善事翁姑。
婚を占うに「兄弟」を以て妯娌と為し、「父母」を以て公婆と為す。卦中の「官鬼」が発動すれば則ち兄弟を克す。妯娌の間は必然不睦なり。「妻財」が発動すれば則ち父母を克す。公婆とは一定処し好からず。もし父母が旺相にして未だ傷克を受けざれば、不過に事情反復なるのみ。もし父母が衰弱にして抵当し不住えば、双親は則ち真に刑克を受けん。婚を占いて妻財と父母の両爻を見、加えて「世爻」が「玄武」を帯びて発動し来りこれと相合せば、日後公公の児媳に淫するの事有るべし。正に『詩経』の譏る所の新台の醜の如し。もし妻財が世爻・「卦身」上に落つれば、この婦人は必ず公婆を奉養するに善ならず。
空鬼伏財,必是望門之寡婦;動財值虎,定然帶服之婆娘。卦中既有官爻財爻,而財爻又伏空鬼下;其女先曾受聘,未婚夫死,俗謂望門寡;若加白虎動克,則是已嫁而死,必帶孝服者。若伏鬼不空,必是有夫婦女,如被日辰動爻提起,刑剋世爻者,後防爭訟。世應俱空,難遂百年之連理;世空,自不欲成;強成,終不遂意。應空,彼不欲成;得成,日後兩家,必不往來。
卦中に既に「官鬼」有りてまた「妻財」有りて、しかも妻財が「空亡」に落つるの官鬼の下に伏すれば、この女子は先前曾て聘を受けて未婚夫身死せり。俗に望門寡と称す。もし再加えて「白虎」が発動して来り克せば、それは已に出嫁して丈夫死せるにして、必定身に孝服を穿つ。もし伏する所の官鬼が空に落ちざれば、それは便ち已に丈夫有るの婦人なり。もし「日辰」あるいは動爻に提起せられて「世爻」を刑克せば、日後須く官司を打つを防ぐべし。世爻と「応爻」とが皆空亡に落つれば、百年の好を結成し難し。世爻が空なるは、自己の成さんと欲せざるにして、勉強して成りとも終に称心ならず。応爻が空なるは、相手方の成さんと欲せざるにして、たとえ成りとも日後両家も必ず来往せず。
財官疊見,重為一度之新人。男占女,卦有兩財;女占男,卦有兩鬼;必是斷絃再續,重為一度新人。兩財皆無損,必一正一偏;若一旺一空,則前妻已喪。兩鬼發動,必有兩家爭娶。如一旺一空,則前夫已亡。若鬼伏財下,男必有妻在家;財伏鬼下,女必有夫在身。鬼不空,而動爻日辰沖剋妻財,必是生離改嫁;世克鬼,而動爻日辰生合妻財,必是逐婿嫁女。
男が女を占いて卦中に两重の「妻財」有り、女が男を占いて卦中に两重の「官鬼」有れば、必ず断弦の再続にして、重ねて一回の新人を作す。两重の妻財が皆損を受けざれば、それは一妻一妾なり。もし一旺一空なれば則ち前妻已に亡故せり。两重の官鬼が皆発動せば、必ず両家の娶を争う有り。もし一旺一空なれば則ち前夫已に死せり。官鬼が妻財の下に伏するは、男方の家中に必ず已に妻有り。妻財が官鬼の下に伏するは、女方の身辺に必ず已に夫有り。官鬼が空に落ちずして、動爻・「日辰」が妻財を沖克するは、それは夫妻生離して女方改嫁するなり。「世爻」が官鬼を克して、動爻・日辰が妻財を生合するは、それは女婿を逐去して別に女児を人に嫁がしむるなり。
夫若才能,官位占長生之地;妻如丑拙,財爻落墓庫之鄉。要知男女情性容貌,財鬼二爻取之。凡遇月令旺,身必肥;日時旺,貌必美。月令衰,身必瘦;日時衰,貌必丑。月令旺,日時衰者,身肥而貌不揚;月令衰,日時旺,身瘦而貌必美。衰而有扶,丑而才能;旺而入墓,雖美而愚拙。惟觀性情,男以鬼斷,女以財推。
男女の性情容貌を知らんと欲せば、みな「妻財」「官鬼」の両爻を取りて看る。用神が月令上に旺なれば、身材は必ず豊か、日・時上に旺なれば相貌は必ず美なり、月令上に衰なれば身材は必ず痩せ、日・時上に衰なれば相貌は必ず醜し。月令旺にして日時衰なれば、是れ身肥えて貌揚がらず。月令衰にして日時旺なれば、是れ身痩せて貌美し。衰弱して生扶有れば、是れ貌醜くして才干有り。旺相にして墓に入れば、是れ貌美くして愚鈍なり。性情に至りては、男方は官鬼を看、女方は妻財を看。
命旺則榮華可擬,時衰則發達難期。命即男女生命。生旺有氣,必有榮華之日;休囚死絕,必無發達之期。若財旺命衰,其妻貌雖美,而命則平常;鬼衰命旺,其夫雖愚蠢,而衣食豐足。命臨父母,必好技藝;加青龍,則是好詩書也。臨兄,則好賭博,好使錢,不好學。臨官,喜迎官府。臨財福,必善作家。看其現與不現,及五行生剋,六神動靜推之。
ここに言う「命」は男女の本命年支の在る所の爻を指す。本命が生旺気有れば、必ず栄華の日有り。休囚死絶すれば、すなわち発達の期有ること難し。もし「妻財」が旺にして本命衰なれば、妻子の貌美しといえども命は却って平常なり。「官鬼」が衰にして本命旺なれば、丈夫は愚鈍なりといえども衣食豊足す。本命が「父母」に坐せば、必ず手藝を好む。再加えて「青竜」あれば、則ち詩書を読むを喜ぶなり。本命が「兄弟」に坐せば、賭を好み銭を花するを好みて学を好まず。官鬼に坐せば、官府と往来するを喜ぶ。妻財・「子孫」に坐せば、必ず家を持つに善し。それの出現するや否やを看て、再び五行生克・六神動静と合わせて推す。
財化財,一舉兩得;占婚遇財化財,必有僮僕同來,謂贈嫁。財化子,則有小兒帶來,謂之帶幼聘。若化子逢空,雖來不壽;化財遇沖,後亦走失。鬼化鬼,四復三番。大抵鬼化鬼,凡事反覆不定。占婚遇之,決不容易。若大象可成,亦見遲滯。然此象主女家多有更變,難易緩急,皆聽從於彼。
婚を占いて「妻財」が妻財を変出するに遇えば、必ず僮僕の嫁に随いて同じく来る有り。これを贈嫁と叫ぶ。妻財が「子孫」を変出せば、則ち女方が小児を帯びて門を過ぐるにして、これを帯幼聘と叫ぶ。変出の子孫もし「空亡」に落つれば、孩子は帯び来るといえども長寿ならず。変出の妻財もし沖に逢えば、僮僕も日後に走失せん。「官鬼」が官鬼を変出せば、凡事反復不定にして、婚を占いてこれに遇えば、この門の親事は決して容易ならず。たとえ大象成るべくとも、必ず遅滞拖延して、しかも多くは女家の変卦にして、難易快慢は全て相手方に聴凭す。
兄動而爻臨玄武,須防劫騙之謀;鬼爻不動,而兄弟又臨玄武、螣蛇,來刑沖身世者,須防其中奸詐,設計騙財。若世應生合,陰陽得位,財鬼無傷,亦必大費財而可成。應空而卦伏文書,未有執盟之主。父母為主婚人。若不上卦,或落空亡;必無主婚,恐其婦自作主張,不然,主其事必難成就和合也。
