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孤辰寡宿

明 · 郭载騋(校) · 第37巻 / 56

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

《心鏡》居天寡宿地孤辰,發用須依六甲旬。欲識空亡何宿定,甲戌旬中用酉申。甲戌旬中胃昴畢觜參為寡宿,居天上也。申酉為孤辰,在地下也。占人孤獨離桑梓,財物虛無伴不親。官位遇之須改動,出行訪謁無親人。所問百事皆無實,卒遭官司不害身。久病亦畏空亡。

『心鏡』に曰く、天盤の上に落空するを「寡宿」と呼び、地盤の上に落空するを「孤辰」と呼び、発用の神が孤か寡かは、須く値する所の六甲旬に依って以て定むべし。何れの一処が空亡で、何れの幾宿に由りて標定するかを知らんと要すれば、すなわち甲戌旬を看よ——甲戌旬の空亡は酉・申の両位に在る。甲戌旬の裏、胃・昴・畢・觜・参のこの幾宿は正に空処に当たるは、天上の寡宿で、申・酉の两支が落空するは、地下の孤辰である。人を占えば、孤单独処し故郷を遠離するを主り、財物は虚にして実ならず、身の辺りに親近の伴侶なし。官位を占いてそれに遇えば、必ず調動を要し、出門して人を訪えば、親故を尋ね着かない。問う所の百般の事情はみな落実せず、縦に突然官司を喫するも、倒に身を傷つけない。久病の人もまた最も空亡を怕る。

《袖中金》地盤空亡為孤辰,天盤空亡為寡宿。蓋十干不到之地,五行脫空之鄉,能減凶禍,主人孤獨離鄉背井也。春巳午孤、子丑寡,夏申酉孤、卯辰寡,秋亥子孤、午未寡,冬寅卯孤、酉戌寡。此二卦各看發用。如春占巳午發用,即孤辰卦;子丑發用,即寡宿卦。餘例仿此。總屬親情離散之象。若有奇儀三光等救神者反吉。

『袖中金』に曰く、地盤の上に落つる空亡を孤辰と呼び、天盤の上に落つる空亡を寡宿と呼ぶ。空亡は十干旬の中に排び到らざる所で、五行はここに至りて脱落して空を成すので、それは凶禍を減軽し得れども、人の孤单独処・離郷背井を主る。四季に別に一套の孤寡あり——春は巳・午を以て孤と為し、子・丑を以て寡と為し、夏は申・酉を以て孤と為し、卯・辰を以て寡と為し、秋は亥・子を以て孤と為し、午・未を以て寡と為し、冬は寅・卯を以て孤と為し、酉・戌を以て寡と為す。この両卦は各々発用の神を看て以て定む。たとえば春に巳あるいは午の発用を占えれば、すなわち孤辰卦で、子あるいは丑の発用なれば、すなわち寡宿卦で、その余はこれに照らして類推す。総じて帰す所はみな親情の離散の象に属し、もし課の中に三奇・六儀・三光のこの類の救神あれば、かえって転じて吉と為る。

《訂訛》孤寡,旬中孤寡有三:發用值旬空,陽空為孤,陰空為寡,一也。發用地盤空為孤,天盤空為寡,二也。發用空為孤,末傳空為寡,三也。四時孤寡有二,如春以巳為孤,丑為寡等,一也;春又以生我之水絕神在巳為孤,我克之土墓神在辰為寡,二也。十干不到之地,五行藏脫之鄉,前去後空,陰惆陽悵,所謂孤辰寡宿,故名孤寡。

『訂訛』に辨明する——孤寡には旬中と四時の两套あり。旬中の孤寡には三種の取法あり。一つは発用の神が正に本旬の空亡に値し、陽支が空に落つるを孤と為し、陰支が空に落つるを寡と為す。二つは発用が地盤の空処に落つるを孤と為し、天盤の空処に落つるを寡と為す。三つは発用が空に落つるを孤と為し、末伝が空に落つるを寡と為す。四時の孤寡には両種の取法あり。一つは春に巳を以て孤と為し丑を以て寡と為すのこの類の季節に按じて位を定むるがごとき。二つは春は木に属し、我を生ずる水は巳に絶するので巳を孤と為し、我の克する所の土は辰に墓するので辰を寡と為す。空亡はもともと十干旬の中に排び到らざる所・五行の藏匿脱落の郷で、前に往く一歩は去、後に退く一歩は空、陰も惆悵し陽も悵然たり——これがすなわちいわゆる孤辰寡宿で、因而に合わせて孤寡と称す。

占主孤獨,離鄉背井,官易位,財空手,婚斷絃,孕虛有,出入防盜。日辰無氣最凶。孤辰,父母災,亦主離宗棄祖。寡宿,妻子離,六親叛。如旬孤寡又並四時孤寡,為空孤空寡,更凶。凡值空亡,憂喜皆不成,託人多詐。謀望近事,出旬可圖,遠事終難。時空事亦難成。或中傳空為斷橋折腰,主事中止難就。或中末俱空,為移遠就近,動中不動,尋遠人即在近也。初中空推末傳,中末空取初傳,以不空者斷吉凶。新病空病,久病空人,吉空反凶,凶空反吉。

この課は人事の孤单にして依るなく、多く離郷背井を要するを主る。項ごとに分かちて説けば、官職を問えば、職位の変動・旧位の守りがたきを主る。銭財を問えば、財路の落空・終に両手空空たるを主る。婚姻を問えば、姻縁の断絶し、琴の弦の中折するがごときを主る。胎孕を問えば、虚に其の形有りて結胎成りがたきを主る。出入・行走はまた盗賊を提防せねばならない。日干日支がもしまたともに月令に逢うて気なければ、凶険は最も重し。孤辰が発用すれば、父母に災あるを主り、また宗族を離れ祖業を拋棄するを主る。寡宿が発用すれば、妻子の離散・六亲の背棄するを主る。旬中の孤寡がさらに四時の孤寡に撞当すれば、空孤空寡と呼ばれ、凶の上に凶を加う。およそ「空亡」(一旬に十干のみ有りて十二支に配せねばならず、余る二支は配る干なき、すなわち旬空・空亡)に遇えば、憂うるも喜ぶも実処に落ちず、人に托して事を弁ずれば多く欺瞞に遇う。近期の事を謀れば、本旬を出でてなお指望あり、遠期の事を謀れば、終に成りがたし。占時が空に落ちれば、事は同じく弁じがたし。もし「三伝」(課を起こし推し得る初伝・中伝・末伝の三歩)の裏に中伝が空に落ちれば、名を断橋折腰といい、事が中途に至りて停摆するを主る。中末の両伝が倶に空なれば、名を移遠就近といい、動くに似て実は未だ動かず、遠人を尋訪すればかえって近在眼前にあり。初中の両伝が空なればすなわち末伝を推し、中末の両伝が空なればすなわち初伝を取り、落ち空せざるあの一伝を用いて吉凶を断ず。新たな病は空に遇えば、空くるは病で、久しき病は空に遇えば、空くるは人である。吉事が空に逢えばかえって凶を成し、凶事が空に逢えばかえって吉を成す。

