第十五巻・禄を論ず
十干禄
甲祿在寅,乙祿在卯,丙戊祿在巳,丁己祿在午,庚祿在申,辛祿在酉,壬祿在亥,癸祿在子。
十天干は各々自己の「禄」位あり。則ちこの天干が十二地支中に行って臨官旺地に到るあの一支である――甲の禄は寅に在り、乙の禄は卯に在り、丙と戊の禄は同じく巳に在り、丁と己の禄は同じく午に在り、庚の禄は申に在り、辛の禄は酉に在り、壬の禄は亥に在り、癸の禄は子に在る。
凡命的一位者為衣食,或多見,更五行相生者為貴,若遇死絕有刑者,作無官閒冗之輩,猥賤之人。(林開五命)
およそ命中に禄神がただ一位出現するは、一生衣食缺かざるを主る。もし禄の見ること多く、五行の間また能く彼此相生せば、便ち顕貴を主る。倘も禄が死地・絶地に落ち、さらに刑剋に遭えば、あれば則ちただ個の官職なきの閑散の人で、甚だしきは卑微低賤の輩に淪為せん。この説は《林開五命》に見る。
十干の禄気を分かつ
甲祿在寅,丑為祿庫,卯為羊刃,申為破祿,餘皆彷此。見丙寅為福星祿,甲土勊丙水為財,戊寅為伏馬祿,火土相生大吉,此帶刑杖,君子吉,小人凶,庚寅為之破祿,半凶半吉,壬寅謂之正祿,帶截路空亡,必為僧道,有福,甲寅謂之長生福星祿大吉。
甲の禄は寅に在り、禄前の丑は其の禄庫で、禄後の卯は「羊刃」で、寅と相冲する申は則ち「破禄」で、残りの各干は皆この格局に照りて推す。同じく寅のこの一支なりとも、天干同じからざれば則ち吉凶同じからず。丙寅に遇えば「福星禄」で、納音を以て論ずれば、甲の土は能く丙の水を剋し、剋せらるる者は財と為れば、だから財を主る。戊寅に遇えば「伏馬禄」で、火土相生して大吉、ただ刑杖の気を帯ぶるのみ――君子がこれを得れば吉、小人がこれを得れば則ち凶。庚寅に遇えば破禄と作り、半凶半吉。壬寅に遇えば正禄と作すも、卻って「截路空亡」を帯び、この種の人は多くは出家して僧道を為り、倒れてもまた福あり。甲寅に遇えば長生福星禄と作り、最も大吉。
乙祿在卯,見丁卯為截路空亡,金本不相喜,凶象,己卯進神祿,有官不久,己土卯上死也。辛卯破祿,又為交神,乙祿會之凶,暫有資財不永。癸卯帶天乙死祿,雖貴終貧,乙卯旺祿喜神大吉。
乙の禄は卯に在り。丁卯に遇えば、截路空亡で、金気之と本来相投せず、凶象に属す。己卯に遇えば、「進神」の禄で、官職あると雖も做して久長せず。己土が卯上に行到るは正に死地なればである。辛卯に遇えば、破禄で、また「交神」と作り、乙の禄はそれと相会するを凶と為し、縦に銭財あるもただ一時で、能く久長せず。癸卯に遇えば、帯ぶるは天乙死禄で、此人は身分尊貴なりと雖も、最後には仍りて貧困に帰す。乙卯に遇えば、則ち旺禄にしてまた喜神に逢う、大吉。
丙祿在巳,見己巳九天庫祿,有官,辛巳截路空亡祿,多是非,癸巳伏貴神祿,多成敗。(一雲半吉)乙巳旺馬祿有官,丁巳旺庫祿有官。
丙の禄は巳に在り。己巳に遇えば、「九天庫禄」で、官職あるを主る。辛巳に遇えば、截路空亡の禄で、一生多く口舌是非す。癸巳に遇えば、伏貴神の禄で、成敗起伏多し(另一種の説法は半吉と算す)。乙巳に遇えば、旺馬の禄で、官あり。丁巳に遇えば、旺庫の禄で、もまた官あるを主る。
丁祿在午,見庚午為截路空亡祿,多成敗,壬午為德,合祿有官短命,甲午為進神祿,有登科之喜,丙午喜神祿,交羊刃半吉,戊午伏羊刃祿,多凶災患。
丁の禄は午に在り。庚午に遇えば、截路空亡の禄で、一生多成多敗す。壬午に遇えば、丁壬相合して徳合の禄と為し、能く官を得ると雖も、寿命は卻って短し。甲午に遇えば、進神の禄で、登科及第の喜あるを主る。丙午に遇えば、喜神の禄なれども、羊刃と交錯して、ただ半吉と算う。戊午に遇えば、伏羊刃の禄で、多く凶険災病あり。
戊祿在巳,見己巳九天庫祿,有官司,辛苦巳截路空亡祿,有官,終失,多是非,癸巳貴神祿,有官位重,戊癸相合吉,乙巳驛馬同鄉祿,有官大吉,丁巳旺庫祿,有官。
戊の禄もまた巳に在り。己巳に遇えば、九天庫禄で、官府の職あるを主る。辛巳に遇えば(原書は一「苦」字を衍す)、截路空亡の禄で、能く官を得ると雖も終竟失うを要し、しかも是非多し。癸巳に遇えば、貴神の禄で、官位隆重、加うるに戊と癸と相合して、更に吉利なり。乙巳に遇えば、禄と駅馬と同じく一郷に在り、官ありてしかも大吉。丁巳に遇えば、旺庫の禄で、もまた官あるを主る。
