戊子日第八局 干上に戌
課體:重審,鑄印,斬關。課義:傳課循環,往赴財鄉,干祿尤吉,鬼助生方。
課体是れ重審、兼ねて「鋳印」と「斬関」の両格。課義に言う:三伝と四課とは首尾相銜きて而して循環を成す;日干は前去して財郷に財を取り;日干の禄神は尤其吉利;官鬼に連なりても亦頭を回して幇助し我を生ずる那の一方。
解曰:三傳巳戌卯,不離四課,是傳課循環也。巳祿為戊之本位,臨干支上,取子之財,非往赴財鄉而何。巳祿發用,若占吉事,定然成就。卯為日鬼,而生巳火,則鬼反來助我生方矣。戊以子為財,取之可也。然戊藏於巳,而巳火則受子之克,是又變而為亂首矣。財之爭奪,皆起乎此。取舍與受之間,亦不可不慎之也。德祿生氣入傳,有官人最喜末助初生。
三伝是れ巳・戌・卯、皆四課の外に出でず、此れ就ち是れ伝と課との循環。巳は既に是れ戊土の寄宮の本位、又是れ禄神、日干・日支の上に加臨し而して去りて子水の財を取る、此れ正に是れ財郷に前往せずして何ぞ。巳禄は発用を充当し、若し吉事を占えば、一定に成就せん。卯是れ戊日の官鬼、却って反って来りて巳火を生ず、ここにおいて官鬼は倒れて来りて我を生ずるの一方を幇助す。戊は子水を以て財と為し、去りて取るは本来妨げ無し;然而戊は巳に寄り、而して巳火また子水の剋を受く、此れ就ち一変して而して「乱首」と成れり。銭財を争奪する事皆此に由りて起こる、故に取と舎・給と受との間に在りて、亦必ずしも謹慎せざる可からず。日徳・日禄と生気と一同に伝に入る、官を做る人は最も末伝の幇助して初伝の来りて日干を生ずるを喜ぶ。
斷曰:鑄印乘軒之課,又名德慶。蓋巳為德神,加子發用,為德慶課。善莫大於德,德能利物濟人,轉禍為福。
総断:此れ是れ「鋳印乘軒」課、又の名は「徳慶」。巳是れ日徳の神、子の上に加わり而して発用するを以て、故に徳慶課と成る。善は徳より大いなる無し、徳は能く万物を利益し他人を周済し、以て禍を転じて福と為す可し。
天時;求晴得晴,求雨得雨,冬占有雪。家宅:諸事和同,家有善氣。功名:大吉。求財:如意。謁貴可以倚仗。婚姻:雖陰不備,女子卻好。胎產:男喜,主生貴子。求謀:諸事皆吉。疾病:夜占脾病,初病不妨,久病難治。出行:得意遨遊,萬里前程。行人:干臨支上,必然到門。失脫:不遠。兵戰:奏凱旋師。
天時:晴を求めれば便ち晴、雨を求めれば便ち雨、冬天に占えば則ち雪有り。家宅:諸事和睦して一致し、家中に一団の善気有り。功名:大いに吉。求財:心に称い意に如わん。謁貴:以て貴人を倚仗すべし。婚姻:雖も陰課斉備せずとも、女方は却って是れ好し。胎産:男を得るの喜、貴子を生むを主る。求謀:諸事皆吉。疾病:夜裡に占うは是れ脾上の病、初病は碍げる事無く、久病は治し難し。出行:興を尽くして遨遊し、前程は万里。行人:日干は日支の上に臨み、必定家門に回到せん。失脱:丢すは遠からず。兵戦:凱歌を奏でて班師して回る。
畢法云:權攝不正祿臨支,傳墓入墓分憎愛。占驗:卯年二月亥將加午,占復巡按,並吏書缺,曰:鑄印乘軒,日祿臨支,末傳太歲作官,定有差遣,代天巡狩。四墓加生,有已廢復興之象。其不復吏書者,以四課不全,故占二得一也。
《畢法賦》に言う:「権摂正しからず禄は支に臨む」、禄神は日支に落ち、人に代わりて事を摂り名分正しからざるが如同;「伝墓し墓に入るは憎愛を分かつ」、三伝は墓を見而して又墓に入る、其の間憎有り愛有り、須く分別して看待すべし。附する所の占験:卯年二月に亥将を用いて午に加え、能く再び巡按に任じ并びて吏部中書の空缺を兼補するや否やを占う、断じて説く:課は鋳印乘軒を成し、日禄は日支に臨み、末伝の太歳また官星を充当す、一定に差遣有り、天子に代わりて四方を巡視せん;四墓は生地の上に加わる、已に廃弃して而して重新に起用するの象有り。吏部中書那の個の缺は補し成らざるに至りては、是れ四課全からざるを以て、故に两件を占して只だ一件を成す。
戊子日第九局 干上に酉
課體:元首,潤下。課義:夜雀從魁,禽類生財,斗博大獲,卜宅興災。
「潤下」、指すは三伝の申子辰が三合して水局を成す、水性は潤下。課義に言う:夜裡に占えば、別名「従魁」の酉上は朱雀に乘る、朱雀は禽鳥に属し、是れ禽類の財を生出し来る;拿りて去りて禽を闘わすの賭博を占えば以て大いに斬獲有る可し;可是し用いて家宅を卜問すれば、則ち要して災禍を興起せん。
解曰:酉為從魁,夜占乘朱雀而生干之子,是禽類生財也。若斗禽相博,可以大獲。宅被辰墓所克,其興災禍也宜矣。干上巳酉丑,會成金局,支上申子辰,會成水局。金生水,是人生宅也。金洩戊之氣以生支,必因改造房屋,以致虛耗而人受困者。蓋三傳之財雖旺,恐所得不足以償所失也。
