Libo

【丁壬是れ淫慝の合と為す】

宋 · 廖中 · 第36巻 / 40

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

壬者純陽之水,三光不照,丁者藏陰之火,自昧而不明,故丁壬為陰慝之合,主人眼淫神矯,多情易動,習下無志,耽歡惑色,於我則吝,於彼則貪,若五行死絕或殺見咸池、大耗、天中、自敗,是淫巧人也,親小人,慢君子,貪婪妄作,必勝而後已。婦人淫邪奸慝,多招玷辱,或年高而嫁少婿,或年艾而適老夫,或先賤而後良,或先良而後賤也。

壬は純陽の水にして、深沈して連ねて日月星の三光もまた照進せず。丁は内蔵の陰火にして、本身昏昧にして不明亮なり、ゆゑに丁壬相合するを陰慝の合と称す。主人眼神淫意を帯びて神情做作し、多情易動にして、下流に習ひて志向なく、歓楽に耽り女色に迷惑し、自己に対して吝嗇にして、別人の東西に対して却つて貪求す。もし五行死絶し、あるいは凶殺の中「咸池」「大耗」「天中」「自敗」を見れば、便是淫邪巧詐の人にして、小人に親近し・君子を怠慢し、貪婪妄為にして、非で他人を圧倒せずんば罷まず。婦人これを得れば則ち淫邪奸悪にして、多く玷汚羞辱を招来し、あるいは年紀已に大にして却つて年軽の夫婿に嫁し、あるいは已に盛年を過ぎて却つて老翁に嫁し、あるいは先に卑賤にして後に良善、あるいは先に良善にして後に卑賤なり。

【戊癸是れ無情の合と為す】

戊陽土也,是老丑之夫,癸陰水也,是婆娑之婦,老陽而少陰,雖合而無情也,主人或好或丑,如戊得癸則矯,神色姿美得所,若癸得戊,則形貌古樸,老相塵俗,若戊合癸,則男子娶好婦,婦人嫁美夫,癸合戊則男娶老妻,婦人當嫁老夫也。(並燭神經)

戊は陽土にして、好比年老貌醜の丈夫。癸は陰水にして、好比姿態婆娑の少婦。老陽少陰に配し、たとへ相合するも情意なく、ゆゑに主人の相貌あるいは美あるいは醜不定なり。もし是れ戊癸を得れば、便ち顕れて矯健にして、神采姿容皆恰到好処なり。もし是れ癸戊を得れば、便ち形貌古朴にして、長相老気にして俗塵を帯ぶ。もし戊の来たりて癸を合すれば、男子能く好妻子を娶るを得、女子能く美丈夫に嫁ぐを得ん。もし癸の来たりて戊を合すれば、男子就て年長の妻子を娶らんと要し、女子もまた須らく年老の丈夫に嫁せんと要す。

人身形を論ず

大抵生旺才主長大,死絕者主矮小,若有殺臨之,則不在此限,又從殺上斷也,大木要瘦長,金方矮,土肥厚骨麤,水肥壯骨細,火長筋骨麤,木青,金白,土黃,水黑,火赤,若有克則從所克之五行斷其形狀顏色,凡斷此取日時納音,看其有克無克,並神殺所臨,有氣無氣斷其形狀情性,萬不失一也。

大体上説く、五行生旺の人は身材高大にして、死絶の人は身材矮小なり。もし凶殺の臨到るあれば、便ちこの條の限制を受けず、須らく改めて凶殺の上より判断すべし。具体に言へば、木形の人は痩長にして、金形の人は方正にして偏矮、土形の人は肥厚にして骨骼粗大、水形の人は肥壮にして骨骼細く、火形の人は身長にして筋骨粗なり。肤色は則ち木青・金白・土黄・水黒・火赤なり。もし五行の間剋あれば、便ち按じてそれを剋するのあれ一行を以て形状と気色とを断定す。凡そこの種の判断を作すは、皆取りて日柱・時柱の納音を、看てそれの剋ある無剋を、さらに結合して神煞の所臨・気ある無気を、来たりて形貌と性情とを断定す、こようすれば便ち万無一失なり。

【人性形を推す】此の格ただ日時の上のみ

命若入格而逢生旺者,主為性明白,遇物不逆,動必應機,言語聲高,豁達大度,臨事能斷,公正不疑,犯難不畏,平生不以財物為吝,好施與,不私己,奢泰歡樂多惰,尚義平生無滯常防,有不善終之患,若命入貴格,而逢死絕者,主為性寡合,機深意密,多疑足計,動拘禮節,謹慎行止,修飾儀貌(容),常自檢絕不妄施設,常防有陰謀之患,

命もし格局に合してまた生旺に逢へば、此人性情爽朗明白・待人接物違逆せず・一挙一動皆能く時機に合するを主る。説話声音洪亮にして、豁達大度にして、事に遇ふに能く決断し、処事公正にして遅疑せず、危難に面しても畏懼せず。平生財物を吝惜せず、施与を楽しみ、ただ自己を顧みず、ただ是れ過ぎて奢華享楽にして略々懶惰を顕す。この種の人一生道義を崇尚して滞碍なし、但し須らく常に防備して善終を得ざるの隠患を要す。もし命貴格に入りて却つて死絶に逢へば、則ち性情孤僻にして合群少なく、心機深沈・用意縝密にして、多疑にして算計を善くし、挙動礼節を拘守し、行止謹慎にして、儀容の修飾を注重し、常に自我検点約束し、肯んじて軽率施為せざるを主り、この種の人須らく常に防備して人の暗算するの禍患を要す。

若小人之命,【已】入殘局,而逢生旺者,主性氣無常,不自尊檢,為事不顧危亡,好爭闘,恃強壓弱,親近惡黨,不事家業,必竟不得善終也,死絕則為性淫邪,勤必巧為,畜縮執拗,學動修飾,事美言辭,好自矜衛,臨事無斷,少是多非,一生無立,以上如入至貴之局,其性行一皆如前,若常貴之流,並或兼此。(並林開五命)