己祿在午,見庚午截路空亡祿,為凶象,壬午死鬼祿,凶,甲午進神德合祿,殊達之象,丙午喜神為羊刃祿,凶,戊午伏神羊刃凶。
己の禄もまた午に在り。庚午に遇えば、截路空亡の禄で、凶象に属す。壬午に遇えば、死鬼の禄で、凶。甲午に遇えば、進神にしてまた徳合の禄を兼ね、特別顕達を主る。丙午に遇えば、喜神なりと雖も卻って羊刃の禄と成りて、仍りて凶。戊午に遇えば、伏神羊刃で、も凶。
庚祿在申,見壬申大敗祿,主貧賤,甲申截路空亡祿,凶(一雲小吉)丙申大敗祿,多成敗,招是非,戊申伏馬祿,多滯,(一雲戊申伏滯又值福星貴吉)庚申長生祿,大吉。
庚の禄は申に在り。壬申に遇えば、大敗の禄で、貧賤を主る。甲申に遇えば、截路空亡の禄で、凶(另一説は小吉と算す)。丙申に遇えば、もまた大敗の禄で、多成多敗にしてまた是非を招く。戊申に遇えば、伏馬の禄で、事を為すに多く遅滞す(另一説は戊申は伏滞すと雖も、卻ってまた福星に値し、かえって貴と為り吉と為す)。庚申に遇えば、長生の禄で、大吉。
辛祿在酉,見癸酉伏神祿,水火相犯凶,(一雲半吉)乙酉破祿,多成敗,丁酉空亡貴神祿,丁木受氣,辛水沐浴主姦淫之事,(一雲值喜神吉)己酉進神祿,有殊達之兆,辛酉正祿,吉在戌,六戊午羊刃相蝕,小人血光散財,婦人產難,君子赤眼病患,乙卯年大敗,戊戌年羊刃發見天災。
辛の禄は酉に在り。癸酉に遇えば、伏神の禄で、水火互犯して凶と為す(另一説は半吉と算す)。乙酉に遇えば、破禄で、多成多敗す。丁酉に遇えば、空亡貴神の禄で、丁は気を受け辛は沐浴に坐し、淫奔苟且の事あるを主る(另一説は喜神に逢えば則ち吉)。己酉に遇えば、進神の禄で、特別顕達の征兆あり。辛酉に遇えば、初めて本干の正禄なり。至于吉凶は戌位上に応ず――もし六戊と午上の羊刃とが互相侵蝕すれば、小人は血光破財を主り、婦人は難産を主り、君子は眼赤生病を主る。乙卯年に行到るは大敗で、戊戌年に行到れば則ち羊刃発動して、天降の災殃を現出せん。
壬祿在亥,見丁亥貴神祿,有官,乙亥天德祿,大吉,己亥旺祿,辛亥同馬鄉祿,大貴,癸亥大敗祿,貧薄。
壬の禄は亥に在り。丁亥に遇えば、貴神の禄で、官職あるを主る。乙亥に遇えば、天徳の禄で、大吉。己亥に遇えば、旺禄。辛亥に遇えば、禄と駅馬と同じく一郷に在り、大貴を主る。癸亥に遇えば、大敗の禄で、一生貧薄す。
癸祿在子,見甲子進神祿,主登科進達之喜,丙子交羊刃祿,帶福星貴,有權,戊子伏羊刃合貴祿,半吉,庚子應祿吉,壬子正羊刃祿凶。(金書命訣)
癸の禄は子に在り。甲子に遇えば、進神の禄で、登科上進の喜を主る。丙子に遇えば、交羊刃の禄なれども、福星貴気を帯びて、権柄あるを主る。戊子に遇えば、伏羊刃にしてまた貴人に合するの禄で、半吉と算う。庚子に遇えば、応禄で、吉。壬子に遇えば、則ち正羊刃の禄で、凶。以上は《金書命訣》から出る。
命書云:陰死陽生,陽死陰生,人皆言之,未知其詳,今書以示將來,且甲生於亥,順數至寅,臨官為祿,至午而死,乙卻復生於午,逆數至卯,臨官為祿,蓋死於亥,而甲復生也,丙生寅,順數至巳,臨官為祿,至酉而死,丁卻復生於酉,逆數至午臨官為祿,蓋死於寅,而丙復生也,庚辛壬癸皆彷此,惟戊生申,逆數至巳上臨官為祿,己生於卯,順數至午上臨官為祿,此陰死陽生,陽死陰生之說也。(廣信集)
命書裏に「陰死陽生・陽死陰生」と説くは、人人皆講ずるも、卻って其の所以然を講じ清めず。現に写し下して後人に留め看せしめん。陽干の甲は亥に長生し、順に数えて寅に到れば臨官で、便ち甲の禄と成り、再び数えて午に到れば便ち死地である。しかして陰干の乙は恰好午より長生を起し、逆に数えて卯に到れば臨官で、便ち乙の禄と成り、乙は亥に死し、しかして甲は正に亥より生を起す。丙は寅に長生し、順数して巳に到れば臨官で禄と為し、酉に到りて死す。丁は便ち酉より長生を起し、逆数して午に到れば臨官で禄と為し、丁は寅に死し、しかして丙は正に寅より生を起す。庚辛・壬癸は皆この道理に照りて推す。ただ戊土は申に長生して、逆数して巳上に到れば臨官で禄と為すを須とし、己土は卯に長生して、順数して午上に到れば臨官で禄と為し、稍々同じからざるあり。これは則ち陰死陽生・陽死陰生の説法である。この説は《広信集》から出る。
