三交課
凡四仲日占,四仲加日辰,三傳皆仲將,逢陰合,為三交課。四仲者,子午卯酉四敗神也。四仲日占,遇四仲加支辰陰陽為一交;仲神發用,傳皆四仲,為二交;仲神乘太陰、六合將,為三交。此三者相遇交加,故名三交。占者事體勾連,統姤之體,乃風雲不測之課。
およそ子・午・卯・酉のこの四仲の日に課を起こし、課の上にまた四仲の神が日干日支に加臨し、三伝もまたすべて仲神で、天将がまた太陰・六合に乗るものを、三交課という。いわゆる四仲とは、子午卯酉の四つの敗神、すなわち沐浴の位を指す。細分すれば、四仲日に占い、四仲の神が日支の陽神・陰神の上に加わるに遇うは、頭の一重の交と算える。仲神が発用し、三伝がまたすべて四仲なのは、第二重の交と算える。仲神の上に太陰・六合の二将に乗るは、第三重の交と算える。三重が交畳して一たびに在るので、三交という。この課を占えば、事は牽連・糾纏する。卦体を以て統論すれば『姤』に属し、風雲変幻して測る可からざる一課である。
象曰:家隱奸私,或自逃匿。謀事不明,求財無益。訟犯刑名,兵逢戰敵。更乘凶將,病患尤極。如遇凶神,男犯重法,女犯通私。乘陰合,主門戶不利,陰小隱匿。遇天空主虛詐,元武遺失,螣蛇驚怪,朱雀口舌,勾陳戰鬥,白虎殺傷。
断辞に曰く、家の裏に奸私の事を蔵し、あるいは本人が正に躲け蔵れんと欲す。事を謀れば不清不楚で、財を求めて益なく、官司を打てば刑名に触犯し、兵を用いれば正に敵手に碰上る。もしさらに凶将に乗せば、病患はとりわけ沈重である。凶神に遇う時は、男子の犯すは重罪で、女子の犯すは私通である。太陰・六合に乗れば、門戸の不利を主り、女眷・小口に隠匿の事あり。天空に乗れば虚詐・欺騙を主り、元武に乗れば財物の遺失を主り、螣蛇に乗れば惊恐・怪異を主り、朱雀に乗れば口舌・是非を主り、勾陳に乗れば争闘を主り、白虎に乗れば殺傷を主る。
或在六陽日為交羅,主陰私上門,帶凶將惡殺,有殺傷之禍。在六陰日為交祿,主以祿求私,乘元武為陰私失祿,當應姤九四:包無魚起凶象。若年命有吉神將,日用旺相,傳逢午卯子,正七月為高蓋乘軒,大吉,不論三交,當應姤九五含章有隕自天之吉象也。
もし甲丙戊庚壬のこの類の陽干の日に落ちれば、「交羅」と呼ばれ、陰私の事が門を寻ねて来ることを主り、もし凶将・悪煞を帯びれば、すなわち殺傷の禍がある。もし乙丁己辛癸のこの類の陰干の日に落ちれば、「交禄」と呼ばれ、俸禄の便に借りて私情を謀取することを主り、さらに元武に乗れば、すなわち陰私に因りて禄位を丢うので、正に『姤』卦九四の「包に魚なし」の凶象に合す。反って、もし本命・年命の上に吉神・吉将があって、日干と発用がまた旺相の気に当たり、三伝がちょうど午・卯・子を得、しかも正月あるいは七月に占えば、すなわち「高蓋乗軒」と呼ばれ、大吉で、もはや三交に按じて凶を論ぜず、正に『姤』卦九五の「章を含み、隕ること天よりあり」の吉象に合す。
如戊子日午時酉將,卯加子為用,傳逢卯午酉乘太陰,為三交課。 卯陰 午虎 酉勾 虎 陰 朱 龍 午 卯 亥 申 卯 子 申 戊 申酉戌亥 未 子 午 丑 巳辰卯寅
例を挙げれば、戊子日の午時に占い、酉将を用いて午時に加え、卯が子に加わって発用し、三伝に卯・午・酉を得、初伝の卯の上にまた太陰に乗れば、便ち三交課を成す。課を起こす時、酉将を占時の午の上に加えれば、天盤の各神は地盤より三位進む。戊の寄宮は巳にあり、地盤の巳の上に申を得る——第一課の申が戊に加わる。申の上に亥を得る——第二課。日支の子の上に卯を得る——第三課の卯が子に加わる。卯の上に午を得る——第四課。四課の上下はいずれも相い克せず、ただ第三課の卯木が位を隔てて日干の戊土を克し、遥克の発用に属するので、卯を取って初伝とし、中伝は午、末伝は酉で、まさに子午卯酉の四仲が倶に具わる。戊日の白天の貴人は丑にあり、この課の貴人は地盤の戌位に落ち、十二天将は逆行して布列するので、卯は太陰に乗り、午は白虎に乗り、酉は勾陳に乗り、四課の上神は依次に青竜・朱雀・太陰・白虎に乗る。
《訂訛》三交,四仲日時占為一交,課傳皆仲為二交,將逢後雀陰合為三交。子午陰陽所起,卯酉日月所從,此四敗神,天地門戶。占之日時,及課傳並所乘將三處交加皆仲,故名三交。
『訂訛』に三交の三重を辨明する。占う日と時がともに四仲に在るは、第一重の交である。四課・三伝がすべて仲神なのは、第二重の交である。乗る所の天将が天后・朱雀・太陰・六合に逢うは、第三重の交である。子と午は陰陽二気の発端の処で、卯と酉は日月の出入に経る所の路で、この四つの敗神はまさに天地の門戸である。占問の日時・課伝、および乗る所の天将のこの三処が交畳してことごとく四仲の上に落ちるので、三交という。
占主事體交加,連累闇昧不明,進退兩難,或家隱私,人或己身逃匿,謀事被人阻破,求望難,病訟凶。蓋四仲純全無父子相扶,是謂四正四平,互刑互破,前無孟之可隱,後無季之可奔,如遇兵賊,縱慾逃避而不及矣。