「官鬼」動かずして、「兄弟」また「玄武」「螣蛇」に坐して来り「卦身」「世爻」を刑沖せば、須く其中に人ありて詐を使い、計を設けて財物を騙取するを防ぐべし。もし世爻と「応爻」とが相生相合し、陰陽各々その位を得、「妻財」官鬼また傷を受けざれば、それも不過に多く銭財を破費するのみにして、親事は仍お成る能し。「父母」は婚を主るの人なり。父母もし卦に上がらず、あるいは「空亡」に落つれば、便ち婚を主る人なし。恐らくはあの女子の自ら主張を作すなり。然らざれば、この門の親事も必ず説合成就し難し。
兩父齊興,必有爭盟之象;雙官俱動,斯為競娶之端。卦中兩爻父動,或父化父,主有兩人主婚。不然,必兩家庚帖。若兩鬼俱動,則有兩家爭求其婚。不然,主事體多有變。以上若一動一靜,一旺一空,則無言。若卦有官化父,父化官,或官父皆動,恐有爭訟之患。文書兄動,必有口舌。
卦中に两爻の「父母」が皆発動し、あるいは父母が父母を変出せば、両人の来りて婚を主る有るを主す。然らざれば、すなわち両家の庚帖を収めたり。もし两重の「官鬼」が皆発動せば、則ち両家の争いてこの門の親を求むる有り。然らざれば、また事の変故多きを主す。以上の情形は、もし一動一静・一旺一空なれば、便ちこの論を作さず。卦中もし官鬼の父母を変じ父母の官鬼を変ずる有り、あるいは官鬼父母同時に発動せば、争訟の患有るを恐る。父母文書の爻と「兄弟」とが同動せば、必ず口舌是非を生ず。
日逢父合,已期合巹於三星;日辰與父爻作合,或日辰自帶文書,主成婚日期,已預定矣。世獲財生,終得妝奩於百兩。財爻又作妝奩斷,若生合世爻,又得日月動爻扶助,必有妝奩。臨勾陳,必有妝奩田;臨青龍,必美麗;臨螣蛇白虎敗病等爻,則是舊什物也。若財無生助,不可亂言。要推多少,以生合妻財之爻,看衰旺斷之。財之衰旺,僅可推女貌妍媸,不可推妝奩厚薄。
「日辰」と「父母」爻とが相合し、あるいは日辰本身就中文書を帯ぶれば、成婚の吉期は早く已に議定せられを主す。「妻財」はまた嫁粧と作りて看るべし。財爻が「世爻」を生合し、また「日建」「月建」および動爻の扶助を得れば、必ず豊厚の粧奩有り。財爻が「勾陳」に坐せば、陪嫁中に必ず田産有り。「青竜」に坐せば、粧奩は必ず華美なり。「螣蛇」「白虎」および敗爻病爻に坐せば、それはただ些かの旧家什のみ。もし財爻に生なく助なければ、則ち乱りに説くべからず。嫁粧の多少を推せんには、妻財を生合する彼の一爻の衰旺を看て断ず。財爻本身の衰旺はただ女子容貌の美醜を推する能くするのみ、嫁粧の厚薄を推する能わず。
欲通媒妁,須論間爻。占貼,以間爻媒人也。應或相生,乃女家之瓜葛;世如相合,必男室之葭莩。間爻與世生合,多男家親;與應生合,多女家親。世應俱相生合,兩家皆有親。旺相新親,休囚舊眷;本宮至親,他宮外親。
媒人を看んと欲せば、須く両個の間爻を論ずべし。庚帖の事を占うも、また間爻を以て媒人と為す。間爻が「応爻」と相生せば、媒人は多半女家の親戚なり。「世爻」と相合せば、多半男家の親戚なり。世応の両辺皆間爻と生合せば、両家皆親に沾う。間爻が旺相なれば、新近攀りしの親なり。休囚なれば、多年の旧眷なり。本宮に在れば至親、他宮に在れば外親なり。
先觀卦象之陰陽,則男女可決;陽男媒,陰女媒。或問:間爻有二,當以何爻為主?以衰旺動靜取之。又問:衰爻動,旺爻靜,則如何?則動者是也。又問:兩爻皆旺或皆衰,又將何以定之?以沖動者定之。若又無沖,以生合扶起者定之。或一旺一空,以不空者定之。又不遇空,則以長生決法定之。務歸於一,則不雜亂。
先ず間爻の陰陽を看れば、即ち媒人の男なるか女なるかを定むる能し。陽爻は男媒、陰爻は女媒を為す。或る人問う、間爻は両個有り、当にいずれの一爻を以て主と為すべきかと。答えて曰く、衰旺動静に按じて取れと。また問う、衰爻が発動して旺爻が安静ならば、いかんと。答えて曰く、発動するの彼の一爻を取れと。また問う、両爻同じく旺あるいは同じく衰ならば、またいかに定めんと。答えて曰く、沖起せらるるの彼の一爻を取れ。皆沖なければ、則ち生合扶起する有るの一爻を取れ。一旺一空なれば、空に落ちざるの一爻を取れ。皆空に落ちざれば、則ち長生訣の旺衰次第に按じて定む。要するに一爻に帰結するを須として、乃ち頭緒雑乱に至らず。
次看卦爻之動靜,則老幼堪推。交重二爻為老年人,單拆二爻為少年人。或胎養長生為少年,臨官帝旺為中年,墓絕是老年人為媒也。若墓化旺,是老年人先來說;陰化陽,是女人先來說。若此爻動空化空,而自沖動彼一爻,主原媒有故推卻,而他人為媒也。
再看間爻の動静すれば、即ち媒人の老少を推し出す能し。交・重の両種の動爻は老年人を為し、単・拆の両種の静爻は少年人を為す。また十二長生に按じて分かつべし。胎・養・長生に処るは少年、臨官・帝旺なるは中年、墓・絶なるは老年人の媒を作すなり。もし墓より旺に変ぜば、老年人の先来りて親を提するなり。陰より陽に変ぜば、婦人の先来りて親を提するなり。もしこの一爻が空動しあるいは空亡に変入して、却って別の一間爻を沖動せば、元の媒人事有りて推辞し、改めて別人を以て媒を作すを主す。
論貧富,當究身命;決美惡,可驗性情。人生美惡貧富,兩章盡之矣。然非特可觀媒妁而已。若問婦,看財爻;問夫身,看鬼爻;問男家,看世爻;問女家,看應爻。若應旺財衰,可言女家雖富,女貌不揚,餘類推。至於維持破說之旁人,可以刑沖生合之爻推之。
貧富を論ずるに当たりては身命を究め、美醜を判ずるは性情を以て験すべし。人の美醜貧富は、前面の身命・婚姻の両章に已に説き尽くせり。これらの法則もまたただ媒人を看るのみに用うるに非ず。新婦を問えば「妻財」を看、新郎を問えば「官鬼」を看、男家を問えば「世爻」を看、女家を問えば「応爻」を看。たとえば応爻旺にして妻財衰なれば、即ち女家富むといえども女子の貌出衆せずと断ずべし。その余はこれに照らして類推す。傍らより撮合しあるいは中より破壊するの人に至りては、則ちこれと刑沖生合するのそれらの爻を用いて推す。
雀值兄臨,慣在其中得利;間爻如值螣蛇朱雀,及兄弟者,其人必俐齒伶牙,素以媒妁獲利者。興旺必奸詐。世沖應合,浼他出以為媒。間爻安靜,被應世二爻沖動,或生扶合起,及日辰沖並起者,其人無心作伐,必是一邊央他說也。間爻自動者,勿如此斷。
間爻もし「螣蛇」「朱雀」あるいは「兄弟」に坐せば、この媒人は必定伶牙俐歯にして、向來媒を説きて利を取るを以てす。間爻再び旺相なれば、此人は還だ必ず奸詐なり。間爻本より安静にして、「世爻」「応爻」に沖動せられ、あるいはそれらに生扶合起せられ、あるいは「日辰」に沖起・併起せらるれば、媒人は本より伐を作すに心无くして、一方の央托して彼を往きて説合せしむるを説明す。もし間爻が自ら発動せば、則ちこのように断ずべからず。
