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六害を論ず

宋 · 廖中 · 第31巻 / 40

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

子未相害者,謂未以旺土害子旺水,此勢【家】相害也。故子人見未則為害,未人見子不為害也。神白經云:未為旺土來害子水,故子人見未,更有真鬼,其害尤重。李虛中云:未害子,陰男陽女,尤忌。丑午相害者,謂午以旺火凌丑死金,此官鬼相害也。故丑人見午則為害,午人見丑不為害矣。丑人見午,而午更帶丑干之真鬼,為害尤重。

「六害」の第一組は子と未との相害なり。未曾旺の土を把て去りて子の中の旺水を害す、これは勢を仗りて人を欺く式の相害に属す。ゆゑに子年生の人未を見てこそ害と算し、未年生の人子を見ては害と算せず。《神白経》に曰く、未は旺土にして、前來して子の中の水を害す。此に因りて子年生の人未を見て、もしさらに真正の鬼星を帯ぶれば、害すること殊に重し。李虚中に曰く、未子を害するこの一組は、陰年生の男子と陽年生の女子と殊に忌諱す。第二組は丑と午との相害なり。午当旺の火を把て去りて丑の中の已死の金を欺凌す、これは官鬼式の相害に属す。ゆゑに丑年生の人午を見てこそ害と算し、午年生の人丑を見ては害と算せず。丑年生の人午を見て、而して午の上また丑を剋する干の真鬼を帯ぶれば、為害すること便ちさらに重し。

燭神經云:午有旺火,害丑之中墓金,此鬼賊相害也。李虛中云:午害丑,陽男陰女尤忌。寅巳相害者,謂各恃臨官擅能而進相害也,若干神往來帶真鬼者,大凶。又有刑在其中也,不可不加減災福斷之。神白經云:若干神有鬼,其害甚重。李虛中云:寅害巳,陽男陰女尤忌。

《燭神経》に曰く、午の裏旺火ありて、去りて丑の中の墓に入るの金を害す、これは鬼賊式の相害に属す。李虚中に曰く、午丑を害するこの一組は、陽年生の男子と陰年生の女子と殊に忌諱す。第三組は寅と巳との相害なり。両者各自臨官の位を倚仗して強を逞しくし進を争ひて彼此傷害す。もし天干往来の間また真鬼を帯ぶれば、便ち大凶なり。この一組の裏になほ刑を夾雑して、吉凶を推断する時加减斟酌せざるを得ず。《神白経》に曰く、天干の上もし鬼星あれば、害すること甚だ重し。李虚中に曰く、寅巳を害するこの一組は、陽年生の男子と陰年生の女子と殊に忌諱す。

三命提要云:丙寅遇乙巳,是同類相害,為災亦重。卯辰相害者,謂卯以旺木凌辰死土,此以少凌長相害也。故辰人見卯則為害,卯人見辰不為害也。若辰人見卯,而卯更帶辰干之真鬼,則其害尤重。燭神經云:卯恃旺木害辰之墓土,此恃勢相害也。神白經云:若更見鬼尤甚。珞琭子云:輕重校量也,申亥相害者,謂各恃臨官競嫉,才能爭進相害也。故申見亥,亥見申,均為六害,若干頭更帶真鬼,尤重。神白經云:申亥均為六害,更納音相剋尤甚。

《三命提要》に曰く、丙寅乙巳に遇上すれば、同類相害に属して、災を成すもまた重し。第四組は卯と辰との相害なり。卯当旺の木を把て去りて辰の中の已死の土を欺凌す、これは以幼凌長式の相害に属す。ゆゑに辰年生の人卯を見てこそ害と算し、卯年生の人辰を見ては害と算せず。もし辰年生の人卯を見て、而して卯の上また辰を剋する干の真鬼を帯ぶれば、害すること殊に重し。《燭神経》に曰く、卯は旺木を仗りて去りて辰の中の墓土を害す、これは恃勢相害に属す。《神白経》に曰く、もしさらに鬼星を見れば便ちさらに厲害なり。《珞琭子》に曰く、軽重は仔細に権衡するを要す。第五組は申と亥との相害なり。両者各自臨官の位を倚仗して彼此嫉妒して争りて能を顕して相害す。ゆゑに申亥を見、亥申を見て皆六害と算す。もし天干の上さらに真鬼を帯ぶれば、為害すること殊に重し。《神白経》に曰く、申と亥と互に六害と為り、もし納音さらに相克すれば便ちさらに厲害なり。

酉戌相害者,謂戌以死火害酉旺金,此嫉妬相害也。幫酉人見戌則凶,戌人見酉則無災也若乙酉人得戊戌則為害尤甚,干見鬼帶六害來相害也。(並玉宵寶鑑)燭神經云:戌有墓火,妬酉金氣之旺,此鬼妬相害也。神白經云:乙酉人不得見戊戌日時,乙為真金,戊為真火,克金。

第六組は酉と戌との相害なり。戌已死の火を把て去りて酉の中の旺金を害す、これは嫉妒式の相害に属す。ゆゑに酉年生の人戌を見て凶と為し、戌年生の人酉を見ては災なし。もし乙酉年生の人戊戌を得れば、害すること殊に厲害にして、天干の上鬼星を現出し、また六害を帯びて一同に来たりて傷るを以てなり。以上《玉霄宝鑑》に出づ。《燭神経》に曰く、戌の裏墓に入るの火ありて、酉の中の金気正に旺なるを嫉妒す、これは鬼妒式の相害に属す。《神白経》に曰く、乙酉年生の人は戊戌の日柱・時柱を見る可からず。乙は真金にして、戊は真火にして、火来たりて金を剋す。

六害者,十二支凌戰之辰,若納音相剋者凶,各詳逐類相害之情,以決吉凶。大忌羊刃、劫殺、官符,則災為尤甚。寅申巳亥此四位相害,生旺則主人神緊貌峻,好爭奪,激作。死絕則多謀少成,強學好義。做事兀兀,趨進無厭。入貴格,則有操守善專權,入賤格,則好大權,司刑典兵。入賤格,則謀生於不義之地也。子未相害,生旺死絕皆主不利骨肉,妨害六親,入貴格則多妻妾之累,入賤格孤獨無依之人也。

