Libo

客星が郎将を犯す 其の五十

唐 · 瞿昙悉达 · 第83巻 / 119

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

《黃帝占》曰:“有星入郎將,色青黑,嗇夫不死則免;黃則遷,白則受賜。”《荊州占》曰:“有星入郎將,大臣亂,政不行。”石氏曰:“客星守郎將,大臣為亂。”

《黄帝占》に曰く:星が「郎将」に入り、星色が青黒なら、一方を主管する「嗇夫」の類の小吏は死ななくても免職される。星色が黄なら昇遷を得る。星色が白なら賞賜を受ける。郎将は一星、郎位の北にあり、衆の郎官を統領する武官の位である。《荊州占》に曰く:星が郎将に入れば、大臣が乱を起こし、政令は行き通らない。石氏に曰く:客星が郎将に留まれば、大臣が起こって乱を為す。

甘氏曰:“客星出郎將,輔臣有誅,將相有罪,若有黜者,期一年。”甘氏曰:“客星入犯守郎將,將誅。”

甘氏に曰く:客星が郎将に現れれば、輔政の大臣の中に誅殺される者があり、将相は罪を得るか、あるいは罷黜される者があり、応験の期限は一年である。甘氏に曰く:客星が郎将に入り、冲犯して留まれば、兵を率いる将は誅殺される。

客星が常陳を犯す 其の五十一

石氏曰:“他星犯常陳,王者誅之,近期百八十日,遠期三年。”《聖洽符》曰:“客星出常陳,守衛者有誅,若左右兵起,王者有憂,期不出年。”

石氏に曰く:別の変異の星が「常陳」を冲犯すれば、君王は誅戮を施行し、近くは百八十日、遠くは三年に応験する。「常陳」は七星、帝座の北にあり、形は天子の羽林の護衛のごとく、宮廷の宿衛兵を主管する。《聖洽符》に曰く:客星が常陳に現れれば、宿衛を務める人に誅殺される者があるか、あるいは君主の左右に兵変が起こり、君王に憂患があり、応験はその年を出ない。

客星が三台を犯す 其の五十二

石氏曰:“黃白星入三能,貴人有賜爵者;蒼星出三能,貴人奪爵。”(按司馬彪《天文志》曰:孝安永安四年六月甲子,客星大如李,蒼白芒,氣長二尺,西南指上階,星降,太尉張瑀、司空張敏,皆免官也。)

石氏に曰く:黄白色の星が「三能」に入れば、貴人の中に爵位を賜わる者がある。青色の星が三能から出れば、貴人は爵位を奪われる。「三能」はすなわち三台で、六星が両々相並び、上台は司命、中台は司中、下台は司禄で、三公の象である。(原書の小注:司馬彪《続漢書・天文志》の記載を案ずるに、漢の安帝・永安四年六月甲子の日、客星の大きさは李のごとく、青白色の芒角を帯び、気の長さは二尺、西南の方に上階の星を指して、星象は下降し、続いて太尉・張瑀、司空・張敏は皆官を免ぜられた。)

郄萌曰:“有星出三能,爵令行。”郄萌曰:“客星舍三能,左右群臣有不正者,露當降也。”郄萌曰:“客星舍三能,留十餘日不去,王侯有不通者,深渠,當修城郭,決此,三臺之過也。”

郄萌に曰く:星が三能に現れれば、封爵の命令は施行を得る。郄萌に曰く:客星が三能に宿れば、君主の左右の群臣の中に行いの正しくない者があり、彼らの劣跡はまさに敗露せんとする。郄萌に曰く:客星が三能に宿り、十余日滞留して去らなければ、王侯の間に阻隔して通じない者があり、この時溝渠を深く掘り、城郭を修葺して、これらの事を決断して成し遂げるべし。成らざれば、三台の官の過失である。

《黃帝占》曰:“客星入三臺,若守之,大臣多戮,若貴人多病瘧死者。”《帝覽嬉》曰:“客星出三臺,若守之,主誅大臣,貴人有死者,不出百八十日。”郄萌曰:“客星守天柱,大人戒左右,趣治兵弩。”郄萌曰:“他星犯守三臺,有兵喪;一曰:水為災害。”

《黄帝占》に曰く:客星が三台に入るか、あるいは留まって守れば、大臣は多く殺戮されるか、あるいは貴人の中に瘧疾に患って死ぬ者が多い。《帝覧嬉》に曰く:客星が三台に現れ、あるいは留まって守れば、君主は大臣を誅殺し、貴人の中に身死する者があり、百八十日を出ない。郄萌に曰く:客星が「天柱」すなわち三台の一帯に留まれば、君主・大人は左右の近侍を警戒し、急いで兵器・弓弩を整治すべし。郄萌に曰く:別の変異の星が三台を冲犯して留まれば、兵事・喪事がある。一説に水が災害を成す。