兩兄同發,定多月老以爭盟;二間俱空,必無通好以為禮。兩間俱動,必有兩媒。臨兄,或兄化兄,或動出兩鬼,主有爭競為媒。須看空亡衰旺,及有制無制,可知那個執權。若間爻安靜,俱在空亡,必無媒人通好。若空動而化出兄鬼,或臨兄鬼空動者,乃是媒欲謝禮作鬼不來,非無媒也。
両個の間爻皆発動せば、必ず両個の媒人有り。間爻が「兄弟」に坐し、あるいは兄弟が兄弟を変出し、あるいは两重の「官鬼」を変出せば、両媒の争いて伐を作すを主す。この時須く誰が「空亡」に落ち誰が旺し誰が衰す、制伏の有無を看れば、便ちいずれが主事する能くするかを知る。もし両個の間爻が皆安静にしてまた皆空亡に落つれば、必ず媒人の往来通好無し。もし間爻が空にして発動しまた兄弟・官鬼を変出し、あるいは本身が兄弟・官鬼に坐して空動せば、それは媒人が謝礼を討らんがために故意に来らざるを装作するにして、並びに真に媒人無きに非ず。
世應不和,仗冰言而通好;世應相沖相剋,難以成親。若得間爻生合解救,其事始難成就,終須得媒人兩邊說合,以通其好,則事亦可成。何謂救解?如應動克世,間爻合住應爻,生扶世爻,餘可類推。間爻受克,總綺語亦無從。凡欲浼媒人說合求親,必得應爻生合間爻。則其言易入,必然聽信;如間爻反被應沖剋,則雖甘言美語,亦不從。
「世爻」「応爻」が相冲相克するは、本より親を成し難し。もし間爻の生合し来りて解救するを得れば、此事は起初難しといえども、終に媒人の両辺説合して通好するに頼りて、親事は仍お成るべし。何をか解救と謂う。たとえば応爻が発動して来り世爻を克するに、間爻が応爻を把りて合住し、転じて来り世爻を生扶するが如き、その余は以て類推すべし。およそ媒人を央托して往きて説合求親せしむるは、須く応爻が間爻を生合するを得れば、媒人の話乃ち聴入れ易く、相手方は必然信従す。もし間爻反って応爻に沖克せられば、則ちたとえ満口の好話有りとも、相手方も肯んじて依従せず。
財官沖剋,反招就裡愆尤;間爻若被日辰動爻刑沖剋害,其媒必然取怨於兩家。世爻沖剋,男家有怨;應爻沖剋,女家有怨。或世來生合,而財爻沖剋者,男家雖吉,異日女家必怨。財官皆沖剋,夫妻俱有怨。世應生扶,必得其中厚惠。凡遇世應、日辰帶財福、青龍,生合間爻,其媒必有兩家酬貺。旺相多,休囚少。若帶兄鬼螣蛇玄武類生合者,不過巧言虛禮,必無實惠。化出財福生合亦吉。男看世爻,女看應爻。世應俱生合,兩家俱有惠。世旺,男家多;應旺,女家多。一卦吉凶,細察精微委曲;百年夫婦,方知到底團圓。
間爻もし「日辰」あるいは動爻に刑沖克害せられれば、この媒人は必ず両頭に嫌を討つ。「世爻」に沖克せられれば男家は彼を埋怨し、「応爻」に沖克せられれば女家は彼を埋怨す。もし世爻が来り生合して「妻財」が去りて沖克せば、男家は満意すといえども日後女家は必ず怨を生ず。財・官ともに来り沖克せば、夫妻両人皆彼を怨む。之に反して世爻・応爻あるいは日辰が妻財・「子孫」・「青竜」を帯びて来り間爻を生合せば、この媒人は必ず両家の酬謝を得。旺相なれば則ち厚く、休囚なれば則ち薄し。もし来り生合するが「兄弟」「官鬼」「螣蛇」「玄武」の一類なれば、それは不過に巧言虚礼にして並び実恵なし。財・福を変出して来り生合するも、また吉なり。男家は世爻を看、女家は応爻を看。世応皆来り生合せば、両家皆酬謝有り。世旺なれば則ち男家の与うること多く、応旺なれば則ち女家の与うること多し。一卦の吉凶は、須く其中の精微曲折を細察すべし。百年夫婦の事、乃ち到底団圓する能くするや否やを知るを得ん。
七・産育(附:老娘 乳母)
首出混沌,判乾坤而生人物;繼興太昊,制嫁娶以合夫妻。迄今數千百年,化生不絕;雖至幾億萬世,絡繹無窮。蓋得陰陽交感,方能胎孕相生。先看子孫,便知男女。陽為男子,掌中探見一珠新;陰是女兒,門右喜看弧帨設。子孫為占產用神。陽爻為男,陰爻為女。
最初に混沌を開闢して、天地を分判して人と万物とを生出し、続いて伏羲興起して嫁娶の礼を制定して以て夫妻を配合す。今日に至りて已に数千百年、生生して絶えず。再び億万世を過ぐるも、またなお絡繹として窮まりなし。これ皆陰陽交感に因りて、乃ち胎を懐け孕を育して代々相生する能し。生産を占うに先ず「子孫」を看れば、即ち男を生むか女を生むかを知る。子孫が陽爻なれば男を生むを主り、掌中に新たに一顆の明珠を得るが如し。陰爻なれば女を生むを主る。古礼は男を生めば門左に弓を挂け、女を生めば門右に佩巾を挂く。子孫は産育を占うの用神にして、陽爻は男を為し陰爻は女を為す。
或更反兆,徒勞鞠育於三年;若遇化空,枉受胚胎於十月。反兆者:占得生男卦,反生女;占得生女卦,反生男是也。皆主不壽,子孫化入空亡者,亦不育。主星生旺,當生俊秀之肥兒;命曜休囚,必產萎靡之弱子。子孫生旺,生子必肥大,異日主俊秀不凡;休囚無氣,生子必弱小,異日主萎靡不振。若子孫無氣,得月建日辰動爻生合扶持,主所生兒始雖弱小,後漸肥大;子孫雖旺,遇月建日辰動爻刑沖剋害,始雖肥大,後漸怯弱。
いわゆる反兆とは、男を生むの卦を占得して反って女を生み、女を生むの卦を占得して反って男を生むを謂う。これは皆子の長寿ならざるを主す。「子孫」が「空亡」に変入するも、また養い活かす能わず。十月の懐胎は白く一場の辛苦を受く。子孫が生旺なれば、生下の子は必然肥壮にして日後俊秀不凡なり。子孫が休囚無気なれば、生下の子は必然痩小にして日後萎靡不振なり。もし子孫無気なりといえども、「月建」「日辰」および動爻の生合扶持を得れば、孩子は起初痩小にして以後に漸々壮実なり来る。之に反して子孫旺なりといえども、月建・日辰および動爻の刑沖克害に遭えば、孩子は起初肥壮にして以後に反って漸々孱弱なり下がる。
古人斷男女生,雖以陰陽為主,然又言:陽爻衰弱,亦主生女;陰爻旺相,亦主生男。以衰旺為主,陰陽為輔。細推其理,非確論。何也?人生稟天地之秀氣,受父母之英精,蓋感陰陽而化育也。得陽精於中,陰血裹之,則成陽胎生男;得陰血於中,陽精裹之,則生女。感其氣之盛而正者,則生子肥大而為賢智;感其氣之不正而微者,則生子弱小而為愚不肖。此為自然之理,而易道豈異是哉!
