Libo

一を致し神を凝す

宋 · 廖中 · 第27巻 / 40

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

聖人得抱一之真,則無所不達,鬼神含得一之靈,則變化無窮,而陰陽之理,精神之運,斂散抑揚,歸於一者,所以為致一之命,乃問世賢輔,出群異人也。

聖人「抱一」の真諦を得れば、通達せざるなし。鬼神「得一」の霊性を含めば、変化無窮なり。陰陽の道理・精神の運行・収斂と発散・抑制と揚起、最終皆一個の「一」の字に帰結す。ゆゑに致一の命と呼作す。かかる人是問世の賢良輔弼にして、常人を超出する奇士なり。

如年月日時胎五位,納音四木、一水、四土一火之類是,見於時,或一金四木,土一水四,全之類,一見於年各有旺氣發越、一路是也。五位中有二戊、二丑,而日上或時上,見一寅之類是也。干神上下俱是戊己,而日上見一丙之類是也。

例えば年・月・日・時・胎の五つの位置、納音四つの木ありて一個の水に配し、四つの土ありて一個の火に配するのこの一類、あの唯一の異類時上に出現す。あるいは一個の金ありて四つの木に配し、一個の水ありて四つの土に配するのこの一類、あの唯一の異類年上に出現す。各々自ら旺気ありて発越して自ら一路を成す。これすなはち致一なり。また五位の中に二個の戊・二個の丑ありて、而して日上あるいは時上单に一個の寅を見るも、またこの一類に属す。また天干上下皆戊己にして、而して日上単に一個の丙を見るも、またこの一類に属す。

天乙、天官、文星,天德,往來見於四位為福貴之氣,獨於時上一位無福貴之氣是也。祿馬官印貴德會聚於一位是也。三合於日時上帶本家一位是也,三合逢一馬是也。

また天乙・天官・文星・天徳四柱の間に往来出現して、処処皆福貴の気にして、唯だ時上のあの一位のみ福貴の気なきも、これもまた致一なり。また禄・馬・官・印・貴・徳統統として一個の位置の上に会聚するがごとき。また三合の局日柱あるいは時柱の上に於て本家の一位を帯ぶるがごとき。また三合の中に於て一位の駅馬に逢ふがごとき、皆この一格に属す。

四位俱乘旺氣,獨於時上帶一路死絕之氣是也。四位俱帶死絕之氣,惟日上或時上帶一路生旺之氣是也。四位或甲乙或丙丁或戊己或庚辛或壬癸,而日上或時上見一真官是也。雖曰如是,須往來會合歸於一者,方成此格。

また四柱皆旺気に乘りて、唯だ時上一路の死絶の気を帯ぶるがごとき。これに反して四柱皆死絶の気を帯びて、ただ日上あるいは時上一路の生旺の気を帯ぶるがごとき。また四柱天干あるいは全て甲乙・あるいは全て丙丁・あるいは全て戊己・あるいは全て庚辛・あるいは全て壬癸にして、而して日上あるいは時上单に一位の真正の官星を見るがごとき。かくと曰ふも、なほ須らく彼此往来会合して一処に帰してこそ、真にこの格を成就したると算す。

虚中精実

人之年時上下如天地覆載而運,日月於太虛之中,此虛中精實之格,最為奇妙,雖美惡相雜,憎愛相半,無不併包而兼容之,真大氣遠業之命。

人の年柱と時柱と一上一下、好比ば天上に覆ひ地下に載するがごとく、而して日・月の両柱中間の太虚の内に運行す。これすなはち虚中精実の格にして、最も奇妙なり。かかる命たとへ美悪夾雑し憎愛各半するも、また能く一併に包容し下さる。真に気量宏大・事業久遠の命なり。

且年與時上下乘生旺之氣,而於日月兩路帶死絕之氣是也。年月時三位俱帶生旺之氣,惟日上帶一路衰敗死絕之氣是也。上下乘金土剛建厚實之德,惟日上一路建水火變通之氣是也。

例えば年と時と一上一下皆生旺の気に乘りて、而して日・月の両路却つて死絶の気を帯ぶるがごとき。また年・月・時の三位皆生旺の気を帯びて、唯だ日上一路の衰敗死絶の気を帯ぶるがごとき。また上下皆金土剛健厚実の徳に乘りて、唯だ日上一路水火変通の気を立つるがごとき。これら皆虚中精実に属す。

上下俱帶天乙、天官,文星、祿馬,並互換見諸吉神,獨日位上無祿馬貴氣是也。年月日得寅午戍生旺庫三位純全,獨日上一位在火氣衰敗死絕之處是也。巳酉丑、申子辰,亥卯未,三合之命,獨日上一位帶三合、衰敗死絕之氣是也。入此格者,曠世無忌,大德有容,富貴不能淫,威武不能屈。

また上下皆天乙・天官・文星・禄馬を帯び、各種の吉神交互に出現して、唯だ日位の上に禄馬貴気なきがごとき。また年月日湊りて寅午戌の生・旺・庫の三位純全を成して、唯だ日上のあの一位火気衰敗死絶の処に落つるがごとき。また巳酉丑・申子辰・亥卯未の三合の命にして、唯だ日上の一位三合の中の衰敗死絶のあの一段を帯ぶるがごとき。凡そこの格に入る人は、曠世もまた顧忌する所なし、徳量宏大にして能く人を容れ、富貴もまたそれをして放縦ならしむる能はず、威武もまたそれをして屈服せしむる能はず。

鼎足鎡基

鼎足之義,謂之三合,見三奇三合,見一馬三合,見馬合三合,見本干三合,帶本家三合,以馬換實支,切忌以金當寅午戌之類,須旺中損壽也。

「鼎足」は取る所三足鼎立の義にして、指す所すなはち三合の局なり。三合三奇を見、三合一位の駅馬を見、三合馬と相合する支を見、三合本命の天干を見、三合本家の柱を帯ぶ、三合駅馬を用ひて一個の実支を換ふ。これら皆鼎足の根基なり。ただ切に金を用ひて寅午戌の火局に当たるのこの一類を忌むべし、あれは旺中に処るといへども、却要して寿数を折損せん。