もし是れ小人の命にして、已に残破の格局に落入し、却つてまた生旺に逢へば、性情気度反覆無常にして、自重自検を知らず、做事危亡を顧みず、人と争闘するを好み、勢に仗りて弱小を欺圧し、壊人に親近し、肯んじて家業を経営せず、最終難く善終を得るを主る。もし死絶に落つれば、則ち性情淫邪にして、勤快の処必定して取巧の上に用ひ、畏縮にして執拗、別人に学びて売弄修飾し、言辞漂亮を講究し、自我誇耀護短を好み、事に臨みて決断なく、是処少なくして非処多きを主り、一生一事成らず。以上の説く所、もし命極貴の格局に入れば、性情行為完全に前面の講ずるに照らす。もしただ尋常貴顕の流なれば、則ち可能く兼ねて其中幾種を有せん、这是《林開五命》の説法なり。

【五行地を得る】

智高量遠,蓋因水處深源;篤信守仁,蓋為土成山嶽;仁慈敏厚,木乘甲乙之方,性速辨明,火應丙丁離位;譽高羲重,因金歸合庚辛。虛於中者,正性不移,或盛或衰,性情變易。

智慧高遠・器量宏大なるは、水の深遼の源頭に居るを因とす。篤守信義・持守仁徳なるは、土の積成して山岳と為るを因とす。仁慈敏捷にして厚道なるは、木の甲乙の東方の気を乗ずるを因とす。性情迅速にして明辨なるは、火の丙丁の離宮の位に応ずるを因とす。声誉高く・道義重きは、則ち金の庚辛の位に帰るを因とす。命中内里虚静の人は、純正の本性移易せざらん。五行時に盛時に衰の人は、性情もまた之に跟ひて変じ来たりて変じ去らん。

【五行地を失ふ】

水乘衰敗,性昏無賴;土力太微,蔽執寡用;木歸蹇地,太柔而治事無規。火數未興,小辨而大傷無決;金當淺薄,雖羲而有始無終。不及太過,皆能為凶。(並宰公要訣)

水もし衰敗の気を乗ずれば、性情昏聵にして無頼なり。土の力量太微弱なれば、則ち蔽塞固執にして用ある少なし。木蹇滞の地に帰すれば、便ち過ぎて柔弱にして、辦事章法なし。火の気数未だ興起せざれば、ただ能く小処に於て分辨するのみ、大事に遇ふに受損する時かへつて決断なし。金もし過ぎて淺薄なれば、たとへ義気を講ずるも始ありて終なし。総じて五行不及と太過と、皆能く成りて凶象と為るを得、这是《宰公要訣》の説法なり。

文章明敏兮,定須火盛;威武剛烈兮,乃是金多。木盛則懷惻隱之心,水多則抱機巧之智,至土之性,最重為貴。(指迷賦)凡命五行生旺者,主好事華飾,胸中無物,亦主好色,火命尤緊,死絕相尅入墓者,多好禪道,歸根復本也。(廣信集)

《指迷賦》に説く、文章写す明快敏捷のは、命中必定して火気旺盛なり。威武剛烈のは、則ち是れ金気偏多なり。木気旺盛の人は惻隠の心を懐き、水気多き人は機巧の智慧を抱有す。至るに土の本性は、厚重を以て貴と為す。《広信集》に説く、凡そ命中五行生旺の人は、張羅排場を喜好し・華美装飾を講究し、胸中却つて多少の実学なく、も好色を主り、納音火に属する人尤其として明顕なり。五行死絶・相剋して墓に入るの人は、多半参禅問道を喜好し、返本帰根を追求す。

【自絶五位五般情】

凡五行有自死自絕,且如水遇乙卯自死,癸巳自絕。木遇庚申自絕,壬午自死。張白先生五命云:日時犯著一位,號曰奪印殺,作官須有一失,此意乃更說五性者,金主羲,自絕則寡羲;木主仁,自絕則不仁,水主智,遇絕則失智;火主禮,自絕則無禮;土主信,自絕則寡信。逐五行詳斷之,凡五行如先生旺、後死絕,則為多鄙。

五行の中いはゆる「自死」「自絶」あり、譬へば納音水に属するの乙卯に遇ふは便是自死にして、癸巳に遇ふは便是自絶なり。納音木に属するの庚申に遇ふは便是自絶にして、壬午に遇ふは便是自死なり。張白先生の《五命》に説く、日柱・時柱の上其中一位を犯着するを、便ち「奪印殺」と呼び、官を做れば必定して一次の差錯を出さんと要す。この個の道理なほ可く推して五常の性の上に到る。金は義を主り、自絶すれば便ち寡義なり。木は仁を主り、自絶すれば便ち不仁なり。水は智を主り、絶に逢へば便ち失智なり。火は礼を主り、自絶すれば便ち無礼なり。土は信を主り、自絶すれば便ち寡信なり。須らく逐一に五行を按じて仔細に判断すべし。凡そ五行先生旺して後死絶するは、人と為りて多半鄙陋に流れるを主る。

陽止正而皆在內,丙逢多者生重頂,更加沖破受尅時,腦大侏儒壽何永。凡十干至丙,乃陽止至正,多丙正則有雙頂而生,加沖破受尅,必有雙頂,不成或不正,額闊頭大,不然矮小,兼亦無壽。

歌訣に説く、陽気最正の処に到れば皆収めて裏面に在り、命中丙字多き人は生来頭頂重畳す。もしさらに冲破受剋を加ふれば、便会く頭大身矮にして、寿命いづくんぞ能く長久せんや。这是因为十天干排して丙に到るは、正に陽気最も端正の時にして、丙字多くして端正の人は生来便ち双重の頭頂あり。もしさらに冲破受剋あれば、必定して頂骨双起にして長じて周正ならず、額頭寛闊・腦袋碩大にして、否れば便是身材矮小にして、而且もまた長寿ならず。

時居卯酉斗日月,眼目斷之定親切。卯酉是日月出入之門,犯卯酉時生,眼目必主圓大。卯酉平生好徙移,或多道路或親離,若然帶殺加刑尅,眼大難全信有之。凡命犯卯酉者,性不定,好移徙,或多在道路,非依舊祖離骨肉,更帶殺兼有刑破,必損目,不然目中有翳或目大。(並沉芝源髓)

