Libo

壬龍の穴

明 · 徐善继、徐善述 · 第50巻 / 56

作盤ガイド: 玄空飛星の作盤, 暦注(黄暦)

第一宜坐子向午穴。壬龍入首右落,穴子向午,宜挨左加亥半分,取丙子正壬之氣貫右耳。《催官》詩云:“背一面九乘天輔(壬),氣從右耳為合矩,穴宜挨左加天皇(亥),富貴榮華振鄉土。”分金兼壬丙,宜庚午庚子;兼癸丁,宜丙午丙子。

第一種は坐子向午なり。壬龍の入首の一節は若し右邊に向って跌落すれば、便ち穴を坐子朝午の上に定め、羅盤は略微左に偏して「亥」の字の半分を加進して、好く六十龍の中の丙子の此の一龍の正壬の氣を右耳より穴の中に注入せしめん。宋代の賴布衣《催官篇》の詩は説く。一數を背靠して九數を面對して「天輔」(即ち壬)を乘ずれば、龍氣は右耳より進みて來るこそ法度に合乎と算す。穴は偏左一点して「天皇」(即ち亥)を帶べば、日後の富貴榮華は郷里を震動す可し。分金の用法は、坐向の壬丙を兼するは、宜しく庚午庚子分金を用い、癸丁を兼するは、宜しく丙午丙子分金を用うべし。

第二宜坐艮向坤穴。壬龍入首右落,穴艮向坤,宜挨左加亥半分,取主脈貫右腰。《催官詩》云:“壬山迢迢穴天市(艮),天輔(壬)氣奔沖右腧。穴左微侵半分亥,富貴聲名向閭里。”分金:兼丑未宜辛丑辛未;兼寅申宜丙寅丙申。

第二種は坐艮向坤なり。壬龍の入首の一節が右に向って跌落する時は、亦以て穴を坐艮朝坤と立成す可し、羅盤は同じく略偏左して「亥」の字半分を加え、來龍主脈の氣を右腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。壬山は遠遠と來りて、穴を「天市」(即ち艮)の位の上に點ずれば、「天輔」(即ち壬)の氣は便ち直衝して右腰の穴口に至る。穴を立つる時に左に向って略半分の亥位を侵せば、富貴と名聲とは鄕閭に傳遍せん。分金の用法は、坐向の丑未を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅申を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

第三宜坐辛向乙穴。壬龍入首左落,穴辛向乙,宜挨右加子半分,取正壬脈貫左腰。《催官詩》云:“天輔(壬)穴向天官(乙)星,氣從左腧通玄靈。穴宜挨右加陽光(子),亦主財富人俊英。”分金:兼卯宜辛酉辛卯;兼辰宜丙辰丙戌。

第三種は坐辛向乙なり。壬龍の入首の一節は若し左邊に向って跌落すれば、穴は便ち坐辛朝乙と立成し、羅盤は要略偏右して「子」の字半分を加え、正壬の脈を左腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天輔」(壬)の龍を以て穴を立てて「天官」(乙)星に朝向せば、氣は左腰より通じて進むこそ最も靈妙なり。穴は偏右一点して「陽光」(即ち子)を帶べば、亦家資の富厚・子弟の俊秀を主る。分金の用法は、坐向の卯を兼するは、宜しく辛酉辛卯分金を用い、辰を兼するは、宜しく丙辰丙戌分金を用うべし。此の穴は氣の腰より入る、前の兩穴の耳の氣を受くより略一等を低うす。

坎龍の穴

第一宜坐艮向坤穴。子龍入首右落,穴艮向坤,宜挨右微加壬一分,使正子氣貫右耳。《催官詩》云:“陽光(子)穴坐天市(艮)垣,氣沖右耳乃為玄。穴宜挨左加天輔(壬),孕生六指多田園。”分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

子龍は即ち坎龍、只だ一種の穴あり:坐艮向坤。子龍の入首の一節が右に向って跌落する時、穴は坐艮朝坤と立成し、羅盤は略偏右して「壬」の字一分を加え、純正の子氣を右耳より注入せしむ。《催官篇》は説く。「陽光」(即ち子)の龍は穴を「天市」(即ち艮)の垣の上に坐して、氣は右耳を衝すこそ玄機を得着と算す。穴は偏に「天輔」(即ち壬)の位を加えて、日後の生ずる所の子はあるいは六指の異あり、而して田園は廣多なり。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。詩の中の「挨左」と言い而正文の「挨右」と言うは、羅盤を下す人の立つる方位の不同するに就いて言うなり。實際は皆壬のあの一邊に向って微移することを指す。

癸龍の穴

第一宜坐艮向坤穴。癸龍入首右落,穴艮向坤,宜挨左微加子,取丁丑正癸脈貫右耳。《催官詩》云:“催官十三向玄戈(坤),陰光(癸)俊美右耳過。挨左微加半分月(子),富貴便見風流多。”分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

癸龍の第一種の穴は坐艮向坤なり。癸龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐艮朝坤と立成し、羅盤は略偏左して微かに「子」の字を加え、六十龍の中の丁丑の此の一龍の正癸の脈を右耳より注入するを取る。《催官篇》の第十三條は説く。「玄戈」(即ち坤)の位に面朝せば、「陰光」(即ち癸)の氣は秀美に右耳を穿て從りて過ぐ。穴を立つる時に偏左して微かに半分の「月」位を加えて(月は即ち太陰、子を指す)、日後は不但富貴、而且多く風流俊逸の人を出す。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

