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泰の林(泰卦六十四林)

汉 · 焦延寿 · 第14巻 / 71

作盤ガイド: 大衍筮法, 六爻納甲の立卦

否之巽:杜口結舌,言為禍母。代伯受患,無所禱免。

口を閉じ言わず、舌打結す。說話正に禍事の根源なり。長兄に替りて禍患を承受すれど、祈禱するも免除する能わず。此の林凶。口舌災を招き、順入して反つて其の累を受くるを主とす。

否之兌:免冠進賢,步出朝門。儀禮不正,賊孽為患。

冠冕を脫下し賢能を擧薦し、緩步して朝門を走出す。禮儀端正せず、奸邪の輩禍患と成る。此の林賢を進めて禮を失うを主とす。喜說の下暗に隱憂を藏す。

否之渙:娶於姜女,駕迎新婦。少齊在門,夫子悅喜。

姜姓の女を娶り、車を駕して新婦を迎接す。年少の齊女已に門前に在り、丈夫と做る者歡喜す。此の林吉。婚姻成就するを主とす。渙散の際反つて聚合を得。

否之節:牡羊稻園,聞虎喧歡。畏恐悚息,終無禍患。

公羊稻田园の中に在り、老虎の喧鬧の聲を聽聞す。驚懼息を屏し動くを敢えてせず、最終卻って禍患に遭遇せず。此の林危に臨みて自ら斂むるを主とす。節制を知れば便ち過咎なし。

否之中孚:老妾踞機,緯絕不知。女功不成,冬寒無衣。

年老の侍妾織機に靠坐し、緯線斷れても知らず。女紅做成らず、冬天嚴寒にして穿くべき衣無し。此の林凶。怠忽して業を廢し、誠信持續する能わざるを主とす。

否之小過:黑龍吐光,使陰復陽。榮獵載聖,六師以昌。

黑龍光芒を吐出し、陰氣をして回轉して陽と爲らしむ。榮耀の畋獵聖徳を載せて行き、六軍これによって昌盛す。此の林吉。晦を轉じて明と爲し、小過して大功を成すを主とす。

否之既濟:東鄰嫁女,為王妃后。莊公築館,以尊王母。歸於京師,季姜悅喜。

東鄰女兒を嫁出し、立てて王妃王后と爲す。魯莊公館舍を修築し、以て王姬に尊禮す。女子京師に歸往し、季姜歡喜す。此の林大吉。婚姻顯貴にして、事成りて禮備わるを主とす。

否之未濟:灌頡同徒,道頓跌踦。日辰不良,病為身禍。

灌氏・頡氏同じく徒衆と爲り、半路上顛仆跛行す。日辰時令吉ならず、疾病自身の禍患と成る。此の林凶。《未濟》の時事猶ほ定まらず。同行挫を受け、身疾厄に染まるを主とす。

同人の林(同人卦六十四林)

同人之同人:槖置山顛,銷鋒鑄刃。示不復用,天下大歡。

兵器を囊袋に裝入して山頂に置き、鋒刃を熔掉して別に他器を鑄て、再び刀兵を動かさざるを表示す。天下之がために大喜す。此の林大吉。武を偃め文を修め、萬衆心を同じくするを主とす。

同人之乾:一臂六手,不使堵口。莫肯為用,利棄我走。

一條の臂膊に六隻の手長るも、一張の嘴を堵住する能わず。人我に用ゐられんことを肯んずる無し。利益我を棄てて去る。此の林枝節多しと雖も實用なきを主とす。衆心歸附を肯んぜず。

