【亥十月】
立冬十月節,小雪十月中。十月乙為天德,甲為月德,己為月合,庚為月空,壬癸甲乙丁為月中秀氣,支宜亥卯未申子辰,畏見庚辛二干。(廣信集)
立冬は十月の節、小雪は十月の中気。十月裏に天干「乙」を「天徳」と為し、「甲」を「月徳」と為し、「己」を「月合」と為し、「庚」を「月空」と為す。壬・癸・甲・乙・丁は本月の「月中秀気」で、地支は最も亥卯未の木局と申子辰の水局に見るを好み、最も庚・辛の両干に見るを怕る。この説は《広信集》から出る。
秀在甲乙,精火藏形,木盛水清而火藏土虛,金病之時,己土隨夫不窮,更須居亥卯未之正,方得用也,戊土受制而濁,丙火藏木而有進,丁火合壬而化木,丁火絕滅而化也。乙亥之木藏火而秀。甲寅乙卯,皆為氣勝,庚寅辛卯俱為精當,甲申乙酉,遇德而損福也,乙丑逢干木為德,在金位受制,不能清顯,乙丑日逢戊寅己卯時為木盛金衰,蓋引用巧也。
十月の秀気は甲・乙に在り。この時火の精華は収斂蔵形し、木旺して水清かにして火伏し土虚し。まさに金が転じて病地に入るの時である。己土は夫星の甲木に跟従して、窮困に至らざるも、たださらに亥卯未のこれらの正位上に落つるを須として初めて用い得着べし。戊土は木に克制せられて渾濁を顕す。丙火は木中に蔵してかえって進気あり。丁火は壬水と相合して木に化す。あれは丁火本身がすでに絶滅して、初めてこれに随いて化すればである。乙亥の納音は火に属し、火は木下に蔵す。だから秀と為す。甲寅・乙卯は皆木気が勝を得、庚寅・辛卯もまた皆配して精当、甲申・乙酉は徳位に逢うと雖も卻って福気を損す。乙丑は天干上に於て木に逢いて徳を為すも、ただ金位上に坐して制を受け、能く清貴顕達せず。もし乙丑日が再び戊寅時あるいは己卯時に逢えば、木盛にして金衰し、あれは則ち「引用」の配するが巧なり。
十月之節,遇甲辰甲戌,皆為藏明之木,立冬之候,火氣絕滅,而木氣生養,甲為月德之位,中藏陰火不絕,必生奇達英顯之士也,如庚寅日己卯時及丁亥時者,皆為有福之人也,卻甲申乙酉時,從金言之,失主客也,若癸未時生,乃帶印人,福壽殊異也,戊寅時者然,引用在木旺之地,遇戊寅灰火之土,其木雖秀,不能顯也,比之申酉時,無非禍之災耳。
十月のこの節令裏に甲辰・甲戌に遇上するは、皆光明を裏面に蔵するの木に属す。立冬の時は火気絶滅して木気は正に生養し、甲はまた月徳の位に居り、その中の暗蔵する陰火は併せて断絶せず。必定奇特通達・英俊顕耀の士を生出せん。庚寅日が己卯時あるいは丁亥時に配するがごときは、皆福ある人である。ただもし配する所が甲申時・乙酉時なれば、金の一面より看れば、則ち主客相配の宜を失う。もし癸未時に生まれれば、あれは印を帯ぶの人で、福寿は格外出衆す。至于戊寅時は、「引用」は木旺の地に落つると雖も、奈何せん戊寅は灰火の土で、木は縦に秀麗なるもまた顕出し得ず。ただ申時・酉時に比ぶれば、倒れてなお災を招き禍を惹くに至らざるのみ。
戊子之火窮困而有小成,十月之氣,陰極卦合,純坤乃為陽火欲生之地,旁逢水氣而得亨也。丁巳之火氣強,不能絕滅通旺之性,為邊武之官,遇一木之秀,無刑剋,而得造化之美也。(神白經)
戊子のこの団の火は窮困すると雖も、卻ってもまた小さき成就あり得べし。十月の気は陰が極処に到りて、正に純陰の《坤》卦に合し、しかも陰極の処は恰よそ陽火の将に萌生せんとするの地で、旁に再び水気に逢えばかえって能く亨通し得べし。丁巳の火は気勢強盛にして、絶滅せらるるに至らず、なお通達旺盛の本性を保持し、辺関武職の官を為るを主る。もし再び一個の木の秀気に遇い、しかして刑冲剋害なければ、あれは則ち造化の美処を得着したなり。この説は《神白経》から出る。
【子十一月】
大雪十一月節,冬至十一月中。十一月己為天德,壬為月德,丁為月合,丙為月空,乙癸為月中秀氣,支宜寅午戌申子辰,畏見已庚二干。又云:十一月秀在丁壬乙辛癸。(廣信集)