三合見三奇者,乙丙丁或甲戊庚在年月日時,胎上是也。三合見一馬者,申子辰而得寅馬,巳酉丑而得亥馬之類是也。三合見馬合者,寅午戍見巳合,亥卯未見申合之類是也。三合見本干者,甲乙人得亥卯未,丙丁人得寅午戍之類是也。

いはゆる三合三奇を見とは、乙丙丁あるいは甲戊庚年・月・日・時あるいは胎元の上に出現するなり。いはゆる三合一馬を見とは、申子辰水局にして寅上の駅馬を得、巳酉丑金局にして亥上の駅馬を得るのこの一類なり。いはゆる三合馬合を見とは、寅午戌火局の馬申に在りてまた巳の来たりて申と合するを見、亥卯未木局の馬巳に在りてまた申の来たりて巳と合するを見るのこの一類なり。いはゆる三合本干を見とは、甲乙の日主亥卯未の木局を得、丙丁の日主寅午戌の火局を得るのこの一類なり。

三合帶本家者,寅午戍火命得丙寅,戊午、甲戍帶本家火也,亥卯未得己亥、辛卯、癸未,帶本家木也,他準此。又如寅午戌馬,在申有申,而闕寅,亥卯未馬在巳,有巳而闕亥,申子辰馬在寅,有寅而闕申,巳酉丑馬在亥,有亥而闕巳,此三合馬換頭支也。

いはゆる三合本家を帯ぶとは、寅午戌の火命にして丙寅・戊午・甲戌を得、この三柱の納音皆火に属して、正に本家の火を帯ぶなり。亥卯未の木局にして己亥・辛卯・癸未を得、納音皆木に属して、正に本家の木を帯ぶ。余はこれを照らして推す。また寅午戌の駅馬申に在りて、命に申ありて却つて寅を缺くがごとき。亥卯未の馬巳に在りて、巳ありて却つて亥を缺くがごとき。申子辰の馬寅に在りて、寅ありて却つて申を缺くがごとき。巳酉丑の馬亥に在りて、亥ありて却つて巳を缺くがごとき。これを三合駅馬を用ひて頭一個の地支を換ふと呼ぶ。

拱揖闕門

本命甲子,以己巳、辛未為拱揖,虛午為闕門,本命乙丑以庚午壬申為拱揖,虛未為闕門,餘皆倣此。陽命只天官合,陰命見天官、印綬,在日時上,居拱揖二位者是也。

本命甲子なるは、己巳と辛未の両柱を以て拱揖を作し、中間空ける午位便ち「闕門」なり。本命乙丑なるは、庚午と壬申とを以て拱揖を作し、中間空ける未位便ち闕門なり。余はこれに準じて推す。陽命はただ天官相合を取り、陰命は則ち天官と印綬とを見るを要し、皆日柱・時柱の上に落ちて、而して正好く拱揖のあの両個の位置に居るを要す。

一如甲以己為天合,辛為天官,乙以庚為天官,壬為印綬之類,或二天官合,又二天官或二印綬,夾輔闕門,亦貴資以天德、天乙者,尤貴也。(並閻東叟)

例えば甲は己を以て天干相合と為し辛を以て天官と為し、乙は庚を以て天官と為し壬を以て印綬と為すのこの一類。あるいは両重の天官の合、あるいは両重の天官、あるいは両重の印綬、両辺より闕門を夹輔するも、また貴を主る。もしさらに天徳・天乙の力を借助せば、それすなはち格外に顕貴なり。以上併せて《閻東叟書》に見ゆ。

拱將、拱門、並拱座,拱貴、拱印、青雲路。凡拱者二位虛夾一位,日拱,拱將者,如亥人得寅日,辰時,故虛夾有拱,林開云:坐實不如拱虛、明合不如暗合,乃此格也。

駢句に曰く、拱将・拱門連なりて拱座、さらに拱貴・拱印を加ふれば、皆青雲に通ずる路なり。凡そ「拱」と称するは、両個の位置虚に中間の一位を夹みて、日柱より来たりて拱するなり。拱将、例えば亥年生の人寅日・辰時を得れば、寅と辰と虚に中間の卯を夹住し、卯正に亥命の将星なり。林開に曰く、実に坐するは虚を拱するに如かず、明合は暗合に如かず、講ずる所すなはちこの一格なり。

拱門者,如年對處是,如林發運癸亥年、癸亥月、戊辰日、戊午時,有辰有午,虛拱巳上一位,曰拱門,加之戊輿癸合,兩戊巳上又拱祿,兩癸巳上又虛夾拱貴,與兩戊合為真拱。

拱門とは、年柱と相対する処に拱するこれなり。例えば林発運、癸亥年・癸亥月・戊辰日・戊午時、辰ありまた午ありて、虚に中間の巳を拱す。これを拱門と呼ぶ。加ふるに戊と癸と相合し、両個の戊巳上に於てまた禄を拱出し、両個の癸巳上に於てまた虚に貴人を夹拱出し、両個の戊と相合す。これこそ真拱と算す。

凡拱者須愛兩拱干同方為真拱,如戊辰見壬午等,乃假拱。凡拱處只愛一午、一辰,如一處重逢,乃偏也。凡拱格皆用此例。

凡そ拱は、皆須らく両辺拱夹の天干相同じければこそ真拱と算す。戊辰壬午に配するのごとき天干相同ならざるは、ただ假拱のみ。凡そ拱の処は、ただ一個の午一個の辰に配するを喜ぶ。もし同一辺重複して出現せば、便ち偏なり。凡そ拱格に属するは、皆この例を照らして視る。