此課大端不吉,或遇三奇六儀為救神,及遇太歲、月將、月建,為孤寡再醮。又今日所坐位值孤寡為用,曰孤寡得位。如庚日用申是也。皆主反禍為福,事前破後成。日辰年命不論空。又有純空反實,或遇歲月日時沖起為逢沖暗動,禍福皆成。

孤寡のこの類の課体は大体不吉である。もし課の中に三奇・六儀の一類の救神に遇うか、あるいは太歳・「月将」(当月の太陽の臨む所の地支で、課を起こす時に占時の上に加う)、月建に碰上れば、孤身の人が再度親を成すがごとく、境遇はこれに随いて転じて好し。またたとえば日干の坐する所の位がちょうど孤寡の神で、しかもこの神がまた取られて発用と為されば、孤寡得位と称し、庚日に申を取って初伝と為すは便ち一例である。以上の両種はいずれも禍を転じて福と為し、事が先に破して後に成るを主る。日干・日支と本命・行年のこの幾処は、落空に按じて論断せず。別に純空にして反って実なるの一説あり——もし太歳・月建・日辰・占時に冲動せられれば、逢冲暗動と呼ばれ、然らばすなわち吉なるべきは吉・凶なるべきは凶で、禍福はみな応験せん。

『観月経』孤辰卦 名は孤雁出群

元課孤辰卦,四時辰上推。冬北亥子丑,寅卯的孤危。南方巳午未,申酉是孤夷。春三寅卯辰,孤在巳午題。秋天申酉戌,亥子作孤推。父子分離析,夫妻有生離。忽然諸卦救,禍滅福相隨。前孤後是寡,骨肉縱睽違。

『観月経』が孤辰卦を講ずる歌訣に曰く、本課は孤辰の一格に属し、須く四季の当値する地支に按じて上に推すべし。冬に当値するは北方の亥子丑の三支で、然らばすなわちそれらの前の寅卯の両位が便ち孤辰の在る所で、最も危険である。夏に当値するは南方の巳午未で、然らばすなわち申酉の両位が便ち孤辰である。春季は寅卯辰に当値し、孤辰は便ち巳午に標じ、秋季は申酉戌に当値し、孤辰は便ち亥子に推す。この卦を占えば、父子の分居・離散を主り、夫妻は生きながらも分かれん。もし忽然として別の課体あるいは吉神の来りて救う有れば、災禍は便ち消解して、福気は随いて至らん。さらに記取すべし——当値の支の前の一位は孤辰、後の一位は寡宿で、この両位を占えば、骨肉の至亲は縦に強いて相守するも、終に乖違せん。

寡宿卦 久病は空亡を畏る

前言說孤辰,此卦論寡宿。仿象孤辰推,在後相驅逐。冬月申酉戌,發用無骨肉。夏天寅卯辰,親情不和睦。秋來午未占,春遇子丑宿。吉凶與孤同,有救禍反福。

上の一段の説く所は孤辰で、この一卦の説かんと欲する所は寡宿である。推法は孤辰に仿照し、ただ位置を当値の地支の後の一位に改め、影の形に随うがごとく後ろに跟う。冬月の裏に申酉戌が取られて発用と為るは、骨肉の零落して依るなきを主り、夏天の裏に寅卯辰が発用すれば、親情の失和を主る。秋天に卦を占いて午未を見、春天に卦を占いて子丑を見るは、いずれも寡宿の当値である。その吉凶の断法は孤辰と同じく、もし課の中に救解する救神あれば、災禍はかえって福気に転成し得る。

度厄課

凡四課內三上克下,或三下賊上,為度厄課。蓋上為尊,下為卑。三上克下,則長欺幼,勢必遭厄,為度厄。三下賊上,則長不正,幼乃凌長,為度厄。占者家宅欠利,老幼見災。統剝之體,乃六親冰炭之課也。

およそ「四課」(日干と日支とを用いて各々天盤の神に配し、四組に排して上下相い畳む神位を成す、六壬の課を起こす基本の盤面である)の中に三課が上神の下神を克するか、あるいは三課が下神の上神を賊するかは、すなわち度厄課と呼ぶ。四課の裏、上の一位は尊長を代表し、下の一位は卑幼を代表する。三処の上が下を克するは、尊長が幼小を欺圧し、幼小は勢い必ず難に遭うので、度厄と呼ぶ。三処の下が上を賊するは、尊長が事を行うに正しからずして、幼小を致し反って尊長を欺凌せしむるで、同じく度厄と呼ぶ。この課を占えば、家宅は順わず、老人・小孩はみな災を見ん。それは統ねて『剥』卦の卦体に属し、一副の六亲の間の水火容れざる課である。

象曰:事憂老幼,患病重來。家門不吉,骨肉尤乖。出軍失利,行者多災。類神旺相,禍去福來。如發用陽神乘凶將,主伯叔尊長有災。陰神主姑姨幼小有災。當應剝不利攸往之象。日用旺相乘吉將,主幼得長力,長得幼力,則應上九君子得輿之象。