第二宜坐子向午穴。癸龍入首左落,穴子向午,宜挨右微加丑,取丁丑正癸之氣貫左耳。《催官詩》云:“陰光(癸)穴坎向炎精(午),左耳乘氣不為輕。穴宜挨右微加牛(丑),出人英俊資財盛。”分金:兼壬宜庚子庚午;兼癸宜丙寅丙子。

癸龍の第二種の穴は坐子向午なり。癸龍の入首の一節は若し左邊に向って跌落すれば、穴は便ち坐子朝午と立成し、羅盤は略偏右して微かに「丑」の字を加え、丁丑一龍の正癸の氣を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「陰光」(癸)の龍は穴を坎位に坐して「炎精」(即ち午)に朝向し、左耳より乘得して龍氣を得れば、力量は輕からず。穴は宜しく偏右して微かに「牛」宿の位を加えて(牛宿は丑に屬す)、人物の英俊・資財の豐盛を出すを主る。分金の用法は、坐向の壬を兼するは、宜しく庚子庚午分金を用い、癸を兼するは、宜しく丙寅丙子分金を用うべし。

丑龍の穴

第一宜坐壬向丙穴。丑龍入首左落,穴壬向丙,宜挨右微加艮,取辛丑正脈貫左耳。《催官詩》云:“牛(丑)金走向大微(丙)垣,氣奔左耳龍脈旋。陽樞(艮)微加穴粘右,水朝局鎖多田園。”分金:兼亥宜辛亥辛巳;兼子宜丙子丙午。

丑龍は只だ一種の穴あり:坐壬向丙。丑龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐壬朝丙と立成し、羅盤は略偏右して微かに「艮」の字を加え、六十龍の中の辛丑の此の一龍の正脈を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「牛金」(即ち丑)の龍は「太微」(即ち丙)の垣に走向して、氣は左耳に直奔して來り、龍脈は此に在りて盤旋して結作す。微かに「陽樞」(即ち艮)の位を加えて、穴身は右邊に貼向して、只だ水の來朝し四圍の關鎖の周密あらば、田園の廣盛を主る。分金の用法は、坐向の亥を兼するは、宜しく辛亥辛巳分金を用い、子を兼するは、宜しく丙子丙午分金を用うべし。

艮龍の穴

第一宜坐癸向丁穴。艮龍入首左落,穴癸向丁,宜挨白虎加寅一分,使戊寅正艮氣貫左耳。《催官詩》云:“催官第二穴宜癸,天市(艮)正氣左沖耳。穴粘西獸微加寅,晝錦榮華耀閭里。”分金:兼子宜庚子庚午;兼丑宜丁丑丁未。

艮龍の第一種の穴は坐癸向丁なり。艮龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐癸朝丁と立成し、羅盤は要として「白虎」の一邊に偏向せよ。穴の上に立ちて外に朝して看れば、左は靑龍・右は白虎と為り、白虎に挨るは便ち右に向って移るなり。再び「寅」の字一分を加えて、六十龍の中の戊寅の此の一龍の正艮の氣を左耳より注入せしむ。《催官篇》の第二條は説く。穴は宜しく癸に坐し、「天市」(即ち艮)の正氣は左邊より衝りて耳中に入る。穴は西獸(白虎、即ち右邊)に貼して微かに寅位を加えて、日後は以て衣錦して晝行し、榮華は郷里を照耀す。分金の用法は、坐向の子を兼するは、宜しく庚子庚午分金を用い、丑を兼するは、宜しく丁丑丁未分金を用うべし。

第二宜坐壬向丙穴。艮龍入首橫落,左來右出,穴壬向丙,宜挨右取戊寅正艮氣貫左腰。《催官詩》云:“天市(艮)來龍太微(丙)向,氣沖腰腧官資旺。陰陽相見福永禎,二樞(艮丙)配分相隨唱。”分金:兼亥宜辛亥辛巳;兼子宜丙子丙午。

艮龍の第二種の穴は坐壬向丙なり。若し艮龍の入首の一節が横にして跌落し、左邊より來りて右邊に向って出でば、穴は便ち坐壬朝丙と立成し、羅盤は右に偏して、戊寅一龍の正艮の氣を左腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天市」(艮)の來龍して「太微」(丙)に朝向せば、氣は腰穴を衝して、官祿の旺盛を主る。艮は陽樞に屬し、丙は陰樞に屬し、陰陽の兩氣は相見えば、福澤は長久吉祥にして、二樞は彼此配合して、唱和して相随うが如し。分金の用法は、坐向の亥を兼するは、宜しく辛亥辛巳分金を用い、子を兼するは、宜しく丙子丙午分金を用うべし。

第三宜坐甲向庚穴。艮龍入首右落,穴甲向庚,宜挨青龍加丑一分,取丙寅之氣貫右耳。《催官詩》云:“天市(艮)迢迢穴陰機(丑),氣沖右耳無透迤。天廚(丑)微加穴粘左,富貴文武官班隨。”分金:兼寅宜庚寅庚申;兼卯宜丁酉丁卯。

艮龍の第三種の穴は坐甲向庚なり。艮龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐甲朝庚と立成し、羅盤は要として「靑龍」の一邊に偏向せよ。即ち左に向って移るなり。再び「丑」の字一分を加えて、六十龍の中の丙寅の此の一龍の氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天市」(艮)は遠遠と來りて、穴を丑位の一路上に點ずれば、氣は右耳を衝して迂回散漫無し。「天廚」(即ち丑)は微微と加入して、穴身は左に貼して、日後は富貴にして、文武兩班の官職は皆接續して來る能くし。分金の用法は、坐向の寅を兼するは、宜しく庚寅庚申分金を用い、卯を兼するは、宜しく丁酉丁卯分金を用うべし。