六害は十二地支彼此欺凌交戦する位次にして、もし納音また相克すれば便ちさらに凶なり。須らく分別して毎一組の相害の情形を体察し、こそ吉凶を断定するを得。それ最も羊刃・劫殺・官符と同見するを忌み、あれば災禍殊に厳重なり。寅・申・巳・亥のこの四支の相害は、生旺の地に処れば、人神気緊繃・相貌厳峻にして、争を好み奪を好み、行事激烈なり。死絶の地に処れば、則ち多謀にして少成、勉强学を好み故に仗義を作し、事を辧ずるに孜孜不倦、進取厭はず。命貴格に入るは、操守ありて善く専権す。賤格に入るは、則ち大権を貪慕し、あるいは刑獄兵事を掌り、甚だしきは不義の門路を靠りて生を謀る。子未の相害は、生旺を論ぜず死絶を論ぜず、皆骨肉に利あらず六親を妨害す。貴格に入るは多く妻妾の拖累を受け、賤格に入るは便ち孤独依拠なきの人なり。

戌害酉,鬼妬相害,生旺,不容物,多剛戾,死絕,妬狠憎能。入貴格則多奸侫及闇昧無辜之訟。入賤格則賊害陰狡,為性不良。凡六害,大率主防害、孤獨,淫泆,不利六畜、田財,少骨肉,陰小婦人之命尤忌也。(燭神經)

戌酉を害するは鬼妒相害に属す。生旺の地に処れば、人別人を容るる能はず、性情多く剛愎乖戻なり。死絶の地に処れば、則ち忌妒狠毒にして、才能ある人を憎恨す。命貴格に入るは、多く奸佞の行および暗昧無端の官司あり。賤格に入るは、則ち残害陰狡にして、本性不良なり。総じて説へば、六害多くは妨害・孤独・淫佚を主り、六畜と田産銭財とに利あらず、骨肉縁薄し。女子と小児の命は殊にそれを忌諱す。この説は《燭神経》に出づ。

未合在午,午沖子,而子未害生。卯害於辰,辰酉合,而卯沖酉破。亥申重得,五嶽常慎傷殘;寅巳兩關,四體必憂廢棄。因晝夜陰陽之氣,感而為六合,因六合而生六害,因六害而忘晝夜,陰陽之氣得之連併,必有折傷,故云:兩關,又曰,重得亥與申,屬西北為陽也,氣高而併於上,是以言五嶽,寅與巳屬東南,為陰也,氣沉而併下,是以言四體。

未と午と相合し、午また子と相冲し、此に於て子未の害便ち産生す。卯の辰を害する所は、辰と酉と相合し、而して卯また酉を冲破するを以てなり。亥と申と重複して出現すれば、五岳のごときの頭面躯幹は常に傷残を提防するを要す。寅と巳と両相関鎖すれば、四肢必定残废を擔憂すべし。これは昼夜陰陽の気交感して六合を結成し、六合よりまた六害を生出し、六害よりして昼夜の分打乱せらるるを以てなり。陰陽の気一旦このように連并して一処に在れば、必ず折傷あり。ゆゑに「両関」と称作す。又説く、亥と申とは西北に属して陽にして、気位高くして并聚して上に在り。ゆゑに五岳すなはち頭面を把て言ふ。寅と巳とは東南に属して陰にして、気位沈みて并聚して下に在り。ゆゑに四体すなはち手足を把て言ふ。

六害は剥官の殺と為り、李広侯を封ぜられず

凡人入命中得清要之格,而犯六害者,終不顯,更有破祿刑沖輔之,必遭貶剝,蓋六害亦曰剝官殺,行年亦忌之。(並壺中子)

凡人の命に清貴顕要の格局を排出して、却つてまた六害を犯せば、終究顕達して起らず。もしさらに破禄・刑・冲の類の旁に於て幇兇するあれば、必定貶官削職に遭はん。六害此に因りてまた「剥官殺」と呼び、流年それの上に走り到れば同じく忌諱を要す。以上《壺中子》に出づ。

六害の徙、命に七傷の徙あり

瑩和尚注云:凡看人命,或值一兩重六害,或屐轉凶殺害沖,如此之人,命有七傷之事。王氏注云:七傷者不刑六親,則傷自身矣。(珞琭子)六害之人忌日時,老年殘疾苦何依,又逢羊刃神相【蝕】,不中鋒鋩虎亦欺。(金書命訣)

瑩和尚注を作りて曰く、凡そ人の命を看るに、もし一両重の六害に碰上し、あるいは輾転して凶殺の相害相冲するに遇へば、この種の人命の裏に便ち七傷の事あり。王氏注を作りて曰く、いはゆる七傷は、六親を刑克するならざれば、便ち自己身上に傷るなり。以上《珞琭子》に出づ。《金書命訣》に歌訣ありて曰く、六害を犯す人は最も日柱・時柱の上に於てこれを見るを忌み、老来残疾にして依拠なし。もしさらに羊刃と神煞と彼此相蝕するに逢へば、たとへ刀鋒を躱避し得るも、なほ須らく虎狼に欺凌せられん。

凡命犯六害,大忌支干相傷於日時上之上,最緊,名曰大害,身命宮次之,便是貴格,貴自貴,害自害也。(廣信集)大抵值六害,主妨害六親,少兄弟,縱有亦如無,兼起命宮看之,其害落何宮分,逐宮分斷之。(李虛中書)六害如逢度歲,終身少樂。(隱迷賦)

《広信集》に曰く、凡そ命六害を犯すは、最も干支日柱・時柱の上に於て互相傷害するを忌み、この一層最も要緊にして、「大害」と呼作す。身宮・命宮に落つるは次の一等なり。たとへ貴格なるも、また貴は貴に帰り害は害に帰り、両に相抵せず。《李虚中書》に曰く、大体六害に遇へば、六親を妨害し兄弟稀少を主り、たとへ兄弟あるも如同なきがごとし。なほ須らく命宮に配合して看るべく、害いづれの宮に落つるや、便ちあの一宮を按じて断ず。《隠迷賦》に曰く、六害もし流年経過するに逢へば、一輩子皆楽しみ少なからん。

