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虎視逢虎力難施第五四 頤六四頤虎視眈眈其欲逐逐無咎項羽臨垓下韓信入未央

明 · 郭载騋(校) · 第53巻 / 56

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

謂虎視課者,乃柔日也,昴昨課者,乃剛日也,緣雞鳴則仰首,虎視則俯首也。如柔日虎視卦中,天將又乘白虎者,譬如前後皆有猛虎,縱勇夫至於此時,亦難施力,凡占豈免至驚至危乎。

虎視課は陰柔の日より出で、昴星課は陽剛の日より出づ。取象は、雞の叫ぶ時は頭を仰げ、老虎の人を盯む時は頭を低うす。一仰一俯して、正に剛柔の両種の取課の法に對す。若く柔日の虎視課の裏に、天将が偏偏としてまた白虎に乗れば、あれは即ち前後皆蹲る猛虎有るに譬うべし。たとい勇夫がこの一步に走到するとも、力を使出す能わず。およそ占えば何處で極度の驚恐と危険とを免れ得んや。

如丁亥日夜將,寅加亥作白虎在末傳,丁丑日辰加未夜將,又辰加丑晝將,辛卯日子加卯夜將,辛未日亥加戌晝將,雖白虎臨戌亥,是空亡,緣臨干上乃白虎臨身,兼中傳並干上是兩重虎,又支上乘申,及初末申亦作白虎之本位,乃支干三傳乘其虎五,凡值此課,驚天動地,而凶禍難免也。

例子有り。丁亥日に夜将を用い、寅が亥に加わりて白虎に乗り、末伝に落つ。丁丑日に辰が未に加わりて夜将を用い、また辰が丑に加わりて昼将を用う。辛卯日に子が卯に加わりて夜将を用う。辛未日に亥が戌に加わりて昼将を用う。最後のこの一日は、白虎は戌亥に臨むと雖も正に空亡に値すれど、卻因るにそれが日干の上に落つれば、仍お白虎臨身と算ぞ。中伝は連ねて干上とまた両重の白虎なり。日支の上に申に乗り、初伝・末伝の申も皆白虎の本位なり。このように干支・三伝の前後に共に五處の虎氣有り。およそこのような課に遇えば、事情は必ず天を驚かし地を動かし、凶禍は躲開しがたし。

及有戊寅日丑加酉旦占,雖是剛日,亦如前詳,俗諺云,雙拳不敵四手,何況逢剛猛虎乎。履六三咥人凶,九四訴訴終吉。外有己巳日干上申,初傳申,中傳申又上虎視卦,凡占既歷四重虎穴,豈免至驚至危。又己酉日第四課白虎未加申,末傳又是申,又是虎視卦體,凡占亦如值三虎。又癸未日乃虎視卦,初傳申,中傳寅亦是虎,末傳又是申,一如四虎。乙未日寅加辰亦是虎,又是虎視卦,未乘白虎臨酉,酉為年命者更凶。

還た戊寅日に丑が酉に加わり早上に起課する有り。剛日に属すと雖も、亦た前面の説法に照らして來て断ず。俗話に説く、雙拳は四手に敵せず、何况碰着する所は剛猛の老虎なるをやと。《周易・履卦》の六三爻に老虎が人を咬めば則ち凶と説き、九四爻に心に戒懼を存せば終帰吉を得ると説く。正にこの意思なり。另外に、己巳日に干上は申、初伝は申、中伝は還た申、又た虎視課に碰上る。事を占えば等しく四重の虎穴を連過するなり。怎で驚險萬分ならざるを得んや。己酉日に第四課の白虎が未に乗りて申に加わり、末伝は又た申。亦た虎視課の体式なり。事を占えば三隻の老虎に遇上するがごとし。癸未日は本是虎視課にして、初伝の申・中伝の寅は皆虎位に属し、末伝は又た申。同じく四虎に等し。乙未日に寅が辰に加わるも亦た虎なり。又た虎視課に逢い、未の上に白虎に乗りて酉に臨む。倘若酉が正に求占人の年命なれば、即ち更に凶なり。

所謀多拙逢羅網第五五 猶瞽者納諸陷阱之中

謂干上乘干前一辰,支上乘支前一辰,故名一在羅地網,凡得此卦,網羅兜裹身宅,諸占豈能亨快,此例如進連茹課中多有,不必細具。如甲申日干上卯、支上酉,餘仿此。

日干の上に乗るは日干の前一辰にして、日支の上に乗るは日支の前一辰なり。これを即ち天羅地網と呼ぶ。およそこのような課を得れば、羅網が人身と家宅とを併せて兜住す。各類の占問は何處で還た通暢・痛快を得んや。この種の格局は進茹・連茹の一類の課の中に甚だ多く、一々列挙するを須とせず。譬如甲申日に、干上は卯・支上は酉。残りの各日はこれに照らして類推す。

凡占止利守己,則為支干乘旺,倘若動謀,變為羅網纏其身宅,及作羊刃之煞,傷其身而毀其宅,又乘凶將,其禍尤甚,如占人年命上神沖破支干之網,始無咎也,或遇空亡亦名破羅破網。

およそこの課を占い得れば、只だ本分を安守するにのみ利有り。その時は干支の上神は還た算えて旺に乗り力を得たり。一旦念を動かして事を謀れば、あの両位は便ち翻じて羅網を成して身と宅とを纏住し、併せて羊刃の凶煞に化作して、人の身を傷り人の宅を毀す。若く更に凶将に乗れば、禍事は更に重し。ただ當に求占人の年命の上の神が干支のこの層の羅網を冲破し得る時にのみ、災禍有るに致らず。或いは干支の上神が恰逢して空亡するも、亦た破羅・破網と呼ぶ。

干上乘支之網,支上乘干之羅者例,凡占事我欲網羅他,他已網羅我,互相闇昧,如庚寅日干上卯、支上酉,餘干四絕體中多有。值干之天羅地網,有官人主丁父服;值支之天羅地網,主丁母服。丁丑日干上寅為互網,又干上申為皆網,癸未日干上寅申,己丑日干上寅申,庚寅日干上卯酉,丙申日干上午,庚申日干上酉,戊申日干上午,壬寅日干上子。

