Libo

十八、日辰の訣

明 · 姚际隆 · 第7巻 / 31

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

問卦先須問日辰,日辰克用不堪親,日辰與用相生合,作事何愁不稱心。

卦象を占問するに先ず当天の日辰を問清するを須う、日辰は一卦の主宰なればなり。日辰若し用神を克せば、この卦は便ち親近すべからず、問う所の事は指望有りがたし。日辰若し用神と相生相合せば、然らば事を辦するに何ぞ愁えん意に称わざるを。

十九、六神空亡の訣

青龍空亡家虛喜,朱雀空亡訟得理。勾陳空亡無勾連,螣蛇空亡怪異已。白虎空亡病可痊,玄武空亡盜賊死。

青龍は喜慶を主る、それが空亡に落つれば、家中の喜事は便ち一場の空歓喜。朱雀は口舌文書を主る、それが空亡に落つれば、官司はかえって理を占むる能く。勾陳は牽連を主る、それが空亡に落つれば、牽扯糾纏の事なし。螣蛇は怪夢驚異を主る、それが空亡に落つれば、怪異の事は此に到りて止む。白虎は喪病を主る、それが空亡に落つれば、病人は痊癒すべし。玄武は盗賊陰私を主る、それが空亡に落つれば、盗賊は自敗す。

二十、六神吉凶の訣

青龍百事盡和諧,朱雀文書公事來。勾陳克世爭田土,螣蛇入夢十分乖。白虎主多驚與厄,若言玄武失其財。

青龍が爻に臨めば、百様の事情皆和順にして諧美なり。朱雀が爻に臨めば、主として文書が手に到るか公家の事情が門に找ね来る。勾陳が爻に臨みて世を克せば、主として田地房産のため争執を起す。螣蛇が爻に臨めば、主として惡夢が睡に入り諸事十分に乖違す。白虎が爻に臨めば、多く主として驚恐と災厄。玄武が爻に臨むに至っては、あれは便ち財を破り物を失わんとす。

二十一、六親発動の訣

父動當頭克子孫,病人無藥主昏沉。姻親子息應難得,買賣勞心利不存。觀望行人書信動,論官下狀理先分。士人科舉登金榜,失物逃亡要訴論。子孫發動傷官鬼,占病求醫身便痊。行人買賣身康泰,婚姻喜美是前緣。產婦當生子易養,詞訟私和不到官。遏貴求名休進用,勸君守分聽乎天。

父母爻が当頭に発動すれば便ち子孫を克す。病を占えば則ち薬無く医すべきなきがごとく、昏沉して醒めざるを主る。婚姻子嗣を求めて如願を得がたし。売買を作せば徒然に心を労して利を図るなし。然れども行人を等候するを占えば、則ち書信が先に動くを主る。官司を打ち状子を逓れば、理は先に分明なり。書を読む人は科挙に応じて金榜に登る能く。失物と逃亡の事に至っては、便ち官に告げて理論するを得。子孫爻が発動すれば則ち官鬼を傷る。病を占い医を求めれば、身子便ち痊癒する能く。行人は平安にして売買は順遂、身体康泰なり。婚姻は美満にして、これ前世の縁分なり。産婦が臨盆して子を生むは養い好し。詞訟は私下に和解するべく、公堂に対簿するを須いず。ただ貴人を謁見し功名を求取せんと想うは、この時進用に宜しからず、なお本分を安守して天意に聴凭するを勧め奉る。

官鬼發動克兄弟,婚姻未就生滯疑。病因門庭禍祟來,耕種蠶桑皆不利。出外逃亡定見災,詞訟官非有囚繫。買賣財輕賭博輸,失脫難尋多闇昧。財爻發動克文書,應舉求名總是虛。將本經營為大吉,親姻如意樂無虞。行人在外身將動,產婦求神易脫除。失物靜安家未出,病人傷胃更傷脾。兄弟交重克了財,病人難愈未離災。應舉雷同為大忌,官非陰賊耗錢財。若帶吉神為有助,出路行人尚未來。貨物經商消折本,買婢求妻事不諧。

官鬼爻が発動すれば便ち兄弟を克す。婚事は成らずして阻滞疑慮を生出す。病を生ずるは門庭上に招き来たる禍祟なり。耕種も養蚕も皆順利ならず。門外に出でる或いは逃亡を追捕するは必定に災を見る。詞訟官非は牢獄拘繋の憂有り。売買を作せば利薄く、賭博は必ず輸す。物を丢了すれば找得がたく、多半は下落晦暗にして明ならず。妻財爻が発動すれば便ち文書を克す。考に応じ名を求むるは終帰して落空す。然れども本銭を拏りて経営せば大吉。婚姻親事は如意にして快活無憂。門を出でる人は外に在りてまさに動身せんとす。産婦は神の保佑を求めて順産を得易し。失物はなお静静に家裏に在りて門を出でず。ただ病人は胃を傷りまた脾を傷り易し。兄弟爻が重曡して発動すれば便ち妻財を克掉す。病人は好くなりがたく、災病は未だ離れず。考に応ずる時は最も巻面の雷同を忌む。官非と暗中の小人と一同に錢財を耗損す。若し兄弟が吉神を帯びれば、倒れて幇手有ると算すべし。門外に出でる人はなお帰り来らず。貨を販し商を経るは本を折らん。婢僕を買い妻室を求むるの類の事は皆諧合せず。

二十二、六親持世の歌

父母持世及身宮,旺相文書喜信逢;田宅禾苗皆遂意,占胎問病卻成凶。子孫持世為福神,事成憂散穀財盈;占胎問病重重喜,遏貴求官反不亨。官鬼持世必得官,文書印信兩相看;占婚問病俱凶兆,破宅傷財身不安。陰為妻妾陽為財,持世持身總稱懷;財穀田蠶收百倍,若占病產鬼為胎。陽為兄弟陰姊妹,所問所謀皆退悔;又使凶神同位臨,到頭不遂空勞費。

父母爻が世を持ち或いは身爻に臨めば、若し旺相を得れば、主として文書と喜訊と到来す。田宅・禾苗を占えば皆称心如意。然れども胎孕を占い疾病を問えばかえって凶と成る。子孫爻が世を持てば、それは本より福神なり。事情は辦成を得、憂愁は消散を得、穀物錢財は盈満す。胎孕を占い疾病を問えば重重に是れ喜なり。ただ貴人を謁し官職を求めんと想うはかえって亨通せず。官鬼爻が世を持てば、必ず官職を求め得る能く、なお文書印信を一併に参看するを須う。然れども婚姻を占い疾病を問えば皆凶兆なり、主として家宅を破損し錢財を損傷し自身安からず。陰爻は妻妾を主り陽爻は財物を主り、妻財爻が世を持ち身を持てば総じて称心なり。銭糧・田産・蚕桑は皆収成百倍する能く。不過疾病を占い生産を占う時は、便ち鬼爻を把って胎気と作して看るを須う。陽爻は兄弟を主り陰爻は姊妹を主り、兄弟爻が世を持てば、問う所謀む所は皆退悔を須う。若し再び凶神がそれと同位に加臨有らば、到頭に事情成らず、白白に神を労し力を費やす。

二十三、六親変化の歌

父母化父母,文書定不許;化子進人丁,化鬼身遷舉;化財宅長憂,兄弟本身取。子孫化子孫,人財兩稱情;化父田蠶旺,化財加倍榮;化鬼憂病產,兄弟必相爭。官化官為祿,求官宜疾速;化財占病凶,化父文書逐;化子必傷官,化兄家不睦。妻財化妻財,錢龍入宅來;化官憂戚戚,化子笑哈哈;化父宜家宅,化兄當破財。兄弟化兄弟,凡占無所利;化父父憂驚,化財財未遂;化官身有災,化子卻如意。