空亡を論ず

空亡例

每旬管兩空亡,分前後五辰,各有所屬,假令甲子旬中無戌亥,自甲子至戊辰,以戌為空亡,自己巳至癸酉,以亥為空亡,餘彷此。(林開五命)太乙降誕經云:空亡者,旬後兩位也。

「空亡」の取法は、毎一旬両個の空亡を管し、一旬の十天を前後各五天に分かち、各々属する所有り。例えば甲子のこの一旬の裏に戌・亥の両支なければ、甲子より戊辰に至るこの五日は、戌を以て空亡と為し、己巳より癸酉に至るこの五日は、亥を以て空亡と為し、余の各旬はこれを照らして類推す。この説は《林開五命》に出づ。《太乙降誕経》に曰く、いはゆる空亡とは、便ち一旬の後に空出るあの両位なり。

凡論空亡,每旬兩空亡須分前後,假令甲子旬無戌亥,自甲子至戊辰,以戌為空亡,自己巳至癸酉,以亥為空亡,若甲子至戊辰見亥,不作空亡。又有輕重,若甲子至戊辰,見壬戌,則為重,見戊戌之類為輕,己巳至癸酉,見癸亥,則為重,見乙亥之類為輕。如甲子生,甲戌時,此時上正見空亡為差輕。如己巳生,癸亥時,此亦時上犯空亡,而犯之者重,此看空亡之訣,不可不知也。(穿珠指掌)

凡そ空亡を推論するに、毎一旬の両個の空亡は必ず前後を分淸するを要す。例えば甲子旬の中戌と亥とを缺けば、甲子より戊辰に至るは戌を以て空亡と為し、己巳より癸酉に至るは亥を以て空亡と為す。もし是れ甲子より戊辰に至るのこれらの日亥を見れば、便ち空亡と算せず。空亡なほ軽重の別あり。甲子より戊辰に至るの間に於て壬戌を見れば、重と算し、戊戌の一類を見れば軽と算す。己巳より癸酉に至るの間に於て癸亥を見れば、重と算し、乙亥の一類を見れば軽と算す。例えば甲子日出生の人甲戌時に逢へば、時柱の上正に空亡を見、程度較べて軽し。己巳日出生の人癸亥時に逢へば、同じく時柱空亡を犯すも、却つて犯すこと甚だ重し。これは空亡を看るの訣竅にして、命を学ぶ人知らざる可からず。この説は《穿珠指掌》に出づ。

干空亡

甲人見癸,乙人見甲,丙戊人見乙,丁巳人見丙,戌庚人見丁巳,辛人見庚,壬人見辛,癸人見壬。甲子旬見壬,甲戌旬見庚辛,甲申旬見丁巳,甲午旬見丙戌,甲辰旬見甲乙,甲寅旬見癸。寅午戌月壬,巳酉丑月甲,申子辰月丙,亥卯未月庚。

「干空亡」は空亡を把て天干の上に落とし看るなり。甲日主癸を見、乙日主甲を見、丙と戊日主乙を見、丁と己日主丙を見、戊と庚日主丁・己を見、辛日主庚を見、壬日主辛を見、癸日主壬を見。旬を按じて分かてば、甲子旬は壬を見、甲戌旬は庚と辛とを見、甲申旬は丁と己とを見、甲午旬は丙と戊とを見、甲辰旬は甲と乙とを見、甲寅旬は癸を見。月支の三合局を按じて分かてば、寅午戌月は壬を見、巳酉丑月は甲を見、申子辰月は丙を見、亥卯未月は庚を見。

真空亡

甲子旬土水,甲戌旬金,甲申旬火土,甲午旬土火,甲辰旬木,甲寅旬水土。空亡空亡幾多般,干人闕處悞人看,此法用之無準則,應是空亡有秘藏。古傳金木水火土,五行窮此盡陰陽,若人逢之生坎坷,名利雖有反被傷,四柱臨之隨分過,狂【圓】於身禍難當,三生親傳宰公訣,學者雖能得此詳。時緊日慢,若日犯之,卻被時刑害破,亦有其福,須主坎坷。珞琭子有云:聞喜不喜,是六甲之虧盈;當不憂,賴五行之救助。

「真空亡」は旬を按じて五行に配す。甲子旬は土と水とに属し、甲戌旬は金に属し、甲申旬は火と土とに属し、甲午旬は土と火とに属し、甲辰旬は木に属し、甲寅旬は水と土とに属す。歌訣に曰く、空亡究竟多少種あるや。単に天干の缺処を従りて看れば、往々にして人を誤る。この法子用起するに準則なく、想必く空亡別に秘伝あらん。古来相伝えて金木水火土に配するを要す、五行陰陽の理を窮尽せり。人もし真空亡に逢上せば、一生坎坷にして、たとへ名利あるもかへつて傷られん。四柱の上それに臨めば、なほ可く安分に日を度らん、もしさらに狂放不羈して其の身に加へれば、禍事便ち擔當して起らず。これは三生親伝の宰公口訣にして、学者領会する能くとも、また須らく細究すべし。空亡時柱の上に落つる最も緊要にして、日柱の上に落つる稍し緩なり。もし日柱これに犯して、却つてまた時柱に刑害冲破せられば、旧来として福気ある能くとも、ただ一生免れず坎坷ならん。《珞琭子》に曰く、喜訊を聴到してかへつて喜ばざるは、あれは六甲盈あり虧あるなり。本当に憂愁すべくとも憂愁するを要せざるは、全く五行の前來救助に靠るなり。

空亡を説く

空亡之法雖備,不言太歲,此空亡只用生日旬中空亡極緊,如運見空良則倍之,如太歲空亡,則不佳。又云:空亡合其破宅,甕牖蓬樞。太歲前後犯天地鬼,為破宅殺。若與空亡合,主一生貧賤之人。(並神白經)