「時卯酉に居りて日月に闘し、眼目之を断ずれば定めて親切なり」とは説く所、卯と酉とは是れ日月出入の門戸にして、卯時・酉時に生ずる人は、眼睛必定してまた円また大なり。歌訣また説く、卯酉を犯す人は一生遷徙を好み、あるいは常年道路上に奔走し、あるいは親人と離散す。もしさらに凶殺を帯びてまた刑剋を加ふれば、眼睛たとへ大なるも難く保全す、この話は実に可信なり。凡そ命卯酉を犯す人は、性情不安定にして、遷移を喜好し、多半道路上に於て奔波し、能く祖業を守らずして骨肉と分離す。もしさらに凶殺を帯びて兼ねて刑破あれば、必定して眼目を損傷し、否れば眼中もまた翳を生じ、あるいは眼睛特別に大なり。以上《沈芝源髄》に出づ。

言詞狡猾,誕時合值六虛。六虛住處,曰謾語神,凡人得之,必好撰飾語詞,重併遇者,必狡猾。(壺中子)三命鈐云:六虛者,取空亡對沖之辰,謂如甲子旬中辰巳是也,主平生妨尅尊親,漂流他國。李九萬云:六虛主好奢華,緣飾文辭,作事故多虛聲。

「言辞狡猾、誕時合して六虚に値す」とは説く所、「六虚」の在る所の処を「謾語神」と呼び、凡人これを得れば、必定して編造粉飾言辞するを喜好せん。もし重畳して遇上せば、人と為りて一定して狡猾なり、这是《壷中子》の説法なり。《三命鈐》に説く、いはゆる六虚とは、是れ取りて空亡の对冲する所の地支にして、譬へば甲子旬の中空亡戌亥に在り、之と对冲するの辰・巳便是六虚にして、一生尊長親属を妨剋し・他郷異国に漂流するを主る。李九万説く、六虚は主人奢華を好み、粉飾文辞を善くし、事を做り起せば此に因りて多く虚名ありと。

第卅一巻

疾病を論ず

夫人稟五行之和氣而成形,所以有疾苦者,皆由陰陽五行之氣,虛、實、寒、熱太過不及,贅疣而致也。欲知人虛實,死絕為虛,生旺為實,虛實既明,疾病可以類推也。凡水死絕,多胸氣、腰足、攻圭、滑瀉、便溺不利之疾,火死絕主腸氣、結塞、驚悸、健忘、精神不安之疾。木死絕,主虛風、目牆、眩暈、筋急、爪甲枯悴,喜怒顛倒,擇食揀飯之疾。金死絕,主氣虛喘咳嗽、皮毛焦、乾燥、乾嗇,骨筋疼痛、善憂足涕淚,大腸瀉痢,便血之疾。土死絕,主面黃減食,隔食吐逆,肢體怠墮,喜睡嗜臥,多思足慮,耳聾神濁,健忘少喜動作之疾。

人五行の中和の気を禀受して形を成す。疾病痛苦あるの所以は、皆陰陽五行の気虚・実・寒・熱の上に於て太過あるいは不及に因り、贅疣のごときの偏差を生出するの所致なり。一個人の虚実を知らんと欲せば、死絶を以て虚と為し・生旺を以て実と為す。虚実一たび分明なれば、疾病便ち可く類を依りて推断せん。凡そ水死絶に落つるは、多く胸中気悶・腰腿酸痛・気逆上攻・滑瀉不止・大小便不利の毛病あり。火死絶に落つるは、腸中脹気・結塞不通・驚悸・健忘・精神不安を主る。木死絶に落つるは、虚風・眼目昏障・頭暈目眩・筋脉拘急・指甲枯槁憔悴を主り、喜怒無常・挑食偏食す。金死絶に落つるは、気虚喘息咳嗽を主り、皮肤毛髪焦枯乾燥・澁滞不潤し、骨節筋絡疼痛し、憂愁を好みて涕涙多く、大腸瀉痢・便中血を帯ぶ。土死絶に落つるは、面色発黄・食量減少を主り、膈食嘔逆・四肢懈怠し、貪睡嗜臥・思慮過多・耳聾神志昏濁し、健忘にして活動を愛せず。

凡五行有相尅而成疾者,金火相尅生旺,則痬、瘡、癱、腫,死絕無氣,主勞瘵嘔血。土木相尅生旺,主痞悶、昏眩、風麻、小腸疾、丹腫。死絕相尅,主吐食症塊,疽癖積滯之疾。李九萬云:木土相尅主中風,土受邪故也。金木相尅生旺,主肢足骨節不完,眼目之疾。死絕主氣虛精脫,勞瘵癱瘓之疾。水上相尅,主脾溼洩瀉,中滿痰嗽,不利之疾。

五行の間もまた因りて相剋して病を生ずるあり。金と火と相剋して生旺の地に在れば、便ち瘍瘡・癱瘓・腫脹を生ず。もし死絶無気の地に在れば、則ち癆瘵咳血を主る。土と木と相剋して生旺の地に在れば、胸腹痞悶・頭昏目眩・風気麻痺・小腸疾患と丹毒紅腫とを主る。死絶の地に於て相剋すれば、則ち嘔吐食物・腹生痞塊を主り、および疽瘡・癖積・滞塞の一類の病。李九万説く、木土相剋は中風を主る、脾土の邪気を受けたるを因るを以てなり。金と木と相剋して生旺の地に在れば、四肢骨節残缺不全および眼目の疾を主る。死絶の地に在れば、則ち気虚精脱・癆瘵癱瘓を主る。水と土と相剋すれば、脾湿泄瀉・中焦脹満・痰多咳嗽の等の不通利の病症を主る。

凡五行有相生而生疾者,火木相生生旺,則上盛膈壅,目赤頭風。死絕則傷寒作狂悶亂疾。火土相生生旺,則胃實。死絕則唇焦,紅氣熱結,大便不利。金水相生生旺,則氣滯,死絕則精滑。水木相生生旺,則嘔吐胃虛。死絕則精敗傷寒,痁瘧,金土相生生旺,則多無肌肉。死絕腸鳴蟲作也。凡水土木相逢於無氣處。主蠱氣腹脹,吐逆之疾。凡金水火相逢於無氣之地,主痢疾。金主大腸,水火守之陰陽不和也。凡水逢土,多主翻胃疾,土多而無木氣疏之,主聾聵疾,蓋腎水不流則為翻胃,氣不通則為聵也。