大雪は十一月の節、冬至は十一月の中気。十一月裏に天干「己」を「天徳」と為し、「壬」を「月徳」と為し、「丁」を「月合」と為し、「丙」を「月空」と為す。乙・癸の両干は本月の「月中秀気」で、地支は最も寅午戌の火局と申子辰の水局に見るを好み、最も己・庚の両干に見るを怕る。また一説あり――十一月の秀気は丁・壬・乙・辛・癸の五干に在り。この説は《広信集》から出る。
秀在丁壬,癸亦助之,金死火滅,木敗土虛之候,庚死辛生,丁榮丙從,甲敗乙莘,乃陰陽各遂其性也。十一月辛巳之金秀而有壽,逢引用須詳命源,遇與不遇,引巧而命源遇所遇者,人中奇特富貴之人也。辛巳日丙申時,此乃引用巧,是月中旺氣,戊人得之,乃顯達之福,辰人得之,遇而不遇也。
十一月の秀気は丁と壬に在り、癸水は旁より相助す。この時金はすでに死し火はすでに滅し、木は衰敗して土は空虚す――庚金は死して辛金は生じ、丁火は栄旺して丙火は退いて其の後に居り、甲木は敗れて乙木はなお在る。これは陰と陽と各自其の性情に順いて消長するなり。十一月裏に辛巳は金に属し、すでに秀麗にしてまた長寿を主るも、「引用」に碰上する時はさらに本命の根源を細看するを須とす。同じく遇と不遇とに、引用の配するが巧にして本命の根源がまた恰好接得上ぐれば、便ち人中の奇特の富貴の人である。辛巳日が丙申時に配するがごときは、則ち引用の配するが巧にして、正に本月の旺気を得――戊年生の人がそれを得るは、顕達の福。辰年生の人がそれを得るは、卻って遇上するも遇上せざると等しきに等す。
乃寅午為得用,子申為廢物推之。如壬子壬申壬辰,乃四時精當至清之氣,若辛巳日壬辰時,為得道通仙奇達之士;若丙寅日壬辰時,乃水火既濟,亦為高明奇福,位厚而虛也。若甲申日不可遇壬申時,若月干又帶旺,此水極而溢,然引用巧而榮,後破敗狼狽之士也。
これは寅・午を把りて可用手の地と作し、子・申を把りて廃物と作して推すなり。壬子・壬申・壬辰がごときは、すなわち四季の中の最も精当・最も清澈の気である。もし辛巳日が壬辰時に配すれば、便ち道を得て仙に通ずるがごとき奇特通達の士ならん。もし丙寅日が壬辰時に配すれば、あれは水火既済で、また高明奇特の福分と算うべし。ただ地位は厚しと雖も略々虚浮を嫌むあり。至于甲申日は則ち再び壬申時に遇う能わず。もし月干がまた旺気を帯びれば、あれは便ち水盛して極点に到りて漫溢し、引用は巧にして能く一時の栄顕あると雖も、後来は終竟破敗狼狽の人に淪為せんを要す。
若戊戌之木,不可遇之,損時之德,遭刑下賤。如戊子之火,宜中氣後逢之,陽氣將生,水極從火之精,先厄而後達也。如辛丑日癸巳時生,引用雖巧,乃辛所宜也,立客為用,乃癸臨死地,有祿而不能顯也,或九流近貴,性不實福終不堅也。如壬申日辛亥時生,引用主客得其宜,此為殊常福達之命。(神白經)
もし戊戌のこの納音が木に属する干支なれば、更に遇上すべからず。それは生時の徳気を損傷し、刑傷に遭受し身分卑下を主る。至于戊子の納音の火は、冬至の中気の後に遇到するに宜し。あの時陽気は将に生ぜんとし、水は極処に到りてかえって火の精華に順従して転化し、命主は先に磨難を経て後に通達す。また辛丑日が癸巳時に配して生まるるがごときは、引用は説に算えて巧とはすも、また確に辛金の宜しき所なれども、一ただ客位の時柱を把りて用を立てれば、癸水は正に死地に臨む。だから俸禄ありて顕達する能わず、あるいはただ九流の中の権貴に親近する人を為り、性情踏実せず、福気は終竟牢固ならず。また壬申日が辛亥時に配して生まるるがごときは、引用の中に主と客と各々其の宜を得。これは便ち異乎尋常の福厚通達の命である。この説は《神白経》から出る。
【丑十二月】
小寒十二月節,大寒十二月中。十二月庚為天德,又為月德,乙為月合,甲為月空,戊癸辛為月中秀氣,支宜亥卯未巳酉丑,畏見丙丁壬三干。又云:十二月秀在庚辛,納音土,為吉利之神。(廣信集)
小寒は十二月の節、大寒は十二月の中気。十二月裏に天干「庚」はすなわち「天徳」にしてまた「月徳」、「乙」を「月合」と為し、「甲」を「月空」と為す。戊・癸・辛の三干は本月の「月中秀気」で、地支は最も亥卯未の木局と巳酉丑の金局に見るを好み、最も丙・丁・壬の三干に見るを怕る。また一説あり――十二月の秀気は庚・辛の両干に在り、しかして「納音」が土に属する干支は吉利の神なり。この説は《広信集》から出る。