空亡の算法は完備するといへども、却つて太て太歳を談ぜず。ここの空亡はただ生日の在る所のあの一旬の空亡を取り、最も緊要にして、大運さらに空亡を見れば、凶意便ち倍加す。もし太歳もまた空亡に落つれば、あれば便ちさらに好からず。又説く、空亡もし「破宅殺」と相合せば、人破瓮窓を當て蓬草門を作すの屋子の裏に住す。太歳の前後天鬼・地鬼を犯着するを、便ち破宅殺と呼ぶ。それ一旦空亡と相合せば、此人一生貧賤を主る。以上《神白経》に出づ。

互換空亡

甲子壬戌,乙丑癸亥,甲戌壬申,乙亥癸酉,甲申壬午,乙酉癸未,甲午壬辰,乙未癸巳,甲辰壬寅,乙巳癸卯,甲寅壬子,乙卯癸丑。以上空亡,如人遇之,主一生財物耗散,大破家宅,兼為人不閒。(林開五命)

「互換空亡」は共に十二組あり。甲子と壬戌、乙丑と癸亥、甲戌と壬申、乙亥と癸酉、甲申と壬午、乙酉と癸未、甲午と壬辰、乙未と癸巳、甲辰と壬寅、乙巳と癸卯、甲寅と壬子、乙卯と癸丑。人もしこの一類の空亡に遇へば、一生銭財耗散・家宅大破するを主り、しかも人として一刻も清閑を得ず。この説は《林開五命》に出づ。

空亡は切に互換を怕る

以實為空,則實可以映其空,以空為空,則空無所映帶,故得常空亡者,致災淺,得互空亡者致災重。假令甲子年壬戍日,甲子正空亡在壬戍,其壬戍乃甲寅旬也。甲寅旬中空亡復在子,而甲子為年,乃空亡互換,餘倣此。(壺中子)

実を把て空に當てれば、実はなほ能くあの空を映襯して出す。空を把て空に當てれば、空は便ちさらに映襯する可きなし。ゆゑにただ尋常の空亡を犯すは、災を招くに較べて淺し。互換の空亡を犯せば、災を招くに便ち重し。例えば甲子年・壬戌日は、甲子のこの一旬の正空亡壬戌の上に落ち、而して壬戌また甲寅旬に属し、甲寅旬の空亡恰好く子上に落ち、甲子偏に年柱なれば、これ便是空亡互換にして、余はこれを照らして類推す。この説は《壺中子》に出づ。

四大空亡歌

甲子並甲午,旬中水絕流,甲寅與甲申,金氣沓難求,若人三處遇,還似葉驚秋。以上四大空亡,若值三重者,夭壽,更於胎日乃胎氣中值者瞬息為期。(金書命訣)

歌訣に曰く、甲子と甲午の両旬の裏水気断絶して流れなく、甲寅と甲申の両旬の裏金気杳然として尋ね難し。人もし三処に於て皆これに遇へば、秋風の裏の落葉のごとく驚惶して飄零せん。以上便是四大空亡なり。もし三重に犯せば、寿命短促を主る。もしまた胎元の日・胎気の中に於てこれに撞上せば、性命ただ瞬息の間に在り。この説は《金書命訣》に出づ。

五鬼空亡

甲己見午,乙庚見辰巳,丙辛見寅卯,丁壬見子丑,戊癸見申酉。

「五鬼空亡」は日干を按じて地支に配す。甲日と己日と午を見、乙日と庚日と辰と巳とを見、丙日と辛日と寅と卯とを見、丁日と壬日と子と丑とを見、戊日と癸日と申と酉とを見。

破祖空亡

甲乙人見午,丙丁人見申,戊己人見戍,庚辛人見子,壬癸人見寅。(並廣錄)

「破祖空亡」は日干を按じて地支に配す。甲日と乙日と生の人午を見、丙日と丁日と生の人申を見、戊日と己日と生の人戌を見、庚日と辛日と生の人子を見、壬日と癸日と生の人寅を見。これに犯上する人は祖業を敗破するを主る。以上《広録》に出づ。

また五鬼空亡

甲己巳午鬼來存,乙庚寅卯莫開門,丙辛子丑君須記,丁壬戌亥守黃昏,戊癸但看申酉位,限至斯鄉定主貧。天寶經作犯空亡一世貧。空亡見天乙,倒來剋命,如甲寅水,見辛丑土,為鬼來剋命,又戊午見丁丑日,庚申見乙丑之類。

もう一種の「五鬼空亡」の歌訣に曰く、甲日・己日は巳と午との上に鬼身を存し、乙日・庚日は寅卯の地に走り到るに門を開くなかれ、丙日・辛日は須らく子と丑とを記住すべし、丁日・壬日は戌亥の間に於て黄昏を守り、戊日・癸日はただ申と酉とを看る。運限これらの地方に走り到れば、注定して貧寒なり。《天宝経》は末の一句を把て「空亡を犯す一世貧」と作す。空亡もし天乙貴人と相見れば、かへつて頭を回して命を剋す。例えば甲寅納音水に属し、辛丑納音土に属するを見れば、便是鬼来たりて命を剋す。又如戊午丁丑日を見、庚申乙丑を見の類は、皆同じ一個の道理なり。

帶殺天中又更親,定應刀鑷立其身,忽逢四孟來臨者,彩畫多能足巧人。天中無沖,無剋,無合,謂真空亡,四孟空亡大毒,只作小伎巧術人。(鬼谷要訣)

歌訣にまた曰く、凶殺を帯びて「天中」也即是ち空亡とさらに親近する人は、注定して刀剪鑷子の一類の手藝を靠りて身を立つるを要す。もし忽然として寅・申・巳・亥の四孟の位の臨照に逢へば、便ち多くは彩絵描画するに善きの巧手匠人なり。天中もし冲なく・克なく・合なければ、こそ真空亡と呼ぶ。四孟の上の空亡は毒性最も大にして、ただ個の小技藝・小方術の人を做るのみ。この説は《鬼谷要訣》に出づ。

