癸巳日第十一局 干上に卯
課體:遙克,蒿矢,勵德,寡宿,入冥。課義:源消根斷,凡謀氾濫,迤邐脫耗,源入幽暗。
課体は五つあり:遥克;蒿矢;励徳;寡宿;「入冥」は三伝未酉亥一路走向して陰暗に入る。課義に言う:水源消尽し樹根折断し、凡そ図謀有れば皆散漫にして帰する無し;三伝一路輾転して気を泄り、走れば走るほど暗く、象は把って源頭を幽冥の地に引き進むるが如し。
解曰:干支自下生上,皆是脫氣發用,又是旬空,非流消其源,枝斷其根乎。凡事虛耗,皆不歸實。三傳又迤邐相脫,自晝傳夜,五陰相繼,非漸入幽暗而何。
詳解:日干日支皆下面より上面を生じ、一路自己の気を泄り出で、発用の神また正に旬空に逢う、此れ即ち水流れて其の源を乾かし樹枝其の根株を断つにあらずや。凡事皆是れ虚耗にして、実処に落ち着かず。三伝更に是れ一層に接ぎて一層に脱泄し、昼の位次より夜間の位次に伝入し、五箇の陰神接続して相い継ぐ、正に一歩一歩幽暗の裡に走り入るにあらずして何ぞや。
斷曰:蒿矢之卦,禍福俱輕,又逢空脫,全無蹤影。吉事未吉,凶事不凶。或為子孫耗費,或為卑下脫騙。若占病體,皆因不攝以致危篤。占此者惟僧道相宜。
総断:蒿矢の課は、禍も軽く福も軽く、また空亡と脱気とに碰上す、事情全く踪影尋ねる可き無し。好事も好しと算上せず、坏事も亦た壊る所に到らず。破費あるいは子女の為にし、あるいは下人僕従に騙し去らる。若し以て病を占えば、多半是れ自己の節制を知らざるを因りて危重に弄り到る。此の課に占到する者は、ただ出家の僧人道士のみ相宜なり。
天時:朱雀發用,天罡指陽,恐不能雨。家宅:支干合乘脫氣,耗費不已之象。仕宦:貴人臨干,官星發用,功名可望,但多耗費之事。求財:水日逢丁,有財可得。婚姻:課名寡宿,占婚不吉。胎產:課傳無陽,妊乃成女,母空兒實,產必易速。疾病:翻胃傷食吐逆之疾,或腎虛膀胱受傷,喜鬼空陷,不藥可愈。出行:水陸二路,俱不甚佳。行人:天罡加孟,尚未起行。兵戰:有名無實,未見其利。
天時を問えば、朱雀発用し、天罡陽位を指す、恐らく雨を下す能わざらん。家宅を問えば、干支相合して皆脱気を乘ず、是れ耗費已まざるの象なり。仕途を問えば、貴人日干上に臨み、官星また発用す、功名望み有り、ただ花銷の事情多きのみ。求財は、水日丁に逢えば、財有りて得べし。婚姻を問えば、課の名は寡宿、婚を占うに吉ならず。胎産を問えば、課伝の裡に陽無く、懐くは女なり;母空にして児実なり、生産必定順利にして快捷ならん。疾病を問えば、是れ翻胃・傷食・嘔吐の一類の病にして、あるいは腎虚にして膀胱傷を受けたるならん、喜ぶべし鬼神空に落ち、薬を喫せずとも能く好けん。出行を問えば、水陆两路、皆甚だ好からず。遠人を問えば、天罡四孟の支に加わる、未だ身を起こさず。用兵を問えば、名有りて実無し、利有るを見ず。
畢法云:晝夜貴加求兩貴,罡塞鬼戶任謀為。指掌賦云:未酉亥為入冥,主心勞而日拙。玉成歌云:水乘火將皆驚恐,勾朱同傳主訟傷。心印賦云:子臨四季虎來並,小口年中災病頻。纂要云:辰加寅為罡塞鬼戶,不論在傳與不在傳,能使眾鬼不敢窺覷。
《畢法賦》に两条:「昼夜貴加われば両貴を求めよ」、昼夜の貴人並び加われば、両処に求托して皆すべからくなり;「罡は鬼戸を塞ぎて任せて謀為せん」、天罡鬼戸を堵せば、尽く手を放ちて事を謀るべし。《指掌賦》に言う:三伝に未・酉・亥を見るを入冥と叫び、心を労し神を費して事越えるほど笨拙を為すを主る。《玉成歌》に言う:水日火将を乘ずれば、処処驚恐し;勾陳朱雀同じく三伝に在れば、官司損傷有るを主る。《心印賦》に言う:子四季の支に臨みてまた白虎と並び列せば、家中の小児此の年災病頻々たらん。《纂要》に言う:辰の寅上に加わるは便ち罡塞鬼戸なり、其の三伝の内に在ると在らざるとを論ぜず、皆能く衆鬼をして窺探するを敢えてせざらしむ。
癸巳日第十二局 干上に寅
課體:遙克,蒿矢,連茹,寡宿。課義:蒿矢空亡,前路嘉祥,寅元午空,失脫先防。
課体は四つあり:遥克;蒿矢;連茹;寡宿。課義に言う:蒿矢の神空亡の裡に落ち、患と為すに足らず、前に往きて走れば反じて一路吉祥なり;ただ日干上の寅は元武を乘じて気を泄り、日支上の午財また空に落つ、丢失走漏の事は先に防ぎ着るを得べし。
