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婁宿占 二

唐 · 瞿昙悉达 · 第60巻 / 119

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

石氏曰:“婁三星,十二度。(古十五度)度距中央星先至,去極八十度。(在黃道內十二度)春夏為水,秋冬為火。(巫咸曰:婁,水星也。)婁南九尺,是中道。(魯之分野)《佐助期》曰:“婁主苑牧,神名及方,姓臺衛。”《黃帝》曰:“婁主宗廟五祀;一名天府,郊太牢也。”

石申がいう、婁宿は三颗の星から組成され十二度を横に跨る。原書小注:古度は十五度を作る。量度は中央の那颗の星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること八十度である。原書小注:黄道以北の十二度に位する。婁宿は春夏は水に配し秋冬は火に配す。原書小注が巫咸を引いていう、婁は水に属す。婁宿以南の九尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:婁の分野は魯国に在る。《佐助期》にいう、婁は苑囿の畜牧を主り星神の名を及方と叫び姓を台衛とする。《黄帝占》にいう、婁は宗廟と五種の常祀を主る。また「天府」と名づき郊祭に用いる太牢の犠牲を掌る。

《西官候》曰:“婁,一名密官;一名國市;一名天廟。庫婁者,天獨祿車也,主為聚眾之事。其木,柱也;其物,鉛、錫、銀、黃金、石。”《聖洽符》曰:“婁者,聚眾也。”《孝經章句》曰:“婁,市也。”巫咸曰:“婁為天獄。”郗萌曰:“有聚眾之事,則占於婁。”《海中占》曰:“天子孝,則婁星明大,天下太平。”

《西官候》にいう、婁は一名「密官」であり一名「国市」であり一名「天廟」である。庫婁のこの一組の星は天上の禄米を専載する車で人衆を聚集する事を主る。それが配属する木材は柱材で配属する物産は鉛・錫・銀・黄金と玉石である。《聖洽符》にいう、婁の意思はすなわち人衆を聚合する。《孝経章句》にいう、婁は市集である。巫咸がいう、婁は天獄である。郗萌がいう、およそ人衆を聚集する事あればすなわち婁宿の上に到って推占する。《海中占》にいう、天子が孝道を篤行すれば婁星はすなわち明亮・碩大で天下が太平する。

郗萌曰:“婁星直,有執主之命者就聚,國大不安;一曰星明大,則賦斂時。”《玄冥占》曰:“婁星明,則王者郊祀,天享之;天子明,臣子多忠孝,王者多子孫,天下和平;婁不明大,小失色,不修五祀。”《石氏贊》曰:“婁主苑牧,給享祀,故置天倉以養之。婁主苑牧,有掩斂蓋藏,以春營。”

郗萌がいう、婁宿の諸星が直線に排成するのは、君命を手に握る人が聚拢して党を結び国家が大いに安からぬことを主る。別の一説では星が若し明亮・碩大なれば賦税の徴収が時節に合乎る。《玄冥占》にいう、婁星が明亮なれば君王が郊祀を挙行し上天がその祭を歆享する。天子が聖明なれば臣子に忠孝が多く君王の子孫が衆多で天下が和平する。婁星が明亮・碩大に夠わざれば星形が細小にして本色を失し五祀が荒廃して修められざるを説明する。《石氏賛》にいう、婁は苑囿の畜牧を主り祭祀の所需を供給するゆえに傍らに「天倉」の諸星を設けて牲畜を蓄養する。婁は苑牧を主り收斂・蔵納の義を含有し春季に経営する。

胃宿占 三

石氏曰:“胃三星,十四度。(古十一度)度距西南星先至,去極八十二度。在黃道內十二度。春夏為木,秋冬為水,(巫咸曰:胃,金星也。)胃南九尺,是中道。”(趙之分野,《淮南子》、《洪範傳》曰:魏分。)《佐助期》曰:“胃主稟倉,神名稽覽,姓研骨白。”《西官候》曰:“胃,一名天中府;一名密官,為兵,為喪。”(金星也)

石申がいう、胃宿は三颗の星から組成され十四度を横に跨る。原書小注:古度は十一度を作る。量度は西南の那颗の星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること八十二度で黄道以北の十二度に位する。胃宿は春夏は木に配し秋冬は水に配す。原書小注が巫咸を引いていう、胃は金に属す。胃宿以南の九尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:胃の分野は趙国に在り《淮南子》と《洪範伝》はすなわち魏国に分属するという。《佐助期》にいう、胃は糧倉を主り星神の名を稽覧と叫び姓を研骨白とする。《西官候》にいう、胃は一名「天中府」であり一名「密官」であり兵事を主り喪事を主る。原書小注:金に属す。

《聖洽符》曰:“胃者,倉稟也。”《孝經章句》曰:“胃者,庫也。”《天官書》曰:“胃者,天庫。”《百二十占》曰:“胃為天府,藏也。”郗萌曰:“將有倉囷之事,占於胃。”《二十八宿山經》曰:“胃山、昴山,東與畢山相連,在趙常山中央,其山最高大,胃、昴、畢之神,常居其上。”

《聖洽符》にいう、胃はすなわち倉廩である。《孝経章句》にいう、胃は府庫である。《史記・天官書》にいう、胃は天庫である。《百二十占》にいう、胃は天府すなわち儲蔵の処所である。郗萌がいう、およそまさに倉囷を修建する事あらんとすればすなわち胃宿の上に到って推占する。《二十八宿山経》にいう、胃宿が対応する胃山と昴宿が対応する昴山は東に向かって畢宿が対応する畢山と相連なりみな趙国の常山の中部に在りこの一帯は山勢が最も高大で胃・昴・畢の三宿の星神は常年に山上に駐在する。

甘氏曰:“胃動,有輸運之事;胃星明者,王者郊天得福,天下和平;星不明,大小失位。”《海中占》曰:“胃星明大,王者須祀,則壽命長,子孫昌。”郗萌曰:“胃星明大,倉稟實;胃星離徙,倉穀不出;其星就聚,谷大貴,民流於道。”《荊州占》曰:“胃中星眾者,谷聚;星少,谷散。”《石氏贊》曰:“胃主倉稟五穀基,故置天囷以盛之。”又曰:“胃宿三星,主倉稟,陰收積聚,(一雲萬物積聚)知入藏。”

