Libo

三台帝座を拱する格

宋 · 廖中 · 第21巻 / 40

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

假令納音本干見真官,而二位天地相合,中見夾兩干貴人是。以納音水人得甲寅,又得己亥日時者入格。甲寅納音水,見甲己土,乃是真官,甲真復土見納音己亥木,又為官,而甲貴在丑,己貴在子,在六合之間,故名三合拱帝坐,如不犯凶神惡殺沖破,則官入三臺,如有則滅落斷之,庚寅生而見乙亥亦同。(玉霄寶鑑)

この格の条件は、本柱の「納音」に対する天干に真官を見、また両柱がさらに天干相合・地支相合し、而して中間にまたこの両干各自の天乙貴人を夹むなり。例を挙げれば、納音水に属する人甲寅を得、日柱時柱また己亥を得れば、便ちこの格に合す。甲寅の納音は水にして、甲と己と合して土に化し、土は能く水を剋し、正にこれ真官。甲己の化する真土また納音木に属する己亥を見れば、木また来たりて土を剋して官と為す。而して甲の貴人は丑に在り、己の貴人は子に在り、子と丑と恰も六合を成し、中間の位置を拱衛す。ゆゑに「三合帝坐を拱す」と曰ふ。かかる命ただ凶神悪煞に沖破されざれば、官位三台の列に入るべし。もし沖破を受ければ、すなはち降黜衰落を以て断ずべし。庚寅年生の人乙亥を見れば、情形も同じなり。この条は《玉霄宝鑑》に出づ。

天官鄉者,蓋取月干制歲干也,謂六甲年正月建丙寅,五月庚午,六月辛未,庚辛金能制甲木也,戊癸即相帶而行,甲癸人在午未,乙丙人在辰巳,丁戊人在寅卯,己庚人在戌亥,辛壬人在申酉,若人遇之當食天祿,貴處朝倫,假令甲子人五月六月生是也。

いはゆる「天官郷」は、月柱の天干を取りて年柱の天干を制伏するなり。例へば六甲の年、正月は丙寅を建て、五月は庚午を建て、六月は辛未を建つ。庚辛の金正に能く甲木を克制す、これすなはち月干の歳干を制するなり。戊と癸と則ち相配りて同行す。この法を按じて排せば、甲年・癸年生の人の天官郷は午未に在り、乙年・丙年生の人は辰巳、丁年・戊年生の人は寅卯、己年・庚年生の人は戌亥、辛年・壬年生の人は申酉に在り。人もしこれらの月に生まれれば、まさに天賜の俸禄を享け、朝班に位列して尊貴なり。例へば甲子年生の人、五月または六月に生まれれば、すなはちこの種の情形なり。

地官鄉者,蓋取月建制歲干也,謂歲干是甲乙屬木,七月八月建申酉,屬金,金能制木也,甲乙人在申酉,丙丁人在亥子,戊己人在寅卯,庚辛人在巳午,壬癸人在辰戌丑未,若人遇之,主早承床蔭,官序易階,榮名日益。

いはゆる「地官郷」は、月建の地支を取りて年柱の天干を制伏するなり。例へば年干は甲・乙にして木に属し、七月は申を建て八月は酉を建てて皆金に属し、金能く木を剋す、これすなはち月建の歳干を制するなり。これを照らして推算すれば、甲・乙年生の人の地官郷は申酉に在り、丙・丁年生の人は亥子、戊・己年生の人は寅卯、庚・辛年生の人は巳午、壬・癸年生の人は辰戌丑未に在り。人もしこれらの月に生まれれば、主として早年より祖上の蔭庇を承け、官階升進し易く、栄誉名声日に一日と増長す。

真官者,蓋取命前三辰月干與命干合也。假令丙子人二月生,為命前三辰,是辛卯,丙與辛合也,故丙子二月生人為真官中生也。餘彷此,若人遇之,當受聖眷,職隆近輔,小人逢之,亦主家富。

いはゆる「真官」は、本命の前第三位のその一辰に配する月干を取り、恰も本命の天干と相合するなり。例へば丙子年生の人二月に生まれれば、子より前に三位を数ふるに正に卯、二月は辛卯にして、而して丙と辛と正に相合す。ゆゑに丙子年二月生の人を便ち「真官中生」と曰ふ。余の各命はこれに準じて推す。人もしこの格に遇へば、まさに君王の眷顧を受け、官職尊隆にして輔弼の位に接近すべし。たとへ功名なき普通人これに遇ふも、また家道富足を主る。

凡祿命身三等官,各稟五行,率以其性推之,若以金為官,主職位清峻,多掌刑獄,錢穀之任,決斷明敏,遇行年太歲在丑為官庫,主喜,亦取旺相、休敗、有氣、無氣言之,餘準此。

