戊午日第十局 干上に申
課體:重審,三交。課義:貴坐魁罡,中末空亡,獨存初酉,脫敗非常。
「課体」は「重審」と干支上下交互に刑剋する「三交」。「課義」に言う:兩位の貴人各々天魁戌と天罡辰の兩座の牢獄の上に坐す;中伝末伝皆空亡に落つ;只初伝の酉金残る、然れども它はまた極重の脱氣と敗地なり。
解曰:丑為晝貴,臨於天魁之上。未為夜貴,臨於天罡之上。貴人坐獄,不可干也。中子旬空,末卯空陷,獨存初傳酉金,乃戊干之脫氣,又是敗鄉。三傳之中。一無可取。
丑は白天の貴人にして、天魁戌の上に臨む;未は夜裏の貴人にして、天罡辰の上に臨む。貴人牢獄に坐り入れば、卽ち彼に干求しに行く能わず。中伝の子水正に旬空に當り、末伝の卯木もまた空亡に陷る、只初伝の酉金残る;然るに酉は戊土の氣を泄する脱神にして、また敗地に落つ。三伝の中、一樣も取るべきもの無し。
斷曰:三交之課,止利陰私,自乾土生金,迤邐生至末傳,反來傷日,有恩中成怨之象。申為長生加干,晝乘青龍。九月占生氣在申,諸事若有神佑,日後生意漸昌。
三交の課、ただ暗中私事に利す。乾位の土より金を生出し、一路遞生して末伝に傳わり、末伝卻って反りて日干を傷剋す、恩情反って怨恨と成るの象なり。申金は戊土の長生にして日干に加臨す、白天また青竜を乗ず。九月に來りて占えば、生氣正に申上にあり、諸事髣髴として神明の護祐あり、日後生意一天天に興旺せん。
天時:水母乘龍,畢宿發用,雨而不晴。家宅:敗氣臨家,宅衰人旺。功名:子孫克官,占名不利。求財:財爻空陷,得不償費。婚姻:不成,亦不佳。胎產:男孕產吉,占胎防損。
天時:雨を主る水神青竜を乗じ、畢宿また發用を充當す、雨下りて晴を放たず。家宅:敗絶の氣家宅に臨む、宅衰えて人旺ん。功名:子孫爻官星を剋傷す、名を占うに利せず。求財:財爻既に空且つ陷る、所得花費に抵えず。婚姻:既に成らず、成るも亦好からず。胎産:男を懐く、分娩吉利なり、ただ胎を占う時損傷を防ぐを要す。
疾病:肺經受病,胎氣傷生,久病凶。遺失:在銅鐵空器中,門戶之內。出行:斷橋課,防中阻。行人:占子孫當立至。捕獲:在西南四十里空井左右。兵戰:勾陳乘敗,未見其利。
疾病:病は肺經にあり、胎氣生機を傷る、久病なれば凶。遺失:物は銅鐵一類の空器皿の裏にあり、未だ門戶を出でず。出行:此れ斷橋の課、途中受阻するを防ぐを要す。行人:若し子孫輩に替りて占えば、人立刻に至る。捕獲:賊は西南方四十里の外の枯井一口の附近にあり。兵戦:勾陳敗氣を乗ず、利あるところ見えず。
畢法云:龍加生氣吉遲遲,不行傳者考初時。課經云:不行傳者,乃中末空亡,只以初傳斷其吉凶,言其事類。倘中末之財官既空,獨餘敗氣,必好事無而惡事有也。秘覽云:日生上神,虛費百出。魯門經云:春酉將戊午日,酉加牛:臨仲發用,斗繫丑未,為二煩課。集義云:酉加干乘勾陳,來意孟議婚姻,纏綿不成。
《畢法賦》に言う:青竜生氣に加臨すれば、吉事來ること遲緩なり;三伝流通せざる者は、只初伝の臨む所の時を考察せよ。《課經》に解す:所謂「不行傳」とは、中伝末伝皆空亡に落ち、只初伝を拿りて吉凶を斷じ事類を說く;倘若中末の財爻官星既に落空せば、只一箇の敗氣残る、則ち必ず好事無くして壞事有るなり。《秘覽》に言う:日幹去りて上神を生ずれば、白花の錢層出窮まらず。《魯門經》に言う:春酉を以て月將とする戊午日、酉丑上に加わり、仲位に臨みて發用す、斗柄丑未に繫る、此れ「二煩課」と謂う。《集義》に言う:酉日幹に加わりて勾陳を乗ず、來人の本意は婚姻を商議するにあり、結果糾纏して清からず辦成らず。