解曰:未作蒿矢,卻喜旬空,不足畏也。進而至於前路,則遇申酉生氣,不既嘉祥乎。但干上寅木,乘元脫氣,支上午財,又遇旬空,其失脫之虞,所當預防矣。
詳解:未土は日干を遥克する蒿矢を充当す、喜ぶべし其の正に旬空に落つるを、虚にして力無く、害怕するに及ばず。三伝に順いて前に往きて走れば、便ち申・酉の此の等癸水を生助する気に遇う、豈に一路吉祥ならずや。ただ日干上の寅木は元武を乘じて来りて我が気を泄り、日支上の午財また恰も旬空に逢う、故に走失・漏財の此一類の憂患、当に預め防備すべきなり。
斷曰:蒿矢之卦,與前課相似。空亡剋日,事主多端。大約連茹而進,進則有益,退則無功,縱有齟齬,必當勉力精進。
総断:此れもまた蒿矢の課にして、上の一局と相仿す。空亡の神来りて日干を克す、事情頭緒繁多なり。大抵三伝茅を抜き根を連ねるが如く、一路前に向かい、進めば則ち益有り退けば則ち功無し;縦い中間に些かの抵牾不合有るも、必ず当に勉力して前に推進すべし。
天時:畢宿居未,終必有雨。家宅:妻財空陷,占宅不吉。仕宦:官爻空陷,占官欠吉。婚姻:妻爻空陷,不吉。疾病:腎虛之症,不藥可愈。胎產:胎神落空,恐是虛喜。行人:天罡加仲,尚在中途。兵戰:先凶後吉。
天時を問えば、畢宿未位に居り、終究雨を下さん。家宅を問えば、妻財爻空に落ち、宅を占うに吉ならず。仕途を問えば、官爻空に落ち、官を占うに佳を欠く。婚姻を問えば、妻爻空に落ち、吉ならず。疾病を問えば、是れ腎虚の症にして、薬を喫せずとも能く好けん。胎産を問えば、胎神空に落ち、恐らく是れ空歓喜の一場ならん。遠人を問えば、天罡四仲の支に加わる、なお半路に在り。用兵を問えば、先に凶にして後に吉なり。
畢法云:所謀多拙逢羅網。古鑑:寅將丑時占財,曰:午為妻財,是問妻家覓財,許而未得,以旬空故也。寅為癸息,癸生干申,以生子而得是財,後遭婢僕之患,隨得隨失,空酉與破碎並臨故也。行年酉見戌為六害,白虎與血支相加,恐遭官訟,幾不免刑。幸作三合,終能解散耳,俱驗。邵公占驗:戌加酉占宅曰:晚年寵妾,財物被盜,蓋末傳酉為妾作破碎故也。又行年亥作太常,主有外服。天后乘脫氣,主兒婦因病小產,應在四月後,果皆驗。
《畢法賦》に言う「謀る所多く拙なりは羅網に逢えばなり」、天羅地網に逢えば、謀劃は大半笨拙にして成り難し。《古鑑》に一例を載す:寅を以て月将とし丑時に財を占い、断して曰く:午は妻財にして、此れは妻家に向かいて銭を討ちに行くなり、人は許諾すれども得ること能わず、午の旬空に落つるを以てなり;寅は癸の子息にして、寅は日干寄宮の申を生助す、故に児子を生じたるを因りて此の筆の財を得たり;後また婢僕の患に遭い、銭財得れば得るほど失う、空に落ちたる酉の破碎と並び臨むを縁とする故なり;行年酉に在りて戌を見れば六害を成し、白虎また血支と相い加わり、恐らく官司を喫し、幾ど刑罰を免れざらん、幸いにして三合を結び、終に能く化解せらるるを。後一々応験せり。邵公の另一の占験:戌を酉上に加えて宅を占いて曰く:晩年侍妾を寵愛し、財物却って盗み去らる、末伝の酉が既に妾にしてまた破碎を作すを蓋としてなり;また行年亥上は太常なり、外姓の喪服有るを主る;天后は脱気を乘じ、児媳の病に因りて小産するを主り、四月以後に応ずべし。後皆応験せり。
甲午日第一局 干上に寅
課體:伏吟,自任,元胎。課義:不肯守祿,去臨空谷,馬載虎鬼,末後相逐。
課体は三つあり:伏吟;「自任」は日干自ら其の事を任じ、剛強にして外に仮らず;元胎。課義に言う:日干は現成の禄を守るを肯んぜず、偏えに前に往きて走り、一頭空亡の此の空谷に撞え入る;駅馬また白虎を乘ずる鬼を馱き、末伝の後頭より一路追い来る。
解曰:寅乃甲祿,臨身發用,宜相守而勿失矣。乃舍之而前,投於中傳之巳,則為空陷之鄉。又進而逢末傳之申,既為日鬼,又乘晝虎。因馬而動,災咎難乎免矣。何如守德祿扶身之吉,足以自安耶。
詳解:寅是れ甲日の禄神にして、自身上に臨みて発用す、本より守りて放さざるべし。偏偏之を舍てて前に往きて走り、中伝の巳上に落つ、彼の処正に空亡の陷落する地なり;再び前に進みて末伝の申に碰上す、申既に甲木の鬼にして、昼占また白虎を乘ず。人駅馬に牽動されて妄行すれば、災禍便ち免れ難し。何ぞ扶助自身の徳神禄神を守り、安安穏穏と来たるの吉利に比せんや。
