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『訂訛』・從革

明 · 郭载騋(校) · 第44巻 / 56

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

凡從革無丑酉巳。從革:三傳巳酉丑。金生巳、旺酉、墓丑。既煅煉相從,又故舊可革,故或從革。

『訂訛』は先に一条を辨す——從革局は丑・酉・巳のこの次序を排し出す能わず。從革——三傳は巳・酉・丑で、金は巳に長生し酉に帝旺し丑に墓に入る。金は既に爐火の煅煉を經て順從して器を成さんと要し、器を成しての後に舊きは又た再び改鑄することを得るがゆえに、從革と呼ぶ。

占主變動革故鼎新。水日生氣,土日盜氣。丙丁日雖為財,若丑發用,將見貴常勾,乃為降氣,卻主父母災,被恃勢力之人強抑而不得伸也。事先阻後就。若遇旺相氣,吉將並,主革變富貴。遇歲月破及蛇虎,主死喪兵革。日干囚死,有西行之兆。

從革を占えば、變動・舊を除き新を布くを主る。日干が水に屬するは、金は來りて我を生ずるは生氣である。日干が土に屬するは、土は往きて金を生ずるは泄せらるる盗氣である。丙丁日に占えば、金は雖も我の克する財なれども、可しもし丑に由りて發用し、天將にまた貴人・太常・「勾陳」(爭鬥・田土・牽連を主る)を見れば、あればすなわち氣は下に降り往き、反って父母に災あるを主り、人は勢力ある人に強壓せられて腰を伸げ開く能わず。事情は先に阻を受け後に成就す。もし金氣が旺相にしてまた吉將の同じく現るるあれば、變革の後に富貴を得るを主る。もし太歲・月建の來りて破するに遇い、また螣蛇・白虎と同じく現れれば、すなわち死喪と刀兵とを主る。日干が囚死の地に落つるは、西に往きて走動するの跡象あり。

巳酉丑為順,有氣則革而進,無氣則革而退。酉巳丑主萌芽,欲就而又被隔。巳丑酉變而不順,又主革。酉加巳為愁課,蓋酉為秋令肅殺,萬物愁苦。巳加酉,仕人差遣,改易;常人道路門戶,改革不寧,或有陰人離別之象,占婚大忌,仍以衰旺神將言之。

巳・酉・丑の次序は順で、金氣が有力なれば越えて革すれば越えて進み、金氣が無力なれば越えて革すれば越えて退く。酉・巳・丑の次序は事情の剛に芽を冒し、眼を看るに成らんと要するも又被られて隔斷せらるるを主る。巳・丑・酉の次序は變じて順ならず、もまた一様に變革を主る。酉が巳の上に加わるを愁課と呼ぶ——酉は秋令の肅殺に屬し、萬物がこの時に到ればみな愁苦すればなり。巳が酉の上に加わるは、官を為す人は差遣・調動を主り、尋常の人は道路・門戶の變更・家中の不安寧を主り、あるいは女眷の離別の象あり——婚事を占うは最もこの一局を忌む。具體の吉凶は、仍として神將の衰旺を看て以て定むるを要す。

大都從革與金鬼並,遇秋作游都,定主金革血光逃亡。遇從革藏山石道途之處,病在肺、在筋骨,訟有罪,三傳見劫殺故也。求財獲珍寶,遠行隱避最宜。

大體の上、從革局がもし金の鬼爻と為ると并せ現れ、秋天に占いてまた游都の格と成れば、必ず刀兵・血光・人の逃亡あるを主る。失物を占えば、東西は山石・路途の間に蔵る。病を占えば、病は肺に在るかあるいは筋骨に在る。官司を占えば、罪ありと判決せられん——三傳の裏に劫殺を帶ぶればなり。財を求むるに至っては、能く珍寶を得、遠門を出でるあるいは身を躲避し蔵るも、いずれも最も相宜なり。

此課雖宜改動更新,然值酉加巳、巳加酉,方孚改革之應。若火多金少,火旺金囚,或將得武后盜金氣,即名從革不革,來意主事欲動未能。如六癸日巳加癸,酉發用,亦難以改動言也。將得六合,亦主欲動不動。凡巳加癸,止有勾空無六合。

この一課は改動・更新に宜しと雖も、けれども酉の巳に加わる・巳の酉に加わるのこの兩種の情形を要して、こそ真に變革に應じ上げ得。もし課の中に火多く金少なく火旺にして金囚なり、あるいは天將が玄武・天后を得て以て金氣を泄せば、すなわち從革にして革が動かざると呼び、來人の用意は動かんと想うも動く能わず。六個の癸日に巳が癸の上に加わりて酉に由りて發用するがごときは、もまた真に改動し得ると談ずるに及ばず。天將が六合を得るも、同じく動かんと想うも動かざるなり。およそ巳の癸に加わる局は、天將はただ勾陳・天空を排し出すのみ会す、六合は出現せざらん。