第四宜坐乙向辛穴。艮龍入首橫落,右來左出,穴乙向辛,宜挨左微加丑,取戊寅正氣貫右腰。《催官詩》云:“陽樞(艮)穴坐天官星,右腰乘氣多榮名。”分金:兼卯宜辛卯辛酉;兼辰宜丙辰丙戌。

艮龍の第四種の穴は坐乙向辛なり。若し艮龍の入首の一節が横にして跌落し、右邊より來りて左邊に向って出でば、穴は便ち坐乙朝辛と立成し、羅盤は略偏左して微かに「丑」の字を加え、戊寅一龍の正氣を右腰より注入するを取る。《催官篇》は只だ兩句あり。「陽樞」(即ち艮)の龍を以て、穴を「天官」(即ち乙)星の上に坐して、右腰より乘得して龍氣を得れば、多く榮顯の名位を主る。分金の用法は、坐向の卯を兼するは、宜しく辛卯辛酉分金を用い、辰を兼するは、宜しく丙辰丙戌分金を用うべし。此の穴は腰にて氣を受く。故に賴氏の詩は只だ「榮名」を許して巨富を言わず。

第五宜坐卯向酉穴。艮龍入首右落,穴卯向酉,宜挨青龍加丑一分,取丙寅之氣貫右耳。《催官詩》云:“陽樞(艮)行龍向西兌,右耳乘氣應為最。穴宜挨左加廚星(丑),閥閱榮華定無艾。”分金:兼甲宜辛卯辛酉;兼乙宜丁卯丁酉。

艮龍の第五種の穴は坐卯向酉なり。艮龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐卯朝酉と立成し、羅盤は靑龍の一邊に偏向す。即ち左に向って移るなり。「丑」の字一分を加えて、丙寅一龍の氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「陽樞」(艮)の龍は行りて此處に到りて西方の兌位に朝向し、右耳より氣を乘ずるこそ最も得力なり。穴は宜しく左に偏して、「廚星」(即ち天廚、丑位)を加えれば、門第の榮華は必定綿延不絶。「無艾」は便ち止息無きなり。分金の用法は、坐向の甲を兼するは、宜しく辛卯辛酉分金を用い、乙を兼するは、宜しく丁卯丁酉分金を用うべし。

第六宜坐乾向巽穴。艮龍入首橫落,左來右出,穴乾向巽,宜挨右取戊寅正艮之氣貫左腰。《催官詩》云:“天市(艮)行龍向陽璇(巽),氣沖左腧通微玄。屋潤家肥積金寶,但恐夭折虧天年。”分金:兼戌宜庚戌庚辰;兼亥宜丁亥丁巳。

艮龍の第六種の穴は坐干向巽なり。艮龍の入首の一節が横にして跌落し、左より來りて右に向って出でば、穴は坐干朝巽と立成し、羅盤は右に偏して、戊寅一龍の正艮の氣を左腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天市」(艮)の龍は「陽璇」(即ち巽)に行向して、氣は左腰を衝して微妙玄機に通ず。屋宇の潤澤・家道の豐肥・金寶の積聚を主るも、只是子孫の夭折・天年に虧あるを提防すべし。見るべし、此の穴は財に利ありて壽に利なし。用うる時は須らく別に砂水を擇して補救すべし。分金の用法は、坐向の戌を兼するは、宜しく庚戌庚辰分金を用い、亥を兼するは、宜しく丁亥丁巳分金を用うべし。

第七宜坐亥向巳穴。艮龍入首左落,穴亥向巳,宜挨右取艮正氣貫左腰,此穴有富無貴。分金:兼乾宜辛亥辛巳;兼壬宜丁亥丁巳。第八宜坐丑向未穴。艮龍入首左落,穴丑向未,宜挨右加寅一分,使戊寅正艮氣貫右耳。分金:兼癸宜辛丑辛未;兼亥宜丁丑丁未。

艮龍の第七種の穴は坐亥向巳なり。艮龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐亥朝巳と立成し、羅盤は右に偏して、艮の正氣を左腰より注入するを取る。此の一穴は只だ富厚を主り、貴顯を主らず。分金の用法は、坐向の干を兼するは、宜しく辛亥辛巳分金を用い、壬を兼するは、宜しく丁亥丁巳分金を用うべし。第八種の穴は坐丑向未なり。艮龍の入首の一節が左に向って跌落する時も、亦坐丑朝未と立成す可し。羅盤は右に偏して「寅」の字一分を加え、戊寅一龍の正艮の氣を右耳より注入せしむ。分金の用法は、坐向の癸を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、亥を兼するは、宜しく丁丑丁未分金を用うべし。此の兩穴は《催官篇》に皆詩句無し。二徐が艮龍の氣脈に依って補出するなり。

寅龍の穴

第一宜坐艮向坤穴。寅龍入首左落,穴艮向坤,宜挨右微加甲,取壬寅之氣貫左耳。《催官詩》云:“功曹(寅)坐艮面玄戈(坤),左耳乘氣無偏頗。微加甲位局周完,龍脈精奇發如火。”此穴發福最速。分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

寅龍の第一種の穴は坐艮向坤なり。寅龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐艮朝坤と立成し、羅盤は略偏右して微かに「甲」の字を加え、六十龍の中の壬寅の此の一龍の氣を左耳より注入するを取る。賴布衣《催官篇》は説く。「功曹」(即ち寅)の龍は艮位に坐して「玄戈」(即ち坤)に面向し、左耳より氣を乘じて偏らず倚らず。微かに甲位を加え、四圍の格局は周全完固にして、龍脈は精奇、福を發すること火の如く速し。二徐は特別に注明す。此の一穴は寅龍の諸穴の中に發福最も速し。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