斷曰:自任之卦,格合元胎,有伏而未發,屈而未伸之象。末傳見馬,主靜中有動。但中落空陷,名為折腰。凡百謀為,必遭中阻。金鬼乘虎,名催官符。仕宦甚速,常人不宜。又支脫干氣,乘蛇可畏。然能制官,尚可免禍。惟不利動謀也。
総断:自任の課また元胎の格に合し、潜伏して未だ発せず屈して未だ伸びざるの様子有り。末伝に駅馬を見る、静中に動を帯ぶを主る。但し中伝空亡の裡に落つ、此れを折腰と叫び、凡そ図謀有れば、中途必ず阻碍に遭う。金鬼白虎を乘ず、名づけて催官符と曰う、官を為す人は升遷極めて速く、平常の人は承受する能わず。また日支は日干の気を泄り、上面に螣蛇を乘ず、頗る畏るべし;然れども它は能く官鬼を制すれば、なお禍を免るべし。総じて此の課は主動して図謀するに利あらず。
天時:有風,陰晴不定。家宅:宜靜不宜動。婚姻:夜占可合,亦防中阻。胎產:十月占主私胎,或婢妾孕。功名:四月占吉,餘防有阻,占官主改任。求財:守分自足,妄求有損。疾病:肝家有火,晝占見凶有解。失脫:不出家中,逃亡不遠。出行:不宜,上任者有阻。行人:中途有阻,巳月占即至。爭訟:宜解,不解有凶。兵戰:晝占不利,夜占吉。
天時を問えば、風有り、陰晴定まらず。家宅を問えば、静に宜しく動に宜しからず。婚姻を問えば、夜裡に占えば成合すべし、亦た中途に阻まるるを防ぐを要す。胎産を問えば、十月に占うは私た懐きたる胎を主り、あるいは婢妾の有孕なり。功名を問えば、四月に占うは吉にして、其の余の月份は阻碍有るを防ぐを要す;已に官職有る者は調任改職を主る。求財は、本分を守れば便ち足用なり、妄求すれば反じて損失有り。疾病を問えば、是れ肝経に火有り、昼占は凶象を見ると雖も却って解救有り。失物を問えば、自家を出でず;逃げ走る人も未だ遠からず。出行を問えば、動身に宜しからず、赴任の人は阻碍有らん。遠人を問えば、半路上に阻有り、巳月に到れば便ち到着せん。官司を問えば、和解に宜しく、解せざれば凶有り。用兵を問えば、昼占は利あらず、夜占は吉なり。
畢法云:信任丁馬須言動,旺祿臨身徒妄作,虎臨干鬼凶速速。袖中金云:六甲伏吟,有祿有馬。三傳先刑後沖,破中有合,凶中有吉。禍福倚伏,不可一概而推。神將論:螣蛇生角在寅,勾陳捧印在巳,白虎銜牒在申。
《畢法賦》に三条:「丁馬を信任せば須く動を言うべし」、凡そ遁丁駅馬を見れば、事を断ずるに皆動きに向かいて言うべし;「旺禄身に臨んで徒らに妄作す」、旺禄已に自身に在りて還た妄求すれば、気力を白費す;「虎は干鬼に臨みて凶速々たり」、白虎日干の鬼に臨めば、凶の来ること極めて速し。《袖中金》に言う:六甲日の伏吟課は、禄と馬と皆斉備し、三伝先に相い刑して後に相い冲し、破の裡に合を含み凶の裡に吉を含み、禍福互いに倚伏す、一概に論ずべからず。《神将論》に言う:螣蛇角を生ずるは寅に在り、勾陳印を捧ぐは巳に在り、白虎牒を銜うは申に在り。
甲午日第二局 干上に丑
課體:知一,退茹,三奇。課義:退值生方,進遇空亡,夜逢庚虎,美里成殃。
課体は三つあり:知一;退茹;「三奇」は三伝旬中の奇神を得、奇遇有りて厄を解くべきを主る。課義に言う:後ろに退けば退きて我を生ずる方位に到るべく、前に進めば却って空亡に撞え当たる;ただ夜裡に占うの時子の中に庚金を遁出して白虎を帯び、好端端の局面の裡に禍殃を生ぜん。
解曰:寅臨卯上,進則遇辰,為空亡之地。退而歷丑至子,乃木之生方也。生我發用,又中傳長生。末傳財神三合,可不謂美乎。但夜占初傳子,旬遁為庚鬼而乘白虎,暗中剋日,反生災患耳。
詳解:寅は卯上に加わり、若し前に進めば便ち辰に碰上す、彼れ是れ空亡の地なり;若し退回り来れば、丑を経て子に至る、子正に甲木の長生して気を受くるの方位なり。我を生ずる子水発用を作し、中伝また長生にして、末伝還た財神と三合を合成す、此れ美満と算せずんばあらず。ただ夜裡に占うの時初伝の子は、本旬に於て庚金を遁出し、甲木の鬼と成り、また白虎を乘じ、暗裡に日干を克傷す、美事反じて災患を生ぜん。
斷曰:知一之卦,交車六害,主恩中有害,合中有離。三傳亦名潤下,生干克支,恐子孫不利,凡事宜退不宜進。三奇生干發用,與干神上下六合。晝占吉,夜占惟利仕宦,餘占凶。
