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制鬼之位乃良醫第六八 訪賢求救于制鬼

明 · 郭载騋(校) · 第54巻 / 56

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

凡鬼喜見者,惟妻占夫與有官人為宜,其餘皆凶。巳午作虎鬼,不宜灸,申酉作虎鬼,不宜針。如乙丑日酉加乙,乃日之鬼,卻賴支上有午火而克其酉金,此午火便是良醫,或是本家親人能醫,或得家堂祖宗神位保護,其餘可逐類而言之。

官鬼のこの一位は、唯だ妻子が丈夫を占い、および在職に官を為す人が占問する時にのみそれを喜見す。残りの各類の占問に遇えば皆凶を主とす。巳・午の位が虎に乗る官鬼を充つるは、艾灸を用うるに宜しからず。申・酉の位が虎に乗る官鬼を充つるは、針刺を用うるに宜しからず。譬如乙丑日に酉が乙の上に加わる。酉金は正に乙木の官鬼なれど、卻って全く日支の上に午火有りて來てこの酉金を克住するに頼る。この午火は便ち病を治し得るの良醫にして、亦た可能に自家の親属の中に人の醫を懂するに應じ、或いは家中の祖先の神位の庇佑を得るなり。残りの情形は皆この思路に照らして逐類に推斷し得べし。

除占病外,凡占雖值危難災患之中,必得人解紛,誠為救神也,其神臨於占人行年本命之上者,宜雪理辯明,自解其禍。如制鬼之神上乘貴人,必得上人除釋過愆,如見被囚禁,必有救援而可免禍,或乘蛇虎,必得神護,更詳神類而還謝,且制鬼之神即是良醫,緣皆是日之食神故也,趕賊神宜占捕盜,即制鬼之神。

疾病を占うを除く外、およそ別の事を占うて、たとい身が危難・災患の中に陷るとも、亦た必ず人の出面して調停・解紛する有り。この一位は確實に命を救うの神なり。それが若く求占人の行年・本命の上に臨まば、正に出面して申辯し理を説くに宜しく、自己が便ち能く禍事を化解開かん。若く制鬼の神の上頭に貴人に乗れば、必ず上級長官の寛免して罪過を與ふるを得。若く人が已に囚禁せられんも、亦た必ず人の搭救して禍を免るを得する有り。若くそれが乗る所が螣蛇・白虎なれば、則ち必ず神靈の護佑を得べし。還た細看して是れ哪の一類の神明なるかを、事後に祭を設けて酬謝すべし。制鬼の神は就中良醫なり。それらが皆日干の食神なればなり。捕盜を占う時に説く所の趕賊神は、指す所も亦たこの一位なり。

如甲戌日干上酉,雖為日鬼,奈是旬中空亡,不足為畏,兼支上巳火坐於墓上,亦不能為救,似此一例求醫,其醫雖言病證甚的,其實庸愚不能治療,奈何有福而成功也,必竟火克空鬼。又己丑日干上卯、支上酉,壬辰日干上戌、支上卯,其餘救神不在支上而臨三傳之上及臨行年本命,亦可為救,虎鬼臨處為畏期。

譬如甲戌日に干上は酉。酉は雖も甲木の官鬼なれど、无奈正に本旬の空亡に落ち、懼るるに足らず。しかも日支の上の巳火は本は酉を制すべけれども、又た墓の上に坐して、亦た救援の力を起し得べからず。このようの一課を以て往きて醫を求めば、あの醫生は雖も病症を説きて甚だ準なれど、實際の上は卻って庸碌・無能にして、病を治好する能わず。只だ病家の自己に福有りて僥幸に痊愈するを指望するのみ。説到底に不過火が往きて一個の空鬼を克するのみ。またたとえば己丑日に干上は卯・支上は酉、壬辰日に干上は戌・支上は卯。残りの救神はたとい日支の上に在らざるとも、只だ三伝の上に落つるか或いは行年・本命に臨まば、同じく救援し得べし。しかも虎鬼の臨む所の處は、即ち當に忌むべき凶期なり。

且如制鬼之神加亥子,宜服湯藥,加寅卯並四土之上宜服丸散,如巳午宜灸,加申酉宜針砭。其餘制鬼神空亡者,乃言不副行之喻,醫神所生為瘥期,所克為死期,乃天地醫也。

再者、制鬼の神が若く亥・子の水位の上に加われば、湯劑を服するに宜し。寅・卯の木位および辰戌丑未の四土の上に加われば、丸劑・散劑を服するに宜し。巳・午の火位に加われば、艾灸を用うるに宜し。申・酉の金位に加われば、針砭を用うるに宜し。倘若制鬼の神が空亡に落ちれば、あれは即ち譬うれば嘴上に説きて好聽なるも實際には做得到せざるがごとし。醫神の生ずる所の辰は、便ち病愈の期なり。醫神の克する所の辰は、便ち死亡の期なり。これを即ち天地之醫と呼ぶ。

天醫作虎鬼格:不宜醫者治,虎乘干鬼,必有不明之人作禍。病體難擔荷格:如丁日干上申,三傳申酉戌俱日財,占病必因傷食而得,以致不救,緣丁火逢病死墓,更於秋冬占之無疑也。如求財,春夏二季卻有,緣干強之故,尤宜詳空而憂喜俱無,如占病,三傳俱財,無制財者必死,有制財者可救。丁丑、丁未、丁亥干上申用。

天醫作虎鬼のこの一格。醫生をして來て治せしむるに宜しからず。白虎が日干を克する官鬼に乗れば、その中に必ず來路不明の東西の作祟する有り。病體難担荷のこの一格。譬如丁日に干上に申を見、三伝は申・酉・戌で全是丁火の財なり。疾病を占えば必ず飲食の過傷によって起これるに因りて、以て救治する能わざるに致る。丁火は申酉戌の上に在りて正に病・死・墓の三步を走ればなり。若く又た秋冬に起課せば更に疑いなし。但し若し是れ財を求めば、春夏の両季は反って求め得べし。あれは日干の強旺なるが故なり。還た細看して空亡を要す。空に落ちれば則ち憂喜の両無なり。病を占う時に三伝が全是財にして、物の財を制住するなきは必ず死し、財を制するの神有れば還た救い得べし。丁丑・丁未・丁亥の三日に干上に申を見て発用するは、皆この例に属す。