占断の上では、この課は事が盤根錯節して、牽連・暗昧して明白を看ずることができず、進退両難を主る。あるいは家の中に隠私を蔵し、あるいは别人以至って自らが躲け蔵れんと欲す。事を謀れば人に中間から阻断せられ、求める所は成りがたく、病を占い訟を占めばともに凶である。四仲の神は純にして雑なく、彼此の間に父子相生・相扶の情分がないので、術家は「四正四平」と称し、ただ互いに刑し互いに破するのみである。前に往くに寅申巳亥の四孟の位なく蔵るべからず、後に退くに辰戌丑未の四季の位なく奔るべからず。一たび兵禍・盗賊に遇えば、縦に逃げんと欲するも及ばない。
值凶將,男犯重法,女犯奸淫。陰合門戶不利,陰小隱匿;空虛詐、武遺失、蛇火驚、雀口舌、勾戰鬥、虎殺傷喪孝。六陽日為交羅,主陰私上門,帶凶煞有慘禍。六陰日為交祿,主以祿求私,乘元武為陰私失祿。午加酉為死交,酉加午為破交,反吟為反目交,皆不能成合之象。
もし凶将に値せば、男子の犯す所は重罪で、女子の犯す所は奸淫である。太陰・六合に乗れば、門戸の不利を主り、女眷・小口は私情を蔵す。天空に乗れば虚言・欺詐を主り、元武に乗れば失物を主り、螣蛇に乗れば火驚を主り、朱雀に乗れば口舌を主り、勾陳に乗れば争闘を主り、白虎に乗れば殺傷と喪孝を主る。陽干の日は交羅と名づけ、陰私の事が門を寻ねて来ることを主り、凶煞を帯びればすなわち惨禍を醸成する。陰干の日は交禄と名づけ、禄を借りて私を謀るを主り、もし元武に乗ればすなわち陰私に因りて禄を失う。午が酉に加わるを「死交」と呼び、酉が午に加わるを「破交」と呼び、天地盤の相冲する返吟を「反目交」と呼ぶ——この幾種はいずれも和合の象を成就し得ない。
此課無陰合,則名三交不交。或年月日時皆仲,則名三交不解,過與不交,二者禍更甚於交也。若年命日用旺相,乘吉將,傳得午卯子,又名軒蓋,占官大貴。
この課でもし課の中に太陰・六合の二将なくば、すなわち「三交不交」と呼ぶ。もし太歳・月建・日・時がことごとく仲神なれば、また「三交不解」と呼ぶ。一つは不及で、一つは太過で、この二種の禍患は正格の三交よりもなお重い。反って、もし年命と日干・発用がともに旺相の気に当たり、乗る所がまた吉将で、三伝がちょうど午・卯・子を得れば、すなわち別に「軒蓋」という一名あり、官職を占問すれば大いに貴を主る。
三交課。華蓋亦是四仲相加,但有吉神。六月丁卯日午將卯時,天將日時皆仲,午加卯,酉加午,卯加子,子加酉是四仲。 酉朱 子后 卯常 朱 龍 陰 蛇 酉 午 丑 戌 午 卯 戌 丁 申酉戌亥 未 子 午 丑 巳辰卯寅
これもまた三交課の一例である。「華蓋」も同じく四仲の相加に由って成るが、ただ課の上に別に吉神がある。六月の丁卯日に、午将を卯時に加えて占えば、天将・日辰・占時がともに仲神の上に落ちる。午が卯に加わり、酉が午に加わり、卯が子に加わり、子が酉に加わる——四処ともに四仲の相加である。丁の寄宮は未にあり、地盤の未の上に戌を得る——第一課。戌の上に丑を得る——第二課。日支の卯の上に午を得る——第三課。午の上に酉を得る——第四課。第四課の午火が酉金を克する下神が上神を賊するなので、酉を取って発用とし、中伝は子、末伝は卯である。丁日の白天の貴人は亥にあり、この課の貴人は地盤の申位に落ち、天将は逆行して布列するので、酉は朱雀に乗り、子は天后に乗り、卯は太常に乗り、四課の上神は依次に螣蛇・太陰・青竜・朱雀に乗る。
凡四仲相加,又遇雀后合陰四仲相併,亦是三交。若遇螣蛇火災、勾陳鬥訟、元武盜賊、白虎損傷。
およそ四仲の神が彼此相い加わり、また朱雀・天后・六合・太陰のこの四将に遇っても四仲の上に并するものは、同じく三交と算える。このほかまた乗る所の将を看て以て事類を分かつべし。螣蛇に遇えば火災を主り、勾陳に遇えば争闘・詞訟を主り、元武に遇えば盗賊を主り、白虎に遇えば損傷を主る。
《觀月經》四仲來加仲,發用阿誰先,其中若有克,三交得此篇。即子午卯酉逆相加發用有克,名曰三交卦也。子加卯、酉加子發用,元武、六合、天乙入傳,主有姦淫之事;勾陳、白虎主殺傷逃亡之事。子午卯酉逆加,曰破加,凡事阻破。天后六合主奸邪這事而人破也。酉加午發用為媒。
『観月経』に曰く、四仲の神が四仲の上に加われば、まず何れが発用するかを見る。その中にもし克を帯びれば、すなわち三交のこの篇に帰入する。すなわち言うに、子午卯酉が倒して相加して発用する処に克あれば、便ち三交卦と名づく。もし子が卯に加わる、酉が子に加わって発用し、三伝の中にまた元武・六合・天乙貴人が伝に入れば、奸淫の事あることを主る——元武は暗昧・盗竊を主り、六合は私門の神である。もし伝に入るが勾陳・白虎なれば、すなわち殺傷と逃亡を主る。子午卯酉が倒して相加するを「破加」と呼び、凡事みな阻断・破壊せられる。天后・六合は奸邪の事を主りて人を破敗せしむる。酉が午に加わって発用するに至っては、すなわち人の中間から媒を作り撮合するあるを主る。
男子逆其罪,女子外勾連。男子逆罪而女子私通也。占人當六月,丁卯卯時看。仲秋加仲夏,被克是因緣。仲秋加仲夏是酉加午也。有救除華蓋,非此罪迷天。華蓋,午卯子為三傳,傳中見天馬、奇儀入卦更吉。