酉の別名は「従魁」、夜裡に占えばそれは朱雀に乘り而して日干上の子水を生ず、此れ就ち是れ禽鳥の一類が財を生出し来る。若し拿りて去りて闘鶏・禽を走らすの賭博を占えば、以て大いに獲る所有らん。可是し住宅は辰土の墓神に剋せられ、災禍を興起するも亦是れ当に然るべし。日干上の巳・酉・丑は会して金局を成し、日支上の申・子・辰は会して水局を成し、金は去りて水を生ず、就ち是れ人が宅を生ずる在り。金は戊土の気を泄して去りて日支を生ず、必ず因りて房屋を改造して而して虚耗を弄し得て人も亦困を受く。三伝の財雖も旺なるも、只怕所得は所失に抵え上らず。
斷曰:三合水局,有財有喜,凡事皆一團和氣。但恐財多,反不美耳。又支上見辰,干上見酉,皆為自刑。正所謂合中犯煞蜜中砒也。
総断:三合の水局、財有り亦喜有り、凡事皆是れ一団和気。只怕財太も多ければ、反って美ならず。又日支上は辰を見日干上は酉を見、皆自刑に属す、正に是れ所謂相合の中に凶煞を犯し蜜裡に砒を下す。
天時:陰晴相半。家宅:妻妾不和,婢僕有口舌。功名:甲乙遁於申酉之上,金能克木,財雖旺不能生官。求財:義利上要分明。謁貴:見貴可以得財。婚姻:不吉。胎產:女孕易產。求謀:可以覓利。疾病:勿藥有喜,但恐飲食翻覆。出行:水路防失脫。行人:心雖懶歸,身已到家。逃盜:可獲。兵戰:外雖議和,終被侵凌。墳葬:穴中防有水。
天時:半陰半晴。家宅:妻妾は和せず、婢女・僕人の間に口舌有り。功名:甲・乙木は申・酉の上に遁す、金は能く木を剋し、財雖も旺なれど却って官を生出し得ず。求財:道義と利益との間に於いて須く分弁して清楚すべし。謁貴:貴人を見れば以て財を得べし。婚姻:不吉。胎産:懐くは是れ女孩、生産は容易。求謀:以て利益を謀取すべし。疾病:薬を喫せずとも亦会して好さん、只怕飲食上に反覆して定まらず。出行:水路を走るは須く失窃を防ぐべし。行人:心里雖も懶く帰らんとすとも、人は却って已に家に到れり。逃盗:以て拿獲すべし。兵戦:表面上は和を議すも、最終は還って侵凌せらる。墳葬:穴中は須く水有るを防ぐべし。
畢法云:干墓並關人宅廢。秘要云:辰加子上,晝夜皆乘元武,夫婦不能一心,亦防蕩泆。纂義云:金局月占此,非逃亡,即有失脫。袖中金云:申子辰局,主淹留屈伏,亦主叢雜。
《畢法賦》に言う:「干墓并び関に逢えば人宅廃す」、日干は墓に入りまた関格に逢えば、人と宅と皆敗落せんと要す。《秘要》に言う:辰は子の上に加われば、昼夜を論ぜず皆元武に乘る、夫妻は能く一条の心を成さざるを主り、亦須く淫蕩・放縦を防ぐべし。《纂義》に言う:金局の月份に此の一課を占到せば、是れ人の逃亡有るに非ざれば、便ち是れ東西の丟失有り。《袖中金》に言う:申子辰は会して一局を成し、淹滞・停留し委屈して制を受くるを主り、亦事の紛雑を主る。
戊子日第十局 干上に申
課體:蒿失,三交。課義:初遙傳空,凡占力輕,宅中失耗,休倚貴庭。解曰:蒿矢發用,既無力矣,官星又臨空午,末傳復乘敗氣,為力愈微也。卯刑子而脫支,宅中失耗尤多。二貴入獄,凡事豈可倚仗乎。凡四仲日占,四仲加支,仲神發用,將乘陰合,為三交課。是謂四正四平,互刑互破,無孟可隱,無季可奔。六陽日為交羅,六陰日為交祿。若年命乘吉,日用旺相,即為高蓋乘軒,占者大吉,不論三交。
「課体」是れ一局の課式の所属する格局の名目、本局は定めて「蒿矢」と「三交」;「課義」是れ全局の吉凶を概括する四言の韻語、此の局に説く:初伝は遥かの処より伝わり来りて又空亡に落進す、凡そ何事を占うも力量皆軽く、家宅の中は失窃・耗散し、必ずしも貴人の門庭を倚靠するを要せず。解説:蒿草を杆と作すの箭は射出去れば本就綿軟、初伝は此の象を以て発動す、已に力を使い上らず;功名を主る官星また旬空の午位に落ち、末伝再び衰敗の気に乘り、力量更に微弱。卯木は日支の子水を刑剋しまた其の気を泄す、故に宅中の失窃・耗散尤も多し。昼夜の両位の貴人皆囚獄の地に陥り、凡事還って誰を倚仗せんや。凡そ子午卯酉の四仲日に課を占う、天盘の四仲の神は日支に加臨し、仲神に由りて「初伝」(「三伝」中最も先に発動する一伝)を発出し、天将は太陰・六合に乘れば、便ち是れ「三交課」。此の課は四面端正にして斉平、彼此互いに刑し互いに破し、既に寅申巳亥の四孟の位の以て身を蔵む可き無く、亦辰戌丑未の四季の位の以て奔投す可き無し。六個の陽日に遇上すれば「交羅」と称し、六個の陰日に遇上すれば「交禄」と称す。若し人の行年・本命を占って吉神に乘り、日辰と初伝とまた旺相の気に当たれば、那便ち是れ「高蓋乘軒」の顕貴の象、占者は大いに吉、必ずしも再び三交に按りて凶を論ずるを要せず。
斷曰:蒿矢逢空,凡事虛聲,有門戶動搖之象,或陰私不明之情。四仲月占,尤為不吉。
論断:蒿矢の象また旬空に碰上す、凡事皆只だ虚張の声勢有りて実効無し、卦中は門戸の動揺して穩ならざるの景象を現出し、あるいは暗中に私情・私隠・説き清楚し得ざるの情形を蔵す。若し子午卯酉の四仲の月に此の局を占い得れば、格外不吉。