総断:知一の課は、干支交車して相い害す、恩情の裡に損害を帯び聚合の裡に離散を蔵するを主る。三伝水局また潤下と叫び、日干を生じて日支を克す、恐らく子孫に対して利あらざらん;凡事退くに宜しく進むに宜しからず。三奇の神日干を生じて発用し、また日干上の神と上下六合す。昼占は是れ吉なり;夜占は則ちただ官を為す人に利有り、其の余の各項皆凶なり。
天時:雨澤沾足。家宅:防爭鬥口舌,及奴婢奸私,宜遷改。婚姻:不宜。胎產:安。功名:士有奇遇,或得人暗助,或祖父襲蔭。求財:遲得。疾病:夜占極凶,喜奇神可解。失脫:尋得。出行:宜赴官,餘不利。行人:先有信至。爭訟:不負。兵戰:未得利。墳葬:恐是舊坑,朝山亦空,不吉。
天時を問えば、雨水の下ること甚だ充足す。家宅を問えば、争闘口角および奴婢の私通するの事を防ぐを要し、遷居改築するに宜し。婚姻を問えば、宜しからず。胎産を問えば、平安なり。功名を問えば、読書人に意外の機遇有り、あるいは人の暗中相助を得、あるいは祖上の蔭封に靠る。求財は、遅些して後方に得べし。疾病を問えば、夜裡に占う極めて凶なり、好きかな奇神有りて化解すべきなり。失物を問えば、尋ね得て回るべし。出行を問えば、赴任して官を為すに宜しく、其の余の事は利あらず。遠人を問えば、先に書信の到来有らん。官司を問えば、負けざらん。用兵を問えば、什麼の便宜を得ず。墳葬を問えば、恐らく是れ旧の墓坑にして、朝山また空に落ち、吉ならず。
畢法云:虎乘遁鬼殃非淺,六陽數足須公用。課經云:傳生干克支,占人旺而無正屋可居,為人旺棄宅格。指南:壬午年七月,客來坐定未言,袖占之曰:貴人臨身,必科第中人,非田姓即王姓。貴被干克,歲破發用,課傳退茹,必有獲罪朝廷之事。喜初中後陰為恩澤,無大咎也。果荊州知府王姓,甲戌進土,以失城守逮問,後得脫免。
《畢法賦》に两条:「虎遁鬼を乘ずれば殃浅からず」、白虎遁鬼を乘ずれば、禍殃軽からず;「六陽の数足れば須く公用すべし」、六陽の数斉備せば、公家の事を弁ずるに宜し。《課経》に言う:三伝日干を生じて日支を克すれば、占う者本人は興旺なれど正房居る可き無きを主る、此れを人旺棄宅格と叫ぶ。《六壬指南》に一例を載す:壬午年七月、来客坐り定まりて未だ口を開かず、便ち袖中に掐指して課を起こし、断して曰く:貴人身に臨めば、此の人必ず科挙の出身にして、田に姓せざれば便ち王に姓せん;貴人日干に克され、歳破また発用し、課伝還た是れ退茹、必定朝廷に罪を獲るの事有らん;喜ぶべし初中末三伝の陰神皆是れ恩沢、大禍有る能わざらん。後果然是れ荊州知府の王に姓する者、甲戌科の進士、城池を失守するを因りて逮捕され問罪せられ、最終に脱して禍を免るるを得たり。
甲午日第三局 干上に子
課體:涉害,間傳,斬關,勵德。課義:夜子晝申,總是凶神,六陽數足,革故鼎新。
課体は四つあり:渉害;間伝;斬関;励徳。課義に言う:夜裡に占えば子を怕れ昼に占えば申を怕れ、両者皆是れ凶神なり;四課三伝全く六箇の陽位上に落つ、六陽数足と叫ぶ;課気夜位より昼位に伝向す、是れ旧を棄て新を図るの象なり。
解曰:子以遁鬼,乘白虎臨干。申以日鬼,乘白虎入傳。夜占則畏子,晝占則畏申,總以白虎凶將故也。四課三傳,皆居六陽之位,為六陽數足。凡占最宜公干,不利私謀。自夜傳出於晝,為由暗而明,革故鼎新之象也。
詳解:子の中に庚金を遁出して甲木の鬼を作し、白虎を乘じて日干上に臨む;申は本身便ち甲木の鬼にして、も白虎を乘じて三伝に進入す。故に夜裡に占えば怕るる所は子にして、昼に占えば怕るる所は申なり、根を帰り底を帰りて皆其の白虎の此の凶将を乘ずるを因りてなり。四課三伝皆六箇の陽位上に落つ、此れを六陽数足と叫ぶ。凡そ此の課を占うに、最も公家の事を弁ずるに宜しく、私下の謀算に利あらず。課気夜間の位次より白昼の位次に伝わるは、暗より明に転じ旧を棄て新を図るの象なり。
斷曰:涉害之卦,主先難後易。三傳間退,兼被初傳戌財引入中末鬼脫。名悖戾之格,亦名倒拔蛇,凡事艱辛。生氣坐干,奇神坐日,最能轉禍為祥。末助初財,亦有旁人協助。貴臨卯酉,顯者有喜,陰小有災。
総断:渉害の課は先に難にして後に易きを主る。三伝位を隔てて後退し、また初伝の戌財に引き進められて中末両伝の鬼と脱気との中に入る、此れを悖戻の格と叫び、亦た倒抜蛇と叫ぶ、凡事皆是れ艱辛なり。所幸は生気日干上に坐し奇神もまた日上に坐す、最も能く禍を転じて祥と為す。末伝初伝の財を幇扶す、亦た旁人の中より協力する有るを主る。貴人卯酉の位に臨めば、顕貴の人は喜有り、婦女小孩は却って災有り。