甘徳がいう、胃星が移動すればすなわち転運・輸送の事がある。胃星が明亮なれば君王が上天を郊祭して福を得て天下が和平する。星が若し明ならざれば諸星が大小錯乱してその本位を失する。《海中占》にいう、胃星が明亮・碩大なれば君王がただ礼に依って祭祀すれば便ち寿命が長久で子孫が昌盛する。郗萌がいう、胃星が明亮・碩大なれば倉廩が充実する。胃星が本位を脱離して移徙すれば倉中の穀が発放を得ない。諸星が内に向かって挤聚すれば穀価が大いに漲り百姓が道路に流亡する。《荊州占》にいう、胃宿の中に星が多ければ穀物が聚積し星が少なければ穀物が散失する。《石氏賛》にいう、胃は倉廩を主り五穀の根基であるゆえに傍らに「天囷」の諸星を設けて盛貯する。またいう、胃宿の三星は倉廩を主り陰に属して収斂・積聚する——原書小注:一本は万物が積聚するを作る——入庫・貯蔵の事を掌管する。

昴宿占 四

石氏曰:“昴七星,十一度。(古十五度)度距西南第一星先,去極七十四度。(在黃道內四度少)春夏為火,秋冬為金。(巫咸曰:昴,火星也。)昴南九尺,是中道。”(趙之分野。《淮南子》曰:魏分。)《佐助期》曰:“昴主獄事,神名敖,姓金,宋趙勝。”《西官候》曰:“昴,一名武,一名天廚,一名天路;胡星。主兵、主喪;其一星亡,邦有兵,水星也。”

石申がいう、昴宿は七颗の星から組成され十一度を横に跨る。原書小注:古度は十五度を作る。量度は西南の第一星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること七十四度である。原書小注:黄道以北の四度稍弱に位する。昴宿は春夏は火に配し秋冬は金に配す。原書小注が巫咸を引いていう、昴は火に属す。昴宿以南の九尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:昴の分野は趙国に在り《淮南子》にいう魏国に分属する。《佐助期》にいう、昴は刑獄の事を主り星神の名を敖と叫び姓を金とし一作は宋人の趙勝とする。《西官候》にいう、昴は一名「武」であり一名「天厨」であり一名「天路」であり胡人の星で兵事を主り喪事を主る。その中の一颗の星が隠没して見えざれば国中にすなわち兵事があり五行は水に属す。

甘氏曰:“昴,茅也。”郗萌曰:“昴有一星大,名黃星;其星明者,天下安,不明者,天下大凶。”巫咸曰:“昴井,天耳目。”《黃帝》曰:“昴星,天牢獄也;王者承天,以利獄事,以檢淫奢;其星不欲明,明則天下多獄者。”《春秋緯》曰:“昴為旄頭,房衡位,主胡星,陰之象。”

甘徳がいう、昴はすなわち茅でその叢聚の義を取る。郗萌がいう、昴宿の中に一颗の特別に大きい星があり名づけて黄星という。この星が明亮なれば天下が安定する。明亮ならざれば天下が大凶である。巫咸がいう、昴宿と東井は上天の耳と目である。《黄帝占》にいう、昴星は天上の牢獄である。君王が天意を秉承しこれに據って獄訟を妥当に処理し淫佚・奢靡を検束する。この星は明亮するに宜しからず明亮なればすなわち天下に獄に下る人が多い。《春秋緯》にいう、昴は「旄頭」で房宿の衡量の位に処し胡人の星を主り属陰の象徴と為る。

《聖洽符》曰:“昴者,白衣。(巫咸曰:昴為白衣聚。)又曰:胡聚。”《孝經章句》曰:“昴,市府廷也。”郗萌曰:“將有白衣之會,則占於昴。”《爾雅》曰:“西陸,昴也;一曰天獄。”石氏曰:“天街者,昴、畢之間,陰陽之所分,中國之境界。”(《天官書》曰:陰、陰國,陽、陽國,孟康曰:陰、西南維,河山以北國也;陽、河山以南國也。)

《聖洽符》にいう、昴は白衣の事を主る。原書小注が巫咸を引いていう、昴は白衣が聚集する象——白衣はすなわち喪服でゆえに喪聚を主る。またいう、胡人の聚集を主る。《孝経章句》にいう、昴は市集と府廷である。郗萌がいう、およそまさに喪事の聚会あらんとすればすなわち昴宿の上に到って推占する。《爾雅》にいう、「西陸」はすなわち昴宿である。一説ではそれは天獄である。石申がいう、いわゆる「天街」は昴・畢の両宿の間に在り陰陽の分界の処でありまた中原の疆域の界限である。原書小注が《天官書》を引いていう、天街の一側は陰で陰国に属し一側は陽で陽国に属す。孟康が解釈していう、陰は西南の一隅を指しすなわち黄河と華山以北の邦国で陽は黄河と華山以南の邦国を指す。

《元命包》曰:“帝位明,即昴星光大。”甘氏曰:“昴星明,天下多犯獄;昴星動搖,必有大臣下獄;又曰:有白衣之會;又曰:昴星大而數動,盡跳者,胡兵大起,不出年中;又曰昴一大星跳躍,餘皆不動者,胡欲侵犯邊境;期年中,或三年。”

《元命包》にいう、帝位が光明なれば昴星はすなわち光芒が盛大である。甘徳がいう、昴星が明亮なれば天下に刑獄を触犯する人が多い。昴星が揺動して定まらざれば必定に大臣に獄に下る者がある。またいう、喪事の聚会があらん。またいう、昴星が変大して屡屡跳動し七星が尽く皆跳躍すれば胡人の軍隊がまさに大挙して起きその年を出でずまさに応験せんとする。またいう、昴宿の中に一颗の大星が跳躍してその余の諸星が動かざるは胡人が辺境を侵犯しようと欲する象で応期は一年の内にあるいは遅く三年に至る。

郗萌曰:“昴星明大,則牢獄平;昴星皆明,與奎星等者,水滿天下。昴七星,黃道起。昴有一星亡者,多兵為喪。”《五官書》曰:“白帝行德,畢、昴為之圍;圍三暮,德乃成;不暮及圍不合,德不成。”《石氏贊》曰:“昴主獄事,典治囚,故置捲舌,以慎疑。昴主獄事,繫凌淫化,伐所犯,謀是當。”

郗萌がいう、昴星が明亮・碩大なれば牢獄の事の処置が公平である。昴宿の諸星がみな明亮で亮度が奎星と相当なれば大水が天下に漫溢することを主る。昴宿の七星は黄道が起算する処である。昴宿の中に一颗の星が隠没して見えざれば兵事が多く而も喪があることを主る。《五官書》にいう、西方の白帝が徳政を施行する時畢・昴の両宿は光気に環繞されて囲と成る。連なり囲すること三箇の夜晚にして徳政は乃ち成就する。若し三夜に満たざるかあるいは環繞する気が合攏する能わざれば徳政は便ち成就できない。《石氏賛》にいう、昴は刑獄の事を主り囚を治めるを掌管するゆえに傍らに「巻舌」の諸星を設けてもって疑獄を慎重に対待する。昴は獄事を主りおよそ拘繫・欺凌・淫乱の事はみなそれにより化裁し犯する所の罪を討伐し謀断が乃ち得当と算ずる。