『心鏡』・稼穡卦

戊己日占用土神,戊己日占,大吉、小吉發用是也。三傳四季合斯文。此名稼穡緣從土,築室開田墓宅因。

『心鏡』の稼穡卦に曰く、戊己日に課を起こし、發用に土神を取る——すなわち戊己日に占い、「大吉」(地支の丑)あるいは「小吉」(地支の未)に由りて發用するの情形である。三傳は辰・戌・丑・未の四季の土を湊り齊え、正にこの一卦の文義に合す。それを稼穡と呼ぶは、緣由は全く土の上に在り、應ずる所の事は房を蓋え田を開き、および墳墓・宅地の一類である。

『袖中金』・稼穡

戊己日用四季為傳,土氣重,主艱難之象。如壬癸日,當為脫難煞,為物極則變,變則通也。久厄者反有解散之意,無事。常占則名鯨鯢歸澗,凡事逼迫不由己出。若遇雷神,方能變化。雷神者,太沖六合是也。六癸日伏吟同。

『袖中金』に曰く、戊己日に辰戌丑未の四季の土を以て三傳と作せば、土氣は太く重くして、艱難・受困の象である。もし壬癸日に換えれば、すなわち脫難煞と呼ぶ——事物は極處に到ればすなわち變じ、一たび變ずればすなわち通じ、久しく困う人は反って解脫・散開の意思あり、無事と斷すべし。尋常に占うは、この局はまた名を鯨鯢の澗に歸るといい、大魚が小澗の裏に困るがごとく、凡事は逼迫せられて自己の主を為す能わず。ただ雷神に遇上るのみ、こそ變化を起こすことを得。いわゆる雷神とは、「太沖」(地支の卯)と六合とを指す。六個の癸日に伏吟課を占うは、道理は此と相同じ。

『指要』・稼穡

遊子稼穡,亦名五墳卦,不宜占病。巳上三交元胎,遊子稼穡,三體並由孟仲季之命名也。蓋孟為隱伏,仲為進退,季為游動,皆屬刑沖破害。況孟有孤神,仲有敗煞,季有華蓋,不可謂面前常見之體而忽之者也。

『指要』に曰く、游子・稼穡はまた五墳卦と呼ばれ、用いて疾病を占うに宜しからず。以上の講ずる所の三交・元胎・游子稼穡の三種の課體は、みな四孟・四仲・四季に按じて命名せり。四孟は隱伏を主り、四仲は進退の定まらざるを主り、四季は游移・走動を主る——三者はみな刑・沖・破・害を帶ぶ。いはんや四孟の上に孤神あり、四仲の上に敗煞あり、四季の上に「華蓋」(星名で、孤高・宗教・術數を主る)あるをや——それらが眼前に常見の課體なればとて以て輕忽し過ぐ可からず。

『指竅』・三合の順逆

若順三合理勢自然,申子辰為潤下,以和順為義。寅午戌為炎上,以發達為名。亥卯未為曲直,當舉直錯諸枉。巳酉丑為從革,宜革故鼎新。三傳稼穡,田土稽停。

『指竅』に曰く、三合がもし順序に按じて相生せば、事理と形勢とがみな自然に順遂す。申子辰は潤下で、和順を取りて義と為す。寅午戌は炎上で、發達を以て名を得。亥卯未は曲直で、正直を舉用し邪枉を摒退するに宜し。巳酉丑は從革で、舊を除き新を布くに宜し。三傳が稼穡を成すは、事情は多く田產・土地の上に滯留す。

若逆三合,事主乖違。子申辰為循順,貴無躐等。戌午寅為就燥,行合中庸。未卯亥為正陽,發生之意。巳丑酉為發罡,肅殺之危。四土迎財,尚宜守舊。

もし三合が逆らって排せば、事情は便ち多く違逆あり。子・申・辰のこの一路は循順と呼び、按部就班にして等次を越えざるを貴ぶ。戌・午・寅は就燥と呼び、事を行うは中道に合乎するを要す。未・卯・亥は正陽と呼び、生發の意思を含む。巳・丑・酉は發罡と呼び、肅殺の危險を帶ぶ。辰戌丑未の四土が來りて財爻を迎うるは、還って舊局面を守住するを以て宜しと為す。

『訂訛』・稼穡

稼穡:三傳辰戌丑未,無丁馬是也。土主稼穡事,故名稼穡。占主沉滯,戊己日更屬艱難。惟壬癸日為脫難殺,謂物極則變,變則通,危反解散。常人占則名鯨鯢歸潤,凡事逼迫不由自己,遇雷神方能變化。雷神者,太沖六合也。

『訂訛』に稼穡を説く——三傳が辰・戌・丑・未の上に落ち、并せて丁神と驛馬とを帶びざれば、こそこの局と算う。土は耕種・收穫を主るがゆえに、稼穡と呼ぶ。この局を占えば、事情は沉重・遲滯し、戊己日に占うはさらに艱難を加えん。ただ独り壬癸日に占うは脫難殺と呼ばれ——事物は極處に到れば必ず變じ、一たび變ずればすなわち通じ、危局は反って散開す。尋常の人が占うはすなわち鯨鯢の潤に歸ると呼び、大魚が淺水の裏に陷るがごとく、凡事は人に逼迫せられて自己に由る得ず——ただ雷神に遇上るのみ、こそ變化あることを得。雷神は卯と六合とを指す。