断辞に曰く、憂うる所の事は老人・小孩の身の上に出で、旧病はまた再び犯さん。家門は安寧ならず、骨肉の間は格外に乖違す。兵を出だし戦を作すは利あらず、出門して路を趕る人は多く災あり。占う所の事の類神が旺相の地に転ずるを待ちてこそ、災禍はやっと退去して福気はやっと到来せん。仮に発用が陽神にして凶将に乗れば、伯父・叔父の一輩の尊長に災あるを主り、発用が陰神なれば、すなわち姑母・姨母と小輩とに災あるを主る——正に『剥』卦の往く所あるに宜しからざる象に応ず。反って、もし日干と発用とがともに旺相に居り、また吉将に乗れば、すなわち小輩が長輩の助力を得、長輩もまた小輩の助力を得るを主る——正に『剥』卦上九爻の君子が輿を得の吉象に応ず。

如甲子日丑時申將占,三上俱克下,為幼度厄課。 寅白 酉朱 辰元 白 貴 元 朱 寅 未 辰 酉 未 子 酉 甲 子丑寅卯 亥 辰 戌 巳 酉申未午

例を挙げれば、甲子日の丑時に占い、申将を用い、四課の中に三課がともに上神の下神を克するので、幼度厄課と定む。下面のこの幅の課盤は原刻に照らして保留し、その読法はこのごとし——最も下の方框は天地盤で、外框の十二格は巳午未申・酉戌・亥子丑寅・卯辰の次序に依りて固定して地盤と為し、框の内に列する所はすなわちその上に加臨する天盤の十二神である。申将を丑時の上に加えれば、天盤は便ち整体に七位を挪動す。中間の三行は右より左へ四課で、下の一字は下神、上の一字は上神、頂上の一行は乗る所の天将である。第一課は酉が朱雀に乗って甲に加わり、第二課は辰が玄武(刻本は諱を避けて「元」と写す)に乗って酉に加わり、第三課は未が「貴人」(天乙貴人、十二天将の首、尊長の提携を主る)に乗って子に加わり、第四課は寅が「白虎」(道路・疾病・死喪を主る凶将)に乗って未に加わる。酉金が甲木を克し、未土が子水を克し、寅木が未土を克するは、まさに三処の上が下を克するである。最も上の三行は上より下へ三伝で、初伝は寅が白虎に乗り、中伝は酉が「朱雀」(口舌・文書を主る将)に乗り、末伝は辰が「玄武」(盗賊・陰私を主る将)に乗る。

又如壬申日子時未將,占三下俱賊上,為長度厄。 午元 丑朱 申白 青 貴 朱 元 戌 卯 丑 午 卯 申 午 壬 子丑寅卯 亥 辰 戌 巳 酉申未午

さらに一例を挙ぐれば、壬申日の子時に占い、未将を用い、四課の中に三課がともに下神の上神を賊するので、長度厄課と定む。盤の読法は前の一例と同じである。四課は右より左へ、午が壬に加わる(壬の寄宮は亥に在る)、丑が午に加わる、卯が申に加わる、戌が卯に加わり、依次に玄武・朱雀・貴人と「青竜」(財喜・進益を主る吉将)に乗る。壬水が午火を克し、申金が卯木を克し、卯木が戌土を克する——三処ともに下面が反って上面を克するは、まさに卑幼が尊長を凌犯する象である。三伝は上より下へ午・丑・申で、初伝の午は玄武に乗り、中伝の丑は朱雀に乗り、末伝の申は白虎に乗る。

『訂訛』

度厄,三上克下曰幼度厄。三下賊上曰長度厄。三上克下,主卑小有厄難,故曰幼度厄。三下賊上主尊上厄難,故名長度厄。占主家門不吉,骨肉乖離。幼度厄,若子孫發用,凶神入墓,卑者更凶。長度厄若父母發用,凶神入墓,尊者更凶。若仕者占,主事從鄰邑發動,山雀合群,同氣相親之兆也。神將吉,因動成喜。神將凶,面合心離,或反有暗害,或與刑殺並及旺相氣,凶易成。若與德合併,不能害也。

『訂訛』は度厄課の名目を辨析す——三処の上神が下神を克するを幼度厄と呼び、三処の下神が上神を賊するを長度厄と呼ぶ。前者は尊長が卑幼を圧制し、難を受くるは小輩なので、幼度厄と称す。後者は卑幼が尊長を冒犯し、難を受くるは長輩なので、長度厄と称す。この課を占えば、家門は安からず、骨肉は彼此乖離す。もし幼度厄にして、子孫の一類の神が取られて発用と為され、また凶神が墓庫に落ち入れば、然らばすなわち小輩の凶険はいっそう重し。もし長度厄にして、父母の一類の神が取られて発用と為され、凶神が墓に入れば、然らばすなわち長輩の凶険はいっそう重し。官を為す人がこの課を占えば、事が隣近の州県より発動するを主り、山雀の群を成すに譬え、同類相亲・声気相求の兆頭である。この時、乗る所の神将がもし吉なれば、すなわちこの番の動作に因りて喜事を成し、神将がもし凶なれば、すなわち表面は和合して内裏は心を離れ、甚だしくは暗中に害を受くるに至る。倘若さらに刑・殺と同じく并し、また旺相の気に逢えば、凶事は坐実し易し。ただ徳神・合神と同じく并すれば、凶は人を傷害し能わず。

此二課同下二課俱以比者為用,俱不吉,然有救又不以凶斷。如火克金則水為救之類。

度厄のこの両種の課式は、下文に講ぜんとする無禄・絶嗣の両課と連なり、いずれも比用の法を用いて初伝を取り、すなわち幾つかの克を受ける神の裏に、日干と陰陽の属性の相同じきあの一つを挑ぶ。四者はいずれも吉利ならざれども、ただ課の中に別に救神あれば、一味に凶に按じて断ずること能わず。いわゆる救神とは、たとえば課の裏は火の来りて金を克するにして、別に水神の火を制し得るあれば、水はすなわち金の救神である。

『観月経』

三上來臨下,根源長幼推。四課之中三上克下是長幼卦也。子孫先發用,小者必低蕤。甲乙日用起火神發動也,是子孫低蕤不利之一名也。父母相臨用,凶神入墓悲。甲乙日水神發用,是父母應也。土神發用是妻財,木神發用是比和兄弟。此看三傳末,諸卦總如斯。諸卦入生、入死、入墓、吉凶,在重審卦註定也。