戊午日第十一局 干上に未
課體:重審,涉三淵,間傳。課義:往來交媾,長生可就,唯忌取財,苗而不秀。
「課体」三項:「重審」;三伝申戌子層層に下沉する「涉三淵」;三伝位を隔てて行く「間傳」。「課義」に言う:干支往來交互に作合す;長生の神依就すべし;只忌むは彼の財を取らんとす、取るも不過苗を抽きて穗を結ばざるなり。
解曰:日上之未土,與支辰之午火相合。支上之申金,與日干之巳火相合,是往來交媾也。支上申金發用,可就以資其長生,雖乘白虎,臨午燒身,不足畏也。唯末傳子水之財,旬空坐克,夜乘白虎,取之反有費用,所謂苗而不秀也。
日幹上の未土は日支午火と相合し、日支上の申金また戊土の寄る所の巳火と相合す、此れ卽ち彼此往來交互結合す。日支上の申金發用を充當す、正に依って就きて戊土の長生と爲すべし;它白虎を乗じて午上に臨み火の焼灼を受くと雖も、亦惧るに足らず。唯獨末伝の子水財爻、既に旬空に値りまた受剋の地に坐し、夜還た白虎を乗ず、之を取らんとせば反って倒貼花費せん、此れ卽ち所謂「苗を抽きて穗を結ばざる」なり。
斷曰:涉三淵之課,自明入暗,間傳而進。事有艱辛,大求小獲,有始無終之象。凡占出旬,方有把握。
涉三淵の課は明處より暗處に走入し、三伝また位を隔てて遞進す、事を辦するに艱辛にして、求むること多く収むること少なし、頭有りて尾無し。凡そ占うに皆本旬過ぎ終わり空亡塡實するを待ちて、始めて把捉あることを得。
天時:發用水母受克,日上乘空,晝占不雨。家宅:支上陰神,晝夜乘元,謹防家賊。功名:晝貴登天,夜貴臨干,大吉。求財:不能如意。婚姻:女子甚悍,卻益夫宜子。
天時:發用の水神剋を受け、日干上また空亡を乗ず、白天に來りて占えば雨下らず。家宅:日支の陰神晝夜ともに元武を乗ず、須らく謹んで家中に內賊出づるを防ぐべし。功名:白天の貴人天門に登り、夜の貴人日干に臨む、大いに吉。求財:稱心すること能わず。婚姻:女方性極めて潑悍なれど、丈夫に於て益あり子嗣に於て宜し。
胎產:交車相合,胎吉產凶。疾病:晝占肝病,夜占心疾,不久自愈。出行:有阻。行人:未至。捕獲:有北方近水女人窩住。兵戰:利客不利主。墳葬:長生臨支,墓乘六合,理氣俱合。
胎産:干支交車相合す、安胎吉にして臨盆凶。疾病:白天に占えば肝經の病、夜裏に占えば心經の疾、久しからずして自ら痊愈せん。出行:阻碍あり。行人:未だ到らず。捕獲:北方の水に近き處に住む婦人ありて彼がために窩藏す。兵戦:客軍に利して主軍に利せず。墳葬:長生の神日支に臨み、墓神また六合を乗ず、形勢と理氣ともに相合す。
畢法云:交車相合交關利,罡塞鬼戶任謀為。課經云:辰為天罡,寅為鬼戶,凡辰加寅為罡塞鬼戶。不論在傳不在傳,能使眾鬼不敢窺覷。集義云:申加午為用,主爐火之事。若天后臨之,水能破火,主事不成。神定經云:空財坐於元墓,諸事必有失耗。會通云:申加午,為白虎投朱雀;午加辰,為朱雀投勾陳,皆主訟事。