拱座者,乃時為帝座,對沖處逢曰拱座,如庚寅年、丁亥月、庚辰日、乙酉時,沖卯為木帝旺之門,乙祿在卯,與庚合,逢真拱為貴。

拱座とは、時柱を把て帝座と看作し、それと相冲する処に於て拱に遇へば、便ち拱座と曰ふ。例えば庚寅年・丁亥月・庚辰日・乙酉時、酉の沖する所の卯は木の帝旺の門にして、乙の禄また正に卯に在り、乙と庚と相合し、真拱に逢上す。ゆゑに貴と為す。

拱貴者,如甲戊庚牛羊,逢有寅、有子、或有午,更有申曰拱貴也。拱印者,如六丙生人遇卯,並巳遁起拱得壬辰,辰乃水印也,凡拱印者,須不破,又看得財印、鬼印、官印、子印、乘印、脫印細細推之。

拱貴、例えば甲・戊・庚の貴人は丑と未に在りすなはち牛と羊、命中寅に遇ひ・子に遇ひあるいは午に遇ひ、さらに申あれば、便ち能く貴人を虚に拱出す。拱印、例えば六丙日生の人卯に遇ひ、また巳あれば、中より遁を起して壬辰を拱得す、辰正に水印なり。凡そ拱印皆須らく沖破せられざるべく、なほ須らく拱到するは財印か・鬼印か・官印か・子印か・乘印か・脱印かを分かちて、細々に推詳すべし。

凡拱印者,有七十二格,拱印、拱害、拱馬、拱學堂、拱飛刃、拱劫、拱亡神、拱鬼、拱官貴、拱旺、拱破、拱孤辰、拱寡宿、拱巌廊、拱合、拱君臣合,凡拱須詳殺神輕重分高低言禍福貴賤,青雲得路者,皆貴命,乃日就時中帶祿也。(沉芝源髓)

拱の格式共に七十二種あり。例えば拱印・拱害・拱馬・拱学堂・拱飛刃・拱劫煞・拱亡神・拱鬼・拱官貴・拱旺・拱破・拱孤辰・拱寡宿・拱岩廊・拱合・拱君臣合等々。凡そ拱を論ずるは、皆須らく殺神の軽重を詳察して高下を分かち、拠りて禍福貴賤を判断すべし。いはゆる青雲路を得とは、皆貴命を指し、日柱によりて時柱に就きて禄を拱帯出するを言ふなり。《沈芝源髄》かくのごとく曰ふ。

竜天門を躍る

凡五亥人,得壬辰日時,壬辰人得五亥日時者也,如見丁亥者,為正入格,天門在西北處。乾之位,壬辰水正印,而六龍在御,見亥,所以為福,若得丁亥,則干神合壬祿在亥,入此格者,有潤澤生民濟世之功業。

凡そ乙亥・丁亥・己亥・辛亥・癸亥のこの五種の亥年生の人壬辰日あるいは壬辰時を得、あるいは壬辰年生の人亥日・亥時を得るは、皆この格に属す。もし丁亥を見れば、便ち正しく入格なり。天門は西北に在り、正に乾卦の位なり。壬辰納音水に属し、これ水の正印にして、辰また竜と為る。六竜天に於て駕御し、さらに亥の乾位に居るを見る。ゆゑに福を成す。もし丁亥を得れば、則ち丁と壬と天干相合し、壬の禄また正に亥に在り。この格に入る人は、百姓を潤沢し世を済ひ民を安んずるの功業あり。

虎竜閣に臥す

庚申人得辛卯,為日時者,為正入格,曰虎家在庚申,而辛卯重重見之,則為龍閣,故曰虎臥龍閣,得此者,有聲彈壓名臣。

庚申年生の人、日柱あるいは時柱辛卯を得れば、便ち正しく入格なり。申は虎に属し、庚申すなはち虎の家なり。辛卯重々出現すれば則ち竜閣と成る。ゆゑに虎竜閣に臥すと曰ふ。この格を得る人は、声威以て一方を鎮服するに足る名臣なり。

雲行き雨施す

丙午、丁未得戊子已丑日時,戊子己丑人得丙午丁未日時,蓋丙午丁未天河水,戊子己丑霹靂火,子午居陰陽之正位,今全見之,陰陽和也,陰陽和而乃雨,如己入貴格,而得此者,膏澤及民,榮職百撥,如有沖破、空亡,亦不免為州縣之職,丁未人得壬辰、己丑人得壬辰,凖龍得天河水、與霹靂火亦為雨故也。

丙午・丁未年生の人戊子・己丑の日時を得、あるいは戊子・己丑年生の人丙午・丁未の日時を得るは、皆この一格なり。丙午・丁未の納音は天河水にして、戊子・己丑の納音は霹靂火なり。子と午とまた陰陽の正位にして、今両者俱に見ゆ、陰陽調和し、陰陽一たび和すれば便ち能く雨を降らす。もしもと已に貴格に入りてまたか般の配合を得れば、恩沢能く百姓に施及し、栄顕の職層層升抜す。もし沖破・空亡を帯ぶれば、また免れずただ州県の官を為るのみ。丁未年生の人壬辰を得、己丑年生の人壬辰を得るも、またこれを照らして視る。辰は竜と為るを以て、竜天河水を得てまた霹靂火に遇へば、同じく能く雨を成す。

清粛憲台

巳酉丑人皆得乙字者是,假令乙丑人得乙酉月、乙巳日、乙酉時為入正格,金主刑,乙真金也,巳酉丑金之正位,上下全見之故,清肅憲臺,得此者,多為臺諫之任,若胎月中見驛馬,則外任憲司之職。(並玉霄寶鑑)