『観月経』の歌訣に曰く、三処の上神が下神に圧臨するは、事の根由は須く長輩・幼輩の関係の上に推求すべし。注文は解釈す——四課の中に三課の上が下を克するは、すなわち長幼卦である。歌訣にまた曰く、もし子孫の一類の神が先に取られて発用と為れば、小輩は必ず衰頹・不振である。注文は例を挙ぐ——甲乙は木に属し、火神を以て発動せば、火は木の生ずる所で、正に子孫なり、これをすなわち子孫の低蕤・不利と呼ぶ。歌訣にさらに曰く、もし父母の一類の神が臨みて用と為り、また凶神の墓に入るを見れば、すなわち悲しむ可し。注文に曰く、甲乙日に水神を以て発用せば便ち父母の事に応じ、土神を以て発用せば便ち妻財で、木神を以て発用せば便ち同類の兄弟である。歌訣の末句に曰く、これらはみな三伝の末伝に連ねて一併に看るべし、各種の課体は大抵このごとし。注文は補充す——各課の生に入る・死に入る・墓に入るの分別と吉凶の断法は、已に重審卦の一節の裏に定められたり、参看すべし。

度厄卦

三下制其上,六親竟不虞。事還同長幼,凶即暗嗟吁。今日何神發用,親情與長幼卦同也。生氣逢歡樂,休囚下淚珠。五行皆如此,消息要工夫。三傳入生則歡樂,入死墓為憂愁。凡五行務要精熟,災福自然見也。

『観月経』に度厄卦を説く——三処の下神が上神を制伏し、六亲の間は竟に意表に出でて生変するに至る。断法は依旧として長幼卦と同じく、凶事が一たび来ればただ暗自に嘆息するのみ。注文に曰く、今日が何れの一神の取られて発用と為るかを看て、これに拠って親属の所属を定むるは、弁法は長幼卦と相同じ。歌訣にまた曰く、発用が生気に逢着すれば便ち歡楽あり、休囚の地に落ちればすなわち涙を落とさん。五行の推法はみなこの道理で、その中の消長・盈虚は一番の功夫を下さねば掌握し能わず。注文は点明す——三伝が生地に入れば歡楽し、死地・墓庫に入れば憂愁す。ただ五行の生克を純熟に練れば、災禍と福気は自ずから一望に知る可し。

『袖中金』

三上克下為長幼,三下賊上為度厄。長幼不利於小,度厄不利於大。再詳神將吉凶,有救無救酌而用之。

『袖中金』は別に一套の名目を立つ——三処の上神が下神を克するを長幼と呼び、三処の下神が上神を賊するを度厄と呼ぶ。長幼の一格は小輩に対して不利で、度厄の一格は長輩に対して不利である。課を断ずる時はまた乗る所の天将の吉凶、および課の中に救神あるか無かを細看し、斟酌してのちに判語を下すべし。

無禄絶嗣課

凡課四上俱克下,為無祿課。蓋日神陰陽俱相剋,不得其所,不免投辰上兩神,辰上陰陽又相剋,則無所投之路,占者多主孤獨。如四上俱克下,為無祿格。主庶人不祿,有官罰職,輕者罰俸,重則削職。蓋以上制下,臣子受殃,屈者難伸,對敵利客,訟宜先起者勝。惟火多克金,有水可救。其課統否之體,乃上下僭亂之課也。

およそ四課の上神が全部下神を克するを、すなわち無禄課と呼ぶ。日干のこの辺の陽神・陰神がともに克制に遭い、身を安ずる処なく、好まずして日支の上の両神に転投せざるを得ず、偏に日支の上の陰陽両神もまた同じく相克して、ここにおいて投奔の路まで断たれ、占う人は多く半ば孤苦・無依である。四課の上神が全て下神を克すれば、便ち無禄格である。それは平民・百姓が衣食・生計を失い、官を為す者は処罰を受けるを主り、軽ければ俸禄を扣罰せられ、重ければ職務を革去せらる。一味に上を以て下を圧するがため、臣子は殃を受け、冤を含む人は申弁しがたい。両軍が対壘する時は客方に利あり、官司を打てばすなわち先に手を動かして告げる一方が勝を得る。ただ火多く金を克するのこの一種のみ、なお水に頼って解救し得る。この課は統ねて『否』卦の卦体に属し、一副の上下失序・強を以て弱を凌ぐ課である。

象曰:上克無祿,下克絕嗣。君臣悖逆,父子分離。求謀不遂,動作多疑。三傳有救,方免災危。如神將凶,則應六三包羞凶象。神將吉有救神,則應上九先否後喜之象也。

断辞に曰く、四課の上神が全て下神を克するを無禄と呼び、四課の下神が全て上神を克するを絶嗣と呼ぶ。かような盤面は、君と臣とが互いに背き離れ、父と子とが彼此分散し、求謀する所有れば如く能わず、一挙一動みな疑慮・重重なり。必ず三伝の中に別に救神あってこそ、災禍・危難を免れ得る。もし乗る所の神将が凶悪なれば、すなわち『否』卦六三爻の羞を含み辱を受くるの凶象に応じ、もし神将が吉利にしてまた救神あれば、すなわち上九爻の先に閉塞して後に喜に転ずるの吉象に応ず。

如三月己巳日寅時酉將占,四上俱克下,為無祿格。 酉蛇 辰常 亥六 后 勾 蛇 空 未 子 酉 寅 子 巳 寅 己 子丑寅卯 亥 辰 戌 巳 酉申未午

例を挙げれば、三月の己巳日の寅時に占い、酉将を用い、四課の上神が全部下神を克するので、無禄格と定む。課盤の読法は前面の各例と同じである。四課は右より左へ、寅が己に加わる(己の寄宮は未に在る)、酉が寅に加わる、子が巳に加わる、未が子に加わり、依次に「天空」(虚詐・不実を主る将)・螣蛇・勾陳・天后に乗る。寅木が己土を克し、酉金が寅木を克し、子水が巳火を克し、未土が子水を克する——四処は全て上が下を克する。三伝は上より下へ酉・辰・亥で、初伝の酉は「螣蛇」(惊恐・怪異を主る将)に乗り、中伝の辰は「太常」(衣食・宴会を主る将)に乗り、末伝の亥は「六合」(婚姻・交易を主る将)に乗る。