凡占多係耕農、土工、築室、田宅事。若日辰年命乘死氣,為墳墓事,乘煞墳墓不安。巳午加日辰年命,則理窯灶事,寅卯加為耕農,申酉加為修城築室,亥子加為治溝河,六合青龍為田宅交易。大凡為事遲鈍,病者在脾。

およそ稼穡を占うは、事情は多く耕種・土工・屋を蓋うと田産・房宅とに關る。もし日辰あるいは本命・行年の上に死氣に乘れば、墳墓の上の事である。さらに凶煞に乘れば、すなわち墳墓は安寧ならず。巳・午が日辰あるいは本命・行年の上に加わるは、窯竈を修治するである。寅・卯が上に加わるは、田を耕し農を務めるである。申・酉が上に加わるは、城を築き屋を蓋うである。亥・子が上に加わるは、溝渠・河道を疏浚するである。六合と青竜とを見れば、すなわち田宅の賣買・交易である。總じて事を辦ずるは遲鈍し。病を占えば、病は脾に在り。

此課如占田土,發用辰將得空、貴、勾、常,主因田土爭鬥帶眾,蓋天罡為部領之神,勾陳又住戊辰土,定主帶眾。如將不遇此,主兩人爭競田土。甲乙日主爭錢物。大都土氣重帶煞沖破者,託人費力,謀事反覆。

この一課をもし用いて田地を占わば、辰に由りて發用して天將が天空・貴人・勾陳・太常を得れば、田土のために群れ成し夥を結びて爭闘するを主る——辰はもと部衆を統領する神で、勾陳はまた戊辰の土に寄居するがゆえに、一群人を牽動せんと斷定す。天將がもしこの幾位ならざれば、ただ兩個人が田を爭い地を爭うのみである。甲乙日に占えば、爭う所は錢財・器物である。大體の上、土氣が太く重くしてまた凶煞を帶び冲に逢い破に遇うは、人を托して事を辦ずれば力を費やし、謀劃する事は反復して常なし。

此上五課,總名三合,又名全局,皆主事叢雜不一,夥眾共謀,不然兩三處託人幹事。或一傳與干支上神作六合,及見天將六合者,凡謀必遂,名利皆宜,主人相助成合也。大都三合是無休歇之象,一事去又一事來,必得吉將用事,須人引進方可,但不利解事。

以上の五種の課は、總名を三合といい、また全局と呼び、みな事情の雜亂・不一を主り、あるいは合伙して共に謀り、あるいは兩三處に同時に人を托して事を辦ず。もしその中の一傳が干支の上神と六合を構成するか、あるいは天將に六合を見れば、然らばすなわち何を謀るも何が成り、名と利とがともに相宜しく、人の傍より幇忙し促成するあらん。大體の上、三合は歇まる個のなき象で、一件事は畢えて別の一件はまた來り——必ず吉將の當値するを得、人の中より引薦するあらばこそ辦じ動かすことを得。ただ独り了結せんと想い散伙せんと想う事のみ、それを用いるは利あらず。

五課外,有寅卯辰亦作曲直,巳午未亦作炎上,申酉戌亦作從革,亥子丑亦作潤下。

この五種の正局を除くほか、還って變通の算法あり——三傳が寅・卯・辰を排し成すも、亦た曲直と當に看る。巳・午・未を排し成すも、亦た炎上と當に看る。申・酉・戌を排し成すも、亦た從革と當に看る。亥・子・丑を排し成すも、亦た潤下と當に看る——取る所は三支の同じく一方の氣に屬するなり。

元胎課

凡孟神發用,傳皆四孟,為元胎課。蓋四孟者,寅申巳亥,四生之局,又為五行受氣之位。如木生於亥,火子受氣;水生於申,木子受氣之類。此元中有胎,故名元胎。占者事皆新意。統家人之體,開花結子之課。

およそ四孟の神に由りて發用し、三傳もまた全く四孟なるは、すなわち元胎課である。四孟は寅・申・巳・亥を指し、五行の長生の四個の位置で、同時にまた別の一行が氣を受け始める位置である。たとえば木は亥に長生して、しかも木の生ずる所の火は恰も亥に於て氣を受く。水は申に長生して、しかも水の生ずる所の木は恰も申に於て氣を受く——その余は此に照らして類推す。長生の元の裏に已に胎氣を含んでいるので、元胎と呼ぶ。この課を占えば、問う所の事はみな一股の新意を帶ぶ。卦體を以て論ずれば統ねて『周易』の家人卦に屬し、花を開き子を結ぶの課體である。

象曰:“三傳長生,胎孕成形。官加恩爵,婚獲娉婷。病訟淹滯,財利疊興。行人敵賊,戀生不行。”戀生者,如寅加巳,巳加申,申加亥,亥加寅,為進步長生,主事遲。

断語に曰く、三傳がみな長生の位に在れば、胎孕は已に形を成せり。官を求むるは官を加え爵を進むることを得、婚を議するは美貌の女子を娶り到ることを得。疾病と官司とを占うは却って拖延・不決し、財利を占うはすなわち一重重に興旺す。行人を等ち敵賊を防ぐは、對方はみな長生の地を戀えて窩を挪め肯んぜず。いわゆる戀生とは、寅の巳に加わる・巳の申に加わる・申の亥に加わる・亥の寅に加わるのこの幾種を指し、進步の長生と呼び、事情の來ること慢きを主る。