地支巳酉丑合して金局を成す人、天干皆乙字を得れば、便ちこの一格なり。例えば乙丑年生の人乙酉月・乙巳日・乙酉時に配すれば、すなはち正しく入格なり。金は刑殺を主り、乙はここに真金と看作さる、巳酉丑また金の正位にして、上下俱全なり。ゆゑに清粛憲台と称す。この格を得る人多くは台諫の職に任ず。もし胎元あるいは月柱の中に駅馬を見れば、便ち外放して監察一路の憲司の官を為り往く。以上併せて《玉霄宝鑑》に見ゆ。

風雲慶会格

風雲慶會少人知,年遁月兮日遁時,轉把月時遁年日,有人遇者一生奇。(廣録)

歌訣に曰く、風雲慶会のこの一格は甚だ少なく人の識得するあり。それは生年を用ひて生月を遁出し、生日を用ひて生時を遁出す。これに反してさらに月と時とを把て年と日とを遁せば、彼此皆能く相応ず。人もしこの一格に遇へば、一生際遇必ず奇特なり。《広録》かくのごとく曰ふ。

数日貴

須將三日一分干,十干日內細推看,六日生為初甲乙,須逢寅卯貴人言。一至三日得甲或寅,四至六日得乙或卯,七至九日得丙或巳,十至十二日得丁或午,十三日至十五日得戊或己,十六日至十八日得己或午,十九至二十一日得庚或申,二十二至二十四日得辛或酉,二十五至二十七日得壬或亥,二十八日至三十日癸或子,五行既失,取舍既便,數日人命稍加於此,乃為福貴之命。(太乙統紀)

歌訣に曰く、須らく一個の月を把て毎三日に一個の天干を配して分かち、十干の内に於て細々に推看すべし。頭の六天生まれは甲・乙の両干に属し、須らく寅・卯に逢ひてこそ貴人を説くを得。具体これ、初一より初三に生まれは甲あるいは寅を取り、初四より初六は乙あるいは卯を取り、初七より初九は丙あるいは巳を取り、初十より十二は丁あるいは午を取り、十三より十五は戊あるいは己を取り、十六より十八は己あるいは午を取り、十九より二十一は庚あるいは申を取り、二十二より二十四は辛あるいは酉を取り、二十五より二十七は壬あるいは亥を取り、二十八より三十は癸あるいは子を取る。もし五行已に位を失へば、取捨便ち宜に随ひて変通す。日数を按じて排出する命、稍微さらに別の吉格を加ふれば、便ち福貴の命なり。《太乙統紀》かくのごとく曰ふ。

陽奇陰偶最も豪英・重陰官重き職さらに深し

陽奇者,甲庚丙壬也,陰偶者乙辛丁癸也,命中見之大好,重陰者,如甲人逢癸又見庚,重官者,如甲人逢辛,又見丙,蓋甲以辛為官,辛以丙為官,乃重官也。如甲人逢兩辛,不用此論如福聚多,兩府之命。

いはゆる陽奇とは、甲・庚・丙・壬の四陽干を指す。いはゆる陰偶とは、乙・辛・丁・癸の四陰干を指す。命に見ゆれば最好なり。いはゆる重陰とは、例えば甲日の人癸に逢ひてまた庚を見るなり。いはゆる重官とは、例えば甲日の人辛に逢ひてまた丙を見るなり。甲は辛を以て正官と為し、辛また丙を以て正官と為す、官上に官を加ふ。ゆゑに重官と曰ふ。もし甲日の人ただ両個の辛に逢へば、便ち重官を按じて論ぜず。福気聚得る多きは、両府に入るべき命なり。

包裹旌旗皆貴人

包裹旌旗乃拱劫殺、亡神相見,須是天元有氣,不甚死絕,最吉。凡命中劫殺曰旗,亡神曰旌,二殺相見,方為旌旗,獨遇一位,非旌旗也。包裹者,乃拱旌旗也。

包裹旌旗とは、虚に拱出する劫殺と亡神と同時に出現するを指す。なほ須らく天干気ありて太だ死絶せざるを要し、かくのごとき最も吉なり。凡そ命中の劫殺を「旗」と呼び、亡神を「旌」と呼ぶ。両殺同見してこそ旌旗と算し、ただ一位に遇ふのみなれば、便ち旌旗を成さず。いはゆる包裹とは、すなはち旌旗を把て当中に拱夹するなり。

且如庚辰年、丙戌月、庚午日、丙子時,乃辰人劫殺在巳,亡神在亥,庚辰庚午拱巳上劫殺,曰包裹旗,丙戌丙子拱亥上亡神,曰包裹旌,餘格類此。凡遇旌旗者,官雖卑,亦作小監司,如遇之必為師帥,如帶刃,身克殺,多斬人,殺克身必下來惡死定也。(沉芝源髓)

例えば庚辰年・丙戌月・庚午日・丙子時なり。辰年生の人の劫殺は巳に在り亡神は亥に在り。庚辰と庚午の両柱虚に巳上の劫殺を拱すれば、便ち包裹旗と曰ふ。丙戌と丙子の両柱虚に亥上の亡神を拱すれば、便ち包裹旌と曰ふ。余の同類の格はこれを照らして視る。凡そ旌旗に遇ふ人は、官位低きといへども、また能く一個の小監司を為るを得。配合好きを得れば、必ず兵を統べる師帥なり。もしさらに羊刃を帯びて本身殺を剋するは、多く人を殺すを主る。殺かへつて本身を剋するは、下場必ず凶死せん。《沈芝源髄》かくのごとく曰ふ。

富貴の成す所

祿期本地,身命旺相,祿乘馬位,貴合兩全。如甲人生亥卯未或寅卯辰中,即生旺氣也,如甲辰得辛亥,丙寅己亥,甲寅得辛未,丙子巳亥是也。

禄は須らく本命の本気の地に落ち、身と命と皆旺相にして、禄また駅馬の位に乘り、貴と合と両様俱全なるを要す。例えば甲日の人亥卯未あるいは寅卯辰の中に生まれれば、便ち生旺の気を得たり。また甲辰辛亥を得、丙寅己亥を得、甲寅辛未を得、丙子己亥を得るがごとき、皆この一類に属す。

