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噬嗑の林(噬嗑卦六十四林)

汉 · 焦延寿 · 第26巻 / 71

作盤ガイド: 大衍筮法, 六爻納甲の立卦

漸 已動死,連商子。揚砂石,胡貉擾。軍鼓振,吏士恐。

變亂一動すれば便ち死傷有り、還て行商の人に牽連す。狂風沙石を揚起し、北方の胡貉の族前來して騷擾す。軍鼓震響し、官吏兵士人人驚恐す。此の林邊警驟に起り、商旅累に遭うを主とし、出行と經商とを占問うに皆凶。

歸妹 張羅搏鳩,鳥麗其災。雌雄俱得,為網所滅。賁之歸妹,一作二人俱行,別離持食。一身五心,亂無所得)

羅網を張開して斑鳩を搏取す、鳥兒正に此の場の災禍に撞上す。雌雄一齊に擒せられ、皆羅網の滅する所と爲る。此の林同じく羅網に陷り、夫婦俱に傷るを主とし、出行と事を謀るとを占問うに皆凶。同辭また「賁の歸妹」に見ゆ、一本此の條「二人俱に行き、別離して食を持つ。一身五心、亂れて得る所なし」と作る。

豐 三聖相輔,鳥獸喜舞。安樂富有,二人諧偶。

三位の聖賢相互に輔佐し、鳥獸すらも歡喜起舞す。天下安樂富足し、男女二人和諧して雙を成す。此の林賢佐位に在り、人和して年豐なるを主とし、婚姻と家業とを占問うに皆吉。

旅 三奇六耦,相隨俱市。王孫善賈,先得利寶。居止不移,大盜為咎。

三個の奇數・六個の偶數相隨して群を成し、一同に市集に前往す。王孫經商に善く、先に厚利と寶貨とを搶得す。然れど原地に停留して挪動するを肯んぜば、大盗有りて禍患と成らん。此の林先に利を獲て後に失有るを主とし、經商を占問うに好を見れば卽ち收むるに宜し。

巽 三人俱行,一人言北。伯叔欲南,少叔不得。中路分道,爭鬥相賊。歸妹之中孚)

三個の人一同に路上し、一人北に往かんを主張す。伯と叔南に走らんと想うも、少叔卻って依らず。半路上各々一方に奔り、爭鬥起りて彼此傷害す。此の林同行にして志異にし、內訌して自ら傷るを主とし、合伙と出行とを占問うに皆凶。同辭また「歸妹の中孚」に見ゆ。

兌 播天舞地,擾亂神所。居樂無咎,言不信誤。

上蒼天を撼し下大地を舞し、神明の居所を驚擾す。安居享樂本來過錯無かる可しも、只だ言語誠實ならざるに因りて過誤を招來す。此の林行事分を越え、信を失して咎を取るを主とし、占問うに言を謹み動を慎むに宜し。

渙 坐爭立訟,紛紛洶洶。幸成禍亂,災及我公。大過之離)

坐して爭執し立して訴訟し、鬧して紛紛擾擾・聲勢汹汹なり。終に禍亂を釀成し、災禍我が家の主公に牽連す。此の林爭訟亂を生じ、殃尊長に及ぶを主とし、官非を占問うに大凶。同辭また「大過の離」に見ゆ。

節 蛇行蜿蜒,不能上阪。履節安居,可以無憂。

蛇蜿蜒爬行すれど、終に陡坡に上る能わず。節度を守住し分に安んじて居れば、便ち憂患無きを得。此の林力强求する可からず、分に安んずれば則ち吉を主とし、進取を占問うに利ならずして成を守れば安を得。

中孚 隙大牆壞,蠹眾木折。狼虎為政,天降罪伐。高殺望夷,胡亥以斃。

縫隙一大なれば牆將に塌せんとし、蛀蟲一多ければ木頭將に斷れんとす。狼虎のごとき人國政を執掌し、上天罪罰を降下す。趙高望夷宮に君を弑し、秦二世胡亥これによって命を喪う、事《史記・秦始皇本紀》に見ゆ。此の林弊を積みて崩を致し、權奸上を弑するを主とし、家國を占問うに大凶。