如用值天后財爻,主妻必懷胎。外有妻財值生氣,胎神發用,主妻有孕。如正月戊己日用子,四月庚辛日用卯,七月壬癸日用午,占妻懷孕無疑。或年命見之,遇元胎尤的。或元胎帶喜神吉將,吉利。遠行又經求名利,百事皆吉,當應家人六四富家大吉之象。

もし發用の神が天后に乘ってしかもまた財爻なれば、妻子は必定に孕あるを主る。ほかに、妻財の爻が正に生氣に當たり、胎神がまた發用するも、もまた妻子の懷胎を主る。たとえば正月の戊己日に發用が子に在り、四月の庚辛日に發用が卯に在り、七月の壬癸日に發用が午に在れば、妻子の孕あるを占えば便ち疑う可きなく、本命・行年の上にこれらを見て、さらに元胎課に逢えば、應驗はいっそう准なり。元胎がもし喜神と吉將とを帶びれば、あれは吉利で——遠門に出で名利を經營・求取するに、樣樣みな吉で、正に家人卦六四の「家に富めば大いに吉」の——家道の富足するあの種の氣象に應ず。

若老少占病,為後世投胎之兆,最凶。或常占遇三刑及凶神惡將,必有憂疑驚恐。父母用事,家中尊長見災。或日用休囚,天后落空,為元胎不育,家招干兒義女接續,當應九三婦子嘻嘻終吝之象。

けれどももし老人あるいは小孩が疾病を占えば、元胎は便ち轉世・投胎の預兆と成りて、最も凶なり。尋常に占問してもし三刑および凶神・惡將に碰上れば、心の裏に必定に憂疑・惊恐あらん。父母爻が權を當りて發用すれば、家中の長輩は災を見んと要す。日辰の用いる所の神が休囚・無力にして天后がまた空亡に落つれば、便ち元胎の育たざると呼び、家の裏に乾兒子・義女を認めて以て香火を接續せしめんと要す——正に家人卦九三の説く所の婦人・孩子が嬉笑して節なく、終竟に悔吝を招來するあの種の局面に應ず。

如甲寅日寅時巳將占,三傳申亥寅孟神,為元胎課。

例を挙げて説かば——甲寅日の寅時に、巳將を用いて課を起こし、推し出す三傳は申・亥・寅で、全く四孟の神なり——これすなわち元胎課である。

申 亥 寅 蛇 陰 蛇 陰 申 巳 申 巳 巳 寅 巳 甲 申酉戌亥 未 子 午 丑 巳辰卯寅

上面はこの一課の課式である。最上の一竪行は三傳で、初傳より末傳に至りて依次に申・亥・寅。下面の一行の「蛇・陰・蛇・陰」は四課の上神の乘る所の天將で、依次に螣蛇・「太陰」(陰私・庇護・女子を主る)・螣蛇・太陰である。さらに下の兩行は四課の上下の神で、上の一行の申・巳・申・巳は上神で、下の一行の巳・寅・巳・甲は下神で、末の一位の甲はすなわち日干である。最も下面に圍み成す方框の十二支は、地盤の固定の宮位である。三傳の申・亥・寅は全く四孟の上に落つ——正に元胎課の樣子である。

『訂訛』・元胎

元胎:四孟神作三傳。三傳長生為五行母氣,此元中有胎,故名元胎。占主事皆新意,有嬰兒隱伏之象,最宜於產,求官、求財、求婚,皆以長生大利。病訟淹滯,行人不來,捕賊不獲,戀生故也。若老幼占病,為後世投胎之兆,凶。

『訂訛』に元胎を説く——四孟の神に由りて三傳を組成す。三傳はみな長生位に處り、五行の母氣で、長生の元の裏に已に胎を含んでいるがゆえに、元胎と呼ぶ。この課を占えば、問う所の事はみな新しき意思あり、嬰兒の藏れて露われざる象を帶び、最も生産に宜し。官を求め財を求め婚を求むるは、みな長生を占め著けるに因りて大いに利あり。疾病と官司とを占うはすなわち拖沓・不決し、行人を等てば人は來らず、盗賊を捉えれば捉え得ず——みな對方が長生の地を戀えて動かざるに因る。もし老人あるいは小孩が疾病を占えば、この一課は便ち來世に投胎するの預兆と成りて、凶を主る。

寅加巳、巳加申、申加亥、亥加寅,為進步長生,主事速,又名病胎。蓋上生下為五行病處,懷胎有憂。寅加亥、亥加申、申加巳、巳加寅,為退步長生,主事遲,又名生胎。蓋下生上,乃身臨長生之鄉,懷胎大吉,發用財爻,得天后,值生氣胎神,定主妻有孕。