凡そ禄・命・身のこの三等の官は、各自不同なる五行を禀受し、大体皆その一行の性情を按じて推断す。もし金を以て官星と為せば、主人職位清高峻抜にして、多くは刑獄あるいは銭糧の任を掌管し、事を辧するに決断明快敏捷なり。行年太歳丑位に走れば、それ金の官庫にして、喜慶あるを主る。もちろんまた兼ねてその旺相なるか休敗なるか、気あるか無気なるかを視るを要し、余の各行皆この法を以て視る。

若以木為官,主品秩清高和裕守慎,運行年太歲在未為官庫,以火為官,主官序炎赫,為性勐烈,用刑殘酷,亦主發歇不常,遇行年太歲在戌為官庫。以水為官,主職卑位下,級升序進,謙和得眾,矜恤孤寡,亦有道性,遇行年太歲至辰為官庫。以土為官,主官序穩審難侵犯,厚重賢直,法令分明,遇行年太歲至辰為官庫。

もし木を以て官星と為せば、主人品級清高、性情寛和富裕にして事に処し謹慎なり。行年太歳未位に走れば便ち木の官庫なり。火を以て官星と為せば、主人官位顕赫烜赫たれども、性情却つて猛烈にして、刑を用ふるに残酷に失し、官運もまた起伏定まらず、行年太歳戌位に走れば便ち火の官庫なり。水を以て官星と為せば、主人職位低微にして、ただ按部に就り一級級に陞遷するを得るのみ。好しとするは謙和にして衆を得、孤寡を体恤し、また幾分か道家の気質を帯ぶ。行年太歳辰位に走れば便ち水の官庫なり。土を以て官星と為せば、主人官位穏重周密にして侵犯を容れず、為人厚重賢良正直にして、法令を執行するに分明なり。行年太歳辰位に走れば便ち土の官庫なり。

凡五行之官,各隨其性則吉,金主文主剛,木主文主仁,火主禮主勐,水主智主順,土主信主重,若各失其性,則主為官不久,禍咎生焉,假令癸丑木命人,以土為祿官,木為命宮,金為身宮蓋取克我者為官,餘命準此,皆以三命尊卑,五行休旺言之,

大凡五行の化する官星は、各自本性に順ひて発揮せばすなはち吉なり。金は文才を主りて性剛く、木は文才を主りて性仁く、火は礼節を主りて性猛く、水は智慧を主りて性順く、土は信実を主りて性厚重なり。もし各自本性を失はば、則ち官を為して長久ならず、災禍随ひて生ずるを主る。例を挙げて言へば、癸丑納音木に属する人は、土を以て禄官と為し、木を以て命宮と為し、金を以て身宮と為す。取るところ皆自己を克制するその一行を官と為すを以てなり。余の各命はこれを以て準とし、総て禄・命・身の三命の尊卑の次序と五行の休囚旺相とを按じて講ずべし。

祿命身三等宮庫者,取克我者為官,如甲子金,甲為祿屬木,木又被金克,故為祿官,金墓在丑,是為祿官庫也。命與身官庫,彷此推之。若人遇之,宜官足財,向老轉吉,小人逢之,亦得妻財兼有藝。(三命錄)

禄・命・身のこの三等の宮庫の算法も、また自己を克制するその一行を取りて官と為すなり。例へば甲子の一柱は納音金に属し、その中に甲は禄にして木に属し、木また金に剋さる。ゆゑに金すなはちこれが禄官なり。金の墓庫は丑に在り、丑便ち禄官庫なり。命宮・身宮の官庫、皆この法を照らして推す。人もし遇へば、主として官ありて銭財もまた乏しからず、晩年に至るほどいよいよ吉に転ず。たとへ功名なき人これに遇ふも、また能く妻家の財産を得て兼ねて一門の手芸を有す。この条は《三命録》に出づ。

天寶經有官庫源歌云:亥子巳午愛於辰,申酉生人戌上真,寅卯命人分在丑,辰戌丑未未為親。

《天宝経》に官庫の来源を講ずる一首の歌訣ありて曰く、亥・子と巳・午年生の人は、官庫皆辰上に落つるを愛す。申・酉年生の人は、官庫真に戌上に落つ。寅・卯年生の人は、官庫丑上に分たる。辰・戌・丑・未の四土年生の人は、則ち未を以て最も親近の官庫と為す。

西蜀知命者言於予曰,凡人年月日時上四干迭相官印足者,亦主貴,若呂吉甫觀文壬申年,己酉月丁巳日庚子時,壬與己、庚與丁為官,壬與庚、己與丁為印,又章子厚相公,乙亥年,己卯胎,戊子月,丁未日,壬寅時,戊與乙,壬與己,丁與壬,為官,乙與壬,戊與丁為印,其官印足,亦至貴之助也。