石氏曰:“有星入司命,色蒼,民憂喪事;白潤澤,婦女多傷;黑,嬰兒死。”甘氏曰:“有星入司命,近臣抵罪者。色青,有憂;黃白,無故;黑,死。”石氏曰:“蒼星出司命,王者病死。”甘氏曰:“青若黑星入司命中,奸人有出者。”

石氏に曰く:星が「司命」に入り、星色が青なら、百姓は喪事に愁える。星色が白く潤沢なら、婦女は傷亡する者が多い。星色が黒なら、嬰児は夭折する。司命は三台の上台の二星で、寿命を主管する。甘氏に曰く:星が司命に入れば、近臣の中に罪を抵当して罰を受ける者がある。星色が青なら憂患があり、黄白なら平安無事、黒なら死亡を主る。石氏に曰く:青色の星が司命に現れれば、君王は病によって死ぬ。甘氏に曰く:青色あるいは黒色の星が司命の中に入れば、奸人がその中から出て行く者がある。

石氏曰:“有星入司祿,大臣爭榮。”甘氏曰:“有星入司祿,色黃若白,近臣有易爵者;出司祿,色青,近臣有抵罪而走者;黑,則死。”

石氏に曰く:星が「司禄」に入れば、大臣の間は栄寵を争い合う。司禄は三台の下台の二星で、爵禄を主管する。甘氏に曰く:星が司禄に入り、星色が黄あるいは白なら、近臣の中に爵位を更換する者がある。司禄から出て、星色が青なら、近臣の中に罪を得て逃走する者がある。星色が黒なら、それは死亡の兆である。

客星が相星を犯す 其の五十三

陳卓曰:“客星干犯相星,輔相憂,不出一年,天下變更其令,民多移徙。”

陳卓に曰く:客星が「相星」を冲犯すれば、君主を輔佐する宰相に憂患があり、一年を出ずに天下は政令を更改し、百姓は遷徙・流移する者が多い。相星は北斗の南・文昌の下にあり、宰相の位で、百官を総領するので、それが一たび変異すれば、応験は宰相と朝廷の法令に落ちる。

客星が天牢を犯す 其の五十四

《黃帝占》曰:“有星入天牢,斧鑕用,諸侯有獻地者;出天牢,王賜諸侯地;色青,皆以兵;黃白,皆以好;一曰:星出南,為獻地。”《海中占》曰:“客星入天獄,有德令。”郄萌曰:“有大星入天牢,有赦,期二十日。”

《黄帝占》に曰く:星が「天牢」に入れば、腰斬の刑具は用をなし、諸侯の中に土地を献納する者がある。天牢から出れば、君王は諸侯に土地を賜う。星色が青なら、皆兵事による。星色が黄白なら、皆修好に出づる。一説に星が南から出るは献納の土地を主る。天牢は六星、北斗魁の下にあり、貴人を囚禁する牢獄を主管する。《海中占》に曰く:客星が天獄すなわち天牢に入れば、仁徳を施行する号令がある。郄萌に曰く:大きな星が天牢に入れば、赦免を主り、期限は二十日である。

郄萌曰:“客星入天牢,必有戮卿。”《荊州占》曰:“客星入天牢,貴人有繫者,有戮君。”《荊州占》曰:“客星入天牢,其國得邑土;出天牢,為亡邑土也。”石氏曰:“有奇星守天牢二十日已上,天下大赦。”

郄萌に曰く:客星が天牢に入れば、必ず処刑される公卿がある。《荊州占》に曰く:客星が天牢に入れば、貴人の中に拘繫されて獄に下る者があり、また殺される封君がある。《荊州占》に曰く:客星が天牢に入れば、その分野の国は城邑・土地を得る。天牢から出れば、城邑・土地を喪失する。石氏に曰く:異常の星が天牢に二十日以上留まれば、天下は大赦を行う。

石氏曰:“客星守天牢,一年,大魚死;一曰:人相食。”《荊州占》曰:“客星守天牢,鈇鑕用,以其初守日占國。”巫咸曰:“客星出天牢,若守之,有貴臣多下獄者,期不出一年。”郄萌曰:“常以五子日候天牢,中有變星,期不出十日,赦。”