同人之坤:獐鹿逐牧,飽歸其居,安息無悔。

獐子と鹿と水草を逐いて食い、飽きるを食いて後栖息の處に回り、安然として休息して悔恨なし。此の林吉。時に順いて養を得、居止安穩するを主とす。

同人之屯:鴻魚逆流,至人潛渚。蓬蒿代柱,大屋顛倒。

鴻雁と魚と流れに逆いて上り、至徳の人水洲に隱居す。蓬蒿を以て棟柱に充て、大屋これによって傾覆す。此の林凶。賢者退隱し、用ゐる所其の材に非ざるを主とす。

同人之蒙:三羖五牂,相隨俱行。迷入空澤,經涉六駿,為賊所傷。

三隻の黑公羊・五隻の母羊相い隨いて同行す。方向を迷失して荒澤に走入り、途中六匹の駿馬を越過すれど、終に賊人の傷を被る。此の林凶。群行路を失い、中途害に遇うを主とす。

同人之需:黃帝出遊,駕龍乘馬,東上泰山,難過齊魯。邦國咸喜。

黄帝出遊し、竜を駕して馬に乘り、東に向かいて泰山に登る。一路齊魯を經過して艱難あると雖も、邦國上下皆歡喜す。此の林吉。貴人出行し、艱難にして終に吉慶を得るを主とす。

同人之訟:履危不安,心欲東西。步走逐鹿,空無所得。

危境に身處して安寧を得ず、心思東に奔り西に想う。徒步して野鹿を追逐し、空手して一の獲る所なし。此の林心定方向なく、爭いて功なきを主とす。

同人之師:望尚阿衡,太宰周公,藩屏湯武,立為侯王。

呂尚卽ち太公望を仰望し、阿衡と號稱する伊尹と、還つて太宰周公あり、彼ら商湯・周武を輔佐して國の屏藩と爲り、功に因りて侯王に立つ。此の林大吉。賢を得て輔と爲し、功を建てて侯に封ぜらるるを主とす。

同人之比:白龍黑虎,起伏俱怒,戰於阪兆,蚩尤走敗,死與魚首。

白竜と黑虎と一に起き一に伏し、同時に發怒し、阪泉の野に交戰し、蚩尤敗逃して「魚首」の地に死す。黄帝蚩尤を戰すの典を用ゐ。此の林兩强相い鬥い、一勝ち一亡ぶを主とす。

同人之小畜:載石上山,步跌不前。顰眉之憂,不得所歡。

石頭を背着して山に上り、步步跌絆して前行し難し。愁眉展かず、歡喜する所を得ず。此の林重を負いて行き難く、求む所願のごとく能わざるを主とす。

同人之履:周德既成,行軸不傾。中酉跌墓,耋老衰去,箴石不佑。

周家徳業已に成り、車行軸正しくして傾側せず。中酉の交に至りて墓限に墜入し、年老衰朽して去り、砭石を以て醫治するも佑助する無し。此の林盛極まれば必ず衰え、壽數終に其の盡有るを主とす。

同人之泰:乘雲帶雨,與飛鳥俱。動舉千里,見我慈母。

云に乘り雨を帶び、飛鳥と同行す。一擧千里にして、我が慈母を得見す。此の林大吉。勢に乘りて遠く達し、親人相い見るを主とす。

同人之否:齎貝贖狸,不聽我辭。繫於虎鬚,牽不得來。

財貨を帶びて狸貓を贖回せんと往くも、對方我が說辭を聽かず。狸虎鬚の上に繫がれ、牽くも牽き過來ず。此の林强者に受制し、求む所得る能わざるを主とす。

同人之大有:三翼飛來,字我逢時。俱行先至,多得大利。

三隻の飛鳥翼を展ばして來り、我を養育して正に其の時に逢う。同行して先んじて到達する能く、大きに利を多獲す。此の林大吉。同心して先機を占得し、得る所豐厚なるを主とす。

同人之謙:兩足四翼,飛入吾國。寧我伯姊,與母相得。

兩足四翼の祥禽我が國に飛入す。我が長姐を安定し、また母親と團聚して相い得。此の林吉。家人安寧にして、謙退して福を受くるを主とす。

同人之豫:案民湖池,玉貝文案。魚如白雲,一國獲願。

百姓を湖池の利に安撫し、玉貝文書案上に陳列す。魚白雲の翻涌するがごとく多く、全國上下願のごとく償うを得。此の林大吉。豫備宜を得、國を擧げて利を獲るを主とす。

同人之隨:季姬踟躕,望我城隅。終日至暮,不見齊侯,君上無憂。

季姬徘徊して前せず、遙かに我が城角を望見す。語《詩経・邶風・靜女》の「我を城隅に俟つ」に本づく。早より天黑まで等ちて、終に齊侯を見ず。君上反つてこれによって憂無し。此の林約會遇わざるを主とす。然るに遇わざるは反つて其の禍を免る。