父母爻が発動して父母を変出せば、文書の事は定めて批り下されず。子孫を変出せば、主として人を添え口を進む。官鬼を変出せば、自身は升遷薦挙を獲るべし。妻財を変出せば、一家の長に憂有り。兄弟を変出せば、則ち自己の身上に応ず。子孫爻が子孫を変出せば、人丁と錢財と両様皆称心なり。父母を変出せば、田産蚕桑は興旺す。妻財を変出せば、利を獲ること加倍す。官鬼を変出せば、憂は疾病と生産とに在り。兄弟を変出せば、必ず争奪有らん。官鬼爻が官鬼を変出するは禄なり、官を求めて抓紧して早く趁るを須う。妻財を変出せば、病を占えば則ち凶。父母を変出せば、文書は追随して来る。子孫を変出せば、必定に官職を傷らん。兄弟を変出せば、家中は和睦せず。妻財爻が妻財を変出するは、これ銭龍が門に入るなり。官鬼を変出せば、憂愁戚戚たり。子孫を変出せば、笑は顔に逐い開く。父母を変出せば、家宅に宜し。兄弟を変出せば、必定に財を破らん。兄弟爻が兄弟を変出せば、何を占うも好処なし。父母を変出せば、父母に憂驚有り。妻財を変出せば、財は手に到らず。官鬼を変出せば、自身に災有り。ただ子孫を変出するのみ、はじめて称心如意と算すべし。

二十四、六神歌の断

發動青龍萬事通,進財進祿福無窮。臨凶遇殺都無礙,惟忌臨金與落空。朱雀交重文印旺,殺神相併謾勞功。是非口舌皆因此,持水臨空卻利公。勾陳發動憂田土,累歲迍邅遇殺逢。持水落空方脫灑,縱饒安靜也迷濛。螣蛇發動憂縈絆,怪夢陰魔暗裡攻。持木落空方始吉,交重旺相必然凶。白虎交重喪惡事,官司病患必成凶。持金坐世妨人口,遇火臨空便不同。玄武動搖多闇昧,若指旺相賊交攻。土爻相併邪無犯,帶殺依然咎在躬。

青龍が発動すれば則ち万事亨通し、財を進め禄を進め、福気無窮なり。たとえ凶爻悪煞に遇うも皆妨げなし、ただ忌むはそれが金爻に臨む(金は青龍の木を克す)および空亡に落つるを。朱雀が重曡して発動すれば、文書印信の事は興旺す。然れども若し凶煞と併臨せば、便ち白費の力气。一切の是非口舌は皆それにより起る。若し朱雀が水爻に臨みまた空に逢えば、かえって公家の事に利有り。勾陳が発動すれば主として田地房産のため発愁し、若し再び凶煞に遇えば、連年困頓して順ならず。ただそれが水爻に臨みて落空すれば、人は解脱を得る。然らざればたとえ安静不動なるも、事情はもまた一片の迷蒙なり。螣蛇が発動すれば主として牽絆糾纏を受け、怪夢と陰邪と暗中に侵擾す。それが木爻に臨みて落空してはじめて吉と算し、若し重曡して発動しまた旺相せば、必定に凶を主る。白虎が重曡して発動すれば主として喪事悪事、官司と病患とは必ず凶険を成す。それが金爻に臨みまた世爻上に坐せば、家中の人口を妨害す。若し火爻に遇い或いは空亡に臨めば、情形は便ち同じからず。玄武が動揺すれば主として諸事暗昧にして明ならず、若しそれが旺相せば、すなわち盗賊が交相侵擾す。土爻有りてそれと併臨せば、邪祟は便ち相犯する能わず。然れども若し凶煞を帯びれば、災咎は依として旧り自己の身上に落つ。

二十五、年建天符

(太歲爻也。子年即看子爻,主管一年之事。)天符青龍木,發動加官祿;在外益資財,內搖生眷屬。天符朱雀火,文書非小可;殺並是非生,內搖家事瑣。天符勾陳土,田蠶十分許;殺並事勾連,螣蛇同類取。天符白虎金,經營必稱心;殺神如並者,禍患定來侵。天符玄武水,陰私並賊鬼;若於吉神交,變憂而成喜。

「年建天符」とはすなわち太歳爻。子年なれば便ち卦中の子爻を看る、それは一整年の事を主管す。天符が青龍・木爻と相配し、発動すれば便ち官を加え禄を進む。外卦に動けば主として資財を増益し、内卦に動けば主として眷属が丁を添う。天符が朱雀・火爻と相配せば、文書の事は小可に非ざる。若し凶煞と併臨せば便ち是非を生じ、内卦に動けば則ち家中の瑣事絶えず。天符が勾陳・土爻と相配せば、田産蚕桑は十分に可望なり。若し凶煞と併臨せば便ち牽連糾纏の事有り。螣蛇もまた土に属し、これに照らして類推すべし。天符が白虎・金爻と相配せば、経営売買は必定に称心なり。若し凶煞と併臨せば、禍患は一定に来り侵さん。天符が玄武・水爻と相配せば、主として陰私と盗賊の事。然れども若し吉神と交会せば、かえって能く憂を転じて喜と為す。

二十六、月建直符

(正月寅爻動是也。主管一月之事。)月建為青龍,動則不雷同;內搖人口旺,外動祿財豐。前三為朱雀,文書不待約;吉助有升遷,殺交遭繫縛。後三為玄武,所謀皆不許;在外損錢財,在家憂宅主。對宮為白虎,凡占當忌取;外動有憂驚,內搖生疾苦。後一為勾陳,連連碎事侵;旺相尤為咎,休囚禍更深。螣蛇正辰起,逐月逆流行;內外皆為咎,空亡卻稱情。

「月建直符」とは当月の月建の臨む所の爻を指し、例えば正月は寅爻の発動を看る、それは一個月の事を主管す。月建本位はすなわち青龍、それ一動すれば便ち尋常と同じからず。内卦に動けば主として家中の人口興旺し、外卦に動けば主として俸禄錢財豊足す。月建より前に数えて第三位を朱雀と為し、主として文書は約期を待たず自ら到る。吉神の相助有れば便ち升遷を得、凶煞と交并就すれば則ち拘繋捆縛に遭う。後に数えて第三位を玄武と為し、謀む所の事は皆准獲せず。外卦は主として錢財を損失し、内卦は主として憂が宅主に及ぶ。月建と相対する一宮を白虎と為し、およそ占うに皆忌諱に当たるべし。外卦に動けば憂驚有り、内卦に動けば疾苦を生ず。後に数えて第一位を勾陳と為し、主として接連断えざる瑣碎の事が来りて糾纏す。それが旺相の時は咎尤重く、休囚の時は禍患かえって更に深し。螣蛇は正月の辰位より起り、月を逐うて逆行す。内卦外卦の発動を論わず皆咎なり、ただ空亡に落ちてのみかえって称心なり。

二十七、日建伝符

(子日子爻動,管一日之事。)日建加青龍,則祿喜重重;朱雀宜施用,勾陳事未通。螣蛇多怪異,白虎破財凶;玄武陰私撓,應在日辰中。

「日建伝符」とは当日の日辰の臨む所の爻を指し、例えば子日は卦中の子爻の発動を看る、それはこの一天の事を主管す。日建若し青龍に加臨せば、禄位と喜慶と重重にして来る。朱雀に加臨せば、正しく文書言語の用を施展するに宜し。勾陳に加臨せば、事情は便ちなお通暢せず。螣蛇に加臨せば、多く怪異の事有り。白虎に加臨せば、主として財を破りて凶。玄武に加臨せば、則ち陰私の事に攪擾せらる。これらの吉凶の応期は、皆日辰の値する所のあの一天裏に落つ。