五行の間もまた因りて相生して病を生ずるあり。火木相生して生旺の地に在れば、則ち上焦壅盛・胸膈阻塞し、眼睛発紅・頭風疼痛す。死絶の地に在れば、則ち傷寒を得て発狂煩悶す。火土相生して生旺の地に在れば、則ち胃中壅実す。死絶の地に在れば、則ち嘴唇焦裂・熱気鬱結・大便不通す。金水相生して生旺の地に在れば、則ち気機滞塞す。死絶の地に在れば、則ち精関不固にして滑泄す。水木相生して生旺の地に在れば、則ち嘔吐胃虚す。死絶の地に在れば、則ち精気敗壊し・傷寒と瘧疾とを感受す。金土相生して生旺の地に在れば、則ち大多肌肉豊ならず。死絶の地に在れば、則ち腸鳴して腹中虫を生ず。凡そ水・土・木の三者無気の処に於て相逢すれば、蠱脹腹満・嘔吐反逆の疾を主る。凡そ金・水・火の三者無気の地に於て相逢すれば、痢疾を主る、金は大腸を主り・水火それを守りて陰陽調和せざるを因るを以てなり。凡そ水土に遇ふは、多く反胃の疾を主る。土多くして木気の来たりて疏通するなければ、則ち耳聾を主る、腎水流通せざれば便ち成りて反胃と為り、気機通暢せざれば便ち成りて耳聾と為るを以てなり。

凡一切諸殺,亦有主疾者,劫殺主小腸,又主耳聾、咽喉疾。官符,主腰腳疾。威池主酒色勞瘵膿血,便溺疾。大耗主闇昧,或贅疣疾,凡祿主因食致疾,須帶殺尅身方是也。凡命見真沖氣散,或真刑氣散者,多是廢疾人也(並燭神經)

一切の神煞の中もまた疾病を主るあり。「劫殺」は小腸の病を主り、また耳聾と咽喉疾患とを主る。「官符」は腰腿の疾を主る。「咸池」は因りて酒色して癆瘵・膿血および大小便の毛病を得るを主る。「大耗」は昏昧不明を主り、あるいは贅疣を生ず。凡そ「禄」は因りて飲食して病を致すを主る、ただ過ぎず必ず須らく凶凶殺を帯びてまた身を剋してこそ数を算せん。凡そ命中真の相冲出現して気散し、あるいは真の相刑して気散するは、多半是残廃帯病の人なり。以上《燭神経》に出づ。

凡人午為頭,巳為左肩,未為右肩,辰為左膊,申為右膊,卯為左肋,酉為右肋,寅為左腿,戌為右腿,丑為左腳,亥為右腳,子為陰,又辰為腿,丑為唇,未為三焦,戍為兩腿之間,取疾病去處,須推此。凡寅丑子亥多人,中年有腰腳疾,庚辰日,乙亥日,主消渴勞病等疾。

人身と十二地支との対応は、午は頭と為り・巳は左肩と為り・未は右肩と為り・辰は左臂と為り・申は右臂と為り・卯は左肋と為り・酉は右肋と為り・寅は左腿と為り・戌は右腿と為り・丑は左脚と為り・亥は右脚と為り・子は下陰と為る。此の外辰また可く腿を代表し・丑は嘴唇を代表し・未は三焦を代表し・戌は両腿の間を代表す。病いづれの処に在るを判断せんと要するは、便ち須らくこの個の対応を照らして来たりて推す。凡そ命中寅・丑・子・亥多き人は、中年会く腰腿の疾あらん。庚辰日・乙亥日に生ずる人は、「消渇」(口渇して多飲して形体消瘦するの症)と虚労との一類の病を患ふを主る。

【天瞽殺】

正月起申,逆行十二辰,又名飛廉殺,犯者主無目,凡命最忌,大惡支干有氣。(並寸珠尺璧)

「天瞽殺」の排法は、正月より起りて申位に於て、十二地支を逆りて依次に行ふ、それまた叫做して「飛廉殺」と為す。犯到る人は眼睛失明するを主り、凡そ命を看る皆最もそれを忌諱し、尤其として忌諱するは它の在る所の干支なほ旺気を帯ぶるは、あれば便ち大凶なり。以上《寸珠尺璧》に出づ。

【五行交加象】刑を以て之を言ふ

甲辰、甲午、乙丑、乙未,土木交加,主癱瘓之疾,丙申、丁酉,金火交加,主血筋所傷。戊子、己亥,水土交加,主脾胃之疾。庚寅、辛卯,金木交加,主筋骨勞嗽之疾。癸巳、壬午、丙子、丁亥,水火交加,主頭面目疾。

甲辰・甲午・乙丑・乙未のこの幾組は、是れ土と木と交相錯雑して、癱瘓の疾を主る。丙申・丁酉は是れ金と火と交加して、血脉筋絡の受傷を主る。戊子・己亥は是れ水と土と交加して、脾胃の疾を主る。庚寅・辛卯は是れ金と木と交加して、筋骨労損と咳嗽とを主る。癸巳・壬午・丙子・丁亥は是れ水と火と交加して、頭面と眼目の疾病とを主る。

日被時克莫相對,終是艱辛病禍纏,金木戰兮憂骨肉,水凌火氣眼生煙。金水死時為風【癩】,土多水少敗丹田。土遭木克脾胃弱,火勝金殘血裡眠,水深金重逢水厄,遇水定教落深淵。水少火多應受渴,火多土少語狂顛。水若滿兮火若明,水滿火明壽難延。金純切忌四肢損,土多帶火受憂煎。木若盛時應蹇塞,更須仔細辯根源。(並神白經)