古人は男女を生むを断ずるに陰陽を以て主と為すといえども、また陽爻衰弱もまた女を生むを主り、陰爻旺相もまた男を生むを主ると説き、衰旺を以て主と作し陰陽を以て輔と作す。細かにその理を推すに、この話は並びに確当ならず。何を以てせん。人は天地の秀気を禀け、父母の精華を受け、本より陰陽二気を感じて化育す。陽精が中に居りて陰血が包裹せば、便ち陽胎と成りて男を生み、陰血が中に居りて陽精が包裹せば、便ち女を生む。感ずる所の気の盛にして純正なるは、生下の子は肥壮にして賢明なり。感ずる所の気の偏にして微弱なるは、生下の子は痩小にして愚劣なり。これは自然の理にして、易道の推断はまた豈にこれと両樣なるべけんや。
故愚謂:子孫屬陽斷生男,或休囚則推弱小;子孫屬陰斷生女,或旺相則推肥大。蓋必以陰陽為主。故也。學者詳之。如無福德,當究胎爻。剖決固以子孫為主。若卦無子孫,當尋胎爻定之。如乾兌宮卦,子孫屬水,胎在午,則午為胎爻。故卦有子孫,則不論胎;或無子孫,又無胎爻,則以第二爻斷之。
ゆえに我は以為らく、「子孫」が陽に属せば則ち男を生むと断じ、もし休囚なれば則ち痩小と推し、子孫が陰に属せば則ち女を生むと断じ、もし旺相なれば則ち肥壮と推すと。要するに必ず陰陽を以て男女を定むるを主と為す。学者は当に細かに体察を加うべし。産を占うに固に子孫を以て主と為す。もし卦中に子孫無ければ、則ち「胎爻」を尋ねて以て定むべし。たとえば乾宮・兌宮の卦は、子孫は水に属し、水の胎位は午に在り。午爻は便ち胎爻なり。ゆえに卦中に子孫有れば則ち胎爻を論ぜず。既に子孫無くまた胎爻無ければ、便ち第二爻を用いて断ず。
雙胎雙福必雙生,卦有兩子爻,又有兩胎爻,雖不發動,亦主雙生。若卦有兩子爻皆動,或子化子,胎化胎者,皆雙生之象。若二爻一陰一陽,則一男一女;一旺一空,則一生一死。一克一刑終一夢。卦無子,占產大忌。若胎爻又被月建日辰動爻刑沖剋害,或無故自空,大凶之兆。故一場春夢,言其子必亡也。子孫衰受克者亦然。
卦中に两重の「子孫」有りてまた两重の「胎爻」有れば、たとえ発動せずとも、また双胞を生むを主す。两重の子孫皆発動し、あるいは子孫が子孫を変出し、胎爻が胎爻を変出すれば、みな双生の象なり。この両爻もし一陰一陽なれば、便ち一男一女なり。一旺一空なれば、便ち一存一亡なり。卦中に子孫無きは、産を占うに最も忌む。もし胎爻また「月建」「日辰」および動爻に刑沖克害せられ、あるいは故なく自ら「空亡」に落つれば、是大凶の兆にして、いわゆる一場の春夢とは、すなわちこの子は必定保ち不住るを説くなり。子孫が衰弱して克を受くるも、これも同じ。
胎臨官鬼,懷胎便有采薪憂;財化子孫,分娩即當勿藥喜。鬼臨胎爻,其婦懷胎常有疾;胎爻被官沖剋亦然。若胎爻雖臨官鬼,化出子孫,或財化福爻,則懷胎時固多疾,分娩即安泰。妻財一位,喜見扶持;胎福二爻,怕逢傷害。財為產母,胎為胞胎,福為兒女。三者皆喜月建日辰動爻生合扶助。則產母安,胞胎穩,子亦易養。若見刑沖剋害,產母多災,胞胎不安,所生子亦難養。化入死墓空絕,大凶之兆。
「官鬼」が「胎爻」に坐せば、孕婦は懐胎の期間常に病を鬧す。胎爻が官鬼に沖克せらるるもこれも同じ。もし胎爻が官鬼に坐すといえども「子孫」を変出し、あるいは「妻財」が子孫を変出せば、則ち懐胎の時は病多しといえども、一分娩せば便ち安泰恙なし。産を占うに妻財を以て産婦と為し、胎爻を以て胞胎と為し、子孫を以て嬰児と為す。この三者はみな「月建」「日辰」および動爻の生合扶助を喜ぶ。さようあれば産婦平安・胎気安穏・孩子養い易し。もし刑沖克害を見れば、それはすなわち産婦災多く胎気安からず、生下の子もまた養い大にし難し。この三爻もし再び死・墓・空・絶の地に変入せば、更に大凶の兆なり。
虎作血神,值子交重胎已破;白虎為血神。若臨子孫或臨胎爻發動,其胎己破,臨財動者亦然。惟臨兄鬼,及帶刑沖剋害,或化官,莫作吉斷。可言此必漏胎。動爻合住,胎雖動而未分娩。龍為喜氣,遇胎發動日將臨。占產以青龍為喜神。若在胎福財爻上動者,生期己迫,必然臨日者也。在父兄官爻上動,勿作吉看。
「白虎」は血神なり。それが「子孫」に坐しあるいは「胎爻」に坐して発動せば、胎水已に破れり。「妻財」に坐して発動するも同じ。ただ白虎が「兄弟」「官鬼」に坐し、あるいは刑沖克害を帯び、あるいは官鬼を変出せば、則ち吉断と作す能わず。それは漏胎と説くを要す。もし発動の爻が別爻に合住せられれば、胎已に動くといえどもなお分娩する能わず。産を占うに「青竜」を以て喜神と為す。青竜が胎爻・子孫・妻財上にて発動せば、産期已に迫りて眼前数日に在り。もし「父母」「兄弟」官鬼上にて発動せば、則ち吉兆と作りて看るべからず。
福遇龍空胎動,乃墮胎虛喜;福臨青龍空亡,而胎爻自發動,或被沖動者,必是墮胎虛喜。福若避空,則不然。要知何故墮胎,以胎爻斷。如臨官鬼白虎,因病墮胎;臨父,則勞傷;臨玄武,則色慾;臨螣蛇,驚嚇之故;臨朱雀白虎者,鬥毆撲跌墮也。
「子孫」が「青竜」に坐して「空亡」に落ち、「胎爻」却って自ら発動しあるいは沖動せられれば、必ず小産落胎にして空しく一場の歓喜なり。もし子孫が凶を避くるがために空に落つるを為れば、則ちこのように断ぜず。何に因りて胎を堕したかを知らんと欲せば、胎爻の坐する所の神煞を看。官鬼」「白虎」に坐するは、病に因りて堕したなり。「父母」に坐するは、操労過度の傷る所なり。「玄武」に坐するは、房事の致す所なり。「螣蛇」に坐するは、驚嚇を受けしなり。「朱雀」「白虎」に坐するは、人と毆闘しあるいは跌撲して堕せしなり。