別に一種の交叉の格局有り。日干の上に乗るは日支に属するあの張の網にして、日支の上に乗るは日干に属するあの張の羅なり。およそ事を占えば、我が這邊は正に相手方を羅織せんと想い、相手方は早已に我を羅織せり。彼此皆暗中に算計す。譬如庚寅日に、干上は卯・支上は酉。この類の課は四絶体の中に甚だ多し。羅網若く日干の一辺に應ずれば、官を為す人は父喪に遭うを主とす。若く日支の一辺に應ずれば、母喪に遭うを主とす。このほか、丁丑日に干上に寅を見るは互網にして、干上に申を見るは皆網なり。癸未日に干上に寅・申を見る。己丑日に干上に寅・申を見る。庚寅日に干上に卯・酉を見る。丙申日に干上に午を見る。庚申日に干上に酉を見る。戊申日に干上に午を見る。壬寅日に干上に子を見る。

天網自裹己招非第五六 霍光有廢立之功卒招夷族之禍

如甲申日未加寅,乃墓神覆日,如占人本命又是未生,乃名天網自裹,凡值此課,必是自招其禍,非干他人暗算,所作昏晦,如處雲霧,常被揶揄,必是命運災衰,星辰不順,惟宜醮謝本命星位,庶免前殃,餘干仿此,或是用起並時同剋日課,又值本命作日墓神,尤為凶甚。

譬如甲申日に未が寅の上に加わる。未は甲木の墓神にして蓋覆して日干の上に在り。若く求占人の本命の辰も正に未なれば、即ち天網自裹と呼ぶ。およそこのような課に遇えば、禍事は必ず自己の招來したるにして、旁人の暗算に干わざるなり。行事は昏昧・不明にして、身が雲霧の中に處するがごとし。還た常に人の譏笑・戲弄に遭う。これは多くは命運の衰敗・星辰の不順の致す所なり。只だ醮を設けて自己の本命の星位に禱謝するに宜しくして、才だ將至の殃を免るを望むべし。残りの天干の日はこれに照らして類推す。若く発用の神が占時を連ねて一斉に來て日干を克し、本命が又た恰好として日干の墓神を充てば、即ち凶さえも更に厲害なり。

丁神厭目格:如乙巳日未加乙,乃墓神覆日,如夜占上乘塍蛇,如四月占,又為月厭,亦是飛廉大煞,亦是天目煞,又乘旬內之丁神,如占人未為本命,必是夜多怪夢而至身位災衰,亦宜禱禳上天星煞,庶免極凶。餘甲辰旬中,遇未加支於四月占,皆如前說,必宅中多怪現形,蓋未為丁神乘厭目等凶煞故也。

丁神厭目のこの一格。譬如乙巳日に未が乙の上に加わる。未は乙木の墓神にして日干を壓覆す。夜間に起課すればこの一位は螣蛇に乗る。若くまた四月に起課せば、未は便ち当月の月厭にして、同時にまた飛廉大煞と天目煞とを充てる。再び加上すれば未は正に本旬の遁ずる所の丁神なり。若く求占人の本命が恰好として未なれば、夜裏に必ず怪夢多くして、以て本身の運勢は衰敗す。亦た當に上天に向かって禱告してこの幾樣の星煞を禳解すべく、才だ凶の極處に到るを免れん。およそ甲辰の一旬の中に在りて、四月に起課して未が日支に加わるに遇うは、皆前面の説く所に照らして來て断ず。家宅の内に必ず屢々怪異の現形を見る。未は既に丁神にして、又た月厭・天目の一類の凶煞に乗ればなり。

費有餘而得不足第五七 四夷雖服而海內空虚矣

如丙午日干上寅、支上卯,此支干全生,豈宜俱空,其第二、第四課卻全見鬼賊。如壬午日干上申,雖為日之長生,奈是旬空,既見生不生,不如無生,不免尋初傳巳火為財,又坐空鄉,又為破碎,及至破費錢財,豈宜中傳見寅為脫氣,及支上卯木併力而盜脫其日干之氣,以此推之,得之不足,費之有餘,亦喻所得不償所費。

譬如丙午日に、干上は寅・支上は卯。寅卯の木は皆來て丙火を生ず。本は干支雙雙として生を得るなれど、偏偏としてこの両位は又一斉に空に落つ。しかも第二課・第四課の上に又た全都として官鬼・賊神を現出す。再びたとえば壬午日に、干上に申を見る。申は本は壬水の長生の地なれど、无奈正に旬空に當たれば、既に生を見ると雖も生じ起こる能わず。還た如かず原本に生なからんには。ここにおいて只だ轉向して初伝の巳火に就きて財を求めざるを得ず。然るに巳火は同じく空亡の郷に坐し、又た破碎煞を帶び、結果は一筆の銭財を白破費するに落得す。何况中伝に寅を見て來て壬水の氣を泄し、日支の上の卯木は又た一同に日干を盜泄す。このように推し下去れば、得る所は足らずして費やす所は餘り有り。正に收め入るるは花出するに抵らざるなり。

又如癸未日干上申金,乃長生作空,支上寅木乃脫氣卻實。又戊子日干上午雖是生氣,奈是旬空,既生我者空亡,豈宜三傳寅卯辰皆鬼,引起干午反為羊刃,其凶難免,如亥子本命稍緩。

またたとえば癸未日に、干上の申金は癸水の長生なれど、卻って空に落つ。支上の寅木は専ら癸水の氣を泄し、偏偏として又た實にして空ならず。一辺は虚にして一辺は實なり。只だ耗散有りて進益なし。再びたとえば戊子日に、干上の午火は本は戊土の生氣なれど、无奈亦た旬空の内に在り。我を生ずるの一位は既に空に落ちたれば、三伝は偏偏として寅・卯・辰を排出して全是戊土を克する官鬼にして、還た干上の午を引動して反って羊刃を成さしむ。凶事は便ち躲掉し得べからざるなり。若く求占人の本命が亥或いは子なれば、凶勢は稍や緩らぐべし。