天時:先雨後晴。家宅:主虛耗,丑加卯,夜乘天空,主門戶動土,身宅不安,宜謝土神。婚姻:不正。胎產:胎安,產不利。功名:主以財得爵,大位升遷,下位被斥。求財:得之闇昧,不可告人,防因財致悔,為商折本稽程。疾病:得之房孟,甚險,有解。失脫:或婦人,或小兒所盜。出行:赴官吉,防耗脫。行人:將至。爭訟:不利見官,宜和解。兵戰:忌用。
天時を問えば、先に雨を下して後に晴に転ず。家宅を問えば、虚耗を主る;丑は卯上に加わり、夜裡また天空を乘ず、門戸方位の土を動かすを主り、人と宅と皆安からず、当に土神を祭謝すべし。婚姻を問えば、来路正ならず。胎産を問えば、胎気安穏なれど、分娩は却って利あらず。功名を問えば、銭財に靠りて爵位を得るを主り、高位に居る者は升遷し下位に居る者は斥退せられん。求財は、得るの路数暧昧にして、人に対して言うべからず、還た財に因りて悔を生ずるを防ぐを要す;商を経営する者は本を虧きまた行程を耽誤せん。疾病を問えば、是れ房事度を過ごして得たるなり、甚だ凶険なれど、解救有り。失物を問えば、婦人の盗むにあらざれば便ち小孩の拿りたるなり。出行を問えば、赴任して官を為すに往くは吉利にして、但し耗損失落を防ぐを要す。遠人を問えば、将に到らんとす。官司を問えば、官に見ゆるに利あらず、和解に宜し。用兵を問えば、用うるを忌む。
畢法云:六陽數足須公用,支墳財墓旅程稽;虎臨干鬼凶速速,后合占婚豈用媒。指掌賦云:戌申午曰悖戾,有追悔之心。蓋戌午火局中間一申,一申反成克象矣,故曰悖戾。神將論云:元武在戌曰遭囚,與財星並,主亡失稽滯,少成多敗。
《畢法賦》に四条:「六陽の数足れば須く公用すべし」、六陽斉備せば公事を弁ずるに宜し;「支は墳を作し財は墓に入れば旅程稽まる」、日支墳を作し財爻墓に入れば、門外に出で在れば耽擱を要す;「虎は干鬼に臨みて凶速々たり」、白虎日干の鬼に臨めば、凶の来ること極めて速し;「后合に婚を占うに豈に媒を用いんや」、天后六合同じく現れれば、婚を占うに必ずしも媒人を用いるを要せず。《指掌賦》に言う:三伝に戌・申・午を見るを悖戻と叫び、追悔の心を懐くを主る。戌午本より寅と合して火局を成すべきに、中間偏偏一箇の申を夾み進め、この申反じて克象を成せり、故に悖戻と曰う。《神将論》に言う:元武の戌上に在るを遭囚と叫び、若し再び財星と並び列せば、財物亡失・事情拖延を主り、成るは少なく敗るるは多し。
甲午日第四局 干上に亥
課體:遙克,蒿矢,元胎。課義:申為矢箭,射中非善,馬載馬鬼,晝難脫患。
本局の「課体」は「遥克」なり——四課の上下に直接の克戦無く、ただ遥々相い克する神を取りて発用す;其の中課上神より反じて来りて日干を克する一類を「蒿矢」と叫び、比すれば蒿杆の作る箭の射来るが如く、力道なお軽し。また四孟の神相い加わるを因り、兼ねて「元胎」を成す、事情多く頭より新たに起こる。「課義」は一局の吉凶を概括する四言の韻語にして、此の処に言うは:発用の申金便ち那の支の射来る箭にして、它に射中られれば決して好事にあらず;申金既に甲日の駅馬にして、また甲木を克伐する官鬼なり、等しく快馬凶鬼を馱きて疾馳して至る、昼に占問する最も禍を脱れ難し。
解曰:蒿矢本無力,得申金發用,便為矢有金鏃。若被射中,非吉祥之事。況申金又為日鬼,而兼驛馬,鬼則患深,馬則動速。夜占猶可,晝占白虎乘之,其凶更甚。雖有善避者,豈能脫然免於患耶。
詳解:蒿矢の一課本来力量輕微なるも、此の一局は却って申金に由りて発用す、等しく蒿箭に金属の箭鏃を装上す、一旦射中られれば好結果有る能わざらん。何況や申金は甲日に対して既に官鬼にして、また「駅馬」(奔走遠行を主る神)を兼ぬ:是れ鬼なれば則ち病患深重にして、是れ馬なれば則ち来勢迅疾なり。夜裡に課を起こせば天将なお緩にして、還た勉めて応付する能くす;昼に課を起こせば、申上に乘ずるは疾病喪亡を主る「白虎」にして、凶険便ち加倍す。此の地步に到れば、縦い最も善く吉に趨り凶を避くる者も、全身を以て退くる能わざらんや。