官當虎動福空,乃半產空娠。白虎臨官發動,或臨財動化官,而子孫空亡,或伏,或動空化空,或被沖散者,當小產。臨月卜卦,乃是其子不育之象也。福已動而日又沖胎,兒必預生於膝下;胎與福若臨龍虎,或有不動,而日辰沖並者,其子已生。若不克世,則勿斷,須再詳支神。如不繫已過占時候,可言當日便產;雖過時,而動爻是重,亦分娩矣。
「白虎」が「官鬼」に坐して発動し、あるいは「妻財」に坐して発動して官鬼を変出し、同時に「子孫」が「空亡」に落ち、あるいは伏蔵し、あるいは空動して空亡に変入し、あるいは沖散せられれば、小産を主す。もし臨盆の月に於いて占得せば、それはこの子養い活かさざるの象なり。「胎爻」と子孫とがもし「青竜」「白虎」に坐し、其中に動かざる者有りて「日辰」に沖起・併起せられれば、孩子は其実已に生下せり。ただしこれらの爻が「世爻」を克せざれば、則ち遽に断語を下すを要せず、還だ日支の値する所を細看するを須す。もし占う所の時辰未だ過去せざれば、当日に即ち生むと説くべし。たとえ時辰已に過ぐとも、ただ動爻が重爻なれば、已に分娩せり。
福被傷而胎仍化鬼,子當早死於腹中。子孫在死墓絕地,又被月建日辰動爻刑沖剋害者,大凶之兆。若胎爻又臨官,或胎化官,必是死胎。更財爻又臨死墓空絕,須防母子俱入黃泉。兄動兮不利其妻,父興兮難為厥子。兄乃克財之神。如動,則產母不安;父為克子之殺。更動,則子宮必損。然二神,以有救無救斷之,可也。
「子孫」が死・墓・絶の地に落ち、また「月建」「日辰」および動爻に刑沖克害せられば、是れ大凶の兆なり。もし「胎爻」が再び「官鬼」に坐し、あるいは胎爻が官鬼を変出せば、必ず死胎なり。再加えて「妻財」もまた死・墓・空・絶の地に落つれば、則ち母子双亡を防ぐを要す。「兄弟」は妻財を克するの神にして、一たび発動すれば産婦便ち安穏ならず。「父母」は子孫を克するの煞にして、一たび発動すれば胎児は必ず損傷を受く。ただしこの両神の応ずる所の軽重は、還だ卦中に救有り無救を看、然る後に乃ち決断すべし。
用在空亡逢惡殺,何妨坐草之虞;父兄發動,本為凶兆。如財福二爻在避空之地,謂空不受克,故云無事。或父兄雖動,而得動爻日辰合住,謂之貪合忘克;縱凶亦虛驚,必無大害。妻臨玄武入陰宮,果應夢蘭之兆。巽離坤兌四宮,財爻臨玄武,或與玄武作合,必僕婢所生,旺相必是淫婦。休囚有吉神救助,只主出身微賤,非是淫亂之婦。
「父母」「兄弟」の発動は本より凶兆なり。ただしもし「妻財」「子孫」の両爻が「空亡」に落ちて以て躲避すれば、空なれば則ち克を受けず、臨盆の険もまた患と為すに足らず。あるいは父母・兄弟動くといえども、動爻あるいは「日辰」に合住せらるれば、これを貪合忘克と叫ぶ。たとえ凶険有りともただ虚驚のみにして、必ず大害なし。巽・離・坤・兌の這四個の陰宮の卦中に、妻財が「玄武」に坐し、あるいは玄武と相合せば、懐く所は必ず婢妾の生む所の子なり。妻財が旺相なれば、那婦人は必然淫蕩なり。もし休囚にして吉神の救助有れば、ただ出身微賤なるのみにして、並びに淫乱の婦に非ず。
克世克身,誕生日迫;凡占生產,得子孫胎爻沖剋身世,生期已迫,當以日時斷之。蓋凡生世主遲,克世主速。克若動而逢空,過日斷。休囚,期在生旺日時;旺相,當以本日斷。又如子孫動,胎爻靜,以動者定其日,沖胎定其時。若胎動而子孫靜,胎爻定其日,沖福定其時。蓋動則速,沖則遲。故也。又如動而合住,則以沖剋破合日斷之,餘類推。
およそ生産を占うに、「子孫」「胎爻」が「卦身」「世爻」を沖克せば、産期已に近し。則ち日・時に按じて定むべし。大凡この両爻は世を生ずれば遅を主り、世を克すれば速を主る。世を克するの爻もし発動して「空亡」に落つれば、空を出ずるの後に乃ち生むを要す。世を克するの爻が休囚なれば、産期はそれの生旺に逢うの日時に在り。旺相なれば、則ち本日に断ず。また子孫が発動して胎爻が安静なるが如きは、発動の子孫を用いて日子を定め、胎爻を沖するの日子を用いて時辰を定む。胎爻が発動して子孫が安静なれば、胎爻を用いて日子を定め、子孫を沖するの日子を用いて時辰を定む。発動するは応ずること速く、沖起するに靠るは応ずること慢きがゆえなり。また発動の爻が合住せらるるが如きは、則ちこの合を沖開・克破するの彼の一日を取りて断ず。その余はこれに照らして類推す。
不沖不發,產日時遲。卦中胎福不動,又無暗沖者,其生產月日未臨,必然遲緩。直待沖動日月,斷其生產。若無胎福二爻,其產亦遲,宜以卦中臨動之爻斷。若又無動爻,則以卦身胎養長生之日斷之。胎福齊興官父合,臨產難生;胎福二爻發動,本主易生。若被官鬼父母合住,或日辰帶父兄鬼合住,皆主臨產難生。直待沖破克破合住日時,方得分娩。若非合住,而胎福自化父母官鬼者,皆主遲滯。
卦中の「胎爻」「子孫」皆動かず、また暗沖無ければ、生産の月日未だ到らざるを説明し、必然遅緩にして、それらを沖動するの日月に等候して乃ち生む。もし卦中に根本に胎爻と子孫と無ければ、産期もまた遅し。則ち卦中の発動するの彼の一爻を取りて断ず。もし動爻も無きに連ねば、則ち「卦身」の胎・養・長生に逢うの日子に按じて断ず。胎爻・子孫が一斉に発動するは、本より生み易きを主る。ただしもし「官鬼」「父母」に合住せられ、あるいは「日辰」が父母・兄弟・官鬼を帯びて合住し来れば、皆臨産に生み難きを主す。須くこの合を沖破・克破するの日時に等候し、方に分娩する能し。もし合住せらるるに非ずして、胎爻・子孫が自ら父母・官鬼を変出するは、亦た皆産期遅滞を主す。