寅の巳に加わる・巳の申に加わる・申の亥に加わる・亥の寅に加わるは、進步の長生と呼び、事情の來ること速きを主り、また病胎と呼ぶ——上神が下神を生じて、正に五行の病位の上に落つれば、懷胎は憂患あらん。反って寅の亥に加わる・亥の申に加わる・申の巳に加わる・巳の寅に加わるは、退步の長生と呼び、事情の來ること慢きを主り、また生胎と呼ぶ——下神が上神を生じて、人は正に長生の鄉に立てば、懷胎は大いに吉なり。この時もし發用するは財爻で、また天后に乘り、還って正に生氣と胎神とに値れば、妻子は已に孕あると斷定すべし。

如正月戊己日用子,四月庚辛日用卯,七月壬癸日用午,占妻懷孕無疑。年命見之尤的。常占遇三刑及凶將,必有憂疑驚恐。父母發用,尊長見災。子孫空亡,為元胎不育,凡占無成,更艱子息。天后空亡,因孕傷母。

たとえば正月の戊己日に發用が子に在り、四月の庚辛日に發用が卯に在り、七月の壬癸日に發用が午に在れば、妻子の懷孕を占うは便ち確定して疑いなく、本命・行年の上にさらに見ればさらに准なり。尋常に占問してもし三刑と凶將とに遇えば、必ず憂疑・惊恐を生ぜん。父母爻が發用すれば、家中の長輩に災あらん。子孫爻が空亡に落つるを、元胎の育たざると呼び、およそ占うはみな成らず、子嗣の上にさらに艱難なり。天后が空亡に落つれば、すなわち懷孕に因りて母體を傷つけん。

此課雖係新鮮喜慶之兆,然多身喜心憂。蓋為腹中有孕,心自懸懸也。事主遠而多伏,闇昧不通,觸則成禍,若反吟課為絕胎。

この一課は新鮮・喜慶の兆頭に屬すると雖も、卻って多く半ば身上は歡喜して心の裏は愁を發す——腹中に胎を懷くるがごとく、心は總して懸りて放ち下す能わず。問う所の事は離るること遠くまた多く隱伏し、含糊・難通にして、一たび碰ればすなわち禍を出ださん。もし反吟課に碰上れば、あれば便ち絕胎と成る。

『観月經』・元胎

五行受氣處,四孟是懷胎。三傳見寅申巳亥者,為元胎卦也。寅中金受氣,火生從此來。寅中金絕,名曰受氣,火生於寅。木從申上起,水產五行推。木受氣於申,水生於申也。金逢巳上生,水上卻栽培。水土巳上受氣,金生於巳也。登明上生木,火因此路開。火受氣在亥,木生於亥也。

『観月經』の歌訣に曰く、五行が氣を受くる地方は、四孟は正に胎を懷くる處で、三傳の裏に寅・申・巳・亥を見るを、すなわち元胎卦である。歌は逐句に講ず——寅の中に金氣は胎を受く、火はここより長生す——金は寅に絕して、受氣と呼ばれ、しかも火は寅に長生す。木は申の上より頭を起こし、水もまたここに生じ出づ——木は申に於て氣を受け、水は申に長生す。金は巳の上に長生を得、水は卻ってここに培植せらる——水と土とは巳の上に氣を受け、金は巳に長生す。「登明」(地支の亥)の上に木を生じ出で、火もまたこの路に由りて開端す——火は亥に氣を受け、木は亥に長生す。

欲知懷胎婦,因此卦中推。要知此端的,女人必有災。主婦人先有患,後有懷胎之事也。或然無產婦,來占為求財。正月丙申日,申時卦作陪。孟秋申發用,寅亥俱一垓。孟秋即申為初傳,亥為中傳,寅為末傳。學人依此語,求發不遲迴。三傳俱孟,依此為元胎卦也。

誰が家の婦人が胎を懷くるかを知らんと想えば、すなわちこの一卦の上より推す。もし准頭を論ぜば、すなわち女人は必ず先に災あらん。これは婦人が先に病患ありて、隨後にしてこそ懷胎の事あるを説く。倘若家の裏に并せて孕婦なく、來る人はただ財を求むるがために占えば、もまた此の卦に照らして看る。歌訣は例を挙ぐ——正月の丙申日に、申時に課を起こせば正に相配し、初秋の神の申が發用し、寅と亥とが湊りて一處を作す——すなわち申を以て初傳と為し亥を中傳と為し寅を末傳と為す。學者はこの幾句に依りて推せば、課を起こし發用するは便ち遲疑して路を繞れざらん。總じて三傳が全く四孟なれば、此に照らして元胎卦と斷じ作す。

『指竅』・元胎

巳申亥寅,春元胎者,生意已萌於中。夏勵陽者,機關略見於外。秋者四牡,驅馳不息。冬者全福,行止亨通。若逆相加,勢情為悖,三傳亥申巳寅,六合亦名六害。春元毓,有始勤終怠之形。夏秉弘鈞,中正權衡之象。秋含義而無中生有,冬傳慶而暗事將明。