畢宿占 五

石氏曰:“畢八星,附耳一星,(附耳,主聽察也)十七度。(古十五度)度距左股第一星先至,去極七十八度。(在黃道外六度太)春夏為金,秋冬為水。(巫咸曰:畢,火星;附耳,水星也。)畢北七尺,是中道。”(趙之分野,王者執畢前驅,即其象也。一曰囚車,今掩免者曰:畢亦其義也。故主弋鼠。其大星曰天高。一曰邊將邦外候也。《淮南子》曰:魏分野。)

石申がいう、畢宿の八星は別に「附耳」の一星を附す——原書小注:附耳は聴察を主る——本宿は十七度を横に跨る。原書小注:古度は十五度を作る。量度は左股の第一星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること七十八度である。原書小注:黄道以南の六度余に位する。畢宿は春夏は金に配し秋冬は水に配す。原書小注が巫咸を引いていう、畢は火に属し附耳は水に属す。畢宿以北の七尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:畢の分野は趙国に在る。君王が出行する時に人が長柄の畢網を執って前に道を開くは正しくこの宿に取象する。一説では畢は囚車に像る。今天に謂う所の「掩免」はすなわち網を用いて罩いる意思で畢もまたこの層の含義を取るゆえにそれは鼠類の小獣を射猟することを主る。宿の中の大星を「天高」と叫ぶ。一説ではそれは辺将を象徴し国境の外の哨望である。《淮南子》にいう、畢の分野は魏国に属す。

《佐助期》曰:“畢主邊兵,神名扶骨,姓傳兒候。”皇甫謐曰:“一名天耳,一名天目;一名風口。”《西官候》曰:“畢,一名濁;一名天罡;一名天都尉;主制候四方。”《聖洽符》曰:“畢者揚兵;一曰清池宮。”《河圖》曰:“畢為天罡也。”《孝經章句》曰:“畢府廷也。”巫咸曰:“畢為天獄。”

《佐助期》にいう、畢は辺防の兵事を主り星神の名を扶骨と叫び姓を伝児候とする。皇甫謐がいう、畢は一名「天耳」であり一名「天目」であり一名「風口」である。《西官候》にいう、畢は一名「濁」であり一名「天罡」であり一名「天都尉」であり節制し併せて四方を候察することを主る。《聖洽符》にいう、畢は兵威を張揚することを主る。一説ではそれは清池宮である。《河図》にいう、畢はすなわち天罡である。《孝経章句》にいう、畢は府廷である。巫咸がいう、畢は天獄である。

郗萌曰:“畢主山河以南中國也;中國於四海內,則在東南為陽,陽則曰歲星、熒惑、填星;占於街南。”《春秋緯》曰:“畢罕車,為邊兵,主弋獵,陽微掇,故置附耳在大星旁,司天下搖動,讒臣亂主。”《春秋緯》曰:“畢為邊界天街,主守備外國;故立附耳,以聞不祥。”郗萌曰:“將有田獵之事,則占於畢。”

郗萌がいう、畢宿は華山・黄河以南の中原の地を主る。中原は四海の内に東南に偏居し陽に属し陽に属すればすなわち歳星・熒惑・填星の管轄に帰し推占する時は天街以南の天区を看る。《春秋緯》にいう、畢宿はまた「罕車」と叫ばれ辺防の軍隊を主り射猟を主る。陽気がなお微しく而も收拾する所あらんを須とするゆえに大星の傍らに附耳の一星を設けて専ら天下の動揺・不安および讒臣が主を乱る事を監察するを司る。《春秋緯》にまたいう、畢は辺界の上の天街で外邦を守備することを主るゆえに附耳を設立してもって不祥の事を聴聞する。郗萌がいう、およそまさに田猟の事あらんとすればすなわち畢宿の上に到って推占する。

《黃帝》曰:“畢左股大星,邊將也;主邊邦胡狄,候五帝三王壘外域,其國倍叛,其星耀芒;其星欲明,明則遠夷來貢;失其色,大小不如其故,則邊境還自亂,中國不寧;天以畢罪掃奸雄,平通外域。”《西官候》曰:“畢大星,邊將軍也;星動,有芒角,邊將有急。”

《黄帝占》にいう、畢宿の左股の大星は辺将を象徴し辺地の胡狄の諸部を主り歴代の帝王の為に塞外を候望する哨兵と為る。あれらの邦国が若し背叛すればこの星はすなわち芒角を閃耀する。この星は明亮を以て好しと為し明亮なればすなわち遠方の夷人が前来して朝貢する。若し本色を失し大小が従前に如かざれば辺境は便ち自ら乱れ起き中原が安寧を得ない。上天が畢宿を用いて罪を問い奸雄を掃除し域外を平定・通達する。《西官候》にいう、畢宿の大星は辺関の将軍である。この星が移動して芒角を生出すれば辺将に急難がある。

《百二十占》曰:“畢主弋獵,為陽國;昴為陰國,日月五星出陽國,即有水;入陰國,即旱,上教不行。”《黃帝》曰:“其國背叛,畢星耀芒。”《元命包》曰:“畢星光大,色度和同,天下太平,國號未央。”郗萌曰:“畢星動搖,有讒臣,畢一星亡,為喪;一曰為兵,畢中星出,國內亂;一曰國無主;畢星明大,則邊無近遠,夷貢來王廷中;畢離移,天下獄大亂;其星就聚,法令大酷;其明,太平;不明,天下謀為亂。”

《百二十占》にいう、畢は射猟を主り陽国に属す。昴は陰国に属す。日月・五星が陽国の分に行き到ればすなわち水患がある。陰国の分に行入ればすなわち旱災があり君上の教化が推行して開かない。《黄帝占》にいう、主る所の邦国が背叛すれば畢星はすなわち芒角を閃耀する。《元命包》にいう、畢星の光芒が盛大で顔色と度数がみな調和・一致すれば天下が太平し国祚が綿長・無尽である。郗萌がいう、畢星が揺動して定まらざれば朝中に讒臣がある。畢宿に一星が隠没すれば喪事を主り別の一説では兵事を主る。畢宿の中間の星が本位に偏出すれば国内が動乱し一説では国中に主なし。畢星が明亮・碩大なればすなわち論ずるに遠近の辺地なく夷人がみな王庭に来て進貢する。畢宿が本位を脱離して移動すれば天下の獄訟が大乱する。諸星が内に向かって挤聚すれば法令が極めて厳酷である。星が明なれば天下が太平し星が明ならざれば天下に人が図謀して乱を作す者あり。