印祿臨空虛有名,平生向善老無成,逢其馬貴來相救,縱得官資又複停。胎裹生逢怕遇空,遇空時節自昏蒙,曉君十步有九計,不免飄飄西復東。

歌訣に曰く、印綬と禄神と空亡の上に落つれば、過ぎず徒らに虚名あり、一輩子善に向かふもまた老に到りて成らず。たとへ駅馬・貴人の前來解救あるも、たとへ官職俸禄を得るも、甚だ快くまた停頓して下る。又説く、胎の中より出生に到るは最も空亡に撞上するを怕れ、一たび空亡に遇へば人昏昧蒙昧なり。たとへ聡明にして十歩を走りて九条の計策を生ずるに到るも、また免れず東飄西蕩にして居所定まる所なからん。

天中乃十干不及之處,空亡之辰,如刑害,則全要天中解之。若祿馬之類切忌臨之,管輅曰:甲寅丑未天乙嗔之,庚午亥申惡殺,殺無氣,蓋天中能解惡殺之凶,亦能散福神之氣,三合、六合、墓庫上逢之,多僧道處士之命,純粹駁雜,吉凶神殺,尤在詳之。(閻東叟書)

天中便是十天干の排布して到らざるの地方、也即是ち空亡の落つる所の地支なり。命の裏もし刑害あれば、全く天中に靠りて化解す。ただし禄・馬の一類の吉神は却つて切にそれの上に落つるを忌む。管輅に曰く、甲寅日は丑・未の上に於て、天乙貴人かへつて嗔怪するを要す。庚午日は亥・申の上に於て悪殺にして、而して殺空亡に落つれば便ち気力を没す。見るべく天中既に能く悪殺の凶を化解し、また能く福神の気を吹散す。もし三合・六合あるいは墓庫の位の上に於てこれに逢着せば、多くは僧道隠士の命なり。命局究竟纯粹なるか駁雑なるか、吉神と凶殺と如何に配合するや、殊に須らく仔細に辨明すべし。この説は《閻東叟書》に出づ。

天中殺即空亡是也,生旺則器度寬大,動招虛名,長大肥滿,多意外無心之福,死絕則一生成敗飄泊,但在我有氣之地,則不能為禍也。大忌支干與天中相合,是謂小人得位,則奸詐譎詭,靡所不為。若為我所尅,是謂天中受殃,反為特達之福。如戊午火人,見甲子金是也。其神性無常,與官符併則妄媚多文,與劫殺併,則校勇,與大耗併,則顛倒鶻突、與建祿併,則一生破散,與咸池併,則多兇暴卒,惟夾貴、華蓋、三奇、學堂併者,大聰明脫俗。(燭神經)

「天中殺」便是空亡なり。それ生旺の地に処れば、人器量寛宏にして、動けば虚名を博得し、身材高大豊満にして、常に意外得来の福気あり。死絶の地に処れば、則ち一生成敗無常・四処に飄泊す。ただしそれただ命主の気ある地方に落つれば、便ち禍を作成せず。最も干支天中と相合するを忌諱し、あれを小人得位と呼び、人便ち奸詐詭譎にして、何の事も幹し出すを得。もし天中かへつて命主に克せられれば、便ち天中殃を受くと呼び、かへつて成りて格外通達の福気と為る、例えば戊午納音火に属する人甲子納音金に属するを見れば便是なり。この顆の星性情反覆無常にして、官符と併見すれば、便ち虚妄諂媚にして文辞を売弄するを好み、劫殺と併見すれば、便ち逞強斗狠し、大耗と併見すれば、便ち顛三倒四・糊裏糊涂し、建禄と併見すれば、則ち一生破敗離散し、咸池と併見すれば、多く凶暴にして猝然として禍に遭ふ。ただ夾貴・「華蓋」・三奇・学堂のこれらの吉星と併見する時のみ、こそ極めて聡明・流俗を超脱するを顕得す。この説は《燭神経》に出づ。

金空則聲,火空則明,水空則清,木空則死,土空則崩,又云,三者雖不畏,因他也減半。(廣錄)應凶殺在空而無害,旺相得空而亦利,至若空亡有用,類虛中而有應。應殺、害、刑在空亡,無合,動不為凶也。旺相處,明暗合,逢天月德見空亡,亦吉。夫響之有聲,莫非虛中也,實則不應,是以大人之命,要虛中之德,空亡自旺有用,乃大聲大應之器也。(鬼谷遺文)

一説あり、金空亡に逢へば便ち能く声を発し、火空亡に逢へば便ちさらに明るく、水空亡に逢へば便ち清澈にして、木空亡に逢へば便ち枯死し、土空亡に逢へば便ち崩塌す。又説く、金・火・水のこの三者は空を怕れざるといへども、福力もまた半分減ずべし。この説は《広録》に出づ。凶殺空亡の上に落つれば害を為さず、旺相の気空亡を得ても仍旧として利あり、見るべく空亡自ら其の用あり、譬へば器物の中間は空なるを以てこそ回响あらんがごとし。凡そ殺・害・刑の空亡の上に落ちてまた合なきは、動くも凶を成さず。旺相の地に処り、明合暗合ありて、また天徳・月徳に逢ひて空亡を見るは、同じく吉利なり。声响の発出し得る所以は、無非中間の空なるに因る。実心の物は便ち声出さず。ゆゑに大人物の命は、正にこの種の虚中の徳あるを要し、空亡自身当旺にして用あればこそ、大响大応の器量なれ。この説は《鬼谷遺文》に出づ。

空亡雖不佳,若沖破不為禍,論空亡止以年日所在,如申為空亡,得寅則破,為空亡受制,不能為災,反為福也。又看寅上有無福神,或有之,即災福並行,以皆受其沖也。(林開五命)

空亡好からずといへども、可れどもし冲破せられれば、禍患を成さず。空亡を論ずるはただ年柱・日柱の在る所の旬に按じて取るのみ、譬へば申は空亡にして、命の裏寅を得れば便ちそれを冲破し、空亡制伏を受けて、災を作す能はず、かへつて転じて福と為る。なほ須らく寅位の上福神あるや無きやを看るべし。もしも福神あれば、あれば災と福と同時に並行し、両者皆この一冲に動かせらるるを以てなり。この説は《林開五命》に出づ。