歌訣に曰く「男子は其の罪を逆らし、女子は外に勾連す」——男子の犯す所は忤逆の罪で、女子はすなわち外に在りて私通するということである。占う人がもし六月に在れば、すなわち丁卯日の卯時のあの一課に照らして看る。「仲秋が仲夏に加わる」とは酉が午に加わるを指す——酉は仲秋に属し、午は仲夏に属し、午火が酉金を克し、克せられる処はまさに事の起因である。「救あれば華蓋を除く」とは、別に救神あるか、あるいはちょうど華蓋の格を成さざれば、否、則ちこの罪過は便ち迷乱・滔天するということである。いわゆる華蓋とは、三伝に午・卯・子を得、伝の中にさらに天馬あるいは三奇・六儀を見て卦に入れば、すなわち更に吉利である。
《心鏡》昴星房宿加日辰,太陰六合又並臻。今日復當逢子午,三傳四仲類相因。三交家隱奸私容,不是自逃將避迍。螣蛇防火勾陳斗,元武白虎因殺人。
『心鏡』に曰く、昴宿の在る所の酉、房宿の在る所の卯が日干日支に加臨し、太陰と六合の二将がまた一斉に湊り到る。本日がまた正に子午の神に逢い、三伝がみな四仲で、同類が互いに牽引する。これがすなわち三交で、家の中に奸私の人を容留することを主る。もし本人の逃げ去らんと欲するにあらざれば、便ちは一場の災難を躲け開かんと欲するものである。乗る所の天将がもし螣蛇なれば火を防ぐべく、勾陳は争闘を主り、元武・白虎はすなわち人を殺すに因りて禍を起こす。
《袖中金》三傳俱仲,名曰三交。凡四仲日四仲相加入傳發用為一交,得四仲正時為二交,上乘雀元陰合為三交。主隱匿不明,失節阻礙,凡事被人阻破。三交,三傳務要照上俱備,或三者不備,則名三交不交。或仲年月日時,則名三交不解,是皆過而不及焉。二者災禍尤甚於交也。
『袖中金』に曰く、三伝がすべて仲神なれば、すなわち三交と呼ぶ。およそ四仲の日に、四仲の神が相加して伝に入り発用するは、第一重の交である。占時がまた正に四仲の時に当たるは、第二重の交である。上に朱雀・元武・太陰・六合の諸将に乗るは、第三重の交である。この課は事が隠匿・不明で、人は節を失い事は阻まるを主り、およそ為す所有ればみな人に中間から破壊せられる。三交を成さんと要すれば、三伝は須く上面に説く所の三様が斉備せねばならない。三様に缺あれば、すなわち三交不交と呼ぶ。もし太歳・月建・日・時がまたいずれも仲神なれば、すなわち三交不解と呼ぶ。一つは不及で、一つは太過で、この両様の災禍は正格の三交よりなお重い。
且四仲純全,外無所寄,故無父子之相扶,是為四平四正,互刑互破,前不能進,後不能退,前無孟之可隱,後無季之可奔,交加其象,是欲逃匿而不及。主失節阻礙,謀事被人阻破。后合入傳,主陰私不明,勾虎入傳,主鬥爭、殺傷、喪孝之患。
さらに四仲の神は純にして雑なく、外に在りて依託する所なく、彼此にまた父子相生の扶持なく、術家は「四平四正」と称し、ただ互いに刑し互いに破するのみである。前進すること得ず、後退すること能わず。前に往くに寅申巳亥の四孟の位なくて身を蔵る可からず、後に退くに辰戌丑未の四季の位なくて奔投す可からず。交加して象を成すは、まさに躲けんと欲するも躲れ及ばざるなり。それゆえ人は節を失い事は阻まるを主り、謀る所の事は人に破壊せられる。天后・六合が伝に入れば、陰私・暧昧不明を主る。勾陳・白虎が伝に入れば、争闘・殺傷および喪孝の患を主る。
午加酉為死交,酉加午為破交,占事大概不能成合之象。返吟四仲為反目交,亦不吉也。凡三交見午卯子乘天馬、龍、常,即華蓋乘軒,宜占官。若空亡則為乘軒落馬,躔日月宿為天地煩,宜詳之。
午が酉に加わるを死交と呼び、酉が午に加わるを破交と呼び、事を占えば大抵成らず、和合し得ない。四仲の神の返吟、すなわち天地盤の相冲するを反目交と呼び、また吉利ならず。およそ三交課の中に午・卯・子の三神を見て、また天馬・青竜・太常に乗れば、すなわち「華蓋乗軒」の格で、官職を占問するに宜しい。もしこの幾処が空亡の上に落ちれば、便ち「乗軒落馬」を成し、もしまた日月の経る所の星宿に躔れば、「天地煩」と呼び、いずれも仔細に分辨すべし。
《指竅》四仲順加子午卯酉,春占關隔,若羝羊之觸藩;夏占關闌,似游魚之舌餌;秋占四平,日逢弦望晦朔,名曰三光不仁;冬占歷陽,時遇日月辰戌,號曰四門皆閉。四仲逆傳子酉午卯,春占陷阱,如鳥投籠;夏占正煩,若牛受刃;秋曰失友,狀若散離而復合;冬月出漸,名曰陰極而陽生。
『指竅』に曰く、四仲が順に伝わり、子・午・卯・酉の序を作る。春に占えば「関隔」と呼び、公羊が籬笆に撞いて進退し得ざるがごとし。夏に占えば「関闌」と呼び、游魚が鉤餌を咬住したがごとし。秋に占えば「四平」と呼び、日がまた上弦・下弦・望日・晦朔に逢い、「三光不仁」と名づく。冬に占えば「暦陽」と呼び、時辰がまた日月と辰戌に遇い、「四門皆閉」と号す。四仲が倒して伝わり、子・酉・午・卯の序を作る。春占は「陷阱」と呼び、鳥が自ら籠中に投ずるがごとし。夏占は「正煩」と呼び、牛が頸を引いて刀を受くるがごとし。秋占は「失友」と呼び、その状は散開して再び聚合するに似たり。冬占は「出漸」と呼び、陰が尽頭に到りて陽気が初生するを名づく。