斷曰:蒿矢之卦,禍福俱輕。然合病胎之格,憂疑莫決。虎臨干鬼發用,至為凶險。幸是折腰,吉凶皆半途消散,求官者反嫌其空陷也。若四季占,亥水無氣,卻喜申鬼生亥,乃不幸中之幸。否則虛心坐待,長生在干,亦可竊金育日也。
総断:蒿矢の此一類の課は、禍も福も、分量皆重からず。但し本局また「病胎」の格に合し、心中疑慮重々として、事情遲遲として定まらず。白虎克日の申金官鬼上に騎りて発用す、最も是れ凶険なり。所幸是れ三伝中途に折腰し、気脈半路に断へ、吉と凶と皆之に随いて消散す、ただ功名を求取する人は反じて其の空に落つるを嫌う。若し辰戌丑未の四季月に占得れば、亥水令を失い気無く、却って喜ぶべし申金官鬼転じて亥水を生ず、不幸の中の万幸と算す。否れば則ち当に虚心して静候すべし:甲木の長生亥水正に日干の頭上に臨む、亦能く暗に申金の気を借りて日主を培育せん。
天時:雨後生寒,日孟出而不出,大風之象。家宅:卯加午為閉口,主有喑者。虎乘申,主家有病人未愈。宅上朱勾,主有文書勾連之事,宜慎。婚姻:雖見和合,有阻;胎產:安吉,防生啞兒。功名:巳年月大吉,合催官捧印,化龍之兆。求財:驚患多而獲利細。疾病:主咽喉症,巳酉丑月占,為膿血之災。失脫:元武臨貴,勾陳落空,不能捕獲。出行:出必旋返。行人:中路有阻。爭訟:利主不利客,托貴無力。兵戰:宜慎。
天時を問えば、雨の後寒に転じ、日頭出でんと欲して出でず、是れ大風を起こすの徴象なり。家宅を問えば、卯木の午火の上に加わるは「閉口」の格を構成し、家中恐らく言語する能わざる唖人有らん;白虎申を乘じ、家裡の病人久久愈えざるを主る;宅上また朱雀・勾陳の両将を見る、文書契券の牽連する事有るを主り、須く格外小心すべし。婚姻を問えば、和合を見ると雖も、中間なお阻橈有り。胎産を問えば、母子平安なれど、ただ唖児を生み下すを防ぐべし。功名を問えば、巳年巳月に逢えば大吉にして、正に「催官捧印」の格に合し、是れ鯉魚の竜に化するの好兆頭なり。求財を問えば、虚驚禍患多くして入手の利極めて薄し。疾病を問えば、咽喉一路の病症を主り、若し巳・酉・丑の三箇の金月に占得れば、化膿出血の災に転成せん。失物を問えば、盗失を主る元武貴人の頭上に騎り、捕獲を主る勾陳また空亡に落つ、追回する能わず。出行を問えば、一出でずれば便ち折返すを得ん。行人を問えば、中途に阻まる。争訟を問えば、先に難を発する原告に利有り、訴に応ずる被告に利あらず、貴人に托請して説項するも得力ならず。用兵を問えば、務めて須く謹慎すべし。
畢法云:賓主不投刑在上,閉口卦體兩般推。課經云:亥加寅,夜將太常,乘日之長生,來人必占婚姻,或有恩賜服食等事。神將論云:太沖乘勾空為沙門,用日主其僧多不潔少實。又天后加申,甲日為湖池。
《畢法賦》に言う:賓主両々相い投投ぜざるは、相い刑する神上位に居るを因りてなり;「閉口」の此の類の課体に遇えば、須く両種の情形に分かちて推斷すべし。《課経》に言う:亥の寅に加わる、夜間の天将是れ衣食宴享を主る「太常」にして、また甲日の長生亥水を乘ず、来人必定婚姻を問い、あるいは賞賜を蒙受し衣食を饋送する一類の事有らん。《神将論》に言う:太冲卯木勾陳を乘じて空に落つるは、出家の沙門を象徴し;此に據りて発用して日干に応ずれば、指す所の僧人多くは不清浄にして実徳少からん。また言う天后申位に加臨するは、甲日に於て湖泊池沼を代表す。
甲午日第五局 干上に戌
課體:重審,炎上,斬關,狡童。課義:人衰宅旺,他忤我向,訟宜順他,病虛脫喪。
本局の「課体」は「重審」を為す——四課の中下神上神を克し、它を取りて発用す、事情内部より生起し、須く再三審察すべし。三伝寅午戌会して火局を成す、故にまた「炎上」と名づく;河魁戌土日干に加わりて発用す、是れを「斬関」と為し、関を越えて奔走するを主る;六合と天后と同じく課伝に入れば則ち「狡童」と名づき、男女の事正ならざるを主る。課義に言うは:日干の主る所の人の一方衰弱し、日支の主る所の宅の一方興旺す;対方は処処我に忤逆し、我は反じて往きて彼に迎合す。若し官司を打たば、己が意を委屈して対方に順従するに宜し;若し疾病を問わば、則ち元気外に泄れ虚脱損耗の象なり。