《畢法賦》に言う:干支交車相合すれば、交易往來に利あり;天罡鬼門を堵せば、如何に謀劃するも行うを得んに任す。《課經》に解す:辰は天罡、寅は鬼戶、凡そ辰寅上に加われば卽ち「罡塞鬼戶」と謂い、此の格三伝の内に在ると在らざるとを論ぜず、皆衆鬼をして窺探する敢てあらざらしむ。《集義》に言う:申午上に加わりて發用を充當す、爐火冶鍊に關るの事を主る;若し天后其の上に臨めば、水能く火を滅し、事便ち辦成らず。《神定經》に言う:落空の財爻元武の墓上に坐すれば、諸事必ず失落耗損あり。《会通》に言う:申午に加わるを「白虎朱雀に投ず」と謂い、午辰に加わるを「朱雀勾陳に投ず」と謂い、皆官司の事を主る。
戊午日第十二局 干上に午
課體:別責,不備,六儀。課義:彼來生己,守之如意,倘若動謀,鬼刃俱值。
「課体」三項:四課全からず合を借りて伝を取る「別責」;四課一を缺く「不備」;旬首の神を以て發用する「六儀」。「課義」に言う:日支門を上りて來り日干を生ず;安守すれば便ち稱心如意なり;倘若妄りに動きて事を謀れば、就中官鬼と羊刃に撞當らん。
解曰:支來加干生干,上門相惠也。守其生旺,自然如意,倘若妄動,則逢初傳之寅鬼,中傳之羊刃,為禍不淺矣。
日支來りて日干の上に加わり且つ日干を生ず、人家門を登りて好處を送るに等し。此の生扶旺氣を安守せば、自然事事意の如し;若し是れ輕擧妄動ならば、便ち初伝の寅木官鬼と中伝の羊刃に碰上せん、爲禍淺からず。
斷曰:別責之課,事非一途,支干各乘羅網,惟利守己,不利動謀。支來臨日生日,格名自在,經所謂有恢拓之志也。
別責の課、事路子一條に止まらず;日干日支各々天羅地網を乗ず、ただ本分を守るに利し、擧動して事を謀るに利せず。日支來りて日干に臨みまた日干を生ずる、格の名を「自在」と謂い、經書の上に此れ開拓の志向ある象と言う。
天時:水下火上,發用青龍入廟,未能得雨。家宅:人旺宅衰。功名:晝龍臨干,夜貴入宅,官爻大旺,仕途得意。求財:晝占可望。婚姻:不備課,不吉。胎產:女孕,產順。疾病:脾病,易痊。出行:安吉。行人:即至。捕獲:江海賊人。兵戰:先憂後喜。
天時:水下にありて火上にあり、發用の青竜また本廟に歸す、雨求めて得ず。家宅:人丁興旺して宅氣衰弱す。功名:白天に占えば青竜日干に臨み、夜に占えば貴人宅位に進入す、官爻大いに旺ん、仕途稱心す。求財:白天に來りて占えば指望あり。婚姻:四課不備、吉ならず。胎産:懐くは女胎、生産順利なり。疾病:脾經の病、愈え易し。出行:平安吉利なり。行人:即ち到らん。捕獲:是れ江河海上の盜賊なり。兵戦:先ず憂いて後に喜ぶ。
畢法云:所謀多拙逢羅網。古鑑:辛未生人,十月卯將寅時占官職,曰:占者今無正位,必主上司責罰,別有遷改。初傳寅木,乃是日鬼。鬼生午火,午為十月天鬼,與宅上未合。宅眷當有死者,是月果死三人。後因提舉檢踏常平倉事露,遂至罷斥。
《畢法賦》に言う:天羅地網に碰上れば、謀るところ多く笨拙にして成り難し。《古鑑》に一例を載す:辛未年生の人、十月卯を以て月將とし寅時に官職を占う。断者言う:此の人眼下正式の職位無し、必ず上司の責罰を被り、別に調動改任あらん。初伝寅金正に日干の官鬼、寅鬼また午火を生じ、午は十月に天鬼なり、且つ宅上の未と相合す、家眷の中當に人死去するあらん——其の月果たして三口死せり。後に常平倉を檢査する事を掌管せるが敗露し、終に罷黜せられたり。