三交有天馬為華蓋乘軒,又為四正。有正祿則為四正,無正祿則為四散。三交主三四人交往。天馬為出行,四正得青龍朱雀吉神之類,主士人赴試得解沐浴。四散是五行無氣,主婦人敗血小產。酉加午、午加卯之類。或占婦人病,若遇死氣,如午加酉之類。
三交課の中にもし天馬を見れば、便ち華蓋乗軒で、また「四正」と呼ぶ。本命の正禄あるものは四正と算え、正禄なきものはすなわち「四散」と呼ぶ。三交は三四人の往来・交涉あることを主る。天馬は出行を主る。四正の格はもし青竜・朱雀のこの類の吉神を得れば、読書人が考に赴いて中り、身に栄え禄を受くるを主る。四散は五行にいずれも気なき象で、婦人の血敗・小産を主り、酉が午に加わる、午が卯に加わるのこの類のごとし。もし婦人の病を占い、死気の神に遇う、午が酉に加わるのこの類のごときは、またこの患を主る。
大抵午酉為自刑,午為少陰,酉純陰,純陰為老陰也。酉為妻,乘生旺之氣。酉為婢為尼並尼為妻,無生旺之氣。酉加子見元武乘生旺氣,多婢生子。午酉為血疾,又為醜惡膿血,看今日鬼言之,帶鬼多為疲惡醜惡也。見血氣青龍帶祿馬財喜,酉為酒,青龍為酒色故也。
大体に午と酉はいずれも自刑の支に属す。午は少陰で、酉は純陰で、純陰はすなわち老陰である。酉がもし生旺の気に乗れば、正室の妻子を主る。酉がもし生旺の気を得ざれば、便ちただ婢女・尼姑か、あるいは婢・尼を以て妻と為すのみである。酉が子に加わって元武を見、また生旺の気に乗れば、多くは婢女の子を生むを主る。午と酉はいずれも血疾を主り、また汚穢の膿血を主り、本日の官鬼を看て以て断ずべし——鬼を帯びるものは多く半ば纏綿の病と醜悪の事である。もし血気を見て青竜がまた禄・馬を帯びれば、すなわち転じて財喜と為る——酉は酒を主り、青竜は酒色を主るので、斯くのごとくなり。
子午為道路神,子午日得之,定言道路之事。卯酉為分氣則異,異則爭,卯酉日得之,定言分爭之事,卯為外門,春分之氣在卯,得之者是春有發生之氣。酉為內門,秋分之氣在酉,得之者言殺氣,秋有肅殺之氣。生氣吉殺氣凶。
子と午は道路の神で、子日・午日に占えば、断ずる所は必ず道路上の事である。卯と酉は分判の気で、気が一たび分判すればすなわち差異を生じ、差異あればすなわち争執を起こし、卯日・酉日に占えば、断ずる所は必ず争い分かれる事である。卯は外門で、春分の気は卯にあり、占えた人は春の生発の気を有する。酉は内門で、秋分の気は酉にあり、占えた人はすなわち粛殺の気に応じ、秋に万物が凋零するがごとし。生発の気は吉を主り、粛殺の気は凶を主る。
《曾門》三交之因,家匿罪人,謂從魁、太沖、六合、太陰並加日辰為用,曰三交,又四仲復加四仲,三傳俱得四仲亦為三交也。《定章》曰:太沖、從魁、六合、太陰皆為門戶,蔽匿萬物,謂太沖、從魁、太陰、六合並加日辰為用神者,為三交卦,以此占人家匿罪人。
『曽門』に曰く、三交課の成因は、人の家の裏に罪人を窩蔵することを主る。いわゆる三交とは、「従魁」酉・「太冲」卯と六合・太陰とが一斉に日干日支に加臨して発用するものである。このほか四仲の神がさらに四仲に加わり、三伝がすべて四仲を得るのもまた三交と算える。『定章』に曰く、太冲卯・従魁酉と六合・太陰はみな門戸の神で、万物を遮蔽・藏匿し得る——六合は天上の私門で、太陰はもっぱら隠蔽を主る。およそ卯・酉と太陰・六合が一同に日干日支に加臨して用神を成すものは、すなわち三交卦で、それを以て占えば、人の家の中に罪人を蔵すことを主る。
如乙巳日酉加巳將,得六合亦曰三交課。如丁酉,午加酉,上克下發用,傳見太沖,終於神后,為三傳四仲,亦匿罪人,門戶出入,公私所由。太陰為私蔽,六合為私門,蔽匿罪人。
たとえば乙巳日に、酉が巳の上に加わって月将が布定し、課の中にまた六合を得れば、また三交課と呼ぶ。またたとえば丁酉日に、午が酉に加わり、上神が下神を克して発用し、中伝に「太冲」卯を見、末伝が「神后」子の上に落ち、三伝がすべて四仲ならば、同じく罪人を窩蔵することを主る——門戸は人の出入する処で、公事・私事はみなここより経過する。太陰は隠蔽・私情を主り、六合は天上の私門で、両者ともに罪人のために遮掩・蔵身し得る。
卯酉之位,日月所從出入。子午之位,陰陽所起,或明或暗,或公或私,三傳四仲,出入微密,亦匿罪人。欲知何人,以終傳決之。見白虎殺人,見元武盜賊,勾陳鬥傷,朱雀訟事,天后淫泆,太陰奸私準此。
卯位と酉位は、太陽・月亮が出入に経る所であり、子位と午位は、陰陽二気の起始の処である。四者はあるいは明らかあるいは暗く、あるいは公あるいは私で、三伝がすべて四仲の上に落ちれば、出入は隠微・厳密で、同じく罪人を藏匿することを主る。蔵れているのが何人かを知らんと欲すれば、すなわち末伝を取って以て判断する。末伝に白虎を見れば、人を殺した者である。元武を見れば、盗賊である。勾陳を見れば、闘殴して人を傷つけた者である。朱雀を見れば、訟に渉る者である。天后を見れば、淫奔の人である。太陰を見れば、奸私の事を行う者である——みなこの例に照らして推す。
乱首卦(白虹貫日)
《觀月經》亂首卦,名白虹貫日。日為尊者父,辰作少年兒。尊者來加子,少者反克之。因名為亂首,老者必低蕤。家內應無禮,官司忌有儀。先祖是外姓,上宗別人兒。凡亂首課皆主雜亂之姓,上祖必假名異姓。縱必家和順,官司亦被欺。若上祖是如今之姓,老少和睦,亦遭官司。