秀在庚辛,乙乃從之,木相火虛,水衰土利之時,若遇乙巳乙酉乙丑,此從無氣而旺,得貴而成器,內乙丑最為精當,辛在巳酉丑上,若有庚申,皆為月中精當也。壬申癸酉其氣清而福厚,庚辰得之尤厚,庚戌得之虛薄,庚子庚午遇之,雖薄而卻有氣。
十二月の秀気は庚・辛に在り、乙木は其の後に随従す。この時木は相位に処りて火気虚弱、水はすでに衰退して土は正に利を得。このとき乙巳・乙酉・乙丑に遇上せば、これは無気の中より転じて旺を得て、貴気に頼りて器を成すなり。その中にまた乙丑を以て最も精当と為す。辛が巳酉丑の上に落ち、もし再び庚申の相配あれば、皆本月裏の最も精当の組合せと算うべし。壬申・癸酉の気は清純にして福厚し。庚辰がこれを得れば殊に深厚、庚戌がこれを得れば便ち虚薄を顕し、庚子・庚午が遇上するは、単薄なりと雖もなお幾分の気勢あり。
若庚子日丙子時,遭刑下賤,聾殘之人;甲申時遇之雖薄,引用巧也。更有攝助之秀,乃殊常之福,能自微至顯也。庚寅日引居丁丑辛巳甲申時者,得造化之全美,顯達奇福之人,生於富貴之門,長而身榮,清顯之福也。如庚申日丙戌時或丙子時者,然遇而不遇也。
ただ若是庚子日が丙子時に配せば、則ち刑を遭い辱めを受け身分卑下し、甚だしきは耳聾残疾の人と為る。甲申時に換えれば、分量は依然として単薄なりと雖も、「引用」は卻って配して巧なり。もし別に幇扶提携の秀気あって相助けば、あれは便ち異乎尋常の福気で、能く微末よりして顕達に升到し得べし。庚寅日が引用を丁丑時・辛巳時あるいは甲申時に安んずるは、造化の全部の美処を得着して、顕達にして奇福を享くるの人である――富貴の門第に生まれ、長成して後に栄位に身居し、享くる所は清貴顕耀の福なり。至于庚申日が丙戌時あるいは丙子時に配するは、則ちまた遇上するも遇上せざると一様を成す。
若十二月中有戊辰戊戌已丑已未在專位上,是曰季中所宜之辰,戊辰已未得之尤厚,該詳引用主客月中衰旺,明其命源之福有無,四象三元,不可失於消息,舉此十二月節中憎愛得用衰敗秀氣,察其輕重,推之可無失矣。(神白經)
もし十二月裏に戊辰・戊戌・己丑・己未が各自の専位上に落つれば、これを四季の月の最も相宜の干支と作り、その中にまた戊辰・己未がこれを得るを最も深厚と為す。推し断ずる時は当に「引用」の中の主客の関係及び本月の衰旺を細察し、本命の根源上に究竟福有るや無しやを弄清し、太陽太陰少陽少陰のこの「四象」と天地人の「三元」とを、皆斟酌に於て遺漏あるべからず。以上に挙出する十二個月の節令中の忌む所喜ぶ所・可用と衰敗の秀気は、ただそれらの軽重を辨明すれば、命を推し起るに差錯なからん。この説は《神白経》から出る。
珞琭子言將來者進,功成者退,是月令之奧旨,神白經說中氣後五日行建旺,如十二月大寒節五日後生,有庚辛者為功成,有甲丙者為將來,蓋十二月以金為立事,又庚為天德,卻前有立春甲旺丙相,火木有將來之福,如庚辛是功成者也,他宜詳此。
《珞琭子》の説く所の「将来する者は進み、功成る者は退く」とは、まさに月令の深奧の要旨である。《神白経》に講じていう――中気を過ぎて五天以後は則ち建旺に拠りて推すを要す。譬如十二月の大寒の後五日に出生する人は、命裏に庚・辛あるは「功成」の一方に属し、甲・丙あるは「将来」の一方に属す。十二月は金を以て事を立て、庚はまた本月の天徳なればである。ただ前頭に緊接して立春あれば、あの時甲木は当旺し丙火は相を為し、だから火と木は享くる所は将に到来せんとするの福で、しかして庚・辛は不過すでに功成の気なり。残りの各月は皆この道理に照りて細推すべし。
大凡月令中干神全備天月德全,秀氣足,不居破廢之上為清格,主有祿。若更支神合干,不脫太歲月建即為榮顯之命,更帶神白中貴殺,則又為超卓特達之格。若無干支秀德,而獨納音有者為富有之人,若重之有納音秀者亦有祿,而不至顯擢也。若傷損時德,鬼氣太甚,有破害衛廢多者濁之其也,是無祿貧下之命。若損德不多,或為官格,終是君子中隱小人也,或有引無用,有用無引,卻分中末限有無也。