天時:晝占雨,夜占晴。家宅:干支俱脫,恐有盜竊之事。功名:上下相刑,不得頭緒。求財:不虛所望。謁貴:貴不著力。婚姻:不可成。胎產:男喜,產已臨期。求謀:不甚和洽。疾病:病從內起,日漸平復。出行:馬不出現,尚無行期。行人:尚未能至。官訟:有頭無尾。逃亡:去遠難獲。兵戰:營中彼此俱有猜疑離間之事。
天時:白天に占うは雨を下るを主り、夜間に占うは晴を放つを主る。家宅:日干と日支の上神と皆泄脱せられ、恐怕窃盗に遭わん。功名:上下彼此相刑し、頭緒を理し出し得ず。求財:求むる所の財は落空に至らず。謁貴:貴人は肯んじて力を出さず。婚姻:能く成らず。胎産:男を生むを主り喜ぶ可し、産期已に臨近す。求謀:事を謀るに各方太も融洽せず。疾病:病は内臓より生起し、会して一天天に平复せん。出行:駅馬は現れず、還って未だ動身の日期無し。行人:一時還って到り得ず。官訟:官司は頭有りて尾無し。逃亡:逃者は去ること遠し、難く捕獲し得ず。兵戦:軍営裡は彼此皆猜疑・離間の事有り。
畢法云:不行傳者考初時。課經云:午加酉為死交,酉加午為破交,反吟為反目交,皆不能成合之象。有正祿則為四正,無正祿則為四散,必有三四人交往。秋占卯將,斗繫丑未,為二煩課。玉成歌云:三交吉凶皆因內。
《畢法賦》に言う:三伝の更に下に伝逓せざるは、要して初伝発用の当時の情形を考察す。《課経》に言う:午は酉の上に加われば「死交」と曰い、酉は午の上に加われば「破交」と曰い、天地盘の相冲する反吟は「反目交」と曰い、皆是れ能く和合を成就せざるの象。課中に正禄有れば便ち「四正」と曰い、正禄無ければ便ち「四散」と曰い、必定三四個の人に牽渉して往来・交涉す。秋天に課を占い卯将を用いれば、斗柄の繫る所は丑未の両位に在り、便ち「二煩課」と成る。《玉成歌》に言う:三交課の吉凶皆内部に於いて取决まる。
戊子日第十一局 干上に未
課體:重審,泆女,登三天。課義:自墓傳生,遞相欺凌,晝虎遁甲,利害交併。解曰:辰,干之墓也。申,干之生也。自墓傳生,則先迷後醒矣。干上神克支,支上神克干,互相剋害,凡事有離散之象。水土長生居申,而晝虎臨之,又遁甲鬼,利與害不交併乎。申虎遁鬼,凶之至也。但陷空而復居午之克地,凶者不凶,醒者亦終不能醒,徒受辰之墓庫而已。
「課体」は定めて「重審」「泆女」「登三天」:重審是れ下神が上神を剋し須く再々審度するの課;泆女是れ女子が貞を失い行事は暗昧の象;登三天は三伝の節節に高きに登るを指す。「課義」に言う:墓庫より伝わりて長生に向かう、彼此層層に欺凌す;白天に占い白虎は乘臨し、旬中に甲木の鬼を遁出し、利と害と交錯して并び至る。解説:辰是れ戊土日干の墓庫、申是れ戊土日干の長生、墓より生に伝われば、便ち是れ先に迷惑して而して後醒悟す。日干の上神は日支を剋し、日支の上神また日干を剋し、両辺互いに剋し互いに害し、凡事皆離散の象有り。水と土と同じく申に長生す、白天に占う時は白虎また申の上に壓し、旬遁は還って是れ甲木の鬼、利と害と豈に是れ交錯して并び至らずや。申上の白虎は遁鬼を兼帯し、凶は極処に到れり。幸いなる所は申は旬空に落ち、また午火の金を剋するの地に坐す、凶なるも亦凶なり起こり得ず;醒むべきも終竟醒め来ること能わず、白白に辰此の座の墓庫の困鎖を受くる罷り。
斷曰:重審之課,事當三思。干上逢空,在我無忠信之實。末傳遁鬼,在人有魑魅之情。彼此交欺,了無憑據,又鬼墓加干,幸值旬空。若逢年月填實,禍必重生。
論断:重審の課、凡事皆当に反覆に思量すべし。日干の上神は空に落ち、我此の一方に在りて忠厚・守信の実拠を拿出し得ざるを説明す;末伝は官鬼を遁出し、相手那の一方に在りて魑魅魍魎の如くの鬼祟の心思を蔵するを説明す。双方互いに欺瞞し、全く憑拠と言う可き無し。加うるに官鬼と墓神と一同に日干の上に壓し、幸いに正に旬空に値いて而して未曾だ発作せず;一旦流年・月建の此の個の空位を填実するに碰上せば、禍患必定重新に滋生せん。
天時:密雲不雨。家宅:人宅受欺,一生不足。功名:不成。求財:得非本分。謁貴:不甚得力。婚姻:不宜成。胎產:虛喜,不得實,占產即生。疾病:肝家之病,不能即愈。求謀:凡事昏迷。出行:順風揚帆,瞬息千里,但恐同伴不得其人。行人:不來。官訟:始雖互欺,終卻蛇尾。逃亡:只在近處,不能遠遁。失脫:可尋。兵戰:師勞財匱,彼此交困。
天時:濃雲は密聚すれど却って雨を下さず。家宅:人と宅と両たび欺凌を受け、一生総じて欠缺有り。功名:能く成就せず。求財:得る所是れ本分の該当に有るべきにあらず。謁貴:貴人は太も力を得ず。婚姻:促成するに宜しからず。胎産:只だ是れ虚喜にして実処に落ち着かず、若し臨産を占えば則ち随りて生み下す。疾病:肝経の病に属し、能く馬上に痊愈せず。求謀:凡事昏昧にして明らかならず。出行:順風に帆を揚げ、瞬息にして千里、只怕同行の人是れ合適の人選にあらず。行人:来らず。官訟:起初双方互いに欺瞞し、最後は虎頭蛇尾。逃亡:逃者は只だ近処に在り、走り遠からず。失脱:失物は以て找回すべし。兵戦:軍隊は疲労し財用は匱乏し、双方皆困境に陥る。