『観月経』が乱首卦を講ずる——またの名を「白虹貫日」という。日干は尊長・父輩を代表し、日支は小輩・子弟を代表する。尊長がかえって子弟の頭上に加臨し、子弟がまた反対に彼を克するので、それゆえ乱首と呼び、長輩を為す者は必ず圧されて頭を擡げられない。家門の内に在るべき礼数がなく、官司を打っても対方が理あり拠あるを怕れる。この課はまた先祖がもともと外姓で、上代の宗支は実は别人家の児子であったことを主る——およそ乱首課はみな姓氏の雑乱を主り、上代の祖宗は必ず名を冒し姓を改めた者である。たとえ家中が和順して事なくとも、官司の上ではついに損を喫し欺かれ、もし上代の祖宗が確かにすなわち今のこの姓で、一家の老少もまた和睦していても、依然として一場の官司を免れない。
《心鏡》日往加辰辰剋日,發用當為亂首名。日為尊,辰為卑,尊就卑,被卑克之,故曰亂首。臣叛君兮子殺父,妻背夫兮弟克兄。奴婢不從主委任,將軍出塞僨其兵。日為尊長辰卑小,犯上之時忌此刑。正月酉時庚午日,傳送初傳午克庚。略舉一端君須識,他占仿此理分明。主家亂不利,占上祖別人之嗣。
『心鏡』に曰く、日干の寄宮が日支の上に加わって、かえって日支に克せられる——このように発用するをすなわち乱首と呼ぶ。日干は尊と為し、日支は卑と為す。尊長が卑下に迁就して、かえって卑下に克せられるので、乱首という。この課の象は、臣子が君王に背叛し、児子が父を謀害し、妻子が丈夫に背き、弟弟が兄を欺凌する。奴婢が主人の差遣を聴かず、将軍が塞に出でて自らの軍馬を敗壊する。日干は尊長・日支は卑小で、およそ上に犯す事は最もこの種の刑克を忌む。一例を挙げれば、正月の酉時の庚午日に占い、庚の寄宮は申にあり、天盤の申が正に日支の午の上に加われば、初伝は便ちこの「伝送」申を取る——発用する所以は、まさに下の午火が庚金を克したためである。ただこの一端を挙げるのみで、その余の占法はこれに照らして類推し、道理は自ずから明らかである。総じて家門の乱れて不利なるを主り、祖上を占えばすなわち上代が别人家の後嗣であることを主る。
亂首,日往加辰受辰克。贅婿,辰來加日被日克。亂首下欺上,贅婿上凌下。悖逆紊亂,絕上下之義。若更將得卯酉、神得后合,則主男女訛雜。更值魁罡勾陳,以至有不可形容之事。
乱首とは、日干の寄宮が日支の上に加わり、かえって日支の克を受けるものである。贅婿とは、日支が日干の上に加わり、かえって日干に克せられるものである。乱首は下が上を欺き、贅婿は上が下を凌ぐ——いずれも悖逆・紊乱に属し、上下・尊卑の名分を断絶する。もし課の中の天将がまた卯・酉の位を得、乗る所の神がまた天后・六合なれば、すなわち男女の混雑・訛乱を主る。さらに河魁戌・天罡辰と勾陳に遇えば、甚だしくは形容しがたい醜事に至る。
甲申、乙酉寅加申、辰加酉,丙子、丁亥巳加子、未加亥,戊寅、己卯巳加寅、未加卯,庚午、辛巳申加午、戌加巳,不可盡述。上門亂首,辰來加日而剋日,謂之上門亂首,大無禮也,戊寅、己卯寅加戌、卯加未之類。
日子を例に挙げれば、甲申日に寅が申に加わる、乙酉日に辰が酉に加わる、丙子日に巳が子に加わる、丁亥日に未が亥に加わる、戊寅日に巳が寅に加わる、己卯日に未が卯に加わる、庚午日に申が午に加わる、辛巳日に戌が巳に加わる——この類は数え尽くせぬほど多く、いずれも日干の寄宮の神が日支の上に圧する排法である。別に「上門乱首」と呼ばれる一種がある。日支が反対に日干の上に加わってまた日干を克するのは、最も礼なき一格で、たとえば戊寅日に寅が戌に加わる、己卯日に卯が未に加わるの類である。
《訂訛》亂首,干臨支被克,為自取亂首。支臨干克干,為上門亂首,更兼發用尤的。下為尊上如首,支為卑下如足,卑下無禮作亂,故名亂首。上門亂首發用,又名反常課。
『訂訛』に辨明する——日干の寄宮が日支に加臨してかえって支に克せられるを、「自取乱首」と呼ぶ。日支が日干に加臨して日干を克するを、「上門乱首」と呼ぶ。もしこの一処がまたちょうど発用すれば、断法はいっそう確切である。日干は尊と為し、人の頭に譬え、日支は卑と為し、人の脚に譬える。卑下の人が礼数を守らずして乱を作すので、乱首と呼ぶ。上門乱首がもしまた発用すれば、この課は別に「反常課」という一名がある。
占主少害長,下犯上,家門背逆,不可舉事。自取亂首,尊上自失禮,為支所犯,事體稍輕。上門亂首,尊不惹卑,卑下敢來犯上,事體重。
占断の上では、この課は小輩が長輩を害し、下人が上に犯し、家門が背逆することを主り、挙動する所あるに宜しからず。自取乱首は、尊長が自ら先に礼数を失して、始めて卑下に冒犯せられたもので、事はなお些か軽し。上門乱首は、尊長が並びに卑下を招惹したことなく、卑下が竟に敢えて自ら上に犯したもので、事はすなわち重し。
自取亂首,事發於內而起於外,兵不利客,亦不宜攻,惟可固守解圍。上門亂首,事發於外而起於內,兵不利主,賊來格戰,總主來人遲,營寨多有刑傷。若見卯酉后合,主男女訛雜,不分長幼。自取亂首,若四課俱下賊上,不免窩犯丑聲,禍自內出。