第二宜坐寅向申穴。寅龍入首,直來直受,作寅山申向。穴宜挨右,以取甲寅正氣。要龍神奇特踴躍,穴星甚巧,砂水秀麗則可,缺一非吉。《催官詩》云:“功曹(寅)正向天關(申)星,龍脈穎異穴堪親。砂水不備最凶惡,寡母怪疾多生嗔。”分金:兼艮宜庚寅庚申;兼申宜丙寅丙申。

寅龍の第二種の穴は坐寅向申なり。寅龍の入首の一節は若し直來直受して偏らず側ざれば、便ち寅山申向と作す。穴を立つる時に羅盤は右に偏して、以て甲寅一龍の正氣を承接す。然れども此の種の正受の穴は條件極めて嚴し。來龍は要として奇特にして踊躍起伏の勢あり、穴星は要として極巧に結ばれ、四圍の砂水は又秀麗ならん。三者に一を缺けば便ち吉と算せず。《催官篇》は説く。「功曹」(寅)は正しく「天關」(即ち申)星に對すれば、龍脈の穎異なる時こそ穴は親近す可し。若し砂水完備せざれば、反って最も凶惡にして、寡母の家を守り・怪病の身に纏い・家中に嗔怒爭執の多きを招致せん。分金の用法は、坐向の艮を兼するは、宜しく庚寅庚申分金を用い、申を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

甲龍の穴

第一宜坐艮向坤穴。甲龍入首左落,穴艮向坤,宜挨右微加寅,取巳卯正甲脈貫左耳。《催官詩》云:“陰璣(甲)起伏龍向坤,左耳乘氣福無窮。穴宜粘右微加寅,龍奇局鎖方堪用。”此穴易興。分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

甲龍の第一種の穴は坐艮向坤なり。甲龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐艮朝坤と立成し、羅盤は略偏右して微かに「寅」の字を加え、巳卯一龍の正甲の脈を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「陰璣」(即ち甲)の龍は起伏して來りて坤位に朝向し、左耳より氣を乘ずれば、福澤は無窮なり。穴は要として右に貼して微かに寅位を加え、須らく龍格の奇特・局勢の關鎖あらばこそ用いる可し。二徐は注明す。此の一穴は興發し易し。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

第二宜坐巽向乾穴。甲龍入首左落,穴巽向乾宜挨右,取巳卯正氣貫右腰。《催官詩》云:“陰機穴巽向機峰,氣從右腰家興隆。左右不交龍失度,鰥寡瘋跛動瘟風。”分金:兼辰宜庚辰庚戌;兼巳宜丁巳丁亥。

甲龍の第二種の穴は坐巽向干なり。甲龍の入首の一節が左に向って跌落する時も、亦坐巽朝干と立成す可し。羅盤は右に偏して、巳卯一龍の正氣を右腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「陰機」(即ち甲)の龍は穴を巽位に立てて陽機(干)の峰に朝向せば、氣は右腰より進みて來り、家道は便ち興隆する能くし。然れども左右兩邊の護砂若し交會せず・來龍法度を失せば、便ち鳏夫寡婦・瘸腿殘疾と瘟疫の災とを招來せん。分金の用法は、坐向の辰を兼するは、宜しく庚辰庚戌分金を用い、巳を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。

卯龍の穴

第一宜坐甲向庚穴。卯龍入首左落,穴甲向庚,宜挨白虎微加乙,取癸卯正氣貫左耳。《催官詩》云:“催官第五穴宜甲,陽衡(卯)氣從左耳發。穴挨西獸加天官(乙),持節邊疆掌生殺。”分金:兼寅宜庚寅庚申;兼卯宜丁卯丁酉。

卯龍の第一種の穴は坐甲向庚なり。卯龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐甲朝庚と立成し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。微かに「乙」の字を加えて、癸卯一龍の正氣を左耳より注入するを取る。《催官篇》の第五條は説く。穴は宜しく甲に坐し、「陽衡」(即ち卯)の氣は左耳より發動す。穴は西獸(白虎、右邊)に挨して「天官」(即ち乙)位を加えて、日後は節を持して邊疆を鎭守し、生殺の權を執掌する能くし。分金の用法は、坐向の寅を兼するは、宜しく庚寅庚申分金を用い、卯を兼するは、宜しく丁卯丁酉分金を用うべし。

第二宜坐乙向辛穴。卯龍入首右落,穴乙向辛,宜挨青龍加甲半分,取癸卯正氣貫右耳。《催官詩》云:“阿香(卯)東來穴天官(乙),氣貫右耳神靈安。微加甲位穴粘左,先文後武榮官權。”分金:兼卯宜辛卯辛酉;兼辰宜丙辰丙戌。

卯龍の第二種の穴は坐乙向辛なり。卯龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐乙朝辛と立成し、羅盤は靑龍に偏向す。即ち左邊なり。「甲」の字半分を加えて、癸卯一龍の正氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「阿香」(雷神の名、卯位の震雷を指す)は東より自りて來りて、穴を「天官」(即ち乙)の上に點ずれば、氣は右耳を貫けば則ち神靈は安穩なり。微かに甲位を加え、穴身は左に貼して、先に文を以て身を進め・後に武權を掌るを主り、官位は榮顯なり。分金の用法は、坐向の卯を兼するは、宜しく辛卯辛酉分金を用い、辰を兼するは、宜しく丙辰丙戌分金を用うべし。