又癸未日丑加巳,三傳金局生日,豈可初末空亡,獨留中傳丑土不空,並晝將貴勾常土將盡來克干。又乙巳日干上卯空亡,情願以干加支而受脫也。以上總皆生空,脫與鬼皆實論耳。

再びたとえば癸未日に丑が巳の上に加わり、三伝は結んで金局を成して本は日干を生助すべけれども、可惜初伝・末伝は皆空に落ち、單單として中伝の丑土のみ空ならず。しかも昼将の裏の貴人・勾陳・太常は又た皆土に属して、一斉に來て日干を克す。またたとえば乙巳日に、干上の卯は空亡に落つ。然れば寧ろ日干を日支の上に加えて、情願として一点の泄氣を受くべし。以上のこれらの例子は説き到り底つけば皆是れ一個の道理なり。我を生ずるは空に落ち、我を泄する・我を克するは卻って样样に落實す。

得少失多格:如甲寅日干上卯,乃日之旺神,三傳辰巳午,彼此引入初傳,辰乃干上卯之六害,中末盜氣,此所謂貪他一粒米,失卻半年糧也。

得少失多のこの一格。譬如甲寅日に、干上は卯、卯は甲木の帝旺の神にして本來力を得たり。然るに三伝は辰・巳・午を排出して、一路に日干を牽引して過去す。初伝の辰は恰も干上の卯と六害を構成し、中伝・末伝の巳午の火は又た來て木氣を盜泄す。これを即ち人家の一粒の米を貪圖して、反って自家の半年の口糧を賠上すと呼ぶ。

用破身心無所歸第五八 志決身蔵三軍務勞

如戊申日干上未,三傳子寅辰,初傳雖是日財,奈坐戌土之上受克,又乘白虎,緣戀此驚危之財,引入中末鬼鄉,尤幸鬼亦空亡,凡占乃應俗諺云:爭似不來還不往,亦無歡笑亦無愁。

譬如戊申日に、干上は未、三伝は子・寅・辰を排出す。初伝の子水は雖も戊土の財なれど、无奈戌土の上に坐して克を受け、又た白虎に乗る。只だこの一注の驚險の財を貪戀するに因りて、反って人を中伝・末伝の官鬼の郷に牽進す。所幸なるはあの官鬼の本身も亦た空亡に落ちて、凶險は實處に落ちざるなり。およそこの課を占い得れば、正にあの俗話に應ず。空しく來て空しく往くに與んよりは、不來不往の如かず。既に歡笑なく、亦た憂愁なしと。

又丙寅日申加巳,夜乘蛇夾克財,中末空陷。丁卯日酉加丁,晝乘朱雀夾克財,中末鬼空。癸未日巳加子作財,乃傳墓入墓,中末雖是日鬼,緣貪墓其巳火不能為鬼。己酉日亥加己作財受克,雖三傳克干,奈中末空亡。壬寅日返吟,棄干上空財就初末脫氣,幸受申生干也。壬寅日伏吟,干上雖逢日之祿,如晝占乃乘天空,中值脫,末財又空。已上財祿俱作空被克,總無實得之意也。

同類に還た幾例有り。丙寅日に申が巳に加わり、夜占の時に上下に螣蛇に乗りて、財神を中間に夾んで克住し、中伝・末伝は又た皆空亡に陷る。丁卯日に酉が丁に加わり、昼占の時に朱雀に乗りて夾克して財神を克し、中末の両伝の官鬼は空に落つ。癸未日に巳が子に加わりて取りて財と作すは、墓より傳じて墓に入るに由るなり。中末は雖も日干の官鬼たれど、但し巳火が貪戀して墓に入れば、鬼を作し成さず。己酉日に亥が己に加わり、財神は克を受け、三伝は雖も來て日干を克すれど、好在として中末は空に落つ。壬寅日の返吟課は、只だ干上のあの注の空財を舍掉して、轉じて初末の両伝の泄氣に就くのみ好し。幸いに末伝の申は還た能く日干を生ず。壬寅日の伏吟課は、干上に雖も日干の禄神に逢うれど、昼占は卻って天空に乗り、中伝は泄に遇い、末伝の財は又た空に落つ。以上の諸例は、財と禄とは空に落つるに非ずんば則ち克を受く。總歸して實實在在に手に到るの意思なし。

華蓋覆日人昏晦第五九 君有羈糜之令将有無用之功

謂辰之華蓋作干之墓神,臨於干上發用是也。凡占身位,多昏多晦,卒難明白;或遭冤枉,難以分訴;占行人不歸,盡在彼處不如意也。如壬申,壬辰二日辰加壬為用;乙亥、乙未二日未加乙為用。

所謂華蓋覆日とは、「華蓋」を充てるあの一辰が同時に又た日干の墓神にして、日干の上頭に臨みて併せて取りて発用と為すを説く。およそ本身の處境を占えば、多くは昏昧・晦暗にして、一時に説き明白せられず。或いは冤枉を蒙受して、又た分辯する處なし。外出の人を占えば則ち肯んじて回來せず。彼があの邊に在りて諸事如意せざればなり。譬如壬申・壬辰の両日に、辰が壬に加わりて発用す。乙亥・乙未の両日に、未が乙に加わりて発用す。

太陽射宅屋光輝第六十 無邀正正之旗無擊堂堂之陣

如丙午日戌加午,乃是支墓,如占家宅,誠為宅舍不亨快,如用戌為月將,反名太陽輝照家宅,其屋必向陽而明朗,不然常有上人光飾尤勝。如太歲、貴人入宅更美,其餘占彼我,乃我不利而利於他人,以支屬他人也。

譬如丙午日に戌が午の上に加わる。戌は日支の午の墓なり。若く家宅を占えば、實に屋宅は晦滞して暢ならず。但し这一天にもし正に戌を以て月将と為せば、戌は便ち太陽を代表して、反って太陽が家宅を照耀すると呼ぶ。あの房子は必定に朝陽・明亮なり。たとい然らざるとも、常に上頭の人來りてこれがために光を增し彩を添うる有りて、あれは即ち更に好し。若く更に太歳・貴人の一同に宅位に進入する有れば更に美なり。我と他人とのあいだの事を占うに至っては、この象は卻って我に利なくして相手方に利有り。日支は本来他人の一辺に属すればなり。

又如乙卯日子將卯時,此乃太陽作貴人而生宅,如占宅下必有寶藏,或是子年占之,其年必產貴子,其子雖是旬空,緣太陽乃懸空之象,不畏空亡故也。餘論太陽惟忌坐於夜方而不可用,或太陽臨身甚宜辨明雪恨。