石氏に曰く:客星が天牢に留まれば、一年の内に大魚は死亡する。一説に人は互いに食い合う。《荊州占》に曰く:客星が天牢に留まれば、腰斬の刑具は用をなし、それの留まり始めた日の干支によってどの国に応ずるかを推断する。巫咸に曰く:客星が天牢に現れ、あるいは留まって守れば、多くの貴臣が牢獄に投じられ、応験は一年を出ない。郄萌に曰く:平常甲子・丙子・戊子・庚子・壬子の五つの子の日に天牢を観察し、もしその中に変異の星が現れれば、十日を出ずに赦令がある。

客星が文昌を犯す 其の五十五

石氏曰:“客星干犯文昌,則附臣受殃,近期三年,遠期六年。”韓楊曰:“客星入文昌,有女子惑天子者。”《文曜鉤》曰:“客星出文昌,其國失政,人主有憂,臣受其殃。”石氏曰:“客星出文昌,其國失君政。”石氏曰:“客星守文昌,有兵,君不安。”

石氏に曰く:客星が「文昌」を冲犯すれば、君主に依附する近臣は禍殃を受け、近くは三年、遠くは六年に応験する。文昌は六星、北斗魁の前にあり、形は半月のごとく、天上の六府で、上将・次将・貴相・司禄・司命・司寇の職を分掌する。韓楊に曰く:客星が文昌に入れば、天子を惑わす女子がある。《文曜鈎》に曰く:客星が文昌に現れれば、その分野の国は政事が失序し、君主に憂患があり、臣子は禍殃を受ける。石氏に曰く:客星が文昌に現れれば、その国は君主の政令を喪失する。石氏に曰く:客星が文昌に留まれば、兵事があり、君主は安らかでない。

《黃帝占》曰:“有星入將星,色蒼,將有憂;一曰:故臣有抵罪。”《黃帝占》曰:“黃星入將星,受封;黑,將死。”《黃帝占》曰:“大赤星入將星,提鼓之將驚。”《黃帝占》曰:“有星入相星,色黃若白,皆為故臣有賜爵者。”

《黄帝占》に曰く:星が文昌の「将星」に入り、星色が青なら、将に憂患がある。一説に旧臣の中に罪を抵当して罰を受ける者がある。《黄帝占》に曰く:黄色の星が将星に入れば、封賞を受けることを主る。星色が黒なら、将は死ぬ。《黄帝占》に曰く:赤色の大星が将星に入れば、軍鼓を掌る将は驚く。《黄帝占》に曰く:星が「相星」に入り、星色が黄あるいは白なら、いずれも旧臣の中に爵位を賜わる者があることを主る。

《荊州占》曰:“有星入司命中,色蒼,廷臣有憂;黃,故臣有賜爵者;白,近臣有抵罪者;黑,近臣死。出司命,色赤,王者疾困。”《黃帝占》曰:“客星出司命、司中、司祿,近臣抵罪走者。色黃白,無故;青,憂;黑,死。”

《荊州占》に曰く:星が司命の中に入り、星色が青なら、朝廷の臣に憂患がある。星色が黄なら、旧臣の中に爵を賜わる者がある。星色が白なら、近臣の中に罪を抵当する者がある。星色が黒なら、近臣は身が死ぬ。もし司命から出て、星色が赤なら、君王は病が重く困憊する。《黄帝占》に曰く:客星が司命・司中・司禄の三か所に現れれば、近臣の中に罪を抵当して出逃する者がある。星色が黄白なら平安無事、青なら憂患、黒なら死亡である。

郄萌曰:“客星出司命,有加命於群生;一曰:有下命者。”石氏曰:“有星入司命中,為內亂。”《黃帝占》曰:“有星入司命中,色蒼,近臣有憂;一曰:近臣有棄捐者。”《荊州占》曰:“有星入司中,色蒼者有賊。”郄萌曰:“青黑星若入司中,奸人有入者;出司中,奸人有出者。”

郄萌に曰く:客星が司命に現れれば、衆生に恩命を加える措置がある。一説に詔命の頒下される者がある。石氏に曰く:星が司命の中に入れば、内部に乱を生ずることを主る。《黄帝占》に曰く:星が司命の中に入り、星色が青なら、近臣に憂患がある。一説に近臣の中に棄置されて用いられない者がある。《荊州占》に曰く:星が司中に入り、星色が青なら人を害する賊子を主る。郄萌に曰く:青色あるいは黒色の星がもし司中に入れば、潜入する奸人がある。司中から出れば、外に逃げる奸人がある。