凡四下俱賊上,乃為絕嗣之格。乃主小人無禮、暗算、橫災、殃禍,病者死,逃者轉匿,尊長見災,戰鬥利主,訟宜後對。中年多子息,老後主孤獨。

およそ四課の下神が全部上神を賊克すれば、便ち絶嗣格である。それは小人が礼なく上に犯し、暗中に算い計り、横に禍災を生ずるを主る。病人は死に至り、逃亡の人は越えて蔵れること深し、尊長は災殃を見ん。両軍が交鋒すれば主方に利あり、官司を打てばすなわち後に訴えに応ずる一方が便宜を占む。人生の际遇に就いて言えば、中年の時は子女少なからず、老に到りて依然として孤单にして恃むなし。

如正月庚辰日辰時亥將占,四下俱賊上,為絕嗣格。 午白 丑貴 申青 白 朱 六 陰 午 亥 戌 卯 亥 辰 卯 庚 子丑寅卯 亥 辰 戌 巳 酉申未午

例を挙げれば、正月の庚辰日の辰時に占い、亥将を用い、四課の下神が全部上神を賊克するので、絶嗣格と定む。四課は右より左へ、卯が庚に加わる(庚の寄宮は申に在る)、戌が卯に加わる、亥が辰に加わる、午が亥に加わり、依次に「太陰」(陰私・隠蔽を主る将)・六合・朱雀・白虎に乗る。庚金が卯木を克し、卯木が戌土を克し、辰土が亥水を克し、亥水が午火を克する——四処は全て下が上を賊する。三伝は上より下へ午・丑・申で、初伝の午は白虎に乗り、中伝の丑は貴人に乗り、末伝の申は青竜に乗る。

『訂訛』

絕嗣,四上克下,上不容下,而下難自存,故名絕嗣。占主在上無禮,卑小不利,孕傷胎,病易死,占子病必不起,奴婢逃,骨肉散。若旬空發用,來人必主獨身而已。事起男子,兵訟先者勝,凡事動而必靜。

『訂訛』の与える名目は正文とちょうど相反する——それは四課の上神が全て下神を克するを絶嗣と呼び、その理由は上に在る者が下に在る者を容れず、下に在る者は便ち自ら存するに由なきがゆえに、名を絶嗣と為す。この格を占えば、上位に居る人は礼なく、小輩は処処に不利を主る。孕妇は胎を傷め、病人は死に易く、小児の病を占問すれば必ず起ち上がらない。奴婢は逃げ走り、骨肉は離散す。もし発用の神が正に旬空の上に落ちれば、前来りて卜を問う人は多く半ば孤身の一つである。事は男子に由りて挑起し、兵を用い官司を打つはともに先に発動する一方が勝を得る。凡事は動くに似て、最後は必ず静に帰す。

無祿,四下賊上,以下犯上,被上奪祿,故名無祿。占主孤獨失業,多刑傷,病必死,事起女人,兵訟後者勝。凡事靜而必動。此課神將凶,骨肉分離。若神將吉,來意主分財異居。

『訂訛』はまた四課の下神が全て上神を賊するを無禄と呼び、その理由は下を以て上に犯し、かえって上に在る者に禄位を奪い去られるがゆえに、名を無禄と為す。この格を占えば、人は孤单にして生計を失い、屢々刑傷に遭い、病人は必ず死するを主る。事は女人に由りて引起され、兵を用い官司を打つはともに後に応ずる一方が勝を得る。凡事は安静なるに似て、最後は必ず動き出さん。この課の乗る所の神将がもし凶なれば、すなわち骨肉の分離を主り、神将がもし吉なれば、すなわち来た人の来意は多く半ば家産を分かち各々門戸を立てんと欲するにある。

『観月経』無禄卦

四課俱臨下,男鰥女寡孤。三傳如有救,子必勝於吾。四課俱臨下者,為無祿卦。如發用是水神,末傳得金神為救。發用是金神,三傳見土神為救神。吾者,父也,其五行並用,此斷之假令己未日亥將辰時,占四上克下,取比用,酉為金神發用,中傳辰土生金為父,末傳亥水為子,即有救也。雖是無祿卦,不言絕也。

『観月経』の歌訶に曰く、四課の上神がことごとく下神に圧臨すれば、男は鰥夫と為り女は寡婦と為り、孤零にして偶なし。もし三伝の中に救神あれば、児輩の境况はかえって父輩に勝る。注文は解釈す——四課の上神がみな下神に圧臨するはすなわち無禄卦である。仮に発用が水神なれば、末伝に金神を得るは便ち救で、金は能く水を生ずればなり。発用が金神なれば、三伝の中に土神を見るは便ち救神で、土は能く金を生ずればなり。歌訣の裏の「吾」は父輩を指し、五行の生克は連ねて以て推すべし。一個の例を挙ぐれば、己未日に亥将を用い辰時に課を起こし、四課はみな上が下を克し、比用の法に依って初伝を取り、酉のこの金神を得て発用とす。中伝の辰土は金を生ずるは、すなわち我を生ずる父で、末伝の亥水は金の生ずる所は、すなわち我の生ずる子である。これが便ち救あるで、課体は無禄卦に属するも、また絶嗣と断ずる能わず。

首尾俱相制,臨年子失途。切須看用數,到老不如無。臨年老也。首尾,初末傳。若今日發用上其神子水,終傳復見土神,此道尾相制也。假令午將甲寅日未時占,神后臨丑,下克上為用,是首制也。終傳河魁土是尾制也。其神子水欲前就功曹為子,又下被大吉怒之,後欲親從魁為母,又被天魁戌土上降殃禍,此占人必災也。

歌訣にまた曰く、初伝・末伝の両頭はともに克制を受け、晚年に到りては、子嗣もまた走り投ずる路なし。務めて発用の位置と次数を細看せよ、否、則ち老いて活くるも后人なきに如かず。注文は解釈す——「臨年」は年老を指し、「首尾」は初伝と末伝を指す。仮に今日の発用が子水で、末伝にまた土神を出現せば、これは便ち首尾が一斉に制を受けるである。例を挙げて言えば、甲寅日に午将を用い未時に課を起こし、神后(子の別名)が丑の上に臨み、下神が上神を克して取られて発用と為る——これは頭の一処の制を受くるである。末伝の河魁(戌の別名)は土に属して来りて水を克す——これは末の一処の制を受くるである。子水はもともと前に向かい功曹(寅の別名)に投奔して子孫と認めんと欲するも、大吉(丑の別名)に下頭に攔えられて怒を発し、回頭して魁星に親しみて母親と認めんと欲するも、また戌土に上頭より降りて禍殃を来されん。前後に路なく、占う人は必ず災あり。