またたとえば乙卯日に子を以て月将と為し、卯時に起課すれば、この時は太陽が恰好として貴人を充てて來て宅位を生助す。家宅を占えば則ち屋下に必ず埋藏する財寶有り。若く正に子年に逢うて占えば、あの一年に家中に必ず貴子を生ず。子は旬空の内に落つると雖も、但し太陽は本來高く天上に懸るの象にして、並び空亡を怕れず。總じて説來すれば、太陽を論ずるに只だそれが夜に属する方位に坐するを忌む。その時は便ち取用に堪えず。若く太陽が本身に臨めば、則ち最も機に借りて冤屈を辯白し舊恨を洗雪するに宜し。

干乗墓虎無占病第六一 不利交兵接刃

謂六辛日丑加戌晝將乘白虎作墓神,內辛酉日丑為空亡尤可畏也,至辛巳日可畏愈甚,緣丑作丁神乘虎作墓,占病必死,諸占且昏且迷,又凶惡,防讎人冤執而遭捶楚。如冬占稍輕,緣丑至冬旺可作庫說。

六つの辛日に丑が戌の上に加わり昼将を用うる時は、丑は白虎に乗りて而又た辛金の墓神なり。その中の辛酉日の丑は正に空亡に落ち、ことに可怕なり。辛巳日に到れば更に甚し。あの時の丑は既に本旬の丁神にして、又た白虎に乗り、又た墓神を充てればなり。疾病を占えば必ず死し、別の事を占うも亦た昏昏迷迷して且つ凶惡なり。還た仇家の誣告・扭送し杖責を遭受するを隄防するを要す。若く冬天に起課せば、凶勢は稍や輕し。丑は冬天に到りて當旺にして、財庫に按じて來るを講じ得べきが故なり。

外有六乙日晝貴順行,雖是未乘白虎,上有臨行年本命上者,即無加干者也,夏占稍輕,緣未旺亦為庫也,餘干無此例。

另外に六つの乙日に昼貴が順行する時は、未の上に亦た白虎に乗る。只だそれは只だ求占人の行年・本命の上に臨み到るを會し、日干の上頭に加わるを會せず。この種の情形は若く夏天に起課せば、凶勢は稍や輕し。未は夏季に在りて當旺にして、同じく當に庫として以て看るを得べきが故なり。残りの天干の日はこの一例なし。

虎鬼加干格:如六己日卯加己夜、六壬日戌加壬晝夜、六癸日戌加癸晝,除乙辛二日及甲丙戊庚壬丁己癸八日無之。

虎鬼加干とは、白虎の乗る所の神が又た正好として日干を克する官鬼にして、直に日干の頭上に壓するを説く。たとえば六つの己日に卯が己に加わりて夜占。六つの壬日に戌が壬に加わりて昼夜皆是なり。六つの癸日に戌が癸に加わりて昼占。乙・辛の両日に別に専例有るを除く外、甲・丙・戊・庚・壬・丁・己・癸のこの八日は並び皆この格を具備せず。

支乗墓虎有伏尸第六二 大過九三棟撓凶不利深溝高壘

此例有二等,一者干墓臨支,二者支墓臨支,以上二例占宅必有伏尸鬼禍或有形響,如又克宅者為的。假令乙亥日未為干墓臨支而克支,如晝占上乘白虎,其餘乙未日伏吟,並乙酉日未加酉,雖是墓虎臨支而不克支,外有辛未辛酉二日雖是丑加支,緣不克支稍輕,其墓作月將不在此限。

この一格は両類に分かつ。一類は日干の墓が日支の上に臨む。一類は日支の自己の墓が日支の上に臨む。この両類は家宅を占えば、宅中に必ず埋藏する尸骨の作祟有るか、或いは時時に響動を聽聞し形影を看見す。若くあの墓神が還た反って宅を克せば、斷じ起これば更に確准なり。譬如乙亥日に、未は乙木の墓にして、日支の亥の上に臨みて併せて亥水を克住す。昼占の時に它又た白虎に乗る。残りの乙未日の伏吟課・乙酉日に未が酉に加わるがごときは、雖も亦た墓神の虎を帶びて支に臨むなれど、卻って並び支を克せず。別に辛未・辛酉の両日有りて、雖も丑が日支の上に加わるなれど、支を克せざるに因りて、凶勢は稍や輕し。あの墓神の本身が正に月将を充てるに至っては、この例の内に在らず。

第二等者,假令丙子日辰加子晝占,乃支墓臨支而克支乘虎,如占家宅值此課者,必家中有孝服動或有喪吊,其年內必有停喪,尤詳其墓屬何類,而言何人死。又丁亥日辰加亥夜。

第二類の例子。丙子日に辰が子の上に加わり白天に起課すれば、辰は子の墓にして、日支の上に臨みて又た日支を克し、併せて白虎に乗る。家宅を占うてこの一課に遇えば、家中に必ず喪服の事の發動有るか、或いは吊喪の往來有りて、當年の内に必ず停柩の事有り。還た細看してあの墓神が六親の上に哪の一類に属するかを、據りて斷定して死する會うは甚麽の人なるかを。別に丁亥日に辰が亥に加わりて夜占するも、亦たこの一類に属す。

虎鬼克支格:緣支鬼乘白虎而克支者,例如壬子日戌加子晝,丁丑日寅加丑夜,壬寅日返吟夜,癸卯日申加卯夜,壬午日返吟晝,乙未己未卯加未夜,丙申日午加申晝,癸亥日戌加亥晝夜皆乘白虎。

虎鬼克支とは、日支を克するあの位の官鬼が白虎に乗りて、又た反って支を克するを指す。たとえば壬子日に戌が子に加わりて昼占。丁丑日に寅が丑に加わりて夜占。壬寅日の返吟課は夜占。癸卯日に申が卯に加わりて夜占。壬午日の返吟課は昼占。乙未日と己未日に卯が未に加わりて夜占。丙申日に午が申に加わりて昼占。癸亥日に戌が亥に加わるは、昼夜を論ぜずこの一位は皆白虎に乗る。

墓門開格:如卯酉日占,干墓乘蛇虎加支,主重重有喪。蛇墓克支格:緣干墓乘螣蛇而加支又克支者,必宅內怪異頻見。如丙子日戌加子夜,壬子日辰加子夜,餘有雖臨支而不克者稍輕,然亦未免怪異。外有三十三日例,不欲細具,已上例宜召法官行遣或安鎮之吉,此乃墓門開,占病,主死三兩口,乘白虎者亦的也。