斷驗:戊申二月亥將戌時占病,曰:天鬼午火,受寅鬼之生,必犯東嶽及城隍香火,遂致染疫,主合宅皆病。蓋春占寅木正旺,鬼極有氣,故不止一人也。其家果病七人,後死三人。急告神靈禳之,餘人遂起。蓋干上中末,天鬼有三,所以有三人不起也。
《斷驗》に一例を載す:戊申年二月亥を以て月將とし戌時に病を占う。断者言う:天鬼の午火寅木官鬼の生ずる所を受く、此の人必ず東嶽廟と城隍廟の香火に冲犯し、因りて疫病に染まり、全家皆病み倒るるを主る;蓋春に來りて占うに寅木正に旺ん、鬼氣極めて足る、故に一人のみ病むに止まらず。其の家果たして七口病み、後に三口死せり。急ぎて神靈に禱告して禳解せば、其の餘の人便ち皆痊愈す。此れ日干上と中伝末伝と共に三重の天鬼有ればなり、故に三人は救い回らざりき。
己未日第一局 干上に未
課體:伏吟,稼穡。課義:支干相逢,中末刑空,無異獨足,晝虎三重。
「課体」は諸神各々本位を守る「伏吟」と三伝全く土に屬する「稼穡」。「課義」に言う:日干と日支同一の位上に相逢う;中伝末伝は一は刑を帶び一は空に落つ;此れ譬えば只一條の腿を恃みて走るが如し;白天に來りて占えば更に三重の白虎眼前に當たる。
解曰:己課寄未,未即己也。以未加己,乃是支干相逢。中傳丑土遇空,末傳戌亦空陷。三傳四課,獨有一未,並無他神相耦,何以異於獨足哉。晝占三重白虎,病訟尤不能免,不特謀望,不成已也。
己土日干未に宮を寄す、未卽ち己に等し。未を以て己上に加わる、正に日干と日支と一處に碰う。中伝の丑土空に逢い、末伝の戌土もまた空亡に陷る。三伝四課の中、只一箇の未字有るのみ、更に別の神それと配對する無し、此れ獨脚を以て行くと何の兩樣かあらん。白天に占うにまた三重の白虎を見る、病と訟殊に免れ難く、單に謀る事の辦成らざるのみならず。
斷曰:獨足之課,事有難行。中傳空亡,又名斷橋折腰,必有中阻。商賈逢之,宜水路舟船,或小車獨載,以應獨足之意。干支同位,傳內輾轉相刑,凡占皆無和氣。
獨足の課、事推行し難し。中伝空に落つ、また「斷橋折腰」と謂い、中途必ず阻隔あり。買賣を做す人それに遇えば、水路を走り船に乗るに宜しく、或いは小車を用い單獨に裝載し、以て「獨足」の意に應ず。日干日支同じく一位に居り、三伝の内また輾轉相刑す、凡そ占うに皆和氣を缺く。
天時:天地不動,支干相併,晴占則晴,雨占則雨。家宅:蛇虎滿前,人宅罹患,至凶之象。功名:寅卯子午年命人吉。求財:劫財重重,不利。婚姻:家世相當,必係舊親,然無吉象。
天時:天地兩盤動かず、干支竝せて一位にあり、晴天に來りて占えば便ち晴を主り、雨天に來りて占えば便ち雨を主る。家宅:螣蛇白虎眼前に滿布す、人も宅も皆殃に遭う、極凶の象なり。功名:行年本命寅・卯・子・午の人吉。求財:劫財一重また一重、利せず。婚姻:兩家門第相當なり、必ず舊日の親戚ならん、但し吉象無し。
胎產:女孕,腹空易產。疾病:腎水受傷,二八月占凶。遺失:物在家內。出行:不宜。行人:中路有阻。捕獲:伏於西北娼妓家。兵戰:主客相等,未見其利。