真体位を守る

如丁人得壬,而在寅卯辰亥之中、或見丙辛各在旺地,而別位無丁是也。

例えば丁日の人壬を得て来たりて相合し、而してこの壬また寅・卯・辰・亥の中に坐す。あるいは丙と辛と各々自ら旺地に居りて、而して別の位置の上さらに丁の来たりて相争ふなければ、これを真体位を守ると曰ふ。

支干純一・貴ありて来朝す

本命四柱支干純一,或四柱干純帶貴神來朝本命,或四柱並在一支上見貴神。

本命四柱の天干地支純粋にして画一、あるいは四柱天干純一にして貴神を帯びて来たりて本命を朝拱するか、あるいは四柱一斉に同一個の地支の上に於て貴神を見るか、皆この格に属す。

金五事に逢ひ・順に三奇を得

金、木、水、火、土而三元有氣,得生克相順尤佳也,辛酉人得甲午月、戊寅日、庚申時,是三奇順得也。

金・木・水・火・土の五行斉備して、而して年・月・日の三元皆気あり、生と剋とまた能く順次相承ければ、最も上佳なり。例えば辛酉年生の人甲午月・戊寅日・庚申時を得れば、甲・戊・庚の三奇依次に来たる。これすなはち順に三奇を得なり。

假音時を得

如土人生夏季,或居申子辰中,連四季者是也。

例えば納音土に属する人夏末の季夏の月に生まれれば、火旺にして能く土を生ず。あるいは身申子辰の水局の中に居りてまた辰戌丑未の四季土月に連なれば、これを假借して他音によりて時を得と曰ふ。

宝義制伐・四事朝に顕る

尊生卑曰寶,卑生尊曰義,上克下曰制,下克上曰伐,以此四者,胎月日時上下相生相剋是也。

尊位卑位を生ずるを「宝」と曰ひ、卑位尊位を生ずるを「義」と曰ひ、上に在るの下に在るを剋するを「制」と曰ひ、下に在るの上に在るを剋するを「伐」と曰ふ。この四種の関係を用ひて胎・月・日・時の彼此上下の間の相生相剋を視れば、すなはち宝義制伐なり。

木官木重き金鬼偏なし

木須要金,而木適用,甲重而無金者,須得支有金,金須要火,而金相當,或庚重而會合於丙。

木は必ず金の来たりて修削するあらばこそ、木こそ用あり。甲木重畳して天干金なきは、須らく地支のうち金を蔵するを得べし。金また必ず火の来たりて鍛錬するあらばこそ、金こそ手に称へ。もし庚金重畳せば、すなはち丙火と会合してこそ好し。

五行雑ならず・九命相養ふ

謂三元各處一方,帶本位祿,而和及三元各居生旺庫,而納音支干相生育也。

これは年・月・日の三元各々一方を占め、各々本位の禄を帯びて彼此調和するを言ふ。あるいは三元各々自ら生・旺・庫の地に居りて、而して納音と干支との間また能く互相生育養護するなり。

主旺し本成りて一方に会す

庚子土得丙午月、丁丑胎、庚辰日、癸未時之類,雖沖破卻會在本氣之方,更有祿馬尤好。

例えば庚子年納音土に属し、丙午月・庚辰日・癸未時を得、胎元丁丑。この一類子午の冲・丑未の破あるといへども、却つて皆土の本気の一方に会聚す。もしさらに禄馬の来たりて会するあれば、それすなはちさらに好し。

【月官德合】如丁亥得壬辰、壬戌、壬寅,己亥得甲辰、甲戌、甲寅。【暗逢支祿】如甲人得丑未亥之類。【用刑者有時】如寅刑巳,而生在春,制克有用。【守刑者不亂】如癸巳刑戊申、而無丁干是。人生元命支干四柱,應以上諸格者,主富貴,縱無氣,亦主名聞挺特出群。

月官徳合、例えば丁亥壬辰・壬戌・壬寅を得、己亥甲辰・甲戌・甲寅を得るがごとき、丁と壬と合し甲と己と合する、皆月上の官星と本命の徳合なり。暗に支禄に逢ふ、例えば甲日の人丑・未・亥のこの一類を得る、地支の中に暗に禄を蔵するなり。刑を用ふるは時あり、例えば寅巳を刑し、而して人春天に生まれ、木旺火相にして、この一刑正好く制剋の用を起す。刑を守るは乱れず、例えば癸巳戊申を刑し、而して天干丁の来たりて攪擾するなし。人の元命干支四柱もし以上これらの格に合上せば、皆富貴を主る。たとへ五行気なきも、また名声挺特・抜類萃出するを主る。

三元有地而貴,四柱遞合而榮。三元俱有用得地,必富貴清顯,胎月日時為四柱,交互相合而朝命,即是榮貴清顯之命。(並鬼谷遺文)

駢句に曰く、年月日の三元各々着落あれば便ち貴にして、四柱逓相配合せば便ち栄なり。解釈に曰く、三元皆用ありてしかも各々その地を得るは、必ず富貴清顕なり。胎・月・日・時を把て四柱と算し、それら交互相合して本命に朝向すれば、すなはち栄貴清顕の命なり。以上併せて《鬼谷遺文》に見ゆ。

凡貴人之命,不可一塗而定,須推生月日時之所遇,有遇四貴者,有遇五行本位及華蓋而貴者,有遇正天乙而貴者,有遇本家祿而貴者,有遇干合而貴者,有遇正官印而貴者,有遇天乙神而貴者,有遇天乙貴神合而貴者,有遇祿馬同位而貴者,有遇支干四字全而貴者,有遇驛馬而貴者,有遇貴神足而貴者,有遇帶三祿而貴者,有遇君相五行而貴者,有遇貴窠而貴者,有遇命合祿合而貴者,有遇食神福會而貴者,有遇三支迭三奇全而貴者,有遇胎生元命而貴者,有遇學堂而貴者。