虎乗遁鬼殃非浅第六九 入険巉之敵境遇伏蔵之強卒

謂白虎加臨旬內之干為日鬼者例,此法應驗如神,凡占皆畏其咎彌深,難以消除,縱空亡亦不能為救。如甲子日晝占,乃虎加庚午臨戌為用,又旦占虎加庚午臨子在支上,又旦占庚午作虎加干,或返吟。乙丑日晝占虎臨辛未加戌,戊辰日夜占,虎臨甲子加戌。

白虎の加わる所のあの一位は、その本旬の遁ずる天干が恰好として日干を克する官鬼なれば、即ちこの一格にして、斷じ起これば應験して神のごとし。およそ占えば皆それを怕り、為害は極めて深く、消解しがたし。たといそれが空亡に落つるとも救い回る能わず。譬如甲子日に白天に起課し、白虎が遁干の庚と為る午の上に加わりて戌に臨み、取りて発用と為す。亦た早上に起課する時に白虎が庚午の上に加わりて子に臨みて日支に落つる有り。還た庚午の本身が白虎に乗りて日干の上に加わるか、或いは返吟課の中に出現する有り。乙丑日に昼占し、白虎が遁干の辛と為る未の上に臨みて戌に加わる。戊辰日に夜占し、白虎が遁干の甲と為る子の上に臨みて戌に加わる。

明暗二鬼格:乃干上神作日干明鬼,又支上神遁旬干作日干暗鬼。如六甲日申加甲、庚加支;六乙日酉加乙,亦庚加支;六丙日亥加丙,即壬加支;六丁日子加丁,即壬加支;六戊日寅加戊,即乙加支;六己日卯加己,即乙加支;六壬日未加壬,即戊加支;六癸日占無。

明暗二鬼のこの一格。日干の上の神は明擺して日干を克する官鬼にして、日支の上の神の遁出する旬干が又た暗中に日干の官鬼を充てる。一明一暗の両重の鬼なり。たとえば六つの甲日に、申が甲に加わり、同時に遁干の庚と為る一位が日支の上に加わる。六つの乙日に、酉が乙に加わり、同じく庚が支に加わる。六つの丙日に、亥が丙に加わり、遁干の壬が支に加わる。六つの丁日に、子が丁に加わり、亦た壬が支に加わる。六つの戊日に、寅が戊に加わり、遁干の乙が支に加わる。六つの己日に、卯が己に加わり、同じく乙が支に加わる。六つの壬日に、未が壬に加わり、遁干の戊が支に加わる。六つの癸日は則ちこの種の課なし。

鬼臨三四訟災隨第七十 先和好而後有兵謀

謂日干之鬼臨於第三四課全者,官詞病患繼踵而至,唯宜修德作福,及歸正道,庶得稍輕,猶未免於病詞二事也。如或全值空亡,始能免此,然亦且先見此而後無慮。如乙未日申加未為第三課,酉加申為第四課之類;如甲戌日酉加戌為第三課,申加酉為第四課,雖日鬼加臨辰兩課,尤幸皆作空亡,不能為害,似可無畏也。

日干を克する官鬼が第三課・第四課を全て占滿せば、官司と疾病と便ち接踵して來る。只だ德を修め福を積みて正路に回り帰るにのみ宜しく、才だ減輕些かを望むべし。此のごとくすとも亦た病・訟のこの両件事を完全に躲開しがたし。除非この両位の官鬼が一斉に空亡に落ち進めば、才だ免れ得べし。たとい免れたるとも、總じて要ずるに先ず病訟の影子を照見し一回して、然る後に乃ち無事に歸す。譬如乙未日に、申が未に加わりて第三課を成し、酉が申に加わりて第四課を成す。またたとえば甲戌日に、酉が戌に加わりて第三課を成し、申が酉に加わりて第四課を成す。後の一例は日鬼が雖も日支の両課を皆占めたれど、幸好両位皆空亡に落ちて、害して人を成さず。故に害怕するを須とせず。

歲破作鬼臨支格:如再克支辰,訟災免難。天鬼作日鬼格:在六處占病,必是疫氣,如天鬼作日鬼空亡者病,雖似疫,旋即無事,但未免頭疼發熱而已。朱勾相會格:如丙辰午加辰,乃朱雀入勾陳,必有非常之訟。

歳破作鬼臨支のこの一格。太歳と相冲するあの一辰が官鬼を充てて日支に臨み、若く還た反って日支を克せば、官司と災禍と便ち幸免しがたし。天鬼作日鬼のこの一格。天鬼が六處に落ちて而又た日干の官鬼を充てれば、疾病を占えば必ず時行の疫病なり。若くこの天鬼が空亡に落ちれば、病は雖も瘟疫に似たるも、卻って甚だ速く没事なり。不過頭痛・發熱の一場のみ。朱勾相會のこの一格。丙辰日に午が辰の上に加わるは、是れ朱雀が勾陳の地界に進入して、必ず非同尋常の官司有らん。

病符克宅全家患第七一 兵疲師老為主將者宜深忌焉

夫病符者,每年舊太歲是也,且如子年亥為病符,丑年子為病符,餘年仿此。若病符臨支又克支者,乃主闔家病患,更乘天鬼,定遭時疫而無疑也,病符乘白虎而臨支克支尤凶。如病符作月之生氣,尤主闔家病,或作月之死氣必死。以上乘天鬼尤凶。天鬼者,正月酉,逆行四仲,涉害深者必久病。

病符は就中上一年の太歳なり。子年は亥を以て病符と為し、丑年は子を以て病符と為し、残りの各年はこれに照らして順推す。若く病符が日支の上に臨みて而又た反って日支を克せば、全家の生病を主とす。再び天鬼に乗れば、必定に時行の瘟疫に遭わん。病符が白虎に乗りて支に臨み支を克すは、ことに凶険なり。若く病符が同時に又た当月の生氣なれば、更に一家人皆病むを主とす。若く当月の死氣を充てば、あれは即ち人を死するを要す。以上の諸象は再び天鬼に乗れば、凶の上に凶を加う。天鬼の定法は、正月は酉に在り、此の後は子・午・卯・酉の四仲の位の上に在りて逆行す。渉害の深きは、病は必ず拖して甚だ久し。

宜成合舊諸事格:緣緣病符臨宅反來生宅,或生日干,或作日財,或作貴人者,卻宜成合殘年舊事,一切之事宜逐類而推之,勿作病符論。

宜成合舊諸事のこの一格。病符は雖も宅位の上に臨むれど、卻って反って宅位を生助し、或いは日干を生助し、或いは日干の財星を充て、或いは本身正に貴人なり。この時は反って彼らの拖して多年の舊事を了結し促成するに適合す。各類の事情は皆この思路に照らして逐一に往きて推し、再び病符の凶義に按じて來て断ずる莫れ。