胎産:懐くは女胎、胎神空に落つるは反って生産し易し。疾病:腎水損を受く、二月と八月に來りて占えば凶。遺失:物還た家裏にあり。出行:宜しからず。行人:半路上阻を受く。捕獲:賊西北方の娼妓の家に躲る。兵戦:主客双方勢均力敵、利あるところ見えず。
畢法云:不行傳者考初時。課經云:伏吟取刑為傳,今中傳空亡,不能刑至末傳,故前後進退皆難。如占他事,必先得人允許後不踐信。若占人年命是巳,則丁馬交加,其動甚急,年命上乘魁罡,亦有動象。秘要云:蛇虎入宅,非驚即失。
《畢法賦》に言う:三伝流通せざる者は、只初伝の臨む所の時を考察せよ。《課經》に解す:伏吟課刑冲の神を取りて三伝を作す、如今中伝空に落ち、刑末伝に及ばず、故に進むも難く退くも難し。若し別の事を占えば、必ず先に人家の應允を得、事後卻って信を守らず。倘若占者の行年本命巳ならば、則ち丁神と駅馬交加し、動くこと極めて急なり;本命上天魁戌或いは天罡辰を乗ずるも、また動の象あり。《秘要》に言う:螣蛇白虎宅位に進入せば、驚を受くるか物を失うかにあらざればならず。
己未日第二局 干上に午
課體:八專,帷簿。課義:從軍食祿,方才享福,惟忌晝空,占病必哭。
「課体」は干支同宮・四課只兩課を成す「八專」と、男女混處・閨門肅ならざる「帷簿」。「課義」に言う:身を行伍に投じて俸禄を領取して、始めて福を享くるを得;只忌む白天に來りて占う時禄神空に落つるを;此の如く病人に替りて占えば、就中必ず丧事を辦せざるべからず。
解曰:午火屬離,有王用出征之象。又為日之旺祿,臨於干支之上,故宜食從軍之祿,而享其福也。晝占午祿乘空,又非旺祿之比。若占病人,則祿空必致絕食而死矣。
午火八卦に《離》に屬す、《周易·離卦》に「王用い出征す」の辭あり、故に出兵の象あり。午また己日の旺禄にして、日干と日支の上に臨む、因りて從軍の俸禄を領取して其の福を享くるに宜し。然れども白天に來りて占えば、午禄正に空亡を乗ず、則ち坐實の旺禄と比ぶ能わず;若し病人に替りて占えば、禄神空に落ち必ず水米進まずして亡ぶに致る。
斷曰:八專之課,尊卑共室,人宅不分,多有失禮之象。喜中末二傳,及干支上神重疊相生。若仕宦夜占,又當旺相,則名通利達,必歷要津,常人須防文書口舌。
八專の課干支同じく一宮に處し、尊長と卑幼共に一室に居り、人と宅分かち難く、多く失禮越分の象あり。喜ぶべきは中伝末伝および干支上神層層相生す。若し官を做る人夜裏に來りて占い、また正に旺相の時に當たらば、則ち名聲通達し仕途順利、必ず要職を歴任することを得ん;尋常の人は則ち須らく文書上の口舌を防ぐべし。
天時:日辰上乘天空朱雀,晝夜晴明。家宅:家道饒裕,晝占防有誆騙。功名:夜占官文甚旺,一歲九遷。求財:文書甚旺,不求自至。婚姻:帷簿不修,占婚最忌。
天時:日干日支上天空と朱雀を乗ず、晝夜ともに晴朗なり。家宅:家道富足なり、白天に占えば人の誆騙を受くるを防ぐを要す。功名:夜に占えば官星と文書の氣極めて旺ん、一年の内九度の升遷を以てすベし。求財:文書の氣甚だ旺ん、求めずして自ら來る。婚姻:帷簿修まらず閨門檢を失う、婚を占うに最も忌諱す。
胎產:胎之陰神屬陰,孕女,天魁臨亥,產遲。疾病:心經受病,或口不能言之疾,難愈。遺失:在中堂覓取。出行:人宅相戀,不能動身。行人:得意即回。捕獲:在西北方。兵戰:主客相同,勢均力敵。