第三宜坐癸向丁穴。卯龍入首橫落,左來右出,穴癸向丁,宜挨右取癸卯之氣貫左腰。此穴《催官篇》未詳載。分金:兼子宜庚子庚午;兼丑宜丁丑丁未。

卯龍の第三種の穴は坐癸向丁なり。若し卯龍の入首の一節が横にして跌落し、左邊より來りて右邊に向って出でば、穴は便ち坐癸朝丁と立成し、羅盤は右に偏して、癸卯一龍の氣を左腰より注入するを取る。二徐は注明す。此の一穴は賴布衣《催官篇》の裏に詳細の記載無く、本書が卯龍の氣脈と横落の勢に據って補出するなり。用うる時は更に慎重に龍と穴の真を印證すべく、單に條文に憑って照抄す可からず。分金の用法は、坐向の子を兼するは、宜しく庚子庚午分金を用い、丑を兼するは、宜しく丁丑丁未分金を用うべし。

乙龍の穴

第一宜坐艮向坤穴。乙龍入首橫落,左來右出,穴艮向坤,宜粘右取庚辰正乙脈貫左腰。《催官詩》云:“天官(乙)坤向穴天市(艮),氣奔左腧乃為利。亢金微加穴粘左,亦主富貴人招贅。”分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

乙龍は只だ一種の穴あり:坐艮向坤。乙龍の入首の一節が横にして跌落し、左より來りて右に向って出でば、穴は坐艮朝坤と立成し、穴身は右邊に貼向して、庚辰一龍の正乙の脈を左腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天官」(即ち乙)の龍を以て、坤に朝するの向を以て、穴を「天市」(即ち艮)位の上に點ずれば、氣は左腰に奔るこそ利ありと算す。「亢金」(即ち辰)は微微と加入して、穴身は左に貼して、亦富貴を主るも、只是家中に招贅女婿の事多し。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

辰龍の穴

第一宜坐巽向乾穴。辰龍入首右落,穴巽向乾,宜挨左微加乙,取甲辰正氣貫右耳。《催官詩》云:“亢金(辰)穴巽向陽機(幹),氣從右耳為合矩。天官(乙)微加穴粘左,鉅富但恐無期頤。”分金:兼辰宜庚辰庚戌;兼巳宜丁巳丁亥。

辰龍の第一種の穴は坐巽向干なり。辰龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐巽朝干と立成し、羅盤は略偏左して微かに「乙」の字を加え、甲辰一龍の正氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「亢金」(即ち辰)の龍は穴を巽位に立てて「陽機」(即ち干)に朝向せば、氣は右耳より進みて來るこそ法度に合乎と算す。微かに「天官」(乙)を加え、穴身は左に貼して、巨富を主るも、只だ怕れは期頤の高壽を享けること難し。「期頤」は百歲の壽を指す。分金の用法は、坐向の辰を兼するは、宜しく庚辰庚戌分金を用い、巳を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。

第二宜坐艮向坤穴。辰龍入首左落,穴艮向坤,宜挨右微加乙,取甲辰正氣貫左腰。《催官詩》云:“亢金(辰)行龍向玄戈(坤),左腰乘氣力比和。天官(乙)微加穴挨左,龍要精異局關鎖。”分金:兼丑宜辛丑辛未;兼寅宜丙寅丙申。

辰龍の第二種の穴は坐艮向坤なり。辰龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐艮朝坤と立成し、羅盤は略偏右して微かに「乙」の字を加え、甲辰一龍の正氣を左腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「亢金」(辰)の龍は「玄戈」(即ち坤)に行向し、左腰より氣を乘ずれば、力量は平和相稱なり。微かに「天官」(乙)を加え、穴身は左に挨するも、然れども必ず來龍の精奇特異・四圍の格局の關鎖周密ならばこそ用い可し。辰は天罡の凶位。故に兩穴は皆反復強調して格局の嚴整なるを要す。分金の用法は、坐向の丑を兼するは、宜しく辛丑辛未分金を用い、寅を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

巽龍の穴

第一宜坐乙向辛。巽龍入首左落,穴乙向辛,宜挨白虎加巳一分,取辛巳正巽之氣貫左耳。《催官詩》云:“催官第四穴宜乙,陽璇(巽)左氣沖耳入。天官(乙)借坐加青龍(巳),禁闕宸官頒夜值。”分金:兼卯宜辛卯辛酉;兼辰宜丙辰丙戌。

巽龍の第一種の穴は坐乙向辛なり。巽龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐乙朝辛と立成し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。「巳」の字一分を加えて、辛巳一龍の正巽の氣を左耳より注入するを取る。《催官篇》の第四條は説く。穴は宜しく乙に坐し、「陽璇」(即ち巽)の氣は左邊より衝りて耳に入る。「天官」(乙)を借りて坐山と為して「靑龍」(此れは巳位を指す)を加えて、子孫の禁中に入りて官と為り・宮闕の裏に在りて輪値して夜直するを主る。分金の用法は、坐向の卯を兼するは、宜しく辛卯辛酉分金を用い、辰を兼するは、宜しく丙辰丙戌分金を用うべし。

第二宜坐巳向亥穴。巽龍入首右落,穴巳向亥,宜挨青龍加辰半分,取辛巳正巽之氣貫右耳。《催官詩》云:“太乙(巽)行龍天屏(巳)穴,右耳乘氣真奇絕。亢金(辰)殺位勿加多,鉅富小貴人英傑。”分金:兼巽宜辛巳辛亥;兼丙宜丁巳丁亥。

巽龍の第二種の穴は坐巳向亥なり。巽龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐巳朝亥と立成し、羅盤は靑龍に偏向す。即ち左邊なり。「辰」の字半分を加えて、辛巳一龍の正巽の氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「太乙」(巽の別名)の行龍して「天屛」(即ち巳)の穴を結ばば、右耳より氣を乘ずるは真に奇絶なり。不過「亢金」(辰)は殺位、只だ微加す可く、切に多加する可からず。此の如くなれば則ち巨富・小貴を主り、人の英傑を出す。分金の用法は、坐向の巽を兼するは、宜しく辛巳辛亥分金を用い、丙を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。