喪吊全逢掛縞衣第七二 主帥喪亡三軍皆服縞素

謂歲前二辰為喪門,歲後二辰為弔客。如支干上全逢此二位凶煞,主凶,又於占人行年本命上神乘之,其年必哭送親姻,身披孝服也。若論支干上全逢喪吊者,唯甲午、丁亥、己亥、庚子、癸巳,乃干上乘弔客,支上乘喪門。甲戌、丁卯、己卯、庚辰、癸酉,乃干上乘喪門,支上乘弔客。

太歳より往きて前に兩辰を數うるは喪門にして、往きて後に兩辰を數うるは吊客なり。喪門は自家の喪事の初起を主とし、吊客は外人の前來して吊唁するを主とす。若く日干と日支の上頭にこの両位の凶煞を占め全うせば、凶を主とす。若く求占人の行年・本命の上の神も亦たそれらに乗れば、あの一年は必要に親戚を哭送して孝服を身穿せん。干支が同時に喪吊に逢うに就て來説すれば、ただ甲午・丁亥・己亥・庚子・癸巳のこの几日のみ干上に吊客に乗り支上に喪門に乗る。甲戌・丁卯・己卯・庚辰・癸酉のこの几日は則ち干上に喪門に乗り支上に吊客に乗る。

內外孝服格:如日鬼作死氣而乘太常加干上,必主有外孝服,至如六辛日午加戌,正月夜占為死氣作太常;六壬日未加亥,二月夜占,又六壬日丑加亥,八月旦占;六癸日未加丑夜占,二月為死氣。內辛亥日太常臨午加戌,支上未亦為太常,上又乘白虎作丁神而克支,此必有內外孝服。內壬子日太常臨未加亥,支上申又乘白虎,三月占又是死氣乘虎入宅,亦主內外孝服。又壬戌日太常臨丑而克亥,干支上子為白虎作空亡羊刃入宅。

内外孝服のこの一格。日干の官鬼が同時に死氣を充て、又た太常に乗りて日干に加われば、必ず外姓の親戚のために喪服を主とす。譬如六つの辛日に午が戌に加わり、正月に夜占すれば午は死氣にして太常に乗る。六つの壬日に未が亥に加わり、二月に夜占。六つの壬日に丑が亥に加わり、八月に早上に起課。六つの癸日に未が丑に加わりて夜占すれば、二月の裏に未は正に死氣なり。その中の辛亥日に太常が午に臨みて戌に加わり、日支の上の未も亦た太常にして、上頭に又た白虎に乗りて併せて丁神を充てて來て日支を克す。これは即ち必ず内外の両重の孝服有らん。壬子日に太常が未に臨みて亥に加わり、日支の上の申は又た白虎に乗る。三月に起課すれば申は死氣にして、死氣が虎に乗りて闖進して宅位に入る。亦た内外皆孝服有るを主とす。またたとえば壬戌日に太常が丑に臨みて亥を克し、干支の上の子は白虎に乗り、既に空亡に落ちて又た羊刃を充てて宅位に入る。

孝白蓋妻頭格:如癸亥卯未三日,干上未夜將,酉年二月丑為年命,如是妻占夫病必死,緣妻之年命上乘華蓋作太常為日鬼,又是死氣為弔客故也。如八月內占之,乃未為生氣,尚有孝服未巳。

孝白蓋妻頭のこの一格。癸亥・癸卯・癸未の三日は、日干の上は未にして夜将を用う。若く酉年の二月に起課して丑を以て年命と為せば、妻子が丈夫のために病を占えば必ず死す。妻子の年命の上に乗る所の未は既に「華蓋」にして、又た太常に乗り、還た日干を克する官鬼にして、同時に又た死氣にして、又た吊客を充てればなり。若く改めて八月の裏に占えば、未は變じて生氣と為る。雖も死するに至らざれども、孝服の事も亦た還た未だ了せざるなり。

又如日干之鬼作死氣乘太常,如於支上主有內服至,再見喪吊更凶。又乙未日申加未,三月占用晝將,作死氣乘太常入宅。又戊戌日卯加戌,十月占用夜將,乃卯作死氣乘太常入宅,而又克宅,凶尤甚也。又戊子日卯加子作太常,死氣入宅刑宅,亦十月占,用夜將有之。

再びたとえば日干の官鬼が死氣を充てて而又た太常に乗れば、若く日支の上に落つれば、家中に本姓の親属の喪服有るを要するを主とし、再び喪門・吊客を見れば更に凶なり。譬如乙未日に申が未に加わり、三月に起課して昼将を用うれば、申は死氣にして太常に乗りて宅位に進入す。またたとえば戊戌日に卯が戌に加わり、十月に起課して夜将を用うれば、卯は死氣にして太常に乗りて宅に入り、還た反って宅を克す。凶は格外に厲害なり。再びたとえば戊子日に卯が子に加わりて太常に乗り、十月に起課して夜将を用うる時も亦たこの象有り。死氣が宅に入りて而又た宅を刑す。

又壬子日丑加子,八月占,用晝將,乃日鬼乘太常作死氣入宅克宅。又辛酉日午加酉,正月占用夜將,乃死氣作日鬼乘太常入宅克宅,凶甚。又壬戌日未加戌二月占,夜將乃死氣作鬼乘太常入宅。又癸亥日未加亥,二月夜將,乃死氣作日鬼乘太常入宅又克宅,凶。又癸酉日未加酉,二月夜將,乃死氣作日鬼乘太常入宅。

壬子日に丑が子に加わり、八月に起課して昼将を用うれば、丑は既に日干の官鬼にして、又た太常に乗り又た死氣にして、宅位に進入して併せて宅を克す。辛酉日に午が酉に加わり、正月に起課して夜将を用うれば、午は死氣にして日鬼を充て、太常に乗りて宅に入り宅を克す。凶は厲害なり。壬戌日に未が戌に加わり、二月に夜将を用うれば、未は死氣にして鬼を作し、太常に乗りて宅に入る。癸亥日に未が亥に加わり、二月に夜将を用うれば、未は死氣にして又た日鬼にして、太常に乗りて宅に入り而且宅を克す。凶を主とす。癸酉日に未が酉に加わり、二月に夜将を用うれば、未は死氣にして兼ねて日鬼にして、太常に乗りて宅に入る。この一串の例子の共同の處は在りて、皆是日干の官鬼が兼ねて死氣を當て、太常に乗りて闖進して宅位に入り、多くは還た宅位を克傷するを要す。故に一概に斷じて家有喪事と作す。