《神白経》の歌訣に説く、日柱時柱に剋せらるるは、両者可からず対立す、終究是れ艰辛困苦・疾病災禍身に纏はる。金木交戦すれば、須らく骨肉受受傷を擔憂すべし。水の火気を欺凌するは、眼前便ち烟を生ずるがごとし。金水死地に落つれば便ち風癩の疾を得、土多水少なれば便ち丹田元気を敗壊す。土木に剋せらるれば、脾胃虚弱なり。火勝ちて金残れば、睡臥の中血を帯ぶ。水深くして金また重き人は会く水厄に遭遇し、一たび大水に遇へば必定して深淵に落入せん。水少火多なれば、応ずるに口渇の症を主るべし。火多土少なれば、則ち言語狂乱癲妄す。水もし満溢して火また太明なれば、水満火明の人は寿命難く久延す。純金の命最も四肢損傷を忌み、土多くしてまた火を帯ぶれば則ち終日憂煎す。木気もし太旺盛なれば、行事応ずるに蹇滞阻塞あるべし、凡そ此皆なほ須らく仔細に命局の根源を分辨すべし。

金衰火盛,嘔血不人小,脫肛水竭,土盈病癖,忽然耳聵。金在臟為肺而主嘔,火在臟為心,而主血咳與血相應也。金衰而火盛,則火乘其便以克之,肺乃受疾,發於上則為咳嘔,發於下則為痔漏,蓋肺與腸相為表裡也。此言金人得火多也。水在臟為骨髓,土在臟為脾為肌肉,骨與肉相接也。水竭而土盈,則土乘其便以克之,腎乃受疾,腎既受疾,攻於下則為癖,攻於上則為聵,蓋腎上攻則應於耳,此言水人得土多也。(壺中子)

「金衰火盛、嘔血不人小、脱肛水竭、土盈病癖、忽然耳聵」のこの幾句、《壷中子》解釈して説く、金は五蔵に於て肺と為り、嘔逆を主る。火は五蔵に於て心と為り、血を主り、咳嗽と出血と正に相応ず。金衰して火盛なれば、火便ち勢に乗じて去りて金を剋し、肺便ち病を受く。上に発すれば便ち成りて咳嗽嘔血と為り、下に発すれば便ち成りて痔漏脱肛と為る、肺と大腸と互に表裏たるを以て、这是説く所納音金に属する人命中火多きの情形なり。水は五蔵に於て骨髄と為り、土は五蔵に於て脾と為り・肌肉と為る、骨と肉と本相連接す。水枯竭して土壅盛なれば、土便ち勢に乗じて去りて水を剋し、腎便ち病を受く。腎一たび病を受ければ、下に向かひて攻すれば便ち成りて癖塊と為り、上に向かひて攻すれば便ち成りて耳聾と為る、腎気上攻するは会く応じて耳朵の上に在るを以て、这是説く所納音水に属する人命中土多きの情形なり。

破碎羊刃招痕疾,疾中六害還非吉,日時累犯旺鬼凌,無氣空亡纏病卒。凡命如犯破碎羊刃,日時中見者,身多痕瘕,女人有血氣之疾,少年主多【?】癤之患,凡病厄宮不要見六害,多疾患。旺鬼凌者,如土命人犯乙卯己亥又三合,巳酉丑見戊午,乙巳丁巳之類,更犯空亡無氣,一生多疾。

歌訶に説く、「破碎」と「羊刃」とは会く招来して疤痕を帯ぶるの病せん、疾厄の中さらに六害を見るもまた不吉利なり。日柱時柱屡屡犯上して旺盛の鬼星の欺凌し、加へて無気と空亡とあれば、便会く纏綿病榻して以て死に至らん。具体に説く、凡そ命「破碎」「羊刃」を犯して日柱・時柱の中に出現するは、身上多く疤痕腫塊あり、女子会く血気の方面の疾病あらん、少年は則ち多く瘡癤の患を生ず。凡そ是れ疾厄宮皆宜しく六害を見る可からず、見れば便ち多く疾患を生ず。いはゆる「旺鬼凌」とは、譬へば納音土に属する人乙卯・己亥を犯してまた三合を結成し、あるいは巳酉丑の人戊午・乙巳・丁巳の類を見るなり。もしさらに空亡を犯して気なければ、便会く一生多病ならん。

月陰淫佚忌相逢,陰命須憂帶下通,月水不調緣好事,男兒痔漏及腸風。月陰月殺也,如寅午戌在卯。(並沉芝源髓)凡命祿對沖一辰,如坐命宮,或疾厄宮,主人手足不完,身體有疾,六厄亦係名曰互戰。

歌訶に説く、「月陰」のこの一凶星は最も相逢するを忌諱す、女命須らく帯下の疾を擔憂し、月経不調もまた是れそれの中より作祟するを因とす、男子は則ち痔漏と腸風下血とを得ん。いはゆる「月陰」便是月殺にして、例えば寅午戌年生の人月殺は卯に在り、这是《沈芝源髄》の説法なり。凡そ命中禄神の对冲する所のあれ一位、もし正に命宮あるいは疾厄宮の上に坐せば、此人手足残鈌不全・身体病あるを主る。「六厄」もまたこの一類に属し、叫做して「互戦」と為す。

辛卯日時,名曰白虎閉目,火年必損眼,其餘辛與卯字者,亦忌之。(並廣信集)凡欲推疾病災厄,先看祿、命、身三等,大小運如何,若三命無氣,祿馬敗絕,但只祿財、命財旺相,亦不至死。若父病推其子命,如子命遇孤辰、寡宿、喪門、吊害及白衣殺臨命,其父必有不可救之疾,夫妻亦準此論之。(三命指掌)

辛卯の日柱あるいは時柱は、叫做して「白虎閉目」と為し、火に属するの年份に遇ふは必定して眼睛を損傷せん。其の余凡そ辛の字と卯の字と相配する有るは、同じく須らく忌諱すべし、这是《広信集》の説法なり。《三命指掌》に説く、凡そ疾病災厄を推断せんと要するは、先ず「禄」「命」「身」の三者および大運小運如何を看るべし。もしこの三者皆気なく、禄馬また敗絶すとも、但し禄財・命財なほ旺相なれば、も至らず命を喪ふ。仮に父親病を生ずれば、可く推して彼の児子の命を。もし児子命中孤辰・寡宿・喪門・弔客および「白衣殺」の命に臨むに遇上せば、彼の父親必定して救治する法なきの病を患上せん。夫妻の間の病情を推断するも、またこの個の弁法を照らす。