凡そ貴人の命は、ただ一条路数を按じて断定する能はず。必ず生月・生日・生時各々何に遭遇したるかを推詳すべし。あるは四貴に因りて貴と為り、あるは五行本位と華蓋とに因りて貴と為り、あるは正天乙に因りて貴と為り、あるは本家の禄に因りて貴と為り、あるは天干相合に因りて貴と為り、あるは正官正印に因りて貴と為り、あるは天乙神に因りて貴と為り、あるは天乙貴神相合に因りて貴と為り、あるは禄と馬と同一位置に処るに因りて貴と為り、あるは干支四字斉全に因りて貴と為り、あるは駅馬に因りて貴と為り、あるは貴神完足に因りて貴と為り、あるは三重の禄を帯ぶるに因りて貴と為り、あるは君相五行に因りて貴と為り、あるは貴窠に因りて貴と為り、あるは本命の合と禄の合とに因りて貴と為り、あるは食神福会に因りて貴と為り、あるは三支畳出して三奇斉全なるに因りて貴と為り、あるは胎・生・元・命倶備に因りて貴と為り、あるは学堂に因りて貴と為る。

以上分為廿例,非為遇一例便為貴人,但以生月日時三位上占例數多者為上貴,謂臺相兩府之人也,占例數中者,為中貴,謂侍從清華也,占例數少者,為下貴,謂帶貼職並朝奉郎,以上入為省郎清望之官,出曆監司潘府之任,若知小州軍者,在下等也,占例數又少者,京朝官而已,又少者選人而已。

以上共に二十例に分かつ。併して一例に遇へば便ち貴人と算するにあらず、而して生月・生日・生時の三個の位置の上に占得する例数の多少を視るべし。占得る多きは上貴にして、台省宰相と両府の一級の人物を指す。占得る中等なるは中貴にして、侍従清要の職を指す。占得る少なきは下貴にして、貼職を帯ぶるおよび朝奉郎の一類を指す。これらの人朝に在れば省郎清望の官を為るを得、外任すれば則ち監司・藩府の職を歴せん。もしただ一個の小州軍の知州を為るのみなれば、それ已に下等に在り。占例さらに少なきは、過ぎず京朝官のみ。さらに少なきは、すなはちただ候補の人のみ。

就二十例中,更以福力之高下,則四貴位五行本位,正天乙本家祿,祿馬同鄉(不犯沖破刑者),以上為上等,上下合正官、正印、華蓋、天乙、貴人、合生馬同位(陽祿臨官馬同),有氣貴神(不與忌神同者),支干四字全,貴神足,君相五行,帶三祿以上,為宜中等。

この二十例の中に於て、なほ須らく福力の高下を按じてさらに等級を分かつべし。四貴の位・五行本位・正天乙・本家の禄・禄馬同郷は、沖破と刑とを犯さざるを以て限と為し、以上上等に属す。上下相合する正官・正印・華蓋・天乙・貴人・合生と駅馬と同一位置に処るは、陽干の禄・臨官と馬と同宮を指し、および気ある貴神は、忌神と同処せざるを以て限と為し。なほ干支四字斉全・貴神完足・君相五行・三重の禄を帯ぶる以上ある、応に中等と算すべし。

食神福會,三支又三奇,全乾合胎生元命學堂無氣貴神(與忌神同),病馬絕馬祿合馬合六合貴窠命中胎生旺庫已為四貴此謂其餘者也。以上宜為下等也。(三命提要)

食神福会・三支また三奇を見・天干全合・胎生元命・学堂、および忌神と同処する無気の貴神、なほ病馬・絶馬・禄合・馬合・六合・貴窠、および本命の胎・生・旺・庫已に四貴と算作せらるに至りては。これら皆余の名目に属し、応に下等と算すべし。《三命提要》かくのごとく曰ふ。

人之富貴者,得五行之純粹陰陽之交泰也,命若入格,則五行清而可貴,獨而可富,所謂清者,生旺是也。濁者,死絕是也。若貴氣已成,得陰陽秀氣,大氣有所刑破,則尤為害,或多出謫,更或帶殺,則不得善終。蓋陰陽己成,稍有刑傷則相反,較之氣未成者,災尤甚也。正如好物易毀耳。

人の富貴なる所以は、五行の純粋と陰陽の交泰とを得たるこれなり。命もし格に入れば、五行清純なれば便ち貴と為すを得、専一にして雑ならざれば便ち富と為すを得。いはゆる清とは、生旺に処るを指す。いはゆる濁とは、死絶に落つるを指す。もし貴気已に結成して、さらに陰陽の秀气を得、この時大局一旦刑破せられれば、為害かへつて格外に大なり。往往多く貶謫せらる。さらに殺神を帯ぶるは、さらに善終を得ず。陰陽既に成局するを以て、稍し刑傷あれば便ち反面に走向す。気まだ成形せざる命に比べて、災禍殊に厳重なり。正に好き物の損毀し易きがごとし。

凡命入格局,須有一官重得之者愈增。然又須能辮其可以宜文、可以宜武,大抵學堂、官印、驛馬乘金水之氣,或火木之氣,又或三奇、華蓋、夾貴、夾祿中有生旺食神皆宜文也。

凡そ命已に格局に入れば、須らく一位の官星あらんを要す。重複して得れば貴気さらに増す。然るにまた須らく能くそれの文職に宜なるか武職に宜なるかを分辨すべし。大抵学堂・官印・駅馬金水の気あるいは火木の気に乘るか、またあるいは三奇・華蓋・夹貴・夹禄の中生旺の食神あるか、これら皆文に宜し。

或五行生旺,而無學堂、納音,見金火、官符,與劫殺往來,大耗與羊刃相承,刑沖帶馬尅,處貴氣主之,倒食帶殺。祿貴逢生,皆宜武官,官符利文不利武,劫殺利武不利文,學堂貴神祿馬中下有金水或水木中有刑害、空亡、劫殺、羊刃者,是謂清濁駁雜。或自文而換武、或自武而換文,可以意推之也。