畢法云:空上逢空事墓追,罡塞鬼戶任謀為,夫婦蕪淫各有私,虎乘遁鬼殃非淺,不行傳者考初時。課經云:辰為天罡,寅為鬼戶,辰加寅為塞鬼戶,眾鬼不能窺覷,大宜逃災避難。
《畢法賦》に言う:空亡の上また空亡に遇えば、事は必ずしも再び追うを要せず;天罡は鬼戸を堵し、尽く手を放して謀劃すべし;夫妻各自淫佚し、皆私心を蔵す;白虎は遁出の官鬼に乘れば、災殃は小可ならず;三伝の更に下に伝逓せざるは、要して初伝発用の時を考察す。《課経》に言う:辰は「天罡」と曰い、寅は「鬼戸」と曰い、辰は寅の上に加われば就ち是れ鬼戸を堵塞す、衆鬼は窺探するに従由無し、最も災を逃れ難を避くるに適合す。
戊子日第十二局 干上に午
課體:知一,連茹。課義:虛生無益,傳逢全克,晝貴傷支,龍合夜賊。解曰:午乃旬空臨干,徒有生之名,而無生之實。三傳寅卯辰,純是東方木氣,故為全克。晝貴丑土克支,夜將龍合,又去賊干,人宅受傷,動靜皆非計也。干上午,雖是生我之神,奈是旬空,所謂見生不生也。生我者既空,豈宜三傳寅卯辰,鬼局傷身乎。經曰:費有餘而得不足,此類是也。
「課体」は判じて「知一」と「連茹」:知一是れ四課の中より同類を取り比較し只だ其の一を択びて発用するの課;連茹は茅草を抜き起こして根根相牽かれるが如同、三伝順次に遞進す。「課義」に言う:空しく生扶の名有りて実益無し、三伝合せて全く是れ身を剋するの神;白天に占い貴人は日支を傷剋し、夜間に占い青竜・六合は又反って暗く日干を害す。解説:午火は旬空に落ち而して日干の上に臨み、空しく我を生ずるの名分有りて、我を生ずるの実際無し。三伝の寅卯辰は純然是れ東方の木気、故に「全剋」と曰う。白天に占えば貴人は丑土に乘りて日支を剋し、夜間の天将の青竜・六合また来りて暗く日干を害す、人と宅と両たび損傷を受け、動くを論ぜず静を論ぜず皆是れ良策にあらず。日干上の午雖も是れ我を生ずるの神、無奈旬空に落ち、此れ就ち是れ所謂生扶を見而して実際は生扶を受け得ず。我を生ずる既に已に空に落ち、怎んぞ禁じ得住せん三伝の寅卯辰の結びて鬼局を成して来りて身を傷つくるを。経書に説く「花費余り有りて所得は足らず」、正に是れ此の一類。
斷曰:連茹之課,純乎官局。惟仕宦占之最宜,常人多有災耗不寧。猶幸午空,文字虛驚而已。
論断:連茹の課、三伝純然官鬼の局を結成す。只だ官を做る人の占到する最も相宜しく、尋常の百姓の占到すれば多半災禍・耗損し家宅は寧ならざる有らん。幸いなる所は午火は空に落ち、也就ち不過文書上に一場の虚惊を受くる罷り。
天時:不晴。家宅:父母落空,恐長上有災。功名:官鬼成局,春占大妙。求財:財受克,所得亦薄。謁貴:貴人在宅,求之可見。婚姻:晝占可成,繫貴家女。胎產:胎防墮,產即生。求謀:凡事不能稱心。疾病:脾病,秋季防增。官訟:不止一處衙門,和解則吉。出行:日上空亡,半途而返。行人:傳進未至。逃亡:辰居末傳,不尋自歸。兵戰:驀有一路兵來,主客皆受其殃。墳葬:龍穴皆好,惟水法受克。
天時:天は晴を放たず。家宅:父母爻は空に落ち、恐怕尊長に災有らん。功名:官鬼は局面を結成し、春天に占うは大いに美妙。求財:財爻は剋を受け、所得も亦微薄。謁貴:貴人就ち宅中に在り、前去して求見すれば便ち能く見ん。婚姻:白天に占えば以て成る可し、娶る是れ顕貴の人家の女児。胎産:胎は須く墜つるを防ぎ、若し臨産を占えば則ち随りて生み下す。求謀:凡事能く心に称わず。疾病:脾臓の病、秋季は須く加重するを防ぐべし。官訟:牽連して一処の衙門に止まらず、和解すれば才て吉。出行:日干の上神は空亡、半路就ち要して折返せん。行人:三伝は順進すれど而して人還って未だ到らず。逃亡:辰は末伝に坐し、去りて彼を找さずとも亦会して自ら帰り来らん。兵戦:忽然一路の兵馬の殺し来る有り、主客双方皆其の害を受く。墳葬:竜脈と穴位と皆好し、只だ是れ水法は剋を受く。
畢法云:所謀多拙遭羅網,鬼賊當時無畏忌,費有餘而得不足。璧玉經云:三傳皆鬼,引起干上之午,反為羊刃,其凶難免,如亥子本命稍輕。課經云:寅卯辰木局,春占木旺貪榮,無意克土,夏秋其禍乃發。
《畢法賦》に言う:謀る所多半笨拙にして羅網に落進す;鬼と賊とは当時に於いて并びて畏惧・忌諱を知らず;花費余り有りて所得は足らず。《璧玉経》に言う:三伝全く是れ官鬼、牽引して日干上の午火を起こし、午は反って変じて羊刃と成る、那の份の凶険は難く以て幸免し難し;如果占人の本命は亥あるいは子に在れば、凶勢稍や軽し。《課経》に言う:寅卯辰は結びて木局を成し、春天に占う時は木気正に旺しく只だ顧みて自身の繁栄し、心は去りて土を剋する無く、夏秋の両季に到りて禍事才て発作す。
己丑日第一局 干上に未