生成禄
甲乙人得甲寅乙卯,丙丁人得丁巳戊午,戊己人得丁巳戊午,庚辛人得庚申辛酉,壬癸人得癸亥壬子。
いわゆる「生成禄」とは、天干が自己の禄位と配成するの現成一柱で、干支は同じく一気である――甲・乙年の人は甲寅・乙卯を得、丙・丁年の人は丁巳・戊午を得、戊・己年の人もまた丁巳・戊午を得、庚・辛年の人は庚申・辛酉を得、壬・癸年の人は癸亥・壬子を得る。
名位禄
凡祿上帶食神者是,如甲人見丙寅,謂之名位祿,皆為貴格,餘彷此。(林開五命)
およそ禄位上に食神の坐するは、則ちこの一の格に属す。譬如甲人の禄は寅に在りて、しかして寅上の天干が丙を得れば、丙は正に甲の食神なれば、これを則ち「名位禄」と作り、皆貴格と算う。残りは此を照りて類推すべし。この説は《林開五命》に見る。
真禄
甲人見丙或巳,乙人見巳或午,丙人見癸或子,丁人見丙或巳,戊人見丁或午,己人見庚或申,庚人見甲或寅,辛人見丁或午,壬人見辛或酉,癸人見甲或寅。大凡看貴命最要真祿馬、真官、真印、食神、天德、月德、歲德、月空,並月中秀氣。
いわゆる「真禄」とは、命中に或る特定の天干に見るか、あるいはあの天干の禄支に見るか、両者に一を得れば則ち算う――甲年の人は丙に見あるいは巳に見(丙の禄は巳に在り)、乙年の人は丁に見あるいは午に見(原書は「巳」と作すも、丁の禄は午に在り)、丙年の人は癸に見あるいは子に見、丁年の人は丙に見あるいは巳に見、戊年の人は丁に見あるいは午に見、己年の人は庚に見あるいは申に見、庚年の人は甲に見あるいは寅に見、辛年の人は丁に見あるいは午に見、壬年の人は辛に見あるいは酉に見、癸年の人は甲に見あるいは寅に見。総じて説えば、一個の人が貴命か否かを看るに、最も緊要なるは則ち真禄・真馬・真官・真印・食神、及び天徳・月徳・歳徳・月空のこれらの吉神あるや否やを看、再び生月裏の含む所の秀気を加うるに在り。
進退真禄
戊辰丁巳,戊丁巳,丙辰癸巳,丙午癸巳,癸亥甲子,癸丑甲子,壬戌辛亥,壬子辛亥。以上戊見丁,丙見癸,癸見甲,壬見辛,皆真祿也,進則平易,退則艱難,更帶福神,可作貴顯科甲之格,如重見之,難作福,而為狡獪不堪福,福亦少減損,重迭之字,以後俱用,更不再書。
この一串の干支は互いに進退を為すの両柱を併列するを把るも、原書の伝抄に脱字あり(第二組の「戊丁巳」は応に「戊午丁巳」と作すべきがごとき)、大意は――戊辰は丁巳に配し、戊午は丁巳に配し、丙辰は癸巳に配し、丙午は癸巳に配し、癸亥は甲子に配し、癸丑は甲子に配し、壬戌は辛亥に配し、壬子は辛亥に配す。以上の戊が丁に見・丙が癸に見・癸が甲に見・壬が辛に見るは、皆真禄に属す。禄位が前一辰に在るを「進」と作り、事を行うに平順容易。後一辰に在るを「退」と作り、事を行えば則ち艱難す。もし再び福神を帯上せば、以て顕貴登科の格局と為り得べし。ただ同様の組合せが重複して出現すれば、かえって福を結成せず、ただ機巧狡獪にして福気を承受し住まざる人を養出するのみで、福分もまた些か折扣を打つを要す。およそ下文に再びこれらの重複の字様に遇到せば、一律此を照りて使用し、再び別に説明せず。
因縟殺
甲人戊寅,乙人己卯,丙人辛巳,丁人庚午,戊人癸巳,己人壬午,庚人甲申,辛人乙酉,壬人丁亥,癸人丙子。以上乃祿頭是財,主人富有聲望,古詩云:祿生於因辱,因財反有名,君子榮顯祿,常人主豐盈。
甲年の人は戊寅に見、乙年の人は己卯に見、丙年の人は辛巳に見、丁年の人は庚午に見、戊年の人は癸巳に見、己年の人は壬午に見、庚年の人は甲申に見、辛年の人は乙酉に見、壬年の人は丁亥に見、癸年の人は丙子に見る。これらは皆禄位の干頭上に正好自己の財星の坐するなれば、だから「禄頭是財」と作り、主人家資富厚・また声望あるを主る。古詩にいう――俸禄は看似屈辱の地方より生出し、財に憑りてかえって名声を挣得す。君子が之を得れば則ち官は栄え位は顕れ、平常人が之を得るもまた家道豊盈を主る。
禄頭鬼
甲人庚寅,乙人辛卯,丙人癸巳,丁人壬年,戊人乙巳,己人甲午,庚人丙申,辛人丁酉,壬人己亥,癸人戊子。以上又名赤舌殺,君子主甲科,常人口舌刑責,若別有貴救,主家世超越,三代富有,行年太歲遇之,主有災。(廣信錄)