自取乱首は、事が内に発して起因は外にあり、兵を用いれば客軍に利あらず、また進攻に宜しからず、ただ堅守して以て囲困を解くべきのみ。上門乱首は、事が外に発して起因は内にあり、兵を用いれば主軍に利あらず、敵人が前に来て接戦し、総じて来た人が遅緩なるを主り、営寨の裏に多く刑傷あり。もし課の上に卯・酉を見てまた天后・六合に乗れば、男女の混雑・長幼の分かたれざるを主る。自取乱首にして四課がすべて下神の上神を賊するものは、家裏に醜事を窩蔵し悪名を閙らすを免れず、禍患はみな内部より生出す。
此課或主祖宗別姓。如將得青龍,來意因幼小不知別籍異居之事,三傳年命剋制亂我之神,名曰患門救。附:干臨支生支曰偃蹇,洩耗甚也。受生曰俯就,先難後樂也。同類曰培本,比和相助也。
この課はまた祖宗がもともと別の姓氏であることを主り得る。もし乗る所の天将が青竜を得れば、来た人の意は多く半ば小輩の事を解さず、家を分かちて別に門戸を立てんとする事のためである。三伝あるいは年命の上にもしその乱を作す神を克住し得る神あれば、すなわち「患門救」と呼び、禍患は化解し得る。別に三種の変例を附する。日干の寄宮が日支に加臨して日支を生ずるは「偃蹇」と呼び、自身の泄気・耗損の甚だしきを主る。反って日支の生を受けるは「俯就」と呼び、先に難しく後に楽しむを主る。干支が同類・比和するは「培本」と呼び、彼此の扶助を主る。
凌犯,干克支,下賊上為用;支克干,上克下為用。日克辰乃上凌下,卻得下賊上為用。辰剋日,乃下犯上,卻得上克下為用。互相凌犯,故名凌犯。占主尊卑不分,君驕臣逆,或主篡弒事。初傳官鬼禍尤速。克下外事起,克上內事起。
また「凌犯」と呼ばれる一格がある。日干が日支を克するのに、発用に取るが偏に下神の上神を賊するあの一課である。あるいは日支が日干を克するのに、発用に取るが偏に上神の下神を克するあの一課である。日干が日支を克するはもともと上の下を凌ぐなのに、却って下の上を賊する者を以て発用とし、日支が日干を克するはもともと下の上に犯すなのに、却って上の下を克する者を以て発用とする。上下が互いに欺凌・冒犯するので、凌犯と呼ぶ。占断は尊卑分かたれず、君主は驕横・臣下は悖逆し、甚だしくは篡位・弑上の事に至るを主る。初伝がもし官鬼なれば、禍の来るはとりわけ速し。克するが下位に在るは、事は外の面より起こり、克するが上位に在るは、事は裏の面より起こる。
贅婿課
凡課日干克辰,又自加臨為用,曰贅婿課。蓋干為夫,支為妻,干克者為妻財。干臨支以動就靜,如男子婿贅妻家。支臨干以靜就動,如婦人隨男就嫁,此舍己從人,以身入贅,為贅婿。占者凡事不快,寓居於人,身不自由。統旅之體,乃為客求財之課。
およそ一課の中で日干が日支を克し、日干の寄宮の神がまた日支の上に加臨して発用するものを、贅婿課という。日干は丈夫に譬え、日支は妻子に譬え、日干に克せられるものはすなわち妻財である。日干が日支に加臨するは、動を以て静に就くで、男子が妻子の家中に入贅するがごとし。日支が日干に加臨するは、静を以て動に就くで、婦人が男子に随いて嫁ぐがごとし。両者はともに自らを捨てて別人に依附し、自身を以て入贅するなので、贅婿と呼ぶ。この課を占えば、凡事みな痛快ならず、別人の屋簷の下に寄居して、身は自ずから由らざる。卦体を以て統論すれば『旅』に属し、他乡に客居して財を求める一課である。
象曰:屈意從人,事多牽制。胎孕遲延,行人淹滯。財名可成,病訟未濟。兵利為客,先動勝計。如日往加辰,干克支,以上取下,男就乎女,利尊長而不利卑幼,宜動而不宜靜,用兵利為客,見陣利先動者勝也。
断辞に曰く、ただ自らを委屈して別人に順従するを得るのみで、事事人に牽制せられる。胎孕は遅遅として産せず、出門の人は滞留して帰らない。財・名を求むるは倒に成就し得るが、疾病と官司は却って了結できない。兵を用いれば客軍を作るに利あり、先に手を動かす一方が便宜を占む。もし日干の寄宮が日支の上に加わり、日干が日支を克すれば、これは上を以て下を取り、男子が女家に迁就するもので、尊長に利ありて卑幼に利なく、動に宜しく静に宜しからず。兵を用いれば客軍を作るに利あり、陣に臨んで先に発動する一方が勝を得る。
若辰來加日,干克支,以小依大,女就於男,卑凌尊而尊長不容,用兵則客反為主,宜他來干我,而我能勝之。更遇天將白虎,主殺傷,勾陳主鬥訟,朱雀口舌,螣蛇驚恐。或日用休囚,病人傳染不離,則應九三喪其童僕,貞歷厲之象。遇天后主恩澤,天乙官長,六合陰私,太常酒食。及日用旺相,凡事謀為可就,則應旅六二,得童僕貞之象也。
もし日支が日干の上に加わり、日干が依然として日支を克すれば、これは小を以て大に依り、女子が男家に帰就するもので、卑下の尊長を凌犯し尊長の容れざるに属す。兵を用いる時は客軍がかえって主軍を成し、対方の来りて我を犯すを待ちて、我はすなわち勝を得ることを可とす。もしさらに白虎に遇えば、殺傷を主る。勾陳に遇えば、争闘・詞訟を主る。朱雀に遇えば、口舌を主る。螣蛇に遇えば、惊恐を主る。もし日干と発用がともに休囚・無気の地に処れば、病人の病は纏いて脱れず、正に『旅』卦九三の「其の童僕を喪い、貞なれども厲し」の凶象に合す。反って、天后に遇えば恩沢を得るを主り、天乙貴人に遇えば官長の提携を得るを主り、六合に遇えば私情有るを主り、太常に遇えば酒食有るを主る。日干と発用がまた旺相の気に当たれば、およそ謀為有ればみな成就できる——正に『旅』卦六二の「童僕の貞を得」の吉象に合す。