課體:伏吟,自信,稼穡。課義:支傳干上,彼求己向,可畏之因,晝夜天將。解曰:初傳支上,末傳干上,自支傳干,必是人來向我委託,吉凶皆成也。三傳比劫,無非干支同類,大有損於妻財。況晝夜天將,非螣蛇即白虎,皆能生災作禍。太陰並戌曰被察,亦主怪異蔽匿,或小人誣譖,皆可畏也。
「課体」は定めて「伏吟」「自信」「稼穡」:伏吟是れ天盘・地盘が完全に重合し諸事潜伏して動かざるの課;自信是れ柔日の伏吟、只だ能く自ら其の柔を守る;稼穡是れ三伝純土、農事の播種・収穫するが如同、遅緩・艱難。「課義」に言う:日支より伝わりて日干の上に到る、是れ相手方の来りて我を求むる;畏る可きの縁由、正に昼夜の乘る所の天将に在り。解説:初伝は日支の上神より取り、末伝は日干の上神に帰到す、支より干に伝われば、必定別人の前来して我に向かい事情を托付す、吉も亦好し凶も亦好し皆此に由りて成形す。三伝全く比肩・劫財に属し、非ずば日干・日支の同類、妻室・銭財に対し大いに損耗有り。何況昼夜の両班の天将は是れ「螣蛇」(惊恐・怪異を主るの将)に非ざれば便ち是れ「白虎」(疾病・喪亡を主るの将)、皆能く災を招き禍を生ず。太陰と戌と相并ぶを「察せらる」と曰い、亦怪異・隠匿を主り、あるいは小人の誣告・讒言に遭う、皆人をして畏れしむるを令す。
斷曰:此伏吟自信之卦,伏而未發,屈而未伸,靜則安,動則滯。自信其柔,以與世接。身孟動而不得,家孟靜而不寧。況稼穡卦本艱難,又逢土日,沉滯彌甚。凡事逼迫,不由自己。末傳旬空,百事無就。
論断:此れ是れ伏吟・自信の卦、潜伏して而して未曾だ発動せず、屈曲して而して未だ伸展し能わず、安く静まりて守れば則ち平安、一たび動けば就ち滞塞す。人は只だ能く柔順を自守して去りて外界と相接す。自身は四孟に属し、動かんと想うも却って動き成らず;家宅は四孟に属し、静まらんと想うも又静まり安寧せず。何況稼穡の一卦は本就艱難、また土日に逢いて占い得れば、沈滞更に加重す。凡事皆逼迫せられて走り、自らに由らず。末伝また旬空に落ち、百事成る無し。
天時:霾霧溼蒸,後見風雨寒冱。家宅:不寧,多見驚恐。婚姻:不用。胎產:防聾啞不實,若臨產則立下。功名:淹滯無成。求財:反有損失。投謁:不相合。疾病:主在脾,久病不利,暴病無畏。失脫:宜急尋不遠,逃者或匿鄰家。出行:不得出,出亦即返。行人:立至,否則在彼處未動。爭訟:主爭田土事,有人唆弄激撥,後必解。兵戰:有驚恐,眾心疑畏不寧。墳葬:不安。
天時:陰霾の霧気は湿熱に蒸騰し、随後転じて風雨・厳寒と成る。家宅:安寧せず、常に惊吓・恐惧の事を見る。婚姻:必ずしも談ずるを要せず。胎産:須く聋哑を生ずるあるいは胎気の実ならざるを防ぎ、若し已に臨産ならば則ち立刻に生み下す。功名:拖延・滞塞し、成就する所無し。求財:反って損失有り。投謁:彼此合い来らず。疾病:病位は脾に在り、久病は不利、急病は必ずしも怕るを要せず。失脱:当に趕緊に寻找すべし、失物は離るること遠からず、逃者は或許就ち隣家に蔵れ。出行:走り成らず、就使門を出ずとも馬上に折回す。行人:立刻に到る、否れば則ち還って彼処に留在して動身せざるなり。争訟:田地・房産の為に官司を打つを主り、人の中より挑唆・激怒する有り、最後一定に和解せん。兵戦:惊恐有り、人心は猜疑・畏惧し軍中は寧ならず。墳葬:安穏ならず。
畢法云:彼求我事支傳干,賓主不投刑在上。課經云:卦無丁馬,而占人年命上乘魁罡,及在亥者亦主動。指掌賦云:逆傳四季丑戌未辰。春越庫,散財不以其道。夏轉魁,委任不得其人。秋煞墓,勢將興而將起。冬伏陰,機漸收而漸藏。
《畢法賦》に言う:相手方の来りて我を求めて事を弁ずるは、日支の日干に伝わり向かうを看よ;賓主両投合せざるは、刑神の上神に落つるを看よ。《課経》に言う:卦中雖も旬丁と駅馬と無しとも、但し占人の行年・本命上に河魁戌・天罡辰に乘り、あるいは亥上に落ちれば、亦動象有るを主る。《指掌賦》に言う:次序に逆いて辰戌丑未の四季の神を伝わる——春天は「越庫」と曰い、財を散ずるも正道を循らず;夏天は「転魁」と曰い、人を用うるも托する所人にあらず;秋天は「煞墓」と曰い、気勢は将に興らんとして未だ興らず;冬天は「伏陰」と曰い、機運漸々に收斂・潜蔵す。
己丑日第二局 干上に午
課體:重審,退茹,勵德。課義:因貴失祿,丁馬相逐,文書不利,婚姻急速。解曰:貴人發用,為日之財,而沖剋午祿。得初傳之貴,則失干上之祿也。中傳亥遁旬丁,又為支馬,相逐而來,為遠動求財之象。午乘真朱,其屬為文書,今旬空祿失,則不利於文書矣。子加於丑,夜乘太常,牛女相合,吉禮可以速行也。