二十八、神殺断例

問喜宜天喜,消愁天解星。大殺休施用,咸池莫問婚。病遇天醫瘥,囚因血忌刑。求雨占雷殺,占身忌殺神。往亡休出入,負結好饒人。三丘並五墓,飛簾及浴盆。四般休問病,占孕亦憂驚。公訟忌刑害,亡劫事難伸。天德與財德,萬事得圓成。吉凶隨例斷,慎勿順人情。凶處忌有氣,吉處忌凶神。子旬無戌亥,六甲細推論。

喜慶の事を問うは、最も天喜星を見るに宜し。憂愁を消解せんと要すれば、則ち天解星を看る。大殺に碰上れば、何事も往きて施行するなかれ。咸池に碰上れば、便ち婚姻を問うなかれ。病人は天医星に遇いて痊癒すべく、囚繋せらるるは多く血忌と刑煞とに因る。雨を求むるは雷殺を占うを須い、自身を占えば則ち凶殺の神を見るを忌む。往亡日に逢うて門を出で遠行するなかれ、負結煞に遇えば則ち寛譲して人を饒すに宜し。三丘・五墓・飛帘・浴盆のこの四種の煞は、皆拿りて疾病を問うなかれ。孕育を占いてこれらに遇えばまた憂驚を主る。官司を打つは刑煞害煞を見るを忌み、亡神劫煞に遇えば則ち事情は申雪しがたし。若し天徳・財徳の二神を見れば、万事皆円満に成就する能く。神煞の吉凶は此の定例に按じて断ず、切に人情に順いて好话を説く勿れ。凶神の在る所の処はそれに気有るを怕れ、吉神の在る所の処は凶煞の相冲有るを怕る。旬空の算法は甲子の一旬の中に戌亥無きがごとく、六甲各旬皆仔細に推論するを須う。

附・六爻諸占定位

初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻。天時:雲、露、風、雷、雨、天。家宅:井、灶、床、門戶、人口、棟宇。身命:小口、妻妾、兄弟、母、父、廟宇。國事:庶民、士子、大夫、公候、天子、太廟。鬼神:井神、司命、家先、土地、社司、天神。求謀:心事、身事、家事、人事、官事、國事。疾病:足□、腿肢、□、□、心肺、頭腦。六畜:雞、犬、豬、羊、牛、馬。出行:己身、伴侶、行李、車馬、道路、店舍。

これは爻位に按じて占う所の事類を分配する対照の表にして、初爻より六爻に至り依次に排列す。天時を占うに、初爻は雲、二爻は露、三爻は風、四爻は雷、五爻は雨、六爻は天。家宅を占うに、初爻は水井、二爻は爐竈、三爻は床席、四爻は門戸、五爻は家中の人口、六爻は屋梁棟宇。身命を占うに、初爻は幼小の子女、二爻は妻妾、三爻は兄弟、四爻は母親、五爻は父親、六爻は祖廟。国事を占うに、初爻は庶民、二爻は士子、三爻は大夫、四爻は公侯、五爻は天子、六爻は太廟。鬼神を占うに、初爻は井神、二爻は司命竈神、三爻は家の先祖考、四爻は土地、五爻は社司、六爻は天神。事を謀むを占うに、初爻は心中の事、二爻は一身の事、三爻は一家の事、四爻は人と交涉の事、五爻は官府の事、六爻は国家の事。疾病を占うに、初爻は足(次の一字は底本漫漶)、二爻は腿と四肢、三爻・四爻の両処は底本欠字、五爻は心肺、六爻は頭腦。六畜を占うに、初爻は鶏、二爻は犬、三爻は猪、四爻は羊、五爻は牛、六爻は馬。出行を占うに、初爻は自身、二爻は同伴、三爻は行李、四爻は車馬、五爻は道路、六爻は客店。

買賣:行貨、己身、伴侶、中途、店舍、地頭。蠶桑:蠶、苗、葉、□、蔟、繭。田禾:牛、谷種、□、□、□、水。行人:足、身、門、戶、道路、地頭。產育:產婦、胞胎、看生、夫身、收生婆、公婆。斗歐:口舌、罵詈、拳手、梃杖、刀槍、官□。詞訟:耆保、州縣、府、監司、部臺、聖駕。盜賊:家賊、都裡、街市、外縣、外府、外省。逃亡:鄉、市、鎮、縣、州、外境。

売買を占うに、初爻は販ぐ所の貨物、二爻は自身、三爻は同伴、四爻は中途、五爻は客店、六爻は目的地。蚕桑を占うに、初爻は蚕、二爻は桑苗、三爻は桑葉、四爻は底本欠字、五爻は蚕蔟、六爻は蚕繭。田禾を占うに、初爻は耕牛、二爻は穀種、三・四・五爻は底本皆欠字、六爻は水。行人を占うに、初爻は脚、二爻は身、三爻は門、四爻は戸、五爻は道路、六爻は至る所の地。生産を占うに、初爻は産婦、二爻は胎児、三爻は生を看る人、四爻は丈夫、五爻は接生婆、六爻は公婆。闘毆を占うに、初爻は口舌、二爻は対罵、三爻は拳脚、四爻は棍棒、五爻は刀槍、六爻は官府(次の一字は底本漫漶)。詞訟を占うに、初爻は郷里の耆老保正、二爻は州県、三爻は府衙、四爻は監司、五爻は部院台省、六爻は天子。盗賊を占うに、初爻は家裏の賊、二爻は本郷本里、三爻は街市、四爻は外県、五爻は外府、六爻は外省。逃亡を占うに、初爻は本郷に蔵れ、二爻は集市に在り、三爻は鎮上に在り、四爻は県裏に在り、五爻は州中に在り、六爻はすでに境外を出でたり。

卜筮全書 巻之五・闡奥歌章下

一・陰晴雨晦の章(四首)

(一)乾為天象震雷龍,坎兌為陰巽起風。坤艮往來無雨象,火山交動日和融。乍雨乍晴離坎並,半陰半晦兌離重。殺臨未濟終須濟,既濟雖陰雨不充。巽入坎來風後雨,兌臨坤位細濛濛。畜過密雲終不雨,隨臨沾渥歲時豐。天地不交膏不降,陰陽相併荷天公。八純火動游魂木,火傘炎炎張太空。地火明夷天色晦,火雷噬磕電光紅。

第一首。乾卦は晴朗の天象、震卦は雷と龍とを主る。坎・兌の二卦は陰を主り、巽卦一たび来れば便ち風を起す。坤・艮の両卦は往来交錯し、雨を下るの象なし。離火と艮山と交動すれば、則ち日色は和暖融融たり。忽ち雨忽ち晴は、離と坎と並び見るなり。半陰半晦は、兌と離と重曡するなり。凶煞が《未済》上に落つれば、終に依として既済に転じて晴を放たん。占い得て《既済》なれば、天は陰ると雖も雨は下り透らず。巽が坎中に入るは、先ず風を起し後に雨を落す。兌が坤位に臨むは、細雨蒙蒙たり。《小畜》《大畜》を占い得れば、たとえ密雲有りとも終帰して雨せず。《随》卦を占い得れば、則ち雨露沾足して年成豊饒なり。天地の気交わらざれば、甘霖は便ち降り来らず。陰陽彼此に并合すれば、便ち上天の賜に感戴すべし。八純卦にして火爻発動し、游魂卦にして木爻発動すれば、皆主として烈日が火傘のごとく天上に張る。《地火明夷》を占い得れば、天色晦暗す。《火雷噬嗑》を占い得れば、電光通紅なり。