石氏曰:“有星入司祿中,色黃若白,近臣有易爵者。”郄萌曰:“客星入司祿,色青黑,近臣有奪爵者。”郄萌曰:“客星出司祿,有下賞者。”

石氏に曰く:星が司禄の中に入り、星色が黄あるいは白なら、近臣の中に爵位を更換する者がある。郄萌に曰く:客星が司禄に入り、星色が青黒なら、近臣の中に爵位を奪われる者がある。郄萌に曰く:客星が司禄に現れれば、賞賜の頒下される者がある。

客星が北斗を犯す 其の五十六

郄萌曰:“客星入北斗魁上若下,色青黑,人主大憂;赤,有大客,境外與中國爭兵;黃白,人主有賀,期皆六十日,若百二十日,人主避舍東方,十日而賜功,應之。”郄萌曰:“有星入北斗魁中,大人有繫者,一曰:人主左右有囚者;色黃白,無故;色青黑,有憂,死,不出;色赤,斬。”

郄萌に曰く:客星が北斗魁の上方あるいは下方に入り、星色が青黒なら、君主に大きな憂患がある。星色が赤なら、強大な外来者があり、境外は中原と争戦する。星色が黄白なら、君主に慶賀すべき事がある。この数種の応験の期限は皆六十日あるいは百二十日である。君主は正寝を避けて東方に移り居り、十日過ぎてから功ある人を賞して、もって星象に応合する。北斗は七星、帝王の車駕で、中央を運転して四方に号令する。郄萌に曰く:星が北斗魁の中に入れば、君主・大人のそばに拘繫される者がある。一説に君主の左右に獄に下る人がある。星色が黄白なら平安無事、星色が青黒なら憂患があり、さらに身が死んで獄を出ることを得ず、星色が赤なら斬刑を主る。

《荊州占》曰:“有星出庭,入北斗魁中,二千石有繫者;色青,憂;黑,死;赤,有斬事。”《荊州占》曰:“大星入北斗,貴臣誅,若係者。”《黃帝占》曰:“客星出北斗魁中,天子自將兵,國憂傾危,社稷不安,民多苦,期一年。”

《荊州占》に曰く:星が太微天庭から出て北斗魁の中に入れば、俸禄二千石の郡守の級の官員の中に拘繫される者がある。星色が青なら憂患を主り、黒なら死亡を主り、赤なら斬首の事がある。《荊州占》に曰く:大きな星が北斗に入れば、貴臣は誅殺されるか、あるいは拘繫されて獄に下る。《黄帝占》に曰く:客星が北斗魁の中に現れれば、天子は自ら兵を統べ、国家は憂危に傾覆し、社稷は安らかでなく、百姓は多く困苦を受け、期限は一年である。

石氏曰:“有星集北斗旁,不入北斗中,名貴人有憂,以五色占之。”郄萌曰:“有星出北斗魁,天下赦。星大,赦大;星小,赦小,期九十日,當至。”齊伯曰:“客星出北斗旗間,兵大起,東騎行,若貴臣有誅,人主憂。旗者,紫宮北斗兩間。”

石氏に曰く:星が北斗のそばに集まって北斗の中に入らぬは、名望ある貴人に憂患があることを主り、具体的な吉凶は青・赤・黄・白・黒の五色によって占断する。郄萌に曰く:星が北斗魁に現れれば、天下は赦免を行う。星体が大きければ赦の範囲が大きく、星体が小さければ赦の範囲が小さい。期限は九十日で、時に至れば必ず来る。斉伯に曰く:客星が北斗の旗星の間に現れれば、兵事が大いに起こり、東方の騎兵が出動するか、あるいは貴臣が誅殺され、君主に憂患がある。いわゆる旗とは、紫宮と北斗との間のあの一帯の星域を指す。

《海中占》曰:“客星出入北斗,天下大亂,兵大起,臣謀主,不則天下大水,入城郭,煞人民,期百日。”(郄萌曰:期三十日也。)郄萌曰:“有星離北斗柄中央,色青,相有憂;赤者,兵事;黃白,有赦,若相遇賊;黑者,死。”

《海中占》に曰く:客星が北斗に出没すれば、天下は大いに乱れ、兵事が大いに起こり、臣子は君主を謀る。そうでなければ天下に大水があり、水は城郭に灌ぎ入り、百姓は溺れ死に、期限は百日である。(原書の小注:郄萌に曰く、期限は三十日なり。)郄萌に曰く:星が斗柄の中央の一星に附着し、星色が青なら、宰相に憂患がある。星色が赤なら兵事を主る。星色が黄白なら赦令を主るか、あるいは宰相が悪人に遇う。星色が黒なら死亡を主る。