《列宿說》曰:“畢星動者,邊城有兵起。”石氏曰:“附耳著畢,司街候邪。”巫咸曰:“附耳,火官也。”《黃帝》曰:“附耳搖動,有田之事。”《洛書》曰:“附耳角動,讒賊將起。”《春秋緯》曰:“附耳明,賊動。(宋均曰:賊盛也。)中國微,邊兵驚,外國交斗連年,大將虜,主敗失,附耳搖動,非其處,有亂臣在側者;一曰主憂愁。”《論語讖》曰:“附耳明,盜賊令。”

《列宿説》にいう、畢星が移動すれば辺城にすなわち兵事が発生する。石申がいう、附耳は畢宿の傍らに附着し専ら天街の守望・邪悪を伺察することを司る。巫咸がいう、附耳は火を掌る官である。《黄帝占》にいう、附耳が揺動すれば田猟の事がある。《洛書》にいう、附耳が芒角を生出して動揺すれば讒を進めて害を為す徒がまさに興起せんとする。《春秋緯》にいう、附耳が明亮なれば賊寇が活動する。原書小注が宋均を引いていう、これは賊の勢いが旺盛なるを謂う。中原が衰微し辺地の駐軍が驚を受け外邦が連年交戦し大将が俘われ君主が失敗して地を喪う。附耳が揺動して本位に居らざれば乱臣がすなわち君側に在るを説明する。別の一説では憂愁を主る。《論語讖》にいう、附耳が明亮なれば盗賊が横行する。

郗萌曰:“附耳入畢口,直一星,期四十日;直二星,期三十日;直三星,期二十日;直四星,期十日;直五星,期七日;直六星,期三日,兵起。附耳入畢中,為兵革;入深大,附耳縮結,王命興,輔佐出。附耳動,兵大起,邊兵尤甚。”《石氏贊》曰:“畢主邊兵,備夷謀,故置天弓以射之。畢為天街,主邊兵,守備境界,知暴橫。附耳移動,讒邪行。”

郗萌がいう、附耳が畢宿の口内に入り一颗の星と正対すれば応期は四十日で两颗の星と正対すれば応期は三十日で三颗の星と正対すれば応期は二十日で四颗の星と正対すれば応期は十日で五颗の星と正対すれば応期は七日で六颗の星と正対すれば応期は三日——みな兵を起こすことを主る。附耳が畢宿の中に入れば兵革の禍を主る。深入すること甚だ多くて附耳が收縮・糾結すればすなわち王命が興起し輔佐の臣が出て事に任ずる。附耳が移動すれば兵事が大いに起き辺地の戦事が尤も厳重である。《石氏賛》にいう、畢は辺防の軍隊を主り夷狄の図謀を防備するゆえに傍らに「天弓」の諸星を設けてもってそれを射御する。畢は天街で辺兵を主り疆界を守備し暴横の事を察知する。附耳が移動すれば讒邪の徒が横行を得るを説明する。

觜觽占 六

石氏曰:“觜觽三星,一度。(古六度)度距西南星先至,去極八十四度。(直黃道外十二度太)春夏為水,秋冬為土。(巫咸曰:觜,金星也。)觜北三尺,是中道。(晉魏之分野,《淮南子》曰:趙分。)《西官候》曰:“觜觽主斬刈,左足一名白虎將;一名天將,斧鉞;白虎首主外軍,其外梁也;其內魏也;其木楊,其物錢金器、礬石,金星也。”

石申がいう、觜觽は三颗の星から組成されただ一度を横に跨る。原書小注:古度は六度を作る。量度は西南の那颗の星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること八十四度である。原書小注:正当に黄道以南の十二度余に在る。觜觽は春夏は水に配し秋冬は土に配す。原書小注が巫咸を引いていう、觜は金に属す。觜宿以北の三尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:觜の分野は晋・魏の地に在り《淮南子》にいう趙国に分属する。《西官候》にいう、觜觽は斬殺・刈除を主りその左足は一名「白虎将」であり一名「天将」であり斧鉞の刑を象徴する。白虎の首は境外の軍隊を主り外に在っては梁の地に応じ内に在っては魏の地に応ずる。配属する木は楊で配属する物産は銭幣・金器と礬石で五行は金に属す。

《聖洽符》曰:“觜觽、參伐,天市梁也。”石氏曰:“觜觴者,內主樑,外主巴漢;一曰觜觽者,三軍之候也。”巫咸曰:“觜為寶貨,又為天貨。”《天官書》:“小三星隅置,曰觜觽,為白虎首,主葆旅之事。”(如淳曰:關中俗謂:桑榆藥生曰葆,晉灼曰:葆,菜也,野生謂之旅。)

《聖洽符》にいう、觜觽と参・伐は天市の橋梁である。石申がいう、觜觽は内に在っては梁の地を主り外に在っては巴・漢の一帯を主る。別の一説では觜觽は三軍の哨望である。巫咸がいう、觜は宝貨でまた天貨と叫ばれる。《史記・天官書》にいう、三颗の小星が三角に呈列して「觜觽」と叫ばれ白虎の首で「葆旅」の事を主る。原書小注が如淳を引いていう、関中一帯の俗語に桑樹・楡樹の間に自生する薬草を「葆」と叫び晋灼がいう、葆は菜で野生するを「旅」と叫ぶ——合わせて野生の草木・菜蔬を指す。

《列宿說》曰:“觜觽動,葆旅起,將有葆旅之事,則占於觜。”《二十八宿山經》曰:“觜觽山與參山相連,在魏天山西南,觜參星神,常居其上。”甘氏曰:“觜觽三星,行軍府藏也;其星欲明,明則國盈,軍有儲;其星不明,不以出軍行將,天下軍士無食,王者將出,必察其星。”

《列宿説》にいう、觜觽が移動すれば野生の草木・菜蔬は便ち滋生し起きる。およそまさに葆旅を採集する事あらんとすればすなわち觜宿の上に到って推占する。《二十八宿山経》にいう、觜觽が対応する觜觽山と参宿が対応する参山は彼此に相連なり魏国の天山の西南に在り觜・参の両宿の星神は常年に山上に駐在する。甘徳がいう、觜觽の三星は行軍する時の府庫・倉儲である。これらの星は明亮を以て好しと為し明亮なればすなわち国用が充盈し軍中に積儲がある。星が若し明ならざればすなわち兵を出し将を派するに宜しからずさもなければ天下の軍士に糧を食すべきがない。君王がまさに出征せんとすれば必定に先ずこの星を観察する。