凡人命空亡本不好,若被日時或運沖刑者,反為虛聲殺,士人遇之飛聲走譽,淺者休舉,如劉提舉命,甲申年,丁丑月,乙亥日,甲申時,行壬午運,作當路。張運使命,如乙未年,乙酉月,乙丑日,丁亥時,行辛巳運,作監司,大振聲望。空亡要沖極好,若壬寅為空亡,壬申同類沖之,則不動,此為最毒。

人命空亡を帯ぶるはもと好からざるも、しかれども日柱・時柱あるいは大運に冲刑せられれば、かへつて変じて「虚声殺」と為り、読書人これに遇へば声名鵲起・誉れ時に満ちん。根基の淺き人は則ち過ぎず虚名を図るのみ。譬へば劉提挙の命は、甲申年・丁丑月・乙亥日・甲申時にして、壬午の大運を走り、権を掌るの要職を做し。張運使の命は、乙未年・乙酉月・乙丑日・丁亥時にして、辛巳の大運を走り、監司に当たりて声望去りて大いに振ふ。空亡は最も冲開せらるるを得るを好む。可れどもし壬寅は空亡にして、偏に同類の壬申を以てこれを冲せば、かへつて冲して動かず、これこそ最毒の情形なれ。

凡命犯藏頭空亡,本是禍,反為福,但戊己人帶之大好,戊子、戊午、己丑、己未、戊申、戊寅、己酉、己卯、戊辰、戊戍、己巳、己亥是也。(並廣集雲)

凡そ命の裏「蔵頭空亡」を犯すは、もと禍にして、却つてかへつて福と為る。尤も戊日・己日生の人これを帯ぶれば極めて好し。これらの干支は戊子・戊午・己丑・己未・戊申・戊寅・己酉・己卯・戊辰・戊戌・己巳・己亥なり。以上《広信集》に出づ。

康子祥曰:空亡最忌在建祿上,若更值於祿干四忌之上,極為害,又云:月日時一位值空亡者,不害,為大貴人,若兩位,雖有官不貴。(三命提要)

康子祥説く、空亡は最も「建禄」の上に落つるを忌む。もしさらに禄神天干の忌む所のあの四位に撞上せば、為害すれば極めて大なり。彼また説く、月柱・日柱・時柱の三処の中にただ一位の空亡に落つるは、妨害と算せず、かへつて可く大貴の人と成らん。もし両位の空亡に落つれば、たとへ官を做すも貴きを起さず。この説は《三命提要》に出づ。

空亡生時性重拗,更加華蓋兒應少,年上非的及防難,藝道僧流少宜保。凡命值空亡在時上,多拗性,為事高而虛,更見華蓋少子。日上見多庶出,或離妻潤親戚,妾或偶合,多淫亂,自身是藝術人或僧道,少年多厄。(沉芝源髓)

歌訣に曰く、空亡出生の時辰の上に落つれば、人の性子執拗にして沈重なり。さらに華蓋を加ふれば、子女必定稀少なり。年柱の上に落つれば則ち是非断たず、なほ災難を防備するを要す。この種の人多く技藝の一路を走るかあるいは僧道の流に入り、少年の時保全し難し。解釈して曰く、凡そ命中空亡の時柱に落つるは、人多半性情拗強にして、事を做すに志向高遠なるも流れて空虚に帰す。さらに華蓋を見れば便ち子息稀少なり。日柱に落つるは、多く庶出にして、あるいは妻子を離棄し・親戚に寄食し、妾室あるいは偶然結合する人と厮混し、行為多く淫乱にして、本人は則ち技藝に従事し、あるいは僧道を做り、少年の時災厄甚だ多し。この説は《沈芝源髄》に出づ。

凡空亡遇三者,主骨肉離散,拋失鄉井,橫遭官事,常主破財,祿馬與一切福神落空亡,皆為陷沒,大小運至此,三命又在衰鄉,財祿無氣,亦為死厄。(三命鈴)

凡そ空亡三重に碰上するは、骨肉離散・家郷を抛別し、横に官司に遭ひ、なほ常に破財するを主る。禄・馬および一切の福神空亡の上に落つれば、皆陷没して起らずと算す。大運小運ここに走り到り、年月日の三命また皆衰敗の郷に処れば、財と禄と皆気力なきは、あれ便是死亡の厄なり。この説は《三命鈐》に出づ。

第廿六巻

冲破を論ず

相沖者十二支戰擊之神,大概為凶,然有為福之甚者,凡沖處要相生,如辛巳沖癸亥,即是金生水也,餘依此推之。如同類及相尅者最凶,如壬申金尅庚寅之木,己卯沖己酉之土,皆不利矣。凡相生沖,主人聲望播流,高明出眾,科甲崢嶸,相尅沖,主人神清貌俊,襟韻脫俗,軒昂灑落,上視,仰面而行。

いはゆる「相冲」とは、十二地支両両相対して彼此交戦冲击する神煞にして、大体上凶を主るも、しかもかへつて大福を成就するもあり。凡そ相冲の処に遇ふは、須らく両柱の「納音」五行の相生する能くするや否やを看るべし。辛巳(白蠟金)の癸亥(大海水)を冲するがごときは、便是金去りて水を生ず、余はこれを依りて類推するを得。もし両辺の納音同一類に属し、あるいは互相克制せば、あれば最凶にして、例えば壬申剣鋒金の去りて庚寅松柏木を剋し、己卯城頭土の去りて己酉大驛土を冲するがごときは、皆不利を主る。凡そ相生に属する冲は、此人声望去りて四方に伝揚し、見識高明・抜類出萃にして、科挙功名峥嵘顕赫たるを主る。相克に属する冲は、此人神気清朗・相貌俊秀にして、胸襟気韻流俗を超脱し、挙止軒昂洒落にして、眼睛習慣として上に向かひ、臉を仰ぎて路を行くを主る。

死絕則精神峻急,骨氣緊實,趫捷便利、語聲清爽,輕動易悅,若相尅沖生旺,主人神剛貌肅,膽氣壯,倜儻敢為,多成敗。死絕則寒酸鄙薄,形容乖劣,動招凶辱,多夭折也。(燭神經)