『指竅』は四季に按じて分かちて説く——三傳が巳・申・亥・寅のこの一路を排し作すは、春天に占うは元胎と呼び、生機は已に裏面に於て萌動す。夏天に占うは勵陽と呼び、機關は略々外面に顯露す。秋天に占うは四牡と呼び、車を駕る四匹の公馬の奔走して停まらざるがごとし。冬天に占うは全福と呼び、行くも止まるもみな通順なり。もし倒れて來りて相い加えば、情勢は便ち乖悖す——三傳が亥・申・巳・寅を作すは、もと六合と稱し、また六害と呼ぶ。春天に占うは元毓と呼び、頭を起こすは勤快にして後來は懈怠するの形跡あり。夏天に占うは弘鈞を秉ると呼び、正を持して衡を掌るの氣象である。秋天に占うは義理を含みて、無中に有を生ずることを能くす。冬天に占うは喜慶を傳え來り、暗處の事は將に明朗ならんとす。

『心鏡』・元胎

三傳俱孟是元胎,五行生處主嬰孩。所占百事皆新意,或卜懷娠結偶來。三傳俱孟,是五行生處,應此卦。主懷胎及結偶之事。

『心鏡』に曰く、三傳が全く四孟なれば便ち元胎で、五行の長生の處は嬰兒を主る。占う所の百般の事情はみな新意を帶び、多く半ば來りて懷孕あるいは婚配を問うにある。三傳が全く四孟に落つるは、正に五行の長生の位置なので、此の卦に應じ、懷胎と成婚の事とを主る。

『袖中金』・元胎

三傳俱孟,名曰元胎。其象嬰兒,隱伏之狀,利上不利下,事主遠而多伏,闇昧不通,觸則成禍。申加巳名生胎,為憂課,女人懷孕必的,安得不憂?巳加申為病胎,又名怕課,又名四病課,胎孕有病,安得不怕?

『袖中金』に曰く、三傳が全く四孟なるは、名を元胎といい、取る所は嬰兒の藏れて露われざる象で、上位の者に對して利あり下位の者に對して利あらず。問う所の事は遠くして多く隱伏し、含糊・不通にして、一たび觸動すればすなわち禍を闖す。申が巳の上に加わるを生胎と呼び、是れ憂課なり——女人の懷孕は已に定局と成れば、怎んぞ憂えざるを得んや。巳が申の上に加わるを病胎と呼び、また怕課・四病課と呼ぶ——胎孕が病を帶ぶれば、怎んぞ怕れざるを得んや。

生胎主事生新,病胎主疾病,見虎入傳為驗。然皆身喜心憂。事主四人共謀,終見災異。又在臨時消詳。反吟四孟為絕元胎也。

生胎は事情の新生を主り、病胎は疾病を主る——もし白虎の三傳に入るを見ればさらに験なり。けれどもこの兩者はみな身上は歡喜して心の裏は愁を發す。辦する所の事は多くは四個人が一同に謀劃し、最後に總じて災異を見ん——具體は還って課に臨みて細細に斟酌するを要す。四孟がもし反吟に逢えば、すなわち絕元胎と呼ぶ。

元胎有四,驛馬、龍、雀、貴人,大利舉人占試。四孟是五行初氣,事多遲緩。四馬四祿俱吉。官員占差除,是學館有旺氣。若辰戌丑未,是親民守土之位,無土是學館。此四位用處不同,不可一例而推。

元胎に四種の配搭あり——驛馬を帶びる・青竜を帶びる・朱雀を帶びる・貴人を帶びるは、みな極めて舉子の考試を占うに利あり。四孟は五行の剛に頭を起こす氣なので、事情は多く半ば來ること慢し。四驛馬・四祿神の同じく現るるはみな吉なり。官員が任命・差遣を占うに、もし土氣が旺相なれば、學館を掌管する差事である。もし三傳が辰・戌・丑・未に落つれば、あれは百姓を親理し一方を鎮守する職位で、課の中に土なくんばこそ學館なれ。四孟と四季とは各々其の用法あり、一概に論ずる能わず。

謂有刑合沖破害克。如丙日亥申用,有克害,必有害事,更見元雀勾,定有五件事。又寅日見巳申用,雖合於內,有沖有刑。蓋申破巳,巳刑申也。占主刑中之合,薄有所就,欲出行則可。

これは四孟の間に還って刑・合・沖・破・害・克の分別あるがためなり。たとえば丙日に亥・申を以て發用すれば、中間に克と害とを帶び、必ず妨害の事あらん。さらに玄武・朱雀・勾陳を見れば、あれば斷じて五樁の事の身に纏わるあらん。またたとえば寅日に巳・申の發用を見るは、看るに似て裏頭は相合するも、其の實は又た沖し又た刑す——申は巳を破し、巳はまた申を刑す。この種の刑の中に合を帶ぶるを占うは、事情はただ小さく成就あるのみ可し。もし出門して遠行せば、倒って還って行う可し。

大抵四孟須看人情狀。如家樵小人,豈有學館。如勾朱白,必有訟事相交,或有病人也。如見日辰生處用,主婦人胎產,更行年見龍,必生男子,見後元是女。螣驚、虎傷、陰難產。勾有厄。惟朱空近產,只如尋常。