甘氏曰:“客星見北斗魁中,色赤,楚當之;青,齊當之;黃,衛當之;黑,燕當之;白,秦當之;各以五色,知其分野吉凶。”《荊州占》曰:“有星見北斗魁中,有死者;色赤,楚君當之。”《荊州占》曰:“變星見北斗魁中,天子當之。”石氏曰:“大星去北斗中,如赤鳥,其頭黑,天下有兵。”

甘氏に曰く:客星が北斗魁の中に現れ、星色が赤なら楚の地に応じ、星色が青なら斉の地に応じ、星色が黄なら衛の地に応じ、星色が黒なら燕の地に応じ、星色が白なら秦の地に応ずる。皆五色によってそれの落ちるどの分野かを分かち、もって吉凶を推知する。《荊州占》に曰く:星が北斗魁の中に現れれば、身死する人がある。星色が赤なら、楚国の君に応ずる。《荊州占》に曰く:変異の星が北斗魁の中に現れれば、天子に応ずる。石氏に曰く:大きな星が北斗の中を離れて、形状は一羽の赤色の鳥のごとく、鳥の頭は黒ければ、天下に兵事がある。

《甄曜度》:“客星居北斗旁,帝王有憂;若有不出者,兵大起,士卒用,各以五色占之;去北斗一尺,期一年;二尺,期二年。”郄萌曰:“客星守北斗,天下必有大事,若大變;守斗後,道不通,水。”郄萌曰;“客星守北斗七星,人君大變。”(一書云:有憂。)

《甄曜度》に曰く:客星が北斗のそばに居れば、帝王に憂患がある。もし滞留して出ざる者あれば、兵事が大いに起こり、士卒は徴調され、具体的な吉凶はそれぞれ五色によって占断する。客星が北斗に距ること一尺なら期限は一年、二尺なら期限は二年である。郄萌に曰く:客星が北斗に留まれば、天下に必ず大事があるか、あるいは大きな変故が出る。斗柄の後に留まれば、道路は通じず、また水患がある。郄萌に曰く:客星が北斗七星に留まれば、君主は大きな変故に遭う。(原書の小注:別の一つの本に「憂患がある」と作る。)

《荊州占》曰:“有星入正星,大人遇賊;出正星,為政者易。”《荊州占》曰:“有星抵正星,有客。色青,以禽獸為幣;黃,以綾羅為幣;赤,以錢為幣;白,以人若兵劫為幣;黑,以金為幣;色白蒼,以羊為幣;正星上左右,以馬牛魚鹽為幣;色黑左右,以五穀為幣。”

《荊州占》に曰く:星が「正星」に入れば、君主・大人は悪人に遇う。正星から出れば、執政の人は更え替えられる。北斗七星はそれぞれ名号があり、第一星を正星、第二星を法星、第三星を令星、第四星を伐星、第五星を煞星、第六星を危星、第七星を部星という。《荊州占》に曰く:星が正星に抵れば、外来の賓客がある。星色が青なら禽獣をもって贄礼とし、黄なら綾羅をもって贄礼とし、赤なら銭をもって贄礼とし、白なら人口あるいは兵威の劫掠する所をもって贄礼とし、黒なら黄金をもって贄礼とし、白に青を帯びた色なら羊をもって贄礼とし、正星の上方左右に抵れば馬・牛・魚・塩をもって贄礼とし、色が黒を発して左右に抵れば五穀をもって贄礼とする。

《荊州占》曰:“有星出法星,若入法星,主當之。”郄萌曰:“有星入令星,執法者死;出令星,執法者逐於諸侯。”《荊州占》曰:“有星入伐者,蠻夷以水兵至;出伐星,天予與蠻夷和。”《荊州占》曰:“有星抵伐星而舍之者,人多死。”《荊州占》曰:“有星抵伐星,有光,女主疾;有光而環伐星,君疾。”

《荊州占》に曰く:星が法星に現れ、あるいは法星に入れば、君主に応ずる。郄萌に曰く:星が令星に入れば、法令を執る官は死ぬ。令星から出れば、執法の官は諸侯の国に放逐される。《荊州占》に曰く:星が伐星に入れば、四方の蛮夷は水兵を帯いて到来する。伐星から出れば、天子は蛮夷と和を講ずる。《荊州占》に曰く:星が伐星に抵ってそこに宿せば、人は多く死亡する。《荊州占》に曰く:星が伐星に抵って光芒を帯びれば、女主は病む。光芒が伐星を環り繞けば、君主は病む。