大抵月令の中に天干の諸神斉備し・天徳月徳俱全し・秀気充足して、また破敗廃絶の処に落ちざれば、便ち「清格」と算え、命主は俸禄あり。もし地支が再び天干と相合して、太歳と月建の範囲を脱離せざれば、則ち栄耀顕達の命である。もし再び《神白経》の載する所のあれらの貴神吉煞を帯びれば、更に超卓特達の格局なり。仮に天干地支上に秀気徳神なく、ただ「納音」裏に有れば、あれは富有の人である。もし干支すでに重くして納音にまた秀気あれば、もまた禄あり得べし。ただ顕赫の位置に升るに至らざるのみ。もし生時の徳気を損傷し、身を剋するの鬼気太く重く、破・害・廃絶の類また多ければ、命は便ち渾濁す。あれは無禄の貧賤の命である。もし徳を損するは多しと算えざれば、あるいはなお官格を成し得べし。終竟もまたただ君子の裏頭に小人を蔵するのみ。至于「引」ありて「用」なし・「用」ありて「引」なしは、あれは則ち分別して中年と晩年の両段の運程の有無を決定す。
大凡看命須詳引用,以知中末立成實不成實,蓋日為引,時為用也。假令庚辛人,四柱見乙庚巳酉丑在四八十二月,不在中氣五月後,乃月中秀氣全,卻看引用為何,引用得地,則終始享富貴也。有引無用,則晚年不佳,有用無引,則中年奔馳,如或廢脫,太歲引用無地,則必不再言功名也。(廣信集)
大抵命を看るは必ず「引」と「用」を細究するを須して、初めて中年・晩年の成就が踏実なるや否やを知るべし。日柱は引にして時柱は用なればである。仮に庚・辛の日主の人とせば、四柱中に乙・庚及び巳酉丑の金局に見、また四月・八月あるいは十二月に生まれ、しかも中気の五日後に在らざれば、あれは則ち本月の秀気斉全なり。続いて再び引用如何なるを看る。引用がもし地を得れば、一生は自始至終富貴を享受す。引ありて用なきは、晩年佳ならず。用ありて引なきは、中年奔波労碌す。もし干支が廃弛脱落し、太歳の引用を連ねても安んずる処なければ、あれは則ち再び何の功名を談ぜんやを必とせず。この説は《広信集》から出る。
凡看貴命,須看本月德神喜合在日時,有干涉者為妙,更看輕重言之。(寸殊尺璧)
およそ貴命を看るは、必ず本月の徳神と喜ぶ所の合神とが日柱・時柱上に落つるや否やを察看するを須し、日時と彼此に牽連照応あるを最妙と為し、然る後に再び分量の軽重に拠りて論断せらる。この説は《寸珠尺璧》から出る。
【五行生旺徳神】
正月丙丁辛日時加午未,二月庚乙甲日時加申巳,三月丁壬戊日時加辰亥,四月辛乙庚日時加戌巳,五月壬辛丙日時加亥戌,六月甲乙已日時加寅未,七月丁壬癸日時加丑子,八月甲乙庚日時加丑寅,九月丙辛丁日時加巳午,十月甲乙丁日時加卯辰,十一月丁壬丙日時加巳子,十二月乙庚辛日時加丑申。五行生旺德神日時全見者,十有九貴。
「五行生旺徳神」の取法は逐月同じからず。正月は丙・丁・辛のこの三個の天干の日あるいは時を取り、午・未の上に加臨す。二月は庚・乙・甲を取り、申・巳に加臨す。三月は丁・壬・戊を取り、辰・亥に加臨す。四月は辛・乙・庚を取り、戌・巳に加臨す。五月は壬・辛・丙を取り、亥・戌に加臨す。六月は甲・乙・己を取り、寅・未に加臨す。七月は丁・壬・癸を取り、丑・子に加臨す。八月は甲・乙・庚を取り、丑・寅に加臨す。九月は丙・辛・丁を取り、巳・午に加臨す。十月は甲・乙・丁を取り、卯・辰に加臨す。十一月は丁・壬・丙を取り、巳・子に加臨す。十二月は乙・庚・辛を取り、丑・申に加臨す。およそこの套の生旺徳神が日柱と時柱上に全部見る人は、十個の裏に九個は能く貴顕し得べし。
【真気】
寅午戌月辛丙丁,巳酉丑月辛乙庚,申子辰月壬癸丁,亥卯未月甲乙已。日時犯者或歲運逢之,定主興發財祿。
「真気」は三合月局に拠りて取る。寅・午・戌の三個月に生まるるは辛・丙・丁を取り、巳・酉・丑の三個月に生まるるは辛・乙・庚を取り、申・子・辰の三個月に生まるるは壬・癸・丁を取り、亥・卯・未の三個月に生まるるは甲・乙・己を取る。日柱あるいは時柱上にそれを占むるか、あるいは流年大運が走り到れば、一定に財源と俸禄とが興旺発達するを主る。