『心鏡』

四課上神俱克下,法式嚴時不可論。四上克下即法令嚴加,有屈不得伸雪也。臣子受殃從此起,無祿如何獨處尊。占人孤老誰扶侍,空室窮人豈得存。官門競訟必當罪,對者應知理不伸。

『心鏡』に曰く、四課の上神がことごとく下神を克するは、正に法令の森厳なる時に当たり、理あれども申説するに従うなし。注文は点明す——四課の上が下を克するはすなわち法網の加密に等しく、冤を含む人は昭雪を得られない。歌訣に続けて曰く、臣下と子弟の禍殃は此より起こり、既に禄を失いて、また怎能く尊位を独り享けんや。占う人は老に到りて孤身の一人、誰に依りて扶持・侍奉せられん。空屋の中は一貧如洗して、また何を以て活き去らん。官府の裏に争訟すれば必ず罪を獲、出でて対質する一方は須く自ら理あれども伸ばし出づる能わざるを知るべし。

『袖中金』

無祿,四上克下。絕嗣,四下賊上。上下之分,貴於忠恕。四下賊上,是無其尊,為不忠矣。四上克下,是不容其下,為不恕矣。若得此體,則主奴婢散失,子孫他之孤子空室。上不能保其祿位,下不能友其妻子,不友不親不弟不義之恥焉。又曰,無祿主動而必靜,室家孤獨,病不久退官事不妨;囚者脫,逃者獲,凡事宜先舉者。絕嗣主靜而必動,小人犯上無禮之兆,暗橫災殃,病者易死,逃者轉匿,凡事宜後施者。

『袖中金』に曰く、四課の上が下を克するを無禄と呼び、四課の下が上を賊するを絶嗣と呼ぶ。上下の間の分際は、最も忠と恕の両字を重んず。四課の下が上を賊するは、眼の中に尊長なし、これをすなわち不忠と呼ぶ。四課の上が下を克するは、卑幼を容れず、これをすなわち不恕と呼ぶ。かような課体を占えば、奴婢の走散・子孫の他乡に流落し、ただ孤児が空屋を守るを残すを主る。上に在るは自らの禄位を保つ能わず、下に在るも妻子・児女を顧みる能わず、不友愛・不親睦・不悌順・不合宜の恥辱に落ち得る。書の裏にまた曰く、無禄の一格は動を主りて終に静に帰し、家の中は孤单・冷落し、病は久しからずして退き、官司もまた碍する事なし。牢の裏に関められた人は身を脱し得、逃げ去った人は捉え帰られ、凡事は先んじて発動するに宜しい。絶嗣の一格は静を主りて終に動に帰し、小人の上に犯して礼なき兆頭で、暗中に災殃を横に生じ、病人は死に易く、逃亡の人は越えて蔵れること深く、凡事は後に発して人を制するに宜しい。

『曽門』

四上克下名曰無祿,室空無人,老而孤獨,臣子受殃,六親死亡。當此之時,戰鬥客勝,利以先舉。《定章》曰:父以子為下,君以臣為下,夫以婦為下,兄以弟為下,四課皆上克下,是為孤獨。法曰,君欲害臣,父欲殺子,兄欲損弟,夫欲傷妻,主欲害奴,是空室無人也。

『曽門』に曰く、四課の上が下を克するを無休と呼び、屋の裏は空蕩として人なく、老いて孤单、臣下・子弟は殃に遭い、六亲に死亡の事あるを主る。かような盤面に碰上れば、両軍が交戦するは客方の勝を取り、先んじて発動するに宜しい。それの引く所の『定章』に曰く、父は子を以て下と為し、君主は臣子を以て下と為し、丈夫は妻子を以て下と為し、兄は弟を以て下と為す。四課が全て上が下を克するは、すなわち孤独の象である。断法の上に講ずれば、これは君主の臣子を害せんと欲し、父の児子を殺さんと欲し、兄の弟を傷つけんと欲し、丈夫の妻子を害せんと欲し、主人の奴僕を害せんと欲するに等しいので、空屋に人なしと説くのである。

絶嗣卦

四下賊其上,名為絕嗣凶。中年多子息,五旬為中年始有子也。暮歲滅先宗。五十以後主老無子,初傳發用是木,末傳有水為子孫救之也。如末傳見金克木,即主絕後也。假令甲寅日亥將午時占,即四下賊上,取未上子水為比用,子為水神,末傳見戌土克之,又是孤辰無依也。又甲寅日亥將子時占,三傳子亥戌亦是絕嗣。

『観月経』の絶嗣卦の歌訣に曰く、四課の下神がともに上神を賊克するは、名を絶嗣といい、凶課である。中年の時は子女はなお多し。注文に曰く、五十歳を中年と算え、彼の時に至って始めて子を有す。歌訶の下句に曰く、晚年は却って先人の香火を断たんとす。注文は解釈す——五十以後は老いて子なきを主る。仮如初伝の発用が木で、末伝に水あれば、水は能く木を生ずれば、すなわちあれは子孫の来りて救うである。もし末伝に金の来りて木を克するを出現せば、便ち真に絶後を主る。例を挙げれば、甲寅日に亥将を用い午時に課を起こすは、正に四課の下が上を賊し、未の上の子水を取りて比用の法に依りて初伝を作す。子は水に属すれども、末伝に却って戌土の来りてそれを克するを見、また孤辰に逢うは、さらに依拠する所なし。またたとえば甲寅日に亥将を用い子時に課を起こせば、三伝は子・亥・戌で、同じく絶嗣と断ず。

假令己未日亥將午時占,即四下賊上,三傳巳戌卯,初巳火發用,與今日己土比合,中傳戌土為子孫,末傳卯木為父母,不得言絕嗣,為有救也。假令庚申日亥將辰時占,三傳戌巳子,初傳戌土,中傳巳火為母,末傳子水為子,即當頭救神,不得言絕矣。