辛未日九月晝將,寅加未作死氣乘太常入宅又克宅。甲戌、庚戌二日卯加戌,十月占,夜將乃死氣作太常入宅又克宅。己亥日戌加亥,十一月占,晝夜將乃死氣作太常入宅又克宅。辛亥日戌加亥,五月占,晝夜將乃死氣作太常入宅又克宅。

辛未日に九月に昼将を用い、寅が未に加わる。寅は死氣にして太常に乗り、宅に進み又た宅を克す。甲戌・庚戌の両日に卯が戌に加わり、十月に起課して夜将を用うれば、卯は死氣にして太常に乗り、宅に入り又た宅を克す。己亥日に戌が亥に加わり、十一月に起課すれば、昼将・夜将を論ぜず戌は皆是死氣にして太常に乗り、宅に入り又た宅を克す。辛亥日に戌が亥に加わり、五月に起課すれば、昼夜の両将も亦た皆是死氣にして太常に乗り、宅に入り又た宅を克す。上に擧ぐる各例は、およそ死氣の神が太常に乗りて宅位の上に壓到するを見れば、家中に便ち喪服の憂有らん。

墓門開格:如歲後五墓又為干墓,臨卯酉作蛇,又作月厭,必主重喪。如子年四月乙酉日未加酉,放乘蛇同上。又午年十月辛酉日,丑加酉乘蛇作月厭,為歲後五墓而又作干墓。

墓門開のこの一格。太歳の後の五墓の辰が同時に又た日干の墓にして、卯或いは酉の上に臨みて螣蛇に乗り、併せて又た月厭を充てば、必ず接連して両重の喪事有るを主とす。譬如子年の四月の乙酉日に、未が酉の上に加わり、未の上に蛇に乗る。上面の説く所と相同じ。またたとえば午年の十月の辛酉日に、丑が酉の上に加わりて螣蛇に乗りて又た月厭を充つ。丑は既に歳後の五墓にして、又た正に辛金の墓なり。

前後逼迫難進退第七三 前有強敵後有追兵

假令壬寅日干上子,三傳辰巳午皆空而不可進,欲退後一步,逢地下寅盜氣,又退一步,逢丑為干鬼,乃前不可進,後不可退,以此推之,惟宜守干上旺,切不可輕舉妄動,如動則虛耗百出。又癸巳日干上子,乙巳日干上卯,三傳卯寅丑。甲寅日干上卯,三傳辰巳午。壬申日干上子,三傳丑寅卯。癸卯日干上寅,三傳辰巳午。此於逼迫二字不合,若克處迴歸,又受克還似。

譬如壬寅日に干上は子、三伝は辰・巳・午を排出するも卻って全て空亡に落つ。往きて前に一步は走り通せず。想いて後ろに一步を退かんにも、地盤の上の寅は又た來て壬水の氣を盜泄す。再び一步を退けば、丑土は正に壬水の官鬼なり。これは即ち前進は得べからず後退は能わざるなり。これに由りて推知すれば、只だ干上の當旺なる一位を守るにのみ宜しく、切に輕擧妄動すべからず。一たび動けば便ち虚耗百出す。同類に還た癸巳日に干上に子を見、乙巳日に干上は卯・三伝は卯・寅・丑、甲寅日に干上は卯・三伝は辰・巳・午、壬申日に干上は子・三伝は丑・寅・卯、癸卯日に干上は寅・三伝は辰・巳・午有り。この幾例は逼迫の两字と未必全く合せざれど、但し若く克處回歸して而又た再び克を受くるに属せば、取象も亦た相近づけり。

初傳被下克,繼歸地盤之本宮,又被上神所克格:此例乃克處迴歸又受克,雖虎賁之勇,亦不可為。如癸巳卯丑亥四日,午加癸為初傳,乃午火受癸水所克,及歸本家午上,又被亥水所克,使其午火去住不能也。

初伝が下面に克され、地盤の本宮に回りて之後に又た上頭の神に克される。この一格は克處回歸又受克と呼ぶ。たとい虎賁の武士のあのようの勇力有るとも、施展する所なし。譬如癸巳・癸卯・癸丑・癸亥の四日に、午が癸の上に加わりて取りて初伝と為す。午火は先ず癸水に克を受け、それが退回して本家の午位に到れば、上頭は又た亥水が來て克す。弄得この一團の午火は進むも能わず留まるも能わず。

且午火之類神為日之財,主財聚散。如用夜將元武加午,主失財,其午火之上亥亦為元武,主重重失財。亦為日干之妻,主妻常病,亦為馬類或有馬而常被人撓。亦為屋類,主頻遷徙而耗費用。亦為心類,主心病。亦為眼類,主常患眼目。以上之類皆不宜占。

再看して午火の類象の上の意思を。それは癸水の財にして、故に銭財の聚めて又た散ずるを主とす。若く夜将を用うる時に元武が午の上に加われば、破財を主とす。しかも午の上の亥は同じく元武なれば、あれは即ち一次又一次の失財なり。午火は亦た日干の妻子を代表し、妻子の常に病むを主とす。亦た馬匹の一類を代表し、馬を養うて卻って屢々人に攪擾せらるるを主とす。亦た房屋を代表し、頻頻に搬遷して錢財を耗費するを主とす。亦た心を代表し、心病を患うるを主とす。亦た眼睛を代表し、常に眼疾を犯すを主とす。以上のこれらの事情は、この課に占い到れば皆不吉利なり。

全傷坐克格:如支干各受上神克,又坐被克方者。假令甲午寅、丙寅午辰戌、癸卯巳,並是返吟。顧祖格並回還格:止宜守舊,亦進退不能也。

全傷坐克のこの一格。日干と日支とは各々上頭の神に克され、同時に又たそれを克する方位の上に坐す。譬如甲日の午と寅、丙日の寅・午・辰・戌、癸日の卯と巳。これらは皆返吟課の裏に出現す。還た顧祖格と回還格有り。この両格に占い到れば只だ舊局面を守住するにのみ宜しく、同じく進退両難なり。