胎産:胎神の陰神もまた陰に屬す、懐く所は女胎;天魁の戌土亥上に臨む、分娩遲るべし。疾病:病は心經にあり、或いは口言う能わざるの毛病、痊愈し難し。遺失:中堂に到りて尋求せよ。出行:人と宅彼此留戀し、身を動かすを得ず。行人:彼の稱心如意するを待ちて回る。捕獲:賊は西北方にあり。兵戦:主客兩方情形相同、勢均力敵なり。
畢法云:魁度天門關隔定。課經云;戌為天魁,亥為天門,戌加亥為魁度天門,諸占皆有阻隔。纂要云:日之祿神,復作日之旺神,臨於干上者,切不可舍此而別謀動作。初傳卯鬼可畏,不可憑依。中末仍歸日上,所謂到處去來,不如在此也。匯函云:午火乘雀,名為真朱,文書必達朝廷。
《畢法賦》に言う:天魁天門を越ゆれば、必ず關隘阻隔あり。《課經》に解す:戌は天魁、亥は天門、戌亥上に加われば卽ち「魁度天門」と謂い、凡そ占うに皆阻隔あり。《纂要》に言う:日干の禄神また兼ねて日干の旺神を作し干上に臨む、切に它を舍下して別に謀動に往くべからず。初伝卯木は官鬼、畏るべくして依靠すべからず;中伝末伝依然として日干の頭上に歸す、正に所謂「到處奔走す、此處に在るに如かず」。《匯函》に言う:午火朱雀を乗ずるを「眞朱」と名づく、文書必ず朝廷に上達することを得。
己未日第三局 干上に巳
課體:八專,帷簿,孤辰。課義:破碎作空,費耗貧窮,丁馬遍佈。一世飄蓬。
「課体」とは本局課式の格局名目を指し、此の局に三つあり:「八專」は己未日の干支同宮、天盤地盤重疊し、人我分たずを言い;「帷簿」は內帷肅ならず男女別無きを主り;「孤辰」は孤獨無依を主る。「課義」は全局の吉凶を概括する四言の韻語にして、それ言う:初伝は破碎凶煞を取りてまた旬空の地に落ち、錢財白白に耗散し、終に貧窮に歸す;本旬遁出の丁神と駅馬また盤中に遍布し、動きて定まらず、人は一生只蓬草の如く風に随いて漂泊するのみ。
解曰:發用丑為破碎,又作空亡。晝蛇夜虎,破碎耗散,必至貧窮而後已也。干支中末,巳火四重,既是旬丁,又為驛馬。晝占上乘青龍,動而不止,了無定蹤,豈能免一世之飄蓬乎。
「三伝」は卽ち初伝・中伝・末伝。此の局の初伝は丑土を取る、丑は己未日に正に破碎凶煞にして、しかも本旬の空亡に落ち入る。白天に占えば它上乘りて「螣蛇」、夜裏に占えば它上乘りて「白虎」、皆凶將なり、破耗の勢已に成り、錢財一路散失し、最後に窮困に落到して止む。日干・日支連ねて中伝末伝と、重々疊々四箇の巳火を出す、巳は既に本旬遁得の丁神にして、また己未日の駅馬、一は動搖を主り一は奔走を主る。白天に占う時巳上還た「青竜」を乗ず、動きて停まらず行蹤定まらず、此の如き人何ぞ一世の漂泊を躲け得んや。
斷曰:八專之課,劫財發用,凡占不免耗費。又名帷簿不修,占者總宜正己持身,家庭清肅,方免無事。孤辰發傳,僧道相宜,絕氣臨干,宜結舊事。四六月占之吉。
八專課の特點は日干日支同じく一宮に處し人我分ち難きにあり、此の局また錢財を劫奪する丑土を以て發用す、凡そ占問あれば破費を免れず。八專また「帷簿修まらず」の別名あり、家門の内男女別無きを指す、故に此の課を占得たる人、最も緊要は自身を端正し門風を整肅するに在り、始めて平安を望むべし。初伝は孤辰、出家して道を修る人は反って相宜し。日干己土此の時正に絕氣に臨む、舊事を了結するに宜しく別に爐竈を起こすに宜しからず。四月・六月に逢うて占問せば則ち吉。