西蜀の命理を解する一人の人我に告げて曰く、凡人年・月・日・時四柱の天干互相交替して、官星と印綬とを皆配足するも、同じく貴を主ると。呂恵卿呂吉甫観文のごとき、壬申年・己酉月・丁巳日・庚子時に生まれ、壬の己に対し・庚の丁に対し皆官、壬の庚に対し・己の丁に対し皆印なり。また章惇章子厚相公のごとき、乙亥年生・己卯を胎元とし・戊子月・丁未日・壬寅時、戊の乙に対し・壬の己に対し・丁の壬に対し皆官、乙の壬に対し・戊の丁に対し皆印なり。彼らの官星印綬は配るに斉全、これもまた極貴を造就する一大助力なり。

歷觀大貴命,遇兩印者頗多,少有遇兩官者,若遇兩官於祿,反有所損,丁遇兩壬之類也,又須四貴華蓋上遇正官者,主大貴,四平次之。(三命提要)

遍く歴来の大貴の命を視るに、両重の印綬を帯ぶるは相当に多く、両重の官星を帯ぶるは却つて少し。仮に禄位の上に両重の官星に碰上らば、かへつて損傷する所あり、丁日主の二つの壬に遇ふがごとき便ちこれなり。この外また須らく四貴・華蓋のこれら位置の上に正官に遇ふべく、こそ大貴を主れ。四平の位に落つるは一等を次ぐ。この条は《三命提要》に出づ。

真官時過,早達金紫之封,日遇真官貴,則時加祿命,時日生遇官印,須憑有氣之鄉,若遇沖破空亡,此等官如不遇官印官鬼,官印如無鬼旺鬼衰,詳其勝負,官刑命喜,莫教命反刑官,官印受刑,從貴不戎即吏,官印明無暗有,比如生帶重重時日相逢,福德勝生十倍,有官無印,難求清顯之名,有印無官,發不在迅途之內。(隱迷賦)

《隠迷賦》に曰く、真官時柱に臨みて本旬を超越するは、主人早年に便ち金印紫綬の封賞を得るを得。日柱の上に真官貴神に遇ふは、また時柱の上に禄と命と如何に加臨するを視るを要す。時柱・日柱の遇ふ所の官星と印綬は、必ず五行気ある郷に落ちてこそ作用を起こす。一旦沖破空亡に碰上れば空と成る。この類の官星、もし官印にも遇はず官鬼にも遇はざるか、あるいは官印ありて鬼辨ふべきなければ、すなはち鬼の旺か衰かを分かち、両辺の勝負を権衡すべし。官星来たりて本命を刑するは、もと命の喜ぶ所なれども、かへつて本命をして官星を刑せしむべからず。官印一旦刑を受ければ、たとへこれによりて貴を得るも、従軍ならざれば吏を為る。官印明処に在りて見えず暗に蔵するは、生と倶に層層身に帯ぶがごときにして、また日柱時柱の上に相逢へば、その福徳は明見に勝ること十倍なり。官星ありて印綬なきは、清要顕達の名声を求め難し。印綬ありて官星なきは、たとへ発達するも快捷の路上に走る能はず。

凡命官鬼多,而主本卻在有氣之地,其鬼化官,若本主無氣,官有氣,即官化鬼也,季主云:旺處逢鬼鬼化官,衰處官官化鬼。(廣信集)

凡そ命中の官星と七殺の鬼と多しといへども、本命の主気気ある地に坐すれば、則ち鬼は転化して官と為り、かへつて好事と成る。もし本命主気無力にして、官星かへつて気あれば、則ち官は転化して鬼と為り、かへつて禍患と成る。司馬季主説く明白なり、旺処鬼に遇へば鬼は官と化し、衰処はたとへ官なりとも官もまた鬼と化すと。この条は《広信集》に出づ。

術者多以甲見辛之類為官,蓋以克我者為官,會不知其五行克納音者為真官,此最聚福神也,干頭自見官而德合者為上,又有諸福神來朝命者,最上也。

術士多くはただ甲の辛を見るのこの類を以て官星と為す。自己を克制するを取りて官と為すを以てなり。却つて真の官星はあの能く「納音」を剋する五行なるを解せず、これこそ福神聚集の処なれ。天干の上自ら官星を現出して、しかも彼此徳合するは上等と算す。もしさらに衆多の吉神来たりて本命を朝拱せば、それすなはち最上等なり。

假令甲寅納音水人得己亥,甲己為真土,是納音見真五行克也,若不見太歲本干克,而但於月日時上見乙庚者是也,若不見乙庚,而止見庚者,謂之偏官,比之全者減力,又不見庚而見乙巳、乙酉、乙丑,餘位中多見中者,亦可謂之全見,若不見申,止得三五分力而已,餘皆彷此。

例を挙げて言へば、甲寅の一柱納音水に属する人己亥を得れば、甲と己と合して真土に化し、土正に能く水を剋す。これすなはち納音の真五行に剋されしなり、真官に属す。もし年柱本干の上にこの種の克制を見ず、ただ月・日・時の三柱の上に乙・庚を見るも、また数に算す。もし乙・庚斉見する能はずしてただ一つの庚を見れば、あれを「偏官」と曰ふ。斉全なるに比べて幾分か力量を減ず。さらにもし庚もまた見えず、ただ乙巳・乙酉・乙丑を見、而して余の柱位の中にまた多く相応の字を見れば、また以て全見と作して論ずべし。たとへ申をも見ざれば、則ちただ三五分の力気を余すのみ。余の各命皆この類を照らして推す。