【五行休敗】
正月癸庚日時,二月辛壬日時,三月甲辛日時,四月壬癸日時,五月甲癸日時,六月丙癸日時,七月甲丙日時,八月丙已日時,九月甲乙日時,十月辛庚日時,十一月已庚日時,十二月丁壬日時。
「五行休敗」は逐月の忌む所の両個の天干で、日柱あるいは時柱上に落ちれば便ち犯着と算う。正月は癸と庚を忌み、二月は辛と壬を忌み、三月は甲と辛を忌み、四月は壬と癸を忌み、五月は甲と癸を忌み、六月は丙と癸を忌み、七月は甲と丙を忌み、八月は丙と己を忌み、九月は甲と乙を忌み、十月は辛と庚を忌み、十一月は己と庚を忌み、十二月は丁と壬を忌む。
【生時は月内に見るを忌む】
寅午戌月怕酉時,巳酉丑月怕子時,申子辰月怕卯時,亥卯未月怕午時。(神白經)
生時は最も月支と相犯するを忌む――寅・午・戌の月に生まるるは酉時を怕れ、巳・酉・丑の月に生まるるは子時を怕れ、申・子・辰の月に生まるるは卯時を怕れ、亥・卯・未の月に生まるるは午時を怕る。これは三合局の化する所の五行が、恰好この時辰上に於て死絶すればである――火は酉に死し、金は子に死し、水は卯に死し、木は午に死す。この説は《神白経》から出る。
【歳十二月節候法】
古法云:驚占五時三(此月取日目氣),二時六刻收(此訣取月中氣)。假令正月甲子日寅時一刻立春,即從乙丑日數至甲午計三十日,克退寅時不數,卻有時數至未是五時,至未時三刻得驚蟄節,故謂之驚蟄占五時三也。又如正月甲子日寅時一刻立春,而從乙丑日數至辰,是二時,至辰六刻,此二時六刻得雨水節也,餘月皆彷此推之。
古法に一個の口訣ありて「驚占五時三」といい、この一句は下個月の節気交接の時刻を推す。また「二時六刻収」といい、この一句は本月の中気を推す。例を挙げて説けば――正月甲子日寅時一刻に立春に交れば、則ち乙丑日より往下に甲午日まで数えて、一共に三十天。起算の寅時は要に扣除して計せず、再び往後に五個の時辰を数えて未時に到り、未時三刻に到れば便ち驚蟄節に交す。だから「驚蟄占五時三」と作る。また正月甲子日寅時一刻に立春に交するがごときは、乙丑日より数え下りて辰時に到れば、正好両個の時辰で、再び辰時六刻に到れば、この「二時六刻」は便ち雨水中気に交上す。残りの各月は皆この法を倣いて推算す。
一歌云:兔執龍開巳止平,五收六滿七危傾,八建九破十閉戶,鼠定牛收一歲成。並以立春為始,看立春在甚時,於時上起建順行,逢執是二月節氣,開是三月節氣,餘依此數之。假定申時立春,即申時起建,除加酉,滿加戌,平加亥,定加子,執加丑,時交二月節也,餘月皆彷此推之。
さらに一首歌訣ありていう――「兔執龍開巳止平、五収六満七危傾、八建九破十閉戸、鼠定牛収一歳成。」意思是二月は兔に属して「執」に配し、三月は龍に属して「開」に配し、四月は巳に属して「平」に配し、五月は「収」に配し、六月は「満」に配し、七月は「危」に配し、八月は「建」に配し、九月は「破」に配し、十月は「閉」に配し、十一月は鼠に属して「定」に配し、十二月は牛に属して「収」に配し、一年十二個月は則ち湊斉す。推算は一律に立春を以て起点と為す――立春が哪個の時辰に交するを看て、則ちあの時辰より「建」を起し、建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の次序に拠りて順数し下り、数えて「執」に到れば便ち二月の節気で、数えて「開」に到れば便ち三月の節気で、残りは此を照りて類推す。假定申時に立春すれば、則ち申時より「建」を起し、酉時を「除」と為し、戌時を「満」と為し、亥時を「平」と為し、子時を「定」と為し、丑時を「執」と為し、ここに到れば便ち二月の節に交上す。残りの各月は皆この法を倣いて推算す。
【十二月時】
功曹寅木,太衡卯木,天罡辰土,太乙巳火,勝光午火,小吉未土,傳送申金,從魁酉金,河魁戌土,登明亥水,神后子水,大吉丑土。