子財皆絕日辰扶,將危有救。占產遇胎福在墓絕之地,固凶。若得日辰動爻生扶,此乃將危有救之兆。如被惡殺旺相刑剋,則不能有救。間合間生,全賴收生之力;老孃收生,以間爻推之。若動而生合財爻,及胎福二爻,必得老孃收生之力,然後快易。如卦有凶神發動,而間爻救制者,必遇收生而後產也。
産を占いて「胎爻」「子孫」皆墓・絶の地に落つるに遇うは、本より凶なり。ただしもし「日辰」あるいは動爻の生扶を得れば、それは危うくして救有るの兆なり。もしまた凶煞に旺に乗じて刑克せられば、則ち救い回らず。接生婆は間爻を看。間爻が発動して「妻財」および胎爻・子孫を生合せば、必ず穏婆接生の力を得て、分娩は則ち快くして順なり。もし卦中に凶神発動有りて間爻がそれを救制する能くば、亦た必ず好穏婆に遇上して後に順利に生下するなり。
官空官伏,定然遺腹之兒。卦無官鬼或在空亡,主產婦丈夫己死,此必遺腹子也。然非財福白虎則勿斷。若有鬼伏在白虎爻下,或龍伏鬼墓爻下,則主夫病臥在床,非死也。旺空,則是有病;鬼爻入墓,或身臨鬼墓,若非有病,只在獄。游魂卦官鬼空亡,乃背爹落地;占產遇游魂卦,官鬼空亡,或鬼空動,或鬼動化入游魂;皆主臨產,其夫出外,不見生產也。若其夫自占:遇世爻空亡者,亦然。如遇游魂卦,變入歸魂,而鬼爻發動者;又主臨產,其夫自外歸也。世動逢合住,得歸不到家。
卦中に「官鬼」無く、あるいは官鬼が「空亡」に落つれば、産婦の丈夫已に死せるを主り、生下のは必ず遺腹子なり。ただしもし「妻財」「子孫」と「白虎」との相配を見ざれば、則ちこのように断ずるを要せず。もし官鬼が白虎爻の下に伏し、あるいは「青竜」が官鬼の墓爻の下に伏せば、それは丈夫の病に臥して牀に在るにして、並びに身死に非ず。官鬼が旺にして空に落つるは、病有り。官鬼が墓に入り、あるいは「卦身」が官鬼の墓上に落つるは、病有るに非ざれば身が牢獄に在るなり。産を占いて遊魂卦を得て官鬼が空亡に落ち、あるいは官鬼が空にして発動し、あるいは官鬼が発動して遊魂に変入すれば、皆臨産の時に丈夫外出して、孩子の出生に趕不上するを主す。もし丈夫自ら来り占うは、「世爻」が空亡に落つるも同じ。もし遊魂卦を得て帰魂卦に変入して官鬼発動せば、それは臨産の際に丈夫正に外地より趕回るを主す。世爻発動するも却って合住せられれば、已に身を動かすといえども家に到る能わず。
發動爻父兄刑害,必攜子歸泉。父兄,占產忌爻。若帶三刑六害,當權旺相而動,財福二爻在死絕之地,而無救助者,主子母俱亡。官化福,胎前多病;財化官,產後多災。未臨月占。鬼化出子孫,主胎前常有病,待產後方安;財化官,則胎前強健,至產後多病。若已臨月,須防產母有不測之患。
「父母」「兄弟」は産を占うの忌神なり。もし三刑六害を帯びて当令旺相発動し、「妻財」「子孫」の両爻また死絶の地に落ちて且つ救助無ければ、母子倶に亡ぶを主す。未だ臨盆の月に至らずして来り占うに、「官鬼」が子孫を変出せば、懐胎の期間常に病み、産後に乃ち安くなるを主す。妻財が官鬼を変出せば、則ち懐胎の時は強健にして、産後反って災病多し。もし已に臨盆の月に於いてこの様の卦を占得せば、則ち産婦に不測の禍有るを防ぐを要す。
三合成兄,兒缺乳;卦有三合成兄弟局者,生子必然乳少。若兄在旁爻無氣發動,亦主缺乳;財福化出兄爻亦然。若三合成父母局,子必衰弱無力。成官鬼局,生產必不快易。惟三合財福局,然後吉。六沖遇子,婦安然。凡占六沖,財福發動;或得日辰六沖暗動,則財有生氣,鬼有剋制;所以產母安然而臥也。
卦中に三爻会して「兄弟」局を成せば、生下の孩子は必然乳を缺く。兄弟が旁爻に在りて無気にして発動するも、また乳を缺くを主す。「妻財」「子孫」が兄弟を変出するも、同じくこの如し。三合会して「父母」局を成せば、孩子は必定衰弱無力なり。会して「官鬼」局を成せば、生産は必ず順快ならず。ただ妻財・子孫の局を会成するをもって、乃ち吉なり。六沖卦を占得して妻財・子孫発動し、あるいは「日辰」の相冲を得て暗動せば、則ち妻財に生気有り官鬼は克制せられ、産婦は便ち安然として分娩する能し。
應若逢空,外家無催生之禮物;占產以應為外家,若逢空,必無催生禮物。臨兄,則是慳吝人,雖有不多。臨財福,更來生合世爻,必有厚惠。旺則外家富,衰則外家貧。與世刑沖,必與外家不和。世如值弟,自家絕調理之肥甘。兄值世衰,則其家貧,欠將息,產婦必難強健。旺則其人慳吝,不肯調理,非無也。動化子,則主其人素雖慳吝;合則肥甘足用。世臨財福空亡,亦乏調理。
産を占うに「応爻」を以て娘家と為す。応爻が「空亡」に落つれば、娘家は催生の礼物を送らず。「兄弟」に坐せば、娘家は吝嗇にして送るといえども多からず。「妻財」「子孫」に坐してまた「世爻」を生合せば、必ず厚礼有り。応爻が旺なれば則ち娘家は富み、衰なれば則ち娘家は貧す。世爻と刑沖すれば、必ず娘家と不和す。世爻が兄弟に坐して衰弱なれば、自家の貧窮にして調養を缺くを説明し、産婦は強健なり難し。世爻が兄弟に坐して旺相なれば、則ち自家人の吝嗇にして肯んじて調理せざるにして、並びに真に無きに非ず。兄弟が発動して「子孫」を変出するは、此人の平素吝嗇なりといえども、合に遇えば肥甘の物もなお供足する能くするなり。世爻が妻財・子孫に坐して空亡に落つるも、同じく調養を缺く。