以上貴格,須是支神帶生旺福聚方入格,若有駁雜沖破空亡,所臨時加減言之,若帶死絕、凶殺、福聚之處,雖有如無也,主吉中有凶,亦作薄命斷之,蓋變官為鬼也,又若己酉己卯人見丁壬,壬子壬午人見乙庚,雖納音見真五行克為官,奈本干同受克,故不作真官,而作真鬼斷之,大小運太歲逢之,災尤重。

以上これらの貴格は、必ず地支生旺の気を帯び、諸福会聚してこそ真の入格と算す。もし夾雑駁乱し、また沖破空亡あらば、すなはち当時の情形を按じて加減して説くべし。もし死絶と凶煞とを帯ぶれば、則ち原本の福聚の地も虚設に等し。主として吉中に凶を蔵し、なお薄命を按じて断ずべし。この時官已に鬼と変ぜるを以てなり。また己酉・己卯年生の人丁と壬を見、壬子・壬午年生の人乙と庚を見るがごとき、説くに納音真五行に剋されて官の条件に合すといへども、奈何せん本柱天干自身もまた一同に剋を受く。ゆゑに真官と作して視る能はず、ただ真鬼を按じて断ずべし。大運小運と流年太歳と再び碰上れば、災禍格外沈重なり。

鬼を変じて官と為す雑格

丁於真五行屬木,凡丁人見乙與庚為鬼,若丁亥或丁卯丁未人見乙庚者,不為鬼而為官,若亥卯未全見三丁足者尤好,蓋亥卯土木之正位,而又得三丁木氣旺盛全,要真金剋制之。又如丁巳丁酉丁丑人,丁真木也,生居金之正位,木弱金強,而更見乙庚者不好,鬼旺故也,

丁は真五行のうちに木に属す。ゆゑに凡そ丁日生の人乙と庚の合化する金を見れば、本まさに鬼と論ずべし。されど丁亥・丁卯・丁未のこの三種の人乙庚を見るは、鬼と算せずして官と算す。もし亥・卯・未の三支斉全にして、三つの丁もまた配足することを得ば、則ちさらによし。亥・卯はもと木の地を得る正位にして、さらに三丁の相助を得れば、木気極めて旺盛にして、正に真金を須ちて克制修剪すべし。これに反して、丁巳・丁酉・丁丑のこれらの種の人は、丁真木なりといへども、却つて金の本位の上に生まれ、木弱くして金強し。この時再び乙庚を見れば好からず、それ鬼太く旺なるがゆゑなり。

又如六丁皆真木,而見乙酉、乙亥,乙真金也,卻不為鬼,而反為官,蓋丁貴在酉亥故也,又若壬寅壬申見乙庚多者,皆不為鬼而為官,蓋取其與納音皆比和故也,辛未辛丑見甲己,己巳己亥見丁壬,乙巳乙亥見戊癸,餘皆彷此。

また六つの丁日皆真木に属し、乙酉・乙亥時に遇へば、乙もと真金にして、理を照らせばまさに鬼と論ずべきに、却つて官と作して論ず。丁の天乙貴人正に酉と亥の上に在るを以てなり。また壬寅・壬申の乙庚を見ること多きがごときも、また一概に鬼と作さずして官と作す。それはそれらが本柱の納音と同類相和するがゆゑなり。この外辛未・辛丑の甲己を見、己巳・己亥の丁壬を見、乙巳・乙亥の戊癸を見るは、情形皆同じなり。余はこれに準じて推す。

天元變化書有反鬼作官氣格,如丁未年甲辰月癸丑日癸亥時,兩鬼反為生氣滋助甲木,既甲木旺則丁亦旺,又納音從下生至火,既火旺,水人得財盛,上下皆有用矣。寸珠尺璧云:凡克干者不得地,干卻得地者,名鬼化官。

《天元変化書》のうちに一種の「反鬼作官気」の格局あり。例へば丁未年・甲辰月・癸丑日・癸亥時、二つの癸水もと鬼なれども、かへつて化作して生気と為りて甲木を滋養す。甲木一たび旺われば、丁火跟随してまた旺わり、さらに加ふるに納音下より上に層層相生して火に至るまで。火既に旺盛なれば、水命の人便ち財源豊厚にして、ここにおいて上下四柱皆各々用ある所なり。《寸珠尺璧》にも曰く、凡そ天干を克制するその一方地に立つ能はずして、天干自らかへつて地を得れば、これを「鬼化官」と曰ふ。

官を変じて鬼と為す雑格

假令甲戌納音火,見丙辛水為真官,若得丙申、辛酉為佳,或辛未、辛丑皆好,若得辛卯者,繫在羊刃上見官,卻變為鬼,若別有福神救助,則為右選,無氣者類多胥吏之輩,不可一揆,當臨時加減也。