十二個の月将は各々名号ありて、地支と五行とを配定す――功曹は寅で木に属し、太衡は卯で木に属し、天罡は辰で土に属し、太乙は巳で火に属し、勝光は午で火に属し、小吉は未で土に属し、伝送は申で金に属し、従魁は酉で金に属し、河魁は戌で土に属し、登明は亥で水に属し、神后は子で水に属し、大吉は丑で土に属す。
歌曰:天罡一神屬破軍,太乙勝光是祿存,小吉傳送貪狼位,從魁河魁文曲星,登明神后加武曲,大吉功曹是巨門,太衡獨愛廉貞位,一一從頭為曉分。(廣錄、三曆會同云:正月用亥,二月用戌,逐月逆行,用一辰為將。)
歌訣は十二月将を北斗の諸星に配上す――天罡(辰)は一位独り破軍星に配し、太乙(巳)と勝光(午)は禄存星に配し、小吉(未)と伝送(申)は貪狼星に配し、従魁(酉)と河魁(戌)は文曲星に配し、登明(亥)と神后(子)は武曲星に配し、大吉(丑)と功曹(寅)は巨門星に配し、太衡(卯)は単独に廉貞星に配す。この十二位を頭より一々辨清すれば、則ち明白す。《広録》と《三暦会同》にいう――正月は亥を用いて月将と為し、二月は戌を用い、逐月に倒れて往回に退き、每月一個の地支を取りて以て月将と為す。
第十三巻
論釈吉貴神例
【天乙貴神】天月徳に遇えば尤も佳なり
甲戊庚牛羊,乙庚鼠猴鄉,丙丁豬雞位,壬癸兔蛇藏,六辛逢馬虎,此是貴人強。
これは「天乙貴人」の取法の口訣である――甲・戊・庚の三干は、丑(牛)と未(羊)を以て貴人と為す。乙・庚の両干は、子(鼠)と申(猴)を以て貴人の郷と為す。丙・丁の両干は、亥(猪)と酉(鶏)を以て貴人の位と為す。壬・癸の両干は、貴人は卯(兔)と巳(蛇)に蔵す。六個の辛日は則ち午(馬)と寅(虎)に逢う。四柱の中に本干の属するこれらの地支に見れば、則ち貴人の力を得るの処である。
【陰官貴】一名を天官貴といい、また文星貴と名づく、官に就き禄を報ず
甲戀金雞乙愛猴,丁豬丙鼠己寅頭,戊尋玉兔庚壬馬,辛癸逢蛇官未休。
「陰官貴」の取法の口訣は――甲干は酉(金鶏)に眷戀し、乙干は申(猴)を喜愛す。丁干は亥(猪)を取り、丙干は子(鼠)を取り、己干は寅を取る。戊干は去りて卯(玉兔)を尋ね、庚と壬は皆午(馬)を取る。辛と癸は則ち巳(蛇)に逢う。命中に此の一位を帯びれば、官を為るの勢いは便ち綿延歇まず。
三命鈴云:若人遇之,主官爵崇高,聲華顯赫。天官貴以五虎六遁謂為甲用,辛為官,未上遁見辛,餘彷此,又名官貴堂,有訣在友神類。天官遁官遁甲入羊群,乙守青龍丁虎奔,丙向蛇頭庚逐亥,辛猴己狗戊牛存,壬人本向酉位上,六癸即隨入馬村,別有兩般為貴處,再將壬癸季交輪。
《三命鈐》にいう――人もしこの貴神に遇上せば、官爵崇高・声名顕赫を主る。天官貴は「五虎遁」の六甲遁法を用いて推出するなり。譬如甲日は辛を以て正官と為せば、未のこの一位上に遁出する天干は恰よそ辛なれば、だから甲は便ち未を以て天官貴と為す。残りの各干は此を照りて類推す。それをまた「官貴堂」と作り、口訣は友神の一類の中に収む。天官遁の歌訣にいう――甲干は未(羊)群に遁入し、乙干は辰(青龍)を守り、丁干は寅(虎)に朝りて奔去し、丙干は巳(蛇頭)に向い、庚干は亥位を追逐し、辛干は申(猴)に見え、己干は戌(狗)に見え、戊干は丑(牛)に存す。壬日の人は本该酉位に向いて去るべく、六個の癸日は便ち之に随いて午(馬)の郷に入る。此の外にまた両処ありても貴地と算え、さらに壬・癸の二干を四季の末の地支上に於て輪換して取るを要す。
三命鈴云:若人遇之,主名望高貴,三命皆乘旺相之位,行年至此,亦主遷升。
《三命鈐》にまたいう――人もしこの貴神に遇上せば、名望高貴を主る。もし年・月・日の「三命」がまた皆旺相の位に乗ずれば、流年行運がここに走り到れば、同じく升官晋級を主る。
【福星貴】一名を文星貴といい、玉門関集、【禄干福神】。
甲丙相邀入虎鄉,更遊鼠穴最高強,戊猴己未丁宜亥,乙癸逢牛卯祿昌,庚趕馬頭辛到巳,壬騎龍背喜非常。
「福星貴」の取法の口訣は――甲と丙は一同に寅(虎)の郷に請入し、もし再び子(鼠)穴に游到せば、格局は最も高強。戊は申(猴)を取り、己は未を取り、丁は亥に見るを宜とす。乙と癸は丑(牛)と卯に逢えば、禄気は便ち昌盛す。庚は午(馬)頭に追い到り、辛は巳位に走り到る。壬は辰(龍)背に騎上す。あれは格外可喜の配合である。