甲年の人は庚寅に見、乙年の人は辛卯に見、丙年の人は癸巳に見、丁年の人は壬午に見(原書「年」は当に「午」と作すべし)、戊年の人は乙巳に見、己年の人は甲午に見、庚年の人は丙申に見、辛年の人は丁酉に見、壬年の人は己亥に見、癸年の人は戊子に見る。これらは皆禄位の干頭上に身を剋するの官鬼の坐するなれば、だから「禄頭鬼」と作り、また「赤舌殺」と名づく。君子が之を得ればかえって科第登甲を主り、平常人が之を得れば則ち口舌争訟と刑責と多し。もし別に貴神の来りて解救するあれば、かえって門第超群して三代富有す。至于流年太歳上にそれに遇到せば、則ち災あるを主る。この説は《広信録》に見る。
禄盈天府格
假令六甲人見丙寅,復見巳字者為入格,甲祿在寅,遁得丙寅,丙祿在巳,再見丙祿,他皆彷此,入格者,福祿兼足,稍有福助之,五品之貴,一雲重重福祿主富盛。
例を挙げて説けば、六甲年生の人が丙寅に見、命中にまた巳字出現すれば、則ちこの一の格に入ると算う。道理は――甲の禄は寅に在り、五虎遁に按じて寅上に丙を遁出し、しかして丙の禄はまた巳に在り。如今巳字が重現すれば、禄上に禄を加うるに等し。残りの各干は皆此を照りて類推す。この格に合する人は、福と禄との両様皆足らん。ただ稍々吉神の幇襯あれば、便ち五品の貴あり。另一種の説法は禄気重重叠叠にして、家道富盛を主る。
旬中禄格
旬中祿為月中祿,定斷公卿無反覆,清華館見演絲綸,福慧昭昭兩俱足。如貴晃仲甲申年乙亥月丙辰日庚寅時,又如丁慶相公庚寅年甲申月壬寅日己酉時生月帶祿也。
歌訣にいう――一旬の中の禄がもし生月上に落つれば、則ち「月中禄」と作り、公卿の命と断じて絶に反復あるべからず。この種の人は能く清貴の館閣裏に於て皇帝に代わりて詔令を起草し、福気と才智との両様皆円満す。例如晃仲の命造――甲申年・乙亥月・丙辰日・庚寅時。また丁慶相公の命造がごとき――庚寅年・甲申月・壬寅日・己酉時は、皆生月上に禄神を帯ぶるなり。
干支合禄格
如甲祿在寅,見甲寅,己亥,乙祿在卯見乙卯庚戌,丙戊祿在巳,見辛巳丙申,丁己祿在午,見壬午丁未,餘彷次,凡值此主官職崇重,臺輔之命。(八字金書)
比方甲の禄は寅に在り、命中に甲寅に見、また己亥に見れば――甲と己と相合し寅と亥と相合し、干支両重相合す。乙の禄は卯に在り、乙卯に見また庚戌に見れば、乙庚合・卯戌合す。丙戊の禄は巳に在り、辛巳に見また丙申に見れば、丙辛合・巳申合す。丁己の禄は午に在り、壬午に見また丁未に見れば、丁壬合・午未合す。残りは此を照りて類推す。およそこの種の干支双合の禄に遇上するは、官職崇高隆重を主り、宰輔の一級の命なり。この説は《八字金書》から出る。
暗禄格
甲人辛亥暗中祿,乙要隆昌甲戌推,丙見戊申尊重處,丁逢辛未福神威,戊人若見壬申好,己若繁華乙未隨,庚意多權須己巳,辛來喜合壬辰輝,壬公元用丙寅輔,癸命生未巳丑時,此是上清暗合祿,不因師指若何知。
いわゆる「暗禄」とは、禄支と相六合するあの一支を取りて、禄は明現せずして暗自相通ずるなり。歌訣にいう――甲人は辛亥を以て暗中の禄と為し(甲の禄は寅に在り寅亥合す)、乙人は興旺せんと要せば甲戌を看よ(乙の禄は卯に在り卯戌合す)、丙人は戊申に見れば便ち尊重を得(丙の禄は巳に在り巳申合す)、丁人は辛未に逢えば則ち福神が威を顕す(丁の禄は午に在り午未合す)、戊人はもし壬申に見れば好と為し(戊の禄もまた巳に在り)、己人は乙未を得れば便ち繁華を見る(己の禄は午に在り)、庚人は多く権柄を握るは己巳を看るを要し(庚の禄は申に在り申巳合す)、辛人は喜びて壬辰に逢えば輝きを生ず(辛の禄は酉に在り酉辰合す)、壬人は本该丙寅を用いて輔助せしめ(壬の禄は亥に在り亥寅合す)、癸人は則ち丑時に生まれて佳と為す(癸の禄は子に在り子丑合す。原句の字に脱誤あり)。これは則ち上清の一派の伝うる所の暗合禄で、もし明師の指点なければ、誰か其の中の門道を知ることを得んや。
活禄格
上清活祿少人知,演去干頭轉取之,君子日時兼生命,榮華富貴一生奇。法曰:甲丁巳喜慶,乙辛戊午強,癸庚寅位上,丙丁己申鄉,壬人酉中取,官品至候王。