解曰:三傳火局,脫干比支,是為人衰宅旺也。以彼此言之,他來脫我,我反生他,豈非他懷相損之意,我致相向之情乎。訟而得此,應在支之受生,為屈意而順彼。病而得此,應在干之被脫,為虛弱而可虞矣。
詳解:三伝会して火局を成し、火是れ甲木の生ずる所にして、等しく日干の元気を泄り尽くし、却又た日支午火と同類にして相助す、故に人の一方衰え宅の一方旺なりと言う。彼我に就きて論ずれば、対方来りて我を泄耗し、我は却って反じて彼を生助す、豈に正に彼の我を損ぜんと存する心、我倒に送り上げて迎合するの情を致すにあらずや。官司を打ちて此の一局に占到せば、日支の生を受くるの一頭に応験し、ただ心意を委屈して対方に順従し往く能くす;疾病を占いて它に遇上れば、日干の泄さるるの一頭に応験し、元気虚弱にして、甚だ憂慮すべきなり。
斷曰:重審之卦,局合炎上。事多不順,明中有暗,循理則吉,犯上則凶。三傳四課,不出寅午戌三方,迴環無端,主凡事孟成不成,孟結不結。人益我損,虛耗無窮。況狡童有不正之嫌,斬關非安居之象,可不慎哉。
総断:重審の課また合して炎上の火局を成す、事を弁ずるに多く窒碍有り、明処の底下に暗処を蔵し、理に依りて行えば則ち吉にして、下を以て上を犯せば便ち凶なり。四課三伝翻り覆りて寅・午・戌の三箇の方位を出でず、首尾相い銜えて頭緒無く、凡事成さんと欲して成らず了結せんと欲して断え清まらざるを主る。対方は益を得て我方は損を受け、虚耗尽頭無し。何況や「狡童」の名本より行為正ならざるの嫌疑を帯び、「斬関」の象もまた決して安居して分を守るの様子にあらず、怎んぞ倍加して小心せざるを得んや。
天時:時旱得雨,兼有風雷。家宅:人口衰弱,防奴婢逃走。婚姻:不用。胎產:難產,母強子弱。功名:有祿之官,主非正印。求財:宜索債負,不宜商販;主為治宅多費,或為人所脫耗。疾病:主虛損,或火上炎。失脫:或因家中喜事,或繫奴婢奸私。出行:利避難奔逃,餘防耗失。行人:午丙日來。爭訟:有解。兵戰:利私度關隘,宜息兵解和。墳墓:丙龍坤向則吉,可以發丁。
天時を問えば、久旱の際に雨を得る能くし、還た風雷を夾帯す。家宅を問えば、家中の人丁衰弱し、僕婢の逃走するを提防するを要す。婚姻を問えば、此の門の親事議るに及ばず。胎産を問えば、難産にして、母親強壮にして胎児孱弱なり。功名を問えば、俸禄有るの実職と雖も、正印堂官にあらず。求財は、旧欠を追討するに宜しく、商を経営し販運するに宜しからず;また房屋を修治するに為めて耗費甚だ多く、あるいは人に中より侵吞せらるるを主る。疾病を問えば、元気虧損を主り、あるいは虚火の上炎するの症なり。失物を問えば、あるいは家中の喜事を弁ずるを因りて遺失し、あるいは僕婢の私通の窃む所なり。出行を問えば、ただ難を避け逃亡するに利有り、其の余の情形皆破耗損失を防ぐを要す。行人を問えば、午日あるいは丙日に逢いて家に到る。争訟を問えば、調解して了結する能くす。用兵を問えば、暗に関隘を偷渡するに利有り、最も好く兵を罷め和を講ず。墳墓を問えば、丙山の竜を立て坤方の向に朝せば吉と為り、丁を旺せしめ口を添うべし。
畢法云:權攝不正祿臨支,后合占婚豈用媒;初遭夾克不由己,支墳財墓旅程稽。三車一覽云:三傳全脫,反生起干上財神,是為取還魂債。又於加支,求宅必得。但被支脫,雖目下強得其屋,後無益也。
《畢法賦》に言う:禄神日支の上に落つれば、官に居る者多く是れ代理して事を署し名分正ならず;天后と六合と相合して来りて婚姻を占えば、男女早已私に許し合い、何ぞ還た媒人を用いるに及ばんや;初伝前後に夾まれて克を受け、事自己に由りて作主するを得ず;日支墳に坐し財神墓に入れば、旅途の行程必然滯留せん。《三車一覧》に言う:三伝全是れ泄耗の神にして、却って反じて日干上の財神を生起す、此れを「取還魂債」と作す、等しく死銭の復活す。また言う日干日支の上に加われば、房産を謀求して必定手に到るべし;但し既に日支に泄耗せられ、眼下即ち勉めてあの所の屋子を得ると雖も、日後にも実益無し。
甲午日第六局 干上に酉
課體:元首,四絕。課義:元財在中,水生坐空,丁神作鬼,凶動重逢。