大體の上、四孟の課は來人の身分・處境を看るを要す——もし來るは柴を打ちて以て生を為す下層の人なれば、何れに學館の職を談ずることを得んや。天將にもし勾陳・朱雀・白虎を見れば、必ず官司の身に纏わるあり、あるいは家の裏に病人あらん。もし發用が日辰の長生の處に落つれば、婦人の胎産を主る。本命・行年の上にさらに青竜を見れば、必ず男孩を生じ、天后・玄武を見ればすなわち女孩なり。螣蛇は惊吓を主り、白虎は損傷を主り、太陰は難産を主り、勾陳は厄難あるを主る。ただ朱雀・天空の産に臨みて在即するのみ、情形は還って平常と算う。

巳作天后,亦主懷胎。巳是螣蛇本宮。太常占病主血疾。若巳作太陰,定傷血。如占婦人,多因產臥得之。若丈夫占病,得此上傷氣。若見陰常,須有膿血。見青龍,病不吉。占官事,見常陰白皆有官厄。

巳の上に天后に乘るも、もまた懷胎を主る——巳はもと螣蛇の本宮なり。巳の上に太常に乘りて病を占えば、血分の上の毛病を主る。太陰に乘れば、一定に血を傷らん。婦人を占うは、多く半ば月子を坐りて落ち下る病である。もし男子が病を占うは、この局を得るは上焦が氣を傷つけたるなり。太陰と太常との同じく現るるを見れば、必ず膿血の症あらん。青竜を見れば、病情は吉ならず。官司を占うに、太常・太陰・白虎を見れば、みな官非の厄あるを主る。

連珠課

凡用神傳在一方,相連作中末,為連珠課。如三傳寅卯辰之類。蓋中末傳孟仲季神相連若貫珠,故名連茹。茹,菜也。蓋拔茅連茹,言其相牽引也。吉事占之,若連珠可愛。凶似連茹可惡。統復之體,乃山外青山之課也。退連茹又名失友格,主事欲行不行,人情欠美。

およそ發用の神と後の兩傳とが同じく一方に在りて、一位は一位に接して排し成して中傳・末傳と為るは、すなわち連珠課である——たとえば三傳が寅・卯・辰を作すがごとし。中末の兩傳が孟・仲・季の三神を一串に連なるは、串ね起こしたる珠子に似たるがゆえに、また連茹と呼ぶ。茹は菜の根で、『周易』の泰卦は「茅を拔きて茹を連ぬ」——その一根を牽きて一串を帶し出すの意思を取る。吉事を占えば、それは連珠のごとく愛らしく、凶事を占えば、それは便ち連茹のごとく厭わし。卦體を以て論ずれば統ねて復卦に屬し、山の外に還って一山あり一重は一重に接する課體である。もし三傳が倒退して相い連なれば、また失友格と呼び、事情は辦さんと想うも辦じ成らず、人情の上にもまた融洽ならざるを主る。

象曰:“陰陽拱夾,奇偶有主。凶則重重,吉當累累。孕必連胎,事獲交舉。時旱多晴,天陰久雨。”

断語に曰く、陰陽の兩氣は兩邊より拱り夾みて、奇數・偶數は各々歸屬あり。凶の起これば一重は一重に接し、吉の來ればもまた一樁は一樁に連る。胎孕を占えば接して孕あるを會し、事情を辦ずれば幾件を一齊に辦成することを得。天旱の時に占えば多く半ば晴を繼續し、天陰の時に占えばすなわち雨は下りて停まらず。

若傳進宜進,貴順事順速成。值空亡則宜退,可以全身遠害。傳退宜退,貴逆遲阻,遇空亡則宜進,可以消災避禍。或三傳亥子丑日月星奇全者,為三奇聯珠,主萬事合和,乘吉將尤吉,當應復六五敦復無悔之象也。

三傳が順いで往きて前に排するは、人はすなわち前に進むべく、貴人の順行すればすなわち事情は順利にして成ること速し。もし空亡に落つれば、反って退くべし——退いてこそ自身を保全し禍害を遠離することを得。三傳が倒退して排するは、人はすなわち退くべく、貴人の逆行すればすなわち遲滯・多阻なり。もし空亡に遇えば、反って進むべし——進みてこそ災を消し禍を避くることを得。もし三傳が恰も亥・子・丑なれば、日奇・月奇・星奇の三奇を湊り齊えて、すなわち三奇の聯珠と呼び、萬事の和合を主り、さらに吉將に乘ればさらに吉なり——正に復卦六五の「敦く復して悔いなし」の——厚道に回歸して悔る所なきあの種の氣象に應ず。

如乙丑日酉時戌將占,三傳寅卯辰,為連珠課。

例を挙げて説かば——乙丑日の酉時に、戌將を用いて課を起こし、推し出す三傳は寅・卯・辰で、一位は一位に挨り——これすなわち連珠課である。

凡日辰前後夾定三傳在內,為夾定三傳格。凡事進退皆不由人,以其夾定故也。上病訟解除事不利,問財喜併成合事可為美也。如癸酉日亥加戌,庚子日戌加亥,甲午日辰加卯之類是也。

およそ日干と日支とが一前に一後して三傳を當中に夾むを、夾定三傳格と呼ぶ。この種の局面は、進むも好し退くも好しもみな自己に由る得ず——兩頭が卡め死にせられればなり。用いて疾病・官司・解脱して身を脱せんと想う事を占うは利あらず。財喜を問い撮合して事を成すを問えば、倒って好き局なり。たとえば癸酉日に亥の戌に加わる・庚子日に戌の亥に加わる・甲午日に辰の卯に加わるは、みなこの一類に屬す。