歌訣にいう――上清一派の「活禄」は人の懂れること少く、干頭上より輾転推演して初めて取り出すを得べし。君子もし日柱・時柱連ねて本命皆此に合せば、一生栄華富貴にして奇特異常ならん。其の法は――甲と丁は巳位を取りて喜慶と為し、乙と辛は戊午を取れば最も強し、癸と庚は寅位を取り、丙・丁・己は申郷を取り、壬人は則ち酉中に於て求取す。此の法に合するは、官品は以て侯王に做到し得べし。
天雄禄
大凡陰陽天地之數,須至五位而後有成,天數五,地數五是也,且如申人數至戊是五數,不必求戊,戊祿在巳,見巳即名天雄祿,更正祿加之為入格。(馬子才命格)
大抵陰陽天地の数は、皆第五位に数え到って初めて成就と算う。いわゆる天数五あり地数五ありとは則ちこの意思である。例を挙げて説けば、甲年の人(原書は「申」と作すも、当に「甲」の誤なり)は甲より数え起して、甲乙丙丁戊、数えて戊に到れば正好第五位である。この時は必ずしも真に命裏に戊字を找るを要せず、ただ戊の禄は巳に在るを知れば、命中に巳に見れば、則ち「天雄禄」と作る。もし再び本干の正禄を加えれば、便ち合格入局と算う。この説は《馬子才命格》から出る。
天禄貴神
太歲本干不見祿,取五虎元遁,至祿上看得何干,真干見天乙貴神,而貴人所坐之干,復得貴於祿上者是也。假令六丁人祿在午,至午上得丙字,丙貴在酉亥,而得辛酉或辛亥,則辛貴復見於午也,此為入格,又加六壬人至祿上得辛而見丙寅者是也,如更入格,貴極一品,常格得之,不下三品。(玉霄寶鑑)
もし年干本身に禄を見ざれば、則ち「五虎遁」を用いて年干より推し起し、禄支上に遁出するは哪一個の天干なるを看る。この遁出の干がもし天乙貴人に見る能くし、しかして貴人の坐するあの天干が、また反過来禄位上に於て貴を得れば、則ち「天禄貴神」を成す。例を挙げて説けば――六丁年生の人の禄は午に在り、五虎遁を用いて午上に推して丙字を得。丙の貴人は酉・亥に在り、もし命中に辛酉あるいは辛亥を得、しかして辛の貴人は恰恰また午に在れば、貴気が禄位上に於て一個の圈子を兜して回り来るに等し。これは則ち入格と算う。また六壬年の人が禄位上に於て辛を遁得し、しかして命裏に丙寅に見るがごときは、もまた一様の道理である。もし格局再び完備すれば、貴は一品に極まり得べし。たとい平常格局の人がそれを得るも、また三品を下らず。この説は《玉霄宝鑑》から出る。
禄堂
自來言祿,但知甲祿在寅之類,殊未知祿堂為最貴,甲人得甲戌是也,以其甲為歲干,則甲之本位遁在戌,若更得諸位福神助發,必須大貴,獨辛壬有二位,辛有辛卯辛丑,壬有壬寅壬子,餘皆一位。(李虛中書)
歴来禄を講ずる人は、ただ甲禄は寅に在るのこの一類の説法を知るのみで、卻って「禄堂」が最も貴なるを知らず。譬如甲年の人が甲戌を得れば則ち禄堂なり。甲は年干で、甲年より五虎遁を起せば、寅上は丙・卯上は丁で、一路戌上に数え到れば正好また甲で、本干は自己の位子に回到せばである。もし再び各種の福神の来りて幇襯発動するを得れば、必定大貴なり。十干の中にただ辛と壬のみ各々両個の禄堂あり――辛年は辛卯・辛丑あり、壬年は壬寅・壬子あり、残りの各干は皆一個のみあり。この説は《李虚中書》から出る。
閻東叟云:切記三合六合上見刑見鬼,以甲戌言之,鬼在丑上則可畏,以丑刑戌也,鬼在未上則無意,以戌刑未也,以乙酉言之,鬼在巳上則為善,以三合相會也,鬼在辰上則減福,以合相親也,五行無勊,諸位相助,方為祿堂,理愚歌云:祿入都堂須大拜。
閻東叟がいう――特に留意するを要す。禄堂の在る所の三合・六合位上は刑と官鬼とを見るべからず。甲戌のこの禄堂に就きて言えば、官鬼がもし丑上に落つれば可怕し。丑は戌を刑するを要せばである。官鬼がもし未上に落つれば倒れて打緊せず。反過来戌が未を刑すればである。再び乙酉のこの禄堂に就きて言えば、官鬼が巳上に落つればかえって好事で、巳酉丑三合相会して、鬼もまた化して我が用と為せばである。官鬼が辰上に落つれば則ち福を減ずを要す。辰酉相合して、鬼と禄とが貼りて太く近ければである。総じて五行の間に剋伐なく、各個の位次また能く互相扶助すれば、初めて真の禄堂と算う。《理愚歌》にいう――禄もし都堂の位に進めば、必定要に相を拝し侯に封ぜられん。
禄九天
祿九天者,取祿後一辰,謂如甲祿在寅,丑是也,主食天祿,常處廊廟之上。