閻東叟云:文星純,秉天之清氣,主科名巍峨,官職高崇,在天蓋紫薇之垣,值文昌之館,在人將絲綸之職,專文翰之美,以十干加九支,分十二位,或互相往來,為文星貴。
閻東叟がいう――文星は最も純粹にして、上天の清気を禀受し、科第名声高峻・官職崇隆を主る。それは天上に於て紫微垣に属し、正に文昌の館に値する。人間に落到すれば、則ち詔令を起草するの職務を掌管し、専ら文章翰墨の美を擅にす。取法は十個の天干を把りて地支上に加え、十二個の位次に分かち、あるいは彼此往来交錯して、およそ合し上ぐる能くするは則ち「文星貴」なり。
甲見寅,己見未,癸見丑,皆祿氣也;丙見寅,戊見申,皆學堂也;乙見丑,壬見辰,皆正印也;庚見午,丙見子,辛見巳,丁見亥,同天官也。如甲人見甲寅或甲子,乙人得乙丑,丙人得丙寅或丙子,丁人得丁亥,戊人得戊申,己人得己未,庚人得庚午,辛人得辛巳,壬人得壬辰,癸人得癸丑,為文星如華館。
甲が寅に見・己が未に見・癸が丑に見るは、皆本干の食禄の気の在る所である。丙が寅に見・戊が申に見るは、皆「学堂」に属す。乙が丑に見・壬が辰に見るは、皆「正印」に属す。庚が午に見・丙が子に見・辛が巳に見・丁が亥に見るは、則ち前面の「天官貴」と相同なり。だから甲年生の人が甲寅あるいは甲子に見、乙年生の人が乙丑を得、丙年生の人が丙寅あるいは丙子を得、丁年生の人が丁亥を得、戊年生の人が戊申を得、己年生の人が己未を得、庚年生の人が庚午を得、辛年生の人が辛巳を得、壬年生の人が壬辰を得、癸年生の人が癸丑を得るは、これらは皆文星と算え、華美の館閣に身居するに比すべし。
【太極貴】一名を科星貴という
甲乙生人子午中,丙丁卯酉定亨通,戊己兩干臨四季,庚辛寅亥祿盈豐,壬巳癸申(一作壬癸巳申)偏喜美,封侯萬戶即三公。
「太極貴」はまた科星貴と名づき、取法の口訣は――甲・乙日生の人は子と午を取り、丙・丁日生の人は卯と酉を取れば便ち定然亨通す。戊・己の両干は辰戌丑未のこの四季の支に臨むを要し、庚・辛は寅と亥を取れば則ち禄気豊盈す。壬は巳を取り癸は申を取る(另一種の写法は壬癸皆巳と申を取ると作す)、殊に可喜可美なり。命裏にそれを帯ぶれば、以て万户侯に封ぜられ三公に位列すべし。
【文昌貴】
甲人蛇口乙豬頭,丙狗丁龍戊向猴,己午庚寅辛未貴,六壬卯位癸逢牛。
「文昌貴」の取法の口訣は――甲日生の人は巳(蛇口)を取り、乙日生の人は亥(猪頭)を取る。丙は戌(狗)を取り、丁は辰(龍)を取り、戊は則ち申(猴)に向う。己は午を取り、庚は寅を取り、辛は未を取りて貴と為す。六個の壬日は卯位を取り、癸日は則ち丑(牛)に逢う。
【文誉貴】甲子人が壬戌丙寅に見るがごとき
祿前祿後一般神,必作公卿冠世人,主性天聰名譽播,富貴榮華事業新。(三命纂局)
「文誉貴」は本干の食禄の位の前後の両個の干支を取り、一前一後に同じくこの一位の神に属す。命中にそれを帯ぶる人は必定官は公卿に至りて当世に冠絶し、天性聡敏にして名誉遠播し、富貴栄華にして事業日新なり。この説は《三命纂局》から出る。
【文星貴】
甲馬乙蛇丙戊猴,酉抬丁己亥辛求,庚逢戊狗壬逢虎,十位文星癸兔遊。(林開五命)
另一路の「文星貴」の口訣は――甲は午(馬)を取り、乙は巳(蛇)を取り、丙と戊は申(猴)を取る。酉位は丁と己を抬擧し、亥位は辛を供えて来りて求めしむ。庚は戌(狗)に逢い、壬は寅(虎)に逢う。十位文星の中に、癸は則ち卯(兔)に游す。この説は《林開五命》から出る。
【天印貴人】
甲在子寅中,乙逢亥亦聞,丁酉戊申位,丙戊己羊宮,庚辛馬蛇是,癸卯與壬龍,此號天印貴,榮達受皇封。(預知子貴格)
「天印貴人」の取法は――甲は子と寅を取り、乙は亥に逢うもまた算う。丁は酉を取り、戊は申を取る。丙・戊はまた未(羊宮)を取り得べし。庚は午(馬)を取り、辛は巳(蛇)を取る。癸は卯を取り、壬は辰(龍)を取る。この一位は天印貴と号称し、命中にそれを帯ぶる人は栄顕通達して、朝廷の封賞を受け得べし。この格は《預知子》から出る。