空空如也事休追第七四 不可受降盟約

謂三傳皆空亡者是也,於進退連茹課中多有,如三合課兩傳空亡,縱有一傳不空,而上乘天空將者,亦係此例,不必細具。凡值此等例,占事皆主指空話空,全無實象。惟宜解散憂疑,欲成事而不可得也,或鬼空尤妙。如遇占病,久病者死,新病者空,慾望事成合,須待改旬再謀之方可也。凡鬼空亦宜制之,不然尤有虛撓之凶,為我難見彼之象。

三伝が全て空亡に落つるは即ちこの一格にして、進茹・退茹・連茹の一類の課の中に常見す。若し是れ三合課の裏に両伝の落空有れば、たとい一伝を剩して空ならずとも、而もそれの上頭に乗るは又た天空なれば、亦たこの例に歸入す。一々細列するを須とせず。およそこの類の課に遇えば、事を占えば皆空處を指著して空話を説くにして、全く一件も實處に落ちるなし。只だそれを借りて心中の憂慮・疑惑を化解するに宜しく、事を弁成せんと想うも弁成せず。若く空なるが正に官鬼なれば、あれは反って更に妙なり。疾病を占えば、久病の人は死を主とし、新病の人は則ち病の虚にして不實なるなり。事情の談成するを等たんと想えば、須く一旬を換え過ぐる後に再往きて謀劃して才だ行けり。およそ官鬼の空に落つるも、亦た仍お設法してそれを制住するを要す。不然なれば還た虚張聲勢の騷擾の凶有らん。これは我が這邊の難くして相手方を見る能わざる象なり。

四課全空格:四課無形,事不出名,縱然出也,也是虛聲。如乙巳日干上寅為空亡,第二課又入空亡鄉,支上卯作空亡,第四課又入空亡鄉,此乃四課皆空,故應前言。丙午日干上寅,戊辰日返吟,戊戌日返吟,以上前例內,如年命上乘空亡,但非成事,或替他人占事,或初傳遙克作空亡坐空鄉,尤無力也。

四課全空のこの一格。四課皆空は、等しく形體なきにして、事情は名目を立て起こる能わず。たとい勉強して立て起こすとも、亦不過一句の虚聲のみ。譬如乙巳日に、干上の寅は空亡に落ち、第二課も亦た空亡の郷に落ち、支上の卯は空亡に落ち、第四課も同じく空に落つ。これは即ち四課皆空にして、正に上面の話に應ず。丙午日に干上に寅を見、戊辰日の返吟課、戊戌日の返吟課、皆この例に属す。以上の諸課の中に、若く求占人の年命の上に又た空亡に乗れば、事情は便ち弁成せず。或いは別人のために來て占い、或いは初伝が遥克より取り出されて本身空に落ち、又た空郷に坐すれば、即ち更加に全く力量なし。

賓主不投刑在上第七五 猶金宋之和議而畢竟南侵

凡支干乘刑者有三等,凡占未免相刑之意,所謀交涉事,必各有異心。一字刑者,乃四課上神全逢辰午酉亥者是也。甲辰日第一課酉加寅、第二課辰加酉、第三課亥加辰、第四課午加亥,此乃四課上神全逢辰午酉亥者也。又癸亥日干上午同。又乙酉日第一課亥加辰、第二課午加亥、第三課辰加酉、第四課復亥加辰,支干上乘辰午酉亥又克支干者,尤可畏也。

干支の刑を帶びるの情形は三等に分かつ。およそ占えば彼此相刑するの意味を免れず。謀る所の交涉の事は、双方必ず各々異心を懐く。第一等は一字刑と呼び、即ち四課の上神が全都として辰・午・酉・亥のこの四個の自刑の位に落つるなり。譬如甲辰日に、第一課は酉が寅に加わり、第二課は辰が酉に加わり、第三課は亥が辰に加わり、第四課は午が亥に加わる。四課の上神は辰午酉亥斉備す。癸亥日に干上に午を見るも一樣なり。またたとえば乙酉日に、第一課は亥が辰に加わり、第二課は午が亥に加わり、第三課は辰が酉に加わり、第四課は又た亥が辰に加わる。若く干支の上に乗る所の辰午酉亥が還た反って干支を克傷せば、即ち更に可怕なり。

壬午日干上辰克干壬、支上亥克支午。又己酉日辰加己,上為墓覆干,午加酉而克支。丙戌日干上亥克干,支上辰墓支。如甲子日支上辰,其三傳辰申子,乃名自刑在干支上。又乙丑日支上酉,其三傳巳丑酉,亦支上重逢自刑。又丙寅日干上酉,其三傳酉丑巳,乃干上重逢自刑之酉也。餘並仿此。

壬午日に干上の辰は日干の壬水を克し、支上の亥は日支の午火を克す。己酉日に辰が己に加わり、辰は己土の墓にして日干を覆蓋し、午が酉に加わりて又た來て日支を克す。丙戌日に干上の亥は日干の丙火を克し、支上の辰は又た日支の戌の墓なり。再びたとえば甲子日に支上に辰を見、三伝は辰・申・子を排出す。即ち自刑が干支の上に落つると呼ぶ。乙丑日に支上に酉を見、三伝は巳・丑・酉を排出す。亦た日支の上に重複して自刑に遇う。丙寅日に干上に酉を見、三伝は酉・丑・巳を排出す。是れ日干の上に重複して自刑の酉に遇う。残りの各例はこれに照らして類推す。

二字刑者,乃支干上全乘子卯是也。子卯相刑者,兩邊無禮。乙未、丙申、戊申、壬申、辛丑五日,干上子、支上卯。乙丑、丙寅、戊寅、辛未、壬申五日,干上卯、支上子。以上十日,乃支干上神各無禮之刑也。

第二等は二字刑と呼び、即ち干支の上頭に一併に子と卯とに乗るなり。子卯の相刑は無禮の刑と稱し、両辺皆體面を失うを主とす。乙未・丙申・戊申・壬申・辛丑のこの五日は、干上は子・支上は卯。乙丑・丙寅・戊寅・辛未・壬申のこの五日は、干上は卯・支上は子。以上の十日は、皆是干支の上神の互相に無禮の刑を構成するなり。

三字刑者,乃三傳寅巳申或丑戌未是也。寅巳申三刑者,未免無恩之義,凡占必恩反怨也。如丑戌未者,凡占多恃勢而凌弱。尤宜觀干上之神帶生旺不空、乘吉將,乃名能刑于他人也。三傳寅巳申、巳申寅或申寅巳、丑戌未、戌未丑或未丑戌俱是也。