郄萌曰:“有星入煞星,大臣主馬者死,期一旬;出煞星,大臣走。”《荊州占》曰:“有星入危星,易政;出危星,天子出令不行。”《荊州占》曰:“有星入部星,諸侯兵起,子攻父,弟攻兄。”郄萌曰:“客星入輔星,有善令。”《荊州占》曰:“有星入輔星,色青,相有罪,若免;色赤,相受兵,若將兵;黃白,相有賜,若有喜;黑,相死,若免。”

郄萌に曰く:星が煞星に入れば、馬政を掌る大臣は死に、期限は十日である。煞星から出れば、大臣は出奔する。《荊州占》に曰く:星が危星に入れば、政令は更改する。危星から出れば、天子の発した号令は行き通らない。《荊州占》に曰く:星が部星に入れば、諸侯は兵を興し、子は父を攻め、弟は兄を攻める。郄萌に曰く:客星が「輔星」に入れば、善政の号令がある。輔星は開陽星のそばにあり、丞相の象である。《荊州占》に曰く:星が輔星に入り、星色が青なら、宰相は罪を得るか、あるいは免職される。星色が赤なら、宰相は兵権を受けるか、あるいは兵を率いて出征する。星色が黄白なら、宰相は賞賜を受けるか、あるいは喜事がある。星色が黒なら、宰相は身が死ぬか、あるいは免職される。

客星が紫微宮を犯す 其の五十七

《玉曆》曰:“客星犯紫微宮,有大喪,若守之十日已上,災必應,期百二十日。”(按《洪範天文星辰變占》曰:漢昭元鳳四年九月,客星在紫微宮中樞極間,後三年,昭帝崩也。)

《玉歴》に曰く:客星が「紫微宮」を犯せば、大喪がある。もし十日以上留まれば、災禍は必ず兑现し、期限は百二十日である。紫微宮は天帝の居する宮垣で、人間では天子の宮禁に対応する。(原書の小注:《洪範天文星辰変占》の記載を案ずるに、漢の昭帝・元鳳四年九月、客星が紫微宮の中の天枢と北極の間に現れ、この後三年過ぎて、昭帝が去った。)

石氏曰:“客星入紫微宮,天子有急兵起宮中,必有死王,若有逃走之主,期不出百八十日。”

石氏に曰く:客星が紫微宮に入れば、天子に緊急の難があり、兵変は宮廷の内に起こり、必ず殺される封王があるか、あるいは外に出奔する君主があり、応験は百八十日を出ない。

(按班固《天文志》曰:宣帝黃龍元年三月,客星居王良東,廣可九尺,長丈餘,西指,出閣道間,至紫宮。其十二月,宮車晏駕。司馬彪《天文志》曰:孝章元和元年四月丁巳,客星晨出東方,在胃八度,長三尺,歷閣道,入紫宮,留四十日,滅閣道。紫宮,天子之宮也。客星犯,謂之大喪。後四年,章帝崩。

(原書の小注:班固《漢書・天文志》の記載を案ずるに、漢の宣帝・黄龍元年三月、客星が王良の東に居り、幅約九尺、長さ一丈余、芒角は西方を指し、閣道の間から出て、紫宮にまで達した。この年十二月、宣帝は崩じた。司馬彪《続漢書・天文志》に曰く:漢の章帝・元和元年四月丁巳の日、客星は清晨東方に現れ、位は胃宿の八度、長さ三尺、閣道を経て紫宮に入り、四十日滞留して閣道のあたりで隠没した。紫宮は天子の宮室で、客星がそれを侵犯するは大喪の兆という。この後四年過ぎて、章帝が去った。

《宋書天文志》曰:晉太康元年四月,客星在紫宮,太康末,武帝耽晏遊,多疾病,是月乙酉,帝崩。永平元年,賈后誅楊駿及其黨與,皆夷三族。楊太后亦見煞,是年又誅汝南王亮、太保衛瓘、楚王偉海西。太和四年二月,客星見紫微宮西垣,至七月乃滅。六年,桓溫廢帝也。)

《宋書・天文志》に曰く:晋の太康元年四月、客星が紫宮に現れた。太康末、晋の武帝は宴飲・遊楽に耽り、屡々病に患い、その月乙酉の日、武帝が去った。永平元年、賈后は楊駿およびその党与を誅殺し、皆三族を夷滅され、楊太后もまた殺害に遭った。この年また汝南王・司馬亮、太保・衛瓘、楚王・司馬瑋を誅殺した。太和四年二月、客星が紫微宮の西垣に現れ、七月に至ってようやく隠没した。太和六年、桓温は皇帝を廃黜した。)