《百二十占》曰:“觜大鳧,其星明,則盜賊眾。”石氏曰:“觜星動明,寇戎發,盜群行。”郗萌曰:“觜星近參左股,臣有謀其君者,若主之命,奪主之藏;近右股,大臣謀伐其主,若有大命。觜星明,大將得勢。”《石氏贊》曰:“觜參主葆旅,收斂;故置參伐以相助。”

《百二十占》にいう、觜宿はまた大鳧と称しこの星が明亮なれば盗賊は便ち多い。石申がいう、觜星が移動にして明亮なれば寇兵が興起し盗匪が群を成して出没する。郗萌がいう、觜星が参宿の左股に靠近するのは、臣子がその君を図謀する者がありあるいは君命を假託して君主の庫蔵を奪取することを主る。右股に靠近すれば大臣がその君を討伐することを図謀する者がありあるいは重大の詔命が下達することを主る。觜星が明亮なれば大将が勢を得る。《石氏賛》にいう、觜・参の両宿は野生の草木の採収を主り収斂の事に属するゆえに参・伐の諸星を設けて傍らに相助ける。

参宿占 七

石氏曰:“參十星,十度。(古度同)度距中央西星先至,去極九十四度半少。(在黃道外二十三度半)春夏為水,秋冬為土。(巫咸曰:參,金星也。)參北十三尺,是中道。”(晉魏之分野,《左氏傳》子產曰:昔高辛氏有二子,伯曰閼伯,季曰實沈,不相能,尋干戈以相征伐。注曰:尋,用也,傳曰:后帝不藏,注曰:后帝,克也,傳曰:遷閼伯於商丘,主辰,注曰:商丘宋地,主祀辰星大火也。傳曰:商人是因,辰為商星,遷實沈於大夏,主參。《淮南鴻烈》曰:趙分。)

石申がいう、参宿は十颗の星から組成され十度を横に跨る。原書小注:古度と相同じ。量度は中央の西に偏する那颗の星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること九十四度半稍弱である。原書小注:黄道以南の二十三度半に位する。参宿は春夏は水に配し秋冬は土に配す。原書小注が巫咸を引いていう、参は金に属す。参宿以北の十三尺は日月・五星が運行する中道である。原書小注:参の分野は晋・魏の地に在る。《左伝》に子産の話を載せていう、従前に高辛氏に二人の儿子があり長子を閼伯と叫び次子を実沈と叫び両人が合わず干戈を動用して互相に征伐した。注文にいう、「尋」は動用の意思である。伝文に「后帝不臧」といい注文が「后帝」を解釈する——底本は「克」を作り当に「尭」の字の訛べし。伝文にいう、閼伯を商丘に遷して大辰を主祀せしめた。注文にいう、商丘はすなわち後來の宋の地で主る所は辰星の大火である。伝文にまたいう、商人がこの祭祀を沿襲したゆえに辰はまた商星と叫ばれる。実沈を大夏に遷して参星を主祀せしめた。《淮南鴻烈》にいう、参の分野は趙国に属す。

《佐助期》曰:“參伐主斬刈,神名虛圖,姓祖及。”《黃帝》曰:“參應七將也,中央三小星,曰伐,天之都尉也,主胡、鮮卑、戎、狄之國,故不欲其明也。”《孝經章句》曰:“參伐,市府廷也;又為天尉。”巫咸曰:“參為衡。”石氏曰:“參伐,一名鍾龍。”

《佐助期》にいう、参・伐の両組の星は斬殺・刈除を主り星神の名を虚図と叫び姓を祖及とする。《黄帝占》にいう、参宿は七位の将領に対応する。中央のあの三颗の小星を「伐」と叫び天上の都尉で胡・鮮卑・戎・狄の諸国を主りゆえにそれが明亮せざるを希望する。《孝経章句》にいう、参・伐は市集と府廷でまた天尉である。巫咸がいう、参は権衡である。石申がいう、参・伐はまた「鐘龍」と名づく。

《天官書》曰:“參為白虎,三星直也,為衡;右下有三星,銳曰罰。”(晉灼曰:星邪列為銳。)為斬刈事,其外四星,左右扇股也。參一名伐,一曰大辰,一曰天市,一曰鈇鉞,又為天獄。”《彗星要占》曰:“參者,天之市也;伐者,天之都尉也;天之車騎也;與狼狐同精,天之候蜀也;主南夷戎之國,一曰晉地。”

《史記・天官書》にいう、参は白虎で三星が一直線に排成すればすなわち権衡である。右下方に別に三颗の星が斜列して「罰」と叫ばれる。原書小注が晋灼を引いていう、星が斜く排列するをすなわち「鋭」と叫ぶ。参は斬殺・刈除の事を主りその外囲の四颗の星は白虎の左右両側の肩と股である。参はまた「伐」と名づき一名「大辰」であり一名「天市」であり一名「鈇鉞」でありまた天獄である。《彗星要占》にいう、参は天上の市集で伐は天上の都尉でありまた天上の車騎である。それは天狼・野鶏の諸星と気を同じくして相応し上天が蜀の地に派往する哨望で南方の夷戎の国を主り一説では晋の地を主る。

《玉曆》曰:“參中央星,主命;左星,主左司馬;右星,主右司馬;左臂,主天門;右臂,主天獄。”《西官候》曰:“參左大星,左將軍也;右大星,右將軍也;中央三星,三將軍;又三小星,小將軍也;主胡、鮮卑、越野諸君王也,其星動搖,兵起。”《聖洽符》曰:“參者,白虎宿也;足入井中,名曰滔足,虎不得動,天下無兵;足出井外,虎得放逸,縱暴為害,天下兵起。”

《玉暦》にいう、参宿の中央の那颗の星は寿命を主り左辺の星は左司馬を主り右辺の星は右司馬を主る。左臂は天門を主り右臂は天獄を主る。《西官候》にいう、参宿の左辺の大星は左将軍で右辺の大星は右将軍で中央の三星は三位の将軍で別の三颗の小星は小将軍である。それらは胡人・鮮卑と越の地の曠野の中の各位の君王を主りこの星が揺動すればすなわち兵を起こさんとする。《聖洽符》にいう、参は白虎の宿である。虎足が井宿の中に伸入するを「滔足」と叫び虎が動弾を得ざれば天下は便ち戦事なし。虎足が井の外に伸出すれば虎が放縦を得て肆暴して害を為し天下にまさに兵を起こさんとする。

《命元苞》曰:“參主斬刈,所以行罰也;又主權衡,所以平理也;又主邊城九驛,故不欲其動也;參,白虎之體也;其星三列,三將也;東北星曰左肩,主左將軍;西北星曰右肩,主右將軍;東南星曰左足,主後將軍;西南星曰右足,主偏將軍。”