第三等は三字刑と呼び、即ち三伝が寅・巳・申或いは丑・戌・未に排成するなり。寅巳申は無恩の刑と呼び、およそ占えば必ず恩を施して反って怨を結ぶ。丑戌未は恃勢の刑と呼び、およそ占えば多くは勢力を仗りて弱小を欺凌す。這裏にことに日干の上の神を看るを要す。若くそれが長生・帝旺の氣を帶び、又た空に落ちず、還た吉将に乗れば、即ち我が能く往きて別人を刑して、而も別人に刑せられざると呼ぶ。三伝が寅巳申・巳申寅或いは申寅巳を作し、および丑戌未・戌未丑或いは未丑戌は、皆この一等と算ぞ。

金剛格:巳酉丑三合為三傳,支干上覆見酉者,乃應金剛自刑其方,緣巳刑申、丑刑戌,唯酉不能刑,故自刑其西方。火強格:寅午戌三合為三傳,支干上覆見午者,乃就火強自刑其方,緣寅能刑巳、戌能刑未,唯午不能刑,故自刑其南方也。

金剛のこの一格。三伝が結んで巳酉丑の金局を成し、干支の上に又た再び酉を見れば、便ち金氣の太剛にして自らその本方を刑す。巳は能く申を刑し丑は能く戌を刑すれば、唯獨酉は刑すべき對象なし。只だ好んで自刑す。刑するは即ち西方の金位なり。火強のこの一格。三伝が結んで寅午戌の火局を成し、干支の上に又た再び午を見れば、便ち火氣の太強にして自らその本方を刑す。寅は能く巳を刑し戌は能く未を刑すれば、唯獨午は刑すべき對象なし。只だ好んで自刑す。刑するは即ち南方の火位なり。

水流趨東格:申子辰為三傳,干支上覆見辰者,乃應水流趨東也,緣子能刑卯,申能刑寅,惟辰不能刑,用趨其辰之本宮,以辰為水之墓庫故也。木落歸根格:亥卯未為三傳,干支上覆見亥字者,乃應木落歸根也,緣卯能刑子,未能刑丑,唯亥不能刑,故歸其亥之本宮也,兼亥為木局之本,夫本者,乃木之父母鄉也。

水流趨東のこの一格。三伝が結んで申子辰の水局を成し、干支の上に又た再び辰を見れば、便ち水の往きて東に流るるの象に應ず。三合局の裏の另外の两支は各々刑すべき對象有り——子は能く卯を刑し申は能く寅を刑す——唯獨辰は刑すべき處を找見せず、只だ好んで歸趨して辰のこの本宮に就く。辰は本來水の墓庫なればなり。木落歸根のこの一格。三伝が結んで亥卯未の木局を成し、干支の上に又た再び亥字を見れば、便ち樹葉の落ちて樹根に回るの象に應ず。同じく、卯は能く子を刑し未は能く丑を刑すれば、唯獨亥は刑すべきなく、只だ好んで亥のこの本宮に回到す。何况亥は木局の起點にして、所謂根本は、正に木の父母の郷なり。

以上皆不宜值之。如占訟,不論一字刑、二字刑、三字刑,皆被刑責,如乘凶將其凶猶甚,唯空亡及皇恩、天赦可解,亦宜問罪犯輕重而言赦宥,如犯重但刑稍輕,而未免遭刑,如情輕則無刑也。皇恩者,正月起未順行六陰位。天赦者,春戊寅、夏甲午、秋戊申、冬甲子。

以上のこれらの格局は皆遇うに宜しからず。官司を占う時は、一字刑・二字刑・三字刑を論ぜず、皆刑に挨り責を受くるを要す。若く再び凶将に乗れば、凶は更に甚し。能く解救し得るはただ空亡、および皇恩・天赦のこの両個の吉神のみ。斷ずる時は還た問明して罪行の輕重を以て後に赦免を説く。犯する重きは、亦た只だ刑罰の略減するのみにして、終究刑を受くるを免れず。情節の軽きは、才だ刑を免るべし。皇恩の定法は正月は未より起こり、順にて六個の陰位に排して下去る。天赦の定法は春天は戊寅日に在り、夏天は甲午日に在り、秋天は戊申日に在り、冬天は甲子日に在り。

四勝煞格:乃干上酉、支上午或支上酉、干上午者皆是。又就自刑中單言酉午為四勝煞,凡占各逞能,或皆邀功逞俊之意。如乙丑日、丙寅、戊寅、辛未、壬申五日干上酉,支上午。又壬寅、乙未、丙申、戊申、辛丑五日,干上午,支上酉。

四勝煞のこの一格。干上は酉・支上は午、或いは支上は酉・干上は午は、皆數え算うるを得。これは自刑の中より單に酉と午とを提出して來て説くなり。酉と午とは各々一處の自刑の位にして、両辺は一人ずつ一個を占住して、誰も肯んじて相讓せず。故に凡そ占えば双方の各々其の能を逞しゅうし、皆功を搶い勝を爭わんと想うを主とす。譬如乙丑・丙寅・戊寅・辛未・壬申のこの五日は、干上は酉・支上は午。壬寅・乙未・丙申・戊申・辛丑のこの五日は、干上は午・支上は酉。

以前無恩刑等中,如甲子日寅刑干上巳、子刑支上卯;丙子日干上申,日刑干上申、子刑支上卯;辛丑日戌刑干上未、丑刑支上戌;癸卯日丑刑干上戌、卯刑支上子;辛卯日戌刑干上未、卯刑支上子。於前例中,如此五日,乃支干相刑其上神,又是子卯無禮刑。外有甲寅、庚申、己未、丁未、癸丑五日,或干上乘辰午酉亥,亦作自刑例。

前面に説く所の無恩の刑の一類の裏に、還た幾個の例子有り。甲子日に、寅は往きて干上の巳を刑し、子は往きて支上の卯を刑す。丙子日に干上は申、日辰は往きて干上の申を刑し、子は往きて支上の卯を刑す。辛丑日に、戌は往きて干上の未を刑し、丑は往きて支上の戌を刑す。癸卯日に、丑は往きて干上の戌を刑し、卯は往きて支上の子を刑す。辛卯日に、戌は往きて干上の未を刑し、卯は往きて支上の子を刑す。この五日の特點は日干日支が反ってそれら各自の上神を刑し、同時に又た子卯の無禮の刑を構成するに在り。別に甲寅・庚申・己未・丁未・癸丑の五日有りて、若く干上に乗る所が辰・午・酉・亥なれば、亦た自刑の一例に歸入す。