「課体」は定めて「重審」「退茹」「励徳」:退茹是れ三伝が次序に逆い節節に後退す、茅を抜きて根を連ねるも却って回りて抽くが如同;励徳是れ日干の上神が日の徳神を充当し、徳行を砥礪するの象。「課義」に言う:貴人を得たるに因りて反って禄神を失掉す;旬丁と駅馬とは前後追逐す;文書の事は不利;婚嫁の事は却って従速するに宜し。解説:貴人は子水に乘りて初伝を発出す、子是れ己土日干の財爻、却って日干上の午禄を冲剋す;初伝此の位の貴人を得れば、就ち干上の禄を失掉せん。中伝の亥水は旬に丁神を遁出し、又是れ日支丑の駅馬、一路追逐して来る、是れ遠行して財を求むるの象。午火は真朱雀に乘る、所属する是れ文書、いま午は旬空に落ち禄神は位を失い、文書の事に対し便ち不利と為れり。子は丑の上に加わり、夜間に占えば太常に乘る、正に牽牛・織女の相配するの象に合す、喜慶・吉礼は以て従速に挙行すべし。
斷曰:此重審之卦,連茹逆傳,事多不順。退中有進,宜詳審後行,不可肆意妄動。上神生日,凡百皆宜。子丑相加,人情必合。惜午祿空亡,又遭初克,未免虛喜虛聲,美中不足耳。仲夏月遇之,所謀皆能如意。
論断:此れ是れ重審の卦、茹を連ね而して又逆伝す、事は多半順せず。但し後退の裡に前進を含む、仔細に審度して而して後行動するに宜しく、任性に妄為する可からず。日干の上神は日干を生扶し、百事皆相宜;子と丑と相加れば、人情必定投合せん。可惜し午禄は空亡に落進み、また初伝の子水に剋せられ、免れず只だ虚喜一場・空しく声勢有り、美中に缺憾を留下す。若し仲夏五月に此の局に遇上せば、謀る所就ち皆能く心に称わん。
天時:求雨即得,求晴難晴。家宅:和合,主有喜慶之事,防遺失文書。婚姻:必成,且見和美。胎產:恐繫虛喜,占產立下。功名:虛名,未得實際。求財:當得貴人扶助,或遠行求之。疾病:主虛,不進飲食,遲愈。失脫:宜尋。出行:遠行有財喜。行人:即至。爭訟:主爭財,有解,原告多費。兵戰:吉利。
天時:雨を求めれば立刻に就得し、晴を求むれば却って難く晴を放たず。家宅:上下和合し、喜慶の事有るを主り、須く文書を丟失するを防ぐべし。婚姻:必定成り、而且和美。胎産:恐怕只だ是れ虚喜、若し臨産を占えば則ち随りて生み下す。功名:只だ是れ虚名、実処に落ち着く無し。求財:当に貴人の扶助を得べし、あるいは遠行して去りて謀取せん。疾病:身体の虚弱を主り、飯を喫し下り得ず、痊愈は得ること慢し。失脱:以て去りて找すべし。出行:遠行は財喜有り。行人:馬上に到る。争訟:財を争うの為に官司を打つを主り、和解の機有り、原告は須く多く破費せん。兵戦:吉利。
畢法云:空上逢空事莫追。課經云:干支上下相合,為和美課。又合神發用,占人年命,俱乘吉將,為合歡課。但干支上下,又交車作六害,主彼此相謀,不宜交關用事。指掌賦云:子亥戌為重陰,安嘉遁之貞,寧甘沒齒。心印賦云:子丑相加事必成,更逢吉將轉歡欣。
《畢法賦》に言う:空亡の上また空亡に遇えば、事は必ずしも再び追究するを要せず。《課経》に言う:日干・日支の上下相合するは、「和美課」と曰い;再び相合の神に由りて初伝を発出し、占人の行年・本命また皆吉将に乘れば、則ち「合歓課」と曰う。只だ是れ日干・日支の上下交叉し又結成して六害と為り、双方各々算計を懐くを主り、合伙して交易・事を弁ずるに宜しからず。《指掌賦》に言う:子亥戌の三神は「重陰」と曰い、隠遁・自守の貞正に安んじ、寧ろ終身出でず。《心印賦》に言う:子と丑と相加れば事必ず成り、再び吉将に遇上せば更に歓欣を添う。
己丑日第三局 干上に巳
課體:重審,間傳,時遁。課義:宅用馬丁,遷移難任,臨事閉口,課傳五陰。解曰:亥乃丁馬,臨支發用,其宅必主遷徙移動。巳乃旬尾,臨干坐空,遇事且宜閉口深藏也。四課巳卯亥酉,三傳亥酉未,共見五陰。若占人行年本命,更值丑字,亦可謂六陰相繼盡昏迷矣。
「課体」は定めて「重審」「間伝」「時遁」:間伝是れ三伝が位を隔てて相伝い中間に一位を空過す;時遁是れ時勢を識得して隠遁・蔵身するの格。「課義」に言う:日支上に旬丁と駅馬とを以て発用す、家宅は難く遷移を承受し得ず;事に遇えば当に口を閉じて言わざるべし;四課・三伝合せて共に五重の陰神を見る。解説:亥は既に是れ旬丁又是れ駅馬、日支上に臨み而して初伝を発出す、此の家宅必定遷徙・移動せん。巳是れ本旬最末の一位、日干上に臨みまた空亡に坐す、事に遇えば姑且口を閉じて深藏するを以て好しと為す。四課是れ巳・卯・亥・酉、三伝是れ亥・酉・未、合計して五個の陰支を現出す。若し占人の行年・本命が再び丑字に逢上せば、那就以て六重の陰気相接し一味昏昧と説く可し。
斷曰:此重審之卦,逆退間傳,事由內起,多關婦人,尊上無勢,有不順之情。後武同行,有不正之象。雖上神生日,而惜坐空鄉。純陰用事,主客不和。身空暗而莫訴,宅動搖而不寧,縱曰利於求財,亦復蹉跎難遂。
論断:此れ是れ重審の卦、逆退して而又間伝す、事は内部より生起し、多半婦人に牽渉す;尊長は勢力無く、其の中は不順の情由を含む。天后と元武と同行す、正當ならざるの迹象を顕出す。雖も日干の上神は日干を生扶すとも、可惜しそれは空亡の郷に坐す。純陰は事に当たり、主客双方不和。自身は空虚・幽暗の地に処りて而して申訴する処無く、家宅は動揺して而して安寧せず;縱え財を求むるに利すと説くとも、亦終究蹉跎して成り難し。