《命元苞》にいう、参は斬殺・刈除を主りもって刑罰を施行する。また権衡を主りもって持平・処断する。また辺城の九処の駅を主るゆえにそれが移動せざるを希望する。参は白虎の身体で三星が併列して三位の将領を象徴する。東北の那颗の星を左肩と叫び左将軍を主る。西北の那颗の星を右肩と叫び右将軍を主る。東南の那颗の星を左足と叫び後将軍を主る。西南の那颗の星を右足と叫び偏将軍を主る。

《黃帝占》曰:“參星,天右將軍也;天市石武,金性剛強,斬刈平時,參應七將;其中三星,列三將也;右肩右足,右將也,左肩左足,左將也;白虎性有怒,左足下有井星,動而陷之,以節其勢;凡七將明大,天下之兵精,衛帝有方,茂明、芒角又張,赤耀橫射,三軍駭動,帝自躬甲。”

《黄帝占》にいう、参星は天上の右将軍である。それは天市に属して性が堅石の如き武で金性が剛強で斬殺・刈除と時局の平定を主り参宿は七位の将領に対応する。その中に三星が併列して三位の主将を象徴する。右肩と右足は右将に属し左肩と左足は左将に属す。白虎の性情は怒ること易し左足の下方に井星を設け虎が一たび動けばすなわちその中に陥落してもってその気勢を節制する。およそ七将の星がみな明亮・碩大なれば天下の軍隊が精鋭で帝王を護衛するに方あり。若し光芒が過度に熾盛で芒角がまた張揚して開き赤色の光焰が横射すればすなわち三軍が驚動し帝王がまさに自ら甲を披いて陣に上がらんとする。

郗萌曰:“參為橫衡,不正,天下傾。”《百二十占》曰:“參為將軍,常以夏三月視參,兩足進前,兵起;若退卻,兵罷國寧;又視參兩星動搖,則兵起,子有憂;一曰蟲苗。”《易緯》曰:“參無頭,國分兵疆。”《聖洽符》曰:“參伐者,衣冠衡石,天子之師也。”《春秋緯》曰:“參伐滅絕,臣弒君,子弒父。”

郗萌がいう、参宿は横たわる秤衡で衡が端正ならざれば天下はまさに傾覆せんとする。《百二十占》にいう、参は将軍を象徴し常に夏季の三箇月に参宿を観察する。両足が前に進めば兵を起こすことを主る。若し後に退けば兵を罷め国家が安寧することを主る。また参宿の両星が揺動するを看ればすなわち兵を起こさんとし子嗣に憂患がある。別の一説では禾苗が虫を生ずるを主る。《易緯》にいう、参宿に頭なければ国家が分裂して兵力が逞強する。《聖洽符》にいう、参・伐は衣冠の礼制と権衡の法度を象徴し天子の軍隊である。《春秋緯》にいう、参・伐が熄滅・断絶するは臣下が君を弑し儿子が父を弑することを主る。

石氏曰:“參左足不入井中,兵大起,參星不欲動,動則兵起;其星不具,其軍亡地;星失其色,其軍散敗;蹉跌不常,王臣不忠,外其心。參中央星差南,胡人入塞;復正,胡人出。”

石申がいう、参宿の左足が井宿の中に伸入せざれば兵事が大いに起きる。参星は移動するに宜しからず一たび動けばすなわち兵を起こさんとする。諸星が残欠・不全なればその支の軍隊がまさに土地を喪失せんとする。星が本色を失すればその支の軍隊がまさに潰散・敗亡せんとする。星位が顛躓して常を失えば君王の臣子が不忠で心思が外に向かうことを主る。参宿の中央の星が南に偏すれば胡人が辺塞に入侵せんとする。正位に回復すれば胡人は便ち退出する。

郗萌曰:“參星移,名曰失天,客伐主人;明動者,兵軍大起;參兩肩外向而大者,兵外疆;其內向而大者,兵內疆。參左股亡,則東方、南方不可舉兵;右股亡,則西方、北方不可舉兵。參左足入玉井中,兵大起,天下大水;若其有喪,山石為怪。

郗萌がいう、参星が位を移すを「失天」と叫び客軍が主国を討伐することを主る。星が明亮にして移動すれば大軍が興起することを主る。参宿の両肩が外に向かって張開して変大すれば兵威が外に在って強盛である。内に向かって收攏して変大すれば兵威が内に在って強盛である。参宿の左股が隠没して見えざれば東方と南方は兵を用いるべからず。右股が隠没して見えざれば西方と北方は兵を用いるべからず。参宿の左足が玉井星の中に伸入すれば兵事が大いに起き天下に大水を発する。もしまた喪事を伴えば山石にもまた怪異が出現する。

參為天刑,主伐;星大,則兵起;進退迫居,及客番息,皆為刑急。參星明者,大將執勢,奪去威權,天下變易。參星不明,大將疾。參星離處,大將逐;就聚,大將誅戮。參中央星差北,胡人北。”《荊州占》曰:“參星芒角動搖,邊候有急,天下兵起。參肩細微,天下兵弱。”石氏曰:“參四足,有進者,將出;有退者,無功失勢;進者,謂移北也;退者,謂南也。”

参は上天の刑罰で征伐を主る。星が変大すればすなわち兵を起こさんとする。星が進退・逼近してその位に安からずおよび客星が傍らに滋生・繁息するはみな刑罰が急迫なるを主る。参星が明亮なれば大将が権勢を掌握し君主の威権を奪去し天下の政局が変更する。参星が明ならざれば大将に病がある。参星が本位を脱離すれば大将が放逐される。諸星が内に向かって挤聚すれば大将が誅戮に遭う。参宿の中央の星が北に偏すれば胡人が北に向かって退去する。《荊州占》にいう、参星の芒角が揺動すれば辺地の哨所に急情があり天下に兵を起こす。参宿の両肩が細弱・昏暗なれば天下の兵力が衰弱する。石申がいう、参宿の四足は前に進む者有れば将領が出征することを主り後に退ぐ者有れば功なくして勢を失することを主る。いわゆる「進」は北に移るを指しいわゆる「退」は南に移るを指す。

《春秋緯》曰:“伐有角,黃芒,天子滅。”《春秋緯》曰:“數世絕,則伐生角。”《合誠圖》曰:“伐有角,諸侯之寢排門閣。”甘氏曰:“參伐動者,有斬伐之事。”巫咸曰:“伐,水宮也。”郗萌曰:“參伐星明大,則斬刈行。伐三星去,疏則法令緩,數則法令急。伐三星不欲明,明與參等者,天下大臣皆謀去,其君是謂不理。伐星大,則兵起。”