小過 陽不違德,高山多澤。顏子逐兔,未有所得。

陽氣徳性に違背せず、高山の上もまた潤澤の沼澤多し。顏回野兔を追逐すれど、卻って終に一の獲る所なし。此の林天時順なると雖も人事功なきを主とし、求取を占問うに徒勞す。

既濟 心多畏惡,時愁日懼。雖有小咎,終無大悔。

心中畏懼厭惡多く、時時發愁し天天害怕す。些小の過失あると雖も、終に大なる悔恨有るを得ず。此の林戒懼して禍を免れ、小疵害なきを主とし、占問うに平安を保つ可し。

未濟 眾神集聚,相與議語。南國虐亂,百姓愁苦。舉師征討,別立賢主。無妄之家人)

衆神聚集して商議す。南方の國家暴虐して亂を生じ、百姓愁苦不堪なり。ここに兵を興して征討し、別に賢明の君主を立つ。此の林民を弔い罪を伐ち、改めて新主を立つるを主とし、變革の事を占問うに吉有り。同辭また「無妄の家人」に見ゆ。

復の林(復卦六十四林)

復 周師伐紂,克於牧野。甲子平旦,天下悅喜。

周武王の軍隊商紂を討伐し、牧野に一戰して勝を取る。甲子日清晨天剛に發亮すれば勝負を決出し、天下人皆歡欣喜悅せざるなし。《尚書・牧誓》と《詩經・大雅・大明》と皆此の役を記す。此の林弔伐時を得、故を革め新を鼎ぐを主とし、大事を興擧するを占問うに大吉。

乾 任武負力,東征不伏。陷履泥塗,雄師敗覆。

一味武を逞し蠻力を恃仗し、東征すれど對方並びに降服せず。大軍泥濘に陷入して行き難く、强盛の師終に敗亡傾覆す。此の林强を恃みて輕進し、軍を覆すの象有るを主とし、征戰と爭競とを占問うに皆凶。

坤 義不勝情,以欲自營。覬利危躬,折角摧頸。

道義私情を壓住する能わず、只だ慾望を憑りて自身を經營す。財利を覬覦して身をして危境に處らしめ、最終角を折斷し頸脖を壓傷す。此の林慾を縱して利を貪り、自ら殘傷を取るを主とし、財を求めと私を謀るとを占問うに皆凶。

屯 懸貆素餐,食非其任。失輿剝廬,休坐徙居,室家何憂。

家中獵來の貉子を懸掛し、俸祿を白喫し、享受する所並びに分內應得に非ず、《詩經・魏風・伐檀》正に「素餐せずや」を譏る。因りて車輿を失い房屋剝奪せられ、只だ停下して別に他處に遷るを得、家室豈に憂なからんや。此の林功なくして祿を受け終に所を失うを主とし、官に居ると家宅とを占問うに皆凶。

蒙 鶹鴟娶婦,深目窈身。折腰不媚,與伯相背。

鵂鶹の猫頭鷹妻を娶る、あの女子深目細腰にして形容幽暗なり。腰を折りて禮を行くと雖も並びに人の歡心を討せず、終に夫兄と反目相背す。此の林配偶諧わず、親族違戾するを主とす。婚姻を占問うに吉ならず。

需 東風解凍,河川流通。西門子產,升擢有功。

東風吹來して氷雪消融し、河流川渠通行して阻なし。西門豹と子産のごとき能吏提拔を得、各々功業を建つ、二人鄴を治め鄭に相たること分けて《史記》《左傳》に見ゆ。此の林時運解凍し、賢能用ゐられんを得るを主とし、官を求めと事を謀るとを占問うに皆吉。

訟 三足俱行,傾危善僵。六指不便,累慁弟兄。樹柱閡車,失其正當。賁之咸)