例を挙げて言へば、甲戌の一柱納音火に属し、丙辛の合化する水に遇へば便ち真官なり。この時もし丙申・辛酉を得れば最佳、辛未・辛丑を得るもまたよし。されど一旦得るところ辛卯なれば、官星は羊刃の上に落ち、かへつて鬼と変成す。この種の命もし別に吉神の来たりて救助するあらば、なほ武選の一途に列すること能くす。もし五行気なければ、多くはただ衙門胥吏の流のみ。総じて一概に論ずべからず、臨時に斟酌加減すべし。

如壬申人納音是成器之金,見火則壞,故壬申人見戊癸者,乃變而為鬼,又壬屬木,木至申為絕鄉,木絕得火,則火飛煙滅,此為尤凶,若癸酉雖亦是成器金,然本干自帶癸之官,故不為鬼,見戊則尤好,當消息之也。(玉霄寶鑑)

また壬申の一柱の納音は已に打造成器せる金にして、火の来たりて銷熔するを見るを怕る。ゆゑに壬申年生の人戊癸の合化する火を見れば、官変じて鬼と為る。況んや壬は真五行のうちに木に属し、木は申に行けば便ち絶地なり。絶地の木再び火に遇ふは、火苗一たび閃き青煙散尽するがごとく、格外凶険なり。癸酉に至りては、同じく成器の金なれども、その本柱天干自ら癸のこの一層の官気を帯ぶ。ゆゑに鬼と作して論ぜず、再び戊を見ればかへつていよいよよし。この中間の分寸は仔細に斟酌を要す。この条は《玉霄宝鑑》に出づ。

第十八巻

印綬を論ず

十干印綬貴位格

甲用癸陰為印綬,乙壬庚己更堪論,戊丁己丙元相得,丁甲壬辛次第分,丙與乙運辛見戊,癸庚相遇賀皇恩,日時年月干頭上,運氣相逢印自臻。

歌訣は十干各自の印綬を排出す。甲は陰水癸を以て印綬と為し、乙は壬を以て印と為し・庚は己を以て印と為す、皆一併に推論するに値す。戊は丁を以て印と為し・己は丙を以て印と為す、もとより相配れり。丁は甲を以て印と為し・壬は辛を以て印と為す、また依次分明なり。丙は乙を以て印と為し、辛は戊を以て印と為す。癸は庚に遇ふ、それさらに皇恩を賀すべき好配合なり。これらの印綬ただ年・月・日・時の何れの柱の天干の上に現れ、さらに大運流年の気に逢ひて来たり接引せば、印の福力自ら到る。

如甲陽木,用癸陰水為正印綬生祿者,謂之印綬,他干彷此。若祿馬相交,不值天官貴印者,亦為官。(金書命訣)

例へば甲は陽木にして、陰水癸を用ひてその禄気を生助すれば、これを「正印綬」と曰ふ。余の各干これに準じて推す。もし命中ただ禄と駅馬と交会するのみ、却つて天官貴神のごとき正印に碰上らざれば、それもまたただ官星を按じて論ずべく、印と算すること能はず。この条は《金書命訣》に出づ。

以陽干生陰干、陰干生陽干,為正印,陽干生陽干,陰干生陰干,為偏印,若月日時在四貴、華蓋之上,遇正印者,主大貴。遇四平亦主貴,四忌上亦主福。(三命提要)

正偏を分辨する法は、陽干陰干を生じ、陰干陽干を生じ、陰陽相異なるを「正印」と曰ひ、陽干陽干を生じ、陰干陰干を生じ、陰陽相同なるを「偏印」と曰ふ。もし月・日・時の三柱正に四貴あるいは華蓋の位置に落ち、また正印に遇へば、主として大貴なり。四平の位に落ちてこれに遇ふもまた貴を主る。たとへ四忌の位に落つるも、同じくなほ福気言ふべきあり。この条は《三命提要》に出づ。

印綬禄格

甲子、甲寅、乙亥,對癸中甲丙卯中求,戊庚歸午己辛己、壬酉臺星射斗牛。(紫虛局)

この首の口訣は各干の印綬禄を帯ぶる位置を指出す。甲子・甲寅・乙亥の三柱は、癸の位置に到りて対看すべし。甲と丙の印綬禄は卯上より尋求す。戊と庚のは午上に帰す。己と辛のは己位に帰す。壬のは則ち酉上に在り、それ正に台星の光芒直に斗牛の分野を射る貴地なり。この条は《紫虚局》に出づ。

印綬之福星最殊,更看權殺在何居,忽然並守居元位,聲振朝廷位不虛。此言四位集福於綬。(鬼谷要訣)印綬生居被殺同,殺同心膽反粗雄,運亨便有運中職,只恐將來不善終。(林開五命)