陽福助青龍,無異桂庭之秀子;陰孫扶月建,何殊桃洞之仙姬。子臨月建青龍,或月建帶青龍,生合子孫者;不拘男女,皆主俊秀聰明。子孫墓絕,或帶刑害,或加虎蛇,或受沖剋,或化兄鬼,皆主醜陋不肖。若卜有孕無孕,須詳胎伏胎飛。凡占胎孕有無,專取胎爻為主,不看子孫。如卦中六爻上下,及年月日時,皆無胎爻者,雖有子孫,亦為無孕。卦中雖無動爻,有化出者,眼下無胎,後必有胎。惟遇胎爻出現旺動,便為有胎。若卦無胎,子孫又空,乃是命中所招,必無子。
「子孫」が「月建」上に落ちてまた「青竜」を帯び、あるいは月建が青竜を帯びて来り子孫を生合せば、男女を論ぜず皆俊秀聡明を主す。男は庭中の丹桂の如く、女は洞裡の仙姫の如し。子孫もし墓に入り絶に入り、あるいは刑害を帯び、あるいは「白虎」「螣蛇」を加え、あるいは沖克を受け、あるいは「兄弟」「官鬼」を変出せば、皆相貌醜陋・品性不肖を主す。もし孕有り無孕を問わば、須く「胎爻」の卦上に顕れるや伏して現れざるやを細看すべし。胎孕の有無を占うに専ら胎爻を以て主と為し、子孫を看ず。もし六爻の中および年・月・日・時に皆胎爻を見ざれば、たとえ子孫有りとも無孕と算す。卦中に動爻無しといえども、変爻より胎爻を化出せば、眼下胎無しといえども日後必ず有り。ただ胎爻の出現して旺相発動するをもって、乃ち已に懐孕せるなり。もし卦中に胎爻無く、子孫また空亡に落つれば、それは命中注定にして、必ず子嗣無し。
出現空亡,將衃而復散;交重化絕,既孕而不成。衃:陰血陽精凝聚成胎之謂。蓋未成形曰衃,已成曰孕。胎爻出現,如遇空亡,主雖有胎,不至成形而又散;若得發動,其胎已成。惟怕變入死墓空絕,則主胎孕雖至成形,不能產育於膝下,是亦不成而已矣。
いわゆる「衃」は、陰血と陽精とが凝聚して胎を成すを謂う。未だ形を成さざるを衃と叫び、已に形を成せるを孕と叫ぶ。「胎爻」已に出現すれども「空亡」に落つれば、已に受孕せりといえども形を成すに及ばずして消散するを主す。胎爻もし已に発動せば、胎の已に形を成せるを説明す。ただそれの死・墓・空・絶の地に変入するを怕る。それはすなわち胎形を成すといえども終に膝下に生養する能わずして、結局は同じく一場の空なり。
姅必逢官,孕傷曰姅。胎臨官,或動官,或被官動來刑沖剋害,皆主胎孕有傷。若非鬼爻,而被月建日辰刑剋,其胎亦有傷損。日辰沖胎,懷胎不安。妉須遇虎。娠婦既孕,月事又通曰妉。若未及月,胎臨白虎,必是漏胎。如遇殺沖,或發動化鬼者,旺相為小產,無氣是漏胎。
胎孕の傷を受くるを「姅」と叫ぶ。「胎爻」が「官鬼」に坐し、あるいは官鬼が発動し、あるいは発動の官鬼に刑沖克害せられれば、皆胎孕の受損を主す。たとえ官鬼に非ずとも、「月建」「日辰」に刑克せられば、胎もまた傷有り。日辰が胎爻を沖すれば、懐胎安穏ならず。孕婦の既に受孕して月事仍お通ずるは、「妉」と叫ぶ。もし月を足らざるに胎爻が「白虎」に坐せば、必ず漏胎なり。もし再び凶煞の相冲に遇い、あるいは胎爻が発動して官鬼を変出せば、旺相なるは小産にして、無気なるは漏胎なり。
帶令星而獲助,存沒咸安;凡占胎孕,胎爻旺相,又有生合扶助,不臨官鬼父母及空亡者,其胎必成。更陽爻則生子。生有養,死有祀。所以存沒咸安。有陰地而無傷,緩急非益。胎爻屬陰,休囚;而得月建日辰動爻生合,再無凶神刑剋者,其胎亦成,但生女。故曰:緩急非益也。
およそ胎孕を占うに、「胎爻」が旺相にして、また生合扶助有り、「官鬼」「父母」に坐せず、また「空亡」に落ちざれば、この一胎は必定坐り得住す。再び陽爻なれば則ち男孩を生み、生の前有りて奉養する人有り、死の後有りて祭祀する人有り。ゆえに存殁ともに安頓を得と曰う。胎爻が陰に属して休囚するも、「月建」「日辰」および動爻の生合を得、また凶神の刑克無ければ、この一胎もまた坐り得住る能し。ただ女を生む。女児は終に出嫁するを要し、緩急の際に彼女に靠る能わず。ゆえに家に於いて益無しと曰う。
如逢玄武,暗裡成胎;若遇文書,此前無子。胎臨玄武,必然暗與人通,及陰司不明;所授之胎,非夫妻正受也。休囚有制,則占婢妾胎孕。若臨父,主此前未嘗有子,或者雖有不存,今始成胎也。孕形於內,只因土並勾陳;胎隱於中,端為迎龍合德。胎臨勾陳,懷胎顯露,更屬土爻,猶甚。胎臨青龍,其胎不露,更逢三合六合,必隱然如未孕者。《天玄賦》曰:“胎爻屬陽,陽氣輕清上浮,胎近胸前;胎爻屬陰,陰氣重濁下降,胎必近下”。此說得之。
「胎爻」が「玄武」に坐せば、必ず暗中に人と私通して来路明白ならず、懐く所の胎は夫妻の正受に非ず。もし胎爻が休囚にして制伏有れば、それは婢妾の胎孕を占うなり。胎爻が「父母」に坐せば、此前に曾て生育せず、あるいは生むといえども存活なく、如今に乃ちまた胎を成すを主す。胎爻が「勾陳」に坐せば、肚腹の顕露すること早く、再び土爻に属せば更に顕なり。胎爻が「青竜」に坐せば、その胎は顕れず、再び三合六合に逢えば、則ち隠然として身孕無きが如し。『天玄賦』に説く、胎爻が陽に属せば、陽気は軽清にして上浮し、胎位は胸前に近付く。胎爻が陰に属せば、陰気は重濁にして沈下し、胎位は必然に下に靠ると。この説法は道理有りて、依从すべし。