墓門開のこの一格。卯日・酉日に起課して、日干の墓が螣蛇或いは白虎に乗りて日支に加われば、接連して喪事有るを主とす。蛇墓克支のこの一格。日干の墓が螣蛇に乗りて日支に加わり、併せて反って日支を克せば、家宅の内に必ず屢々怪異を出現す。たとえば丙子日に戌が子に加わりて夜占、壬子日に辰が子に加わりて夜占。残りの雖も支に臨むれど支を克せざるは、凶勢は稍や輕しと雖も、亦た怪事を免れず。このほか還た三十三日の例子有りて、再び細列せず。およそ上面のこれらの課に遇えば、法師を請い法を作して遣送し或いは宅舍を安鎭するに宜しくして才だ吉なり。これは即ち所謂墓門開にして、疾病を占えば家中に两三口の人を死するを主とす。若く白虎に乗れば更に確准なり。

彼此全傷防両損第六三 鷸蚌相持漁人坐収其利

謂支干各被上神克伐者,故名此例,如占訟必兩家皆被撲責。諸占必兩邊各有所虧,如占身被傷,占宅崩損。如丁亥日干上子水克丁火,支上辰土克亥水之類是也。諸例欲去其所克者,內辛未日干上午,支上卯,如占交易等,後必齟齬,如先有齟齬,後卻和合。

日干と日支とは各々自己の上頭の神に克伐せられ、故に彼此全傷と呼ぶ。官司を占えば、両家皆板子を挨らん。別の事を占えば、両辺も亦た各々虧損有り。本身を占えば則ち身體は傷を受け、家宅を占えば則ち房屋は崩壞す。譬如丁亥日に、干上の子水は日干の丁火を克し、支上の辰土は日支の亥水を克す。即ちこの一類なり。破解の法は、總じて設法してあの我を克するの一位を去掉するに在り。その中の辛未日に干上は午・支上は卯、買賣・交易の一類の事を占えば、成交の後に必ず齟齬を生ぜん。若く先前已に齟齬有れば、反って重ねて好に歸らん。

夫婦蕪淫各有私第六四 両敵陰相圖議

謂干被支上神克,支卻被干上神克者,為蕪淫卦,既名蕪淫,何又云夫婦各有私乎?繃夫婦乃人之大倫,既無夫婦好合之情,必有奸私不協之意,卻詳何處有情而言夫婦之私情也。

日干は日支の上の神に克され、日支は又た日干の上の神に克される。これを即ち蕪淫課と呼ぶ。既然に名づけて蕪淫と為すに、何を以て又た夫妻の各々私情を懐くと説くや。夫妻は本是人倫の大なる者にして、今干支は互克して、既に夫妻和合の情なく、則ち必ず各々苟且・彼此不協の意有り。私情の究竟に哪の一辺に落つるかに至っては、還た課中の何處に情有るかを看て、才だ好く斷定して是れ誰が外に在りて別に属する所有るやを得べし。

如《心鏡》中以甲子日干上戌,支上申一課為例,乃甲將就子受申克,子近甲兮魁必侵,妻懷內喜私情有,申子相生水合金是也。餘有癸巳、壬午干上子,庚子、乙亥干上丑諸例,凡占不可執為蕪淫卦,非專言夫婦而已,如先有人相允許,後各不相顧接,非獨存無情,尤彼此各懷惡意。

《六壬心鏡》の裏に甲子日の干上は戌・支上は申のこの一課を擧げて例と為し、説くに甲木は子水に遷就して反って申金に克を受く。子は既に甲に緊挨せば、戌魁は必ず來て相侵す。妻子の心裏は別に喜事有りて、暗蔵して私情有り。申と子と相生して水と金と相合すればなり。このほか還た癸巳日・壬午日に干上に子を見、庚子日・乙亥日に干上に丑を見る等の例有り。およそこの一格に占い到れば、死死と認定してそれが只だ夫妻の蕪淫なるのみと為すべからず。それは並び専ら夫妻の事を説くに非ず。亦た可能是れ先前に人の滿口に答應したる有りて、後來に彼此再び往來・照應せざるに至る。あれは即ち不只無情のみならず、更に双方の各々惡意を懐くなり。

真解離卦,緣干克支上神,支克干上神,或夫婦行年又值此者尤的。如甲子日干上午、支上辰,干克支上辰土,支克干上午火,如男命年在支上,女命年在干上,此時占人必占解離事,已後例內唯詳空亡而言之,小畜九三,輿說輻,夫妻反目。

真の解離課は、日干が往きて日支の上の神を克し、日支が往きて日干の上の神を克す。若く夫妻二人の行年が又た恰好としてこの両處に落つれば、斷じ得ることことに確准なり。譬如甲子日に、干上は午・支上は辰。日干の甲木は支上の辰土を克し、日支の子水は干上の午火を克す。倘若男方の行年が日支の上に落ち、女方の行年が日干の上に落つれば、この時に來て占う人は必ず離異の事のために來るなり。此の後の各例は、只だ再看して空亡の如何を以て來て斷ずるを須す。《周易・小畜》の九三爻に車輪の輻條を脱して夫妻反目すと説く。正にこの象なり。

干墓併關人宅廢第六五 關即寡也

謂日干之墓作四季之關神發用者是也,宜分干支發用。如日干之兩課上作發用者,主人衰,如支辰之兩課上發用者,主宅廢。

日干の墓神が同時に又た四季の關神を充てて取りて発用と為すれば、即ちこの一格なり。斷ずる時は分清して発用の哪の一辺より出づるやを要す。若く発用が日干のあの両課の上より取られれば、家中の人口の衰敗を主とす。若く日支のあの両課の上より取られれば、家宅の荒廃を主とす。

夫關神者,春丑、夏辰、秋未、冬戌。如乙丑、乙未、乙酉、乙亥四日於秋季占之,未乃干之墓作關神為發用,臨於干上,乃應人口災衰。餘六甲日除甲辰秋占未作丁更凶,其餘各占皆如前說。如丁卯日戌加卯為發用,冬占乃干墓臨支上,乃應宅頹廢,餘仿此。墓神覆日作生氣格:如占作庫務差遣必得,勿作墓看之。