助刑戕德格:乃六處有神作支之自刑,又作干鬼,又結連三傳為鬼是也。庚午日午加庚發用,又午加未暮將,天乙臨干本身可以解凶。

助刑戕德のこの一格。干支・三伝の六處の中に、一位有りて既に日支の自刑を構成し、又た日干を克する官鬼を充て、還た牽連して三伝を一併に官鬼に化作さしむ。譬如庚午日に午が庚に加わりて取りて発用と作す。またたとえば午が未に加わりて晚間の夜将を用うる時に、若く天乙貴人が正に日干の本身の上に臨まば、倒れて凶険を化解し得べし。

彼此猜忌害相隨第七六 威振人主者身危功蓋天下者不賞

此例有五等:一者,干支上下皆各作六害,凡值此者,彼此各相猜忌,主客不相顧接,乃兩意相謀,各有戾害。如甲申日干上巳與干為六害,支上亥與支為六害。外有庚寅、丁丑、己丑、癸未等日,皆干支上下作害者。

この一格は五等に分かつ。第一等。日干とその上頭の神、日支とその上頭の神とが各自に六害を構成す。およそそれに遇えば、彼此は互相に猜忌し、主客の双方は肯んじて照應せず、表面上は両下に商量するも、心裏は各々戾氣を存す。譬如甲申日に、干上の巳は日干の甲と六害を成し、支上の亥は日支の申と六害を成す。このほか庚寅・丁丑・己丑・癸未の等の日も、皆是干支の上下が互相に為害するなり。

二者,支干上神作六害,亦主各相猜忌。如乙亥日干上子與支上未為六害,辛巳、壬午、丙子、戊子日干上子,支上未。三者,支干、天盤、地盤皆作六害,此等戾害尤甚。如辛酉日返吟,支干戌酉為六害,上神辰卯六害。又壬申、乙卯、丙寅返吟,又乙卯、戊寅、丙寅、壬申、辛酉伏吟,皆有之。

第二等。干支の両處の上神が彼此に六害を構成し、同じく互相猜忌を主とす。譬如乙亥日に、干上の子は支上の未と相害す。辛巳・壬午・丙子・戊子の几日も皆是干上に子を見支上に未を見るなり。第三等。干支の本身が天盤・地盤と處處皆六害を成す。この一等の戾氣は最も重し。譬如辛酉日の返吟課に、日干日支の戌は酉と相害し、上神の辰は卯と又た相害す。別にたとえば壬申・乙卯・丙寅の返吟課、および乙卯・戊寅・丙寅・壬申・辛酉の伏吟課は、皆會してこの種の情形を出現せん。

四者,干支三傳作六害,此局全無和氣。如辛卯日干上未,支上子,三傳又子未子,皆作六害;辛未日干上亥,支上申,三傳又申亥申皆作六害。五者,支干上下交互作六害,如我方動念害人,人已早思害我,此局更為危難。如乙未日,干上子與地支未作六害、支上卯與干作六害,而支干上子卯又復相刑,輾轉為害,無從解免。外如甲申日干上亥,支上巳;庚寅日干上巳,支上亥;丁卯、己卯日干上辰。

第四等。干支は連ねて三伝と一起に六害を構成す。この一局は全然として和氣なし。譬如辛卯日に干上は未・支上は子、三伝は又た子・未・子を排出して、處處相害す。辛未日に干上は亥・支上は申、三伝は又た申・亥・申を排出して、亦た處處相害す。第五等。干支の上下が交叉して互害す。等しく我が這邊は剛に人を害せんの念頭を動かせば、相手方は早已に我を害せんと想う。這一局は最も危険なり。譬如乙未日に、干上の子は日支の未と相害し、支上の卯は又た日干と相害し、しかも干支の上の子と卯とは還た彼此相刑して、輾轉して為害し、解脱するに從なし。このほかたとえば甲申日に干上は亥・支上は巳、庚寅日に干上は巳・支上は亥、丁卯・己卯の両日に干上に辰を見るは、皆この一類に属す。

人喜我憂格:如辛丑日干上酉與干作六害,支上子與丑卻作六合也。外有乙未、乙丑日並干上卯,辛未日干上酉。

「人喜我憂格」は、仍お彼此猜忌相害のこの一条に承りて下に往きて説くなり。「干」は日干を指し、求測者の本身を代表す。「支」は日支を指し、家宅と相手方とを代表す。辛丑日を以て例と為せば、辛の寄宮は戌に在り、日干の上に乗る所の酉金は戌と正に「六害」を結成す——六害は十二地支の両両に相妨ぐる一組の関係にして、暗中の損傷・面和して心不和を主とす。しかも日支の上に乗る所の子水は丑土と卻って六合を結成す。上頭は我が這邊は害を被り、下頭は他のあの邊は合を得。故に相手方は歡喜して自己は發愁す。このほか乙未日・乙丑日に日干の上に卯に乗り(乙の寄宮は辰に在り、卯は辰と正に相害す)、辛未日に日干の上に酉に乗るも、皆この一格に属す。

互生俱生凡事益第七七

南唐有順正之忠,宋祖有褒封之惠。雖有生而作墓敗空亡者,知其人宅盛衰,彼此旺敗。

兵占に譬を取りて説く。南唐の臣には歸順・守正の忠心有り、宋太祖には褒獎・加封の恩典有り——下面は忠を盡くし上面は惠を施し、彼此相成す。これは正に「互生」「俱生」の意象なり。不過亦た彼此相生するれども、又た墓庫・沐浴の敗地或いは空亡の裏に落ち進む有り。この一類の課に遇えば、即ち這裏より人と宅との各自の盛衰、および双方の究竟に誰が旺にして誰が敗なるかを看るを要す。

互生格:干上神生支,支上神生干是也。此例兩相有益,各有生意。如辛卯日干上亥生支,支上辰生干。庚戌日干上巳生支,支上未生干。庚子日干上酉雖生支而卻敗其支,支上丑雖生干而卻是干之墓。庚午日干上卯雖生支,而卻敗其支,支上丑雖生干,而卻墓其干。丁酉日干上丑雖生支,而卻墓其支,支上卯雖生干,而卻敗其干。己酉日干上辰雖生支,而卻墓其干,支上午雖生干,而卻克其支。辛巳日干上卯雖生支而卻敗其支,支上戌雖生干而卻墓其支。辛亥日干上酉雖生支而卻敗其支,支上戌雖生干而自克其支。壬午日干上寅生支,支上酉雖生干而作空亡,又為敗氣也。如值此等例,雖有生旺之名,反作衰敗空耗論矣。