天時:重陰久雨,罕見日色。家宅:主北向幽暗,防有奸私。婚姻:難成,亦不宜。胎產:胎神坐長生,胎安產不吉。功名:出自私門,或由財賄。求財:主因妻財動,或得之曖昧。疾病:主陰症,或不語,反覆難愈。失脫:宜尋。出行:宜,且止。行人:即來。爭訟:主為奸私之事,或因妻財致訟,宜和。兵戰:不利。
天時:陰雲重疊し久雨止まず、難く日頭を見るを得。家宅:房屋は北に朝し光線幽暗、須く奸私の事有るを防ぐべし。婚姻:難く成り、亦談ずるに宜しからず。胎産:胎神は長生の位に坐し、胎気は安穏にして生産は不吉。功名:走る是れ私人の門路、あるいは財物の賄賂に靠りて得来す。求財:因りて妻室の財に而して起動するを主り、あるいは得来は曖昧にして明らかならず。疾病:陰症に属するを主り、あるいは能く言語せず、反反覆覆難く痊愈し得ず。失脱:以て寻找すべし。出行:本当に出行すべきも、姑且還って停まり下れ。行人:馬上に来らん。争訟:奸私の事の為にを主り、あるいは妻財に因りて訴訟を引起す、和解するに宜し。兵戦:不利。
畢法云:龍加生氣吉遲遲。課經云:干上巳,晝將六月占,青龍乘生干之神,又作月內之生氣,主徐徐發福。訂訛云:亥酉未為時遁格,蓋酉為太陰,未中遁丁為玉女,利隱遁潛形。自亥傳未,如人入幽暗潛身,有識時肥遁之象。君子占之則吉,小人反為凶也。
《畢法賦》に言う:青竜は生気の上に加臨すれば、吉慶の来るは遅緩。《課経》に言う:日干上是れ巳火、六月の昼将を用いて課を占えば、青竜は日干を生扶するの神に乘り、また月内の生気を充当す、福気の慢慢に顕発するを主る。《訂訛》に言う:亥・酉・未の三伝は「時遁格」と曰い——酉是れ太陰、未中は丁神を遁出して玉女を作し、隠遁・蔵形するに利す;亥より未に伝わるは、人の走り入りて幽暗の処に蔵身するが如同、時勢を識得して而して身を全うして引退するの意味有り。君子は占到すれば便ち吉、小人は占到せば反って凶。
己丑日第四局 干上に辰
課體:昴星,掩目,天煩。課義:疊值魁罡,遠涉他鄉,貴財發用,無禮須防。解曰:天罡河魁,既臨日辰之上,又入中末兩傳,可謂層見疊出矣。魁罡為變動之神,定主身宅不寧,他鄉遠涉也。子為日財發用,晝乘貴人,必得貴人以財相助。但子加卯上,雖曰勵德,亦須防無禮之刑也。
「課体」は定めて「昴星」「掩目」「天煩」:昴星是れ四課の上下剋無く昴宿の位に依りて取用するの課;掩目即ち冬蛇の目を掩う、冬眠する蛇の目を閉じて動かざるが如同;天煩是れ天盘の仲神が加臨して而して煩擾を生ずるの格。「課義」に言う:河魁戌と天罡辰と重疊して出現す、遠く他郷に渉るを主る;貴人と財爻とは初伝を発出す、却って須く子卯の無礼の刑を提防すべし。解説:天罡辰と河魁戌とは既に日干・日支の上に壓し、また中伝・末伝に進入す、謂う可し層層疊出と。魁罡是れ変動を主るの神、必定人の身と家宅との安寧を得ざるを主り、須く遠く走りて他郷に往かん。子水是れ己日の財爻にして初伝を発出す、白天に占えば貴人に乘る、必定能く貴人の銭財を拿りて相助するを得ん。但し子は卯の上に加わる、雖も励徳の名に合すると説くとも、亦須く子卯相刑此の種の無礼の刑を提防すべし。
斷曰:此昴星之卦,亦名冬蛇掩目。陰性從地,其氣下沉,伏而視之,潛藏則吉,躁動則凶。占者事必循理,提防闇昧為佳。干支上魁罡沖擊,其象主動。但緣墓覆昏沉,又柔日昴星,伏匿萬狀,終不能動耳。
論断:此れ是れ昴星の卦、又の名は冬蛇掩目。陰の性情は地に依附し、其の気は下に往き沈墜し、身を伏して偸み看る、潜蔵すれば便ち吉、躁動すれば就ち凶。占者は事を弁ずるに一定要して道理を循り、暗中の明らかならざるの事を提防するを以て好しと為す。日干・日支上の魁罡は互相冲撃し、其の象は本に変動を主る;但し墓神の覆壓に因りて昏沈し、又是れ柔日の昴星課、千方百計に伏蔵・躲匿し、終究動き起こり得ず。
天時:有雨。家宅:不寧,防有奸私口舌。婚姻:不吉。胎產:防不實。功名:可因財而得,卻防暗損。求財:或因勢要,或由田土,皆可得。投謁:有門路,可獲利而返。疾病:主脾疾,煩懣阻隔。失脫:宜尋。逃亡:恐投勢家。出行:百端阻滯,不能動身。行人:未歸。爭訟:或爭財,或爭田土,久而不和。兵戰:晝占得利,夜占防傷損。
天時:雨有り。家宅:安寧せず、須く奸私と口舌・是非とを防ぐべし。婚姻:不吉。胎産:須く胎気の実ならざるを防ぐべし。功名:以て財力に憑りて取得すべし、却って須く暗中に損を受くるを防ぐべし。求財:あるいは権勢を借助し、あるいは田産より出ず、皆能く手に得。投謁:門路有りて通じ、能く利を獲て而して帰らん。疾病:脾臓の疾を主り、胸中煩悶し気機阻隔す。失脱:以て寻找すべし。逃亡:恐怕権勢有る人家に投奔したる。出行:百般阻碍し、身を動かし得ず。行人:還って未だ帰らず。争訟:あるいは銭財を争い、あるいは田地を争い、拖ること久しく而して談じ攏まらず。兵戦:白天に占うは利を得、夜間に占うは須く傷亡・損失を防ぐべし。