關神の定法は、春季は丑と為し、夏季は辰と為し、秋季は未と為し、冬季は戌と為す。譬如乙丑・乙未・乙酉・乙亥の四日に秋天に起課すれば、未は既に乙木の墓にして、又た正に秋季の關神なり。取りて発用と為して日干の上に臨めば、應は家中の人口の災病・衰弱に在り。残りの六つの甲日の中に、唯獨甲辰日の秋占の時に未は又た丁神を充て、凶は更に重し。別の日子は皆前面の説く所に照らして來て斷ず。再びたとえば丁卯日に戌が卯に加わりて発用し、冬天に起課すれば戌は既に丁の墓にして又た關神なり。日支の上に臨めば、應は房宅の傾頽・荒廃に在り。残りはこれに照らして類推す。別に墓神の日を覆うて生氣を作すの一格有り。若く倉庫・府庫の一類の差事を謀求するを占えば、必定に得るを得。この時は即ち再び當に墓神として以て看るべからず。

支墳財併旅程稽第六六 鍾鄧終沒于蜀

謂地支之墓作日干之財者,必主商販折本,在路阻程,凡謀蹇滯不亨通也。如甲子日辰加子,乃支之墓神而作干之財為發用;甲午日戌加寅用,甲午日戌加子用,乙酉日丑加辰用。

日支の墓神が同時に又た日干の財星を充てれば、經商・販貨して本を虧き、行路の半途に阻まるるを主とし、およそ謀為有れば皆窒滞して通ぜず。譬如甲子日に辰が子の上に加わる。辰は既に子の墓にして、又た甲木の財なり。取りて発用と為す。甲午日に戌が寅に加わりて発用し、甲午日に戌が子に加わりて発用し、乙酉日に丑が辰に加わりて発用す。皆この一格に属す。

疑惑格:卯酉日占事,如行年又在卯酉之上者,必行人進退疑惑,此《心鏡》內龍戰卦中具載,尤忌天車煞。天車煞者,春丑、夏辰、秋未、冬戌也。

疑惑のこの一格。卯日・酉日に事を占いて、若く求占人の行年が又た卯・酉の上に落つれば、出門在外の人は必定に進退両難・猶疑不定なり。この一条は《六壬心鏡》の龍戰課の裏に講じて甚だ詳細なり。ことに再び天車煞に遇上するを忌諱す。天車煞の定法は、春季は丑と為し、夏季は辰と為し、秋季は未と為し、冬季は戌と為す。

受虎克神為病証第六七 受虎克之國民流兵疫

金神乘白虎,必是肝經受病,可治肺而不可治肝。木神乘白虎,必是脾經受病,可治肝而不可治脾。水神乘白虎,必是心經受病,可治腎而不可治心。火神乘白虎,必是肺經受病,可治心而不可治肺。土神乘白虎,必是腎經受病,可治脾而不可治腎。以上諸法,常得靈驗,惟虎受克及家亡,不必治也。

金に属する神が白虎に乗れば、病は必ず肝經に在り。金は能く木を克すればなり。醫治する時は當に金に属する肺より入手して往きてその克力を泄すべく、而も直に肝を治するに非ず。木に属する神が白虎に乗れば、病は必ず脾經に在り。木は土を克す。當に木に属する肝より入手すべく、是れ直に脾を治するに非ず。水に属する神が白虎に乗れば、病は必ず心經に在り。水は火を克す。當に水に属する腎より入手すべく、是れ直に心を治するに非ず。火に属する神が白虎に乗れば、病は必ず肺經に在り。火は金を克す。當に火に属する心より入手すべく、是れ直に肺を治するに非ず。土に属する神が白虎に乗れば、病は必ず腎經に在り。土は水を克す。當に土に属する脾より入手すべく、是れ直に腎を治するに非ず。以上の諸法は屢試して屢々験あり。唯獨白虎の自身が克を受くるか、或いはそれの居る所の家が已に敗亡せるは、便ち再び施治するを須とせず。

運糧神格:占治病專視日干之食神,尤妙干、行年乘之,乃名運糧神,忌空。祿糧神格:緣宜觀干之祿神,亦名祿糧神,唯不可落空亡及作閉口,或受克。如占久病值此,必絕食而餓死。如辛未日酉加寅,乃是祿坐絕鄉,又作閉口,又名無祿卦,占病必死,占食祿事亦忌。

運糧神のこの一格。病治を占うは専ら日干の食神を看る。若く日干の上或いは行年の上に正にそれに乗れば最も妙なり。この一位を即ち運糧神と呼ぶ。最もそれが空亡に落つるを忌む。禄糧神のこの一格。還た日干の禄神を看るを要す。亦た禄糧神と呼ぶ。只だ空亡に落つるべからず、閉口の神を充てるべからず、亦た克を受くるべからず。久病の人を占うて若くこの幾樣に遇上せば、必ず粒米も進まずして餓死するに至らん。譬如辛未日に酉が寅の上に加わる。辛の禄は本は酉に在るに、今酉は絶地に坐して、又た閉口を成す。これを即ち無禄課と呼ぶ。疾病を占えば必ず死し、俸禄・食用の事を占うも甚だ忌諱す。

絕體卦乃是柔干之祿受絕,返吟卦乃是剛干之祿受絕,絕嗣體先亡為祟。生死格:宜觀生氣死氣尤驗。如正月生氣在子,死氣在午,乃生氣剋死氣也。如在甲寅旬中占之,乃生氣空亡而死氣實在,占病可畏。如行年上神是亥水尚可醫療,緣亥水克其午之死氣故也。如死氣克生氣,又落空亡,或行年上神生其死氣者必死。如生氣與死氣不相剋者,占病雖無妨,但遷延而未即痊瘥也。