三隻の脚一齊に路を走り、重心偏斜して跌倒し易し。一根の手指を多出すれば反つて累贅となり、還て兄弟を連累す。柱子を竪起して車路を擋し、處置全く正當を失う。此の林體制正ならず、行事窒礙するを主とし、出行と合謀とを占問うに皆阻有り。同辭また「賁の咸」に見ゆ。

師 京庾積倉,黍稷以興。亟行疾至,以厭飽食。

高大の糧倉と露天の穀囤と堆めて滿滿なり、黍稷これによって興旺す。快步して前往し迅速に趕到すれば、便ち一頓を飽餐する能くす。此の林倉廩充實し、衣食缺なきを主とし、食を求めと財を求むるとを占問うに皆吉。

比 南山之蹊,真人所在。德配唐虞,天命為子。保佑歆享,身受大慶。賁之解)

南山の小徑、正に道を得たる眞人の居る所の處なり。其の徳唐堯虞舜と相配する可く、天命を受けて天子と爲る。神明保佑して祭祀を歆享し、自身大福慶を承受す。此の林徳隆くして位尊く、福祚綿遠を主とし、福を求めと功名とを占問うに大吉。同辭また「賁の解」に見ゆ。

小畜 車馳人趨,卷甲相仇。齊魯寇戰,敗於犬丘。坤之兌)

車馬疾馳し人衆奔走し、鎧甲を卷起して相互に仇と爲る。齊國と魯國と交兵し、一方犬丘に戰敗す。此の林兵連なり禍結び、爭鬥して敗を致すを主とし、爭訟と征戰とを占問うに皆凶。同辭また「坤の兌」に見ゆ。

履 十五許室,柔順有德。霜降歸嫁,夫以為合。先王日至,不利出域。

女子十五歲人に許配し、性情柔順にして徳行有り。霜降の後出嫁し、丈夫十分般配と認む。古禮冬至の日先王關を閉じ商旅行わず、語本《易・復》の大象なり、此の時出境して遠行するに宜からず。此の林婚配時を得て行旅止むに宜しきを主とし、嫁娶を占問うに吉、出行利ならず。

泰 任力劣薄,遠托邦國。輔車不僵,為癰所傷。

自身才力單薄にして、卻って遙かに別の邦國に身を託す。頰骨と牙牀と本來相依して倒れざるなり、如今卻って毒瘡の傷る所と爲る。「輔車相依」の語《左傳》僖公五年に出づ。此の林依託所を失い、親近して反つて害すを主とし、遠行して投靠するを占問うに利ならず。

否 千載舊室,將有困急。荷糧負囊,出門直北。

千年を傳えし舊家宅、將に困頓危急に陷入せんとす。只だ糧食を挑起し行囊を背上し、門を出でて一直に北に逃去るを得。此の林舊業守り難く、迫られて遠遷するを主とし、家宅と成を守るとを占問うに皆凶。

同人 惡災殆盈,日益章明。禍不可救,三郄夷傷。

惡行と災禍と已に積滿せんと將にし、一天天顯露分明なり。禍事挽救するに從無く、晋國郤氏の三卿同じく誅殺に遭う、事《左傳》成公十七年に見ゆ。此の林惡を積みて貫盈し、族滅の象有るを主とし、家國を占問うに大凶。

大有 冠危載患,身驚不安。與禍馳逐,凶來入門。

帽子戴ること歪斜にして、頭上禍患を頂き、人驚慌して安定を得ず。整日災禍と相い追逐し、凶事便ち門に直闖す。此の林危行して禍を招き、驚擾して寧ならざるを主とし、諸事を占問うに皆凶。

謙 虎狼並處,不可以事。忠謀轉改,禍必及己。退隱深山,身乃不殆。

虎狼と一地に共處す、之と事を共にする可からず。忠誠の謀劃反つて篡改せられ、禍患必ず自身に殃及ぶ。深山の中に退隱して、身家纔に危險ならず。此の林危邦居らず、明哲して身を保つを主とし、出仕を占問うに利ならずして退避すれば安を得。