離爻帶殺晴明斷,朱雀飛揚事一同。大有不重天朗朗,同人安靜日烘烘。晉有龍爻終雨少,屯無雷殺只雲濃。龍動澤山咸大吉,虎交天水訟無功。勾陳帶土來持世,縱有陰雲不濟農。玄武水爻霖大作,青龍木德澤無窮。坎宮雷殺交重並,大雨傾盆霹靂攻。最喜子辰來坎位,卻嫌戌午到離宮。陽重陰現陰須準,陰變陽爻陽不從。

離爻が凶煞を帯びれば、天必ず晴を放つと断定すべし。朱雀が飛揚発動すれば、道理はこれと相同じ。《大有》を占い得て爻が重ねて動かざれば、天色朗朗たり。《同人》を占い得て六爻安静なれば、日頭烘烘たり。《晋》卦を占い得ればたとえ青龍の爻有りとも、雨は終に下ること少なし。《屯》卦を占い得て雷煞無ければ、也不過濃雲のみ。青龍が発動しまた《沢山咸》を占い得れば、大吉。白虎が交動しまた《天水訟》を占い得れば、雨を求めて功なし。勾陳が土爻を帯びて来りて世を持てば、たとえ陰雲有りとも農事を接済し得ず。玄武が水爻に臨めば、霖雨大作す。青龍が木徳に合すれば、恩沢無窮なり。坎宮の卦にして雷煞が重曡して併臨せば、必ず大雨傾盆にして霹靂交攻す。最も喜ぶは子・辰の支が坎位上に落つるを、最も嫌悪するは戌・午の支が離宮に跑到するを。陽爻が重曡して陰象顕現せば、陰雨の説は便ち准なり。陰爻が変じて陽爻と成れば、あの陽晴の説はかえって霊ならず。

壬丙電光禾穀潤,乙庚雷雨歲豐隆。應身白虎成虛設,克世勾陳更不中。玄武克身收稻穀,火神傷世損田公。純陽安靜多應旱,發動純陰四海通。內外相生奇偶合,滂沱如注聽淙淙。雷殺水神雙入坎,不憂無雨卻憂洪。火神變水加龍虎,東畔才陰西見虹。不動龍爻玄武水,徒勞舉目望蒼穹。欲占雨信期何日?水旺龍生身對沖。龍水身雷俱不動,九江四瀆被天封。

壬水と丙火と相激して電光を成せば、禾穀は潤を得。乙木と庚金と相合して雷雨を発せば、年歳豊隆なり。白虎が応爻・身爻上に落つれば、虚設にして用無きに等し。勾陳が来りて世爻を克せば、更に中らず用なし。玄武が身爻を克せば、稲穀は収得すべし。火神が世爻を傷れば、田を種る人は損を受くべし。全卦純陽にして安静なれば、多半は天旱に応ず。純陰にして爻爻発動すれば、四海の内雨水通達す。内卦外卦が互相生助し奇偶陰陽相合せば、あれは便ち大雨滂沱にして淙淙の水声を聴くべし。雷煞と水神と一斉に坎宮に入れば、雨無きを愁えず、倒れて大水を発するを愁うべし。火神が変じて水爻を出してまた青龍白虎を加えれば、往往にして東辺はちょうど陰り西辺に便ち虹を出す。青龍の爻動かず玄武の水もまた動かざれば、あれはただ白白に頭を擡げて蒼天を望むのみ。雨の下る日期を占わんと要すれば哪一日か。則ち水爻旺相・龍爻生を得るの日、或いは身爻と相冲する日を看る。若し龍爻・水爻・身爻・雷煞が统统に動かざれば、あれは便ち九江四瀆皆上天に封住せられて、滴雨下らず。

(二)艮火相交可決晴,水衰火旺日光明。占晴但看庚交甲,卜雨休教甲變庚。庚甲互交龍虎助,狂風猛雨聽雷聲。火神搖動加離位,皎皎金烏漾赤輪。(三)凡人占卦問陰晴,水動雨兮火動晴。木動風生土陰晦,金爻發動雨沉沉。

第二首。艮土と火爻と交会せば、天晴を断定すべし。水爻衰えて火爻旺んなれば、日光は明朗なり。天晴を占うはただ庚金の爻が交変して甲木と為るを看る、雨を下るを占えば則ち甲木の爻をして庚金に変ぜしむるなかれ。庚甲が互相交変し、また青龍白虎の相助有れば、則ち狂風暴雨の中の雷声を聴くべし。火神が揺動しまた離位に加臨せば、あれは一輪の皎潔の太陽が赤色の光輪を蕩漾す。第三首。およそ人が卦を占いて陰晴を問えば、水爻動けば雨を主り、火爻動けば晴を主る。木爻動けば則ち風を起し、土爻動けば陰晦し、金爻発動すれば主として細雨沉沉たり。

(四)財興雲雨鬼興雷,子動紅霞霽色開。父動乍晴還乍雨,兄興風雹雪霜摧。占雨:以初爻為雲、二為電、三為風、四為雷、五為雨、六為天。初動雲奔鐵騎,二動電掣金蛇,三動狂風拔木,四動雷撼山川,五動大雨傾盆,六動翻江倒海。

第四首。妻財爻が興動すれば主として雲雨、官鬼爻が興動すれば主として雷を打つ。子孫爻が発動すれば、則ち紅霞天に満ち雨過ぎて晴を放つ。父母爻が発動すれば、忽ち晴れ忽ち雨。兄弟爻が興動すれば、則ち風を起し雹を下し霜雪が摧折す。雨を占うに爻位に按じて分配す。初爻は雲、二爻は電、三爻は風、四爻は雷、五爻は雨、六爻は天。初爻動けば、雲は涌きて鉄騎の奔馳するがごとし。二爻動けば、閃電は金蛇の疾掣するがごとし。三爻動けば、狂風は樹木を拔起す。四爻動けば、雷声は山川を震撼す。五爻動けば、大雨は傾盆して下る。六爻動けば、直にこれ江を翻し海を倒す。

占晴,以初爻為雲、二為露、三為霞、四為虹、五為日月、六為天。初動雲歸巖穴,二動露滴花梢,三動霞明錦繡,四動虹駕津樑,五動日張火傘,六動天浸冰壺。水化火驟雨晴明,火化水晴天變雨。六爻無水火逢空,不晴不雨陰天氣。

天晴を占うに爻位に按じて分配す。初爻は雲、二爻は露、三爻は霞、四爻は虹、五爻は日月、六爻は天。初爻動けば、雲は岩穴に帰りて天開く。二爻動けば、露珠は花梢の上に滴る。三爻動けば、雲霞は明麗にして錦繍のごとし。四爻動けば、長虹は橋のごとく渡口に架かる。五爻動けば、日頭は火傘のごとき暑熱を張る。六爻動けば、長天は澄澈して氷壺の裏に浸るがごとし。水爻が変じて火爻と為れば、急雨は晴明に転ず。火爻が変じて水爻と為れば、晴天は忽然として雨を下る。六爻の中にすでに水爻火爻無く、また皆空亡に逢えば、あれは便ち晴らず雨ならずの陰天なり。

二・禾苗田地の章(四首)

(一)應為種子世為田,世應相生獲萬全。種子克田尤小吉,世來克應儉時年。財爻旺相禾豐足,發動子孫為天福。更得青龍天喜重,高低遠近皆成熟。子孫發動合天符,財與龍爻出現枝。無殺無沖倉廩實,若逢二耗卻成虛。交重官鬼應難斷,金鬼蝗蟲火鬼旱。大殺同宮總不收,發動喜神猶減半。鬼爻扶水水來傷,土木同空卻不妨。鬼化為財宜晚種,財交父母兩重祥。官爻旺相渾無望,鬼落空亡事反常。財在外興遲下種,龍來內發早栽秧。