もし五行生旺するといへども、学堂なければ、納音さらに金火と官符とを見て劫殺と往来相接し、大耗と羊刃と前後相承け、刑冲駅馬を帯びて克伐あれば、貴気便ちこれらの凶神の上に落つ。さらに倒食殺を帯び・禄貴生に逢ふを加ふれば、これら皆武官に宜し。官符は文に利にして武に利あらず。劫殺は武に利にして文に利あらず。学堂・貴神・禄馬の中に金水あるいは水木を夹み、その間また刑害・空亡・劫殺・羊刃あるは、便ち清濁駁雑と呼ぶ。この種の人あるいは文より武に改め、あるいは武より文に改む。これによりて意会推求するを得。

凡貴命切要五行生旺,不可死絕,生旺則超達,死絕則卑冗,生旺則權謀機變,死絕則沉滯坎坷,而於政事亦不敏也。

凡そ貴命最も緊要なるは五行の生旺にして、死絶すべからず。生旺すれば則ち群を超へて顕達し、死絶すれば則ち卑微冗散す。生旺の人は権謀機変に富み、死絶の人は沈滞坎坷にして、政務を処理するもまた敏捷に足らず。

凡貴人命見拱端朝帝座、生旺、祿貴、驛馬,五行自旺者,多近侍清華之職,不離京國。凡貴命常以祿馬集帝坐,生時五行來生本命,如命是金時土也,多主恩寵,為祿最緊。如命是水,而時是木者。主為臣忠孝子,但為祿稍慢,又時上帶本命之貴人者,多寵眷之恩也。

凡そ貴人の命、拱端帝座を朝拱するを見、また生旺・禄貴・駅馬あり、五行自身旺盛なるは、多く近侍清要の職に任じ、京城を離れず。凡そ貴命常に禄馬帝座の上に聚まるを以てす。もし生時の五行来たりて本命を生ずれば、例えば本命金に属して時柱土に属すれば、土能く金を生ず、多く恩寵を蒙受するを主る。この一条得禄に対し最も緊要なり。もし本命水に属して時柱木に属すれば、水去りて木を生ず。則ち臣と為りて忠を尽し子と為りて孝を尽すを主る。ただ得禄稍し慢し。時柱の上さらに本命の貴人を帯ぶれば、多く恩寵眷顧あり。

凡貴命見生旺帶殺,刑沖破及尅者,多刑獄兵刃之權,見印庫財庫建祿者,多錢榖重任,得驛馬帶劍,官符同貴人或孤辰四殺合長生建祿者,漕憲之職,見學堂金水或水木兩字清秀,多館職清華也。

凡そ貴命生旺を見て殺を帯び、また刑・沖・破と剋とあるは、多く刑獄兵刃の権を掌る。印庫・財庫と建禄とを見るは、多く銭糧の重任を担ふ。駅馬剣を帯び、官符と貴人と同処し、あるいは孤辰四殺と長生・建禄と相合するは、多く漕運と憲司の職に任ず。学堂を見て金水あるいは水木の両字清秀なるは、多く館閣清要の職に任ず。

凡貴命見正印重重,或見偏印,或異類帶合者,動有兼職重權,至隆顯也。凡貴命帶偏印、四殺、刑尅、驛馬、孤角,州縣冷官、或宜力四方,出塞邊鄙,多不安逸也。

凡そ貴命正印重々畳出するを見、あるいは偏印を見、あるいは異類の神合を帯ぶるは、往往数職を兼領し手に重権を握り、位隆顕に至る。凡そ貴命偏印・四殺・刑剋・駅馬・孤辰を帯ぶるは、多くは州県の冷落の小官、あるいは四方を奔走して塞を出でて辺を戍るを要し、大都安逸を得ず。

凡貴命見大耗、官符、尅身者,多遭言章貶逐,小官文書督責,僚友不和。凡貴命相沖上、或一切貴格上,帶喪門弔客,倒食祿鬼,一才得祿,便丁憂也。凡貴命見魁罡、天中、刑尅,本命奪祿分氣,更帶諸凶殺,謫死遠方也。

凡そ貴命大耗・官符を見てまた身を剋するは、多く言官の弾章に遭ひて貶逐せられ、あるいは文書の小事に因りて督責を受け、同僚朋友と和せず。凡そ貴命相冲の位に在り、あるいは各種の貴格の上に於て喪門・吊客と倒食・禄鬼とを帯ぶるは、こそ一たび禄を得れば、すなはち父母の喪に遭ひて丁憂せんとす。凡そ貴命魁罡・天中空亡と刑剋とを見、本命の禄奪はれ気分かたれ、さらに各種の凶殺を帯ぶるは、貶謫せられて遠方に死せんとす。

凡富足命,尤為易定,有貴格而不生旺,貴格全而見刑沖氣散、或乘死絕馬,或在無氣祿庫中,生身,貴人交互,或月日時胎納音重重生本命,主富足,得之多者,祿厚,得之少者,祿薄也。(並燭神經)

凡そ富足の命は殊に判定し易し。貴格ありて生旺せざるか、あるいは貴格全しといへども刑冲に遇ひて気散ずるか、あるいは死絶の馬に乘るか、あるいは身無気の禄庫の中に処りてなほ能く身を生ずるか、あるいは貴人彼此交互なるか、あるいは月・日・時・胎の納音重々本命を生扶するか、皆富足を主る。これらの条件得る多ければ、禄便ち厚し。得る少なければ、禄便ち薄し。以上併せて《燭神経》に見ゆ。

凡命有清氣、有官印、有福神、有吉殺,天月德合,卻犯空亡、六害者,建功立業臺輔之命,蓋無空亡、無度量、無六害、無斷制也。凡大用冢宰之格,須是六害空亡全,方有斷制、度量以能建功立業事也,凡冢宰輔臣皆以五行朝命,有殺論之,不可離空亡六害。