《荊州占》曰:“客星入紫微宮,國有大變;一曰:為兵起,得地。”(按班固《天文志》曰:孝昭元鳳四年九月,客星去紫微宮中樞極間。其五年六月,發三輔郡國少年濟北軍也。)

《荊州占》に曰く:客星が紫微宮に入れば、国に大きな変故がある。一説に兵事が起こって土地を得ることを為す。(原書の小注:班固《漢書・天文志》の記載を案ずるに、孝昭・元鳳四年九月、客星が紫微宮の中の枢極の間にあった。その五年六月、三輔の郡国の少年を発して済北軍に赴かせた。)

《荊州占》曰:“赤星入紫宮,天下亂;一曰:為天下無人,其中列大夫多死罪者;入其旁,有亂臣。”《荊州占》曰:“黃星入紫宮,人主益地,天下有喜,期十日。”《荊州占》曰:“有赤星若黑星入紫宮,從其陽入,有客兵,期六十日,至;從其陰入,有走王。”

《荊州占》に曰く:赤色の星が紫宮に入れば、天下は動乱する。一説に天下に用うべき人がなく、紫宮の中に列する大夫の位に対応する官員は死罪を判される者が多い。もし紫宮のそばに入れば、乱を起こす臣子がある。《荊州占》に曰く:黄色の星が紫宮に入れば、君主は疆土を増益し、天下に喜事があり、期限は十日である。《荊州占》に曰く:赤色あるいは黒色の星が紫宮に入り、それの陽に属する側から入れば、外来の兵馬があり、期限六十日で時に至れば必ず来る。それの陰に属する側から入れば、外に出奔する封王がある。

《黃帝占》曰:“客星出紫宮,天下大亂,臣煞其主,王者有憂,國有大變,期不出年。”石氏曰:“有星如拳正圓,及如獸狀,出紫宮,天子用壁玉賜諸侯王。”石氏曰:“客星守紫宮,臣煞主。”《荊州占》曰:“客星在旗間,車騎起。”

《黄帝占》に曰く:客星が紫宮に現れれば、天下は大いに乱れ、臣子はその君主を弑殺し、君王に憂患があり、国中に大きな変故があり、応験はその年を出ない。石氏に曰く:大きさが拳のごとく形体が円い星、あるいは形状が走獣のごとき星が紫宮に現れれば、天子は璧玉をもって諸侯王に賞賜する。石氏に曰く:客星が紫宮に留まれば、臣子は君主を弑殺する。《荊州占》に曰く:客星が旗星の間にあれば、車馬・騎兵は出動する。

客星が北極・勾陳を犯す 其の五十八

石氏曰:“客星入北極,天下道塞。”《黃帝占》曰:“客星出北辰,天子出德令,安天下。”《黃帝占》曰:“赤星出天樞,天下兵盈野,罷。”郄萌曰:“客星出北極,而所之國大敗,四方皆然。”

石氏に曰く:客星が「北極」に入れば、天下の道路は塞がれる。北極は五星、紫微宮の中にあり、天の枢紐で、人君の象である。《黄帝占》に曰く:客星が北辰に現れれば、天子は仁徳を施行する号令を頒下し、天下を安定させる。《黄帝占》に曰く:赤色の星が天枢に現れれば、天下の兵馬は郊野に盈ち、その後兵を罢める。郄萌に曰く:客星が北極に現れれば、それの指すその国は大敗し、四方の諸国は皆これに照らして推断する。

石氏曰:“他星見北極,帝王驚,宗室亂,王者修郊祀,奉宗廟,大赦天下,則災消。”《荊州占》曰:“客星舍極,四夷若胡王有喪。”《荊州占》曰:“客星守極,大臣誅。”《荊州占》曰:“客星(一本云:赤星)守天樞極,兵聚一國,有更君、易幣。”

石氏に曰く:別の変異の星が北極に現れれば、帝王は驚き、宗室は乱を生じる。君王がただ郊天の祀を整飭し、宗廟を恭奉し、天下を大赦すれば、災禍は消解できる。《荊州占》に曰く:客星が北極に宿れば、四方の夷族あるいは胡人の王に喪事がある。《荊州占》に曰く:客星が北極に留まれば、大臣は誅殺される。《荊州占》に曰く:客星(原書の小注:別の一つの本に「赤星」と作る)が天枢と北極に留まれば、兵馬は一つの国に聚集し、君主を更換し、銭幣を改易する事がある。