如甲戌日卯時亥將,用戌加甲,干克支,為贅婿課。 戌六 午虎 寅后 后 虎 虎 六 寅 午 午 戌 午 戌 戌 甲 丑寅卯辰 子 巳 亥 午 戌酉申未
例を挙げれば、甲戌日の卯時に占い、亥将を用いて卯時に加えれば、天盤の各神は地盤より八位進む。甲の寄宮は寅にあり、地盤の寅の上に戌を得る——すなわち戌が甲に加わる。甲木が戌土を克するは下神が上神を賊するなので、戌を取って発用とする——これはまさに日干が日支を克し、しかも干上の神がまた自ら支に加わるもので、贅婿課を成す。中伝は戌の上の午を取り、末伝は午の上の寅を取る。四課は依次に戌が甲に加わる、午が戌に加わる、午が戌に加わる、寅が午に加わる。この課の貴人は夜貴の丑を取り、地盤の巳位に落ち、十二天将は逆行して布列するので、初伝の戌は六合に乗り、中伝の午は白虎に乗り、末伝の寅は天后に乗り、四課の上神の乗る所もまた依次に六合・白虎・白虎・天后である。
又如丙申日辰時丑將占,巳加申,干克支,亦為贅婿。 巳空 寅六 亥貴 六 空 貴 六 寅 巳 亥 寅 巳 申 寅 丙 寅卯辰巳 丑 午 子 未 亥戌酉申
またたとえば丙申日の辰時に占い、丑将を用いて辰時に加えれば、天盤は地盤より九位進む。丙の寄宮は巳にあり、地盤の巳の上に寅を得る——第一課の寅が丙に加わる。寅の上に亥を得る——第二課。日支の申の上に巳を得る——第三課の巳が申に加わる。巳の上に寅を得る——第四課。第三課の巳火が申金を克する上神の下神を克するなので、巳を取って発用とする。日干が日支を克し、しかも干上の神がまた自ら支に加わるは、同じく贅婿課である。中伝は寅、末伝は亥。この課の貴人は亥にあり、地盤の寅位に落ち、天将は順行して布列するので、巳は天空に乗り、寅は六合に乗り、亥は貴人に乗る。
《訂訛》贅婿,干臨支克支,支臨干被克,更兼發用尤的。干為夫,支為婦,干臨支以動就靜,如男子身贅妻家,俗所謂坐堂婿。支臨干,以靜就動,如婦人攜男就嫁,俗所謂隨孃兒。皆舍己從人,以身入贅,故名贅婿。
『訂訛』に辨明する——贅婿には両種の排法がある。日干の寄宮が日支に加臨して日支を克するか、あるいは日支が日干に加臨して日干に克せられるかである。もしこの一処がまたちょうど発用すれば、断法はいっそう確切である。日干は夫と為し、日支は婦と為す。日干が日支に加臨するは、動を以て静に就くで、男子が妻子の家裏に入贅するがごとく、俗に「坐堂婿」と呼ぶ。日支が日干に加臨するは、静を以て動に就くで、婦人が子を帯びて改嫁するがごとく、俗に「随娘児」と呼ぶ。両者はともに己を捨てて人に従い、自身を以て入贅するなので、贅婿と呼ぶ。
占主凡事不快,寄居身不自由,乃為客求財之課。屈意從人,事多牽制,孕遲病訟延,行人滯。干臨支克支,利尊不利卑,宜動不宜靜,兵利客。支臨干被干克,卑凌尊而尊上不容,兵亦利客。日用休囚乘凶將,病人傳染不脫。日用旺相乘吉將,求望利名可就,將得六合,必主招婿婚姻事也。
占断の上では、この課は凡事痛快ならず、人の籬下に寄して身は己に由らず、客居して財を求める一課を主る。自らを委屈して別人に順従し、事事牽制を受ける。胎孕は遅緩し、病と官司はいずれも拖延し、出門の人は滞留して回らない。日干が日支に加臨して支を克するは、尊長に利ありて卑幼に利なく、動に宜しく静に宜しからず、兵を用いれば客軍を作るに利あり。日支が日干に加臨して日干に克せられるは、卑下が尊長を凌犯して尊長の容れざるもので、兵を用いるもまた客軍を作るに利あり。日干と発用が休囚・無気でまた凶将に乗れば、病人の病は纏いて脱れず、日干と発用が旺相・有気でまた吉将に乗れば、求むる所の名利はみな成就できる。もし天将が六合を得れば、必ず女婿を招贅し婚姻を締結する事を主る。
甲戌日戌臨甲,有女子衣服事;甲辰日辰臨甲,有鬥訟事;乙未日未臨乙,有酒食言語事;癸巳日巳臨癸,有有爭衣服驚恐事;己亥日亥臨己,有女子驚逃事;丁酉日酉臨丁,有分離事;壬午日午臨壬,有田宅相連事;戊子日子臨戊,有女子疾病、就人財物事;丙申日申臨丙,有言他人事;辛卯日卯臨辛,有木器傷財事。
以下の十例はみな日支が日干に加臨する情形で、各々一類の事を主る。甲戌日に戌が甲に加わるは、女子の衣服のために事を起こすを主る。甲辰日に辰が甲に加わるは、争闘・詞訟有るを主る。乙未日に未が乙に加わるは、酒食と口舌・言語有るを主る。癸巳日に巳が癸に加わるは、衣物を争奪し惊恐を受くるを主る。己亥日に亥が己に加わるは、女子が惊を受けて逃走するを主る。丁酉日に酉が丁に加わるは、分離の事有るを主る。壬午日に午が壬に加わるは、田宅の相連なる糾葛を主る。戊子日に子が戊に加わるは、女子が病を生ずるか、あるいは往きて他人に就きて財物を求取するを主る。丙申日に申が丙に加わるは、他人の是非を議論するを主る。辛卯日に卯が辛に加わるは、木器が損壊して財を傷うを主る。