第三宜坐坤向艮穴。巽龍入首橫落,右來左出,穴坤向艮,宜挨左取辛巳正巽之氣貫左腰。《催官詩》云:“太乙(巽)行龍向陽樞(艮),右腰乘氣無差殊。砂奇水秀龍精異,詩禮富貴多金珠。”分金:兼未宜辛未辛丑;兼申宜丙寅丙申。

巽龍の第三種の穴は坐坤向艮なり。巽龍の入首の一節が横にして跌落し、右邊より來りて左邊に向って出でば、穴は坐坤朝艮と立成し、羅盤は左に偏して、辛巳一龍の正巽の氣を腰間より注入するを取る。《催官篇》は説く。「太乙」(巽)の龍は「陽樞」(即ち艮)に行向し、腰上より氣を乘ずれば竝びに差錯無し。只だ砂形の奇特・水勢の淸秀・來龍の精異あらば、便ち詩書禮樂の家を傳え・富貴にして金珠多きを主る。正文は左腰を貫くと言い、詩の中は右腰を言うは、横落の左右出づる不同するに就いて言うなり。用うる時は實際の入首を以て準と為す。分金の用法は、坐向の未を兼するは、宜しく辛未辛丑分金を用い、申を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

巳龍の穴

第一宜坐巳向亥穴。巳龍入首宜挨左右,取巽丙之氣入穴,坐巳向亥,亦主富貴。《催官詩》云:“赤蛇(巳)頭向天門北,直來直向神功裂。巽丙受穴最為良,富貴榮華人英傑。”分金:兼巽宜辛巳辛亥;兼丙宜丁巳丁亥。

巳龍は只だ一種の穴あり:坐巳向亥。巳龍の入首する時、穴を立てて要として左あるいは右に向って稍稍挪開して、兩旁の「巽」と「丙」の氣を借取して穴の中に注入し、坐巳朝亥にして、亦能く富貴を主る。《催官篇》は説く。「赤蛇」(巳の星名)の頭は北方の天門(亥位)に朝向し、直來直受して、その神功は天工の開裂するが如し。然れども真に穴を受くるは還お巽・丙兩邊の氣を取るを最も好と為し、富貴榮華・人の英傑を出すを主る。見るべし、巳龍は純に本氣を受くるを宜しとせず。須らく旁氣を借りてその燥烈を化すべし。分金の用法は、坐向の巽を兼するは、宜しく辛巳辛亥分金を用い、丙を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。

丙龍の穴

第一宜坐巳向亥穴。丙龍入首左落,穴巳向亥,宜稍挨右,取正丙氣貫左耳。此穴《催官》未載,以統在巳龍內也。分金:兼巽宜辛巳辛亥;兼丙宜丁巳丁亥。第二宜坐甲向庚穴。丙龍入首左落,穴甲向庚,宜稍挨右,取正丙氣貫左耳。《催官》未載。分金:兼寅宜庚寅庚申;兼卯宜丁卯丁酉。

丙龍の第一種の穴は坐巳向亥なり。丙龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐巳朝亥と立成し、羅盤は稍稍右に偏して、純正の丙氣を左耳より注入するを取る。二徐は注明す。此の一穴は賴布衣《催官篇》に記載無し。それ已に歸幷して巳龍の一條の内に在るを以てなり。分金の用法は、坐向の巽を兼するは、宜しく辛巳辛亥分金を用い、丙を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。第二種の穴は坐甲向庚なり。丙龍の入首の一節が左に向って跌落する時も、亦坐甲朝庚と立成す可し。羅盤は稍右に偏して、正丙の氣を左耳より注入するを取る。此の一穴は《催官篇》も同じく未だ載せず。分金の用法は、坐向の寅を兼するは、宜しく庚寅庚申分金を用い、卯を兼するは、宜しく丁卯丁酉分金を用うべし。

第三宜坐乙向辛穴。丙龍入首左落,穴乙向辛,宜稍挨右,取丙氣貫左腰。“催官第八丙龍乙,氣沖左腰英才出。太微(丙)之龍穴粘巳,左氣貫耳富而己。”分金:兼卯宜辛卯辛酉;兼辰宜丙辰丙戌。

丙龍の第三種の穴は坐乙向辛なり。丙龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐乙朝辛と立成し、羅盤は稍右に偏して、丙氣を左腰より注入するを取る。引く所の《催官篇》の第八條は説く。丙龍にして乙山に坐すれば、氣は左腰を衝して、英才を出すを主る。若し是れ「太微」(即ち丙)の龍の穴を巳位の上に貼せば、左邊の氣は耳より注ぎ入り、那れは則ち只だ富厚を主る而已。「而己」は即ち「而已」、富にして貴ならずを説くなり。分金の用法は、坐向の卯を兼するは、宜しく辛卯辛酉分金を用い、辰を兼するは、宜しく丙辰丙戌分金を用うべし。

第四宜坐坤向艮穴。丙龍入首左落,穴坤向艮,稍挨左加巳,取正丙氣貫右腰。《催官詩》云:“太微(丙)行龍向陽樞(艮),右腰乘炁無差殊。穴宜挨左加青蛇(巳),亦主人旺家資富。”分金:兼未宜辛未辛丑;兼申宜丙申丙寅。