石氏曰:“客星守天樞,國有大憂。”石氏曰:“客星出北辰,犯守大星,天下道塞,兵大起,臣欲謀主,兵聚一國,人主有變,期不出年。”《黃帝占》曰:“客星犯乘守北辰主星,大人當之;一曰:有大喪;一曰:有反者。”

石氏に曰く:客星が天枢に留まれば、国中に大きな憂患がある。石氏に曰く:客星が北辰に現れ、北極の大星を冲犯して留まれば、天下の道路は塞がれ、兵事が大いに起こり、臣子は君主を謀らんとし、兵馬は一つの国に聚集し、君主に変故があり、応験はその年を出ない。《黄帝占》に曰く:客星が北辰の主星を冲犯し、凌乗し、あるいは留まれば、君主・大人に応ずる。一説に大喪がある。一説に反を谋る人がある。

《荊州占》曰:“客星犯乘守太子星,太子有罪若死。”《荊州占》曰:“客星中犯乘守庶子星,庶子有罪若死。”石氏曰:“赤星入勾陳,兵內亂,大司馬戮死;出勾陳,大戰有功。”石氏曰:“黑星入勾陳,大司馬溺軍中。”

《荊州占》に曰く:客星が太子星を冲犯し、凌乗し、あるいは留まれば、太子は罪を得るか、あるいは身が死ぬ。北極五星の中で、第一星は太子、第二星は帝王、第三星は庶子である。《荊州占》に曰く:客星が庶子星に貫入し、冲犯し、凌乗し、あるいは留まれば、庶子は罪を得るか、あるいは身が死ぬ。石氏に曰く:赤色の星が「勾陳」に入れば、軍中に内乱が発生し、大司馬は処刑されて死ぬ。勾陳は六星、紫宮の中にあり、天子の後宮であり、また六軍の将軍をも主る。もし勾陳から出れば、大戦して功を建てることを主る。石氏に曰く:黒色の星が勾陳に入れば、大司馬は軍中で溺れて死ぬ。

石氏曰:“黃白星入勾陳,將不戰,兵去外,罷。”石氏曰:“蒼白星入勾陳,大司馬有喪;出勾陳,軍破,將有憂。”《荊州占》曰:“赤星入勾陳,必有迫劫主者。”《荊州占》曰:“客星入正妃,國有大憂。”陳卓曰:“客星入正妃,有大喪。”

石氏に曰く:黄白色の星が勾陳に入れば、将帥は交戦せず、兵馬は境外に撤し、これにて兵を罢める。石氏に曰く:青白色の星が勾陳に入れば、大司馬に喪事がある。勾陳から出れば、軍隊は潰敗し、将領に憂患がある。《荊州占》に曰く:赤色の星が勾陳に入れば、必ず君主を迫脅し劫する人がある。《荊州占》に曰く:客星が「正妃」の星に入れば、国中に大きな憂患がある。陳卓に曰く:客星が正妃の星に入れば、大喪がある。

《荊州占》曰:“客星入黃龍之位,有黜妃,臣煞主。”齊伯曰:“客星出勾陳,國有大變,后妃有憂,若女主有黜者,不出一年。”石氏曰:“客星入勾陳,若犯之,宮中有變臣殺其主,王者有憂。”

《荊州占》に曰く:客星が黄龍の位次に入れば、廃黜される妃嬪があり、臣子は君主を弑殺する。斉伯に曰く:客星が勾陳に現れれば、国中に大きな変故があり、后妃に憂患があるか、あるいは女主の中に廃黜される者があり、一年を出ずに応験する。石氏に曰く:客星が勾陳に入るか、あるいは勾陳を犯せば、宮中に変乱が出て、臣子はその君主を殺害し、君王に憂患がある。

客星が天一・太一を犯す 其の五十九

《荊州占》曰:“客星入天一座,五穀大貴。”《甄曜度》曰:“客星出天一太一,五穀貴,人民飢;一曰:若有旱災。”《黃帝占》曰:“他星曆天一,則宮門閉,王者內不安,近臣亂,不出三年。”

《荊州占》に曰く:客星が「天一」の座に入れば、五穀の値が大いに上がる。天一・太一の両星は紫宮門の外にあり、天帝の神で、戦伐を主管し、また人間の吉凶を知ることができる。《甄曜度》に曰く:客星が天一・太一に現れれば、五穀は騰貴し、人民は飢える。一説に旱災がある。《黄帝占》に曰く:別の変異の星が天一を経過すれば、宮門は閉鎖して通じず、君王は内廷で安らかでなく、近臣が乱を起こし、三年を出ずに応験する。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.