凡日辰前後夾定少一位,為夾定虛一格,凡事有小節不完,其勢稍緩。或前虛一主初時有阻,或後虛一主將成小阻。如虛一位是日財,主財上不足,父母則長上不足。丁卯日干上申,三傳辰巳午,欠一未字,是子孫乘朱雀,主卑幼文字口舌不足,年命填實不在此限。此三傳被干支夾定,不能進退,畢竟吉凶皆不散也。

もし日干・日支が三傳を夾住する時に中間に一位を缺けば、夾定の虚一格と呼び、凡事は總じて小さな環節の圓滿ならざるあり、勢頭もまた稍や緩し。前の一位を缺くは、頭を起こすに些かの阻碍を受くるを主る。後の一位を缺くは、成らんとするに快して小さな阻を出すを主る。缺く所のあの一位がもし日干の財爻なれば、錢財の上に不足を主り、もし父母爻なれば、長輩のあの邊に欠缺あるを主る。たとえば丁卯日に干の上は申で、三傳は辰・巳・午にして、獨り一個の未の字を缺けば、未は正に子孫爻にして朱雀に乘る——すなわち晚輩が文書・口舌の上に欠缺あるを主る。本命・行年がもし恰好この一位を填め上げれば、すなわちこの限りに在らず。三傳が干支に夾住せられて進退するを得ず、吉なりと罷れ凶なりと罷れ、終竟に散じ開く能わず。

凡三傳透出日干之外,為夾不住格。經云:夾住不住,留中有去。若進透出者,因進之太過;退透出者,因退之不及。如甲子日,三傳子亥戌是也。若干透出支,不利外動事,有回還;支透出干,不利於內,惟宜外動。或透鬼,鬼在外,有凶;透財,財在外,有破耗。餘仿此。

もし三傳が日干を越えて外面に跑げ出づれば、夾み住めざる格と呼ぶ。經文に曰く、夾まんと想うも卻って夾み住めず、看るに中間に留まるも其の實は已に溜まり走り去れり。順行して透出するは、往きて前に進むこと太く過ぎたるなり。逆行して透出するは、往きて後に退くこと足らざるなり。たとえば甲子日に三傳が子・亥・戌を作すは、便ちかようなり。もし日干の一頭より透出して日支の外に到れば、外に向かって活動する事に利あらず——事情は兜り回りて來らん。もし日支の一頭より透出して日干の外に到れば、家内の事に利あらず——ただ外に向かって活動するに宜し。透出するがもし鬼爻なれば、鬼は外頭に在りて凶あるを主り、透出するがもし財爻なれば、財は外頭に在りて破耗あるを主る。その余は此に照らして類推す。

凡三傳有支上發傳朝日格,神吉傳吉,主成合事,不求自至,無心中得。或神凶傳凶,主禍來不測,及占病生產事忌。如丙寅日干上午,三傳辰巳午;戊寅日干上午,三傳辰巳午;壬寅日干上戌,三傳子亥戌之類是也。

およそ三傳が日支の上より發用して一路に日干に向かって來るを、朝日格と呼ぶ。神が吉なれば傳もまた吉で、撮合の事の成るを主り、往きてそれを求めずとも它は自ら來り、無意の中に得著す。神が凶なれば傳もまた凶で、然らばすなわち禍事の來るは料り以て能わざらん——疾病と臨産とを占うはいっそう忌諱す。たとえば丙寅日に干の上は午にして三傳は辰巳午、戊寅日に干の上は午にして三傳は辰巳午、壬寅日に干の上は戌にして三傳は子亥戌は、みなこの一類に屬す。

凡三傳有干上發傳及他處發傳,歸支上;有支上自發用相連作三傳者,三傳朝支格。如臣使君,子使父,不免俯就於人,被人抑勒不自由。旺相尤可,死囚更凶,利卑不利尊,利靜不利動也。

およそ三傳が日干の上に由りて發用するか、あるいは別處より發用して最後に日支の上に歸り到るか、あるいは日支が自己より發用して一路に相い連ねて三傳を排し成すを、みな三傳の朝支格と呼ぶ。これは臣子を為す者の往きて君主を支使し兒子を為す者の往きて父親を支使するに譬え、免れずして頭を低くして別人に遷就し、人に壓制せられて自由を得ず。神氣が旺相の時は還って勉强して過ごし得、死囚の地に落ちればさらに凶なり。この格は地位の低き一方に利あり、地位の高き一方に利あらず——靜守に宜しく、妄動に宜しからず。

如甲午日三傳辰巳午,末傳引入死地,緣何會好?占病必死,行人未來,以上圖例仿此前。

たとえば甲午日に三傳が辰・巳・午を作せば、末傳は事情を引きて木の死地に進め入る——何れに好きあらんや。病を占えば必定に治せず、行人を等てばすなわち人は來らざらん。以上の各格の排盤の圖例は、みな前面の挙げたる所の樣子に比照して以て看る。

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