第一首。農事を占うに応爻をもって種子と為し世爻をもって田地と為し、世応相生すれば便ち万事周全なり。種子の爻が来りて田地の爻を克するは、なお小吉と算す。世爻が来りて応爻を克すれば、則ち歉收の年。妻財爻が旺相なれば、禾稼豊足す。子孫爻が発動すれば、あれは上天の賜福なり。若し再び青龍と天喜星とが重曡するを得れば、高処低処・遠田近田皆成熟する能く。子孫爻が発動して太歳天符と相合し、妻財と青龍の爻とまた枝干の爻位上に出現せば、ただ凶煞無く冲克無ければ、糧倉は必定に充実す。若し大耗小耗の二煞に碰上れば、収成は便ち空と成る。官鬼爻が重曡して発動すれば、収成は実に断定しがたし。金鬼は蝗虫を主り、火鬼は干旱を主る。大殺と鬼と同じ一宮に在れば、終帰して顆粒の収無し、たとえ喜神発動するもただ一半を減軽する能くのみ。鬼爻若し水爻の扶助を得れば、すなわち水が来りて害を為す。土爻木爻が一同に落空すれば、かえって妨事ならず。鬼爻が変じて財爻と成れば、晚く種を下すに宜し。財爻と父母爻と交会するは、これ双重の吉祥。官鬼爻が旺相なれば則ち全く指望無し、鬼爻が空亡に落ちれば、事情かえって転じて好し。財爻が外卦に興動すれば、遅く種を下すに宜し。青龍が内卦に発動すれば、早く秧を栽るに宜し。

六爻安靜禾平吉,亂動青苗必受殃。妻財二耗同爻動,雖熟應知半入倉。財興內卦收千倍,財落空亡必有傷。龍與子孫同類取,克身持世穀無疆。若逢朱雀交重惡,白虎張牙總不良。玄武更加官鬼並,雖收只好辦官糧。火天大有都成熟,地火明夷遍處荒。天地不交休指望,陰陽和合好收藏。吉凶悔吝分明斷,六位旁通更審詳。

六爻安静なれば、禾稼は平平として吉を得。六爻乱動すれば、青苗は必定に殃に遭う。妻財と大耗小耗の二煞と同じ爻に発動すれば、庄稼は成熟すると雖も、ただ一半のみが倉に進む能く。財爻が内卦に興旺せば、収成は千倍を増すべし。財爻若し空亡に落つれば、必ず損傷有らん。青龍と子孫とは同じ一類に属し、合せて看るべし、それらが身爻を克し或いは世爻を持てば、穀物は多得して辺際なし。若し朱雀の重曡発動に碰上れば、あれは凶悪の象。白虎が牙を張り爪を舞わせば、終帰して好き事にあらず。玄武に再び官鬼を加えて併臨せば、たとえ糧を収むるも、ただ官府の賦税に交するに足るのみ。《火天大有》を占い得れば、処処成熟す。《地火明夷》を占い得れば、遍地荒蕪す。天地の気交わらざれば、便ち収成を指望するなかれ。陰陽和合せば、はじめて收割して儲蔵するを得好し。吉・凶・悔・吝は分明に判断するを須い、六個の爻位の間はなお旁通互看し仔細に審詳するを須う。

(二)六爻不可鬼相臨,六爻無鬼最吉。若鬼臨牛位主牛損,餘仿此。若值空亡逐一尋。六爻皆怕空亡,若不空最吉。金世生蟲火世熟。若世爻屬金,主生蟲;屬火則大熟也。木與土世主豐穀。若世爻屬木土,其年十分收成。若無諸殺相沖克,定許其年十倍盈。諸殺:即大耗、小耗等凶神是也。如無,可許十倍收成。若值震離相配合,雷火豐,主大熟之兆。自然豐稔動歡聲。

第二首、歌訣と自注と相間に在り。歌に曰く「六爻不可鬼相臨」、注、六爻の中に鬼爻無きは最も吉。若し鬼爻が耕牛の属する爻位上に落つれば、便ち牛に損傷有るを主り、其余の各爻はこれに照らして類推すべし。歌に曰く「若値空亡逐一尋」、注、六爻皆空亡に落つるを怕れ、落空せざるは最も吉。歌に曰く「金世生虫火世熟」、注、世爻若し金に属せば、主として虫害を生ず。火に属せば便ち大熟を主る。歌に曰く「木与土世主豊穀」、注、世爻若し木或いは土に属せば、こ の一年に十分の収成有り。歌に曰く「若无諸殺相冲克、定許其年十倍盈」、注、いわゆる諸殺とは、すなわち大耗・小耗の一類の凶神。若しそれら無ければ、十倍の収成を彼に許すべし。歌に曰く「若値震離相配合」、注、震上離下はすなわち《雷火豊》卦、これ大熟の兆。歌に曰く「自然豊稔動歓声」、年成豊熟して、処処是れ歓声なり。

(三)凡人占卦問耕田,子旺財明大有年。兄位交重防損壞,父興誠恐不周全。

第三首。およそ人が卦を占いて耕田の事を問うに、ただ子孫爻が旺しく妻財爻が明朗なれば、便ち大豊收の年。兄弟爻が重曡して発動すれば、便ち禾稼の損壊を提防するを須う。父母爻が興動すれば、ただ怕るは収成が周全しがたき——何となれば父母は子孫を克し、子孫は正しく農事の福神なればなり。

(四)世貞為年為田地,應悔為種為荒蕪。世克應兮倉廩積,外克內兮倉廩虛。初爻為田二為種,三為主長四苗秀,五爻為禾主收成,六是田夫主災咎。初爻鬼克田瘦瘠,二爻鬼克重耕植,三爻鬼克多穢土,四爻鬼克費耘力。五爻鬼克阻收成,六爻鬼克憂病疾。金爻為鬼旱蟲多,火爻大旱年荒飢,水鬼水災木鬼耗,土爻為鬼總非宜。大抵鬼空財旺相,豐年稔歲樂無虞。

第四首。世爻は内卦の「貞」、年成と田地とを代表す。応爻は外卦の「悔」、種子と荒地とを代表す。世爻が応爻を克せば、糧倉積満す。外卦が内卦を克せば、糧倉空虚す。爻位に按じて分かつ。初爻は田、二爻は種子、三爻は生長を主り、四爻は苗穂の秀出を主り、五爻は禾稼にして収成を主り、六爻は田を種る人にして災咎を主る。初爻が鬼に克せられれば、田地瘦瘠す。二爻が鬼に克せられれば、重新に耕種するを須う。三爻が鬼に克せられれば、田裏に穢雑の土多し。四爻が鬼に克せられれば、耘鋤の力を白費す。五爻が鬼に克せられれば、収成受阻す。六爻が鬼に克せられれば、憂は人に病疾有るに在り。鬼爻が金に属せば、主として旱にして且つ虫多し。火に属せば、主として大旱にして年荒れ民饑う。水鬼は水災を主り、木鬼は耗損を主り、土爻の鬼たるもまた終帰して宜しからず。大体に於て言えば、ただ鬼爻が落空して財爻旺相なれば、すなわち豊年熟歳にして安楽無憂なり。

三・住居宅第の章(四首・風水一首を附す)