さらに両個の救ある例を挙ぐ。己未日に亥将を用い午時に課を起こすもまた四課の下が上を賊し、三伝は巳・戌・卯で、初伝の巳火が発用し、火は能く土を生じ、今日の己土と相生・相合す。中伝の戌土は己土の同類で、六亲に按じて子孫と算える。末伝の卯木は能く土を克し、六亲に按じて父母と算える。この一課は絶嗣と断ずる能わず、その中に救あるがゆえなり。またたとえば庚申日に亥将を用い辰時に課を起こせば、三伝は戌・巳・子で、初伝は戌土、中伝の巳火は土を生ずるは、我を生ずる母で、末伝の子水は金の生ずる所は、我の生ずる子である。救神はすなわち頭上に擺れるは、同じく絶後と断ずる能わず。

有救同前例,亦用前例救之也。無醫斷後宗。醫者救也,無醫者絕後也。專看發用類,年月日時逢。此年月日時,元首卦內註定也。

歌訣に続けて曰く、救神あれば前の例に照らして弁ず。注文に曰く、依旧として上文の那幾個の例の弁法に按じて救神を探すべし。歌訣の下句に曰く、医するに医なければ、先人の香火はすなわち断たん。注文は解釈す——「医」はすなわち救で、救神なければ便ち絶後である。歌訣の末句に曰く、もっぱら発用が何れの一類の六亲に属するかを看、さらに太歳・月建・日辰・占時に対照して以て定む。注文は補充す——ここに説く年月日時が怎样に配合するかは、已に元首卦の一節の裏に注明せり、参看すべし。

『心鏡』 先ず失礼を起こす

四課下神俱賊上,絕嗣如何保二親。妻背夫兮奴叛主,子弒父兮臣弒君。孕長為男刑剋子,定是失業孤煢人。事訟切忌於行起,卻被番兮難訴陳。

『心鏡』に曰く、四課の下神がことごとく上神を賊克すれば、既に絶嗣と名づく、また怎能く父母双親を保ち得んや。かような盤面は、妻子は丈夫に背き離れ、奴僕は主人に背叛し、児子は父を弑殺し、臣下は君主を弑殺す。婦人の懐く胎は男孩に長成して、かえって子女を刑克せんとす。占う人は注定して生計を失い孤苦・無依の輩である。訟事に碰上れば、最も自ら先んじて発動するを忌諱し、一旦先に告げれば、かえって対方に翻転せられ、話あれども分説しがたし。

『袖中金』

四上克下為無祿,四下賊上為絕嗣。上下之分貴於忠恕,四下賊上為不忠,四下克下為不恕。

『袖中金』はここに重申す——四課の上が下を克するは無禄で、四課の下が上を賊するは絶嗣である。上下の間の分際は、忠と恕の両字を守るを貴ぶ。四課の下が上を賊するは眼の中に尊長なく、不忠に属す。末句の刻本は「四下克下」と作る——文意に按ずれば応に「四上克下」なるべく、卑幼を容れざるを指し、不恕に属す。

『曽門』

四下賊上名曰絕嗣,亡其先人,後有孤子,戰鬥利主,必不利客。《定章》曰:臣忠君子,孝親為正,今皆下賊上,是為滅絕。法曰,臣害君,子弒父,妻害夫,奴反主。生男則傷父,生女則傷母。經曰:亡其先人是為孤子。此占利居家,不利為客、訪館、訓教子弟。

『曽門』に曰く、四課の下が上を賊するを絶嗣と呼び、先人の門戸の断絶し、身後にただ孤児を残すを主る。両軍が交戦すれば主方に利あり、一定して客方に利あらず。それの引く所の『定章』に曰く、臣子が忠を尽し児女が孝を尽すはこそ正道で、今や四課が全て下が上に犯すは、すなわち門を滅し後を絶つの象である。断法の上に講ずれば、これは臣子が君主を害し、児子が父を弑し、妻子が丈夫を害し、奴僕が主人に反するに等しい。男孩を生めばすなわち父を傷り、女孩を生めばすなわち母を傷る。経文に曰く、先人の門戸が断絶すれば、残るは便ち孤児である。この課を占えば、家に安居するに宜しく、出門して客を作り館に投じて事を謀るに宜しからず、また子弟を教導するにも宜しからず。

迍福課

凡八迍課得五福為迍福課。如死氣為用,旺氣下勝,俯仰丘仇,帶凶將刑害,傳逢墳墓,下賊上,殺臨日辰相剋,為八迍格。用起初死,終旺,子母相生,始凶終吉,年神制初,旺相臨日辰,為五福格。此八凶者為迍,五吉者為福,故名迍福。

およそ八迍課の裏にまた五福を得るを、すなわち迍福課と呼ぶ。いわゆる八迍格とは、発用に取るが時令の死気で、下面にまた旺気に勝たれ、上下の俯仰の間にみな丘墓と仇克に碰上り、また凶将と刑害を帯び、三伝の裏に墳墓の神に遇い、下の上を賊するを出現し、凶殺がまた日干日支の上に臨んでそれと相克するを指す。いわゆる五福格とは、発用が死気に起こって末伝が旺気に帰し、母子の五行が相生し、開頭は凶で結局は吉、太歳の一類の年神が初伝を制住し得、旺相の神がまた日干日支の上に臨むを指す。この八項の凶なるを迍と呼び、五項の吉なるを福と呼び、両者が并せ見るるので、迍福と称す。

蓋時令死氣發用為一迍;下為旺氣所勝為二迍;上見丘墓為三迍;下見仇克為四迍;乘凶將為五迍,帶刑害子為墳墓星,主死亡,為六迍;下賊上為七迍;凶神臨日辰相剋為八迍。若用起死氣,末傳旺相為一福;子逢凶,母帶德解之為二福;始為凶將,終有吉神為三福;初傳見鬼賊,年命剋制為四福;日神吉,臨旺相為五福。占事先凶後吉,統屯之體,乃雷雨解災之神也。