本局の「課体」は「元首」を為す——四課の中ただ一処上神下神を克し、它を取りて発用す、端緒分明にして、事情多く男子より先行して発動す;課伝また俱に絶地に臨む、故に兼ねて「四絶」の名を得たり。課義に言うは:盗失を主る元武と日干の財神辰土と同じく中伝に在り、銭財已に保全し難し;末伝亥水本より是れ甲木の長生にして、却って空亡の水墓に落ち進み、生機力を使う能わず;発用の酉金既に甲を克する官鬼にして、また旬中の丁干を遁出す、丁性好く動き、是れに於て凶象と動象と重々に相逢う。
解曰:辰為日財,今元武並臨中傳之辰,又屬旬空,豈無耗失。末傳長生,又投空墓,何能為益哉。惟存酉鬼乘丁神,而臨日發用,鬼足致凶。丁又善動,日上初傳,重重相遇,可勿畏哉。
詳解:辰土是れ甲日の財神にして、如今盗竊を主る元武正に中伝の辰土と同宮なり、辰また恰好旬空の裡に落つ、銭財哪ぞ散失せざるを得んや。末伝亥水本より是れ甲木の長生にして、偏えにまた空亡の水墓の中に投げ進み、生気全く埋め住められ、還た什麼の益処有る能わんや。余る所ただ酉金官鬼の丁神を乘じ、日干の頭上に臨みて発用する有るのみ:是れ鬼なれば便ち足りて凶を招き、是れ丁なれば便ち格外に動きを好み、日干の上と初伝と一層に套なりて一層に撞え合う、怎んぞ畏懼せざる能わんや。
斷曰:元首之卦,事由男子,利於先舉。日坐墓上,切勿冒昧投入,必遭蒙蔽。官鬼乘丁發用,支上丑土助克。若非仕宦,必有家鬼弄家人。辰酉六合,三傳自刑,卒難稱意。
総断:元首の課は、事男子より発動し、先に手を動かすの一方便宜を占む。但し日干墓神の上に坐す、切に貿然として投入すべからず、一投すれば必ず蒙蔽せられん。官鬼丁神を乘じて発用し、日支上の丑土又来りて它を助けて日干を克伐す;占う者若し官職有るの人にあらざれば、家裡必定家鬼の祟を為して家人を擾乱するを鬧さん。辰と酉と結して六合を成すと雖も、三伝却又た自ら相い刑害し、終に称心满意し難し。
天時:雖陰不能成雨。家宅:宅吉,宜發貴,然防有災。婚姻:難成易破。胎產:酉臨鬼戶,防鬼胎,占產立下。功名:可得,主有改變或暗害。求財:防生災禍,到底成空。疾病:大凶,謂酉鬼獨發,申在墓外,又為鬼呼也。失脫:難尋。出行:不利,亦不果。行人:丁神獨發,人宅即到。爭訟:先發者勝,終解。兵戰:宜慎。
天時を問えば、天色陰ると雖も、却って雨を下して成らず。家宅を問えば、宅基本より吉にして、貴人を出ずる能くし、然れどもなお災禍を防ぐを要す。婚姻を問えば、成ること艱難にして散ずること容易し。胎産を問えば、酉金鬼戸の位に臨めば、須く虚胎鬼胎を懐くを防ぐべし;若し已に盆に臨みて来りて問わば、当下即ち分娩すべし。功名を問えば、官職手に到るべし、但し中途に変動有るか、あるいは人の暗算に遭わん。求財は、須く財に因りて禍を生ずるを防ぐべし、頭に到り尾に到りて終に一場の空に帰せん。疾病を問えば、大凶なり:酉金官鬼独自発用し、申金また墓外に停まり、等しく外鬼の門口に在りて病人を呼喚す。失物を問えば、尋ね回り難し。出行を問えば、吉利ならざるのみならず、実際にも亦た走り成らず。行人を問えば、丁神独自発動し、行人宅に到れば立刻就到せん。争訟を問えば、先に手を動かして告発するの一方勝を得、最終仍お和解を以て収場す。用兵を問えば、務めて須く謹慎すべし。
畢法云:眾鬼雖彰全不畏。不行傳者考初時。課經云:雀作日鬼加干,為雀鬼格。又干支互克上神,為真解離卦。指掌賦云:日辰加臨卯酉,離者合而合者離。精蘊:丑將占行人,天盤寅為行年貴人,逆轉到地盤寅位,從卯門上過,卯上見戌,戌中辛克日及行年。而寅上又被酉克,當以不歸斷之。
《畢法賦》に言う:衆鬼顕露すと雖も、ただ日干別に救神有れば全然畏懼するに及ばず;三伝若し流通して行進せざれば、則ち回頭して初伝と占時とを考究すべし。《課経》に言う:朱雀日干の官鬼を充当して日干に加臨するは、「雀鬼格」と叫び、文書口舌の禍を招くを主る;日干と日支と各自対方の上神を克伐するは、真正の「解離」の卦にして、離散を主る。《指掌賦》に言う:日辰卯・酉の此の两道の門戸に加臨するは、本より離るべきは反じて合し本より合すべきは反じて離る。《六壬精蘊》に例を挙げて言う:丑将を用いて行人を占えば、天盤の寅是れ占者行年上の貴人にして、逆らいて地盤寅位に転じ到る、須く卯の此の道の門上より経過し、而るに卯上に戌を見、戌の中に蔵する辛金既に日干を克しまた行年を克す;而して寅上また酉金に克され、因りて行人回らざらんと断定す。