いわゆる「禄九天」とは、禄位に挨着するの後一辰を取る。例如甲の禄は寅に在れば、あれば則ち丑は其の禄九天なり。命中に此の位を帯ぶる人は、朝廷の俸禄を享受し、常年身は廟堂の上に在るを主る。
禄九地
祿九地者,取祿後二辰,謂如甲祿在寅,子是也,戊己之人,寄旺於丙丁,無祿九地也,遇之者,主高官長壽,資產富饒。(三命鈴)
いわゆる「禄九地」とは、禄位の後面の第二辰を取る。例如甲の禄は寅に在れば、あれば則ち子は其の禄九地なり。戊・己の両干の旺気は丙・丁上に寄托せられ、本身は独立の禄九地なし。命中に禄九地に遇上する人は、官位高く寿数長く、家产もまた豊饒なるを主る。この説は《三命鈴》から出る。
本家祿者,甲為寅人之祿,乙為卯人之祿,丙戊為巳人之祿,丁己為午人之祿,庚為申人之祿,辛為酉人之祿,壬為亥人之祿,癸為子人之祿,辰戌丑未人無本家祿,若寅生人月日時遇甲,餘準此。若遇兩重以上,又在四貴華蓋之位,則極貴也,若在四平位或貴人上亦主貴,又曰:歲干為正干官正印尤佳,在四忌上則亦有官,常調之人也。(三命提要)
いわゆる「本家禄」とは、反過来地支より天干を看るなり――甲は寅年の人の禄、乙は卯年の人の禄、丙・戊は巳年の人の禄、丁・己は午年の人の禄、庚は申年の人の禄、辛は酉年の人の禄、壬は亥年の人の禄、癸は子年の人の禄。辰・戌・丑・未の四支は土庫に属し、本身は本家禄なし。譬如寅年生の人は、ただ月・日・時の天干上に甲に遇到すれば、則ち本家禄を得たと算え、残りは此を照りて類推す。もし本家禄が両重以上に出現し、また四貴・「華蓋」の位に落つれば、あれば則ち極貴。四平の位あるいは貴人の上に落つるも、もまた貴を主る。書中にまたいう――この字が年干に対してもし正に正官・正印なれば、則ち更に好し。たとい四忌の上に落つるも、仍りて官を為り得べし。ただ循資遷転の平常官員のみ罷らん。この説は《三命提要》から出る。
建祿者,主人肌厚氣實,韻格不清,一生安逸足財利,此生旺者然也。死絕則氣濁神慢,孜孜為生,吝嗇猥鄙,與元辰並,因樗蒲而得財,復因此敗,與官符並因公門得或多爭訟,與卻殺並好賤使小商不義橫財,與天中並多遺失破財,與祿鬼倒食並,多因賒貨牙販而得財,至死不通,惟財是念之人。
命に「建禄」を帯ぶる人は、体格厚実・気血充盈す。ただ風韵格調の清雅に足らざるのみ――一生安逸・財利缺かず。これは禄が生旺に逢うの時の情形である。もし禄が死絶の地に落つれば、則ち気濁く神慢と変じ、成天生計の為に奔忙し、性情吝嗇鄙俗す。建禄が「元辰」と同柱なるは、賭博に靠りて財を得、最後にもまた賭に因りて家を敗す。「官符」と同柱なるは、官府の門路より財を得るか、あるいは常に官司を打つ。「却殺」と同柱なるは、小商小販を役使するを喜び、得るは不義の横財なり。「天中」(則ち空亡)と同柱なるは、多く遺失破財す。禄鬼・「倒食」と同柱なるは、多くは貨物を賒売し牙行経紀を為して銭を挣ぎ、一輩子想い開かず、ただ一個の銭字を認むるのみ。
庫者祿之緊也,破者祿之散也,空者祿之閒也,合者祿之橫也。
総じて説えば――禄が庫に入るは、禄の収め得ること緊し。禄が冲破せらるるは、禄の散じたり。禄が空亡に落つるは、禄の閑じて用なし。禄が合に逢うは、則ち禄の意外に横来するなり。
甲乙木庫在未,丙丁在戌,戊己壬癸在辰,庚辛在丑庫者,祿之所鍾也,如甲乙亥多而得未者,乃祿厚望足之人也。破為破祿也,如甲祿在寅而得申,惡沖而氣散也。貴者得此,停慶剝落,眾人衣食不瞻,祿落空亡,此為尤甚,古人云:資財聚散祿居空,胎裡生時怕遇逢,貧賤為奴為乞食,飄又身自泛西東。
甲乙は木に属し、木庫は未に在り。丙丁は火に属し、火庫は戌に在り。戊己と壬癸は土・水に属し、庫は辰に在り。庚辛は金に属し、庫は丑に在る。庫は禄気の鍾聚する所の地方である。譬如甲乙年の人の命裏に亥字多くしてまた未を得れば、則ち禄気深厚・声望充足の人である。いわゆる「破」とは、則ち破禄で、比如甲の禄は寅に在りて卻ってまた申に見れば、寅申相冲して、禄気は便ち冲散せらる。顕貴の人が破禄に碰上すれば、喜慶は停下して福気は剥落せん。尋常の人が碰上すれば、衣食を連ねても顧み周わらざらん。禄もし空亡に落ち進めば、あれば則ち更に厳重なり。古人に詩ありていう――銭財は聚めてまた散ず、ただ禄が空亡に坐するに因る。胎元と生時上は最もそれに遇着するを怕る。遇上すれば便ち貧賤して人に奴を為し沿門して食を乞い、一輩子漂泊して東奔西走す。