寿夭を論ず

夫人壽夭脩短之數,大抵生旺為壽長,死絕則為夭折,如根深者蒂固,源【澞】者流長也。凡命皆要逢生旺,則為有壽,如日月上逢生旺,時上雖有死氣,不妨。蓋生旺氣之故也。如月上死絕,日時上雖生旺氣不甚雄,蓋生承死絕故也,於三十歲前,須有幾死之災。如月生日生旺,時上死絕人,壽不過四十五歲。月日時死絕者,死在三十歲前也。更有凶殺五行凌犯,必為殤子,常以月管一歲至三十歲。日管三十一歲至四十五歲。時管四十五歲至百歲。或生旺,或死絕,逐限詳之。

人の寿命長短は、大体上「生旺」を以て長寿と為し・「死絶」を以て夭亡と為す。生旺とは指す所干支五行長生・臨官・帝旺の一類の気を得るの地に処るにして、死絶は則ち是れ死・墓・絶の一類の気尽くるの地に処るなり。這好比如樹根扎むこと深ければ、果蒂こそ牢固なり。水源深遠なれば、河流こそ悠長なり。凡そ是れ命造皆須らく生旺の気に遇上してこそ、算して寿有ると為す。仮に年柱・月柱の上生旺に遇ひ、時柱の上たとへ死気を帯ぶるも、妨げなし、全体の生旺の気以て支撑するに足るを以てなり。仮に月柱死絶に落ち、日柱・時柱たとへ生旺するも、気勢もまた雄厚に足らず、この生気是れ死絶の後に承接するを以てなり、この種の人三十歳以前必ず幾場の瀕死の災あらん。仮に月柱生を得・日柱旺を得て時柱死絶せば、寿数四十五歳を過ぎず。月・日・時の三柱皆死絶の上に落つるは、三十歳以前就て死せんと要す。もしさらに凶煞と五行の相凌相犯とを加ふれば、必ず是れ養大せられざるの夭殤の子なり。推算する時通常月柱を以て一歳より三十歳に到るを主管し、日柱を以て三十一歳より四十五歳に到るを主管し、時柱を以て四十五歳より百歳に到るを主管し、各柱あるいは生旺・あるいは死絶、便ちこの三段の年限を照らして逐一に推詳す。

如欲知人死處,聚則為生氣,散則為死氣,遇二運太歲會集在死絕衰息之鄉,更太歲刑剋與災限相應者,定死也。各發在身無氣,月日時上也。凡命中有生旺多者,如不犯刑殺,應是少疾病,善終,死於一念之間。若死絕,多刑殺,主憔悴苦楚之災,或久淹歲月難辨之疾。凡旺運中死,或祿上死者,是稱意中卒也。老人行年生旺,死於苦楚,蓋生旺則尫羸淹久,少者則死於善疾,命中是亡神、大耗重迭,死須破尸也。(燭神經)

一個人いづれの一步の限の上に於て死するを知らんと欲せば、気の聚散より看るを得。気聚すれば便是生気にして、気散すれば便是死気なり。もし大運・小運のこの両重の運連ねて「太歳」と一齊に会集して死絶衰息の地に於て、太歳また来たりて刑剋し、併せて災限と彼此呼応せば、あれば断定して必ず死せん。災禍発作するの部位は、皆落ちて命主本身気なきの処に在り、也即是ち月柱・日柱・時柱の上なり。凡そ命中生旺の気多く・また刑冲凶煞を犯さざる人は、応当に病少く、善終を得、往往にして一念の間に就て安然而逝す。もし命局死絶にして刑煞また多ければ、便ち憔悴苦楚の災厄を主り、あるいは多年を拖延し・連ねて医家もまた辨明白せざるの怪病。凡そ旺運の中に於て去世し、あるいは「禄」位の上に於て去世するは、算して称心如意の寿終と為す。老年人流年行きて生旺に到れば、かへつて死する得痛苦して、生旺の気人をして痩弱纏綿・久拖不断せしむるを以てなり。年少の人かへつて容易く了結するの病に死す。命中「亡神」と「大耗」との両凶重畳するは、死後なほ免れず尸を毁り棺を破るの事あらん。以上《燭神経》に出づ。

凡天干生旺不損克者,壽。天干不敗死有救助者,尤壽。天干敗死相賊者,夭。天干生旺中有破克者,尤夭。(廣錄)

凡そ四柱天干生旺の地に処りて損傷剋制を受けざるは、長寿を主る。天干たとへ敗地死地に落つらず、また別に他神の救助あれば、さらに長寿なり。天干既に敗また死して、彼此なほ相互残戕するは、夭亡を主る。天干本生旺の中に在りて、却つて夾帯して破損剋伐するは、夭する得尤其として快し。この説は《広録》に見ゆ。

凡欲知人壽命長短,但以本年納音,與生月納音,觀其刑剋,若生月克命,即多夭折。命克生月,主壽籌延永。假令癸亥水命人,四月生即無壽,以戊癸年,四月建丁巳,納音屬土,土能克水,是生月克命也。又癸亥人四月為祿命絕處生,故無壽。如癸丑木命,三月生,即有壽,以戊癸之年,三月建丙辰,納音土,木克土,是命克生月也,設如凶殺下生,亦為身制殺也。又癸丑人三月生,為祿命庫墓中生,凡庫墓中生者,多主有壽。但三十歲以前常主有患難,緣前有絕鄉運,後有死病,歷盡衰鄉運到旺處,故有晚歲福也。(三命鈐)