此課干臨支克支,惟乘囚死作合、陰,名贅婿。若乘旺相作勾虎,又名殘下,甚不利卑小也。皆主仗他人勢,事乃可成。
この課はもし日干が日支に加臨して支を克するならば、ただ乗る所の気が囚死に処り、天将がまた六合・太陰の時のみ、贅婿と呼ぶ。もし乗る所の気が正に旺相に当たり、天将がまた勾陳・白虎なれば、すなわち別に「残下」と名づけ、卑幼・小輩に対して極めて不利である。両者ともに別人の勢力に仗て頼ってこそ、事はやっと弁じ成ることを主る。
支臨干,看支神,原受艱難,則為不得已而出,隨他人受磨折。如支上原有存處,豈可輕易舍己從人,君子於此,審其可否,則免失身之咎。若支乘脫氣,必無正屋可居。終非自立之象矣。二項若中在見救神剋日,或年命得神將吉,又名贅婿當權,可任意所為也。
もし日支が日干に加臨すれば、すなわち日支自体の処境を看るべし。日支がもともと困頓・艱難なれば、それは已むを得ずして出で去り、別人に随いて折磨を受けるものである。倘若日支の上にもともと安身の処あれば、また豈に軽々しく自らを捨てて他人に依附せんや。君子はここにおいて可否を審度してこそ、始めて身を失うの咎を免れ得る。もし日支が乗る所が脱気の神なれば、必ず一間の正屋にすら住むを得ず、終に自立の気象ならず。上面の両種の情形において、もし中伝に日干を克制し得る救神を見るか、あるいは本命・年命の上に吉神・吉将を得れば、すなわち別に「贅婿当権」と名づけ、かえって意のままに施為し得る。
附:支臨干生干,曰自在坐享也。受生曰求受,反竭我力也。同類曰壯基,並國相濟也。
別に三種の変例を附する。日支が日干に加臨して日干を生ずるは「自在」と呼び、安坐して福を享くるを主る。日支が反って日干の生ずる所を受くるは「求受」と呼び、対方が来りて求索し、かえって我が気力を耗し尽すを主る。干支が同類・比和するは「壮基」と呼び、両国が力を合わせ互いに接済して、根基がこれによって壮大するがごとし。
《觀月經》欲知贅婿卦,將身就妻家。辰往臨其日,被克妾稱邪。支臨干被克是也。上下相勾引,行年作爪牙。假令正月占,甲戌卯時加。辰來臨日上,被子克更無差。假令甲戌日亥將卯時,一課戌甲,是戌臨甲被克發用,是辰臨日也。乙丑日亥將寅時占,丑加乙,下賊上亦是贅婿卦也。
『観月経』に曰く、贅婿卦を認めんと要すれば、すなわち人が自身を妻家に送り至るを看よ。日支が移して来て日干に加臨し、かえって日干に克せられれば、妾室はすなわち人に邪佞と説かれん——指す所はまさに日支が日干に加臨して克を受けるこの一種である。上下が彼此勾連し、本人の行年がまた爪牙に充当する。例を挙げれば、正月の裏に占い、甲戌日の卯時に課を起こし、日支が日干の上に加わって、日干に克せられ、丝毫も差わない。すなわち甲戌日に、亥将を卯時に加えれば、第一課は戌が甲に加わり、戌が甲に臨んで克を受けるので、便ちそれを取って発用とし、これがすなわち日支が日干に加臨するものである。またたとえば乙丑日に亥将を寅時に加えて占えば、丑が乙に加わるは、下神が上神を賊するもので、同じく贅婿卦である。
此名贅婿卦,仔細自吁嗟。婦人將子嫁,次後沒榮華。此卦將嫁他人為男,或隨母之子。
これをすなわち贅婿卦と呼び、占えた人が仔細に一想すれば、ただ暗自に嘆息するのみである。婦人が子を帯びて改嫁すれば、往後は再び栄華の言う可きなし。この卦の主る所は、あるいは自ら别人家に嫁して男丁を作るか、あるいは母親に随いて改嫁して往った子供である。
《心鏡》贅婿日干加克辰,辰來加日制其身。今日干加克支辰,辰來加日上被日干克。卑被尊制,尊被卑制,故不自由。如男寄於妻家住,若女攜男適就人。意欲所為全不肯,心懷不願抑勒雲。凶災吉慶皆生內,故以天官決事因。正月甲辰日酉時,辰加甲是也。
『心鏡』に曰く、贅婿の一課は、あるいは日干が日支の上に加わって日支を克するか、あるいは日支が移して来て日干の上に加わってかえって制せられるかである。すなわち言うに、本日の干の寄宮が日支に加臨して支を克するか、あるいは日支が日干の上に加わって日干に克せられるかである。卑下が尊長に制せられ、尊長がまた卑下に牽制せられるので、身は自由を得ざる。これは男子が妻子の家裏に寄住するがごとく、また女子が子を帯びて別人に改嫁するがごとし。心の裏に為さんと欲する事はことごとく自ら作主せず、懐に満たざるのに人に圧せられる。吉凶・禍福はみな家門の内に生ずるので、乗る所の天将に憑って事の起因を断ずべきである。例を挙げて曰く、正月の甲辰日の酉時に占えば、辰が甲に加わるはすなわちこの格である。
《袖中金》亂首贅婿,日往加辰受辰克為亂首。辰來加日被日克為贅婿。上凌其下,紊亂。下欺其上悖逆。
『袖中金』は乱首と贅婿の両課を并せ挙げる。日干の寄宮が日支の上に加わって、かえって日支の克を受けるは、乱首である。日支が日干の上に加わって、日干に克せられるは、贅婿である。上がその下を凌ぐは紊乱に属し、下がその上を欺くは悖逆に属し、尊卑の次序がみな乱れたり。