畢法云:賓主不投刑在上。課經云:魁罡加日辰,猶人遇凶神。重土閉塞,必須斬關而出。未為玉女能獲身,子為華蓋能掩形,太陰地戶主潛藏,天乙神光能庇佑。但冬蛇伏匿,中傳坐空,不能動也。
《畢法賦》に言う:賓主両投合せざるは、刑神の上神に落つるを看よ。《課経》に言う:魁罡は日干・日支に加臨すれば、好比人の凶神に遇上す;重重の土気は閉塞して通ぜず、必ず関を斬り路を奪い而して出づるを須す。未是れ玉女、能く身体を保全す;子是れ「華蓋」(星の名、遮蔽・掩蔵を主る)、能く形跡を掩い住む;太陰は地戸の位に居りて潜蔵を主る;天乙貴人の神光は能く庇佑す。只だ是れ冬蛇は一味に伏匿し、中伝また空亡に坐し、終究動き得ず。
己丑日第五局 干上に卯
課體:涉害,從革,驀越。課義:傳入宅上,俱為脫誑,身既乘鬼,賴此保障。解曰:卯為日鬼臨日,夜乘六合尤甚。支上乘酉,三傳會成金局,又歸宅上。眾金來盜土氣,其為期誑,不可言也。然終賴此,得以制卯鬼之惡,除日干之災,反為身之保障,雖被脫誑,亦所甘矣。
「課体」は定めて「渉害」「従革」「驀越」:渉害是れ上下皆剋有り渉害最も深き者を択びて発用するの課;従革是れ三伝の巳酉丑が会して金局を成し、金の人意に順従して而して旧形を改易するの義を取る;驀越是れ初伝が本位を越え忽然として起こる。「課義」に言う:三伝は家宅の上に帰入し、全く成りて泄脱と欺誑;自身は既に官鬼に乘るも、却って亦正に此の一局の金に靠りて屏障と作す。解説:卯木是れ己土日の官鬼にして日干上に臨み、夜間に占いまた六合に乘れば、害を為す更に甚し。日支上は酉金に乘り、三伝は金局を会成し、又宅上に帰到す。衆金は前来して土気を盗泄す、那の份の欺瞞・誑騙は直ちに説き尽くし得ず。然而最終も亦全くそれに靠り、才て以て卯鬼の凶悪を制住し日干の災禍を除去し得、反って成りて自身の屏障;雖も泄脱・欺誑せられとも、亦甘心して情愿なり。
斷曰:此涉害之卦,合從革之局,事端兩歧。多歷難辛,萌芽孟就,又被阻隔。靜而惶惑,動則乖張。喜卯來見酉,雖脫干而能制鬼。合中不足,沖反有功。失在始而得在終,難於前而易於後,革故鼎新,因盜獲福。
論断:此れ是れ渉害の卦、又合して従革の局を成す、事は両個の頭緒を分出す。須く許多の艱難・辛苦を経歴し、剛く苗頭を冒出せば則ち阻隔せらる。静まるは惶恐・疑惑し、動き起これば又乖反して常を失す。喜ぶ可きは卯は来りて酉に遇い、雖も日干を泄脱すとも能く官鬼を制住す。相合の中に缺憾を留め、冲撃は反って功労を立下す。失うは開頭に在りて得るは結尾に在り、前頭は難く而して後頭は易し、旧きを革除し新たに更新し、因りて此の場の盗泄に而して反って福を得。
天時:始患多風,繼得雨潤。家宅:雖多耗費,卻無災咎,主出名醫。婚姻:忌。胎產:胎神坐墓,空上逢空,防不實。功名:官坐空墓,為子孫耗脫之象。求財:初見耗折,後少得利。疾病:主在肺,或筋骨,雖虛不防;家有幼輩,善能治療。失脫:難尋。出行:多費而有阻。行人:即歸。爭訟:耗財而終得解散。兵戰:吉凶相半。墳葬:晝占兆吉。
天時:起初は風多きに苦しみ、接きて雨水の滋潤を得。家宅:雖も耗費少なからずとも、却って災禍無く、家中に名医を出すを主る。婚姻:忌諱す。胎産:胎神は墓の上に坐し、空亡の上また空亡に逢う、須く胎気の実ならざるを防ぐべし。功名:官爻は空亡と墓庫とに坐す、是れ子孫爻に耗泄せらるるの象。求財:起初は耗損・折本有り、後来略えて能く利を得。疾病:病位は肺に在り、あるいは筋骨に在り、雖も虚弱なるも却って妨げる事無し(底本は「雖虚不防」を作す、「防」は当に「妨」の訛と為す);家裡に小輩有り、甚だ会して病を治す。失脱:難く找回し得ず。出行:花費多く而且有りて阻碍す。行人:馬上に回る。争訟:銭財を破費して而して最終に以て了結を得。兵戦:吉凶各々一半を占む。墳葬:白天に占うは是れ吉兆。
畢法云:虎臨干鬼凶速速,制鬼之位乃良醫。秘要云:凡喜見官鬼者,惟妻占夫,及有官人,不宜鬼空及被制,餘皆以鬼為凶,喜有制也。指掌賦云:巳丑酉為反射,懷殺伐以酬恩,日生三傳,財原必耗。
《畢法賦》に言う:白虎は日干の官鬼の上に壓せば、凶事の来る急速;能く官鬼を制伏する那の一位就ち是れ良医。《秘要》に言う:凡そ官鬼を見るを楽しみ意うは、只だ妻子の丈夫を占うおよび官職有る人、此の両種の情形は官鬼の空に落ちあるいは制伏せらるるに宜しからず;其の余は一概に官鬼を把して凶神と當し、物のそれを制住する有るを喜ぶ。《指掌賦》に言う:巳・丑・酉の三伝は「反射」と曰い、殺伐の心を懐いて来りて恩情に報答す;日干は三伝を生ずれば、本銭・財物必定耗損せん。