寿命長短を推断せんと要するは、ただ須らく生年の「納音」五行と生月の納音五行とを拿比して、看て両者是否刑剋するを。もし生月本命を剋すれば、多く夭折を主る。もし本命生月を剋すれば、則ち寿数綿長なり。例を挙げて説く、癸亥年生の人水命に属し、四月に生ずれば便ち長寿ならず。戊年・癸年の四月月建は是れ丁巳にして、丁巳納音土に属し、土能く水を剋し、正に是れ生月本命を剋すなり。況んや癸亥人の禄と命と行きて四月巳位に到れば正に絶地にして、ゆゑに寿なし。反過りて、癸丑年生の人木命に属し、三月に生ずれば便ち寿あり。戊年・癸年の三月月建は是れ丙辰にして、丙辰納音土に属し、木能く土を剋し、正に是れ本命生月を剋すなり。たとへこの一柱の下面凶煞に坐するも、も算して本身力ありて凶煞を制伏すと。加へて癸丑人三月に生ずるは、是れ生じて禄命の庫墓の中に在り、凡そ庫墓に生ずる人多半寿あり。ただ是れ三十歳以前常に患難あり、前面須らく経過して絶地の運・後面また死病の郷あれば、これらの衰弱の運走完し・旺処に行到するを待ちて、こそ晩年の福あらん。この説は《三命鈐》に出づ。

凡壽以生月定之,生月居支干納音旺處,及五音相生不逆,及日、時,並胎,並皆得數,不相刑剋,上壽也。(玉門關集)

凡そ寿数を推すは、主要生月より決定す。生月の天干・地支と納音と皆旺地に居り、宮・商・角・徴・羽のこの五音の配する所の五行また彼此順生して相逆せず、さらに日柱・時柱および受胎の月を加ふ、各処皆合して応有の数に於て、彼此相刑剋せざれば、这便是上等の長寿の命なり。この説は《玉門関集》に見ゆ。

【天寿朝元格】

納音居死絕之地,而有真五行與納音比合,居於生旺之位者,是也。假令乙酉人,其納音水,自敗,若得辛亥、丙申,則丙辛真水,復生於申,此類享眉壽也。如乙亥人,得癸亥、戊寅之類亦是。(玉霄寶鑑)

いはゆる天寿朝元とは、指す所本命納音たとへ死絶の地に落つるも、却つて別に「真五行」——天干化合するの所生成の五行——ありて納音と同類相合し、併せて生旺の位に居るなり。例を挙げて説く、乙酉年生の人納音水に属し、酉正に水の沐浴自敗の処にして、もし命中さらに辛亥・丙申の両柱を得れば、丙と辛と相合して水を化し、正に是れ真水にして、而して水また申に於て長生す、こようすれば便ち能く高寿を享け・活到りて眉毛白変するの年せん。又如乙亥年生の人癸亥・戊寅の類を得れば、道理もまた相同なり。この格は《玉霄宝鑑》に出づ。

【建命須らく寿命長知るべし】

建命者,如子人見子,丑人見丑之類,如遇滋助,無刑剋,多長壽。(沉芝源髓)凡命中帶長生多者,定有壽,須本家納音旺者,謂之長生見剋制,則夭矣。(李虛中書)

いはゆる「建命」とは、便是柱中地支本命地支と相同なり、如く子年生人また子を見・丑年生人また丑を見るの類なり。この種の格局もしさらに生扶滋助に遇上して、刑冲剋害なければ、多半長寿なり。この説は《沈芝源髄》に出づ。另外、凡そ命中「長生」を帯ぶる多き人は一定して寿あり、但し前提是本命納音本身須らく旺ならんと要す。もし長生かへつて剋制せられれば、あれば便ち転じて夭折と為る。この説は《李虚中書》に出づ。

凡祿馬貴人,往來在生旺之地,死絕之氣者,雖早發亦早死,然須在乘旺之地者,方為福,餘且徒然,若時得力,則晚發,而壽長。要知天算得遐長,五行生旺最高強,旺鬼克身為短命,祿財無氣亦為殃。(理愚歌)

凡そ「禄馬」(即ち禄神と駅馬)と「貴人」とのこれらの吉神、もし往来出没して生旺の地に於て却つて死絶の気を夾めば、あればたとへ早年発達するも又会く早死せん。必ず須らくそれら旺気の上に乗じてこそ真に能く福を成さん、否れば過ぎず徒らに其名あるのみ。もしこれらの吉神時柱に落ちて力を得れば、則ち発達較晩にして、寿命かへつて長久なり。《理愚歌》唱へて曰く、須らく知るべし天賜の寿算怎様にしてこそ能く久遠ならん、五行生旺の処に在ればこそ最も強健なれ。旺盛の鬼煞の前来りて身を剋するは便ち短命の徴にして、禄神と財星と気なきは同じく是れ禍殃なり。

人過鬼門,氣度消關。火忌申酉亥,(甲申、乙酉、癸亥,消關者,病、死、絕。)金嫌亥子丑,水土寅卯巳,(水忌戊寅、己卯、丁巳,土忌庚寅、辛卯、己巳。)木怕巳午申,(辛巳、甲午、壬申。)更若逢陰鬼,壽算永不停,艱辛尤住世,發即禍來尋,若人逢此地,不請怨天文。

人一たび鬼門を走過せば、気数就て消磨の関口を経過せんと要す。火命は申・酉・亥の三支を忌み、原注甲申・乙酉・癸亥の三柱を挙出す、いはゆる消関とは、指す所便是病・死・絶のこの三個の気尽くるの地なり。金命は亥・子・丑を嫌ひ、水命と土命とは寅・卯・巳を嫌ふ、原注説く水は戊寅・己卯・丁巳を忌み、土は庚寅・辛卯・己巳を忌む。木命は巳・午・申を怕れ、即ち辛巳・甲午・壬申なり。もしさらに陰に属するの鬼煞に遇上せば、寿算便ち此に就て止住して再び増添せず。勉强して活着するも格外に艰辛にして、一たび発達あれば便ち禍事を招来す。人もしこれらの地支に碰上せば、も必ずしも去りて天定の命書を埋怨するを要せず。

【気短法】

鬼限生來有所憂,欲知人死向斯求,金哥出去休騎馬,火弟歸來莫跨牛,木遇鼠蛇須遠走,水逢雞子也堪愁,土人切更防豬兔,難保年光到白頭。即小兄例中鬼關殺。

歌訣に説く、命の裏鬼限を帯ぶれば、生来便ち憂ふ可きの処あり、人いづれの一步に於て死するを知らんと欲せば、便ちここより去りて求めよ。金命の人切に午(馬)の上に於て出行するなかれ、火命の人帰来の時跨上して丑(牛)するなかれ、木命の人子(鼠)と巳(蛇)とに遇ふは須らく遠く避け、水命の人酉(鶏)と子(鼠)とに碰上すればも実に堪憂なり、土命の人尤其として須らく亥(猪)と卯(兎)とを提防すべし、これらに碰上すれば、年歳難く保ちて挨到りて白頭せん。这便是小児命例の中の説く所の「鬼関殺」なり。