(一)住宅休占火澤睽,鬼臨人口定分離。龍交大壯人財旺,虎並同人宅舍衰。二畜見龍財帛進,殺交兩過棟樑摧。貴持震巽生財本,喜入風雷立福基。離坎交重宜謹慎,艮坤安靜莫遷移。戶無徭役占逢賁,家有餘糧卜得頤。田宅興隆因大有,血傷財損為明夷。乾坤旺相增人口,澤地生成聚寶資。

第一首。住宅を占うに最も忌むは《火沢睽》を占到る。睽はこれ乖離、鬼爻また人を主る爻上に臨めば、家人は一定に分離せん。青龍が交動して《雷天大壮》を占い得れば、人丁と財帛と両旺す。白虎が併臨して《天火同人》を占い得れば、宅舍は便ち衰敗せん。《小畜》《大畜》の両卦を占い得て青龍を見れば、財帛門に入る。凶煞が交動しまた《小過》《大過》の両卦に逢えば、棟梁摧折す。天乙貴人が震・巽の二宮に臨めば、財源の本を生出する能く。天喜星が《風》《雷》の象に入れば、福気の根基を立起すべし。離・坎の二卦が重曡して交動せば、凡事謹慎に宜し。艮・坤の二卦が安静なれば、便ち搬遷するなかれ。《賁》卦を占到れば、家門は徭役を免るべし。《頤》卦を卜得れば、家中に余糧有り。《大有》を占い得れば、田産宅第興隆す。《明夷》を占い得れば、則ち血光の傷・錢財の損を見る。乾・坤の二卦が旺相なれば、人口を增添す。《沢地萃》生成の象は、能く宝貨資財を聚起す。

革鼎長男能幹事,晉升宅長有操持。妻財內旺為財斷,官鬼交興作怪推。木鬼壽棺停有日,金官硬物畜多時。休囚銅鐵皆先定,旺相金銀盡預知。水鬼井池中出現,土官牆壁內偷窺。火官內動無他事,古器多年再發輝。克世克身都不用,生身生世始堪為。水財內旺宜穿井,內發土財堪作池。金旺妻財金玉進,火財內發火光飛。木財到底宜營建,若犯空亡總是非。子若空亡家絕後,父母空亡宅必危。父子妻爻都旺相,豐盈財貨莫猜疑。更兼天喜青龍助,富貴康寧天賜伊。

《革》《鼎》の両卦を占い得れば、家中の長子は能く事を干す。《晋》《升》の両卦を占い得れば、一家の主は操持有り。妻財爻が内卦に旺盛なれば、便ち財を得に按じて断ず。官鬼爻が交相興動すれば、便ち作祟興怪に按じて推す。木爻の鬼たるは、寿棺が家に停放してすでに些かの日子有り。金爻の官鬼たるは、硬質の器物を収蔵して多時なり。鬼爻が休囚なれば、先ず銅鉄の器と断定すべし。鬼爻が旺相なれば、便ち金銀の物と預知すべし。水爻の鬼たるは、井池の中に出現す。土爻の官鬼たるは、墻壁の裏に窺伺す。火爻の官鬼にして内卦に発動せば、別に他事なく、多くは多年の古器が又重新に光を放つ。およそ世を克し身を克するは皆中らず用なし、能く身を生じ世を生ずるはじめて為す可有り。水財が内卦に旺盛なれば、水井を開鑿するに宜し。土財が内卦に発動すれば、池塘を修築すべし。金爻が旺しくして妻財と為れば、主として金玉門に入る。火財が内卦に発動すれば、則ち火光飛揚して火災を防ぐを須う。木財は到頭に依として興造営建に宜し。これら若し空亡を犯せば、便ち统统是非と成る。子孫爻若し空亡に落つれば、家裏は後を絶たん。父母爻が空亡に落つれば、宅舍は必定に危険なり。父母・子孫・妻財の三爻皆旺相なれば、財貨豊盈して猜疑するを須いず。若し再び天喜と青龍の相助を加えれば、あれは上天が彼に富貴康寧を賜うなり。

(二)凡占家宅之凶吉,初井二灶三床蓆。井乃在內之物,故初爻見之。灶又在井之外,故二爻見之。床蓆又在灶之外,故三爻見之。四為門戶五為人,門戶又在床蓆之外,故四爻見之。人乃屋之主,故五爻見之。六為棟宇兼牆壁。棟宇牆壁至外之物,故六爻見之。

第二首、歌句と自注と相間に在り。歌に曰く「凡占家宅之凶吉、初井二竈三床席」、姚際隆注、井は宅中最も裏辺の物、故に初爻に配す。竈また井の外面に在り、故に二爻に配す。床席また竈の外面に在り、故に三爻に配す。歌に曰く「四為門戸五為人」、注、門戸また床席の外面に在り、故に四爻に配す。人は屋子の主人、故に五爻に配す。歌に曰く「六為棟宇兼墻壁」、注、棟梁と墻壁とは最も外層の物、故に六爻に配す。

六爻俱靜人宅安,占家宅,若得六爻安靜,未論其他吉凶,居住定然安穩。好與隨爻仔細看。若值卦中有一爻變動,隨其所動而推詳之,則吉凶不逃藻鑑矣。鬼臨門戶家不寧,若官鬼在第四爻,主有官非口舌之事。螣蛇妖怪夢魂驚。螣蛇本主怪異邪魔之事,若在四爻發動,主妖怪出現,人口夢魘也。

歌に曰く「六爻倶静人宅安」、姚際隆注、家宅を占いて若し六爻安静を得れば、先ず他の吉凶を論ずるを須いず、住み下去れば一定に安穩なり。歌に曰く「好与随爻仔細看」、注、若し卦中に一爻の変動有れば、便ちこの動爻に随いて推詳すれば、吉凶は便ち明察の眼力を逃るる能わず。歌に曰く「鬼臨門戸家不寧」、注、官鬼若し第四爻(門戸の位)に落つれば、主として官司口舌の事有り。歌に曰く「螣蛇妖怪夢魂驚」、注、螣蛇は本来怪異邪魔の事を主る、若し四爻に於て発動せば、便ち主として妖怪の出現有り、家裏の人はなお悪夢を作りて魘せられん。

殺爻旺相官災起,占宅最怕勾陳動。鬼谷起勾陳殺例云:正月起辰二月卯,每月逆行一位。如正月占宅,辰爻動,便是殺旺,主官災起也。殺遇休囚疾病生。旺主官非,衰主疾病。六爻動多帶土木,卦中土木多爻動。若非起造即修營。雖不建造,亦當修理牆垣。六爻動多帶水火,卦中水火爻動。水火之災不暫停。主有水火災厄也。更被空亡並殺害,空亡殺害,俱非吉兆。狼籍破敗少人丁。主人家人丁損失、衰微破耗。

歌に曰く「殺爻旺相官災起」、姚際隆注、家宅を占うに最も怕るは勾陳の発動。《鬼谷》が勾陳殺を起るの例法に曰く、正月は辰より起り、二月は卯に在り、每月逆行して一位。譬えば正月に宅を占いて辰爻が発動せば、あれはすなわち殺神が旺に当たり、主として官災興起す。歌に曰く「殺遇休囚疾病生」、注、殺神旺相は官司を主り、衰弱すれば則ち疾病を主る。歌に曰く「六爻動多帯土木」、注、すなわち卦中の土に属し木に属する爻の動くこと多し。歌に曰く「若非起造即修営」、注、たとえ新建せずとも、また墻垣を修理すべし。歌に曰く「六爻動多帯水火」、注、すなわち卦中の水に属し火に属する爻の発動。歌に曰く「水火之災不暂停」、注、主として水災火災の厄有り。歌に曰く「更被空亡并殺害」、注、空亡に落ちまた殺神の加害に遇うは、皆吉兆にあらず。歌に曰く「狼籍破敗少人丁」、注、主としてこの家は人丁損失して家道衰微破敗す。