丙龍の第四種の穴は坐坤向艮なり。丙龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐坤朝艮と立成し、羅盤は稍左に偏して「巳」の字を加え、純正の丙氣を右腰より注入するを取る。《催官篇》は説く。「太微」(即ち丙)の龍は「陽樞」(即ち艮)に行向し、右腰より氣を乘ずれば竝びに差失無し。穴は宜しく左に偏して「靑蛇」(即ち巳位)を加えて、亦人丁の興旺・家資の富厚を主る。「炁」は便ち「氣」の古字なり。分金の用法は、坐向の未を兼するは、宜しく辛未辛丑分金を用い、申を兼するは、宜しく丙申丙寅分金を用うべし。

離龍の穴

第一宜坐丙向壬穴。離龍入首左落,作丙山壬向,宜挨白虎,加丁半分,取丙午正脈貫左耳。《催官詩》云:“催官第十穴天貴(丙),離宮左耳氣從注。微加南極(丁)局周迴,砂水合矩公侯至。”分金:兼巳宜辛巳辛亥;兼午宜丙午丙子。

離龍は便ち午龍、第一種の穴は坐丙向壬なり。離龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、丙山壬向と作し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。「丁」の字半分を加えて、六十龍の中の丙午の此の一龍の正脈を左耳より注入するを取る。賴布衣《催官篇》の第十條は説く。穴を「天貴」(即ち丙)の上に點ずれば、離宮の龍氣は左耳より灌注して進み來る。微かに「南極」(即ち丁)を加えて四圍の格局は回環周密にして、砂水は又法度に合乎せば、公侯の貴は便ち手に到る可し。分金の用法は、坐向の巳を兼するは、宜しく辛巳辛亥分金を用い、午を兼するは、宜しく丙午丙子分金を用うべし。

第二宜坐丁向癸穴。離龍入首右落,穴丁向癸,宜挨青龍加丙半分,取丙午正離脈貫右耳。《催官詩》云:“離山岧嶤應日星,丁穴右耳乘陽精(午),微加天貴(丙)毫釐位,立見驟富官職榮。”分金:兼午宜庚午庚子;兼未宜丁未丁丑。

離龍の第二種の穴は坐丁向癸なり。離龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐丁朝癸と立成し、羅盤は靑龍に偏向す。即ち左邊なり。「丙」の字半分を加えて、丙午一龍の正離の脈を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。離山は高峻挺拔して、上は太陽の星に應ず。坐丁の穴は右耳より「陽精」(即ち午)の氣を承受し、再び微微と「天貴」(即ち丙)のあの一毫釐の位を加進せば、立刻に便ち驟然に富を發し、官職は榮顯なり。「岧嶤」は山勢の高聳を形容す。分金の用法は、坐向の午を兼するは、宜しく庚午庚子分金を用い、未を兼するは、宜しく丁未丁丑分金を用うべし。

丁龍の穴

第一宜坐坤向艮穴。丁龍入首右落,穴坤向艮,宜挨青蛇加午一分,取癸未正丁之氣貫右耳。《催官詩》云:“催官第七穴宜坤,南極(丁)氣從右耳奔。要使亢陰(坤)勿貫穴,微加天馬(午)榮家門。”分金:兼未宜辛未辛丑;兼申宜丙申丙寅。

丁龍の第一種の穴は坐坤向艮なり。丁龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐坤朝艮と立成し、羅盤は「靑蛇」の一邊に偏向す(靑蛇は即ち靑龍、穴の左方を指す)。「午」の字一分を加えて、癸未一龍の正丁の氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》の第七條は説く。穴は宜しく坤に坐し、「南極」(即ち丁)の氣は右耳より直奔して來る。關鍵は「亢陰」(即ち坤本身の陰煞の氣)をして穴の中に貫入せしめざるを要し、只だ須らく微かに「天馬」(即ち午)の位を加えれば、便ち家門を光耀する能くし。分金の用法は、坐向の未を兼するは、宜しく辛未辛丑分金を用い、申を兼するは、宜しく丙申丙寅分金を用うべし。

第二宜坐巳向亥穴。丁龍入首左落,穴巳向亥,宜挨白虎加未一分,取正丁脈癸未之氣貫左耳。《催官詩》云:“南極(丁)行龍天皇(亥)向,氣沖左耳最為上。穴粘西獸微加羊(未),陽權(午)慎勿毫釐間。”分金:兼巽宜辛巳辛亥;兼丙宜丁巳丁亥。

丁龍の第二種の穴は坐巳向亥なり。丁龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐巳朝亥と立成し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。「未」の字一分を加えて、正丁の脈即ち癸未一龍の氣を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「南極」(丁)の龍は「天皇」(即ち亥)に朝向し、氣は左耳を衝すこそ最も上等の格局なり。穴は西獸(白虎、右邊)に貼して微かに「羊」位を加えて(羊は即ち未)、然れども「陽權」(即ち午)に對しては格外に當心して、一毫一釐も侵入す可からず。分金の用法は、坐向の巽を兼するは、宜しく辛巳辛亥分金を用い、丙を兼するは、宜しく丁巳丁亥分金を用うべし。

未龍の穴

第一宜坐坤向艮穴。未龍入首右落,穴坤向艮,宜挨右微加丁,取丁未正脈貫右耳。《催官詩》云:“未山起伏龍向艮,天宇(未)氣沖右耳進。穴挨左位帶丁來,左道榮華貴顯盛。”分金:兼未宜辛未辛丑;兼申宜丙寅丙申。

未龍は只だ一種の穴あり:坐坤向艮。未龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐坤朝艮と立成し、羅盤は略偏右して微かに「丁」の字を加え、丁未一龍の正脈を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。未山の龍は起伏して來りて艮位に朝向し、「天宇」(即ち未)の氣は右耳より衝りて入る。穴身は左に挨して丁氣を帶進して、旁門左道より榮華を致すを主り、貴顯は甚だ盛んなり。此れは上卷の未龍の「左道榮貴」と言うに正しく相呼應し、知るべしその貴は正途に由らず。分金の用法は、坐向の未を兼するは、宜しく辛未辛丑分金を用い、申を兼するは、宜しく丙寅丙申分金を用うべし。