祿最喜合,如甲祿在寅,命中得亥,雖非見祿,亦曰見祿也,得之多者為意外倘來之福,門蔭流外有司達身者,往往得此也。(燭神經)
禄は最も合に逢うを喜ぶ。比如甲の禄は寅に在りて、命中に亥を得れば、寅亥相合して、直接に禄を見ること無しと雖も、もまた禄を見たと算う。この種の合禄の見ること多き人は、福気は多くは意外に飛来するなり。あれらの祖上の門蔭に靠り・吏職流外の途に由りて出身して官に做到するは、往々にして則ちこのような命である。この説は《燭神経》から出る。
古人云:祿前二辰為背祿,後二辰為向祿。沉芝取建,向,近,合四字為貴,若甲祿在寅,亦寅為建,丑為向,卯為近,亥為合,餘準此。又曰建不如向,近不如合,以為四字中,得兩字者發早,至於主貴惟建合兩字也。(三命提要)
古人がいう――禄前の第二辰を「背禄」と作り、禄後の第二辰を「向禄」と作る。沈芝は則ち建・向・近・合の四個の字を取りて以て貴を論ず――甲の禄は寅に在り、寅本身を「建」と作り、丑を「向」と作り、卯を「近」と作り、亥(寅と相合す)を「合」と作り、残りの各干は此を照りて類推す。彼がまたいう――建は向に如かず、近は合に如かず。この四個の字裏に能く両個を占むるは、発達すること早し。しかして真に貴を主るは、ただ建・合のこの両字ありのみ。この説は《三命提要》から出る。
禄位会合
祿若會見則富貴,相合則奮迅,遇食神則福緊,值天牛力慢,切忌沖破。甲祿在寅而得己亥,乙祿在卯而得庚戌,丙戊祿在巳,而得辛巳癸巳,丁己祿居午,而得壬午甲午,庚祿居申,而得己巳,辛祿在酉,而得丙辰,壬祿在亥而得丁亥,癸祿在子,而得戊子,以上十位,謂之相合祿。
禄は能く聚会相見すれば則ち富貴を主り、禄と別柱と相合すれば則ち奮発迅捷を主り、禄が食神に遇上すれば則ち福気の収め得ること緊密なり。もし「天牛」のこの類の鈍滞の神に碰上せば、力量の発揮する便ち慢し。しかして最も忌諱するは冲破せらるるなり。いわゆる相合の禄とは、例如――甲の禄は寅に在りて命中に己亥を得(甲己合・寅亥合)、乙の禄は卯に在りて庚戌を得(乙庚合・卯戌合)、丙戊の禄は巳に在りて辛巳・癸巳を得、丁己の禄は午に在りて壬午・甲午を得、庚の禄は申に在りて己巳を得、辛の禄は酉に在りて丙辰を得、壬の禄は亥に在りて丁亥を得、癸の禄は子に在りて戊子を得る。以上のこの十種は、皆「相合禄」と作る。
壬食甲,甲祿在寅,從而得甲寅;癸食乙,乙祿在卯,從而得乙卯;戊食庚,庚祿居申,從而得庚申;己食辛,辛祿在酉,從而得辛酉。以上四位,謂之食神帶祿。甲食丙,從而得丙申或丙寅;乙食丁,從而得丁未或丁卯;丙食戊,從而得戊申;丁食己,從而得己未;庚食壬,從而得壬寅;辛食癸,從而得癸丑。以上八位,謂之食神合祿。丙戊祿居巳,丁巳祿居午,四干而得二支,謂之三見祿也。
壬は甲を以て食神と為し、甲の禄は寅に在れば、だから壬人は甲寅を得。癸は乙を以て食神と為し、乙の禄は卯に在れば、だから癸人は乙卯を得。戊は庚を以て食神と為し、庚の禄は申に在れば、だから戊人は庚申を得。己は辛を以て食神と為し、辛の禄は酉に在れば、だから己人は辛酉を得。以上の四種は、食神は自己就職して禄上に坐し、「食神帯禄」と作る。再び看れば――甲は丙を以て食神と為し、丙申あるいは丙寅を得べし。乙は丁を以て食神と為し、丁未あるいは丁卯を得べし。丙は戊を以て食神と為し、戊申を得べし。丁は己を以て食神と為し、己未を得べし。庚は壬を以て食神と為し、壬寅を得べし。辛は癸を以て食神と為し、癸丑を得べし。これらは食神と禄と相合して、「食神合禄」と作る。至于丙・戊の禄は皆巳に在り、丁・己(原書「巳」は当に「己」と作すべし)の禄は皆午に在り、四個の天干は卻ってただ両個の地支を共用す。この種の情形を「三見禄」と作る。
禄気相親
甲寅乙卯庚申辛酉之命,與日上或時上干支同者,謂之本祿入鳳池,更遇天乙天官食神驛馬居其上,有氣而不犯空亡者文貴命也。本食甲寅,得乙卯為帝坐,本是庚申,得辛酉為帝坐,謂支順祿入鳳池,本是辛酉得庚申為帝坐,本是乙卯得甲寅為帝坐,謂之逆祿入鳳池。