絶体課は陰柔の干の禄神の絶を受くるにして、返吟課は陽剛の干の禄神の絶を受くるなり。若く課体が又た絶嗣を主とせば、多くは先亡せる祖輩の作祟する在り。生死のこの一格。当月の生氣と死氣とを看るを以て最も靈験と為す。譬如正月に生氣は子に在り死氣は午に在り。子水は恰好として午火を克住し、是れ生氣が死氣を壓住し得るなり。然るに若く甲寅の一旬の中に在りて起課せば、子は正に空亡に落ち、生氣は虚にして死氣は實なり。病を占えば便ち可怕なり。この時に若く求占人の行年の上の神が亥水なれば、還た醫し得る有り。亥水は同じく能く午上の死氣を克すればなり。倘若死氣が反って來て生氣を克し、生氣が又た空亡に落ち、或いは行年の上の神が反って往きて死氣を生助せば、即ち必ず死せん。若く生氣と死氣とが彼此相克せざれば、病を占うて大礙無きと雖も、亦た只だ拖延して日久しく、馬上に痊愈する能わざるのみ。

白虎乘日鬼而作空亡,必已病而未瘥。虎墓格:緣日干之墓乘白虎在六處者,如占病必是積塊病,宜以破積藥治之,如六乙日晝將順行,乃未乘白虎;內乙酉日未空亡無畏,或易療,非年深積塊也。又六辛日晝將順行,亦丑乘白虎,辛酉日丑空亡,亦容易治療。

白虎が日干の官鬼に乗りて而又た空亡に落つれば、主人は早已病みて一直に好らざるを主とす。虎墓のこの一格。日干の墓神が白虎に乗りて、干・支・三伝の等の六個の位置の上に出現すれば、疾病を占えば必ず腹中結塊の症なり。當に積を消し塊を破るの藥を用いて往きて治すべし。譬如六つの乙日に昼将が順行する時は、未の上に白虎に乗る。その中の乙酉日の未は正に空亡に落ち、便ち畏るるに足らず。病も亦た治し易く、積年の老塊に非ず。またたとえば六つの辛日に昼将が順行する時は、丑の上に白虎に乗る。辛酉日の丑は空亡に落ち、同じく醫治し易し。

虎乘丁鬼格:如六辛日有白虎乘丁者,占病必知所患疼痛之處也。如辛卯日亥加丑作中傳,晝占乃亥乘白虎作丁神,必為頭疼以致不救,余觀丁虎類而言之。

虎乗丁鬼のこの一格。六つの辛日に若く白虎有りて本旬の丁神に乗れば、疾病を占えば便ち痛む所の確切の部位を推し出し得べし。譬如辛卯日に亥が丑の上に加わりて取りて中伝と為す。白天に起課すれば亥は正に白虎に乗りて又た丁神を充て、頭痛して以て治せざるに至るを主とす。残りの各例は、皆白虎と丁神との落つる所の支の類象に照らして往きて推せ。

丑為脾疼或腹疼,卯手疼或目疼,巳齒疼或咽喉疼,未胃疼或積塊疼,酉大腸,亥臨戌亥子丑寅卯為頭,亥臨辰巳午未申酉為腎,餘逐類言之。如日鬼臨於六處不乘白虎,但擬其鬼亦為病證,如火為鬼便言肺病,水為鬼便言心病,金為鬼便言肝病,土為鬼腎病,木為鬼脾病。如鬼受克並空亡不必療亦瘥。

部位を分かちて説來すれば、丁虎が丑に落つれば、脾痛或いは腹痛を主とす。卯に落つれば、手痛或いは眼痛を主とす。巳に落つれば、牙痛或いは咽喉痛を主とす。未に落つれば、胃痛或いは結塊して作痛するを主とす。酉に落つれば、大腸の病を主とす。亥が若く戌・亥・子・丑・寅・卯の上に臨まば、頭部を主とす。亥が若く辰・巳・午・未・申・酉の上に臨まば、腎を主とす。残りの各支はこれに照らして逐類して往きて推せ。若く日干の官鬼が六處に落ちて而も並び白虎に乗らざれば、亦た単憑してこの官鬼を以て病症を定むべし。火を鬼と為せば即ち肺病を説き、水を鬼と為せば即ち心病を説き、金を鬼と為せば即ち肝病を説き、土を鬼と為せば腎病を説き、木を鬼と為せば脾病を説く。倘若この官鬼が既に克を受け又た空亡に落つれば、あれは便ち醫治を用いずとも亦た好らん。

蒿矢卦亦宜言有疼痛處,金加火上,筋骨疼痛,惟庚日申酉加巳午尤的。連茹卦作日之財,占病必因傷食而得,如人年命上神能制其財神者,尚可醫療。如年命上神生其財神者,必致死亡。

蒿矢課も同じく身上の疼痛の處有るを斷出し得べし。金が火の上に加われば、筋骨の作痛を主とす。その中の庚日に申・酉が巳・午に加わるは最も応験す。連茹課は若く連なる所の神が日干の財を充てれば、疾病を占えば必ず飲食の過傷によって起これるが故なり。若く求占人の年命の上の神が能くあの財神を制住せば、還た醫し得る有り。若く年命の上の神が反って往きて財神を生助せば、即ち必ず喪命を致さん。

斫輪格:如卯加申,戌加卯,占病必手足不舉,或有傷。空祿格:緣日之祿神作空亡又坐克方,占病必絕食而餓死。如甲辰日寅加酉,夜又乘白虎,返吟夜;乙巳日卯加申夜,返吟夜;丁亥日午加亥夜,日之食神在禁方與前課同。

斫輪のこの一格。卯が申の上に加わり戌が卯の上に加われば、疾病を占えば手腳の抬げ起こる能わざるを主とし、或いは身上に傷有り。空禄のこの一格。日干の禄神が既に空亡に落ち、又たそれを克する方位の上に坐すれば、病を占えば必ず食を絶ち餓死するに至らん。譬如甲辰日に寅が酉に加わり、夜占の時に寅は還た白虎に乗る。返吟課の夜占も亦た是のごとし。乙巳日に卯が申に加わりて夜占、返吟課の夜占も同じく然り。丁亥日に午が亥に加わりて夜占すれば、日干の食神は禁地に被困し、斷法は前一課と相同じ。

祿神閉口格:緣祿神作閉口,為旬尾乘白虎者是也。如乙未卯加申,又返吟夜;丙戌、戊子,巳為祿神閉口;辛未日酉加戌夜;壬戌日亥為閉口祿。

禄神閉口のこの一格。日干の禄神が閉口の神を充て、即ちそれが本旬の末尾の一支の上に落ちて而又た白虎に乗る。譬如乙未日に卯が申に加わり、返吟課の夜占も亦た是なり。丙戌日・戊子日に、巳は閉口の禄神を充てる。辛未日に酉が戌に加わりて夜占。壬戌日の亥は便ち閉口の禄なり。