初為小口二妻妾。小口至卑,故在初爻。妻妄處小口之上,故在二爻。三為次長弟連兄。次長:乃伯叔兄弟也,位在三爻。四為母位五為父。五爻至尊之位,母本從父而行,故以四爻為母,而五爻為父也。六為祖宅及墳塋。六爻又在尊位之上,舍祖宅墳塋之外,他非所尊,故六爻見之。五行親屬更取用。五行:金木水火土也。以親戚本命所屬,合卦渾天甲所屬取用也。一家禍福自然明。若依上法取用,則一家內外親眷,禍福瞭然可知也。

歌に曰く「初為小口二妻妾」、姚際隆注、幼小の子女は地位最も卑し、故に初爻に配す。妻妾は小口の上に処る、故に二爻に配す(原文の「妻妄」は当に「妻妾」の形近の訛字なるべし)。歌に曰く「三為次長弟連兄」、注、いわゆる次長とは、すなわち伯叔兄弟のこの輩、位は三爻に在り。歌に曰く「四為母位五為父」、注、五爻は最も尊貴の位置、母親は本より父親に随い行くゆえ、故に四爻を母に配し五爻を父に配す。歌に曰く「六為祖宅及墳塋」、注、六爻また尊位の上に在り、祖宅と墳塋を除いては、再びそれより尊きは無し、故に六爻に配す。歌に曰く「五行親属更取用」、注、五行とはすなわち金木水火土。親戚の本命年の属する五行を、卦中の納甲各爻の属する五行に合せて取用す。歌に曰く「一家禍福自然明」、注、若し上面の方法に照らして取用せば、一家の内外親眷の禍福は、便ち一目瞭然なり。

大凡欲要論血財,血財乃六畜也。卦中仔細與推排。卦中造化,當仔細與推詳也。一爻數至四五六,若問六畜,亦當次第論之。雞犬豬羊牛馬畜。初雞、二犬、三豬、四羊、五牛、六馬,看所占何畜,以其爻有氣無氣斷之。有形無氣即傷殘,當看所屬爻分有無形氣。形即畜之本命,氣即看其衰旺耳。有氣無形即生育。雖無本肖,假如占羊,第四爻是財,有氣無形,為吉兆也。仍於十二肖中求。六畜各有生肖,當與求之,依前法斷。

歌に曰く「大凡欲要論血財」、姚際隆注、いわゆる血財とは、すなわち六畜。歌に曰く「卦中仔細与推排」、注、卦中の造化は、当に仔細に推詳すべし。歌に曰く「一爻数至四五六」、注、若し六畜の事を問えば、また爻位に按じて依次に論断するを須う。歌に曰く「鶏犬猪羊牛馬畜」、注、初爻は鶏、二爻は犬、三爻は猪、四爻は羊、五爻は牛、六爻は馬。占う所が哪一种の牲畜たるを看て、便ちあの一爻の気有るか無気かに按じて断ず。歌に曰く「有形无気即傷残」、注、属するあの一爻上に「形」と「気」と有るや無きやを看るを須う——「形」はすなわちこの牲畜の本命生肖、「気」は則ちそれの旺か衰かを看る。歌に曰く「有気无形即生育」、注、たとえ卦中にその本命生肖を見ずとも、譬えば羊を占いて第四爻が妻財なれば、気有りて形無しも、また吉兆と算す。歌に曰く「仍于十二肖中求」、注、六畜は各々その生肖有り、皆前の办法に照らして求め断ずべし。

未為羊兮丑為牛。未羊丑牛,他可類推。坤牛乾馬卦中求。《說卦》坤為牛,乾為馬,此但舉其大概,若以《說卦》考之,雖萬殊可知。更論旺相與休囚。論其衰旺,以斷凶吉。乾兌休囚鼎鐺破。乾兌二卦皆屬金,若遇休囚,主鼎鐺破碎不全。卦如死氣分明課。大凡卦值死氣,豈能為好?當分明與占也。坎衰古井及枯池。坎本水象,休囚,主人家有涸井及枯池。離衰灶鬼將興禍。離為火,若值休囚,主人家灶神欲為禍患。

歌に曰く「未為羊兮丑為牛」、姚際隆注、地支の「未」は羊に属し「丑」は牛に属す、其余はこれに照らして類推すべし。歌に曰く「坤牛乾馬卦中求」、注、《説卦伝》に坤は牛を為し乾は馬を為すと講ず、ここにただ大概を挙ぐるのみ。若し真に《説卦》に按じて考究せば、たとえ物象千差万別なるも皆推知する能く。歌に曰く「更論旺相与休囚」、注、その衰旺を論じ、拠って吉凶を断ず。歌に曰く「乾兌休囚鼎鐺破」、注、乾・兌の両卦は皆金に属す、若し休囚に逢えば、主として家中の鍋鼎は破損残缺す。歌に曰く「卦如死気分明課」、注、大凡卦が死気に逢えば、何処でか好からん。占う時は当に分明に説白すべし。歌に曰く「坎衰古井及枯池」、注、坎は本より水の象、休囚に逢えば便ち主としてこの家に干涸の井と枯竭の池と有り。歌に曰く「離衰竈鬼将興禍」、注、離は火を為す、若し休囚に逢えば、主としてこの家の竈神は作祟して禍を興さん。

震巽傷兮樑棟摧,坤艮傷兮土動來。震巽屬木,若有殺神傷克、及休囚死絕,必主樑崩柱壞也。坤艮屬土,若被沖剋及休囚,必主牆坍土陷也。卦中震巽重重旺,兩宮旺相,乃木象興隆也。興工欲創新樓臺。木爻大發,宜其建造宏麗也。卦中坤艮殺兼鬼,丙丁日得地山謙卦,二爻是鬼,是勾陳殺,則是坤艮殺兼鬼也。因知墳墓欲為災。若鬼殺蘊於坤艮,主人家墳墓不安,興災作禍也。

歌に曰く「震巽傷兮梁棟摧、坤艮傷兮土動来」、姚際隆注、震・巽の両卦は木に属す、若し殺神の傷克有り、或いは休囚死絶に逢えば、必ず梁塌れ柱壊るるを主る。坤・艮の両卦は土に属す、若し冲克せられ或いは休囚に逢えば、必ず墻倒れ土陷るを主る。歌に曰く「卦中震巽重重旺」、注、この両宮皆旺相なれば、これ木象興隆なり。歌に曰く「興工欲創新楼臺」、注、木爻大いに発すれば、正しく大いに土木を興し宏麗に造るに宜し。歌に曰く「卦中坤艮殺兼鬼」、注、譬えば丙・丁の日に《地山謙》卦を占い得て、第二爻は正しく官鬼にしてまた恰好に勾陳殺なり、これを坤艮の上に殺と鬼と兼備すと謂う。歌に曰く「因知墳墓欲為災」、注、若し鬼と殺と皆坤艮の土象上に聚まれば、主としてこの家の墳墓安からずして災を興し禍を作さんとす。

內卦為宅外為人,先有宅,後有人,故以宅為內,人為外。又一說云:若占宅:未住,以外為人。若住:以外為宅。其說亦有理,姑兩存之。內外相生宅可親。若內卦生外卦,則其宅可以相親,如山天大畜是也。宅若克人居不穩。若內克外,則人口連邅,是非疾病,如火澤睽卦是也。人能克宅住無屯。若外克內則吉,乃能整舊鼎新,修營創造,如風澤中孚卦是也。災衰鬼殺交重惡,鬼殺動,故人家陵替災傷也。禍患游魂及八純。占宅得游魂及八純卦,主有連年禍患也。