豫 卵與石斗,糜碎無處。挈瓶之使,不為憂懼。

鷄蛋を拿りて石頭と相い碰せんとすれば、粉身碎骨して收拾する處すらもなし。而も小水瓶を提ぐる差役識見淺短にして、竟に憂懼を知らず。此の林弱を以て强に敵し、自ら量らざるを主とし、爭鬥を占問うに大凶。

隨 五心六意,岐道多怪。非君本志,生我恨悔。

心思紛雜して主意游移し、岔路上處處古怪なり。此れ本來您の原來の志向に非ず、因りて我が怨恨と悔意とを生出す。此の林心志專ならず、歧路途を迷うを主とし、事を謀るを占問うに變多くして悔を生ず。

蠱 雨雪載塗,東行破車,旅人無家。

雨雪道路に覆滿し、東に向かいて路を趕るも車子損壞し、行旅の人身を安んずる處無し。此の林天候惡劣にして、行途挫を受くるを主とし、出行を占問うに大利ならず。

臨 尚利壞義,月出平地。國亂天常,咎徵滅亡。

私利を崇尚して道義を敗壞す。月亮竟に平地より升起し、全く其の所に非ず。國家天道の常綱を擾亂し、災異の征已に現れ、終に滅亡に至る。此の林利を重くし義を輕くし、綱常倒置するを主とし、國事と家事とを占問うに皆凶。

觀 東行破車,步入范家。衡門穿射,無以為主。賣袍續食,糟糠不飽。

東に向かいて路を趕るも車子壞れ、只だ步行して范家に走進するを得。橫木を門と爲し四壁風を透し、家中人の主を作る無し。袍子を賣掉して飯に換え食す、糟糠すらも吃飽せず。此の林車敗れ家貧しく、食を寄せて日を度るを主とし、衣食と出行とを占問うに皆凶。

噬嗑 逐金出門,並失玉丸。往來井上,甑破缺盆。丸一作幾)

金子を追うて門を出でて往けば、玉丸すらも一幷に丢了。井邊に來來往往し、飯を蒸す甑摔破して、盆子もまた口を缺く。此の林得を貪りて反つて失い、家器破損するを主とし、財を求めと家宅とを占問うに皆凶。「丸」一本「几」と作る。

賁 春孟醴酒,使君壽考。南山多福,宜行賈市。秋梁雌雉,所至利喜。

孟春の時節釀成の甜酒、主人をして長壽康健ならしむ。南山福氣深厚にして、出外して經商するに宜し。秋日梁上の雌雉肥美にして、到る所の處皆利有り喜有り。此の林壽考して福多く、賈を行きて利を獲るを主とし、財を求めと身體とを占問うに皆吉。

剝 持刃操肉,對酒不食。夫亡從軍,長子入獄,抱膝獨宿。

刀子を手持して肉を切着す、酒菜に面對すれど卻って吃下がらず。丈夫軍に從りて一去して返らず、長子また大牢に下る、只だ膝を抱きて獨り夜を過ごすを得。此の林家人離散し、憂えて食する能わざるを主とし、家事を占問うに大凶。

旡妄 踦牛傷暑,不能成畝。草萊不墾,年歲無有。

獨脚の牛暑熱を中し、一畝の地すらも耕完せず。荒草叢生の田地人の開墾する無く、此の一年顆粒の收なし。此の林耕力濟わず、歲計落空するを主とし、農事と生計とを占問うに皆凶。

大畜 南邦大域,鬼魅滿室。讙聲相逐,為我行賊。

南方大國の廣闊の疆域の裏、屋中鬼魅に滿つ。喧嘩の聲此起彼落し、皆暗中に我を害す。此の林邪祟盤踞し、群小交々攻むを主とし、家宅と出行とを占問うに皆凶。

頤 噂噂所言,莫如我垣。歡樂堅固,可以長安。

衆人一處に聚まりて議論紛紛すれど、皆我が自家の牆垣の可靠に如かず。《詩經・小雅・十月之交》に「噂沓して背き憎む」の譏有り。歡樂牢固して散ぜず、長久安寧する可し。此の林己を守りて自ら固くし、外議畏るるに足らざるを主とし、家宅を占問うに安らかにして吉。