「互生格」——日干の上に乗る所の神が往きて日支を生じ、日支の上に乗る所の神が又た回りて來て日干を生ず。これを即ち互生と呼ぶ。この一格は双方各々その益を得、彼此皆生發の意有り。たとえば辛卯日に、日干の上に亥水に乗りて卯木の支を生じ、日支の上に辰土に乗りて又た辛金の干を生ず。庚戌日に、日干の上に巳火に乗りて戌土の支を生じ、日支の上に未土に乗りて又た庚金の干を生ず——この両例は純粹の互生なり。但し亦た名づけて生而して實に生に非ざる有り。庚子日に日干の上に酉に乗るは、雖も子水の支を生ずるれど、酉は卻って又た水の沐浴の敗地なり。日支の上に丑に乗るは、雖も庚金の干を生ずるれど、丑は卻って正に金の墓庫なり。庚午日に日干の上に卯に乗るは、雖も午火の支を生ずるれど、卯は卻って火の沐浴の敗地なり。日支の上に丑に乗るは、雖も庚金の干を生ずるれど、丑は又た日干を墓住す。丁酉日に日干の上に丑に乗るは、雖も酉金の支を生ずるれど、丑は卻って金の墓なり。日支の上に卯に乗るは、雖も丁火の干を生ずるれど、卯は又た火の敗地なり。己酉日に日干の上に辰に乗るは、雖も酉金の支を生ずるれど、辰は卻って己土の墓なり。日支の上に午に乗るは、雖も己土の干を生ずるれど、午火は又た反って酉金の支を克す。辛巳日に日干の上に卯に乗るは、雖も巳火の支を生ずるれど、卯は卻って火の敗地なり。日支の上に戌に乗るは、雖も辛金の干を生ずるれど、戌は又た火の墓庫なり。辛亥日に日干の上に酉に乗るは、雖も亥水の支を生ずるれど、酉は卻って水の敗地なり。日支の上に戌に乗るは、雖も辛金の干を生ずるれど、戌土は又た自ら往きて亥水の支を克す。壬午日に日干の上に寅木に乗りて午火の支を生じ、日支の上に酉に乗るは雖も壬水の干を生ずるれど、无奈酉は「空亡」に落つ——空亡は本旬に十天干の配し到らざるあの両個の地支にして、空に落ちれば則ち名有りて實なし——酉は又た正に水の敗氣なり。およそこの一類に遇えば、雖も相生・相旺の名目を掛ぐるれど、實際の上は反って當に衰敗・空耗として以て断ずべし。

俱生格:乃干上神生干,支上神生支是也。此例各有生意,彼此和順,或兩家合本作營生尤應也。如逢月生氣尤的。支干全受上神生,丙寅、丁酉日並干上寅,庚午子戌申日並干乘辰。丙寅日干上卯雖生干而亦敗其干,支上子雖生支而亦敗其支。丁卯日干上卯雖生干而亦敗其干,支上亥雖生支而奈作旬空。乙卯日干上子雖生干而作空敗,支上亥為長生,此一課乃利宅不利人,利彼不利己。己巳日干上巳生干,支上卯雖生支而反敗支,此一課乃利己不利彼,利人不利宅。丙子日干上寅實生其干,支上酉雖生支而反敗其支,又作旬空。丙午日干上寅,支上卯皆作空亡。

「俱生格」——日干の上に乗る所の神は日干を生じ、日支の上に乗る所の神は日支を生じ、各々生ずるは各々なり。これを即ち俱生と呼ぶ。この一格は双方各々生意有りて彼此和順す。若し是れ両家が本を合して一起に買賣を做せば、応験はことに明顯なり。若し乗る所が又た正に当月の生氣に逢えば、就更に準なり。日支・日干の完全に上神に生ぜらるるは、たとえば丙寅日・丁酉日に日干の上は皆寅に乗り(寅木は丙火を生じ丁火を生ず)、庚午・庚子・庚戌・庚申の諸日に日干の上は皆辰に乗る(辰土は庚金を生ず)。このほか亦た名は生而して實は生ぜざる有り。丙寅日に日干の上に卯に乗るは、雖も丙火の干を生ずるれど、卯は卻って又た火の沐浴の敗地なり。日支の上に子に乗るは、雖も寅木の支を生ずるれど、子も亦た木の敗地なり。丁卯日に日干の上に卯に乗るは、雖も丁火を生ずるれど、同じくその干を敗す。日支の上に亥に乗るは、雖も卯木を生ずるれど、无奈亥は「旬空」に落つ、即ち本旬の裏の空亡なり。乙卯日に日干の上に子に乗るは、雖も乙木を生ずるれど、卻って又た空亡にして兼ねて敗地なり。日支の上に亥に乗るは、亥は木の長生なり——這一課は家宅に利有りて人に利あらず、相手方に利有りて自己に利あらざるなり。己巳日に日干の上に巳に乗りて己土の干を生じ、日支の上に卯に乗るは雖も巳火の支を生ずるれど、卯は反って火の敗地なり——這一課は恰恰として相反し、是れ自己に利有りて相手方に利あらず、人に利有りて宅に利あらざるなり。丙子日に日干の上に寅に乗るは、實實在在として丙火の干を生ず。日支の上に酉に乗るは、雖も子水の支を生ずるれど、酉は卻って反って水の敗地にして、而且又た旬空に落つ。丙午日に日干の上に寅に乗り日支の上に卯に乗るは、両個皆空亡の裏に落つ。

自在格:如甲子、乙亥、丙寅、丁卯、戊午、己巳、庚辰、辛未、壬申、癸酉十日,並支加干上而生日也。

「自在格」——甲子・乙亥・丙寅・丁卯・戊午・己巳・庚辰・辛未・壬申・癸酉のこの十個の日子のごときは、皆是本日の日支の神が日干の上に加わり、而且恰好として日干を生扶す——子水は甲木を生じ、亥水は乙木を生じ、寅木は丙火を生じ、卯木は丁火を生じ、午火は戊土を生じ、巳火は己土を生じ、辰土は庚金を生じ、未土は辛金を生じ、申金は壬水を生じ、酉金は癸水を生ず。自家の根基が回頭して來て本身を滋養す。故に「自在」と呼ぶ。事を占えば多くは安穩・自如を主とし、外に求むるを須とせず。

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