【喜神進退】
甲己先從鼠穴遊,乙庚便向兔邊求,丙辛解策花聰馬,丁壬雞樹迎皇洲,戊癸兩神為伏日,人生值此主淹留,此是五行見優劣,念者方知進退頭。(金書命訣)
「喜神進退」の歌訣にいう――甲日と己日は先に子(鼠穴)上より取り起し、乙日と庚日は便ち卯(兔)辺に向いて求め去る。丙日と辛日は午位に鞍を解き馬を縦し、丁日と壬日は酉(鶏)位に朝廷に迎向す。戊日と癸日のこの両位は伏日と算え、人生がそれに遇上すれば淹滞停留を主る。ここに正に五行各自の優劣を顕出し、能く反復して口訣を玩味する人は、初めて何時進むべきか・何時退くべきかを懂得す。この説は《金書命訣》から出る。
【天神喜】
春戌夏丑逢天喜,秋辰冬未三三指,卦中遇此必歡欣,官事無由終得理。(廣錄)
「天神喜」は四季に拠りて取る――春は戌を取り、夏は丑を取り、秋は辰を取り、冬は未を取り、每季各々一位を指定す。卦を占するか命を推する時にそれに遇上せば、必定歓喜の事あり。縦に官司に沾上するも、また終竟能く道理を講明して平安に了結すべし。この説は《広録》から出る。
大殺者貴神之輔助也,歌云:大殺子生人在猴,丑雞寅犬逐蹤由,卯蛇辰馬巳羊位,午號未兔,申龍頭,酉豬戌須尋見鼠,循環亥地必逢牛,此殺若叫逢旺氣,福神同貴天乙定封侯。
「大殺」は貴神を輔佐するの一位の神煞である。歌訣は逐年にその落つる処を列出す――子年生の人の大殺は申(猴)に在り、丑年は酉(鶏)に在り、寅年は戌(犬)に在り、この条の踪跡に順いて往下に推す。卯年は巳(蛇)に在り、辰年は午(馬)に在り、巳年は未(羊)に在り。午年・未年は卯(兔)に在りと称し、申年は辰(龍)に在り。酉年は亥(猪)に在り、戌年は須に子(鼠)を尋ね、循環して亥年に到れば必定丑(牛)に逢う。この殺がもし当令の旺気に逢上し、また福神・天乙貴人と同じく一位に居れば、命主は一定能く侯に封ぜられ得べし。
其神生旺,壬重大器,公正嚴肅,或更並刑破沖剋,即持威尚武,為事暴戾,與貴人並,走譽馳聲,文武兼全,與建祿並,則一生多得賂遺,或私橫闇昧之財。(燭神經)
この位の神煞がもし生旺の地に処れば、人は便ち重任を担い得べく器局宏大にして、人と為りて公正厳粛ならん。もしまた刑・破・冲・剋と併せて一処に在れば、則ち勢を仗し威を逞ぶし武力を崇尚し、事を辦するに暴烈乖戾に転ず。それが貴人と同柱なれば、声誉遠播・文武兼備を主る。「建禄」と同柱なれば、則ち一生多く他人の饋贈を得るか、あるいは進項は私下・横来・曖昧不明の財路より来る。この説は《燭神経》から出る。
廣信集云:亦可以月取之。金書命訣,作飛廉相殺云:君子值之吉,小人凶,若扶大德貴人,本音墓合殺同其位,官居廊廟,單有其殺,羊刃相夾,祿命身無氣,謂之小人須惡死。
《広信集》にいう――大殺もまた月支を以て取り得べし。《金書命訣》はそれを「飛廉相殺」と作し、併せていう――君子がそれに遇上するは吉、小人がそれに遇上すれば則ち凶。もしそれが大徳貴人を輔助し、また本命「納音」の墓庫・合神・殺神と同じく一位に在れば、命主は以て朝廷に官居すべし。もし単単この殺のみあれば、両辺にまた「羊刃」に夾住せられ、しかして禄・命・身の三処皆気なければ、あれは則ち小人が之に遇えば必ず横死に遭うなり。
壺中子云:大殺若見喜神,藩垣坐鎮。注云:如正月大殺在戌,喜神亦在戌,大殺乃專權柄用之殺喜神,乃化治一方之神,正月大殺遇戌,是謂大殺見喜神。三命鈐云:主有武勇或掌刑戮之任,小人逢之,多有非命,而終主對防害。
《壺中子》にいう――大殺がもし喜神に見れば、一方に坐鎮し藩鎮の任に身居するを主る。注文に解释道して――譬如正月の大殺は戌に在り、喜神もまた戌に在り。大殺は専ら権柄を掌るの殺神で、喜神は一方を教化治理するの吉神で、正月の大殺が恰好戌上に落つれば、これを則ち大殺が喜神に見ると作す。《三命鈐》は則ちいう――命に此の殺を帯ぶれば勇武あるを主るか、あるいは刑罰殺伐を掌管するの職務を担任す。小人がそれに遇上すれば、多くは善终を得ず、終竟人の加害する所と為るを提防するを要す。