受氣重重鬼莫臨,四柱交加豈可親,時兼本命還相遇,富貴之中壽不存。生日對時人短命,生年對月亦復是,此乃人間短命法,人生值此少年紀。如寅年、申月、午日、子時,是也。又日與時對,更被時尅者,是也。

歌訣また説く、気を受くるの処重重畳畳するは、最も鬼煞の来臨を忌諱す。四柱の間刑剋交加せば、いづれの処に談ず可き親和を。時柱また本命と相犯すれば、たとへ身富貴の中に在るも、寿数もまた保つ能はず。生日と生時と相冲する人は短命にして、生年と生月と相冲するも同じく如此にして、这便是人間の短命を判断するの法にして、人一たび遇上せば、多半ただ活到りて年少の時のみ。譬へば寅年・申月・午日・子時、寅と申と相冲し・午と子と相冲すれば、便是この種の格局なり。又如日柱と時柱と相冲し、時柱なほ反過りて来たりて日柱を剋伐するは、もこの一類に属す。

生日對時人促壽,日時相沖壽不長,天罡空亡難保守,定知惡死路頭亡。或云沖而不散無害。(並神白經)生日對年須可歎,生時對日亦堪傷,那看生處時同歲,二入風流壽不長。如甲寅年、丁酉月、戊申日、甲寅時,不出週歲死,生年對月亦然。(鬼谷要訣)

歌訣に説く、生日と生時と相冲する人は寿促なり、日時一たび冲すれば寿数便ち長からず。さらに「天罡」と「空亡」とを犯せば——空亡即ち一旬十干十二支を配するの後空出するのあの両個の地支——あれば便ちさらに難く保全す、可く断定して須らく道路上に於て横死せん。も人また説く、ただ冲して至らず冲散すれば、便ち大害なし。以上並びに《神白経》に見ゆ。另一首に説く、生日と生年と相冲する実に可嘆にして、生時と生日と相冲するも一樣にして堪傷す。さらに看て生時と太歳と同一の支の上に落ち、両下相犯するは、風流たとへ好なるも寿数長からず。譬へば甲寅年・丁酉月・戊申日・甲寅時、寅申相冲して時柱また年柱と重畳すれば、この孩子活満して周岁せずして便ち死せん。生年と生月と相冲するは、道理もまた一樣なり。この例は《鬼谷要訣》に出づ。

【短命殺】

豬鼠無良犬戰於,雞聲催促夜行彪,龍羊猴兔不相入,巳午無人到白頭。與防中害巾沉芝源髓隔宿例同。三命鈐作天年殺,主壽命不長,多遇喪禍,若身能尅殺,則可免。

歌訣に説く、亥(猪)と子(鼠)と相値する本善局にあらず、戌(犬)もまた其中に於て交戦す。酉(鶏)鳴声声にして、催促して寅(虎)をして連夜奔行せしむ。辰(竜)と未(羊)・申(猴)と卯(兎)と彼此格格不入す。巳と午と相併する人は、能く活到りて白頭するなきなり。この一説は《沈芝源髄》の中の防中害・隔宿の條例と相同なり。《三命鈐》は把て之を「天年殺」と呼び、寿命長からず・屡々喪亡禍事に遭ふを主る。もし本身五行力ありて能くこの殺を制伏せば、便ち可く禍を免れん。

【急脚殺】

此以干支相尅,只如甲乙屬木、申酉屬金、金尅木也。甲乙申酉見閻王,丙丁亥子切須防,庚申巳午如風燭,戊己寅卯亦重傷,壬癸辰戍加丑未,永別浮生入鬼鄉。(並三命篡局)

この殺は是れ按じて天干と地支と相剋して取る。譬へば甲・乙は木に属し、申・酉は金に属し、金能く木を剋し、天干このようの地支の上に坐せば便ち殺と成る。歌訣に説く、甲乙の人申酉を見れば、等しく是れ閻王を見るなり。丙丁の人亥子を見れば、切に須らく提防すべし。庚金の人行きて巳午に到れば、性命風中の残燭のごとし。戊己の人寅卯を見れば、も須らく重傷を受けん。壬癸の人辰戌を見てさらに丑未を加ふれば、就て永別して浮世し・走入して鬼郷せん。以上並びに《三命篡局》に見ゆ。

廣信集作天鬼截路殺,若甲人見申,乙人見酉,生時帶著,支干皆有者,定夭。如甲人見庚申是,支干皆有也。太歲與大運逢之,主多孝服,更與小運併,主死。金書命訣云:行年二位臨斯位,自察前程有盛衰。

《広信集》は把てこの殺を「天鬼截路殺」と呼ぶ。如く甲日の人申を見・乙日の人酉を見、而且して生時の上に帯び、天干地支両頭皆斉備するは、一定して夭亡せん。譬へば甲日の人庚申を見れば、便是干支両頭皆有るなり。太歳と大運とここに走り到れば、孝服頻仍を主る。さらに小運と重併すれば、便ち死亡を主る。《金書命訣》に説く、流年と大小の二運と一齊にこの個の位置の上に臨到れば、自己便ち応当に前程の盛衰を察看すべしと。

【又急脚殺】

金人沐浴火木胎,土死水墓四季裁,命有限逢為再犯,閻王急腳送書來。(金書命訣)

歌訣に説く、金命の人怕る行きて沐浴の地に到るを、火命と木命の人怕る行きて受胎の地に到るを、土命の人怕る死地・水命の人怕る墓地を、皆須らく辰戌丑未の四季の月を按じて裁定すべし。本命の中已に帯到り、行限の時また再び遇上すれば、便ち再犯と呼び、あれば便是閻王差遣して急脚差役に送らしめて催命文書を来たるなり。この訣は《金書命訣》に出づ。

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