歌訣に曰く、印綬のこの福星最も特殊なり、また権柄の殺の何処に落つるを視るを要す。もし印と権殺と一同に本命元位の上に守り居れば、この人必ず名声朝廷を震動し、官位実実在在たり。これは四柱の福気皆印綬に聚到したるを言ふなり。この条は《鬼谷要訣》に出づ。もう一首の歌訣に曰く、印綬の生ずる処偏に七殺と同居す。殺既に同宮なれば、人の心胆かへつて粗豪雄悍と変り、行運亨通の時もまた運中の一官半職を得るを得。ただ将来結局善終を得ざるを怕る。この条は《林開五命》に出づ。

食神を論ず

食神貴格(三命纂局)

甲食丙。

甲木の生ずる所の丙火は、すなはち甲の「食神」なり。

乙食丁,丙食戊,丁食己,戊食庚,己食辛,庚食壬,辛食癸,壬食甲,癸食乙。

余の各干これに依りて排列す。乙木の食神は丁火、丙火の食神は戊土、丁火の食神は己土、戊土の食神は庚金、己土の食神は辛金、庚金の食神は壬水、辛金の食神は癸水、壬水の食神は甲木、癸水の食神は乙木。取るところ皆本干の生ずるにして陰陽相同なるその一位なり。

本家食神

謂如甲食丙、甲子人見丙子之類是也,得此者非大富,即大貴,月不如日,日不如時,若互換生旺帶祿貴者,無不貴顯。如韓魏公,戊申年、庚甲月、庚辰日、庚辰時、秦太師庚午年、己丑月、乙卯日、壬午時,如倒食在本家者,亦貴,張全真,甲子年,見壬子時,吳挺庚子年,見戊子時也。

いはゆる「本家食神」は、食神本命と支を同じくするを言ふ。例へば甲の食神は丙にして、甲子年生の人また丙子のこの類を見るがごとき。この種の配合を得れば、大富ならざればすなはち大貴なり。月柱に現るるは日柱に現るるに如かず、日柱に現るるはまた時柱に現るるに如かず。もし両柱互換して各々生旺を得、さらに禄神貴人を帯ぶれば、顕貴ならざるなし。韓琦韓魏公のごとき、戊申年・庚申月・庚辰日・庚辰時に生まる。秦檜秦太師は、庚午年・己丑月・乙卯日・壬午時に生まる。皆例なり。倒過來の「倒食」もしも本家に落つるも、同じく貴を主る。張全真甲子年生にして壬子時を見、呉挺庚子年生にして戊子時を見るがごとき、皆この類に属す。

一名隔十三食神,古詩云:論命先論隔十三,命中帶得入朝參,金魚束帶渾閒事,若見魁星定面南。甲辰、丁未、庚戌、癸丑四位為真魁星,如汪狀元戊戌,見庚戌時,是見魁星也。

食神また「隔十三食神」と曰ふ。本干より食神の干に数へ、さらに連ねて地支を合算すれば恰も十三位相隔たるを以てなり。古詩に曰く、命を論ずるに先ずこの隔十三の食神を論ずべし。命にこれを帯ぶれば便ち能く朝に入りて官を為す。金魚袋を佩び官帯を繫ぐは過ぎず尋常の小事、もしさらに魁星を見れば、必ず南面して坐し位人臣を極む。甲辰・丁未・庚戌・癸丑のこの四位こそ真の魁星なり。例へば汪姓の状元戊戌年生にして庚戌時を見れば、すなはち魁星を見たるなり。

食合印

甲人見丙辛、乙人見丁壬、丙人見戊癸、丁人見己甲、戊人見庚乙、己人見辛丙、庚人見壬丁、辛人見癸戊、壬人見甲己、癸人見乙庚。以上主為官有權印。(光信集)

食神さらに能くこれに合するその一干と同見すれば、これを「食合印」と曰ふ。甲日の人は丙と辛を見、乙日の人は丁と壬を見、丙日の人は戊と癸を見、丁日の人は己と甲を見、戊日の人は庚と乙を見、己日の人は辛と丙を見、庚日の人は壬と丁を見、辛日の人は癸と戊を見、壬日の人は甲と己を見、癸日の人は乙と庚を見。凡そこれらの配合あるは、主人官を為して能く実権を掌り印信を握る。この条は《広信集》に出づ。

墨池金泉を湧出す格(食神生是)

墨池湧出金泉水,辛巳生逢癸巳傍,燦爛文章如錦繡,高攀仙桂紫薇郎。如陳朝議辛巳年、壬辰月、癸巳日、癸亥時是也。如丙寅愛戊寅、戊申愛庚申、己巳愛辛亥、庚午愛壬申、甲戌愛丙寅、壬辰愛甲申,餘皆彷此。