同人之蠱:龍渴求飲,黑雲影從。河伯捧觴,跪進酒漿。流潦滂滂。

竜口渴して水を飮まんとすれば、黑云影に隨いて來る。河伯酒器を捧げ、跪きて酒漿を進獻す。積水滂沱として流淌す。此の林吉。求む所回應を得、上下承奉するを主とす。蠱壞の弊ここより潤澤を得て解を得。

同人之臨:出門逢患,與怒為怨。更相擊刺,傷我手端。

一たび門を出れば卽ち禍患に遇上し、憤怒に因りて怨仇を結ぶ。彼此擊刺相い鬥い、我が手指を傷る。此の林凶。外出して釁を招き、事に臨みて爭端を起すを主とす。

同人之觀:播天舞地,神明所守,安樂無咎。

聲勢天に播れ、舞動地に及び、神明の守護する所と爲り、安樂にして過錯なし。此の林吉。氣象宏大にして、觀瞻其の正を得るを主とす。

同人之噬嗑:兩金相擊,勇武敢敵。終日大戰,不破不缺。

兩塊の金屬相互に撞擊し、勇猛にして對抗を敢えてす。整日激戰すれど、誰も擊破缺損せられず。此の林勢均力敵にして、爭いて勝負分る可きなきを主とす。及早に兵を罷むるに宜し。

同人之賁:車雖駕,兩紖絕,馬奔出,雙輪脫,行不至,道遇害。

車已に駕好せど、兩條の繮繩斷れ、馬奔逸して出で、兩個の車輪脫落し、路盡頭に走らず、途中禍害に遭遇す。此の林大凶。外飾備わると雖も中道崩壞するを主とす。

同人之剝:文山紫芝,雍梁朱草。長生和氣,王以為寶。公尸侑食,福祿來處。

文山の紫芝・雍州梁州の朱草、皆祥瑞の物にして、和氣を長養し、君王之を珍寶と視す。祭祀の時公尸食を勸め、福祿隨い而來る。此の林大吉。剥落の時に當たると雖も瑞應絕えず。

同人之復:把珠入口,為我畜寶。得吾所有,欣然嘉喜。

明珠を口中に含み、我が蓄藏の寶物と成る。本來我に屬する物を得て、欣然として歡喜す。此の林吉。失いて復た得、珍を藏して自ら足るを主とす。

同人之無妄:負車上山,力盡行難。烈風雨雪,遮過我前。中道復還,憂者得歡。

車を推して山に上り、氣力用盡き行進艱難す。狂風雨雪前に遮蔽す。半路折返すれば、憂愁の人反つて憂を轉じて喜と爲す。此の林難を知りて退くは反つて吉を得るを主とす。

同人之大畜:陶朱白珪,善賈息資。三致千金,德放上人。

陶朱公范蠡と白圭、皆《史記・貨殖列傳》に載する治生の祖にして、經商生息に善し。三度千金を積成し、徳行常人を超出す。此の林大吉。經商して大に蓄積有り、富んで徳有るを主とす。

同人之頤:子鉏執麟,春秋作元。陰聖將終,尼父悲心。

車夫子鉏商麒麟を獵獲し、孔子これによって《春秋》に絕筆す。素王の道將に終なんとし、孔子之がために傷心す。此の林瑞時に當たらず、道窮まりて志悲しむを主とす。

同人之大過:春日載陽,福履齊長。四時不忒,與樂為昌。

春日陽氣漸々盛んなり、語《詩経・豳風・七月》の「春日陽を載す」に本づく、福祿一同に增長す。四季運行差わず、歡樂と同じく昌盛す。此の林大吉。時序調順にして、福と樂と並び至るを主とす。