歌に曰く「内卦為宅外為人」、姚際隆注、先ず宅子有りて後に住む人有るゆえ、故に宅を把って内卦と為し人を外卦と為す。別に一説有り。宅を占う時若し未だ入住せざれば、便ち外卦をもって人と為す。すでに住み入りて了れば、便ち外卦をもって宅と為す。この説法もまた道理有り、姑らく両説を併存す。歌に曰く「内外相生宅可親」、注、若し内卦が外卦を生ぜば、この宅子は便ち親近して入住すべし、例えば《山天大畜》。歌に曰く「宅若克人居不穏」、注、若し内卦が外卦を克せば、家中の人口は接連して倒霉し、是非疾病断えず、例えば《火沢睽》。歌に曰く「人能克宅住无屯」、注、若し外卦が内卦を克せばかえって吉、能く旧屋を整治し故を革め鼎を新たにし修繕営造す、例えば《風沢中孚》。歌に曰く「災衰鬼殺交重悪」、注、鬼と殺と一斉に発動すれば、故にこの家は衰落して傷を受けん。歌に曰く「禍患游魂及八純」、注、宅を占いて游魂卦或いは八純卦を占到れば、主として連年禍患有り。

世在二三為大吉,占宅:二世三世大吉。身居三四守常倫。若身在三四爻,正可安常守靜。世辰克應哪能好,若世克應為不吉。世應相生福可臻。世應相生,福慶綿遠。本宮旺相宅堪居,立春則震旺艮相,占得二宮,宅可住也。卦內休囚禍未除。立春坤休兌囚,占宅得二宮卦,禍未除也。財若動時妻有疾,若值妻財發動,則妻宮有悔也。空亡死氣主兒孤。空亡死氣,子息必孤。

歌に曰く「世在二三為大吉」、姚際隆注、家宅を占いて二世卦・三世卦を得れば大吉。歌に曰く「身居三四守常倫」、注、身爻若し三爻・四爻に在れば、正しく常を安んじ静を守るに宜し。歌に曰く「世辰克応哪能好」、注、世爻が応爻を克するは不吉。歌に曰く「世応相生福可臻」、注、世応相生すれば、福慶は綿長久遠なり。歌に曰く「本宮旺相宅堪居」、注、立春の後は震木が旺に当たり艮土が相と為る、これら両宮の卦を占い得れば、宅子は住むべし。歌に曰く「卦内休囚禍未除」、注、立春の後は坤は休と為り兌は囚と為る、宅を占いてこれら両宮の卦を得れば、禍患はいまだ消除せず。歌に曰く「財若動時妻有疾」、注、若し妻財爻の発動に逢えば、妻子のあの一房は便ち病災懊惱有り。歌に曰く「空亡死気主児孤」、注、空亡に逢いまた死気に値せば、子嗣は必定に孤单なり。

忽逢白虎家防哭,白虎殺例:正月起申、二月酉,順行十二位。若遇此爻動,其家主有哭聲也。更值喪門暴病殂。喪門殺例:正月未,二月辰,三月丑,四月戌。只此四位,輪十二月。若遇此殺在內三爻,更發動,主其家必有暴病死也。陰化為陽憂女子,陰變陽,女子疾。陽化為陰損丈夫。陽變陰,丈夫災。世間占卜能推類,占卜不可一言以盡,但當融通活變。一切事機以例而推。天地神明可感孚。通一而萬事畢。既能類推,則天地神明自然可以感格也。

歌に曰く「忽逢白虎家防哭」、姚際隆注、白虎殺の排法は正月は申より起り、二月は酉に在り、順行して十二位。若しこの一爻の発動に遇上れば、この家は便ち主として哭声有り。歌に曰く「更値喪門暴病殂」、注、喪門殺の排法は正月は未に在り、二月は辰、三月は丑、四月は戌に在り、ただこの四個の位置を用いて十二個月を輪値す。若しこの煞が内三爻上に落ちまた発動せば、主としてこの家は必ず人の暴病身亡する有り。歌に曰く「陰化為陽憂女子」、注、陰爻が変じて陽爻と為れば、主として女子に病有り。歌に曰く「陽化為陰損丈夫」、注、陽爻が変じて陰爻と為れば、主として丈夫に災有り。歌に曰く「世間占卜能推類」、注、占卜の道理は一句の話に説き尽くす能わず、ただ融匯貫通し機に随い活変するに在り、一切の事情の機竅は皆これらの例に照らして推して往く。歌に曰く「天地神明可感孚」、注、一理に通ずれば、万事は便ち皆了然たり。すでに能く触類旁通せば、天地神明は自然に感通すべし。

(三)凡人占卦問家宅,五事俱全不可克。子興有喜沒官非,更無災病與盜賊。財動田園多進退,音書不就家長厄。兄動耗財妻妾病,是非謀望多阻隔。父興小口不安寧,屋廬搖動畜牲沒。鬼動官非災悔來,戶門不利弟兄厄。人能審實此章歌,卦象吉凶無差忒。

第三首。およそ人が卦を占いて家宅を問うに、父母・兄弟・子孫・妻財・官鬼のこの五類の爻は斉全を須い、しかも彼此相克すべからず。子孫爻が興動すれば主として喜事有り官非無く、更に災病と盗賊と無し。妻財爻が発動すれば、田園産業は進退出退して定まらず、書信は辦成せず、一家の長に厄難有り。兄弟爻が発動すれば、錢財を耗散し妻妾は病を生じ、是非叢生して事を謀むに多く阻隔有り。父母爻が興動すれば、家中の小児安寧ならず、房屋動揺し、牲畜死亡す。官鬼爻が発動すれば、官司災悔は踵を接して至り、門戸不利にして兄弟に厄有り。人若し能くこの一章の歌訣を審辨して落実せば、卦象の吉凶を断ずるに差錯有らざらん。

(四)凡占家宅起蓋同,先尋父母在何宮。最要財爻無損害,子孫出現得榮豐。官鬼交重災禍至,動爻克世主大凶。父動自家多惱聒,絕命游魂最不通。

第四首。およそ家宅を占うと起造して屋を蓋うとを占うは、道理相同じ。先ず父母爻が哪一宮に落つるかを找出するを須う、父母は房屋文契を主ればなり。最も要緊は妻財爻が損害を受けざること、子孫爻がまた卦中に出現すること、かくのごとくはじめて栄華豊足を得。官鬼爻が重曡して発動すれば、災禍便ち来る。動爻有りて来りて世爻を克せば、主として大凶。父母爻が発動すれば、自家は多く煩擾吵嚷有り。若し卦が絶命位に落ち或いは游魂卦を占い得れば、あれは最も通順せざるなり。

六爻無水者,其家溝不流而水不決。無土者,離平地而在高樓。無火者,香火冷而灶不修。無金者,家資乏而人不居。無木者,床榻破而椅桌損。火多則人事煩,木多則人清秀,水多則陰人旺,金多則婦女眾,土多則財帛盛。

六爻の中に若水爻無ければ、この家の溝渠通ぜず積水は排出去らず。土爻無ければ、住処は平地に在らずして高楼の上に在り。火爻無ければ、香火冷落して爐竈失修す。金爻無ければ、家産匱乏して屋子は人の居住無し。木爻無ければ、床榻破舊して桌椅損壊す。火爻多ければ、則ち人事煩擾す。木爻多ければ、則ち家人清秀す。水爻多ければ、則ち女眷興旺す。金爻多ければ、則ち婦女の人數衆多なり。土爻多ければ、則ち財帛豊盛なり。

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