歌訶に曰く、墨池のうちに金泉のごとき活水を湧出すは、正に辛巳年生の人身辺また癸巳に逢ふなり。かかる人は文章燦爛として錦繍のごとく、能く高く月宮の仙桂を折り、中書紫微郎のごとき清要の官を為すを得。例へば陳姓の朝議大夫、辛巳年・壬辰月・癸巳日・癸亥時に生まる、便ちこの格なり。同類の配合また丙寅の戊寅を見るを喜び、戊申の庚申を見るを喜び、己巳の辛亥を見るを喜び、庚午の壬申を見るを喜び、甲戌の丙寅を見るを喜び、壬辰の甲申を見るを喜ぶあり。余はこれに準じて推す。

紅鸞天印格

紅鸞天印在生時四庫之中多不移,君子命逢于吉兆,榮華富貴一生奇,法曰:丙逢戊戌是,辛得癸丑奇,壬遇甲辰好,乙見丁未時,命坐日時得,官品日遷移。如石參政命,壬申年、己酉月、甲辰日、丙寅時、壬食甲、壬水墓在辰是也。(並紫虛局)

「紅鸞天印」は出生の時辰の上に落ち、しかも多くは辰・戌・丑・未の四庫の中に固定して再び移動せず。読書して官を為す人命にこれに逢へば便ち吉兆、一生栄華富貴格外奇特なり。取法は、丙日戊戌に遇ふ即ちこれ、辛日癸丑を得る最も奇なり、壬日甲辰に遇ふを好と為し、乙日丁未を見るもまた合す。これらの配合は日柱あるいは時柱の上に坐してこそ得たりと算し、之を得れば官品日を逐ひて陞遷す。例へば石姓の参知政事、壬申年・己酉月・甲辰日・丙寅時に生まる。壬水は甲木を以て食神と為し、而して壬水の墓庫正に辰上に在り、便ちこの格なり。この説は併せて《紫虚局》に出づ。

三台格

甲乙食丙丁,加寅卯巳午之上、丙丁食戊己,加辰戌丑未之上、戊己食庚辛,加巳午申酉之上、庚辛食壬癸,加申酉亥子之上、壬癸食甲乙,加亥子寅卯之上,謂食神見生旺者是也。若食神帶祿馬旺相,文謂兩制相省,武為建節防團,亦無財帛重權。(鬼谷要訣)

甲・乙は丙・丁を以て食神と為し、寅・卯・巳・午の上に加ふるを要す。丙・丁は戊・己を以て食神と為し、辰・戌・丑・未の上に加ふるを要す。戊・己は庚・辛を以て食神と為し、巳・午・申・酉の上に加ふるを要す。庚・辛は壬・癸を以て食神と為し、申・酉・亥・子の上に加ふるを要す。壬・癸は甲・乙を以て食神と為し、亥・子・寅・卯の上に加ふるを要す。これら皆食神の生旺の地に坐する情形にして、ゆゑに「三台」と称す。食神もしさらに禄神・駅馬を帯びて旺相に処れば、文官は両制・宰執省台の職に至るを得、武官は建節および防御・団練の一級に至るを得。この外また掌る所の財帛重権を算せず。この条は《鬼谷要訣》に出づ。

十干以隔一位為食神何也,希尹曰:甲己化土,故食丙辛、丙辛化水,故食戊癸;戊癸化火,故食庚乙;庚乙化金,故食壬丁;壬丁化木,故食甲己,食者如蟲之食物,傷之也。蟲得物食則飽,故得食則吉,被食則損,甲一物如遇丁壬,兩物見食者,尤費力。

ある人問ふ、十干何を以てか一位を隔てて食神を取るやと。完顔希尹回答して曰く、甲と己と合して土に化す、ゆゑに土は丙辛の化する水を食らひに去る。丙と辛と合して水に化す、ゆゑに水は戊癸の化する火を食らひに去る。戊癸は火に化す、ゆゑに火は庚乙の化する金を食らひに去る。庚乙は金に化す、ゆゑに金は壬丁の化する木を食らひに去る。壬丁は木に化す、ゆゑに木は甲己の化する土を食らひに去る。いはゆる「食」は、虫の物を啃食するがごとき、一種の損傷なり。虫物を食らへば即ち飽く。ゆゑに自ら去りて別人を食らふは吉、別人に食らはるれば即ち損なり。例へば甲はただ一物、もし丁と壬の合成する一物の来たりてこれを食らふに遇へば、両物相加りて一物を食らふに行けば、それ格外吃力なり。

或以倒食為喜神何也,曰:遇獨干而無氣者也,丙見甲木,反以生火,十干皆然,二者須要看納音有無剋制,如甲子金見丙寅火,雖順食,安得為奇,庚戌金見戊申土,雖云倒食,有何不可,未可以一概論。

またある人問ふ、何を以てかある時かへつて「倒食」を以て喜神と当作するやと。回答して曰く、それは孤立無気の天干に遇ふか否かを視るを要す。例へば丙火甲木を見れば、甲はただ丙を損せざるのみならず、かへつて火を生起す。十干皆この道理なり。この両種の情形また皆納音の間に克制あるか否を視るを要す。甲子納音金に属して丙寅納音火に属するを見るがごとき、説くに順に食らふといへども、火来たりて金を剋すればまた何ぞ奇と算せん。庚戌納音金に属して戊申納音土に属するを見るがごとき、説くに倒食といへども、土能く金を生ずればまた何の不可かあらん。ゆゑに一概に論ずる能はず。