六片板格:緣六合乘申臨卯,為尸入棺。緣申者身也,於三月占尤的,乃是死身,即死尸也,且上有六合,下有卯木,是為棺也。尸入棺,占病必死,尤宜詳其類神而言之,或申加卯不乘六合,於九月占,但病在床而未愈,緣申是生氣,卯為木床。癸卯日申加卯,占父母長生病死尤速,緣父母爻入棺故也。又如丙戌、丁卯二日申加卯,晝將上乘六合,如占妻病必死,緣妻財爻亦入棺故也。已上皆三月占尤驗。

六片板のこの一格。「六合」が申に乗りて卯の上に臨めば、取象は尸首の棺に入るなり。申は人身を代表し、三月に起課すれば最も確切なり。その時の申は死身にして、即ち尸体なり。上頭に六合の合住する有り、下頭は卯木にして、木は即ち棺板なり。六片の木板が拼じて一具の棺材を成す。尸は既に棺に入れば、疾病を占えば必ず死す。還た細看してそれが六親の上に哪の一類に属するやを、據りて斷定して何人なるかを。若く申が卯に加わりて六合に乗らず、又た九月に起課せば、あれは只だ病に臥して牀上に在りて一時に愈えざるのみ。九月の申は生氣にして、卯木は不過一張の木牀なればなり。癸卯日に申が卯に加われば、父母の病を占って死することことに速し。父母爻が正好として棺に入ればなり。またたとえば丙戌・丁卯の両日に申が卯に加わり、昼将の上に六合に乗れば、妻子の病を占って必ず死す。妻財爻が棺に入ればなり。以上の諸例は皆三月に起課するを以て最も靈験と為す。

白虎入喪車格:緣申加巳發用為的,占病可畏。人入鬼門格:如庚日申為本命,返吟課占病必死。收魂神:乃戊日辰為元武者是,夜順晝逆有之,於十一月占尤的,緣辰為死氣故也。

白虎入喪車のこの一格。申を以て巳に加わりて取りて発用と為すを以て最も準とす。疾病を占えば甚だ可怕なり。人入鬼門のこの一格。庚日にして申を以て本命と為し、又た返吟課に逢えば、病を占って必ず死す。収魂神。戊日の辰の上に元武に乗るは即ち是なり。夜将の順行・昼将の逆行の時に皆出現す。十一月に起課すれば最も確切なり。その時の辰は正に死氣なればなり。

浴盆煞:緣忌浴盤有水。夫浴盤者,春辰、夏未、秋戌、冬丑是也。如地盤見浴盆上,忌乘亥子水;天盤見浴盤上忌天后元武二將,如占小兒病死尤速,緣亥為孩,子為子息,故不要見水也。天后亦是子,元武亦是亥。寒熱格:如巳午加亥子,如或剋日主癆病,十干返吟必心患痁(疒+邑)。

浴盆煞。忌む所は浴盆の裏に水有るなり。浴盆の定法は、春季は辰と為し、夏季は未と為し、秋季は戌と為し、冬季は丑と為す。地盤の浴盆位の上は、亥・子のこの两支の水に乗るを忌諱す。天盤が浴盆位に落つれば、則ち天后・元武の両位の水将に乗るを忌諱す。小児の病を占えば、これらに遇えば死することことに速し。亥は孩童を主とし子は子嗣を主とするが故に、故に最も水を見るを怕る。何况天后は本就子に属し、元武は本就亥に属するをや。寒熱のこの一格。巳・午が亥・子の上に加わり、若く又た來て日干を克せば、癆病を主とす。十干の返吟課は、必ず心中の寒熱往來の瘧疾を患う。

宴喜致病格:如癸酉、癸亥、癸丑三日並支上未作太常為用,夜將有之。壬戌子寅日並支上未作太常,夜貴有之。以上六日例,緣未為太常克干居於宅上,或為發用,如占病必因喜事及宴飲,或往親戚家帶病而歸。若是官人占之,必因赴宴席過觴而得病,餘占皆因前事而致不美。

宴喜致病のこの一格。癸酉・癸亥・癸丑の三日は、日支の上の未が太常に乗りて併せて取りて発用と為し、夜将を用うる時にこの象有り。壬戌・壬子・壬寅の三日は、日支の上の未も亦た太常に乗り、夜貴を用うる時にこの象有り。この六日の成格する所以は、太常の乗る所の未土が日干を克して而又た宅位の上に踞るか、或いは直に発用を成せるが故なり。疾病を占えば、必ず喜慶の事・飲酒・赴宴によって得たるか、或いは親戚の家に到りて、病を帶びて回來するなり。若し是れ官を為す人が占い到れば、必ず宴に赴く時に酒を喝み過ぎて病を致すなり。別の事を占うも、皆この類の事情によって不美に落得す。

因妻致病格:如壬子癸丑二日,未遁旬干者,必往妻家得病極驗,惟占人行年本命上有卯木為救,如乘寅木必得神護,尤宜命法官治之為妙,倘少緩,寅木反被未墓,便難救也。

因妻致病のこの一格。壬子・癸丑の両日は、未の上に遁ずる旬干が正にこの象に應ず。妻子の娘家に到りて病を得るを主とし、極めて靈験なり。唯有りて求占人の行年・本命の上に卯木を見れば、才だ解救し得べし。若く見る所が寅木なれば、還た神靈の護佑を得べし。この時は最も趕緊に法師を請いて法を作し禳治するに好し。倘若稍や一たび遲緩せば、寅木は反って未土に収作されて墓庫と為り、便ち救いがたし。

血厭病虎作鬼格:白虎乘病符克干尤可畏,或年命上乘血支血忌者,必是血病。或女命占病又帶月厭作血支血忌,病必是血崩或墮胎尤驗。

血厭病虎作鬼のこの一格。白虎が病符の神に乗りて來て日干を克すれば、最も畏るべし。若く求占人の年命の上に又た血支・血忌の両煞に乗れば、患う所は必ず失血の一類の病なり。若し是れ女子が病を占わば、年命の上に既に月厭を帶び、又た血支・血忌を充てば、あの病は必ず血崩なり、或いは小産・落胎なり。斷じ起こればことに靈験なり。

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