八迍を逐条に列し出せばこのごとし——発用が時令の死気を取るは、第一迍。発用が下頭に在りて旺気に圧し過ごさるるは、第二迍。頭を擡げて丘墓を見るは、第三迍。頭を低れて仇克を見るは、第四迍。発用が凶将に乗るは、第五迍。刑害を帯びて、しかも子がまた墳墓星で死亡を主るは、第六迍。下神の上神を賊克するを出現するは、第七迍。凶神が日干日支の上に臨んでそれと相克するは、第八迍。五福もまた逐条に列出す——発用は死気に起こるも、末伝は却って旺相に転ずるは、第一福。子が凶克を受け、母が徳神を帯びて来りて解救するは、第二福。開頭は凶将に乗り、末了に吉神を見るは、第三福。初伝に官鬼・賊害を現出するも、本命・行年の上の神に克制せらるるは、第四福。日干の神が吉利にしてまた旺相の地に臨むは、第五福。事を占う結果は先に凶して後に吉である。この課は統ねて『屯』卦の卦体に属し、一場の雷雨に譬え、災気を化解し開く。

象曰:八迍並用,憂患將至。得病傾危,遭官坐死。營干不成,動作被累。五福相逢,變憂為喜。如課遇八迍,占者大凶,則應屯上六泣血漣如之象。或八迍變五福,主事先憂後喜,始終成就,則應屯初九居貞之象。

断辞に曰く、八項の迍難が一斉に発用の上に并せば、憂患はすなわち来らんとす。病を生ずれば病勢は危重し、官司に摊えば牢に坐して死に至る。経営・謀劃は弁じ成らず、一挙一動みな連累を受く。もし五福に碰上る能わば、憂愁はすなわち転じて喜事と為る。課の中にただ八迍に遇うのみは、占う人は大いに凶で、正に『屯』卦上六爻の泣血・漣漣たる象に応ず。もし八迍の中より五福を転じ出せば、すなわち事が先に憂えて後に喜ぶを主り、頭より尾に至るまでみな弁じ成ることを得——正に『屯』卦初九爻の正を守り自ら処るの象に応ず。

如癸酉日午時亥將春占,未上死氣,下為寅木所勝,俯仰丘仇,乘朱雀凶將,末傳相氣貴人為迍福課。 未朱 子白 巳貴 朱 元 空 蛇 未 寅 亥 午 寅 酉 午 癸 戌亥子丑 酉 寅 申 卯 未午巳辰

例を挙げれば、癸酉日の午時に占い、亥将を用い、時は春季に当たる。発用の未土は春天の死気で、下面にまた寅木に勝たれ、頭を擡げれば丘を見、頭を低れば仇を見、さらに朱雀のこの凶将に乗る。末伝は却って相気にして貴人に乗るので、迍福課と定む。四課は右より左へ、午が癸に加わる(癸の寄宮は丑に在る)、亥が午に加わる、寅が酉に加わる、未が寅に加わり、依次に螣蛇・天空・玄武・朱雀に乗る。三伝は上より下へ未・子・巳で、初伝の未は朱雀に乗り、中伝の子は白虎に乗り、末伝の巳は貴人に乗る。凶将は前に在り、吉将は後に在る——まさに先に迍して後に福する格局である。

『訂訛』

五福,初傳囚氣,末傳旺相,一也;子逢凶,母帶德解救之,二也;初傳凶將,末傳吉神,三也;初傳鬼,年命上神克之,四也;德臨日上,五也。此五者轉禍為福之象,故名五福。占主一切吉。

『訂訛』は五福を重ねて列し過ぐ——初伝が囚気で末伝が旺相に転成するは、これ第一。子の一輩が凶を受け、母の一輩が徳神を帯びて来りて解救するは、これ第二。初伝が凶将に乗り、末伝に吉神を見るは、これ第三。初伝に官鬼を現出するも、本命・行年の上の神に克制せらるるは、これ第四。徳神が日干の上に臨むは、これ第五。この五条はみな禍を転じて福と為す象なので、五福と呼ぶ。五福を占えば、諸事みな吉である。

迍福。八迍課又得五福。假如癸酉日午時亥將,春占,課得午癸、亥午、寅酉、未寅,傳得未子巳,將得雀虎貴。用死一迍,未下寅,春木太勝,二迍;木墓在未,仰見其丘,土畏木克,俯見其仇,三迍;將雀,四迍;雀與刑合,五迍;子臨未,下賊上又乘虎,六迍;子得虛宿,主墳墓哭泣,七迍;干上蛇支上武,俱凶將,八迍。初未死,末巳相,一福;末生初,子投母,二福;初雀末貴,三福;巳受子克,得救人救,四福;癸德附戊,戊寄丙,午臨日,五福。迍中有福,故名迍福。占主化凶為吉,先憂後喜。

いわゆる迍福とは、すなわち八迍課の裏にまた兼ねて五福を得るである。依然として上面のあの一課を用いて数う——癸酉日の午時に亥将を用い、春天に占い、四課は午が癸に加わり、亥が午に加わり、寅が酉に加わり、未が寅に加わり、三伝は未・子・巳で、乗る所の天将は朱雀・白虎・貴人である。発用の未土は春天に死気に属す——一迍。未の下に寅が坐し、春の木は正に旺んで、それを圧して死死たらしむ——二迍。木の墓庫は未に在り、頭を擡げればすなわち自家の丘墓を見、土はまた木の来りて克するを怕る——頭を低ればすなわち仇家を見る——三迍。初伝は朱雀に乗る——四迍。朱雀がまた刑と相合す——五迍。中伝の子が未の上に加わり、下が上を賊ししかも白虎に乗る——六迍。子はまた虚宿に値し、墳墓・哭泣を主る——七迍。日干の上に螣蛇に乗り、日支の上に玄武に乗るは、いずれも凶将——八迍。さらに五福を数う——初伝の未は死に属し末伝の巳は相に属す——一福。末伝が初伝を生ずるは、子の来りて母に投ずるがごとし——二福。初伝が朱雀に乗り末伝が貴人に乗る——三福。巳火が子水の克する所を受くるも、却って救神の相い救うを得——四福。癸の徳神は戊に依附し、戊はまた丙の居る所の位に寄し、午が日干の上に臨む——五福。迍難の中に還って福気を蔵するので、迍福と呼ぶ。この課を占えば、凶を化して吉と為し、先に憂えて後に喜ぶを主る。

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