天時:發用土神,中末乘龍生日,不能有雨。家宅:宅上乘青龍六合生支,宅中必有喜慶事。功名:青龍驛馬甚眾,當得美差。求財:青龍生日,宜有往來行動之財。婚姻:門楣相當,必宜速就。胎產:女孕,晝占吉,夜占產遲。疾病:腎經受病,齒牙成疾,未愈。遺失:婢女竊。出行:水陸兩途,晝夜皆吉。行人:馬在干支,即可抵家。兵戰:晝夜俱不甚利。
天時を問う:初伝發用は土神、中伝末伝また青竜を乗じて日干を生扶す、火土偏りて旺ん、近日雨下らず。家宅を問う:宅爻上青竜と「六合」を乗ず、兩位の天將皆日支を生助す、家中當に喜慶の事あらん。功名を問う:青竜と駅馬疊見す、好差事を謀るべし。求財を問う:青竜日干を生ず、錢財は往來走動の中より求めて宜し。婚姻を問う:兩家門第相稱す、應に從速に議定すべし。胎産を問う:懐くは女胎、白天に占えば吉利、夜に占えば則ち生産遲緩なり。疾病を問う:病は腎經にあり、兼ねて牙齒の毛病あり、一時好し難し。遺失を問う:是れ家中の婢女の偷去せるなり。出行を問う:水路陸路ともに走るべく、晝夜占うに皆吉。行人を問う:駅馬就中干支上にあり、人卽ち家に到るべし。兵戦を問う:晝占夜占を論ぜず皆甚だ利有らず。
畢法云:干支值絕凡謀決,龍加生氣吉遲遲(六月占)。課經云:青龍乘生干之神,又作月內之生氣者,雖目下未即崢嶸,卻能徐徐發福。此例喻君子孟施惠於人,不言而有待,尤耐歲寒。照膽秘訣云:用空傳復支與干,舊久重新廢孟完。三才賦云:巳亥逢驛馬並駕,在路奔騰。玉成歌云:父母臨干憂子孫。
《畢法賦》に言う、日干日支皆絕氣の地に坐すれば、凡そ謀劃皆早く斷決を作すべし;青竜月內の生氣に加臨すれば、吉利有ると雖も來ること遲緩なり、此れ六月に占うに就いて言うなり。《課經》に言う:青竜の乗ずる神能く日干を生じ、また恰も當月の生氣なり、眼下未だ頭角の峥嵘を見ずと雖も、日後卻って徐徐に發福することを得;此れ譬えば君子心ありて人に惠を施すも、聲張するを要せずして自ら時機を守候すること能く、歲寒なること越すれば越るほど其の耐力を見るが如し。《照膽秘訣》に言う:發用空に落ちて三伝また日干日支の上に回るは、舊事重ねて提起し久しく廢れたる業重ねて興るを得るなり。《三才賦》に言う:巳亥兩位駅馬と竝駕齊驅す、人必ず途上に奔波せん。《玉成歌》に言う:父母爻日干に臨むは、子孫のために心を憂うるを主る。
己未日第四局 干上に辰
課體:八專,斬關,勵德。課義:財神閉口,不得人手,四墓乘勾,昏迷難受。
課体依然として八專、別に「斬關」と「勵徳」を兼ぬ。斬關は關隘を衝開するの義を取り、動きて突圍するを主る;勵徳は貴人卯酉の位に臨むを指し、徳を守る君子に利あり妄動の小人に利せず。課義言う:錢財を作す亥水正に閉口の位に當たる、財眼前にありて卻って手に拿到らず;四重の辰土墓神の上また「勾陳」を乗ず、土氣層層重壓し、人陷りて昏沉の裏にあるが如く、難受なること甚だし。
解曰:亥乃日之財神,又是旬尾加首發用,是財神閉口也,坐於寅木之上,畏之而不敢取,豈能入手乎。四重辰墓,業已昏迷。又加以太常勾陳之土,積累於上,其昏迷之狀,必有汶汶沕沕而難受者矣。