大過 堯舜禹湯,四聖敦仁。允施德音,民安無窮。旅人相望,未同朝卿。

堯・舜・禹・湯四位の聖王仁徳を篤行し、誠信して善政を施布し、百姓安寧して盡きる無し。只だ羈旅の人彼此遙望して、未だ朝廷卿位に同列する能わず。此の林世道清明にして己身未だ達せざるを主とし、國事を占問うに吉、仕進尚ほ時を待つ須し。

坎 桎梏拘獲,身入牢獄。髡刑受法,終不得釋。耳閉道塞,求事不得。

脚鐐手銬身に加えられて拘拿せられ、人牢獄の裏に關進せらる。髮を剃る髡刑を受け、始終開釋を得ず。耳目閉塞し門路通ぜず、求む所の事全く着落なし。此の林刑獄身に纏い、告を求むるに門なきを主とし、官訟を占問うに大凶。

離 蹠並桀處,民困愁苦。行旅遲遲,留連齊魯。

盗跖と夏桀と一世に同處し、暴虐橫行し、百姓困頓愁苦す。行旅の人遲遲として前進する能わず、齊魯の間に滯留す。此の林亂世行き難く、羈留して返らざるを主とし、出行を占問うに利ならず。

咸 求雞獲雉,買鱉失魚。出入均貨,利得無餘。齊姜宋子,婚姻孔喜。

鷄を求めんと想うて野雉を得、鼈を買うて反つて魚を丢了。買進賣出所値相當にして、一點の利も賺るを得ず。幸いに齊國姜姓と宋國子姓の兩家聯姻し、婚事大いに喜慶なり。此の林經商利なくして婚姻成る可きを主とし、財を求むるを占問うに平平、嫁娶大吉。

恆 雨師駕駟,風伯吹雲。秦楚爭強,施不得行。

雨師四馬の車を駕し、風伯層云を吹散す。秦國と楚國と强を爭い勝を鬥い、恩澤因りて施行する能わず。此の林風雨交作し、强鄰相い爭うを主とし、政令と事を謀るとを占問うに皆阻を受く。

遯 仲冬兼秋,鳥散飲憂。困於米食,數驚鸇鵰。

仲冬また秋寒を兼ねて、鳥群離散して憂を含み恨を飮む。一口の米食の困る所と爲り、還て屢々鸇鷹雕鶚の驚嚇を受く。此の林時令嚴酷にして、食を覓ること艱危なるを主とし、衣食と身を安んずるとを占問うに皆利ならず。

大壯 三羝上山,俱至陰安。遂到南陽,完其芝香。兩崖相望,未有枕狀。

三隻の公羊山に登り、一同に背陰安穩の處に到達す。接して南陽に來到し、あの芝草の芬芳を保全す。只だ兩邊の山崖を隔てて遙遙相い望み、未だ枕を同じく席を共にする能わず。此の林安んずる所を得て偶る所を未だ得ざるを主とし、身家安穩、婚姻尚ほ缺くるを主とす。

晉 飛之日南,還歸遼東。雌雄相從,和鳴雍雍。解我胸舂。

鳥兒南に日南郡に飛び、また遼東に返回す。雌雄相隨相伴し、和諧鳴叫して聲音融融たり。胸中舂搗のごとき鬱結これによって消解す。此の林遠行して往還し、伉儷和睦するを主とし、出行と婚姻とを占問うに皆吉。

明夷 堯飲舜舞,禹拜上酒。禮樂所豐,可以安處。保我淑女。

堯帝杯を擧げ、舜帝起舞し、禹拜禮を行きて美酒を進獻す。禮樂此のごとく豐盛にして、人安然として自處する能くし、還て我が家の賢淑の女子を保全する能くす。此の林禮樂興隆し、家室安寧するを主とし、家事と婚姻とを占問うに皆吉。

家人 太乙置酒,樂正起舞。萬神攸同,可以安處。綏我齒兒。

太乙尊神酒宴を設し、樂正節に應じて起舞す。萬神一同に來會し、人因りて安然として自處する能くし、家中の小兒もまた安撫を得。此の林神明福を降し、老幼皆安しを主とし、家宅と子孫とを占問うに皆吉。