相生の冲もし「死絶」の地に落つれば、其人便ち精神急躁にして、骨骼痩緊結実し、行動軽捷便利にして、説話声音清爽、性子好動にして容易く高興す。仮に是れ相克の冲また「生旺」の地に落つれば、此人神情剛強・相貌厳粛にして、胆気豪壮、倜儻敢作敢為にして、一生成敗起落皆多きを主る。相克の冲もし死絶の地に落つれば、便ち寒酸淺薄・形貌乖張醜陋に顕れ、一挙一動皆凶険羞辱を招来し、多く夭折の憂あり。以上《燭神経》に出づ。

【煩冗格】如甲子見午,乙丑見乙未,多破祖業,不生心不閒,內明有斷,假令祿高名重,終有一失也。【乖離格】如戊午見丙子,癸卯見丁酉,相沖相尅,五行不和而破命,再遇者,平生破散,衣食稍足,夭壽也。(並鬼谷命格)

「煩冗格」は、譬へば甲子年生の人柱の中に午を見、乙丑年生の人柱の中に乙未を見、この類の冲多く祖上の産業を敗破し、心の裏清閑を得ず、過ぎず内心明白・事に遇ふに決断あるを主る。たとへ禄位高く・名望重くとも、最終にまた免れず一次の大きな失落あらん。「乖離格」は、譬へば戊午の丙子を見、癸卯の丁酉を見、既に相冲また相克して、五行和せずして本命を破す。もしさらに重複して遇へば、一生破財離散し、衣食勉强して够用にして、寿命もまた長からず。この両格は皆《鬼谷命格》に出づ。

相沖還是自相生,集來帝座位無刑,更得華蓋兼權殺,為官清顯統雄兵。相沖相去要長生,見旺之時祿更亨,貪武若更臨時殺,為官清貴掌權兵。此論來去相沖生旺,如戊寅沖丙申,癸卯沖辛酉之類,得相生旺,五行氣不散,更得福神方妙,如甲申沖庚寅,丙子沖戊午,名生旺,沖不破。(並鬼谷要訣)

歌訣に曰く、相冲の両柱もし彼此なほ能く相生し、また帝旺の位に聚集して刑害なく、さらに「華蓋」星と権を掌るの殺星とを加へれば、この個人官を做れば必定清高顕達にして、能く精兵を統領せん。又説く、相冲の双方は須らく各自「長生」の地に坐し、行運旺気を見る時禄位さらに亨通せん。もし「貪狼」「武曲」の両星また時上の殺星に臨めば、官を做れば便ち清貴にして兵権を握らん。この両首の講ずる所は来去相冲するも仍ほ生旺に在るの情形にして、例えば戊寅の丙申を冲し、癸卯の辛酉を冲するの類、双方納音相生してまた皆旺気を得、五行の気至らず冲散せず、さらに福神の相助あればこそ上妙と算す。又如甲申の庚寅を冲し、丙子の戊午を冲するは、これを「生旺」と呼び、冲すといへども破と算せず。以上並びに《鬼谷要訣》に見ゆ。

天元變化書云:凡五行向旺者,不名破,向衰弱者,名破,如丙辰得丙戍最妙。戊子得戊午亦妙。若戊午火見戊子火,則名破也。又有聚旺格云:若眾木入寅卯,其間有沖擊者好。因旺極,故要沖擊,非旺,不可,餘皆凖此。

《天元変化書》に曰く、凡そ五行正に旺地に走向するは、これを冲すは「破」と算せず。正に衰弱に走向するは、これを冲してこそ破と呼ぶ。譬へば丙辰沙中土の丙戌屋上土を得るは最も美妙にして、戊子霹靂火の戊午天上火を得るもまた妙なり。かへつて若し是れ戊午火の戊子火を見れば、あれば便ち破と呼ぶ。書の中にまた「聚旺格」の説あり、もし満盤の木皆寅卯の地に聚まれば、其の間一点の冲击あるはかへつて好事なり。旺極処に到れば、非で冲击を靠りて疏泄せずんば不可なり。もし本来旺ならざれば、便ち絶対して冲す可からず。余の情形は皆この道理を照らして推す。

生旺連綿見吉神,更兼一七又為鄰,看看直入朝堂去,權握兵符助聖神。四沖生處自貧寒,更值凶神不足看,一種邪心偏作賊,父常嗔恨子常瞞。凡遇一七殺者,命吉則沖發。命凶則為禍破財。

歌訣に曰く、命中生旺の気連綿として断たず、また吉神照臨を見、さらに第一位と第七位と(即ち本命支とそれの对冲する支)緊緊として相邻呼応すれば、此のようの人眼の前に便ち直入して朝堂に入り、手に兵符を握りて君王を輔佐せん。又説く、四柱相冲して根基本来自ら単薄の人は、一生貧寒なり。さらに凶神に碰上せば、便ちさらに看るに値せざるにして、この種の人往々にして心術正しからず、偏に去りて賊を做るを要し、父親常に彼を怨恨し、児子もまた常に彼を瞞す。大凡この種の「一七」相冲の殺に遇ふは、本命吉のは、一冲かへつて発達し、本命凶のは、一冲すれば便ち禍を招き財を破す。

凡遇四柱沖破,如禍聚之地,有他位來沖,即謂破禍成福。如犯空亡有下位來沖,亦為福也,凡年月日時值此,必作食祿人。如福聚之地逢他處來沖,則破福成禍,必孤困。凡相生者,不為破,如丁未破癸丑是也。同類者,作破論,如丁未破丁丑是也。相尅者最為毒,如丁未破己丑是也。(林開五命)