本命が甲寅・乙卯・庚申・辛酉のこの四柱の一なれば、干支本身便ち禄で、もし日柱あるいは時柱上にまた同様の干支出現せば、則ち「本禄入鳳池」と作る(鳳池は中書省を指し、則ち宰相の弁公する所)。もしこの上に再び天乙貴人・天官・食神・駅馬に遇到し、本気有力にしてまた空亡を犯さざれば、便ち文職顕貴の命である。本命が甲寅にして日・時に乙卯を得るを「帝坐」と為し、本命が庚申にして辛酉を得るを帝坐と為し、地支は依次に前進して、「支順禄入鳳池」と作る。反过来说えば本命が辛酉にして庚申を得、本命が乙卯にして甲寅を得るは、地支は往回に退きて、則ち「逆禄入鳳池」と作る。
丙寅得辛巳,戊寅得癸巳,丁人得壬午,己壬得甲午,壬人得丁亥,癸人得戊子,在於帝坐謂之合祿入鳳池。甲寅乙卯丙辰丁巳丙午己未庚申辛酉戊戌癸亥壬子癸丑十干在十二辰上,如五位中得之多或得之全,謂之祿氣專位。
再び有り――丙寅が辛巳を得、戊寅が癸巳を得、丁人が壬午を得、己人が甲午を得、壬人が丁亥を得、癸人が戊子を得――干と干と相合し支上また禄なれば、これらもし帝坐(日支・時支)の上に落つれば、則ち「合禄入鳳池」と作る。至于甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・丙午・己未・庚申・辛酉・戊戌・癸亥・壬子・癸丑のこの一串は、十天干の各自十二地支上に安じ干支同気の組合せである。もし年・月・日・時・胎のこの五個の位次裏に得ること多く、甚だしきは全都得れば、則ち「禄気専位」と作る。
甲寅得己亥,乙卯得庚戌,戊辰得癸酉,丁巳得壬申,丙午得辛未,己未得甲午,庚申得乙巳,辛酉得丙辰,戊戌得癸卯,癸亥得戊寅,壬子得丁丑,己丑得甲子,在日上謂之祿氣乘本主,在時上謂之祿氣親帝坐也。(閻東叟書)
下面の十二組は、毎一組皆天干相合・地支もまた相合するの一対で、禄気は此に因りて緊緊相連す――甲寅は己亥に配し(甲己合・寅亥合)、乙卯は庚戌に配し、戊辰は癸酉に配し、丁巳は壬申に配し、丙午は辛未に配し、己未は甲午に配し、庚申は乙巳に配し、辛酉は丙辰に配し、戊戌は癸卯に配し、癸亥は戊寅に配し、壬子は丁丑に配し、己丑は甲子に配す。取法は皆第一組と相同なり。このような組合せがもし日柱上に落つれば、「禄気乗本主」と作る。時柱上に落つれば、「禄気親帝坐」と作る。この説は《閻東叟書》から出る。
官崇位顯定知夾祿之鄉。王氏注云:癸祿在子,子前後辰遇癸四柱得之者曰夾祿,又謂之拱祿,祿得虛拱以待用,祿之所主者,官爵也,如此則官爵自然榮顯。
《珞琭子》の賦文にいう――官位崇高顕達の人は、命裏に一定有りて夾禄の郷なり。王氏が注を作していう――癸の禄は子に在り、もし四柱中に癸亥・癸丑出現して、子のこの一支を把りて前後両頭より虚虚夾住すれば、則ち「夾禄」と作り、また「拱禄」と作る――禄は併せて実見せずして、被りて当中に拱せられ備用を留めらる。禄の主する所は正に官爵なれば、だからこのような命は、官爵は自然に栄顕す。
生月帶祿入居赫奕之尊。瑩和尚注云:本命祿元與生日同者是也,其祿元用日干求之,假令庚子人甲申月得乙庚之日使用五子推之,甲申是也。(珞琭子)
賦文にまたいう――生月上に禄を帯ぶる人は、能く顕赫尊貴の位に居る。瑩和尚が注を作していう――これは本命の禄元と生日とが同じく一処に在るを指す。禄元は日干を用いて求むるを要す。譬如庚子年生の人が甲申月に生まれれば――庚の禄は申に在り、しかして乙・庚の年は五虎遁を用いて月干を推すに、申月は正好甲申に排到し、禄は則ち生月上に落つるなり。この説は《珞琭子》から出る。
甲好寅方庚好申,更將戊己附炎神,日時並有三重祿,須作清華職位人。此謂十干祿也,見生旺福神,則為貴祿,若遇死絕刑破則為絕祿。(鬼谷要訣)
歌訶にいう――甲は寅のこの一方を喜び、庚は申のこの一方を喜び、戊と己は則ち丙丁のこれらの火神の上に附するを要す(火土同宮)。日柱・時柱上に再び三重の禄気あれば、此人は必定清要顕貴の官を為る。ここに講ずるは則ち十干の禄である――禄もし生旺の地と福神とに見れば、便ち貴禄なり。もし死絶・刑破に碰上せば、則ち絶禄と成る。この説は《鬼谷要訣》から出る。