睽 白馬騂騮,生乳不休。富我商人,得利饒優。

白馬と赤色の駿馬と絕えず駒を產す。此れ經商の人をして富ませ、獲利豐厚して餘有り。此の林畜産蕃息し、財源絕えざるを主とし、財を求めと畜牧とを占問うに大吉。

蹇 宛馬疾步,盲師坐御。目不見路,中止不到。

大宛の良馬疾步飛奔すれど、車を駕するは卻って一個の瞎眼の樂師なり。眼睛道路を看不見ず、半途停下し、終に到る能わず。此の林良材庸手に誤られ、事人を用ゐるに敗るを主とし、出行と託付とを占問うに皆成らず。

解 春桃萌生,萬物華榮。邦君所居,國樂無憂。

春天桃樹芽を抽き萌生し、萬物開花繁榮す。國君の居る所の處、擧國歡樂して憂患なし。此の林春氣發動し、上下同樂するを主とし、家國と事を謀るとを占問うに皆吉。

損 把珠入口,蓄為玉寶。得吾所有,欣然嘉喜。

珠子を口中に含み、收藏して寶玉と當てり。本來我に屬すべき物を得到し、欣然として歡喜す。此の林失いて復た得、寶藏身に在るを主とし、財を求めと物を尋ねとを占問うに皆吉。

益 襦燒褲燔,羸剝飢寒,病證凍攣。

短襖燒かれ褲子焚かれ、衣體を蔽わず、瘦弱剥落して餓え凍えを受け、終に病みて手脚拘挛す。此の林衣食斷絕し、疾病之に隨うを主とし、衣食と身體とを占問うに皆凶。

夬 水沬沉浮,沮溼不居,為心疾憂。

水沫波面上に時に沉み時に浮き、低窪潮濕の地安居する可からず、因りて心病憂愁を生出す。此の林浮蕩して定まらず、居處安んぜざるを主とし、家宅と心疾とを占問うに皆利ならず。

姤 行如桀紂,雖禱不佑。命衰絕周,文君乏祀。

行事夏桀商紂のごとく暴虐にして、縱ほ神明を祈祷するも庇佑を加えず。天命衰竭して周室斷絕し、文王の一脈の祭祀すらも承繼する人無し。此の林徳を失いて國を亡し、香火斷絕するを主とし、家國を占問うに大凶。

萃 蜉蝣戴盆,不能上山。腳摧跛蹶,損傷其頭。

蜉蝣盆子を頂き、怎麼しても山に上る能わず。脚壓折して跛行跌倒し、頭すらも磕傷す。此の林力小さくして任重し、自ら損傷を取るを主とし、强求の事を占問うに必ず敗る。

升 長子入獄,婦饋母哭。霜降旬甚,嚮晦伏法。

長子牢獄の裏に關進せられ、媳婦飯を送り母親痛哭す。霜降の後十天愈々嚴酷にして、黄昏に將近ければ便ち法に伏し刑を受く。此の林刑戮身に臨み、家門哀慟するを主とし、官訟と人口とを占問うに皆大凶。

困 求犬得兔,請新遇故。雖不當路,踰吾舊舍。

狗を尋ねんと想うて兔子を得、新人を請わんと想うて舊交に遇上す。正路に在らざると雖も、卻って我が原來の居所を越過す。此の林遇う所求む所に非ずして別に獲有るを主とし、占問うに事變通有り、尚ほ害と爲さず。

井 鳥鳴葭端,一呼三顛。動搖東西,危而不安。靈符禱祉,疾病無患。

鳥蘆葦の梢頭に停りて鳴叫し、一叫すれば便ち三度晃動す。東に搖れ西に擺れて、危險にして安穩ならず。幸いに靈符を憑りて福を祈れば、疾病虞なき可し。此の林處境岌岌として禱祝應有るを主とし、占問うに身危しと雖も病愈る可し。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.

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