凡そ是れ四柱の間の冲破は、須らく冲せらるるは何の地方なるを看るべし。もし禍気聚集の処別の柱に冲散せらるれば、これを「破禍成福」と呼ぶ。もし柱の中「空亡」を犯し、また下面の柱の来たりてこれを冲するあれば、同じく是れ福なり。年月日時いづれの一柱この種の情形に碰上すれば、此人必ず是れ俸禄食む可きの人なり。かへつて福気聚集の処別処より来たりて冲せば、あれば便是「破福成禍」にして、一生必定して孤単困頓す。凡そ相冲双方納音相生するは、破と當作せず、例えば丁未天河水の癸丑桑柘木を冲するがごとし。納音同類のは、便ち破を按じて論ずるを要し、例えば丁未水の丁丑澗下水を冲するがごとし。納音相克の毒害最も深し、例えば丁未水の己丑霹靂火を冲するがごとし。この説は《林開五命》に出づ。

凡命帶劫殺亡神相沖,主犯刑,若在死絕處主廢病多疾,如帶貴殺入局,有秀氣科名者,多入臺諫,終有惡疾而死,帶元辰,空亡,相沖,不是下賤,則是貧寒之士。五行枯瘁則賤,帶秀則虛聲,貧士之徒也。凡諸位沖破,如遇沖空亡,主禍中生福,若月沖日時,時沖年,名曰仇?殺,主與人無恩,內外多得憎嫌,或長病,或卒暴而死。

凡そ命中「劫殺」「亡神」を帯びてまた彼此相冲するは、此人刑法を触犯するを主る。もしこれらの神煞死絶の地に落つれば、則ち残廃久病・疾患纏身を主る。仮に帯ぶるは貴人の一類の殺また局を成し、命中秀气ありて能く科名を取るは、多半台諫の一類の言官の職に進入す、しかれども最後仍ほ悪疾を得て死せん。もし「元辰」「空亡」を帯びてさらに相冲を加へれば、此人は是れ身分的下賤ならざれば、便是貧寒の読書人なり。五行枯槁憔悴するは低賤を主り、たとへ秀气を帯ぶるもただ空しく虚名あるのみ、終究是れ窮士の一流なり。凡そ各柱の間の冲破は、もし冲する正に空亡なれば、禍の裏福を生ずるを主る。もし月柱日時を冲し、時柱年柱を冲せば、「仇殺」と呼ばれ(原書ここに一字を缺く)、此人待人恩義なきを主り、家の裏家の外皆人に憎嫌せられ、あるいは久病愈えず、あるいは暴卒して亡ぶ。

凡命犯力停相沖生旺死絕,俱是凶咎。如丙寅、甲申、癸卯、辛酉之類是也。凡日時沖年,主人心不平,以己度人,不相信付。凡命生時沖太歲者,支干皆可用也,假令丙午年,壬子時,乙卯年,辛酉時,支干皆沖也。(並廣信集)

凡そ命の裏「力停」を犯して両辺相冲するは、生旺に落つるを論ぜず死絶の地に落つるを論ぜず、皆凶咎に属す、例えば丙寅の甲申に対し、癸卯の辛酉に対するのこの一類なり。凡そ是れ日柱・時柱の去りて年柱を冲するは、此人心の裏平らならず、総じて自己の心思を把て別人を揣度し、肯んじて真心旁人を信託せざるを主る。凡そ出生の時辰太歳(也即是ち年柱)を冲犯するは、天干と地支と皆把て来たり論断するを得、譬へば丙午年生にして壬子時を得、乙卯年生にして辛酉時を得れば、天干地支便ち皆相冲す。以上皆《広信集》に出づ。

破印破財並破祿,破馬少曾為命福,更加破合日時中,疾非手足並頭目。破印者,如木人帶癸未,內有乙丑金,曰破印,見庚戍曰刑。印破財者,如金人以寅卯為財,寅怕見申,卯怕見酉,不然無寅卯二字亦忌。

歌訣に曰く、印綬破せられ・財星破せられ・連ねて禄位もまた破せられ、さらに駅馬破せられを加ふれば、このようの命很少く能く福気有らん。もし日柱時柱の中また把て天干の「合」を冲破せば、あれば便ち疾病を生ぜん、手足に在らざれば、便ち頭面眼目に在らん。いはゆる「破印」とは、例えば木命人柱の中癸未(楊柳木)を帯び、其中暗に蔵する之と相対する乙丑(海中金)の来たりてこれを剋するあれば、便ち破印と呼ぶ。もし庚戌(釵釧金)を見れば則ち刑と呼ぶ。いはゆる「破財」とは、例えば金命人寅卯の木を以て財星と為し、寅便ち申の来たりて冲するを見るを怕れ、卯便ち酉の来たりて冲するを見るを怕る。たとへ柱の中併して寅卯の両字なきも、申酉を見れば同じく忌諱す。

見申酉字破祿者,如甲祿在寅,怕見申字。破馬者,如馬在巳,怕見亥字。破合者,乃干合被支破,如甲午人見己亥,或見巳字則破,己亥逢子字即破,甲午合也,如丙寅年,辛卯月,壬申日,其人害一目。凡破多不好,是欲達不達之人。如甲人逢丑卯日時,夾祿見申字,破,不好,夾拱等同。(沉芝源髓)

上文を承けて説く、申酉の両字を見れば便ち破と算す。いはゆる「破禄」とは、例えば甲干の「禄」は寅に在り、便ち柱の中申の来たりて寅を冲するを見るを怕る。いはゆる「破馬」とは、例えば「駅馬」は巳に在り、便ち亥の来たりて巳を冲するを見るを怕る。いはゆる「破合」とは、天干本来相合するも、却つて地支に冲破せらるるなり。甲午と己亥とはもと甲己相合にして、一たび巳の字亥を冲するを見れば、合便ち破さる。己亥もし子の字に逢へば、同じく把て甲午の合を冲破す。又如丙寅年・辛卯月・壬申日生の人は、便ちこの類の破損に因りて一隻の眼を瞎せり。総じて柱の中破多きは総じて好事にあらず、是れあの種の顕達せんと想へども始終顕達成らざるの人なり。譬へば甲干人丑・卯を遇えて日時と作し、中間寅のこの個の禄位を夾み、もしさらに申の字の来たりて冲するを見れば、禄便ち破せられ、好からず。「夾禄」「拱禄」の一類の格局皆このように照らして看る。この説は《沈芝源髄》に出づ。

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