若問收生之婦,休將兩間而推;如占代養之娘,須以一財而斷。若占老孃及代婆者,以占產卦中取之,則間爻是也。今人執其迷說,雖單占另卜,亦以間爻論,則失之矣。故凡單占,當以妻財一爻為主,不可又以間爻推之。收生之婦,即今老孃;代養之娘,即今乳母。二者斷法相似,故並云。
もし産を占う同一の卦裡に於いて兼ねて接生婆を看れば、則ち間爻を取る。ただしもし専ら接生婆あるいは乳母のために別に一卦を起こせば、則ち再び間爻を用うる能わず。今人は旧説に拘執して、単独に別占するに連ねても一律に間爻を看れば、則ち錯りなり。ゆえにおよそ単独に卦を起こすは、皆当に「妻財」の一爻を以て主と為すべく、再び間爻を拿じて推るべからず。いわゆる収生の婦とは、すなわち今に説く接生婆なり。代養の娘とは、すなわち今に説く奶妈なり。両者は断法相似たるを以て、ゆえに一処に合わせて講ず。
刑沖剋害,福德要防;死墓絕空,財身宜避。凡占老孃、乳母,雖以財爻為主,然亦重子孫。蓋子孫生扶財,故也。若被日辰月建動爻刑沖剋害,則子必見傷,雖財爻有氣,亦不可用。若子孫不受傷克,而自居死墓空絕之地,則主老孃無手段,乳母不濟事。化入者亦然。
およそ接生婆・乳母を占うに、妻財」を以て主と為すといえども、また甚だ「子孫」を看重す。子孫は妻財を生扶する能くするを以てなり。子孫もし「日辰」「月建」あるいは動爻に刑沖克害せられれば、嬰児は必ず傷損を受け、たとえ妻財に気有りとも、この人は用うべからず。子孫が傷克を受けずといえども、自ら死・墓・空・絶の地に落つれば、それは接生婆の手段高からず、乳母は事に頂がらず。子孫がこれらの地方に変入するも、これも同じ。
兄動兮手低,乳母須防盜物;兄弟發動:占老孃,決然本事必低;占乳母,則主此婦貪財愛物,見財起意;又主貪食,亦非貞潔。又加玄武,必濫。若財爻自動化出兄爻,或臨卦身,依此斷之。父興兮乳少,老孃切恐傷胎。父母發動,占老孃最凶,胞胎必然損傷。更加刑害,兒必為其所害,切不可用。如占乳母,衰則主乳少,旺則無乳,不可用。若化出,及持身世者,同斷。或問:篇中斷乳少,前以兄弟斷,此以父母斷,何也?答曰:大抵卜易貴通變,執一則非。蓋乳固一事,以小兒言為食,屬財,則乳亦當以財爻取;以婦人言,則母乳於孩子,故乳亦以子孫取之。如子平中,亦以我生者為食神,夫豈負本之論哉!
「兄弟」の発動、接生婆を占えば本事は一定低劣なり。乳母を占えば、則ちこの婦人は財を貪り物を愛し財を見て意を起こし、また且つ喫を貪りて、品行もまた端ならず。再加えて「玄武」あれば、必然放蕩なり。もし「妻財」が自動して兄弟を変出し、あるいは兄弟が「卦身」上に落つるも、またこれに照らして断ず。「父母」の発動は、接生婆を占うに最も凶なり。胞胎は必ず損傷せらる。再び刑害を帯びれば、嬰児は一定彼女に害せられん。切に用うべからず。乳母を占うに、父母衰なれば則ち乳少なく、旺なれば則ち乳無し。皆用うべからず。父母が変爻より化出し、あるいは卦身・「世爻」を持するも、断法相同じ。或る人問う、書中に乳を缺くを断ずるに、前面は兄弟を用いて断じ、ここにまた父母を用いて断ずるは、是れ何の道理ぞやと。答えて曰く、卜易は通変を貴び、一説を執定すれば則ち対ならず。乳は本より一事なり。小児の一面より説けば、乳は彼の食物にして、食物は妻財に属す。ゆえに乳は妻財を取るべし。婦人の一面より説けば、是れ母親の孩子を哺育するにして、ゆえに乳はまた「子孫」を取るべし。子平の法もまた我の生ずる所を食神と叫ぶが如く、これ豈に根本に違背するの説ならんや。
子孫發動多乳,手段更高能;大抵子孫旺相發動,不臨空絕,不受制伏,財爻又無傷害者,上吉之卦。老孃手段必高,乳母必主乳多,向後決然稱意。官鬼發動多災,事機猶反覆。官鬼發動,必有禍患。不傷身世,雖凶亦淺;一遭刑害,禍不可言。如兩官皆發動,鬼化鬼,兄化兄,或官兄亂動,必主大凶。占乳母,反覆難成;雖成,必有口舌後患。
大凡「子孫」が旺相発動して、空亡絶地に落ちず、制伏を受けず、「妻財」また傷害を受けざれば、これは上吉の卦なり。接生婆は手段必ず高く、乳母は必然乳汁充足にして、日後一定称心なり。「官鬼」が発動すれば必ず禍患有り。「卦身」「世爻」を傷らざれば、凶しといえども浅し。一旦その刑害に遭えば、禍は則ち言うべからざるなり。もし两重の官鬼皆発動し、あるいは官鬼が官鬼を変じ「兄弟」が兄弟を変じ、あるいは官鬼兄弟が乱動せば、必ず大凶を主す。乳母を占えば則ち反復成り難く、たとえ成りとも日後も必ず口舌後患有り。
財合福爻,善能調護;身生子位,理會維持。卦身與財,生合子孫,最吉。占老孃,手段必高,慣能救死回生;占乳母,主其婦善撫小兒,乳亦多。如逢相剋相沖,決見多災多咎。子孫被財與卦身刑沖剋害,最不利。用之,兒必為其所害。子孫避空,或月建有氣,財身有制,庶幾無虞。占老孃,胎爻亦不可受傷,世持父兄,亦不遂意。
「卦身」と「妻財」とが「子孫」を生合するは、最も吉利なり。接生婆を占えば、手段必ず高くして、死を回し生を起こすを慣会す。乳母を占えば、この婦人の嬰児を撫養するに善くして、乳汁もまた足れるを主す。之に反して子孫が妻財と卦身とに刑沖克害せらるるは、最も不利なり。この人を用うれば、孩子は必ず彼女に害せらるる所なり。ただ子孫が「空亡」に落ちて躲避を得、あるいは子孫が「月建」上に気有り、あるいは妻財・卦身に別に爻有りて制伏するを除きては、乃ち無虞を望むべし。接生婆を占うに、「胎爻」もまた傷を受くべからず。「世爻」もし「父母」「兄弟」に坐せば、同じく称心する能わず。