同人之坎:孔德如玉,出於幽谷。飛上喬木,鼓其羽翼,大光照國。

大徳溫潤なること玉のごとく、幽深の山谷の中より出づ。高大の喬木に飛上し、羽翼を振動し、光輝普く邦國を照す。此の林大吉。幽より顯れ、坎險を出でて高位に登るを主とす。

同人之離:甌脫康居,慕仁入朝。湛露之歡,三爵畢恩。復歸窮廬,以安其居。

邊地甌脫と西域康居の人、仁徳を仰慕して前來朝覲す。《湛露》の宴を設く、《詩経・小雅・湛露》は天子諸侯を燕するの樂なり、三爵にして禮成り恩盡く。己が氈廬に歸返し、其の所に安居す。此の林大吉。遠人來りて附し、賓主歡を盡すを主とす。

同人之咸:秋冬夜行,照覽星辰。道理利通,終身無患。

秋冬の時節夜間路を趕き、星辰に憑りて方向を照看す。道路通達順利にして、終身禍患なし。此の林吉。感應徵有り、暗中引導を得るを主とす。

同人之恆:鳴鵠抱子,見蛇何咎。室家俱在,不失其所。

天鵝鳴叫して幼雛を護抱し、蛇を見るも何の妨害か有らん。家室俱全にして、其の安身の處を失わず。此の林吉。護守法を得、常保して虞なきを主とす。

同人之遁:安如泰山,福祿屢臻。雖有豺虎,不能危身。

安穩なること泰山のごとく、福祿屢々到來す。縱ほ豺狼猛虎あるも、自身を危害する能わず。此の林大吉。退處して安を得、外患侵犯する能わざるを主とす。

同人之大壯:老目瞢眠,不知東西。歲君失理,命直為曲。王稱為寶。

老眼昏花して睡るに似て睡らず、東西方向を分不清す。歳君條理を失了、直なるを曲と說成し、君王反つて寶貝と當爲す。此の林凶。昏聵して其の人に非ざるを用ゐ、是非顛倒するを主とす。

同人之晉:植璧秉珪,請命於河。周公克敏,沖人瘳愈。

玉璧を樹立し玉珪を手執し、河神に向かいて命を請う。周公勤勉敏行し、武王に代りて禱告し、年幼の成王病痊愈を得。事《尚書・金縢》に見ゆ。此の林大吉。至誠神に感じ、危疾愈を得るを主とす。