坤龍の穴

第一宜坐丁向癸穴。坤龍入首左落,作丁穴癸向,宜挨白虎微加申半分,取甲申正坤脈貫左耳。《催官詩》云:“丁穴迴環局周鎖,玄戈(坤)耳入氣沖左。穴挨西獸微加申,龍脈真奇發如火。”分金:兼午宜庚午庚子;兼未宜丁未丁丑。

坤龍は只だ一種の穴あり:坐丁向癸。坤龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、丁山癸向と作し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。微かに「申」の字半分を加えて、甲申一龍の正坤の脈を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。丁に坐するの穴は要として四圍回環・格局の關鎖周密にして、「玄戈」(即ち坤)の氣は左耳より衝りて入る。穴身は西獸(白虎、右邊)に挨して微かに申位を加え、只だ龍脈の真にして奇特あらば、福を發すること火の如く速し。分金の用法は、坐向の午を兼するは、宜しく庚午庚子分金を用い、未を兼するは、宜しく丁未丁丑分金を用うべし。

申龍の穴

第一宜坐丁向癸穴。申龍入首左落,穴丁向癸,宜挨右微加坤,取戊申正脈貫左耳。《催官詩》云:“申山局向陽光(癸)宮,左耳乘氣力為重。玄戈(坤)微加穴粘右,龍尊穴美家資豐。”此穴主富。分金:兼午宜庚午庚子;兼未宜丁未丁丑。

申龍の第一種の穴は坐丁向癸なり。申龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐丁朝癸と立成し、羅盤は略偏右して微かに「坤」の字を加え、戊申一龍の正脈を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。申山の局は「陽光」(即ち癸)の宮に朝向し、左耳より氣を乘ずれば、力量は最も重し。微かに「玄戈」(即ち坤)を加え、穴身は右に貼して、只だ來龍の尊貴・穴場の秀美あらば、家資は便ち豐厚なり。二徐は注明す。此の一穴は富を主る。分金の用法は、坐向の午を兼するは、宜しく庚午庚子分金を用い、未を兼するは、宜しく丁未丁丑分金を用うべし。

第二宜坐庚向甲穴。申龍入首右落,穴庚向甲,宜挨左微加坤,取戊申正脈貫右耳。《催官詩》云:“天閣(庚)龍坐天漢宮,氣從右耳乘正龍。微加天鉞(坤)輔龍行,水朝局鎖人財隆。”此穴旺人。分金:兼申宜庚申庚寅;兼酉宜丁酉丁卯。

申龍の第二種の穴は坐庚向甲なり。申龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐庚朝甲と立成し、羅盤は略偏左して微かに「坤」の字を加え、戊申一龍の正脈を右耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天閣」(即ち庚)の位に坐して、天漢の一宮に屬し、氣は右耳より正龍を承接す。微かに「天鉞」(即ち坤)を加えて來りて龍行を輔助し、再び水の來朝・局勢の關鎖あらば、人丁と財帛とは皆興隆せん。二徐は注明す。此の一穴は人丁を旺さす。分金の用法は、坐向の申を兼するは、宜しく庚申庚寅分金を用い、酉を兼するは、宜しく丁酉丁卯分金を用うべし。

庚龍の穴

第一宜坐酉向卯穴。庚龍入首右落,穴酉向卯,宜挨左加申一分,取乙酉正庚之氣貫右耳。《催官詩》云:“催官第六向東震,天潢(庚)氣從右耳進。微加申位多榮名,富壓鄉邦眾欽信。”分金:兼庚宜辛酉辛卯;兼辛宜丁酉丁卯。

庚龍の第一種の穴は坐酉向卯なり。庚龍の入首の一節が右に向って跌落すれば、穴は坐酉朝卯と立成し、羅盤は略偏左して「申」の字一分を加え、乙酉一龍の正庚の氣を右耳より注入するを取る。《催官篇》の第六條は説く。東方の震位に朝向して、「天潢」(即ち庚)の氣は右耳より進み來る。微かに申位を加えて、多く榮顯の名聲を得、財富は鄕邦に冠絶し、衆人の敬信する所と爲ん。分金の用法は、坐向の庚を兼するは、宜しく辛酉辛卯分金を用い、辛を兼するは、宜しく丁酉丁卯分金を用うべし。

第二宜坐坤向艮穴。庚龍入首左落,穴坤向艮,宜挨白虎加酉一分,取乙酉正庚之氣貫左耳。《催官詩》云:“天潢(庚)正向天市(艮)星,氣奔左耳真奇清。微加西兌穴挨右,水朝局備家資盈。”分金:兼未宜辛未辛丑;兼申宜丙申丙寅。

庚龍の第二種の穴は坐坤向艮なり。庚龍の入首の一節が左に向って跌落すれば、穴は坐坤朝艮と立成し、羅盤は白虎に偏向す。即ち右邊なり。「酉」の字一分を加えて、乙酉一龍の正庚の氣を左耳より注入するを取る。《催官篇》は説く。「天潢」(庚)は正しく「天市」(即ち艮)星に對し、氣は左耳に奔りて、真に奇特淸純なり。微かに西邊の兌位を加え、穴身は右に挨して、只だ水の來朝・格局の完備あらば、家資は便ち充盈す。分金の用法は、坐向の未を兼するは、宜しく辛未辛丑分金を用い、申を兼するは、宜しく丙申丙寅分金を用うべし。

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