《春秋緯》にいう、伐星が芒角を生出し黄色の光芒を泛出するは天子の滅亡を主る。《春秋緯》にまたいう、国祚が数世にして絶えれば伐星はすなわち角を生ぜんとする。《合誠図》にいう、伐星が角を生ずれば諸侯の寝宮にまさに人に門を推き闖入せられんとする。甘徳がいう、参・伐が移動すればすなわち斬伐・誅戮の事がある。巫咸がいう、伐は水官である。郗萌がいう、参・伐の星が明亮・碩大なれば斬殺の事はまさに施行せんとする。伐宿の三星の彼此の距離は疎なればすなわち法令が寛緩で密なればすなわち法令が急迫である。伐宿の三星は明亮するに宜しからずもし亮くして参星と相当なればすなわち天下の大臣がみな離去を図謀しその位の君主は国を治めること能わずと称すべし。伐星が変大すればすなわち兵を起こさんとする。

《百二十占》曰:“伐星移南,胡山塞;移北,胡山塞。”《石氏贊》曰:“參伐斬刈,陰氣孳,故置玉井,以給廚。參伐主斬刈,摧傷九州,合謀自敗失。”劉向《洪範傳》曰:“西方八十三度,今八十度。”

《百二十占》にいう、伐星が南に移れば胡の地の山塞に事あり。北に移れば胡の地の山塞は同じく事あり。《石氏賛》にいう、参・伐は斬殺・刈除を主り陰気がこれにより滋長するゆえに傍らに「玉井」の諸星を設けてもって庖厨に供給する。参・伐は斬殺・刈除を主り九州を摧折・傷損し善からぬを図謀すればすなわち自ら敗亡を取る。劉向《洪範伝》にいう、西方の七宿は合わせて八十三度で今測れば八十度である。

開元占経 巻六十三・南方七宿占四

東井占 一

石氏曰:“東井八星,鉞一星,三十三度。(古二十九度)度距北南轅西頭第一星先至,去極七十度。(在黃道外二度半)春夏為火,秋冬為水。(巫咸曰:東井,水星也。)日月五星行貫井,是中道;秦之分野。”《黃帝占》曰:“東井,天府法令也,天讒也,一名東陵,一名天井,一名東井,一名天關,一名天闕,一曰天之南門,三光之正道。

石申がいう、東井の八星は別に「鉞」の一星を附し本宿は三十三度を横に跨る。原書小注:古度は二十九度を作る。量度は南北の両轅の西端の第一星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること七十度である。原書小注:黄道以南の二度半に位する。東井は春夏は火に配し秋冬は水に配す。原書小注が巫咸を引いていう、東井は水に属す。日月・五星が井宿を穿行・貫通するあれはすなわち中道である。東井の分野は秦国に在りすなわち今の陝西一帯である。《黄帝占》にいう、東井は天府の法令でありまた天上の讒口である。一名「東陵」であり一名「天井」であり一名「東井」であり一名「天関」であり一名「天闕」であり一説では上天の南門で日月・五星が運行する正道である。

行不出其中,為天下無道;三光行經其中,不得留守。東井主水,用法清平如水,王者心正,得天理;則井星正行位,主法制著明;左垣四星,四輔也;右垣四星,以輔赤帝;井中六星,主水衡;其星明大,水橫流。”

日月・五星の運行が若し井の中から通過せざれば天下に道なきの象である。三光が井の中を行経するもまた滞留・守候すべからず。東井は水を主り「法を用うるに清明・公平なること水の如し」の義を取る。君王が心地を端正にして天理に合すれば井星はすなわち運行・守位が端正で法度・制度が昭然として彰明することを主る。左辺の一列の四星は天子の四輔で右辺の一列の四星は南方の赤帝を輔佐する。井宿の中の六颗の星は水衡の官を主る。これらの星が若し明亮・碩大なれば大水が横流することを主る。

《孝經章句》曰:“東井為天渠。”巫咸曰:“東井為天亭、天候;又曰井鬼夏獄。”《廣雅》曰:“東井曰鶉首。”《玉曆》曰:“東井曰天齊。”齊伯曰:“東井、天渠也;主於員山,又為其國市。”何法盛《懸象說》曰:“井,女主之象也。”《百二十占》曰:“東井為天池。”《二十八宿山經》曰:“東井、輿鬼山,在秦火山南;井鬼星神,常居其上。”

《孝経章句》にいう、東井は天上の溝渠である。巫咸がいう、東井は天亭・天候である。またいう、井・鬼の両宿は夏季の刑獄である。《広雅》にいう、東井は「鶉首」と叫ぶ。《玉暦》にいう、東井は「天斉」と叫ぶ。斉伯がいう、東井はすなわち天渠で員山一帯を主りまたあの一方の市集である。何法盛《懸象説》にいう、井は女主の象徴である。《百二十占》にいう、東井は天池である。《二十八宿山経》にいう、東井山と輿鬼山は秦国の火山の南にあり井・鬼の両宿の星神は常年に山上に駐在する。

《聖洽符》曰:“井、鉞星大而明,斧鉞且用,兵起。”《易緯》曰:“鉞星明,主自逋,諸侯亂。”石氏曰:“東井墮,天下湧水。井、鉞去,則水滿。”甘氏曰:“用法平,王者心正,則井星明,行位直。鉞星明,則臣多犯罪者。”《海中占》曰:“井鉞一星,司淫奢;其星不欲明,明則斧鉞用,以斬伏誅之臣。”

《聖洽符》にいう、井宿と鉞星が碩大にして明亮なれば斧鉞の刑がまさに動用され兵事がまさに起きる。《易緯》にいう、鉞星が明亮なれば人が自ら逃亡し諸侯が乱を作すことを主る。石申がいう、東井星が墜落すれば天下に大水が涌出する。井星と鉞星が位を離れればすなわち水勢が瀰漫する。甘徳がいう、法を用うるに公平で君王が心地端正なれば井星はすなわち明亮で運行・守位が端直である。鉞星が明亮なれば臣子の中に罪を犯す者が多い。《海中占》にいう、井鉞のこの一颗の星は淫佚・奢靡の事を専司する。この星は明亮するに宜しからず明亮なればすなわち斧鉞が動用しもって法に伏し当に誅すべき臣子を斬殺する。

焦延壽曰:“天鉞星不與井齊,則大臣有斬者,以欲然也。”郗萌曰:“斧鑕用,王命興,輔佐出。”《石氏贊》曰:“東井,主水衡,以平時故;置鉞星,斬淫奢。東井八星,主水衡;井者像法,水法水平定,執性不淫,故主衡。”