凡そ命に清気あり・官印あり・福神あり・吉殺あり、また天徳月徳相合に逢ひて、偏に空亡と六害とを犯着するは、かへつて功業を建功し位台輔に至る命なり。これは空亡なければ便ち度量なく、六害なければ便ち決断なきを以てなり。凡そ大用して冢宰と為るべき格局は、必ず六害と空亡と俱全ならばこそ、こそ決断と度量とありて、能く功業を建功すを得。凡そ冢宰輔臣の一類は、皆須らく五行本命を朝拱するを視て、併せて殺神を連ねて一同に論断し、空亡と六害とを離れて視る能はず。

凡建大事,立大功,不以五行取,是應時之人,雖以五行,當意外求之,不多得也,五百年方出於世,如狄梁公、趙韓王之徒,邵先生日:才堪命世有時有,智可濟時無世無。長平之卒、南陽之士,意不外此。

凡そ能く大事を建し大功を立つる人は、単に五行を用ひて取る能はず。あれは運に応じて生まるる人なり。たとへ五行を用ひて視んと欲するも、まさに常理の外に於て求むべし。かかる人もと多からず、大約五百年にしてこそ一個出で、唐代の狄梁公狄仁杰・宋初の趙韓王趙普のごとき便ちこれ。邵康節先生に曰く、才以て世に名づくに足る人は時有るにして有り、智以て世を済ふに足る人はいづれの世か之なきことなきなり。長平に坑せられたる士卒・南陽に躬耕せし諸葛亮、道理もまた此を出でず。

凡命係官格,卻日落空亡者,主多就權闢正任,多不滿也,寸珠尺璧雲亦難有出身或印落空亡者,主常居清職,亦多不全任,沖破印者,亦多不滿任,行年太歲亦不可使沖印。

凡そ命官格に属して、而して日柱却つて空亡に落つるは、多くただ権摂の職に就くを得るのみ、正式の任命かへつて常に任期を満つるを為らず。《寸珠尺璧》にかかる人もまた正経の出身有り難しと説く。もし印星空亡に落つれば、常に清閑の職に居るを主り、また多く一任を満つるを為る能はず。印沖破せらるるは、同じく多く満つるを為らず。流年太歳の上もまたそれをして印を冲せしむべからず。

乘軒衣冕,金火何多,位劣班卑,陰陽不定。王氏注云:乃四柱遇官鬼生旺之鄉也,如金人得戊午,辛人得丙寅之類,金從火革,有造化之妙,然亦欲合陰陽之耦,如庚人得丁,辛人得丙之類,天官帶德,陰陽相配,加以祿馬相乘,則有乘軒衣冕之生、或庚人得丙,辛人得丁,純陽純陰,為尅為鬼,是謂陰陽不定,如此者,雖有官,亦致位劣班,安能顯達。(珞琭子)

《珞琭子》に曰く、能く車に乘り冕を服する人は、命に金と火と何其多きや。而して位次低劣・班列卑下なるは、則ち陰陽配して定まらざるこれなり。王氏注を作して曰く、これ是指す四柱官鬼生旺の郷に遇ふなり。例えば納音金に属する人戊午を得、辛日の人丙寅を得るのこの一類、金火煉を経て変革して器を成し、自から造化の妙あり。ただしなほ須らく陰陽対を成すの理に合すべし。例えば庚日丁を得・辛日丙を得るのこの一類、天官また徳を帯び、陰陽相配し、さらに禄馬相乘るを加ふれば、便ち軒に乘り冕を衣るの顕貴あり。これに反して庚日丙を得・辛日丁を得れば、純陽純陽に対し純陰純陰に対して、ただ克伐を成して鬼と為る。これを陰陽不定と呼ぶ。かかる人たとへ官あるも、また過ぎず位低く班卑し、何ぞ顕達せん。

印堂在日,呼為雨,而吐為雲。詞館臨時,談為經,而注為史。五行以入墓為印堂,以長生為詞館,印堂以在日而言者,蓋年為本,管於月,日為主,管於時,故取主本須言日也,詞館以在時而言者,蓋年尊而象君,時卑而象臣,故取君臣須言時也。

駢句に曰く、印堂日柱の上に落つる人は、一呼すれば便ち雨と成り一吐すれば便ち雲と成る。詞館時柱の上に臨む人は、口を出でて経を成し筆を下して史を注す。五行は墓に入る処を以て印堂と為し、長生の処を以て詞館と為す。印堂の日柱に就きて言ふ所以は、年は本と為りて月を管し、日は主と為りて時を管するを以て、主と本とを取らんとすれば、すなはち日上より説くを得。詞館の時柱に就きて言ふ所以は、年の位尊くして君を象り時の位卑くして臣を象るを以て、君臣関係を取らんとすれば、すなはち時上より説くを得。

自墓者,癸未、甲戍、丙辰、壬辰、乙丑,惟壬辰、丙辰可借而用,蓋同包共墓也,自生者,己亥、丙寅、辛巳、甲申、戊甲,惟戊申、甲申可借用,蓋同包共生也,正得之則力全,借得之則力減,不在日時者,半之,非本家者更無用也。

自ら墓庫に坐するは癸未・甲戌・丙辰・壬辰・乙丑の五柱にして、その中ただ壬辰と丙辰とのみ借りて来たりて用ふるを得、それら同包共墓するを以てなり。自ら長生に坐するは己亥・丙寅・辛巳・甲申・戊申の五柱にして、その中ただ戊申と甲申とのみ借用するを得、それら同包共生するを以てなり。正にその位を得るは力量完全にして、借りて来たるは力量便ち半減す。日柱・時柱の上に落ちざるはさらに一半を減ず。本家ならざるは、便ちさらに用なし。

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