亥水は己未日の財神、它また本旬の末位にして旬首の上に加わり初伝と爲るを發す、此れ卽ち「財神閉口」と謂う。亥水寅木の上に坐し、寅木土を剋して亥を耗す、財神畏懼する所有りて手に就くを敢てせず、錢財何處よりか進入せん。四課三伝の中四重の辰土皆墓神、人已に昏昧明らかならず;上頭また「太常」と勾陳兩位の土に屬する天將を壓す、土氣一層層に堆積し、那の昏昧の狀、必ず浑浑噩噩にして悶塞當たり難し。
斷曰:支干之上,皆乘自刑,賓主不投,人已不浹。又干支乘墓,人昏它晦,凡占皆不亨快,如年命在丑,仗戌沖辰,破其網墓,乃為可救。若年命在辰,天羅自裹,事難擺脫矣。
日干と日支上の乗ずる所皆辰辰の自刑、主客双方彼此投合せず、人我の間亦相洽せず。日干日支また皆墓神を乗ず、人既に昏昧にして居處も晦暗なり、凡そ占問あれば皆痛快ならず。假使占人の本命或いは行年丑上に落ちば、丑中に藏する戌を借りて辰墓を衝開し、此の重の羅網を破るべく、事還た救いあり;若し本命行年正に辰上に落ちば、自己把りて天羅を身上に裹むに等し、事就中擺脫し難し。
天時:日上乘墓,太陽被掩,水又被墓,濃陰不雨。家宅:人昏宅暗,諸事欠利。功名:不吉。求財:暗取婦人之財,然恐生患。婚姻:兩愚相耦。胎產:女孕,產凶。疾病:遺漏瘋癱,咽喉腫痛之疾,十一月占凶。遺失:見者竟不肯言,晝占武空難緝,夜占可獲。出行:水陸兩途,皆不甚利。行人:天罡加干支,行者立至。兵戰:不宜妄動,守正則亨。墳葬:乾龍小可發財。
天時を問う:日干上墓神を乗ず、太陽遮掩せられ、水神もまた墓せらる、只濃雲密布して雨落ちず。家宅を問う:人昏昧し宅昏暗す、樣樣の事皆順わず。功名を問う:吉ならず。求財を問う:暗中に婦人の錢財を取るべし、只怕此に由りて禍患を生ぜん。婚姻を問う:兩箇の糊塗人凑りて一對を成す。胎産を問う:懐くは女胎、生産凶險あり。疾病を問う:遺溺・癱瘓一類に屬し、兼ねて咽喉の腫痛あり、十一月に占うを凶と爲す。遺失を問う:見る人竟に肯んじて言わず、白天に占えば「玄武」空に落ちて緝査し難く、夜裏に占えば則ち尋獲すべし。出行を問う:水路陸路皆甚だ順利ならず。行人を問う:天罡辰土日干日支に加臨す、行人即刻に到る。兵戦を問う:輕擧妄動すべからず、正道を守りて方に亨通することを得。墳葬を問う:西北乾方の來龍、稍々財を發することを得べし。
畢法云:干支乘墓各昏迷,賓主不投刑在上,閉口卦體兩般推。纂要云:干支全被上神墓者,如人在雲霧中行,我孟昏昧人,卻被人先昏昧我也。太乙經云:占與人期會,天罡臨日辰者會,天罡大吉加午未者,喚人必來。玉華略云:水逢四季,為鰥者之刑。
《畢法賦》に言う、日干日支各々墓神を乗ずれば、人我皆昏昧の裏に陷る;主客相投ぜざるは、病根上神の自刑に在り;至りて閉口此の種の課体は、還た須らく兩種の情形を分ちて推るべし。《纂要》に言う:日干日支全く上神に墓せられれば、人の雲霧の中を行走するが如し、我本より別人を蒙蔽せんと欲すれど、反って先に別人に蒙蔽せられたり。《太乙經》に言う:人と約會するを占うに、天罡辰土日干日支に臨めば、會面成るべし;天罡と大吉丑土午未の上に加われば、人を招呼すれば必ず來らん。《玉華略》に言う:水行辰戌丑未四季の土に遇上するは、鰥夫の刑剋の象なり。