以子成而致食,謂如甲食丙,乙食丁,甲乙乃丙丁火之父母也,故為食神,如人子致養於父母之道也。(燭神經)

食神また一層の意思あり。子女長成の後かへつて父母を供養するなり。例へば甲は丙を以て食と為し、乙は丁を以て食と為し、而して甲乙の木は正に丙丁の火の父母なり。火木より生じ、今また回頭して木を供奉す。ゆゑに「食神」と曰ふ、兒子の力を尽くして父母を奉養するがごときなり。この条は《燭神経》に出づ。

食神者,十干福祿之會,君子得之顯達,豐瞻、小人得之周旋給足,在福聚之地,則官崇祿厚,在禍聚之地,則職卑命薄,以甲子論之,食丙子為福星之貴,丙寅為長生之祿,又為祿馬同鄉食神學堂福生之貴,丙辰為正印,丙午為自刑破命,丙申為克身破祿,丙戌為身衰空亡,

食神は十干の福気と禄位と聚会する処なり。読書して官を為す人これを得れば便ち顕達豊厚、尋常百姓これを得るもまた能く周転裕如にして衣食乏しからず。これもし衆福の聚集の処に落ちれば、すなはち官高く禄厚し。衆禍の聚集の処に落ちれば、すなはち職位低く命もまた薄し。甲子年生の人を把て言へば、食神は丙なり。丙子を見れば福星の貴、丙寅を見れば食神長生に坐し兼ねて禄を得、また禄馬同郷・食神学堂を帯ぶる福生の貴なり。丙辰を見れば正印、丙午を見れば却つて自刑して本命を破り、丙申を見れば身を剋しまた禄を破り、丙戌を見れば則ち身衰へてまた空亡に落つ。

若遇生、旺、庫、印、天乙、天官、華蓋、文星、學堂、官印、祿馬之類,為福聚之地,遇克破空亡惡殺、刑官、休敗、死絕之地,為禍聚,然有華蓋、正印、雖少、倍增。無學堂驛馬雖多減半,清貴之家,驕貴之族,亦以此別之。(閻東叟書)

総じて、食神もし長生・帝旺・庫墓・印綬・天乙貴人・天官・華蓋・文星・学堂・官印・禄馬のこれらに遇へば、便ち福聚の地なり。もし剋破・空亡・悪煞・刑官および休敗死絶の郷に遇へば、便ち禍聚の地なり。ただしただ華蓋と正印とあるだけに、食神少なしといへども福力もまた加倍す。もし学堂と駅馬とを缺けば、食神多しといへども福力もまた半減を要す。清貴門第と驕矜権貴との両種人家の分別も、正にここより看い出づ。この条は《閻東叟書》に出づ。

雖道食神為貴格,若無祿馬又奚為。凡食神須到生旺之處,及祿馬貴人比和方貴。(理愚歌)

説くに食神貴格と算すといへども、されど禄神と駅馬と相配することなく、また何を成就するを得んや。大凡食神必ず生旺の地に坐し、しかも禄馬・貴人と同気相和してこそ、真に顕貴なり。この条は《理愚歌》に出づ。

食神一一當處,用一代於三,若遇空閒,遇三重不逮於一。食分三二,財如落葉當秋風,貴克食神,福若朝生暮落,食神若遇空閒,大抵難逃憔悴。(隱迷賦)

《隠迷賦》に曰く、食神一々各々その位に当たり、用ふること好ければ、一つ以て三つに抵当す。もし空亡の閑地に落ちれば、たとへ三つを重畳するも一つに抵当すること能はず。食神分散せられて両三処と為れば、財気は秋風のうちの落葉のごとく凋零す。貴神かへつて食神を克制すれば、福分便ち早晨に生まれ傍晚に落つるがごとし。食神一旦空閑の地に落入れば、この人大抵一生の憔悴困頓を逃るる能はず。

食神遇吉為福德,遇凶則無力,不可一概而論。(廣錄)食在四貴四平之地者,為福,在四忌上則難為福也。(三命提要)食神沖破,可做雜揉歇減斷之。人格亦可以為侍從,然終不免出入之擾。(廣信)

食神吉神に遇へば便ち福徳と成り、凶神に遇へば便ち力気を使出すこと能はず、一概に論ずる能はず、これ《広録》の説法なり。食神四貴・四平の位に落つるは福あると算し、四忌の位に落つるは福を成し難し、これ《三命提要》の説法なり。食神もし沖破されれば、ただ夾雑駁乱・時断時続・福力逓減を按じて断ずべし。この種の人格に入るもなほ侍従のごとき近臣に至るを得、ただ終に進出の紛擾を免るる能はず。この条は《広信集》に出づ。

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