焦延寿がいう、天鉞星が井宿と平斉せざれば大臣の中に斬殺される者があることを主るそれが既に躍躍として用いようと欲する勢いを露出せばこそである。郗萌がいう、斧鑕が動用すれば王命がこれに随いて興起し輔佐の臣が出て事に任ずる。《石氏賛》にいう、東井は水衡の官を主りその持平なる故を取る。傍らに鉞星を設けてもって淫佚・奢靡を斬除する。東井の八星は水衡を主る。「井」は法度に取象し水の法則は水平・安定で本性を執守して淫溢せざるゆえに権衡を主る。

輿鬼占 二

石氏曰:“輿鬼五星,四度。(古五度)度距西南先至,去極六十八度。(在黃道內太)春夏為火,秋冬為水。(巫咸曰:鬼,土星。)輿鬼南六尺,是中道。秦之分野。”郗萌曰:“弧射狼,誤中參左肩,輿尸於鬼;鬼之言歸也。”《南官候》曰:“輿鬼,一名天鈇鑕;一名天訟;主察奸,天目也。”

石申がいう、輿鬼は五颗の星から組成され四度を横に跨る。原書小注:古度は五度を作る。量度は西南の那颗の星を距星と為しそれが最も先に中天に到達し北天極を距ること六十八度である。原書小注:黄道以北の稍多に位する。輿鬼は春夏は火に配し秋冬は水に配す。原書小注が巫咸を引いていう、鬼は土に属す。輿鬼以南の六尺は日月・五星が運行する中道である。輿鬼の分野は秦国に在る。郗萌がいう、弧矢星が天狼を射て誤って参宿の左肩に中たり于是に尸首を鬼宿の上に載せた。「鬼」は「帰」の意思を取り人が死することを帰と叫ぶ。《南官候》にいう、輿鬼は一名「天鈇鑕」であり一名「天訟」であり姦邪を察覚することを主り上天の眼睛である。

《孝經章句》曰:“輿鬼為夏獄;又曰天金玉府也;又名天匱、天壙;其星明,則兵起而戰,不用節;無兵,兵雖在外,不戰。”《黃帝占》曰:“輿鬼南星,(石氏曰:南二尺一星。)積布帛;西星,(石氏曰:西二尺一星。)積金玉;北星,(石氏曰:北二尺一星。)積銖錢;東星,(石氏曰:東二尺一星。)積馬;中央星,積尸。”

《孝経章句》にいう、輿鬼は夏季の刑獄である。またいう、それは天上の金玉の府庫である。また名づけて「天匱」「天壙」という。この星が明亮なればまさに兵を起こして交戦し兵を用うるに節制なし。星が若し明ならざれば便ち兵事なくたとえ軍隊がすでに境外に在るもまた開戦せざらん。《黄帝占》にいう、輿鬼の南辺の星——原書小注が石申を引いていう、南面の二尺の処の那一颗を指す——布帛を積聚することを主る。西辺の星——小注:西面の二尺の処の那一颗——金玉を積聚することを主る。北辺の星——小注:北面の二尺の処の那一颗——銭財を積聚することを主る。東辺の星——小注:東面の二尺の処の那一颗——馬匹を積聚することを主る。中央の那一颗は積尸を主る。

石氏曰:“鬼東北一星,主積馬;東西一星,主積兵;西南一星,主積布帛;西北一星,主積金玉;此四星有變,則占其所主也;中央色白、如粉絮者,所謂積尸氣也;一曰天尸,故主死喪,主祠事也;一曰鈇鑕,故主法,主誅斬。”

石申がいう、鬼宿の東北の那颗の星は馬匹を積聚することを主り東西の那颗は兵器を積聚することを主り西南の那颗は布帛を積聚することを主り西北の那颗は金玉を積聚することを主る。この四颗の星に一旦変異あればすなわち各自の主る所の事に按じて推占する。中央の顔色が白を発し状が粉絮の如き那一団はすなわちいわゆる「積尸気」である。輿鬼は一名「天尸」でゆえに死喪を主りまた祭祀の事を主る。一名「鈇鑕」でゆえに刑法を主り誅戮・斬殺を主る。

郗萌曰:“輿鬼中者,為鑕;鬼星章明,人民更相請召,五穀熟成。”《玉曆》曰:“輿鬼為天尸,朱雀頸;中星如粉絮,鬼為疫害。”《南官候》曰:“輿鬼者,天廟;主神祭祀之事。其國,秦也;其木,楊也;其物,馬牛羊虎也。”

郗萌がいう、輿鬼の中央の那一団は「鑕」ですなわち腰斬に用いる砧板である。鬼星の光彩が顕明なれば百姓が互相に延請して往来し五穀が成熟する。《玉暦》にいう、輿鬼は天尸で朱雀の頸部に処る。中間の星が状が粉絮の如きの時は鬼宿はすなわち疫病が害を為すを主る。《南官候》にいう、輿鬼は天上の宗廟で神霊の祭祀の事を主る。対応する国は秦で配属する木は楊で配属する物産は馬・牛・羊・虎である。

郗萌曰:“輿鬼星明大,歲熟;不明,民大散;其星移徙,民大愁,政令急。輿鬼星皆動,其色瞳瞳,望之若有光,上賦斂重數,徭役繁多,萬民悲怨,不出五年,身死家亡,又曰見此災後,連年大水,秦國尤甚。輿鬼、質星,欲其忽忽不明;不明則安,明則兵起,斧鉞且用。”《石氏贊》曰:“輿鬼視明,察奸謀;故置五諸侯,以刺之。輿鬼五星,主視明;從陰視陽,不失精。”

郗萌がいう、輿鬼星が明亮・碩大なれば年成が豊熟する。明ならざれば百姓が大批に離散する。諸星が位を移せば百姓が大いに愁苦し政令が急迫である。輿鬼の諸星がみな動いており顔色が朦朧として朧々で望んで光あるが如くして分明ならざれば君上の賦斂が沈重にして頻繁で徭役が繁多で万民が悲憤・怨恨して五年を出でずまさに身死・家亡せんとすることを説明する。またいう、この種の災象が出現した後は連年に大水を発し秦の地が尤も厳重である。輿鬼と質星はみなそれらが隠約・昏暗なるを希望する。明ならざれば安寧し明亮なればすなわち兵を起こし斧鉞の刑がまさに動用せんとする。《石氏賛》にいう、輿鬼の視察は分明で姦謀を察知する能しゆえに傍らに「五諸侯」の諸星を設けて刺探する。輿鬼の五星は明察を主り暗処から明処を観察して精微の処を遺漏せざる。

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