同人之明夷:大王執政,歲熟民富。國家豐有,王者有喜。

大王國政を主持し、年成豐熟して百姓富足す。國家豐饒にして、王者喜慶有り。此の林大吉。明主上に在り、上下俱に豐足を得るを主とす。

同人之家人:爭訟相悖,和氣不處。陰陽俱否,谷風母子。

爭訟相互に違逆し、和氣安處するに從なし。陰陽皆閉塞して通ぜず、《詩経・谷風》の詠う棄婦母子の悲のごとし。此の林凶。家內和を失い、恩義斷絕するを主とす。

同人之睽:齊魯爭言,戰於龍門。構怨結禍,三世不安。

齊・魯言語に因りて相い爭い、龍門に交戰す。怨を結びて禍を成し、三代安寧を得ず。此の林凶。口舌釁を起し、乖離して怨を積むを主とす。

同人之蹇:鹿得美草,鳴呼其友。九族和睦,不離邦域。

鹿豐美の水草を覓得し、鳴叫して同伴を呼喚して共に食わしむ。九族和睦して相處し、本邦疆域を離れず。此の林吉。蹇難の時に處ると雖も親族相守るを主とす。

同人之解:百里南行,雖微復明。去虞適秦,為穆國卿。

百里奚南行し、一度微賤なれど後來重ねて顯達す。彼虞國を離れて秦國に投奔し、秦穆公の國卿を做す。此の林大吉。困厄解を得、舊地を去りて後顯貴するを主とす。

同人之損:梅李冬實,國多寇賊,擾亂並行,王不能制。

梅李冬天に結實するは、反常の兆なり。國中盗賊衆多く、騷擾動亂一齊に發作し、君王制する力無し。此の林大凶。時序失常にして、綱紀廢弛するを主とす。

同人之益:府藏之富,王以賑貸。捕魚河海,笱網多得,巨蛇大鰍。戰於國郊,君遂走逃。

國庫充盈し、君王倉を開きて賑貸す。江河大海に至りて魚を捕え、竹笱大網獲る所甚だ多しと雖も、卻って巨蛇大鰌のごとき凶物を撈上す。戰事國都近郊に起り、國君只だ出逃するを得たり。此の林先に益し後に損ず。得て復た失うを主とす。

同人之夬:牡飛門啟,憂患大結。去老乘馬,不為身禍。

門閂飛脫し門戸洞開し、憂患大いに糾結す。老弱を舍棄して馬に乘りて去れば、纔に自身の禍を釀成するに至らず。此の林機に當たりて決斷して去るを主とす。遲疑すれば便ち害を受く。

同人之姤:宜昌娶婦,東家歌舞長樂歡喜。

昌盛に宜しく正に婦を娶るに好く、東鄰人家歌舞絕えず、長久歡樂喜慶す。此の林吉。佳偶相遇し、家門歡慶するを主とす。

同人之萃:正陽之央,甲氏以亡。禍及留籲,湮滅為墟。

正に陽氣天に中するの時に當たりて、甲氏の國これによって滅亡す。禍事留吁に波及し、一幷に湮滅して廢墟と成る。甲氏・留吁皆赤狄の國にして、晋の滅ぼす所なり、《左傳・宣公十五年》に見ゆ。此の林大凶。聚集して俱に亡ぶを主とす。

同人之升:鳧過稻廬,甘樂麥鰍。雖驅不去,田畯懷憂。

野鴨稻田の田舍を飛過し、麥子と泥鰍とを貪食して去るを肯んぜず。驅趕するに任せても趕き去らず、田官之がために發愁す。此の林外物侵奪するを主とす。上升の勢あると雖も反つて損耗を受く。

同人之困:跛踦俱行,日暮車傷,失旅乏糧。

跛脚の人伴を結び同行すれど、天黑くして車また壞れ、隊伍より掉れてまた糧を缺く。此の林凶。力任に勝えず、中途に困頓するを主とす。

同人之井:龍門水穴,流行不害。民安其土,君臣相保。

龍門の水道穴口、水流通行して害を爲さず。百姓其の土に安居し、君臣相互に保全す。此の林大吉。疏導法を得、上下相い安んずるを主とす。

同人之革:山陵四塞,遏我徑路。欲前不得,復還故處。

山陵四面阻塞し、我が去路を堵住す。前進せんと想うも能わず、只だ原處に返回するを得たり。此の林變革阻まるるを主とす。進退門無し。

同人之鼎:兩虎爭鬥,血流漂忤。城郭空虛,蒿藜塞道。

兩虎相い爭い惡鬥し、血流杵を漂わす。城郭空しく人煙なく、蒿草藜草道路に塞滿す。此の林大凶。兩强相い殘し、國土殘破するを主とす。

同人之震:依東牆隅,志下心老。楚亭晨食,韓子低頭。

東牆角落に倚靠し、志氣低落して心境衰老す。楚地の亭舍に早飯を食い、韓子頭を低くして語らず。此の林志氣消沉し、人の籬下に寄るを主とす。

同人之艮:龍生無常,或托空桑。憑乘風雲,為堯立功。

竜の降生定處なく、或る時空桑の地に寄托す、伊尹空桑に生るるの典を用ゐ。風云の勢に憑藉し、堯舜の君のため功業を建立す。此の林大吉。出身微賤にして時に遇いて顯達するを主とす。

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